TOPIC No.3-19 佐渡トキ保護センター


01.「トキ」ウエッブ資料館 by Mainichi Interactive
02.朱鷺−21世紀に向かって大きくはばたけ!!Nipponia Nippon by新潟日報
03.
佐渡アイランド情報

雌の「キン」大往生…日本産のトキ絶滅 佐渡トキ保護センター

2003年10月10日 The Sankei Shimbun
 絶滅の危機にある国際保護鳥トキで、日本産として唯一生存していた雌の「キン」が10日午前7時20分ごろ、飼育先の新潟県新穂村の佐渡トキ保護センターで死んでいるのが見つかった。推定36歳。生存期間は世界最長とされ、人間なら100歳を優に超えていた。老衰とみられる。

 前日まで1日当たり約200グラムの餌を食べるなど、変わった様子はなかった。だが最近は長く立っていられず、腹ばいになることが多かった。死体は専門家が病理解剖し、組織や細胞を冷凍保存する。

 トキはかつて東アジア一帯に生息していたが、乱獲や農薬による餌の減少などで激減し、現在は中国と日本だけにいる。日本では、同センターが中国産ペアを基に人工増殖させ、39羽飼育している。

 センターなどによると、キンは1967年春に生まれ、同年夏、新潟県真野町の田んぼに迷い込んだ。餌付けし、町のトキ保護観察員となった故宇治金太郎さんの名前にちなみ「キン」と名付けられた。

 センターに収容されたのは68年3月。以後、人工飼育は世界最長の35年7カ月に及んだ。

 センターは70年から89年にかけ、日本産や中国産の雄3羽とのペアリングを断続的に試みたが失敗。99年10月や今年2月にも食欲低下で危険な状態に陥っていた。

 環境省によると、中国では8月1日現在、野生280羽を確認、さらに約290羽が人工飼育されている。

 日本の野生は、人工増殖のためにすべて捕獲され絶滅。環境省は野生復帰を目指し、2007年度をめどに佐渡で自然放鳥を開始、15年ごろ60羽を定着させるとの目標を定めている。

 佐渡トキ保護センターは10日、同日死んだ日本産最後のトキ「キン」の死因は、飛んで扉にぶつかったことによる頭部挫傷だったと発表した。


トキの「美美」、「優優」とご対面

2000.10.20(22:47)asahi.com
 中国から新潟県新穂(にいぼ)村の佐渡トキ保護センターに贈られた雌の美美(メイメイ)が20日、ペアリングの相手となる優優(ユウユウ)がいるケージに移り、初対面した。優優は止まり木から飛び降り、草の根をくわえて美美に近づくなど気になる様子だったという。

 しばらくは同センターで今年生まれた新新(シンシン)、愛愛(アイアイ)と4羽で生活する。早ければ来月にも新新と愛愛を別のケージに移し、来春の繁殖期に向けて2羽だけにする予定だ。

 2羽は一緒の止まり木に止まることもあったが、優優が近づくと美美がくちばしを向けて遮ったという。近辻宏帰センター長は「美美は新しいケージになじみ始めている。優優たちとも仲良くなれそうだ」と話していた。

中国から贈られたトキの美美が新潟・佐渡に到着

2000.10.14(19:25)asahi.com
 来日中の中国の朱鎔基首相から贈られたトキの美美(メイメイ)が14日、新潟県新穂(にいぼ)村の佐渡トキ保護センターに到着した。木箱に入れられ、中国・陜西省洋県から新潟空港経由で運ばれてきた美美は健康状態も良好で、センター内の8畳ほどの保温室で日本での生活を始めた。高さ20センチほどの止まり木に上がるほど元気だという。

 今後、日本のえさや飼育員、環境に慣れた段階でパートナーの優優(ユウユウ)と同居を始める。同行してきた李育才・中国国家林業局副局長は「健康的でかわいく、美しい美美を連れてきた」と話していた。

00.10.13 中国からのトキ供与について by環境庁報道発表資料

00.09.29 共生と循環の地域社会づくりモデル事業(佐渡地域)環境再生ビジョン検討会の設置について by環境庁報道発表資料

トキの一般公開始まる 新潟・佐渡

2000.07.15(12:24)asahi.com
 新潟県新穂(にいぼ)村の佐渡トキ保護センターで15日、トキの一般公開が始まった。今年生まれた新新(シンシン)と愛愛(アイアイ)を見ようと、午前8時半のオープンを待ちかねた約50人の観光客が、ケージから約50メートル離れた観察地点で望遠鏡をのぞき込んでいた。

