TOPIC No.2-136 日本国債

01.日本国債は、なぜ暴落しないのか(2005年07月06日) by日本国財政破綻Safety Net
02.どうする、どうなる日本国債問題(2)2008/05/14 byJanJanNews
03.日本国債より日本株 東欧進出する日本企業に注目(2005年07月24日)by FujiSankei Business i.
04.国の借金の状況は?
05.国家財政 YAHOO! ニュース
06.日本国と日本銀行のバランスシート 〜現状把握編〜2004年度版
07.日本は大丈夫か? 〜国家財政から考える〜 by「打倒!金持ち父さん」
08.2001年度「日本の資産は56兆円下落」-世界が見た日本経済- 2002年12月28日 第23号
09.国債 byフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
10.日本国債[にほんこくさい]by野村證券
11.隠れ国債 (2004年10月5日) YAHOO!辞書
12.日本国債ニュースレター2009年04月 by過去の日本国債ニュースレター


日本国債の格付け見通し引き下げ 米S&P、「ネガティブ」に

2010年01月26日 中国新聞ニュ-ス

 米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は26日、日本の長期国債の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げた。同社が日本国債の格付けや見通しを引き下げたのは約8年ぶり。国債の大量発行に依存した鳩山政権の財政運営に疑問を投げかけた形で、市場では長期金利が上昇する恐れもある。

 S&Pは格付け見通しを引き下げた理由として、財政健全化が一段と遅れそうなことや、経済成長率が今後も低水準にとどまりそうなことを挙げた。デフレ不況が深刻化すれば財政に悪影響を与えるとの見方も示した。

 S&Pは、国債の格付けそのものは「AA」に据え置いたが、将来は引き下げる可能性があるとしている。

 菅直人財務相は26日の閣議後の記者会見で「財政健全化の道筋を示す努力をすることで、市場からの信認も維持していくことができる」と述べた。

 2010年度予算案の国債の新規発行額は約44兆3千億円と、当初予算としては過去最大規模に膨らんだ。事業仕分けなどによる歳出削減が思うように運ばず、子ども手当など民主党のマニフェスト(政権公約)を実現する財源が足りなくなったためだ。

国の借金が973兆円に 1人当たり763万円

2010/01/25  中国新聞ニュ-ス

 国債と借入金、政府短期証券を合わせた国の債務残高が2010年度末で、973兆1625億円に上る見通しとなったことが25日、政府が国会に提出した予算関連資料で明らかになった。国民1人当たりの借金は約763万円に上る。

 10年度予算の一般会計総額が当初ベースで過去最大となる92兆2992億円に膨らむ一方で、景気低迷で税収が大きく落ち込み、国債の増発で賄うため。09年度末の国の債務残高は、900兆1377億円と初めて900兆円を突破する見込みで、財政の悪化は深刻な事態となっている。

 10年度予算案は、景気の低迷で法人税収などが大きく減り、税収は約37兆4千億円にとどまる見通し。この結果、新規国債発行は当初ベースで過去最大の約44兆3千億円に膨らんだ。

 政府は、中期財政運営をめぐる検討会の初会合を25日に開催。今年6月にも財政の健全化目標を策定する見通しだが、鳩山政権は消費税率を4年間据え置く方針を掲げており、財政健全化への道のりは険しそうだ。

国債、綱渡りの44兆円台 財源の壁、将来に返済不安

2009年12月25日 中国新聞ニュ-ス

 2010年度予算案を閣議決定し、記者会見する鳩山首相=25日夜、首相官邸

 政府は25日、政権交代後初めてとなる2010年度予算案を閣議決定した。公共事業を削り子育てに手厚く配分する予算改革に挑んだが、歳出削減は進まず、一般会計総額は92兆2992億円と過去最大に膨張。景気悪化による財源の壁を前に、マニフェスト(政権公約)の一部は実施を断念した。それでも新規国債発行額は44兆3030億円と空前の規模に達し、将来世代に借金返済への不安を引き継ぐことになった。

 企業収益の悪化が響き税収は18・9%減の37兆3960億円。戦後初めて当初予算段階から借金が税収を上回る非常事態を迎えた。13年度までに計約17兆円相当に上る新規政策を掲げた公約の完全実施も危ぶまれそうだ。

 国債発行額は09年度当初と比べると33・1%も拡大。このうち財源不足を埋める赤字国債が37兆9500億円を占める。

 鳩山由紀夫首相は記者会見で国債発行額について「ほぼ44兆円に抑えることができた。未来への責任を果たせた」と述べ、「約44兆円以内」とした政府方針を達成したとの認識を示した。

長期金利急伸 一時1・5% 企業・家計打撃 景気に懸念

2009/05/29 Fuji Sankei Bsiness-i

 東京債券市場で長期金利が急伸(国債価格は下落)し、一時半年ぶりに1.500%をつけた。日米の財政悪化懸念などから売りが膨らんだ。長期金利の上昇は金融商品の利回りの増加につながる一方、金融機関の貸出金利の上昇も促し、家計や企業の負担が増すことで景気の重しとなる懸念もある。

 長期金利の代表的指標である新発10年国債利回りは、一時前日終値より0.030ポイント高い1.500%まで上昇。取引時間中としては昨年11月以来の高水準をつけた。終値は前日より0.010ポイント高い1.480%だった。

 前日の米債券相場が財政赤字の拡大懸念などから下落したほか、日本でも事業規模56兆円超の過去最大の経済対策による財政悪化懸念で、海外の機関投資家を中心に売りが広がった。

 長期金利が上昇すると、個人向け国債や預貯金などの金融商品の利回りの上昇につながることが多く、家計の金利収入は増える。国債から株式への資金シフトが進むことで、踊り場の様相を強めている株式市場にも追い風となるとの見方もある。

 一方で、長期金利は住宅ローン金利の重要な目安になっている。大手銀行は毎月末に住宅ローン金利の見直しを行っている。三菱UFJフィナンシャル・グループなど3メガバンクの10年固定型金利は3.90〜3.95%となっているが、長期金利の上昇ピッチの速さを受け、「6月分は上昇する可能性が高い」(銀行関係者)。変動金利型ローンの場合は、借り入れが難しくなったり、より金利負担が重くなることも考えられる。

 また、長期金利の動向は企業の資金調達コストにも跳ね返る。金融機関が企業に融資する際の金利の参考にされるからで、とくに長期貸出金利の目安となる長期プライムレート(優遇貸出金利)が見直されれば、企業の新規の投資計画なども制約される懸念が出てくる。

 ただ、「日本は米国ほど国債の売り圧力が強くなく、日米の金利差も広がっている」(エコノミスト)との指摘もあり、一本調子で上昇が続くかどうかは不透明だ。(柿内公輔)

長期金利1.4%台後半レンジの中心、10年債入札1.5%クーポン見込む=来週の円債市場

2009年05月29日 REUTERS

 [東京 29日 ロイター] 来週の円債市場では、長期金利の代表的な指標となる10年最長期国債利回りは1.4%台後半がレンジの中心になる見通し。国債増発による需給不安がくすぶる中、金利上昇への警戒は続くが、入札が一巡した米債が落ち着くとの見方から、円債への金利上昇圧力も和らぐとの見方が複数聞かれる。財務省が6月2日に実施する10年利付国債(1兆9000億円、2019年6月20日償還)の入札は、前回債と同じ1.5%クーポンで決着するとみられている。長期ゾーンの地合いがやや悪化したため、消化には多少時間が必要との見方が出ている。

 国債先物6月限の予想レンジは135.80円─136.70円。

 10年物最長期国債利回りの予想レンジは1.510%─1.460%。

 27日の米債券市場で、指標10年債の利回りは一時、3.74%と前日から20ベーシスポイント(bp)近く上昇した。3月に米連邦準備理事会(FRB)が国債買い切りを決める直前の3%水準を大きく上回った。この流れを継ぎ、円債市場の長期金利は一時1.5%ちょうどとなり、2008年11月17日以来約6カ月ぶりの水準に上昇した。マーケットでは、金利上昇の主因は財政悪化への懸念とみている。円債に対する米債の影響について、RBS証券・シニアストラテジストの市川達夫氏は「(米債金利上昇の背景には)需給懸念のほかにも、格下げ懸念、モーゲージ債のヘッジなど米債特有の動きが見られる。円債も多少引きづられたとしても、感応度は低いままというのがメーンシナリオだ」と述べた。長期金利の推移について、みずほインベスターズ証券・シニアマーケットエコノミストの落合昂二氏は「1.4%台後半がレンジの中心。1.5%台乗せもあり得る」とみている。

 6月2日の10年債の入札について、ある国内証券のストラテジストは「米債金利の上昇で地合いに不安がある中、7月からの国債増発を考えると、10年債を前倒しで積極的に買う投資家は限られる可能性がある。多少消化に時間を必要とするかもしれない」とみている。翌々週に最終取引日控えている国債先物の買い戻しを警戒する見方もある。国債先物に対して10年債は割高となっている。市場では「建て玉が積み上がっている状況で、仮に買い戻された場合、10年債よりは国債先物の方が効率が良くなると思われるため、業者も在庫手当で10年債を買って、ヘッジで先物を売る取引がしづらくなる。入札に向けて10年債を調整する必要があるが、調整が不足すると、入札で好不調を示すテールが流れる可能性がある」(外資系証券)との指摘が出ていた。複数の市場関係者は、入札のときに多少上値が重くなるとみている。

 一方、表面利率(クーポン)に関しては、1.5%での決着が有力になっている。市場では「1.5%を節目と受け止める投資家は、それなりにいる。1.5%クーポンは前回債と同じだが、前回の実勢水準は1.4%台半ばだったので、多くの投資家が買えている水準ではないため、今回は買いが期待できる」(別の国内証券)との声が聞かれた。

 長短金利差の拡大が進む可能性については、見方が分かれている。市場では「国債増発による需給悪化懸念で長期ゾーンが売られやすくなる一方で、日銀の金融緩和が維持されるとの見通しから、銀行勢などが中短期ゾーンを積極的に買う構図は当面続く」(別の外資系証券)との指摘が出ていた。一方、「日銀の利下げ余地が限られる状況で、2年債金利は下がっても、すぐに0.3%台前半を付けることは考えにくい。10年債については、消費の腰折れ、雇用関連の悪化などから、一本調子で金利が上昇することはない」(国内金融機関)との見方がある。  (ロイター日本語ニュース 伊藤 武文記者)

ムーディーズ、日本国債格上げ 「経済に自律回復力ある」

2009/05/19 Fuzi sankei business-i

 米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは18日、日本国債の格付けを上から4番目の「Aa3」から、3番目の「Aa2」に引き上げたと発表した。「Aa2」は先進国ではイタリアと同じで、見通しも「安定的」とした。同社は最近、国債格付けを引き上げた例はほかにないという。

 ムーディーズの日本法人であるムーディーズ・ジャパンの北山慶社長は同日、都内のホテルで記者会見し、政府が景気刺激策の原資として今年、発行する予定の過去最大規模の国債を「市場は吸収できるとみている」と説明。格上げは妥当との見解を強調した。

 また、日本国債担当アナリストのトーマス・バーン氏は「日本経済は自律回復力を持っている」と評価。政府・与党の財政再建の関与が強く、今年度の経済成長が減速したとしても、総じて日本経済が底堅く推移するとの見方を示した。

 日本国債の格付けをめぐって、ムーディーズは2002年5月、ボツワナ以下の「A2」まで引き下げ、ほかの格付け会社の中で突出して低い評価を5年間続け、その妥当性を疑問視する声も出ていた。07年10月にこれを「A1」に変更。それ以来、段階的に格付けを引き上げ、昨年6月末に「Aa3」としていた。

