TOPIC No.2-83 「三国人」発言

01.石原都知事「三国人」発言の全文
02.石原発言は危険なものか by正論
03.石原都知事「三国人」発言は正当だ!!〜左翼勢力無責任論(2000.8.7)帝國電網省
04.何が問題?「三国人」発言の背景から見えてくるもの (瀧澤秀樹さん講演録)
05.石原「三国人」発言報道で,読売・産経両紙はなにを報じなかったか(2002/04/29) by Postx Web Site
06.三国人 by『ウィキペディア(Wikipedia)』

「三国人発言への外国人らの批判は被害妄想」石原都知事

2000.06.09(19:24)asahi.com
 東京都の石原慎太郎知事は9日の記者会見で、知事の「三国人」発言に対する外国人らによる批判行動について「(発言を)いたずらに誤解して、一種の被害妄想だ」と語った。

 会見で知事は、「『三国人』発言が波紋を呼び、都内に住む外国人に不利益をもたらしているのでは」との質問に対し、「不利益ってどういうこと」と反問。「彼らがいたずらに人の言うことを誤解して、一種の被害妄想みたいに言っておられる」との認識を示した。さらに、「私は偏見を持って言ったわけじゃない。どの人が不法入国か正当な滞在かわからないが、いずれにしろ東京に外国人に起因した犯罪が増えているのは事実だ」と、これまでの主張を繰り返した。

 この日は、人材育成コンサルタントの辛淑玉さんらが作る「石原やめろネットワーク」が、知事あての公開質問状の回答を求めて都庁を訪れたが、知事側は「テレビ番組で真意を述べた」などとして回答しなかった。同ネットワークは「知事発言により外国人への偏見が助長され、差別が強まっている」などと主張している。

三国人発言に抗議するパラソル大行進 6月9日に新宿で

2000.05.29(20:18) asahi.com
 東京都の石原慎太郎知事の「三国人」発言に抗議する「石原やめろネットワーク」(代表・人材育成コンサルタントの辛淑玉さんら)が6月9日、新宿で「パラソル大行進」をする。

 29日に知事に再提出した公開質問状の回答を受け取るのが目的。JR新宿駅東口の大久保公園に集合、梅雨時でもあり、思い思いの傘を差しながら西口の都庁まで歩く。

 賛同者は大橋巨泉さんら121人と50団体。知事に関する情報を集める「石原ウオッチャー隊」、知事の著作「NOと言える日本」をもじった「石原NO音頭」の制作なども企画中だ。

韓国メディア、石原発言に「相手にしない」

April 21, 2000
 石原慎太郎・東京都知事の「三国人」発言に対し、韓国各紙は社説やコラムで痛烈な批判をしている。しかし、かつての日本政治家の妄言報道のような大展開はなく、冷静な対応が目立っている。「まともに相手にしない」といった認識に加え、日韓関係の成熟度が底流にあるようだ。

 東亜日報、朝鮮日報、中央日報の韓国三大紙は最近になって、石原氏の発言に対し、厳しい論評を浴びせ始めた。

 東亜日報は18日付のコラムで、「妄言より悲劇的なのは石原発言に対する日本有権者の認識だ」と指摘した。朝鮮日報も12日付で「石原病菌」という見出しの社説を掲げた。

 ただ、3紙はいずれも発言直後の第一報では事実関係を淡々と伝えたほか、続報でも識者コメントや石原氏の過去の「妄言録」などを掲載した程度。かつては必ず1面に掲載された「妄言」報道とは比較にならない。

 東亜日報東京支社の沈揆先・特派員は「これまでの問題発言の延長線上でしかない。たった1人の発言で壊れるような両国関係ではなくなったことも大きい」と語る。

 中央日報関係者は、南北首脳会談などの大ニュースで紙面に余裕がないことを指摘しつつ、「首相や閣僚なら話は別だが、相手にしていない、というのが正直なところではないか」と述べる。

石原都知事発言を批判

2000年04月18日 16時34分
 大阪市の磯村隆文市長は18日の記者会見で、石原慎太郎東京都知事の「三国人」発言について、関東大震災で多くの朝鮮人が流言で被害に遭ったことを例に挙げ「やられた側は覚えている。被害者の立場で言えばカンカンになる気持ちは分かる。都知事としては神経を使った方がよかったのではないか」と批判した。

「三国人」発言に「遺憾の意」を表明 石原都知事

April 14, 2000
 東京都の石原慎太郎知事は14日の記者会見で、「三国人」発言について「在日韓国・朝鮮人をはじめとする一般の外国人のみなさんを不用意に傷つけたとしたら、私の本意ではなく、遺憾だ」と遺憾の意を表明した。一方で9月3日の自衛隊との合同防災訓練について「騒擾(そうじょう)事件を自衛隊が防止、鎮圧するためにどれだけ早く稼働するかということが問題の1つだ」と語り、訓練の目的に自衛隊の治安出動による暴動鎮圧も含めるべきだとの考えを示した。

