TOPIC No.2-36 銀行再編成

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みずほ銀行 (興銀・一勧・富士統合)
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旧UFJ銀行
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銀行TOPIC
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d-2. 2000年03-08月、
d-3. 2000年09月-、
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三菱東京UFJ銀行
f.
りそな銀行(大和・あさひ銀 統合)

TOPIC No.2−36f.りそな銀行(大和・あさひ銀の統合)


01.
りそなホールディングス
02.
りそなグループ
03.
りそな銀行
04.
埼玉りそな銀行

りそな、第一生命と提携へ 1千億円規模の優先株発行 保険窓口販売で協力

2007/06/17 中国新聞ニュース

 大手銀行グループのりそなホールディングス(HD)が、生命保険大手の第一生命保険と資本・業務提携を結ぶ方向で最終調整に入ったことが十七日、分かった。りそなHDが第一生命に一千億円規模の優先株を新たに発行、十二月に全面解禁が予定されている銀行の保険窓口販売分野で提携する。りそなHDは調達した資金を公的資金の返済に充てる方針で、両社は七月末までに合意したい考えだ。

 銀行と保険会社をめぐっては、保険窓販全面解禁を前に関係強化の流れが進んでおり、りそなHDと第一生命が資本・業務提携に踏み切ることで、他の大手銀行と生保の間でも提携の動きが出そうだ。

 りそなHDの傘下にあるりそな銀行や埼玉りそな銀行は個人向け住宅ローンなどリテール分野に強く、第一生命との提携で保険窓販を積極展開し収益を拡大させたい考え。第一生命側も大手銀行の一角のりそなグループとの結び付きを強めることで、保険商品の販路拡大を図る。

 両社の業務提携の詳細は今後詰めるが、第一生命がりそなに保険販売のノウハウを提供するほか窓口販売に携わるりそなグループの行員への教育、人材交流などを検討している。りそな側は、これまでも大手生保各社の保険商品を販売してきたが、第一生命の保険商品の販売を強化する。

 りそなHDが国から投入された公的資金の残高は約二兆三千億円で、二○○九年三月末までに利益剰余金や優先株の発行により、返済原資を確保する計画。その一環として約三千億円強の社債型優先株の発行枠を既に設定しており、今回その枠のうち一千億円程度を第一生命分に充てる。

 りそなHDは第一生命とは別に、外資系生保や投資銀行、証券会社、異業種の企業なども優先株の引受先として検討している。


りそな、システム統合完了 障害報告なし

2005/09/12 The Sankei Shimbun

 りそな銀行と埼玉りそな銀行は10、11日で旧あさひ銀行と旧大和銀行の2系統に分かれていた勘定系システムの統合作業を終え、新システムに移行した。12日午前現在、現金自動預払機(ATM)などで障害の報告はなく、順調な滑り出しとなった。

 システム統合の完了により、全店舗共通の預金やローンの新商品追加などができるようになる。統合後に検討するとの方針を示していた公的資金の一部返済に向けても、議論が加速しそうだ。

 りそなと埼玉りそなの両行は、今年4月から計455の店舗で段階的に旧あさひ銀行のシステムへの統合作業を進めてきた。統合後は事務センターの集約などにより5年間で約250億円のコスト削減効果を見込んでいる。(共同)

りそな、公的資金返済へ…1千億円―2千億円で検討

2005年07月18日 読売新聞 Yomiuri On-Line

 りそなホールディングス(HD)は、今秋以降に公的資金の本格返済を始める検討に入った。3兆円超の公的資金のうち1000〜2000億円の返済を目指す。業績が回復してきたことから、実質国有化後、初めての本格返済に踏み切り、りそな再生が本業に加えて財務面でも順調なことを示す狙いがある。(中沢謙介、岡田章裕)

 ◆本格返済

 りそなHDが国から注入を受けた公的資金の残高は、普通株が2937億円、優先株が2兆5316億円、劣後ローンが3000億円の合計3兆1253億円。2月に27億円を返済したが、本格的な返済は始まっていない。

 今秋以降の本格返済を目指すのは劣後ローン部分の3000億円。劣後ローンは融資の一種で、自己資本に算入できるのが特徴だが、金利が高い。このため、当面は1000〜2000億円規模の返済を目指し、民間の機関投資家から現在よりも低い金利で同規模の資金を調達する「借り換え」の形をとる。

 ◆実績作り

 りそなHDは徹底したリストラと本業の改革で、2005年3月期連結決算の税引き後利益は前期の大幅赤字から3655億円の黒字に転じた。業績回復で信用力が高まり、格付けも向上した。今夏には、欧米市場から500億〜1000億円規模の資金調達も予定している。