 政府の大規模な財政出動に伴う国債市場の需給悪化が予想されるなかでの格上げに、市場からは、「金融危機の影響で格付け会社への規制が世界的に強化されるなか、国債の格付けを引き上げることで、日本政府に配慮をしたのでは」との見方も出ている。

 一方でムーディーズは日本国債の外貨建て格付けを「Aaa」から「Aa2」に引き下げ、日本国債と同じとした。ほかの国で別々の例はないといい、基準を今回、統一したことも格上げの理由のひとつという。(藤沢志穂子)

日本国債「Aa2」に、ムーディーズが1段階格上げ

2009年05月19日 読売新聞 Yomiuri On Line

 米大手格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは18日、日本国債(円建て)の格付けを、21段階で上から4番目の「Aa3」から、3番目の「Aa2」に引き上げたと発表した。

 引き上げ理由として、市場が国債を吸収できる力を持っていることや、投資家が安全志向を強め借り換えリスクが低下していることなどを挙げている。

 同社が日本国債の格付けを変更したのは、2008年6月に「A1」から「Aa3」に1段階引き上げて以来だ。景気対策のための国債増発で財政悪化が懸念されることについては、「財政赤字の悪化は一時的なもの」としている。

 一方、同社は、外貨建て日本国債の格付けを最上位の「Aaa」から「Aa2」に同日、引き下げ、円建ての格付けと統一した。大和証券SMBCの末沢豪謙チーフストラテジストは「金融危機を受け、ムーディーズが格付けの考え方を整理したようだ」と話している。

ムーディーズのバーン氏:来年にかけ日本国債格下げの公算は小さい

2009/05/20 Bloomber.co.jp

 5月20日(ブルームバーグ):米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスのトーマス・バーン氏は、景気刺激策の財源の裏付けとなる日本国債を投資家が引き続き購入する見通しであることや日本の景気が回復に向かう公算が大きいことから、来年にかけて日本国債の格付けが引き下げられる可能性は小さいと語った。

 バーン氏は同社のシニア・バイスプレジデントで、19日にブルームバーグ・ニュースのインタビューに応じた。同氏はこの中で、「日本経済は良くなる見通しであり、財政赤字は減るはずだ」と指摘。「日本はこうした債務を吸収する能力があり、政府のファイナンスを不安定にすることはないだろう」と述べた。

 麻生太郎首相は昨年9月の首相就任以来、総額25兆円の財政支出を組んでおり、先進国で最悪の財政状況にある日本の財政にさらに借金を積み上げている。これまでの景気刺激策は、戦後最悪の今回のリセッション(景気後退)からの脱出に効果を示し始めており、消費者マインドを高める要因にもなっている。4月の消費者態度指数(一般世帯)は10カ月ぶりの高水準になったほか、日経平均株価は3月10 日につけた26年来の安値水準から3分の1程度戻している。

 ムーディーズは18日に日本の円建て債および外貨建て債の返済リスクは同等だとして、それぞれAa2と同水準にした。これは円建て債をそれまでのAa3から1段階引き上げる一方、外貨建て債をAaa から引き下げ、見通しは引き続き安定的とした。

 バーンズ氏はまた、日本政府は向こう1、2年間、投資家が極めて高い金利を財政プレミアムとして要求することなく、財政赤字をファイナンスすることができるだろうと述べた。その理由の一つとして、大きな家計貯蓄があることや債券投資家による「強い国内選好」が緩衝要因になるとの見方を示した。

 日本国債の10年物利回りは20日午前10時3分現在、0.5ベーシスポイント低い1.415%。5月7日には1.395%まで下げ、4月3日以降の低水準に並んだ。

原題:Moody’s Unlikely to Cut Japan’s Debt Rating in 2010, Byrne Says

翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:東京 小沢 均 Hitoshi Ozawa yuyamaguchi@bloomberg.net Editor:Masaru Aoki 記事に関する記者への問い合わせ先:東京 氏兼敬子  Keiko Ujikane kujikane@bloomberg.net

日本国債格上げ、経済対策そのものが評価された=河村官房長官

2009年05月19日 REUTER

 [東京 19日 ロイター] 河村建夫官房長官は19日午前の会見で、ムーディーズ・インベスターズ・サービスが18日、日本の円建て政府債務の格付けを引き上げたことについて、「日本の経済対策そのものが評価されていると思う」と語った。

 加えて「日本の金融機関が他の先進国に比較して安定しており、これに対するセーフティーネットも用意している」ことも判断材料になったのではないかと指摘。

 経済対策に伴って新規国債の大量増発を控える中で「今後の国債発行もあり、十分に説明責任を果たし、金融機関の理解も得ながら(国債の)引き受けなどについて、しっかり対応していかなければならない」と語った。

 また、新型インフルエンザの国内感染拡大に伴い、「国内対策に重点を移していかなければならない。その面で水際対策の縮小を考えており、タイミングを検討している」ことを明らかにした。

 政府の行動計画について、新型インフルエンザの弱毒性を前提としたものに変更すべきとの指摘に関しては「今、具体的にどうするのか、本格的に行動計画を見直す作業をしているわけではない」としながらも、「感染拡大防止はもちろん必要だが、同時に国民生活、利便性とのバランスもとらなければいけない」とし、現実に即した運用が必要との認識を示した。

 厚生労働省によると、19日正午過ぎまでに自治体から報告を受けている新型インフルエンザの国内感染者数は大阪府66人、兵庫県93人の計159人。カナダから帰国して水際で確認された4人を含めると感染者は163人。

国の借金846兆円 09年度末は900兆円台へ

2009/05/08 中国新聞ニュース

 財務省は八日、国債と借入金、政府短期証券を合わせた国の債務残高が二〇〇八年度末で、八百四十六兆四千九百七十億円になったと発表した。過去最悪だった前年度に比べて二兆七千四百二十六億円減少したが、〇九年度末には、不況に伴う税収減や大規模な経済対策により九百二十四兆円と初めて九百兆円を突破する見通しで、財政の悪化傾向は続く。

 〇八年度末時点で、国民一人当たりでは約六百六十三万円の借金を抱えている計算となる。

 〇八年度の債務残高の減少は、国債のうち、政府系金融機関などへの財政投融資の財源に使う「財投債」が大量に償還期を迎えたことなどから八兆七千四十二億円減となったためだ。

 公共事業や財源の穴埋めのために発行する普通国債は四兆四千七百七十二億円増えたものの、国債全体は六百八十兆四千四百八十二億円と前年度に比べて三兆八千七百九十六億円減った。

 国債以外では、借入金が四千七十二億円増えて五十七兆五千六百六十一億円、一時的な資金不足を補う政府短期証券が七千二百九十八億円増の百八兆四千八百二十六億円だった。

 〇九年度は経済対策のための補正予算で十兆円を超える国債を追加発行することなどから、年度末の国債残高が七百二十五兆円に拡大し、債務残高全体を急増させる主因となる。

国債10.8兆円追加発行 09年度補正予算で

2009/04/19 中国新聞ニュ−ス

 政府が追加経済対策を実行するための二〇〇九年度補正予算案で十兆八千億円の国債を追加発行することが十八日、明らかになった。当初予算と合わせた〇九年度の国債発行額は四十四兆円を超え、一九九九年度の三十七兆五千億円を上回って過去最大となる。

 当初予算で四十六兆一千億円と見込んでいる税収は企業の業績悪化により四兆―五兆円下振れする可能性があり、最終的に国債発行額が戦後初めて税収を上回る公算が大きい。必要な歳入の半分以上を借金で賄うことになり、厳しい財政事情が一段と鮮明になった。

 補正で増発する国債の内訳は建設国債が七兆三千億円で、赤字国債は三兆五千億円。与謝野馨財務相は先に赤字国債が七兆―八兆円を占めるとの見通しを示していたが、経費を精査した結果、公共事業や施設費など建設国債の対象経費が想定より積み上がり、その分、赤字国債の発行額が縮小された。

 補正予算の財源には国債のほか、財政投融資特別会計の積立金三兆一千億円、経済緊急対応予備費の八千五百億円を活用する。

 一方、歳出には総額十四兆七千億円を計上。雇用対策に一兆三千億円を充てるほか、日本政策投資銀行への出資三千五百億円など金融対策に三兆円、省エネ家電や環境対応車の購入補助や、地方自治体向けの交付金計二兆四千億円などを盛り込んだ。

 追加対策の財政措置十五兆四千億円のうち、これら一般会計での支出とは別に、六千億円を特別会計で処理、一千億円は贈与税などの減税で対応する。

長期金利急上昇 企業、家計に負担 景気打撃

2009/04/10 Fuji Sankei Business-i

 長期金利が急ピッチで上昇している。追加経済対策で国債増発が見込まれるためで、9日の債券市場で代表的指標の新発10年国債利回りは、一時約5カ月ぶりの高水準をつけた。長期金利の高騰は、住宅ローン金利や企業の資金調達コストの上昇を招き、「下支えすべき景気に冷や水を浴びせる」(エコノミスト)との懸念も広がる。

 9日の新発10年債利回りは、一時1.480%まで上昇(債券価格は下落)し、終値は前日より0.020ポイント高い1.475%で、昨年11月中旬以来の高い水準をつけた。

 景気の下降局面で長期金利は下落する傾向が強い。投資家が株などのリスク商品を避けて債券への投資を増やすためだ。ただ不況下でも、国債が増発されると、国債市場の需給が緩むことを見越した売りが増え、より高い利回りが必要になる。

 今回の金利上昇の最大の要因も国債増発懸念だが、ニッセイ基礎研究所の矢嶋康次主席研究員は「潜在成長率が低い日本は長期金利も当面低いとの“神話”が、投資家に強すぎた。国債市場はその反動もあって動揺している」と指摘する。

 長期金利の上昇は個人の消費生活や企業活動にも大きな影響を及ぼす。たとえば、長期金利が上がれば、個人向け国債の購入者は、金利の見直しで受取金が増える可能性も高まる。

 一方で、長期金利は金融機関の住宅ローン金利の目安になるため、とくに変動金利型の長期のローンの場合は、借り入れが難しくなったり、金利負担が重くなる。長期金利は金融機関が企業に融資する際の金利の参考にもされ、金利の上昇は企業の資金調達にマイナスに働くケースが多く、不況下ではなおさらだ。みずほコーポレート銀行や商工中金などは9日、企業向けの長期貸出金利の目安となる長期プライムレート(優遇貸出金利)を一斉に年2.3%(従来2.25%)に引き上げた。

 政府は国債増発の長期金利への影響について、「動きを見ながら慎重に対応する」(河村建夫官房長官)考えだが、株高・債券安などで金利上昇に拍車が掛かった場合、「日銀による国債買い入れ増額など政策対応を迫られる」(矢嶋氏)可能性が大きい。日銀の白川方明(まさあき)総裁は9日の国会答弁で、「(国債買い入れ増額は)市場に悪影響が出る」と早くも牽制(けんせい)したが、これまで景気対策で協調してきた政府と日銀に不協和音が高まる懸念もある。

長期金利が上昇、5カ月ぶりの水準に 国債増発懸念で

2009/04/09 Fuji Sankei Business-i

 長期金利が急ピッチで上昇している。10日に正式決定する政府の追加経済対策で国債増発が見込まれ、9日の債券市場で代表的指標の新発10年国債利回りは、一時約5カ月ぶりの高水準をつけた。長期金利の高騰は、住宅ローン金利や企業の資金調達コストの上昇を招き、「景気を下押ししかねない」(エコノミスト)との懸念も広がる。

