TOPIC No.2-55 千葉ミイラ事件(ライフスペース)

01.ライフスペース ニュース Mainichi Interactive
03.ライフスペース成田ミイラ遺体事件 byこころの散歩道
04.「もう引き返せない と考えているあなたへ」ライフスペースを考える会より
05.カルト被害を考える会(旧「青春を返せ裁判」を支援する会)
06.ライフスペース情報 by 弁護士紀藤正樹のLINC
07.定説語辞典 by悪徳商法?マニアック

高橋被告、無罪主張へ -千葉地裁で成田のミイラ事件初公判-

2000.07.04 The Sankei Shimbun
 千葉県成田市内のホテルで昨年十一月、兵庫県川西市の無職、小林晨一さん=当時(六六)=がミイラ化した遺体で発見された事件で、殺人罪に問われている自己啓発セミナー「ライフスペース」指導者で元代表、高橋弘二被告(六一)に対する初公判が四日午後、千葉地裁(小池洋吉裁判長)で始まった。高橋被告は、起訴事実を否認して無罪を主張するとみられる。

 起訴状によると、高橋被告は平成十一年七月二日午前五時ごろ、ライフスペースのメンバーらと共謀のうえ、医師の治療を打ち切れば死亡する可能性が高いことを知りながらも、脳内出血で兵庫県伊丹市の同市立伊丹病院に入院中だった小林さんを連れ出し、同日午前十時ごろ、成田市のホテルに移送。医療行為や水分の補給など生きるうえで必要な措置をとらないまま放置し、たんがのどにつまる気道閉塞(へいそく)で窒息死させたとされる。

 冒頭陳述で検察側は、犯行当時、医療を打ち切れば、小林さんが死亡することを分かっていたとして、「未必の故意」による殺意を立証していくものとみられる。

無罪主張、争う方針

2000年5月9日 20時18分共同
 千葉県成田市のホテルで兵庫県の小林晨一さん=当時(66)=のミイラ化した遺体が見つかった事件で自己啓発セミナー主催団体「ライフスペース」指導者、高橋弘二被告(61)の弁護団が9日、千葉市内で記者会見し、裁判では無罪を主張し争う方針であることを明らかにした。初公判は7月4日の予定。ライフスペースのメンバー計10人が逮捕され、千葉地検が殺人罪で高橋被告を起訴している。

医学知識なく治療できない

2000年3月10日 19時39分
 千葉県成田市のホテルで兵庫県川西市の元会社員小林晨一さん=当時(66)=のミイラ化した遺体が見つかった事件で、千葉県警に逮捕された自己啓発セミナー主催団体「ライフスペース」指導者の高橋弘二容疑者(61)が、10日までの取り調べに対し「(自分は)医学的知識がなく治療もできない」とこれまでの主張を翻す趣旨の供述をしたことが分かった。

子供虐待と救済申し立て

2000年3月2日 14時52分 
 ミイラ遺体事件を起こした自己啓発セミナー主催団体「ライフスペース」の脱会者らでつくる「ライフスペースを考える会」が2日、同団体の子供が施設内で虐待されているとして、日弁連に人権救済を申し立てた。ライフスペースには幼児を含む20数人の子供がいるが、保護責任者遺棄致死容疑で千葉県警に逮捕された指導者の高橋弘二容疑者(61)の教えで親元から引き離されている。

成田ミイラ事件で被害者の長女ら2人を逮捕

7:08p.m. JST February 24, 2000
 千葉県成田市内のホテルで、兵庫県川西市の無職小林晨一さん(当時66)がミイラ化した遺体で見つかった事件で、千葉県警は24日、ともに「ライフスペース」関連団体のメンバーで、小林さんの長女結花(34)と、鶴飼哲也(28)の両容疑者を保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕した。2人は容疑を否認しているという。

 結花容疑者は同日、成田署に出頭し、鶴飼容疑者はアメリカから帰国したところを成田空港内で逮捕されたという。この事件では22日、ライフスペース元代表の高橋弘二容疑者(61)ら8人が逮捕されている。

医療否定の発言繰り返す

2000年2月23日 18時20分
 千葉県成田市のホテルで兵庫県川西市の元会社員小林晨一さん=当時(66)=のミイラ化遺体が見つかった事件で、「ライフスペース」指導者の高橋弘二容疑者(61)が小林さんの死亡前、指示を仰ぐ家族らに対して医療行為を否定する発言を繰り返していたことが23日までの千葉県警捜査本部の調べで分かった。県警は同日午後、保護責任者遺棄致死の疑いで高橋容疑者らメンバー計8人を送検した。