 これには公的資金返済に向けた“呼び水”的な意味合いがある。市場から低利で資金調達できる実績を作れば、りそなの信用力向上をアピールでき、今秋以降の公的資金の返済時にも市場から資金が調達しやすくなる効果が期待できるわけだ。

 ◆完済への道

 ただ、1000〜2000億円の劣後ローン部分の公的資金を返済しても、なお3兆円近くの公的資金が残る。2009年3月末までに収益力の強化で1兆円余りの剰余金を積み上げて返済原資とする計画だが、これ以外の返済原資の調達は不透明なままだ。

 今後は特に、2003年に実質国有化された際に注入された約1兆9600億円の返済方法が焦点になる。

 金融庁は9月にも公的資金返済の新ルールを整備する予定だが、りそなの普通株の株価は業績回復を受けて実質国有化された時点よりも上昇し、多額の含み益が生じている。これをうまく活用できるルールができれば、早期完済の可能性も出てきそうだ。

りそな銀、スパイウエア対策に「偽パスワード送信」

2005年07月16日 読売新聞 Yomiuri On-Line

 りそなホールディングス傘下のりそな銀行と埼玉りそな銀行は16日、インターネットバンキングを利用する預金者の口座から「スパイウエア」と呼ばれるソフトを使って不正に預金が引き出される被害を防ぐため、7月中にも防止プログラムを導入する方針を明らかにした。

 預金者のパソコンからネットバンキング用のIDやパスワードがネットを通じて外部に盗み出されても困らないように、IDなどを自動的に変換して記憶する仕組みをネットバンキングのホームページに組み込む。大手金融グループで初のスパイウエア対策となり、他の大手行にも同様の動きが広まりそうだ。

 スパイウエアは、パソコン内の情報をインターネット経由で外部に流出させるソフトだ。その中には、電子メールの添付ファイルで送られてきたスパイウエアをダウンロードした状態でネットバンキング取引をすると、IDやパスワードを盗み取るタイプがある。

 このため、りそなはネットバンキング取引で利用者がIDなどを打ち込む際、画面上に現れる「被害に遭わないために推奨する方法を取りますか」の表示をクリックすると、利用者のパソコン内のログ(履歴)にはIDやパスワードを自動的に変換したデータを残す機能を取り入れる。

 スパイウエアがログ情報を盗むことを逆手に取ったもので、いわばスパイをも欺く仕組みだ。りそな側には、正しいIDなどが送信され、ネット取引に支障は出ない。

りそな、公的資金申請へ 事実上、国の管理下に

2003/05/17 中国新聞ニュース
 大手金融グループ、りそなホールディングス(勝田泰久社長)は十七日、臨時取締役会を開いた。二〇〇三年三月期決算で過小資本に陥ることが確実になったとして、公的資金再投入の申請を決定する。勝田泰久社長ら経営首脳は退陣を表明。りそなは政府の金融再生プログラムに基づき、国の管理下で「特別支援銀行」として再建を急ぐ。

 政府は十七日夜、預金保険法一〇二条に基づく初の「金融危機対応会議」を小泉純一郎首相が主宰し首相官邸で開催。一兆二千億― 一兆四千億円の資本注入に踏み切るとみられ、国内専業銀行りそなの自己資本比率は国際基準行並みの10%程度に上昇する。大手銀行への公的資金投入は一九九九年三月以来、四年ぶりで、個別銀行支援のための資本注入額としては過去最大規模。

 日銀は十七日にも緊急政策委員会を開き、特別融資を決定、週明けに実施する。預金は全額保護される見通し。

 りそなは、不良債権や株式含み損の処理に加え、税効果会計で自己資本に算入できる繰り延べ税金資産を外部監査で圧縮され資本不足となった。大手行の一角が自力で健全性を維持できなくなったことで金融情勢が流動化する可能性もあり、金融安定化を公約してきた小泉政権は大きな試練に直面する。

 政府は、有力都銀二行の再編で生まれた同グループの経営が揺らげば、主要基盤である関西圏や首都圏北部の中小企業に大きな打撃を与えると判断。国際基準行並みの自己資本比率を備えて再出発させるため、大規模な資本注入を決断する。

 りそな関係者によると、傘下に「りそな銀行」と「埼玉りそな銀行」を抱える持ち株会社の自己資本比率は、3%台半ばに低下し、国内専業銀行の健全性基準である4%を下回った。住宅ローン債権の分離など、資産圧縮を柱とする再建策を検討してきたが、不良債権残高の水準が高く、三月に千二百億円規模の資本増強を実施したばかりのため、自力での体力回復は困難と判断した。

 公的資金投入が決まれば、りそなと金融庁は直ちに経営健全化計画の策定に着手。傘下銀行の統合や人員削減などのリストラ強化を検討する。

りそな、公的資金の再投入申請へ

2003年05月17日 The Sankei Shimbun
 大手金融グループ、りそなホールディングス(勝田泰久社長)は16日、2003年3月期決算が過小資本に陥ることが確実になったとして、公的資金の再投入を申請する方針を固めた。17日の臨時取締役会で正式決定する。