 9日の新発10年債利回りは、一時1.480%まで上昇し、終値は前日より0.020ポイント高い1.475%で、昨年11月中旬以来の高い水準をつけた。

 景気の悪化局面で長期金利は下落する傾向が強い。投資家が株などのリスク商品を避けて債券への投資を増やすためだ。ただ不況下でも、国債が増発されると、国債市場の需給が緩むことを見越した売りが増え、高い利回りが必要になる。今回の金利上昇の最大の要因も国債増発懸念だが、ニッセイ基礎研究所の矢嶋康次主任研究員は「潜在成長率が低い日本は長期金利も当面低いとの見方が投資家に強すぎた。国債市場はその反動もあって動揺している」と指摘する。

 長期金利の上昇は消費生活や企業活動にも大きな影響を及ぼす。長期金利は住宅ローン金利の目安にされ、とくに変動金利型ローンの場合は、借り入れが難しくなったり、金利負担が重くなる。長期金利は金融機関が企業に融資する際の金利の参考にもされ、金利上昇は企業の資金調達にマイナスに働くケースが多い。みずほコーポレート銀行や商工中金は9日、企業向けの長期貸出金利の目安となる長期プライムレート(優遇貸出金利)を一斉に年2.3%(従来2.25%)に引き上げた。

 政府は国債増発の長期金利への影響について、「動きを見ながら慎重に対応する」(河村建夫官房長官)構えだが、金利上昇に拍車が掛かった場合、「日銀による国債買い入れ増額など政策対応を迫られる」(矢嶋氏)可能性が高い。日銀の白川方明(まさあき)総裁は9日の国会答弁で、「(国債買い入れ増額は)市場に悪影響が出る」と牽制(けんせい)した。

長期金利 3カ月半ぶり高水準

2009/04/03 Fuji Sankei Business-i

 2日の国債市場は、長期金利の指標である新発10年債(299回債、表面利率1.3%)の終値利回りが上昇し、前日終値より0.030%高い1.370%だった。終値としては昨年12月中旬以来、3カ月半ぶりの高水準となった。財務省が同日実施した10年債入札が低調だったほか、株価が上昇したことなどを受け国債が売られた。

長期金利上昇1・310%

2009/03/05 Fuji Sankei Business-i

 5日午前の国債市場は、長期金利の指標である新発10年債(299回債、表面利率1・3%)の利回りが前日終値より0・015%高い1・310%で始まった。取引時間中では約1カ月ぶりの高水準。

 米長期金利上昇や日米株高を背景に、国債売りが先行して利回りが上がった。

 東証10年国債先物の中心限月である3月きりは48銭安の138円51銭。

特会の資産超過100兆円 融資、運用益で膨張

2009/02/12 中国新聞ニュース

 国の特別会計の資産から負債を差し引いた差額(資産超過額)が、二〇〇七年度末に二十八特会の合計で百兆円を初めて突破した。融資や資産の運用益などが積み上がり、前年度末から六兆円以上も膨らんだため。景気対策などに回せる「霞が関の埋蔵金」が眠っているとの期待から、積極活用を求める声が与野党双方で勢いづきそうだ。

 政府が国会に提出した決算書類によると、資産総額は約六百三十五兆円で負債が約五百三十四兆円。資産の内訳は現預金や有価証券のほか、道路・河川などが中心で、金利変動などで資産が目減りするリスクに対応する積立金も含まれる。

 問題は、このうち活用できるカネがどの程度あるかだ。

 約三十五兆円と資産超過が最も多い国債整理基金特会は、将来の借金返済に充てる資金で「流用」は難しい。為替介入のための外貨準備を管理する外国為替資金特会や、財政融資資金特会(現在は財政投融資特会の財政融資資金勘定)の資産超過分は、為替や金利の変動に備える積立金。財務省は「それぞれ目的があり、簡単には取り崩せない」と説明する。

 ほかの特会の資産の中にはダムや空港、森林など現在使われている公共財もある。これらは事業をやめて売却しない限り現金化できず、ハードルは高い。

 ただ元財務官僚の高橋洋一東洋大教授は「埋蔵金候補の中から取り崩しても問題のない埋蔵金を『発掘』する必要がある」と指摘、半分ぐらいは使えるとみる。かつて「埋蔵金はない」と言い切っていた財務省が、〇八、〇九の両年度に定額給付金などの財源としての活用に応じたことも「探せば出てくる」との思惑を後押しする。

 与党内では、追加景気対策の財源として埋蔵金への期待が消えない。「予算の総組み替え」で二十兆円超を調達可能と訴える民主党も、埋蔵金活用を念頭に置いている。

 財務省は、特会と一般会計を合算した国全体で見れば負債の方が大きいとして「特会だけで議論しても意味がない」と主張するが、特会の財務内容の精査や一段の情報公開が求められるのは間違いなさそうだ。

国の借金846兆円に増加 1人当たり663万円

2009/02/11 中国新聞ニュース

 財務省は十日、国債と借入金、政府短期証券を合わせた国の債務残高(借金)が二〇〇八年末時点で八百四十六兆六千九百五億円になったと発表した。前回発表の九月末に比べ三兆四千百十一億円増加した。一人当たりの借金は、〇九年一月一日時点の人口推計一億二千七百六十五万人で計算すると、約六百六十三万円となる。

 国の借金は〇八年三月末時点で過去最高の八百四十九兆二千三百九十六億円に達した後、減少が続いていたが、〇八年十月に成立した〇八年度第一次補正予算で経済対策を実行するための財源として国債を増発したことが響き、再び増加した。

 企業業績の急激な悪化で税収は著しく落ち込んでいて、第二次補正予算でさらに国債を増発。本来は余剰金を国債償還に充てる財政投融資特別会計の積立金も一般会計に繰り入れる法案が審議されており、国の借金は一段と膨らみそうだ。

 債務の中心を占める国債は、九月末に比べて一兆三千八十七億円増え、六百八十一兆五千六百五十六億円。一般会計や特別会計の借入金も二千百四十三億円増の五十六兆二千四百七十億円だった。一時的な資金不足を補う政府短期証券は一兆八千八百八十二億円増え百八兆八千七百七十九億円。

国の借金843兆円に減少 1人当たり660万円

2008/11/10 中国新聞ニュ−ス

 財務省は十日、国債と借入金、政府短期証券を合わせた国の債務残高(借金)が二〇〇八年九月末時点で八百四十三兆二千七百九十四億円になったと発表した。過去最高だった今年三月末時点に比べ五兆九千六百二億円減少した。一人当たりの借金は、十月一日時点の人口推計一億二千七百七十一万人で計算すると約六百六十万円となる。

 財務省は国の借金残高を三カ月ごとに公表しており、六月末も三月末から小幅減少したが、今回は六月末から五兆一千六百三十億円の大幅減少。国債の新規発行の抑制などを受け、借金残高の増加傾向が一段落した。

 ただ、経済対策や税収減少の補てんのため、今後は国債の増発が見込まれており、債務残高も再び増えそうだ。

 債務の中心を占める国債は今年三月末と比べて四兆七百九億円減少し、六百八十兆二千五百七十億円。財政投融資の原資を調達するために発行した財投債が四兆三十八億円の大幅減となったことが主な要因。普通国債は千八百六十七億円増えて五百四十一兆六千四百五十一億円だった。

 一般会計や特別会計の借入金は一兆一千二百六十二億円減の五十六兆三百二十七億円だった。

長期金利一時1・5%

2008.10.23 MSN産経新聞

 23日午前の国債市場は、長期金利の指標である新発10年債(296回債、表面利率1・5%)の利回りが一時、1・500%と取引時間中では約2週間ぶりの低水準となった。始値は前日終値より0・035%低い1・505%。世界的な株安が再燃したことで、安全資産の国債買いが先行して利回りが下がった。

 東証10年国債先物の中心限月である12月きりは46銭高の137円07銭。

【米金融危機】日本でも家計の将来設計にダメージ

2008.10.04 MSN産経新聞

 米国発の金融危機で相場がジェットコースターのように乱高下し、家計の生活・資産設計に影響を及ぼしている。失敗した米リーマン・ブラザーズの株式などを組み込んでいた投資信託に損失が発生するなど直接的な被害が出ているほか、世界的な株価低迷で年金資金の運用悪化も懸念される。投資家がリスクに過敏になり、「貯蓄から投資へ」の流れが逆行。国債や預貯金など安全資産に資金が流れ込んでいるが、金利は低下傾向にあり、リターンはすずめの涙だ。

 9月の日経平均株価は1日当たりの平均変動幅が9月は200円を超えた。つまり毎日200円以上、上がったり下がったりしていたことになる。リーマン破綻直後の16日は605円も急落したが、翌17日にアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)救済が決まると160円反発した。為替相場も同様に、1日で2〜3円も上げ下げする日が続いた。

 相場の方向感は見えず、ひとつ間違えば大損するリスクが高まっている。

 最初に被害を受けたのが、リーマンやAIGが発行した株式や債券を組み込んだ投信。国内で約150本に上り、関連株や債権は市場で値が付かず、換金できなくなり、一部で解約停止の措置が取られた。

 世界的な相場低迷で、その他の投信でも基準価額が値下がりし、元本割れ状態の商品も出ている。政府の「貯蓄から投資へ」のかけ声もあり、お金が流れ込んでいた投信ブームは影を潜めている。

 年金資金を運用する機関投資家も頭を抱えている。相場の乱高下でリスク管理が困難になっており、運用益が目減りするどころか、運用損を出しかねない。

 運用益の目減りが、現在の年金生活者の受給に影響を及ぼすことはないが、将来世代への影響は避けられない。

 ハイリスク・ハイリターンで人気を集める外国為替証拠金取引(FX)の投資家も翻弄された。リーマン破綻直後の15日には一気に円相場が前週末から4円近くも上昇。休日を挟んでいたため、「身動きが取れず、大損した顧客が続出した」(FX業者)という。

 こうしたリスクを嫌ったお金は安全資産といわれる国債や預貯金へと逃避。国債には、世界中の投資マネーも殺到しており、価格が上昇し債券価格と連動する長期金利は低下している。代表的な指標の新発10年物国債の利回りは6月に1・8%台で推移していたが、最近は1・4%台だ。

 世界的な景気の悪化で、日銀は超低金利政策を当面続ける見通しで、預貯金の金利は今後も低水準が続き、家計の金利収入は増えそうもない。

 米国発の金融危機は、一般家庭の将来設計にも影を落としている。

低水準の長期金利

2008/09/09 FujiSankei Business i.