 遺憾の意の表明は、都議会公明党が「在日外国人への謝意を表明すべきだ」と申し入れたのにこたえたもの。記者会見で知事は、「謝罪なのか」と問われ、「遺憾の意を表明したということ。私にとっても心外な出来事。それ以上は説明いたしません」と答えた。一方で「マスコミの報道にも問題があるんじゃないか」と従来の主張を繰り返した。

 また9月の防災訓練での自衛隊の役割について、石原知事は「軍としての発動を提示すれば(暴動の)抑止力になると思うし、市民の信頼感も醸し出されると思う」と述べ、「暴動対策も災害救助。騒擾事件に対する抑止、防止も災害対策だ」との見方を示した。また、「新宿周辺は(建物が地震に)強くないし、現に(不法入国の外国人らによる)凶悪な犯罪もあるので、相乗効果で何が起こるかわからない。それを想定して万全の態勢を取るのが私の責任だ」と語った。

 自衛隊法は災害派遣と治安出動とを区別しており、83条では都道府県知事が防衛庁長官らに災害派遣を要請できると定めている。一方、治安出動については81条で、知事は公安委員会と協議の上、やむを得ない必要がある場合には首相に出動を要請できるとしている。

日朝交渉への影響を懸念 石原知事の「三国人」発言で

April 13, 2000
 東京都の石原慎太郎知事が「三国人が騒擾(そうじょう)事件を起こす」などと発言したことをめぐり、政府は中国、韓国、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)など周辺諸国との外交問題に発展しかねないと、神経をとがらせている。とりわけ北朝鮮との国交正常化交渉が、7年半ぶりに再開された直後だけに、今後の日朝交渉への影響を憂慮している。

 石原氏の発言について、外務省は「発言した人が政府の人ではないので、抗議はない」(山崎隆一郎外務報道官)としている。ただ、北朝鮮の朝鮮中央放送は12日夜、「政府レベルで関係改善の会談が行われている時に、相手側を甚だしく刺激する言動をしてはならないのは常識だ。日本当局は朝日関係を緊張させる行動を許してはならない」と指摘。正常化交渉では、北朝鮮側が在日朝鮮人の法的地位の問題も「過去の清算」の一環として取り上げるべきだと主張しており、今後の交渉で北朝鮮側が発言問題にふれてくる可能性もある。

 こうした中、河野洋平外相は13日、参院外交防衛委員会などで「国際的に非常に強い批判を受けるのは間違いない」と語った。その上で「日本にとって忘れるほどでない過去において、こうした言葉がどういう意味を持っていたか、60代なら知らない人はいない」と、石原氏を改めて批判した。

駐日アメリカ大使が石原都知事の「三国人」発言に不快感

April 14, 2000
 米国のトーマス・フォーリー駐日大使は14日、神戸市で記者会見し、石原慎太郎・東京都知事の「三国人」発言問題について、「石原知事の言ったことが日本の人たち、あるいは東京都民の人たちの意見を反映している考え方ではないと思う」と不快感を示した。そのうえで、フォーリー大使は石原知事が引き合いに出した阪神大震災に触れ、「5年前の大震災の後では、外国人と日本人は復興にあたって一緒になって協力した。そういう経験が重要であり、石原知事が言ったことは当たっていない」と語った。

 フォーリー大使は米国企業16社のトップらが参加した経済使節団を率いて13日から神戸入りし、被災地の復興状況などを視察した後、会見した。

日朝交渉への影響を懸念 石原知事の「三国人」発言で

April 13, 2000
 東京都の石原慎太郎知事が「三国人が騒擾(そうじょう)事件を起こす」などと発言したことをめぐり、政府は中国、韓国、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)など周辺諸国との外交問題に発展しかねないと、神経をとがらせている。とりわけ北朝鮮との国交正常化交渉が、7年半ぶりに再開された直後だけに、今後の日朝交渉への影響を憂慮している。

 石原氏の発言について、外務省は「発言した人が政府の人ではないので、抗議はない」(山崎隆一郎外務報道官)としている。ただ、北朝鮮の朝鮮中央放送は12日夜、「政府レベルで関係改善の会談が行われている時に、相手側を甚だしく刺激する言動をしてはならないのは常識だ。日本当局は朝日関係を緊張させる行動を許してはならない」と指摘。正常化交渉では、北朝鮮側が在日朝鮮人の法的地位の問題も「過去の清算」の一環として取り上げるべきだと主張しており、今後の交渉で北朝鮮側が発言問題にふれてくる可能性もある。