成田ミイラ事件で「ライフスペース」元代表ら8人を逮捕

2:52p.m. JST February 22, 2000
 千葉県成田市のホテルで昨年11月、兵庫県川西市の無職小林晨一さん(当時66)がミイラ化した遺体で見つかった事件で、千葉県警は22日朝、茨城県大洗町のホテルなどに滞在していた自己啓発セミナー企画会社「ライフスペース」元代表の高橋弘2容疑者(61)や、小林さんの長男、健児容疑者(31)ら計8人を保護責任者遺棄致死容疑で逮捕した。ほかに、同容疑で関係者数人の逮捕状をとり、所在の確認を急いでいる。高橋容疑者は容疑を否認しているという。

 ほかに逮捕されたのは、高橋容疑者の妻の伸子(38)、小林さんの妻昭子(61)、いずれもライフスペース関連団体の「SPGF」(シャクティパットグル・ファンデーション)幹部の西沢みどり(32)、荒町英明(35)、砂田暢之(35)、辰己親子(31)の6容疑者。高橋容疑者らは「小林さんは司法解剖まで生きていた」などと話している。

 調べでは、高橋容疑者らは、家族として重病の小林さんを保護する義務がある健児、昭子両容疑者と共謀し、昨年7月2日、兵庫県伊丹市の病院に脳内出血で入院していた小林さんを成田市のホテルに連れ出し、生存に必要な保護をせずに死なせた疑い。
県警は、医師から安静が必要との説明を受けていたにもかかわらず、治療施設のないホテルに連れ出せば、小林さんが死亡する恐れがあることを高橋容疑者らが認識していたとして、「保護責任の放棄」と判断した。県警は高橋容疑者が、健児容疑者に指示していたとみている。

 ホテルで高橋容疑者は、「治療」と称して小林さんの頭を手で軽くたたく「シャクティパット」という行為をしていた。小林さんの家族は代金として計800万円を払っていた。

 小林さんはホテルに到着後まもなく死亡したが、約4カ月間部屋の中でそのままにされた。県警が昨年11月11日夜、ミイラ化した状態で遺体を発見してからも、高橋容疑者らは「定説では生きている。治療中だ」などと話していた。

 県警は昨年11月、関連施設を死体遺棄容疑で家宅捜索したが、最終的には保護責任者遺棄致死容疑での立件を目指してきた。

立件に向け裏付け捜査続く

1999年12月11日 17時48分 共同通信社
 千葉県成田市のホテルで兵庫県の元会社員小林晨一さん(66)のミイラ化した遺体が見つかった事件は11日で発見から1カ月。千葉県警は保護責任者遺棄致死などの容疑で立件を目指しているが、小林さん一家が参加していた自己啓発セミナー主催団体「ライフスペース」とは死の認識をめぐり話がかみ合わず、捜査に時間がかかっている。

連れ出し指示を否定

1999年11月22日 18時55分 共同通信社
 千葉県成田市のホテルで、兵庫県川西市の元会社員小林晨一さん(66)が、ミイラ化した遺体で見つかった事件で、小林さんが参加していた自己啓発セミナー主催団体「ライフスペース」指導者、高橋弘二氏(61)が22日、茨城県大洗町で共同通信のインタビューに応じ、兵庫県伊丹市の病院に入院していた小林さんがホテルに移された経緯について「自分は指示していない」と否定した。

<ミイラ遺体>ライフスペース元代表「小林さん、生き返ったはず」

by 毎日新聞社 11月18日21時47分
 千葉県成田市のホテルで兵庫県川西市、元会社員、小林晨一さん(6 6)のミイラ化した遺体が発見された事件に関与したとみられるセミナー開催団体「ライフスペース」の高橋弘二元代表が18日夕、茨城県大洗町のホテルで、事件が表面化してから初めて記者会見した。

 高橋元代表は「小林さんは回復の最中で、もう少しで生き返るところだった」などと話した。

 これまでの成田署などの調べで、小林さんは兵庫県伊丹市内の病院で今年6月ごろ、脳出血で脳神経外科に入院したことが分かっている。

 会見で高橋元代表は「(小林さんの息子が)困っていると聞いて、『成田に来るならウエルカムだよ』と言った」と認め、「小林さんの病気は脳出血ではなかった。温かく見守って6カ月間放置すれば、投与された薬が抜け、生き返ったはず」などと話した。