 ■財政出動なら信用失う国債

 ■反転上昇の可能性も

 長期金利が低水準で推移している。国内外で景気悪化への懸念が強まり、商品先物、株式市場に向かっていた投機資金が、比較的リスクの低い国債に逃避しているためだ。国債が買われて価格が上昇すれば、利回り(長期金利)は低下する。この結果、ローンを組んで住宅を購入しようという消費者、新たな設備投資の資金調達を検討する企業には朗報となる。ただし、次期政権が景気浮揚を狙って積極的な財政出動に踏み切れば、財政再建を訴えていたはずの政府は市場の信頼を失い、同時に赤字国債の増発によって需給が崩れ、国債は一転して売られて、長期金利が反転上昇する可能性もある。(本田誠)

 ≪景気悪化の懸念台頭≫

 長期金利の代表的指標である新発10年国債の利回りは3月に年1・2%台まで下がったが、4月以降は急ピッチで上昇(国債価格は低下)、6月16日には一時1・9%近くまで上がった。原油をはじめとする原材料価格の高騰がインフレ懸念をかき立てたうえに、米国のサブプライム(高金利型)住宅ローン問題に端を発した金融市場の混乱が一服し、投機マネーが株式市場などに回帰、国債が売られる流れが鮮明化したためだ。

 だが、その後は原油価格が下落してインフレ懸念が薄らぐ一方、世界的な景気悪化への懸念が台頭。再びリスクが低い国債が買われて利回りはじりじりと低下した。8日は反発したものの、1・4%台にとどまっている。

 今年4〜6月期の実質国内総生産(GDP)が4四半期ぶりにマイナス成長となり、政府、日銀がそろって、事実上の景気後退局面入りを認めたことも、「投資家の債券(国債)買いを後押ししたのは間違いない」(みずほ証券の上野泰也チーフマーケットエコノミスト)。

 ≪上昇の“きっかけ”なし≫

 しかし、長期金利が今後も低水準で推移するかどうかは、不透明だ。

 まず世界経済の現状をみると、景気回復は望み薄とあって「積極的な債券の売り材料に乏しい」(アナリスト)のが実情で、当面、長期金利が上昇に転じる“きっかけ”が見あたらない。

 米国では、政府系金融2社の公的管理が決まり、金融不安の沈静化に向け動き出したものの、雇用など実体経済は弱い。欧州経済も失速が鮮明で、頼みの新興国も成長に息切れがみられる。内需、外需ともに牽引(けんいん)役が不在の日本経済も、景気回復の道筋が見通せない。

 7月の消費者物価指数(CPI)の上昇率は生鮮食品を除くベースで前年同月比2・4%と、実質16年ぶりの高い伸びを示した。しかも、同月の企業物価指数の上昇率は原材料価格の高騰で7・1%とCPIより一段と高く、こうしたコスト上昇分を製品価格に転嫁する動きは今後も続く可能性が大きい。

 半面、原油価格が現在の1バレル=100ドル程度で推移すれば、「年末にかけて次第に物価上昇圧力が弱まる」(第一生命経済研究所の熊野英生主席エコノミスト)との見方もあり、物価動向が金利の上昇要因とはなりにくい。

 ≪次期政権次第≫

 民間エコノミストの間では、長期金利の今後の動向は「次期政権次第」との認識が広がってきた。

 確かに、長期金利の今後の動きに「政治は無関係」(みずほ証券の上野氏)との指摘もある。とはいえ、自民党総裁選への出馬を表明している麻生太郎幹事長は、景気を下支えするための財政出動を主張。麻生政権が成立して財政支出を今まで以上に膨らませれば、内外の投資家から財政再建路線の放棄と受け止められ、日本国債は信用を失って売られるのは確実だ。

 新光証券の三浦哲也チーフ債券ストラテジストは、「麻生政権が実現してバラマキ政策に傾いた場合、長期金利は年末にかけて1・7%台まで上昇する可能性がある」と指摘する。

 「10月の衆院解散、11月の総選挙」が有力視される状況を踏まえると、与野党の立場の入れ替えを含めた今後の政治の動向は不透明きわまりなく、長期金利の方向感も定まらない。

                ◇

 ■借り入れには追い風/一部商品の魅力低下も

 金利低下は住宅ローンの借り入れや企業の資金調達には追い風となる。

 銀行は長期金利を目安に毎月、住宅ローン金利を見直すが、三菱東京UFJ銀行など大手4行は金利を一定期間据え置く「固定金利型住宅ローン」で、9月の新規融資分に適用する利率を一斉に引き下げた。期間20年以内だと、下げ幅は三菱東京UFJ銀とみずほ銀行、三井住友銀行が0・10〜0・15%、りそな銀行が0・15〜0・20%で、引き下げは2カ月連続。

 大手行幹部は「顧客の金利先高感が薄れているようだ」と話す。

 大企業向け融資の目安となる長期プライムレート(優遇貸出金利)も、長期金利を参考にして決められる。みずほコーポレート銀行、新生銀行、あおぞら銀行、三菱UFJ信託銀行、住友信託銀行、みずほ信託銀行は8月、長プラを7月から0・15%引き下げ、年2・25%にした。いずれも2カ月連続の引き下げだ。

 こうしたメリットがある半面、長期金利に連動するタイプの金融商品は魅力が薄れる。

 来月15日に発行される期間5年の個人向け国債は、表面利率が年0・99%で、前回(7月)発行時より0・23%も低下し、4月債以来の低水準となる。

 長期金利とほぼ連動する定額年金保険の利回り(積立利率)も7月以降、下落に転じた。日本生命保険の定額年金の主力商品「マイドリームプラス(5年)」は、積立利率が7月上旬の年1・41%をピークにそれ以後下げに転じ、8月下旬には0・95%にまで低下した。 

 長期金利の低下は消費・経済活動にメリットとデメリットの両面があり、注意が必要となる。

【経済が告げる】編集委員・田村秀男 「3つの安売り」日本の解

2008.08.31 MSN産経新聞

 ドルというマネーが住宅ブームで膨張し、おかげで中国などアジア新興国、それらに設備や部品を供給する日本も景気拡大を謳歌(おうか)してきたが、バブル景気は崩壊した。あぶくがとれると、それまで見えなかった地肌の荒れ具合がよく見える。日本はどうか。

 日本の生の姿はカネ、モノ、ヒト(労働)の「トリプル安」である。円は依然として超低金利。米国のヘッジファンドが大量に調達してたたき売り、より高い利回りの米国債など証券、原油・穀物で運用して荒稼ぎする。超低金利のおかげで老後に不安を抱える個人の金融資産は増えない。円高に転じると企業収益が損なわれ、株安、さらに外貨預金に賭けた消費者も打撃を受ける。

 外需に頼る日本の企業はシェア低下を恐れ、エネルギー、原材料価格が上がっても製品価格を上げられない。人件費を圧縮するために賃金を据え置くか、非正規雇用にシフトする。家計は財布のヒモを締めるので内需は減退、各社はまたもや価格を上げられない。

 こうみると危機はバブル崩壊の本家の米国よりも日本のほうがもっと深刻だ。米国では財政赤字をものともせず、オバマ民主党、マケイン共和党の両大統領候補とも財政大盤振る舞い策を競っている。中国も日本も欧州もいざとなれば基軸通貨ドルを買い支えてくれるという国際システムがあるから、米国にはゆとりがある。

 対照的に日本の政策論議は迷走している。国の特別会計などで官僚が隠している財源、「埋蔵金」を召し上げ、道路建設や燃料代高騰に苦しむ漁民らにばらまけ、という声もある。元財務官僚の高橋洋一東洋大学教授によれば、埋蔵金総額は約50兆円、すぐに取りだせる額は約15兆円。確かに、都内一等地官舎の専用テニスコートの維持に使うよりは、零細漁民や業者に配るのは社会正義にかなう。だが、埋蔵金は家計のへそくりと同じく、使えるのは一回きりである。ばらまけば景気がよくなるという時代はとっくに過ぎた。

 解は別のところにある。日本の病状が「3つの安売り」だとすれば、それをどう改めるか。金利は金融経済情勢次第だとしても、モノとヒトは国家の通貨戦略次第で価値を是正できる。欧州共通通貨ユーロを持つドイツと基軸通貨ドルの米国と日本を比べてみるとよい。日本は米独と違い、周辺地域や世界で自国通貨による貿易決済圏を持たない。過去8年間の日米独の賃金の推移をみると、米独ともほぼ一貫して賃金を上げている。ドイツは急速なユーロ高の中でも賃上げし、米国はそれをしのぐ。日本だけが賃金を据え置いている。

 自国の通貨でビジネスができれば、企業の製品価格は圏内では一律でよい。米国もドイツも企業は自国で製品を値上げすれば海外でもただちに値上げする。進出先の賃金が安い国でその製品をつくれば利益は膨らみ、母国で賃上げするゆとりが生まれる。現地企業での競争が激しければ、値下げするしかないが、それでは同一通貨の同一製品なのに価格が違い、混乱しよう。

 自国通貨でビジネスできる通貨圏を持つことは、とどのつまりはその国を豊かにし、持たざる国はひたすら他国通貨で競い、カネもモノもヒトも安くするしかない。

 政治的な軋轢(あつれき)から「円圏」が困難としても、円主導による共通の通貨圏を東アジア、相互依存度の高いアジア太平洋で持つことは、米金融危機後の日本の富の戦略なのだ。(たむら ひでお)

11年度の基礎収支黒字化困難 “日本売り”加速に懸念

2008/07/22 FujiSankei Business i.

 政府目標である2011年度の基礎的財政収支(プライマリーバランス)の黒字化が遠のく最新の試算が22日の経済財政諮問会議(議長・福田康夫首相)で示される。経済成長率の鈍化に伴い、達成はさらに困難になる見通しだ。目標の未達は、国際的な日本経済への評価を落としかねない。“日本売り”を加速させないためにも、政府・与党には歳出歳入一体改革の確実な実行が求められる。

 米格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスは6月末に、「財政再建への取り組みが強い」と評価し、日本国債の格付けを引き上げたものの、評価通りに改革が進んでいないのが実情だ。このため、「プライマリーバランスの黒字化が中期的に達成できなければ“日本売り”につながりかねない」と、大和総研の奥原健夫・債券ストラテジストは警鐘を鳴らす。

 背景には、日本の厳しい財政状況がある。22日の諮問会議で政府が示す試算では、プライマリーバランスの赤字見通しは1月末時点の約7000億円から2兆円超に水準が引き上げられる。増税か財政再建を加速させなくては、11年度の黒字化達成は一段と厳しい状況だ。

 国の借金は07年度末で 849兆円に達しており、これを改善するには、財政収支を黒字化して、毎年少しずつ借金を返済する構造に転換する必要がある。

 プライマリーバランスの黒字化はその前段階で、借金返済を除いた経費をその年の歳入で賄うことができるということだ。単に借金が増えない財政状況になるだけで、その目標さえ達成できなければ、財政再建は緒に就かない。

 奥原氏は「日本の国債管理政策はうまくいっており、財政再建の停滞がすぐには問題にならない。ただ、例えば(11年度以降)5年間、プライマリーバランスを達成できなければ債券市場は『話が違う』と反応する」と述べる。

 政府の新しい試算では、米国の景気減速や原油価格の高騰などで日本国内の企業業績が低迷。このため、税収が落ち込み、赤字幅が拡大する見通しだ。政治の混乱が続いて増税などの歳入改革が進まなければ、達成が大幅に遅れる懸念も否定できない。

 ムーディーズは6月末、日本国債を上から5番目の「A1」から、4番目の「Aa3」に引き上げた。しかし、その日の新発10年物国債の利回りが前営業日と変わらないなど、引き上げを受けた動きは債券市場にほとんどみられなかった。

 日本国債をめぐっては、02年にムーディーズが格付けを2段階引き下げて「A2」とした。これは南アフリカやポーランドなど新興市場国並みで、ODA(政府開発援助)の相手国だったボツワナ以下だ。財務省が「低すぎる。遺憾だ」とコメントを出す騒ぎになった経緯がある。その後、07年10月に「A1」に格付けが引き上げられていた。

 今回の引き上げは、02年の引き下げを“修正”する要素が強い。このため、市場は「適正な水準に戻っただけ」とみたようだ。

 格付けを引き上げた理由について、同社は「歳出削減を通じた継続的な財政再建の取り組みにより、財政は徐々に改善する傾向にある」としており、公共事業費を毎年3%削減するなど歳出削減の政府目標が堅持されていることが評価された。