 こうした中、河野洋平外相は13日、参院外交防衛委員会などで「国際的に非常に強い批判を受けるのは間違いない」と語った。その上で「日本にとって忘れるほどでない過去において、こうした言葉がどういう意味を持っていたか、60代なら知らない人はいない」と、石原氏を改めて批判した。

石原発言で人権救済申し立て 在日韓国・朝鮮人の弁護士

April 13, 2000
 石原慎太郎・東京都知事の発言をめぐり、在日韓国・朝鮮人の弁護士4人が、「在日中国人と在日コリアンは都によって敵視と差別を受けたに等しく、平等権や人格権が甚だしく侵害された」などとして、東京法務局と日本弁護士連合会に13日付でそれぞれ人権救済を申し立てた。弁護士らは「調査を通じて石原知事の認識を明らかにし、勧告などの措置をとってほしい」と述べている。

 申し立てたのは高英毅弁護士(43)や李宇海弁護士(40)ら4人。申立書では「発言によって、いつ発生するかもしれない『大きな災害』の際に身体と生命が軍事的圧迫を受ける危険性を認識せざるを得ず、人権擁護の職責を負う弁護士として申し立てに及んだ」としている。

「東京はゲットー」

2000年4月13日
 東京都の石原慎太郎知事は13日、視察先の東京都奥多摩町の都水産試験場奥多摩分場で「三国人」や「治安出動」の発言問題に触れ「(三国人は)不法に入国した外国人という意味で使った」との見解を繰り返した上で「部分的には東京はゲットーになっている。ロス(米国ロサンゼルス)とかみても、そういうものに、対処しなければならない」と述べた。

「ヒスパニックや黒人の強盗起きる」石原知事が英紙に

April 13, 2000
 石原慎太郎・東京都知事が12日、英紙ガーディアンとのインタビューで「ロサンゼルス地震では黒人やヒスパニックが強盗したでしょう。このようなことは日本でも必ず起きる」と発言したことがわかった。実際には1994年のロス地震で深刻な略奪や暴動は起きていない。マイノリティー(人種的少数者)の存在が治安への脅威であるかのように示唆した石原氏の発言は波紋を呼びそうだ。

 ロス地震でカリフォルニア州は、92年の人種暴動の再発を防ぐため、約1500人の州兵を出動し、市内に夜間外出禁止令を出した。米国では、マイノリティーをとりまく深刻な差別や貧困が人種暴動の背景にあり、不法移民問題とは切り離してとらえるのが常識的な理解だ。石原氏のこの発言は「問題なのは不法滞在の外国人」とした記者会見での説明とも食い違っている。

 石原氏は、外国人犯罪の増加について、「東京では不良外人の犯罪が増えて、池袋も新宿・歌舞伎町も日本人は歩けない。どこの国かわからない」と説明。「三国人」という言葉を使ったことについては「外国人に対する俗称」との考えを示した。

 さらに、在日外国人から人種差別との批判が出ていることについて、「彼らは差別でインフェリオリティ・コンプレックス(劣等感)を持っているので反発している」と発言。「私に人種差別(の意図)はない」「(関東大震災直後の朝鮮人虐殺は)これは全く違うデマゴーグ。彼らを守るのが私の責任だ」と述べた。

 インタビューをした同紙のジョナサン・ワッツ記者が「もし、英国で政治家がこんな発言をしたら大騒ぎになるが」と話したところ、石原氏は「そう? どうして?」とけげんな表情だったという。

 インタビューの一部は13日付のガーディアンで報じられた。ワッツ記者は「石原氏自身には差別という意識がないようだ。人種問題について、日本人の認識の浅さを示していると思った」と話している。

「三国人は外国人の意味」石原都知事、会見で強調

April 12, 2000
 「都政の最高責任者として、あしき事件を想定するのが私の責任だ」。東京都の石原慎太郎知事は、陸上自衛隊の式典で、大災害時の外国人騒乱には自衛隊の治安出動を要請すると発言したことについて12日午前、記者会見を開き、「治安出動について発言することが抑止力になる」と、発言の正当性を強調した。「三国人」という言葉についても「第一義には外国人との認識だ」と説明。「正当な日本語を正当に使ったのに、非常に誤解されたことは極めて遺憾だ」と反論し、謝罪、辞任するつもりはないとした。