 これを受け、政府は17日夜、小泉純一郎首相が沖縄訪問から帰るのを待って、預金保険法102条に基づく初の「金融危機対応会議」を開き、資本再注入を正式決定する。注入額は1兆円規模に上る見通し。

 りそなは、不良債権処理や株式含み損の処理に加え、外部監査によって、自己資本に算入できる繰延税金資産を圧縮され資本不足となった。大手行の一角が健全性を自力で維持できなくなったことで、金融情勢は一気に流動化する可能性があり、金融安定化を公約してきた小泉政権は大きな試練に直面する。

りそな銀また二重引き落とし、手数料など2149件

(2003/03/11 読売新聞)Yomiuri On-Line
 りそな銀行は11日、企業向け電子取引サービスの手数料などの口座引き落としで、2149件(約750万円相当)を二重に引き落とすミスが10日夜に発生したと発表した。11日午前9時40分までに訂正の処理を終えたとしている。

 引き落とされた手数料について、銀行側で入金の処理が行われなかったため、再度引き落とすミスが起きたという。

 りそな銀行は大和銀行とあさひ銀行が今月合併し、システムを統合したばかりだ。その後、奈良県内のATM(現金自動預け払い機)の一部で預金が引き出せなかったり、二重に口座引き落としを行うなどのミスが計2件起きており、今回が3件目のミス。

りそな銀行と埼玉りそな銀行が営業始める

2003年03月03日 Yomiuri On-Line
 大和銀行とあさひ銀行が1日付で合併して発足した「りそな銀行」(大阪市、勝田泰久頭取)と、埼玉県にあるあさひ銀行の営業網を分離して設立した「埼玉りそな銀行」(さいたま市、利根忠博頭取)が3日、営業を始めた。

 旧大和銀行本店に置かれた、りそな銀行本店では、営業前の午前8時から約160人が出席して記念式典が開かれ、勝田頭取(前大和銀行頭取)が「地域経済に貢献し、4大メガバンクとは違った存在意義を示そう」と呼びかけた。

 勝田頭取は式典後の記者会見で、両行のシステム統合について「順調に稼働している」と述べ、年度内に予定している資本増強も「1200億円までめどが立った」と説明した。

 りそなは、4大メガバンクに次ぐ国内5番目の金融グループで、中核のりそな銀行は、預金量21兆円、367店を持つ大手行となった。

大和とあさひ合併、「りそな銀行」発足

2003年03月01日 Yomiuri On-Line
 大和銀行とあさひ銀行が1日合併し、「りそな銀行」(本店・大阪市)が発足した。埼玉県内では、グループの「埼玉りそな銀行」(同・さいたま市)が、あさひ銀行から埼玉県内の営業網を引き継いだ。両行とも、実際の業務は週明けの3日から始める。現金自動預け払い機(ATM)は、システムの統合作業を行うため、3日午前8時まで停止している。

あさひ銀、日興と提携へ 証券部門/法人向け強化/年内にも合意

2000.10.17 The Sankei Shimbun
 あさひ銀行と日興証券グループは、ホールセール(法人向け取引)部門で業務提携する方向で最終調整に入ったことが十六日、分かった。あさひ銀行の法人向け取引を全面的に日興ソロモン・スミス・バーニー証券に委託することで交渉しており、早ければ年内にも合意する見通しだ。

 あさひ銀行は傘下の千代田、山文の両証券を来年四月にも合併させ、新たにリテール(個人取引)部門を中心とする証券子会社を設立するものの、ホールセール部門の核をもっていない。このため、同部門の強化を狙いに国内大手証券との提携を模索してきたが、日興証券グループと提携することを決めた。

 あさひ銀行は、「首都圏近郊の中小企業向けマルチリージョナルバンク(複合型地域金融機関)として証券業務を拡充させる」(幹部)ため、新たに設立する証券子会社を日興側への窓口として、株式公開や社債発行、M&A(企業の合併・買収)など法人顧客の要望にこたえる。

 あさひ銀行は、ホールセール部門を、三和銀行と東海銀行と統合する予定だったUFJグループ内の東海銀行系の東海インターナショナル証券に委託していたが、七月にUFJから離脱した後は、あさひ銀行内に戻していた。

 あさひ銀行は日興証券から、系列の旧東京証券株(現東海東京証券)の一部を譲り受けるなど「友好関係」(日興幹部)にあった。

 また、日興証券は東京三菱銀行グループとの関係が冷え込んでいたが、東京三菱銀行による日興アセットマネジメントへの追加出資を検討するなど関係修復をすすめている。

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