 ただ、今回の引き上げにはプライマリーバランスの黒字化も織り込み済み。達成が困難となれば、再び引き下げられる可能性もあり、政府は財政再建の手を緩めず、改革の取り組みを世界にアピールすることが求められている。(高橋寛次)

11年度、3・9兆円の赤字 基礎的収支、目標困難に

2008/07/22 中国新聞ニュ−ス

 政府の経済財政諮問会議が二十二日開かれ、その年の収入で政策経費をどれだけ賄うことができるのかを示す、国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス)が、二〇一一年度に名目国内総生産(GDP)の0・7%、三兆九千億円程度の赤字になるとの試算を内閣府が提出した。

 原油価格の高騰や米景気減速を受け、国内景気が悪化し、法人税などの税収が当初想定したほど見込めないためだ。今年一月の試算では七千億円程度の赤字と見込んでいたが、大幅に拡大する。

 政府は、一一年度に基礎的財政収支を黒字化することを公約としている。しかし、現状のままでは目標を達成することは極めて困難で、一層の歳出削減や、消費税などの増税の検討が避けられない情勢となった。

 内閣府は一一年度にかけて景気が一段と減速し、政策効果が出ないケースも試算しており、その場合は基礎的財政収支の赤字が名目GDPの1・5%、七兆九千億円規模に上る。

 政府は〇六年の「骨太の方針」で一一年度の基礎的財政収支の黒字化達成を打ち出し、〇七―一一年度に歳出を最大で十四兆三千億円削減する計画を進めてきた。

 基礎的財政収支は、歳出のうち国債の償還・利払い費を除く政策経費を税収・税外収入でどれだけ賄えているかを示す指標。

長期金利1.5%を意識、世界景気減速や金融不安で国債選好の動き=今週の円債市場

2008年07月22日 ロイター

 [東京 22日 ロイター] 今週の円債市場は堅調な展開が見込まれている。世界景気の減速懸念や米欧金融機関の信用不安などを背景に相対的にリスクが小さいとされる国債を選好する動きが継続する見通し。10年最長期国債利回り(長期金利)は1.5%を目指して低下余地を模索しそうだ。もっとも、急激な相場上昇に対する警戒感も浮上している。25日発表の6月全国消費者物価指数(CPI)で物価上昇基調が強まれば、利益確定売りを誘うとの見方もある。

 国債先物9月限の予想レンジは135.80円─137.50円。

 10年物最長期国債利回りの予想レンジは1.620%─1.490%。

 <米金融機関の損失拡大懸念、信用不安増幅も>

 注目材料は米金融機関の決算を受けた米国金融市場の動向だ。米メリルリンチ(MER.N: 株価, 企業情報, レポート) が17日発表した第2・四半期決算は、純損益がモーゲージ関連などリスク資産の評価損計上などに伴い48億9000万ドルの損失となり、赤字幅が予想を上回った。「評価損拡大の背景には、焦げ付きがサブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)だけではなく、これまで比較的優良とされてきたオルトA、プライムローンにまで波及していることがある」(国内証券)といい、金融機関の損失拡大の思惑が広がっている。

 また、これまで騰勢を強めていた原油先物が一時1バレル=130ドルを割り込むなど最高値から15ドル余り急落。原油安は、新興国を中心にした世界経済の減速懸念や8月決算を控えたファンド勢の利益確定売りの影響が大きいとみられている。こうした世界景気の減速懸念や米金融機関の信用不安が増幅すれば、「質への逃避」による債券買いが加速する場面もありそうだ。

 <国債先物は安値から半値戻しを意識、利益確定売りも>

 現物債の利回りは、5年利付国債利回りが15日に1.075%と約2カ月ぶり、10年最長期国債利回りも1.530%と約3カ月ぶりの水準にそれぞれ低下した。「一段の金利低下は、日本の景気実態や信用問題で新たな材料が出てこないと難しい」(トヨタアセットマネジメントチーフファンドマネージャーの深代潤氏)との指摘がある。国債先物は今年3月高値から6月安値の半値戻し(136円98銭)に接近している。6月全国CPIで物価上昇基調が強まれば、「CPIをきっかけに利益確定売りが出やすくなる」(国内証券)との見方も出ている。

 24日の20年債入札は無難な結果が見込まれている。入札前取引の18日の引け値は2.240%(複利)であるため、現段階で表面利率は前月債(2.4%)から引き下げられ2.2%もしくは2.3%となることが有力視されている。「利率引き下げで水準的な投資妙味が薄れるものの、イールドカーブがスティープ化しやすい中で、17日に入札された30年債と同様に無難にこなすのではないか」(国内証券)とみられている。 (ロイター日本語ニュース 星 裕康記者)

海外投資家の国債保有残高、50兆円突破 3月末時点で20%増

2008年07月17日 NIKKEI NeT

 海外投資家の日本国債への投資が増えてきた。日銀の資金循環統計によると、海外投資家の保有額は今年3月末時点で前年同月末比20.6%増の50兆 2205億円となり、初めて50兆円を突破した。量的金融緩和を解除した2006年以降の金利上昇や日本国債の格上げ、ドル安の観測などを背景に、投資対象として見直されているようだ。ただ日本国債の金利が海外勢の動きに左右されやすくなるとの見方も出ている。

 海外投資家の保有額は政府短期証券(FB)を除くベースで初めて50兆円を超えた。3月末時点で比べた保有額は03年から拡大。06年は前年同月末比 13.7%増、07年3月末は同36.6%増と伸びが加速している。海外投資家の保有比率も高まっており、今年3月末は7.2%と同1.0ポイント上昇した。

日本国債:ムーディーズが格上げ

2008年07月01日 毎日新聞 東京朝刊

 米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは30日、日本国債の格付けを1段階引き上げ、上から4番目の「Aa3」にしたと発表した。ムーディーズは「政府の財政赤字削減の努力や不安定な世界経済に対して日本経済が相対的に強いことが背景」と説明している。ムーディーズによる日本国債の格上げは昨年10月以来。「Aa3」は02年5月以来、6年ぶりの水準。当時はアフリカのボツワナを下回るレベルに格下げされたが、その直前の水準を回復した。【斉藤望】

UPDATE1: ムーディーズが日本国債格上げ、継続的な財政引き締め・再建取り組みへの期待など背景

2008年06月30日 ロイター

 [東京 30日 ロイター] ムーディーズ・インベスターズ・サービスは30日、日本政府の円建て国内債券(日本国債)の格付けをA1からAa3に引き上げた。格付けの見通しは安定的。

 ムーディーズのシニア・バイス・プレジデントのトーマス・バーン氏によると、今回の格上げは、継続的な財政引き締めあるいは再建の取り組みへの期待、デフレのマイナスの効果のなだらかな低減を背景としている。ムーディーズが今回、格付け見通しのポジティブへの変更、見直しといった通常のプロセスを経ずに1ノッチの格上げを行ったのは、政府、与党の財政再建へのコミットメントが強いと考えられること、今年度の経済成長が減速したとしても、不安定な世界経済情勢に対して日本経済はその強さを維持していくとみられることに基づいている。

 バーン氏は「日本の消費者物価指数は総合ベースでもコアベースでもプラスの領域に移行しているが、その上昇ペースは他の先進諸国の例に比べて比較的緩やかで、マクロ経済の安定性を脅かしたり、日銀による予防的な引き締めにつながったりすることは考えにくい」と指摘した。日本の銀行システムについては「その再編が進み、欧米での信用危機による最悪の影響も回避しているため比較的良好な状態にある。さらに、政府系金融機関や公団などの財投セクターから多額の偶発債務が発生するリスクと、それによって既に極めて高水準にある政府債務にさらに負担が加わるという可能性も大幅に低下した」と述べた。

 バーン氏はさらに「主に公共投資、地方政府に係る歳出削減を通じた継続的な財政再建の取り組みにより、財政は徐々に改善する傾向にある。赤字削減は着実に進んでおり、旧小泉政権が設定し、福田政権に引き継がれている政府目標の2011年までの一般会計プライマリー・バランスの黒字化につながるとみられる」と指摘した。

 ムーディーズによると、政府債務は依然として、平時における先進諸国の状況に比べて高水準で、政府の歳入基盤、GDPとの対比でも他の先進諸国より高水準にあるが、政府の確固とした財政・金融政策スタンスにより、政府債務増大のペースが緩やかになっていく可能性がある。2008年における小幅な税収増の見込みや、世界の経済状況、商品価格の高騰による国内経済成長の阻害や企業収益の低下といった環境下でも、政府は一般政府赤字の規模を4期連続で縮小させる意向にある。

 政府債務の推移が引き続き改善傾向を示すことについて、バーン氏は「より高い名目GDP成長率を確保する必要がある。つまり、インフレが初期段階にあり実質・名目GDP成長率が緩やかな中では、金融緩和政策を維持していくことが必要となろう」と指摘した。

 日本は依然として多額の債務を抱えているため、日本の財政は金利の急上昇や他のマクロ経済のショックから影響を受けやすい。しかし、ムーディーズは、日本はその基礎的な構造上の強みとシステム全体の特徴により、極めて高水準の債務を維持していくことが可能とみている。

 ムーディーズによると、日本国債の格付けのさらなる引き上げは、持続的な財政再建、政府債務削減の見通しが求められる。低い出生率、急速な高齢化を背景とした社会保障費、年金支出の増大という強い向かい風の中で、政策上の選択肢は限られるとみている。

 日本の外貨建てカントリー・シーリングAaa、日本政府が保証して海外市場で発行された債券(ユーロ円債を含む)に対する格付けAaa、短期外貨建てシーリングPrime─1、自国通貨建て債務シーリングAaa、自国通貨建て預金シーリングAaaには変更はない。

ムーディーズのレポートは[nMDY030001]をダブルクリックするとご覧になれます。なお、契約によっては、ご覧頂けないこともあります。  (ロイター日本語ニュース 片山 直幸記者)

インフレ懸念、家計や企業負担ズシリ 長期金利が急上昇

2008.06.02 MSN産経新聞

 債券市場で長期金利が急ピッチで上昇している。インフレ懸念に加え、米国の低所得者向け高金利型住宅ローン(サブプライムローン)問題に端を発した信用不安が一服し、投機マネーが株式市場などに回帰しているためだ。ただ、長期金利の上昇で住宅ローン金利は昨夏以来の水準にまで上昇。家計や企業の負担が増すことで景気を下押しする懸念も出ている。

 長期金利の代表的指標である新発10年国債利回りは今年3月には1・2%台まで低下。だが、4月以降は急反転し、2日の終値も前週末比0・035ポイント高い1・785%だった。

 長期金利は、金融機関が住宅ローン金利を決める際の重要な目安となっている。三菱東京UFJ、みずほ、三井住友、りそなの大手銀行4行は、6月の新規融資分に適用する金利を一斉に引き上げた。固定金利型のローンでは、2年間金利を固定するタイプで0・2%、5年固定では0・35%上昇する。金利引き上げは2カ月連続で、昨年夏以来の高水準。利用者の負担は増し、「住宅購入時に金利を気にする消費者が以前より目立ってきた」(メガバンク幹部)という。

 企業向け融資も長期金利に左右される。とくに中小企業の資金繰りが逼迫(ひつぱく)しており、ニッセイ基礎研究所の矢嶋康次シニアエコノミストは「今後の金利交渉の行方が業績難に追い打ちをかける可能性がある」と指摘する。

 多くのガソリンスタンドでレギュラーガソリンの価格が1リットル=170円台に上昇するなど、インフレ懸念が世界的に台頭。一方でサブプライムローン問題に伴う信用不安も一服し、日米で利下げが休止したことも金利の先高感につながっている。サブプライム問題が顕在化した後、投機マネーは比較的安全とされる債券市場に流入してきたが、ここにきて「債券を売り、株に向かう動き」(矢嶋氏)が活発になっている。

 債券が売られると、債券に対する需要が落ち込むため、より高い利回りが必要になり、長期金利の上昇につながる。市場では「長期金利の2%超えはすでに射程内」(大手銀行幹部)との声も聞かれる。

 物価高や原材料高そのものが、家計や企業を圧迫。食料品や日用品の値上げラッシュも続き、賃金上昇や需要の拡大を伴わない「悪い物価上昇」が景気を冷え込ませる懸念もぬぐえない。物価と景気の下振れリスクの綱引きが、今後の長期金利動向を見定めるかぎとなりそうだ。

07年末、対外純資産 最高の250兆円超 17年連続、債権国世界一

2008/05/24 FujiSankei Business i.