 昨年生まれた兄の優優(ユウユウ)と一緒のケージに入った2羽は仲が良く、一緒にいることが多い。

 鹿児島県出水市から来た平和子さん(54)は「国の鳥だけに大事にされていますね。いい思い出になりました」と話していた。繁殖期が始まる来年1月ごろまで公開される。

佐渡で生まれたトキ、「新新」「愛愛」と命名

2000.07.03(19:10)asahi.com
 環境庁は3日、5月に新潟県新穂村の佐渡トキ保護センターで生まれた2羽のトキについて、8日に生まれた雄の可能性が高い1羽目を「新新(シンシン)」、10日に生まれた雌の可能性が高い2羽目を「愛愛(アイアイ)」と命名した。

トキのひな誕生から1カ月 順調に成長

2000.06.09(20:41)asahi.com
 新潟県新穂(にいぼ)村の佐渡トキ保護センターで生まれたトキのひなが9日、1カ月を迎えた。

 順調に成長し、体重は先月8日に生まれたひなが1、430グラム、同10日に生まれたひなが1、160グラムと、ふ化直後の20倍ほどに。後から生まれたひなが羽を広げてもう1羽を威嚇しながらえさをねだることもあり、食欲はおうせいだ。2羽とも翼をはばたかせて飛ぶ練習を始め、わずかに飛び上がることができる。7月初めには一般公開される見通しだ。

トキのひな、2羽目もよちよち歩き始める

2000.06.03(11:51)asahi.com
 新潟県新穂村の佐渡トキ保護センターで先月10日に生まれた今年2羽目のひなは体重が1キロになり、立ち上がって足踏みをするようになった。8日に生まれた1羽目のひなも体重が1210グラムになり、1メートルほど歩くようになっている。

 同センターによると、2羽ともえさの回数は1日4回。ドジョウなどをすりつぶした流動食以外に、毎回ドジョウをそのまま1、2匹程度与えている。1日10分程度、保温室の隣のケージで日光浴もしている。金子良則トキ保護専門員は「1羽目がにらみつけると、2羽目はおとなしくなってしまう」と話している。

 同センターは、先月31日に採卵され、検査の結果無精卵の可能性が高いとされた3個を6日にもう1度検査する。3回の産卵期で生まれた10個の卵のうち有精卵は2個だけとみられることから、近辻宏帰センター長は「来年の繁殖に向けて、専門家の意見を聞きたい」と話していた。

トキの洋洋、3回目の産卵か

8:01p.m. JST May 22, 2000 asahi.com
 新潟県新穂(にいぼ)村の佐渡トキ保護センターで飼育されているトキの洋洋(ヤンヤン)が産卵した可能性があることが22日わかった。

 同センターによると、洋洋と友友(ヨウヨウ)が19日夕から交互に巣の中に入って卵を温めるような「就巣活動」を始め、21日午後4時15分すぎには洋洋が産卵するような動作をしたことが確認された。卵は確認されていないが1個か2個の卵を産んだ可能性があるという。ペアは今年2度の産卵期で7個の卵を産み、2羽がふ化している。中国ではペアによっては年に3回の産卵期があるという。

2回目産卵の4個は無精卵、ひな2羽は順調 佐渡のトキ

7:41p.m. JST May 15, 2000 asahi.com
 新潟県新穂(にいぼ)村の佐渡トキ保護センターで飼育されている国際保護鳥トキの洋洋(ヤンヤン)が、2回目の産卵期である先月下旬ごろに産んだ4個の卵は無精卵だったことが、15日の検査で確認された。

 また、今月生まれた2羽のひなのうち、8日にふ化したひなの体重は、ふ化時の4倍近い226グラムに、くちばしの先端から尾の先までの長さは24センチになった。昨年生まれた優優(ユウユウ)よりも成長が早いという。2羽目のひなも体重が138グラムになり、順調に成長している。

トキのひな2羽、順調に育つ

佐渡6:29p.m. JST May 11, 2000 asahi.com
 新潟県新穂(にいぼ)村の佐渡トキ保護センターで今月生まれた2羽のトキのひなが11日、初めて並んでえさをもらった。8日に生まれたひなは、体重がふ化から約30グラム増えて94グラムに。10日に生まれたひなも11日からえさを食べ始め、体重は62グラムで、ふ化後約4グラム増えた。2羽とも食欲があり、元気だ。