 さらに、人を介して小林さんの長男(31)に、小林さんを放置するよう指示していたことも認めた。

SPGFのメンバー、茨城のホテルへ ミイラ遺体事件

7:47p.m. JST November 18, 1999
 千葉県成田市のホテルで兵庫県川西市の無職小林晨一さん(66)のミイラ化した遺体が見つかった事件で、「小林さんは死んでいない」と主張していた団体「SPGF」(シャクティパットグル・ファンデーション)のメンバーらが18日、成田市のホテルを出て、団体関係者の紹介で茨城県大洗町のホテルに移った。成田市のホテルが団体の受け入れを断ったという。

 ミイラ遺体事件が発覚後、成田市内の各ホテルは受け入れを拒むようになり、SPGFは行き場を探していた。

 SPGFのメンバーは1年ほど前から成田市内の複数のホテルを転々としていた。同市に長期滞在していた理由について主宰者の高橋弘二氏(62)は、朝日新聞記者に対し「前にゴルフに来てなじみがあった」などと説明していた。メンバーらはホテルで、高橋氏の言葉を本にする活動などをしていたという。

<ミイラ化>保護責任者遺棄致死で立件を検討 千葉県警

by 毎日新聞社 11月18日12時50分
 千葉県成田市のホテルで、兵庫県川西市の元会社員、小林晨一さん(66)のミイラ化した遺体が発見された事件で、千葉県警捜査1課と成田署の特捜班は18日までに、死体遺棄容疑で令状を取り、小林さんが入院していた市立伊丹病院(兵庫県伊丹市)を家宅捜索した。特捜班は、押収したカルテなどを分析し、小林さんの長男(31)ら「ライフスペース」関係者が小林さんを病院から連れ出した状況などについて調べを進め、保護責任者遺棄致死などほかの容疑での立件の可能性についても検討する。

 特捜班は、小林さんの病状や長男らの対応などについて、担当の医師と看護婦から事情を聴取。さらに家宅捜索を行い、カルテや看護記録など小林さんの病状に関する資料を押収した。

 同病院などによると、小林さんは6月ごろ、脳内出血で同病院に入院。しかし1〜2週間後、長男が「退院させたい」と要望。担当医師が「今は無理」と反対したが、その後、早朝に連れ出してしまったとい う。

 特捜班は、長男らが小林さんの遺体をホテルに置いたままにしていた 死体遺棄容疑で捜査を進め、事実関係の解明を図るとともに、小林さんの生存に必要な措置を取らなかった保護責任者遺棄致死容疑などについても慎重に検討を進める。

千葉ミイラ事件の主宰者訪ねた男性が昨年、都内で死亡

03:21a.m. JST November 17, 1999
 千葉県成田市のホテルでミイラ化した遺体で見つかった男性やその家族が参加している団体「SPGF(シャクティパットグル・ファンデーション)」の主宰者・高橋弘二氏(62)に会いに来た大阪府内の男性が昨年4月、滞在先の東京都内で死亡していたことが16日、わかった。この男性は腎臓などが悪く、滞在中にいったん病院に運ばれて入院を勧められたが、拒否して団体関連施設に戻っていた。

 男性は大阪府内の大学職員(当時43)。

 警視庁牛込署などによると、男性は数年前から尿の出が悪いなど体の不調を訴えていた。昨年4月2日、SPGFの高橋氏に会う目的で、同居している妹とともに新宿区市谷仲之町にあった団体関連施設を訪れた。

 2日後、大阪に帰るために施設を出てJR東京駅まで行ったが、容体が悪化した。5日午前零時15分に119番通報を受けた救急隊が、男性を中央区内の病院に搬送した。病院側は、腎機能が低下しているとして緊急入院の必要性を説明したが、本人と妹が断ったという。

 男性らは施設に戻ったが、5日午後6時半ごろに119番通報があり、男性は救急車で新宿区内の病院に運ばれ、同8時前に死亡した。救急隊が施設に駆けつけたときは心肺停止状態だったという。

 東京都監察医務院の監察医は「腎不全で病死の疑い」と診断した。同署は、死因が病死で、自らの意思で入院を断っていたことから、事件性はないと判断したという。

<ミイラ化遺体>小林晨一さんの死因は脳内出血と判明 成田署

by 毎日新聞社 11月15日21時59分
 千葉県成田市内のホテルで兵庫県川西市、元会社員、小林晨一さん(66)のミイラ化した遺体が発見された事件で、小林さんの死因は脳内出血とみられることが15日、成田署の司法解剖の結果分かった。県警捜査1課は同日、同署に特別捜査班を設置。保護責任者遺棄容疑などでの立件を視野に入れ、60人態勢で本格的に捜査を始めた。