 財務省が23日発表した2007年末の対外資産負債残高によると、日本の企業や個人投資家などが海外に持つ資産から負債を差し引いた対外純資産は、前年比16・3%増の250兆2210億円と2年連続で過去最高を更新した。

 成長が見込まれる海外への投資を企業が増やしていることに加え、低金利を嫌った投資家の資金が海外へ流出した。世界一の債権国の座を17年連続で維持したもようだ。

 日本の対外資産は9・4%増の610兆4920億円。海外での積極的な事業展開を目指す日本企業の外国企業への経営参加を目的とした直接投資が15・7%増と高い伸びを示した。

 米サブプライム住宅ローン問題で金融市場は07年後半から混乱したが、外国株や外債への投資を示す証券投資も3・2%増と、有利な運用先を求めて資金が移動していることを示した。

 海外投資家の対日投資などを示す対外負債は360兆2710億円と5・0%増加。株式投資は減少したが、国債などの保有残高が増えた。対外資産、対外負債のいずれも5年連続の増加で、過去最高を更新した。

 07年末の対外純資産残高を主要国・地域別でみると、国際通貨基金(IMF)などの統計ではドイツが約107兆円で第2位。中国は06年末時点で78兆円(07年は未公表)だが、ドイツを上回った可能性がある。オイルマネーで潤う中東諸国はデータを開示していない。

長期金利、日米で上昇 世界的インフレ懸念で

2008/05/24 中国新聞ニュ−ス

 日米両国で長期金利の上昇基調が鮮明になっている。原油高騰で世界的にインフレ懸念が強まったことや、米サブプライム住宅ローン問題で欧米の金融市場に広がっていた信用不安が一服し、安全資産の国債への資金流入が弱まったためだ。

 金利上昇が続けば、企業や家計の借り入れ負担が増えて景気に悪影響を与える恐れもある

 日本では、指標となる新規発行の十年国債利回りは二十三日に一時、1・755%と約九カ月ぶりの高水準(価格は低水準)を付けた。米国の十年債利回りも4%近くまで上昇。米証券大手ベアー・スターンズの経営危機が表面化した三月半ばは3・3%程度まで低下していた。

 原油や食料品などの価格上昇を受け、国際的に大規模な資金運用を手掛ける機関投資家や投機筋の最大の関心事は、インフレに伴う金利上昇。「日本を含めて主要国の国債は利回りが上昇(価格が下落)しやすくなっている」(外資系証券)。

 米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ抑制のため年内には利上げに転じるとの見方や、海外の信用不安などで浮上していた日銀の利下げ観測が消えたことも、日米の金利上昇要因だ。

 ただ、一部では「インフレよりも両国の景気落ち込みの深刻化が今後問題になるだろう」(大手銀行)との声もあり、日米ともに国債利回りが乱高下しやすくなっているのが現状だ。

 長期金利が上がれば、住宅ローンや企業の借り入れ金利が上昇するため、家庭や中小企業の負担が増える。半面、十年物の個人向け国債の金利が上がるなど有利な資産運用ができる場合もある。

07年末、対外純資産 最高の250兆円超 17年連続、債権国世界一

2008/05/24 FujiSankei Business i.

 財務省が23日発表した2007年末の対外資産負債残高によると、日本の企業や個人投資家などが海外に持つ資産から負債を差し引いた対外純資産は、前年比16・3%増の250兆2210億円と2年連続で過去最高を更新した。

 成長が見込まれる海外への投資を企業が増やしていることに加え、低金利を嫌った投資家の資金が海外へ流出した。世界一の債権国の座を17年連続で維持したもようだ。

 日本の対外資産は9・4%増の610兆4920億円。海外での積極的な事業展開を目指す日本企業の外国企業への経営参加を目的とした直接投資が15・7%増と高い伸びを示した。

 米サブプライム住宅ローン問題で金融市場は07年後半から混乱したが、外国株や外債への投資を示す証券投資も3・2%増と、有利な運用先を求めて資金が移動していることを示した。

 海外投資家の対日投資などを示す対外負債は360兆2710億円と5・0%増加。株式投資は減少したが、国債などの保有残高が増えた。対外資産、対外負債のいずれも5年連続の増加で、過去最高を更新した。

 07年末の対外純資産残高を主要国・地域別でみると、国際通貨基金(IMF)などの統計ではドイツが約107兆円で第2位。中国は06年末時点で78兆円(07年は未公表)だが、ドイツを上回った可能性がある。オイルマネーで潤う中東諸国はデータを開示していない。

長期金利が1・7%まで上昇、7か月ぶりの高水準

2008年05月14日 読売新聞 Yomiuri On-Line

 14日の東京債券市場で、長期金利の代表的な指標となる新発10年物国債の流通利回りが、前日より0・12%高い1・7%まで上昇(国債価格は下落)した。 Click here to find out more!

 2007年10月15日以来、約7か月ぶりの高水準だ。

 東京株式相場の上昇などを受け、含み損の拡大を避けて損失を確定する売りが優勢となった。

国債先物取引、初の中断措置 東証

2008/04/26 FujiSankei Business i.

 東京証券取引所は25日、上場商品の10年国債先物価格の急落を受け、取引を中断する措置を初めて実施した。

 この措置は今年1月に導入され、国債価格が前日終値に比べて上下それぞれ2円を超える幅で動いた場合、市場の混乱を緩和するために15分間取引を止める。

 この日は売りが膨らみ、中心限月の6月きりは一時前日比2円50銭安となった。

家庭の金融資産1259万円 前年より140万円増

2008年02月27日 中国新聞ニュース

 金融広報中央委員会は27日、2007年の「家計の金融行動に関する世論調査」の結果を発表した。家計の金融資産の平均額(全世帯)は1259万円と、前年より140万円増加した。調査対象の家庭が保有する金融資産の中央値は500万円と30万円増えた。

 家計の金融資産に占める預貯金の割合は38・9%と、ほぼ横ばい。定期性預貯金は24・5%と1・8ポイント増えた。日銀の利上げで預貯金金利が上昇したためとみられる。投資信託など有価証券の割合は19・0%と2・8ポイント伸びた。

 ただ、今後保有したい金融商品では、株式や投資信託などと回答する家庭はやや減少した。同委員会は「米サブプライム住宅ローン問題による株式市場の低迷が影響した」とみている。

 日常生活での決済手段を複数回答で聞いたところ、「現金を使う」との答えが半数以上を占めた。高額の支払いを中心にクレジットカードの利用も多く、決済額が1万円超5万円以下の場合は39・2%、5万円を超える場合は45・6%が「クレジットカードを使う」と答えた。

国の借金、最大の838兆 1人当たり656万円

2008年02月25日 中国新聞ニュース

 財務省は25日、国債、借入金、政府短期証券を合わせた国の債務(借金)の残高が2007年末時点で838兆50億円になったと発表した。前年末から5兆7419億円増え、過去最大を更新。国民1人当たりでは、前年末より約5万円多い約656万円の借金を抱えている計算になる。

 ただ、債務残高の増加幅は前年の19兆801億円から大幅に縮小し、現行の発表方式となった最近11年では最も低い水準だった。

 同省は、新規国債発行額が減少したことが増加幅縮小の原因と説明。08年度予算案でも新規国債を抑制し、特別会計の積立金の一部を借金返済に充てるため「債務残高の増加ペースは今後さらに緩やかになる」(理財局)とみている。

 国の借金のうち、国債は昨年9月末から3兆9639億円増の678兆6416億円。このうち普通国債は534兆5145億円。

国の借金は836兆円 6月末も過去最高に

2007/08/24 中国新聞ニュース

 財務省は二十四日、国債と借入金、政府短期証券を合わせた国の債務残高(借金)が二○○七年六月末時点で八百三十六兆五千二百十三億円になったと発表した。三月末時点に比べ二兆千四百二十七億円増加し、過去最高を更新した。

 一人当たりの借金は、八月一日時点の人口推計一億二千七百七十七万人で計算すると約六百五十五万円となる。

 債務の中心を占める国債は二兆三千二百四十六億円減少し、六百七十一兆七千九百七十五億円。このうち普通国債は五兆八千四十億円減り、五百二十五兆八千九百七十五億円。減少したのは、約六兆円の割引短期国債(TB)を政府短期証券(FB)に振り替えたことによる一時的なもの。FBは六兆六千七百八十二億円増の百七兆六千五百二十四億円となった。

 一般会計や特別会計の借入金は二兆二千百九億円減の五十七兆七百十五億円だった。

 財務省は国の借金残高を三カ月ごとに公表、借金財政が続き過去最高を更新し続けている。

日本国債、5年ぶり「AA」 S&Pが引き上げ

2007/04/24 FujiSankei Business i.

 米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は23日、日本国債の格付けを従来の「AAマイナス」から、「AA」に1段階引き上げたと発表した。格付け見通しは「安定的」。S&Pが日本国債を格上げしたのはこれが初めてで、「AA」の評価は5年ぶり。財政再建の進展などが評価された。「AA」はチリ、アイスランドなどと同格だ。

 S&Pは1992年に日本国債を最上級の「AAA」に初めて格付けしたが、それ以降、バブル崩壊後の財政状況悪化などを受け、断続的に格下げを実施していた。

チリ、香港と同等 「AA」格上げの日本国債

2007年04月23日 西日本新聞

 米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が23日、日本の長期国債の信用力を示す格付けを「ダブルA(AA)」に一段階引き上げたのは、構造改革の進展を評価したためだ。しかし先進7カ国では依然としてイタリアに次ぐ低い評価で、チリ、香港などと同格。同社は安倍政権の財政再建の取り組みが頓挫すれば「格付けには下方圧力がかかる」とも警告している。

 日本の長期格付けはこれまで「ダブルA(AA)マイナス」。S&Pは今回、日本の財政赤字の対国内総生産(GDP)比が2007年度末に5・0%へ低下する見通しになったなどとして、初めての格上げを決めた。

 先進7カ国の格付けは、米国、英国、ドイツなどが軒並み「AAA」で、日本より2段階高い。財務省の藤井秀人事務次官は23日の記者会見で「財政健全化に向けた取り組みが国際的に評価されつつある。引き続き改革に取り組みたい」と述べた。

長期金利低下1・545% 1年1カ月ぶり低水準

2007年03月22日 中国新聞ニュース

 22日の国債市場は、長期金利の指標である新発10年債(285回債、表面利率1・7%)の終値利回りが前営業日の20日より0・015%低い1・545%と1年1カ月ぶりの低水準になった。

 米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測が広がって、米長期金利が低下した影響を受けた。3月決算期末を控えた投資家による持ち高調整の買いも、利回り低下につながった。