 石原知事は、式典で「不法入国した三国人、外国人が凶悪な犯罪を繰り返している」と発言したことについて、「三国人という言葉は辞書には第2次大戦中に国内に居住していた人の『俗称』とあって、『べっ称』とは書いていない」「新聞だって湾岸戦争の時に『第三国人』と書いている」と早口で話した。さらに、「これからは韓国人、朝鮮人の心情を察して使わないようにするが」としつつも、「第一義は外国人と認識している」と繰り返した。

 自衛隊の治安出動に言及したことには「ロサンゼルス地震の時だって州軍が進出して治安を維持した。都政の最高責任者としてあしき事件を想定するのが私の責任だ。治安対策について発言することが抑止力になる」と、知事として当然の発言をしたとの認識を示した。

 外国人が騒乱を起こすとの想定にも「(騒乱がなかった)阪神大震災はケースが違う。東京はもっと凶悪な犯罪を起こしている外国人がたくさんいる。歌舞伎町に行ってごらんよ。ヤクザだって怖くて歩けない」。自衛隊を「国民の軍隊」と呼んだことについては「自衛隊は軍じゃないんですか。彼らが軍人でないと、戦争中に身分が保証されなくて困る」などと反論した。

 「現実に発言で傷ついている人がいる。謝罪や辞任は考えていないのか」との質問にも、「なんで辞任しないといけないのか。私は謝罪でなく説明をします」と、発言には問題はないとの認識を示した。

経済界にも波紋、石原都知事の「三国人」発言

April 11, 2000
 石原慎太郎東京都知事の「三国人」発言が経済界にも波紋を投げかけている。11日の経済同友会会見で、小林陽太郎代表幹事は「発言の意図や背景は別としても、非常に残念な発言だ」と批判。水口弘一専務理事も「OBボールを打ったと思う」と疑問を投げかけた。少子高齢化が進むなかで経済界は、外国人労働者の受け入れ拡大や移民の検討を始めることを求めており、石原発言はそうした流れに逆行するからだ。

 小林代表幹事は「三国人という表現はどうかと思う。在日の方もたくさんいるのだから」とたしなめた。さらに、経済界が移民の受け入れを求めていることをふまえて「日本社会が住み良いということが、受け入れの前提となるべきだ」と続け、石原発言に対する国内外の反発に強い懸念を示した。また、水口専務理事も「聞く方からすると、三国人という言葉は、国内、海外ともに(暗い)歴史を想起させるのではないか。よくない(表現だ)」と批判した。

石原知事の認識を否定

2000年04月11日
 瓦力防衛庁長官は11日午前の記者会見で、石原慎太郎東京都知事が自衛隊式典で「震災が起きたら(三国人、外国人の)騒擾(そうじょう)事件が予想される」と発言したことについて「率直に言って、さようには考えていない」と石原知事の認識を否定した。

外相が石原発言を批判

2000年04月11日

 河野洋平外相は11日の記者会見で、石原慎太郎東京都知事が陸上自衛隊の式典あいさつで「(第)三国人」との表現を使用したことについて「この言葉によって傷ついたり、名誉が傷つけられたと感じる人がいる可能性がある」と述べ、「そうした言葉をあまり不用意に使うべきでないと思う」と批判した。

都知事が式典で「外国人が騒げば自衛隊が治安維持を」

April 10, 2000
 東京都の石原慎太郎知事が9日、陸上自衛隊練馬駐屯地で開かれた「創隊記念式典」に出席し、あいさつの中で「三国人(さんごくじん)、外国人が凶悪な犯罪を繰り返しており、大きな災害では騒擾(そうじょう)事件すら想定される。警察の力に限りがあるので、みなさんに出動していただき、治安の維持も大きな目的として遂行してほしい」などと発言した。

 また、石原知事は「米国は日本を骨抜きにしようといびつな憲法を作り、その結果が今日露呈している」などとし、知事の提唱で9月に都と自衛隊が合同で大規模な防災訓練を実施することを指して、「9月には陸海空の三軍を統合して大演習を行う。国家にとっての軍隊の意味を国民、都民にしっかり示してほしい」とも述べた。

 「(第)三国人」という言葉は、日本統治下にあった在日朝鮮・韓国人や台湾人を指す言葉として敗戦直後に使われ、独立民族としての地位をあいまいにする差別語とされている。1923年の関東大震災の直後には、「朝鮮人と社会主義者が暴動を起こしている」というデマがもとで、関東地方を中心に朝鮮人が軍隊や警察、自警団によって虐殺された。その数は6000人を超えるとされる。

 自衛隊法の規定では、自衛隊の治安出動は、警察力で治安を維持できない緊急事態に首相が直接命令する場合のほか、都道府県知事が首相に出動を要請することもできる。

 都知事が同駐屯地の式典に出席するのは初めて。9月の防災訓練で、派遣の窓口となる同駐屯地の陸自第1師団の招きに応じた。

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