 1羽ずつ発泡スチロールの箱にタオルを敷いた巣に入れられたひなは、同じ育雛(いくすう)器の中で、2段ベッドのように上下に入れられている。「2羽で競争してえさを食べ、早く大きくなってほしい」と同センター。

佐渡のトキ、今年2羽目のひな誕生

8:53p.m. JST May 10, 2000 asahi.com
 新潟県新穂(にいぼ)村の佐渡トキ保護センターで飼育されている国際保護鳥トキの洋洋(ヤンヤン)が産んだ卵が10日夜ふ化し、今年2羽目のひなが誕生した。

 卵は8日にふ化用ふ卵器に入れられ、同日夜から活発に動いていた。9日午後2時50分には4ミリ程度の穴があいてひなが内側から殻を破る「はし打ち」が始まり、10日午後7時21分に殻を破って外に出た。これで昨年5月に生まれた優優(ユウユウ)と合わせて国内の人工繁殖によるひなは3羽となった。

 また、8日に生まれたひなは10日もドジョウなどをすりつぶしたえさを30グラム余り食べ、体重もふ化から11グラム増えて元気だという。

食欲おう盛、順調に成育

2000年5月9日 19時20分共同
 新潟県の佐渡トキ保護センターは9日、8日に誕生したひなについて、食欲がおう盛で順調に育っていると発表した。

 ひなは、発泡スチロールのブロックに、直径約15センチ、深さ3センチほどの穴を開けてつくられた巣の中にいる。「ピーピー」と鳴いてえさをせがみ、盛んに動くなど元気いっぱい。えさはドジョウやミルクなどを混ぜ合わせ、3時間ごとに口に入れている。

トキのひな誕生へ

2000年5月7日 20時42分合同
 新潟県新穂村の佐渡トキ保護センターで飼育されているトキのヤンヤン(洋洋)が産んだ卵1個で、7日午前7時半ごろ、ひなが殻を割り始める「はし打ち」が確認され、殻に亀裂が広がった。昨年に次ぐ国際保護鳥のひな誕生は秒読み段階に入った。

 通常、はし打ちから20〜40時間でふ化するため、一両日中に昨年5月に誕生したユウユウ(優優、雄)の弟か妹が誕生する。

口開け、えさせがむ

2000年5月8日 19時41分 合同
 新潟県新穂村の佐渡トキ保護センターで8日朝誕生したトキのひなについて、近辻宏帰・同センタ−長が同日午後会見し「鳴き声を上げたり、口を開けてえさをせがむなど大変元気だ」と話した。

 ひなは午前中に育すう器に移され、寝ていることが多いが、光などに反応し鳴いたり動き回って元気いっぱい。最初のえさにはドジョウやミルク、コマツナなどを用意したという。

卵2個ともふ化の期待

2000年5月6日12時23分 共同
 新潟県環境企画課は6日、佐渡トキ保護センターにいるトキのヤンヤン(洋洋)が産んだ卵のうち、今月上旬にひなの誕生が見込まれている2個について、ふ化の兆候はまだないが、間違いなく成育している、と発表した。

 昨年は、有精卵と判断された2個のうち1個がふ化したが、1個は途中で発育が止まってしまった。今年は2個ともふ化が期待できる。

トキの卵2個が有精卵の可能性、来月上旬にもひな誕生か

7:49p.m. JST April 21, 2000
 環境庁は21日、新潟県新穂(にいぼ)村の佐渡トキ保護センターで飼育されている国際保護鳥トキの洋洋(ヤンヤン)が産んだ卵3個のうち、2個が有精卵の可能性が高いと発表した。順調に育てば、5月6日から10日ごろにかけてひなの誕生が期待される。

 同日午前11時すぎ、同センターの職員がふ卵器から3個の卵を取り出し、光を当てたり、肉眼で観察したりして調べた。その結果、2個の卵内が暗くなりつつあり、うち1つは血管が見えるなど順調に成長していることが確認された。1個は無精卵の可能性が高いという。

 3個とも引き続き保温され、1週間後に再度検査する。

ヤンヤンの卵3個を確認

2000年4月17日 16時20分
 新潟県環境企画課は17日、同県新穂村の佐渡トキ保護センターで飼育されている国際保護鳥トキのヤンヤン(洋洋)の卵3個を確認したと発表した。卵はふ卵器に移され、近く有精卵かどうか検査する予定。産卵から約4週間でふ化するため、順調ならば、昨年5月に国内初の人工繁殖で誕生したユウユウ(優優、雄)の弟か妹が5月上旬にも誕生する見通し。

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