 東証10年国債先物の中心限月である6月きりは10銭高の134円90銭。

利上げなら日本国債への関心高まる可能性=海外専門家

2007/02/21 大紀元[ニューヨーク 20日 ロイター]

 海外の専門家は、日銀が今回の金融政策決定会合で利上げしても、円を借りて日本以外の利回りの高い債券に投資するという動きは止まらないとみている。ただ、利上げがあれば、日本国債への関心がやや高まる可能性がある、との声も聞かれる。

 期間の短い日本国債は同種の米国債より利回りが4%ポイント前後低いため、(利上げがあっても)世界の投資家が円を借りて日本以外の利回りの高い債券を買うという傾向に依然として変化はないとみられている。

 米国のファンドマネジャーらは、日銀が利上げしても、円キャリートレードを積極的に行っている日本の個人投資家の反応は鈍いとみる。

 フェデレーテッド・インベスターズのイアブ・サリブ氏は「政策金利が0.25%から0.50%に上昇したら、日本の個人投資家はポジション解消に動くだろうか。答えはおそらく『ノー』だろう」と述べた。

 同氏は日銀が今回利上げすると予想しているものの、為替や債券市場への影響は当初は限定的なものにとどまるとの見方を示している。

 日銀は昨年7月にゼロ金利政策を解除。それ以降は無担保コール翌日物金利の誘導目標を0.25%に据え置いている。今回の決定会合で0.5%への利上げがあったとしても、ユーロ圏の政策金利3.50%、米国の政策金利5.25%を依然として大幅に下回っている。

 20日の市場では、2年物の日本国債利回りは0.8%程度となり、同期間の米国債の利回り4.83%を4%ポイント以上も下回った。

 7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)で円の弱さに対する直接的な言及がなかったことから、2月上旬には、円はユーロに対して最安値をつけたほか、ドルに対して4年ぶりの安値に迫った。

 円キャリーが目先、巻き戻しの動きになることはない、とみられる。

 カンバーランド・アドバイザーズのバイスプレジデント兼チーフグローバルエコノミスト、ウィリアム・ウィザール氏は「日銀が利上げしたとしても、利上げ幅とつりあわないほどの心理的な効果がない限りは、キャリートレードに大きな影響はないだろう」との見方を示している。

 「(日本と海外の)金利差が依然、キャリートレードを継続させる圧力だ。キャリートレードは、時間をかけて徐々に調整する」と述べた。

 ただ、フェデレーテッド・インベスターズのサリブ氏は、向こう3─9カ月にわたり、日本国債の利回りが上昇、キャリートレードが一部巻き戻され、円は大きく反転する、との見方を示した。フェデレーテッド・インベスターズはすでに、円と日本国債をベンチマークに対してオーバーウエイトとしている、という。同氏は、10年物の日本国債の利回りが2%を突破すれば、投資する価値があるかもしれない、と話した。

 10年物の日本国債の利回りは、20日には1.72%程度だった。

 パトナム・インベストメンツのマネジングディレクター、ビル・コリー氏は、10年・20年の日本国債への投資増を検討しているという。

 同氏は「日本国債は目先、他との比較では、買いだと思う」としている。また、日本のインフレ統計が抑制された内容であることから、それ以上の利上げは必要ないと思われる、と指摘。「日銀が今回利上げすれば、投資家は当面は利上げがないと考えるだろう」との見方を示した。

 パトナムは現在、ベンチマークに対して日本国債をニュートラルにしているが、今週にも短期・長期の日本国債持ち高を増やす方向という。

東証とロンドン証取提携へ 月内にも基本合意

2007年02月03日 asahi.com

 東京証券取引所は2日、月内にも欧州最大のロンドン証券取引所(LSE)と業務提携することで基本合意する方針を固めた。上場投資信託(ETF)などの投資商品の共同開発や相互上場などで提携する見通しだ。東証は1月末に米ニューヨーク証券取引所を運営するNYSEと業務提携で合意しており、欧米の取引所との連携を広げ、国際的な存在感を高める狙いがある。

 東証、LSEは、LSE幹部が昨秋に東証を訪れて以来、業務提携の協議を本格化させた。相互上場を検討するETFは株価指数などに連動するようにつくられている投資商品。今後も幅広く投資を呼びこむため、両者が協力して商品開発や販売促進を進める方向で検討する。資本提携は当面、検討しない。

 東証はほかに、米国最大の金融・商品先物取引所であるシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)とも提携交渉を進めている。CMEでも日本国債の先物取引などができるようにし、東証の扱う商品の流動性を高める狙いとみられる。

東証がCMEにラブコール

2007/02/03 edaioy/朝鮮日報JNS
 

 東京証券取引所が時価総額で世界1位のニューヨーク証券取引所と戦略的提携の締結を発表したのに続き、米国最大の先物取引所であるシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)にも提携を申し入れた。

 2日付のフィナンシャル・タイムズによると東証の西室泰三社長はCMEを訪問し、日本国債の先物市場での上場について協議する予定だという。現在東証で扱われている5年物と10年物の日本国債先物をCMEにも上場し、グローバルな流動性を持たせたいという考えだ。

 これは世界的に急成長している派生商品の市場で東証が一歩出遅れているとの判断によるものだ。日本だけを見ても大証に比べて株の取引きは活発だが先物取引はリードを許している。更にニューヨーク証券取引所との提携にもはずみがつくとの判断があるものとみられる。

 東証は7年前にもCMEに提携を打診したが進展はなかった。しかし最近になって先物オプション市場が急成長し、再び提携に乗り出している。

外務省が欧州で国債説明会開催へ

2007/02/02 The Sankei Shimbun WEB-site

 財務省は2日、ロンドンやパリなど欧州5都市で、日本国債の説明会を3月1日から実施すると発表した。海外投資家の国債保有率を高めるのが狙いで、初めてルクセンブルクとイタリア・ミラノでも開催する。

 説明会では、渡辺博史財務官が日本経済や財政状況などについて説明。同省の担当者が国債の商品性や海外保有者向け税制などをアピールする。海外の国債保有率は2006年9月末時点で5.1%にとどまっている。

東証、シカゴ取引所と提携交渉 西室社長が意欲示す

2007年02月01日 asahi.com

 東京証券取引所の西室泰三社長は31日夕、米国最大の先物取引所であるシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)と提携交渉を進めていることを明らかにした。同日朝にニューヨーク証券取引所を運営するNYSEグループと提携で基本合意したばかりだが、他の取引所との連携も積極的に進める方針だ。

 西室氏がニューヨーク市内で記者団に語った。1日にシカゴにCMEを訪ねる予定があるとし、「できればなるべく早く発表したい」と早期の交渉進展に意欲を見せた。CMEでも日本国債の先物取引などができるようにし、国債など東証が扱う商品の流動性を高めるのが狙いとみられる。

「円キャリートレードの快進撃は止まらない」=FT紙

2007/01/29 edaily/朝鮮日報JNS

 日本の超低金利傾向が続いていることを受け、日本の個人投資家までが円キャリートレードに積極的になっている。日本銀行は「景気活性化」と「円安」という2つの変数の狭間で、いつ利上げすべきか、ジレンマに陥っている。

 英紙ファイナンシャル・タイムズは31日、有名コラム「レックス」で、「日銀が金利を150BP(1.5%)以上引き上げなければ、円キャリートレードを行う個人投資家を国内市場に戻すのは難しいだろう」と分析した。

 日本の個人投資家は機関投資家と同じくらい円キャリートレードに積極的だ。3年満期の日本国債受益率は現在0.25%、10年ものは1.7%に過ぎない。消費者物価上昇率が0.25%なので、日本国債投資はうまくいったところで元金回収、下手すれば受益率がインフレ率より低くなり、実質的に損する可能性もある。

 その上、日本の証券市場も遅々とした状況で、投資家にとって魅力的とは言えない。個人投資家は証券市場に対する投資比率を10%未満に維持し、それ以上は市場に投資する意欲を見せていない。

 その代わり、ドル建て・ユーロ建て債券を買い進めている。特に個人投資家は機関投資家に比べ、規定による制限を受けないため、存分に投資できる。このため、金利が高いニュージーランドやオーストラリア通貨が個人投資家の間で大人気となっており、円キャリートレード資金はさらに増えている。

 ファイナンシャル・タイムズは「日本から海外に流出する資金の約3分の2は個人投資家の資金」と分析している。

 このように海外に目を向けている個人投資家を、再び国内に引き入れるには、金利引き上げが必須だが、「日銀が投資家を惹きつけるほど利上げする可能性はほとんどない」と同紙は見ている。それは回復傾向にある日本経済が、再び低調に陥るかもしれないからだ。

 日銀が今後、1年半以内に金利を150BP以上引き上げるとしても、個人投資家が海外投資で得ている受益率の魅力を失わせるほどではないとみられている。

「日本国債」買いに走る韓国の資産家たち(上)

2007/01/29 朝鮮日報/朝鮮日報JNS キム・ホンス記者

 A銀行のVIP顧客、キム・ジファンさん(60)=仮名=は先月、自身の口座から30億ウォン(約3億8700万円)を下ろし、B証券で販売する「日本国債」投資商品に投資した。証券会社社員が「日本国債に投資すれば金融所得総合課税を避けられる」と勧めたからだ。

 最近、サムスン証券など一部証券会社で販売している「日本国債」投資商品に資産家たちが多額の資金を投入している。

◆金融所得総合課税から除外されるのがメリット 

 日本国債の利率は年間0.20.5%ほどとほぼゼロに等しく、資産家たちが投資するメリットはまったくないように見える。しかし、賢い証券各社は複雑な金融工学メカニズムを駆使し、韓国と日本の金利差(約3.5%)を為替差益に変えることで年間3.74.0%の収益を生み出す金融商品にした。

 特に、為替変動とは関係なくノーリスクで収益を上げることができる点や、表向きは非課税の「為替差益」となり、金融所得総合課税対象から除外される点でメリットがある。

 例えば、10億ウォン(約1億2940万円)を3カ月間投資する場合、債券利子はたった50万ウォン(約6万5000円)だが、為替差益は875万ウォン(約113万円)に上る。

 また、債券利子に対しては15.4%の利子所得税が掛かるが、為替差益に対しては課税されず、税引き後の実質受益率は年間約3.7%になる。特に、年間金融所得が4000万ウォン(約520万円)を超える金融所得総合課税対象者(最高税率40%)なら、節税効果を考えると年間6%程度の高収益を出すのと同じことになる。

 このため、日本国債投資者のほとんどは金融所得総合課税対象者とのことだ。サムスン証券では、日本国債投資が可能な最小投資額が1億6000万ウォン(約2070万円)で、一人当たりの投資金額は多い場合で数十億ウォンになるという。

「日本国債」買いに走る韓国の資産家たち(下)

2007/01/29 朝鮮日報/朝鮮日報JNS キム・ホンス記者

◆課税の可否が論争呼ぶ可能性も

 しかし、日本国債投資商品は、かつて銀行が「非課税」として販売し政府から課税対象と判断された「円スワップ預金」とよく似た構造を持っており、課税の可否をめぐり論争が起きている。

 円スワップ預金も、韓日の金利差を為替差益に変え金融所得総合課税を回避する構造になっていた。ただ、日本国債投資商品と違う点は、最終投資対象が預金なのか債券なのか、ということだけだ。

 円スワップ預金は2002年から銀行が「非課税」を前面に押し出し販売合戦を繰り広げ、一時7兆ウォン(約9040億円)売れた。しかし2005年、政府はこの預金に対し遅まきながら「課税対象」と判断した。預金と先物為替予約が「統合された取引」として成り立つので課税対象になるという論理だ。これに投資者は強く反発、銀行も政府に課税不服訴訟を起こし、一部銀行は投資者に税金分を弁償した。