 千葉大医学部で行った司法解剖の結果、小林さんの遺体には外傷はなく、内因性の脳内出血とみられる。死後経過時間は、3週間から4カ月くらい。経過時間の幅について特捜班は、「ミイラ化した手足と腐敗している腹部など、遺体の部位により状態が異なるため」と説明している。

 小林さんの入院していた市立伊丹病院(兵庫県伊丹市)によると、小 林さんは6月ごろ、脳内出血で同病院に入院した。しかし1〜2週間後、息子が「退院させたい」と要望。担当医師が「今は無理」と反対したが、その後、早朝に連れ出してしまったという。

 ホテルで遺体が発見された11日夜、付き添っていた小林さんの息子(31)ら「Shakty PAT GURU FOUNDATION(SPGF)」のメンバーは警察の調べに対し、「死んでない。順調に回復している最中だった」などと話し、ホテル内で小林さんを治療していたと主張している。

 特捜班は、息子らが小林さんを病院から運びだし、ホテルに収容したことと死亡との因果関係や、死亡を届け出ず、遺体をホテルに置いていたことなど、事件の経過について関係者から詳しく事情を聞くとともに、同団体の関わりについても慎重に捜査を進める方針。

<ミイラ>「小林さんは回復の最中だった」などと独自の見解

by 毎日新聞社 11月13日20時51分
 千葉県成田市内のホテルで兵庫県川西市、元会社員、小林晨一さん(66)のミイラ化した遺体が発見された事件に関与したとみられるセミナー開催団体「ライフスペース」(高橋弘二代表)の関連組織「Shakty PAT GURU FOUNDATION」(SPGF)の男性メンバー2人が13日、毎日新聞の取材に応じ、「小林さんは回復の最中だった」などと独自の見解を繰り返した。

 メンバーの男性は、「小林さんは病院で誤診を受け、劇物を投与され、危険な状態にあった。シャクティパットによる治療は小林さん本人と家族の希望であり、(発見時は)順調に回復している最中だった」と述べた。また、男性が示した「闘病ドキュメント」と題する5冊の冊子には、小林さんの「生存」を前提にした4カ月間の経緯が詳細に記されていた。

 警察の捜査について男性は、「抵抗はしない。ただし、小林さんが死んでいるという納得のいく根拠を示してほしい」とし「麻酔もなしに小林さんの体にメスを入れるなら、それは解剖という名の殺人だ」と話した。

 男性によると、SPGFは飢餓救済や医療ボランティア活動、出版活 動を主な活動内容とし、大阪、名古屋、東京に拠点を持つ組織。「代表は特におかず、会員の人数も把握していない」としている。SPGFは経済企画庁にNPO法人の設立の申請を行ったが、9月29日に不認証の通知を受けている。

ライフスペースが19者に対し、謝罪広告を求め提訴

by 1999.2.16登録 「青春を返せ裁判」を支援する会
 自己啓発セミナー会社のライフスペースと、その創立者・高橋弘二氏などが12月24日、当支援する会やテレビ局、出版社、報道関係者、テレビ番組に出演した弁護士やジャーナリストなど19者に対し、5大紙に謝罪広告を3回出すよう求める裁判を東京地裁に起こしました(訴訟物の価額は1億1074万5600円としている)。

 訴状では、被告たちが原告たちを破壊的カルトなどと呼び、世間に悪い印象を与え、名誉が棄損されたとしています。そして、謝罪広告として、「私たちは、今までの発言を撤回し、関係者に謝罪するとともに、以下のことを宣言します。一、シャクティパットグル高橋弘二は、インド伝統上のグルであり、真実の飢餓救済活動(ONE’S PEACE)のリーダーである。・・・」などという文章の掲載を求めています。

 「青春を返せ裁判」を支援する会は、インターネット上に「他のカルト被害の相談先」というページを作り、そのページの中に「・ライススペースを考える会 ライススペース(=自己啓発セミナー・高橋弘二代表)の元スタッフや”被害者”家族らで結成されました。連絡先「0587-24-5817」と掲示していました。

 支援する会は2月2日に幹事会をひらき、訴状の内容が不当であることを確認し、代理人を渡辺博弁護士に依頼することにしました。第1回裁判は、3月12日午後1時30分から、東京地裁民事第713号法廷でひらかれます。

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