 このような前例を意識してか、サムスン証券をはじめ最近日本国債商品を販売している証券各社は、商品案内で「為替差益はのちに課税対象となることもある」と告知している。しかし、一部投資者は「例え課税対象となっても、天下のサムスンが“払わなくてもいい”と言った税金を後で払えと言うだろうか」と、多額の資金を投資している。

 これについて国税庁関係者は「日本国債に投資する過程で発生する為替差益を“類似利子”と見なし課税できるかどうかは、具体的な取引構造を分析してみなければ分からない」と、原則論を示している。

国の借金最大の約828兆円 国民1人当たり648万円

2006年12月25日 中国新聞ニュース

 財務省は25日、国債と借入金、政府短期証券を合わせた国の債務(借金)残高が今年9月末時点で、過去最大の827兆9166億円になったと発表した。国民1人当たり約648万円の借金を抱えている計算になる。

 国の借金残高は3カ月ごとに公表しており、6月末時点に比べると1218億円の増加。新規国債の発行抑制に加え、今春から過去の国債を市場から買い入れて消却処理しており、6月末に続いて1兆円を割り込む小幅な伸びにとどまった。

 普通国債の残高は532兆7297億円で、6月末時点に比べ5兆8199億円増えた。

 一般会計や特別会計の借入金は、財政投融資の規模縮小などの影響で、2537億円減の58兆2742億円だった。一時的な資金不足を補う政府短期証券は94兆6918億円で、5兆7552億円減少した。

好評となるか日本の国債 欧州機関が決済開始

2006/11/27 Iza

 国際的な証券決済機関であるドイツ取引所傘下のクリアストリーム(本部ルクセンブルク)が日本国債の決済業務を始めたことが26日までに明らかになった。同社は既に日本の税務当局から税制上の特別措置を受けるための認定を獲得。日銀からも国債振替決済制度の「外国間接参加者」として承認され、欧米などの金融機関はクリアストリームを通じて日本国債を取引できるようになる。日本国債の海外投資家の保有に拍車が掛かり、財務省が進める「国債の国際化」にも寄与しそうだ。

 日本の税務当局は欧米の証券会社など「非居住者」がクリアストリームの口座で日本国債を保有・決済する場合、国債利子に対する所得税の源泉徴収を免除する。また、日銀が国際的な証券決済機関に振替決済制度への参加を認めるのは初めて。

 日本政府は大量発行する国債の安定消化に向け、海外投資家による保有拡大を促進。1999年度には一定基準を満たす外国の機関投資家などの非居住者を対象に、国債利子課税の免除制度を創設した。

 しかし、投資家との取引記録の報告義務が課された金融機関からは「負担が重過ぎる」などと制度運営に不満が出ていた。このため、財務省は一定要件を満たす証券決済機関や証券会社・銀行に報告の簡素化を実施。これを受け、クリアストリームは日本国債の取り扱い開始を決定した。

国債発行額は3兆1210億円減額 昨年度、税収増で

2006/07/03 The Sankei Shimbun

 財務省は3日、平成17年度の税収実績と決算概要を発表した。税収は企業業績の好調に伴う法人税収や所得税収の伸びを受け、補正予算比で2兆234億円増額修正した。

 この結果、国債発行(公債金)は補正予算時からさらに2兆2000億円減る。これで17年度国債発行額は当初予算時から3兆1210億円減の31兆2690億円となり、基礎的財政収支も12兆5330億円の赤字に圧縮される。

 税収実績によると、所得税9029億円、法人税8005億円、消費税1154億円と、基幹税収がいずれも補正後予算額を上回った。これにより、一般会計税収は49兆654億円と、平成12年度の50兆7000億円に次ぐ水準に回復した。

国税収入:当初予算比約5兆円増の49兆円に 05年度

2006年07月01日毎日新聞 Mainichi INTERACTIVE

 05年度の国の一般会計決算で、国税収入が当初予算比約5兆1000億円増の49兆1000億円程度に達することが明らかになった。財務省が3日、発表する。国税収入が49兆円を上回るのは、定額郵便貯金の大量満期による利子課税が税収を押し上げた00年度(50兆7125億円)以来5年ぶり。歳入から歳出を差し引いた剰余金は約9000億円で、半分以上を国債の償還にあてる。

 05年度当初予算では税収を44兆70億円と見込んでいた。しかし、景気回復による税収増を受け、昨年末の補正予算で税収見込みを3兆350億円上方修正。さらに、企業業績の回復による法人税収の大幅な増加や、企業が株主への配当を増やしたことで株式配当への課税額が過去最高になったことなどから、補正後の見通しも上回る結果になった。

 税収の大幅増に伴い、昨年末の補正予算で当初予算に比べ新規国債発行額を9210億円減額していたが、さらに2兆円超を減額。最終的な新規国債発行額は約31・3兆円になる。

 03、04年度と2年連続で1兆円台を突破していた剰余金は、新規国債発行の減額を優先させたため、3年ぶりに1兆円台を割り込んだ。【古田信二】

赤ちゃんも借金648万円、国の借金827兆円に

2006年06月23日 読売新聞 Yomiuri On-Line

 財務省は23日、国債や借入金などを合わせた国の借金(債務)の残高が、2005年度末(06年3月末)で827兆4805億円に達したと発表した。

 税収不足を補う国債の大量発行が続いたことなどから、04年度末に比べ、5・9%増(45兆9288億円増)となり、過去最高を更新した。赤ちゃんまで含めた国民1人当たりの借金は1年前より約36万円増えて約648万円に膨らんだ計算だ。

 景気回復に伴って、05年度の税収は当初予算額より約5兆円多い49兆円台になる見通しだが、借金はその約17年分相当で、国の財政悪化の深刻さを示している。

 内訳をみると、一般会計の歳入不足を補う普通国債や、特殊法人向け資金などを調達する財政融資資金特別会計国債(財投債)などを合わせた国債残高は、前年度末比7・1%増の670兆5794億円で、全体の8割を占めた。

 一時的な資金不足を補う政府短期証券は同1・6%増の97兆6274億円。一般会計や特別会計の借入金は、同0・3%増の59兆2737億円だった。

 同時に発表した特殊法人などに対する政府保証債務の残高は、同7・8%減の53兆6051億円だった。

長期金利1・955%で取引始まる

2006/04/17 The Sankei Shimbun

 17日午前の国債市場は、長期金利の指標である新発10年債(278回債、表面利率1.8%)の利回りが前週末終値より0.005%低い1.955%で取引が始まった。

 高利回りに着目した投資家の買いが入り、国債利回りが低下(価格は上昇)した。

長期金利、5年7カ月ぶり一時1.980%

2006/04/14 The Sankei Shimbun

 14日の国債市場は、長期金利の指標である新発10年債(278回債、表面利率1.8%)の終値利回りが一時、前日より0.055%高い1.980%まで急上昇(国債価格は急落)した。平成12年9月以来、5年7カ月ぶりの高水準。終値は0.035%高い1.960%だった。

 日銀の早期利上げ観測が根強い上、米長期金利が3年10カ月ぶりに5%台に上昇した影響を受けた。その後は、高い利回りに着目した生命保険会社などから買いが入り、上昇幅は縮小した。

 東証10年国債先物の中心限月の6月きりは33銭安の132円00銭。

国の借金800兆円突破 1人当たり636万円

2006/03/24 The Sankei Shimbun

 財務省は24日、国債と借入金、政府短期証券を合わせた国の債務残高(借金)が平成17年末時点で813兆1830億円となったと発表した。17年9月末から14兆1628億円増え、初めて800兆円を超えた。国民一人当たり636万円の借金を抱えている計算だ。

 景気回復で税収は増加傾向にあるが、歳入不足の状況は変わっていない。27日に成立予定の18年度政府予算案でも新たに約30兆円の国債発行を見込む。日銀の量的緩和政策の解除で金利上昇の懸念も強まっており、政府は厳しい財政運営を迫られる。

 国の借金のうち、国債は昨年9月末から13兆6458億円増の663兆7743億円。一般会計や特別会計の借入金は59兆3494億円、一時的な資金不足を補う政府短期証券は90兆593億円だった。

 総務省によると、地方債も含めた18年3月末の地方の債務残高は204兆円となる見通しで、国と地方の借金は1000兆円を超えている。

昨年末の家計資産、初の1500兆円

2006/03/24 The Sankei Shimbun

 日銀が24日発表した昨年末時点の資金循環統計(速報)によると、家計が保有する金融資産残高は前年同期より5.2%増えて1509兆円となり、昭和54年の統計開始以来、初めて1500兆円の大台に乗せた。過去最高は3・四半期連続。現預金が減少する一方で、投資信託や債券といった“リスク性資産”が急増しており、中でも株式保有額は48.1%増の118兆円と過去最高となった。

 景気回復による収入増や投資環境の好転が残高増につながったとみられる。昨年は夏場から年末にかけて急速に株価が上昇し、家計の株式・出資金は売り越しだったが、評価益が残高をかさ上げした。

 一方、現金・預金は0.6%減の783兆円。全体に占める割合も51.9%と3.0ポイント低下し、8年以来の低水準となった。

 昨年4月のペイオフ全面解禁などの影響もあり、個人マネーの預金から市場性のある金融商品へのシフトが一段と強まっているとみられる。

今後10年は毎年平均0.8%上昇 全国消費者物価予想

2006/03/07 The Sankei Shimbun

 全国消費者物価指数が今後10年間に毎年平均で前年比0.8%程度上昇するとの予想が国債市場で大勢となっていることが、財務省が7日実施した物価連動国債(10年物)入札で分かった。

 昨年12月の前回入札時の0.7%から予想がやや上向いた。1月の消費者物価指数が3カ月連続で前年同月比プラスとなり、デフレ脱却見通しが明確になったため。長期金利(新発10年債利回り)から物価連動債の流通利回りを差し引いた数字が、予想物価上昇率となる。

 物価連動債は、消費者物価が上がると元本が増える機関投資家向けの特殊な国債。インフレ見通しが高まるほど人気が出る。今回の応募倍率は3.7倍で2004年6月の7.5倍以来の高さになった。

 市場関係者は、持続的な景気拡大に伴う物価上昇圧力のほか「将来の消費税率引き上げが、まだ予想に十分反映されていない」(野村証券)と指摘している。

外貨準備高、過去最高の8516億ドル 1月末

2006/02/06 The Sankei Shimbun

 財務省が7日発表した1月末の外貨準備高は、前月末に比べ47億6900万ドル増の8516億6600万ドルとなり、2005年8月以来、5カ月ぶりに過去最高を更新した。前月末の水準を上回るのは3カ月連続。

 ユーロの対ドル相場が上昇し、ユーロ建て資産のドル評価額が膨らんだことが要因。政府・日銀による為替介入実績は1月まで22カ月連続のゼロとなり、外貨準備の水準に大きな変動がない状態が続いている。

 日本の外貨準備高は世界1位とみられるが、中国が貿易黒字や投機資金の流入を背景に、昨年末時点で8189億ドルに達し、日本に迫っている。(共同)

10年国債、年1.6%に 1年5カ月ぶり高水準

2006/02/02 The Sankei Shimbun

 財務省は2日、長期金利の代表的な指標である10年物国債の表面利率(額面に対する利率)を、2月発行分は前月より0.2%引き上げ、年1.6%とすると発表した。表面利率の引き上げは4カ月ぶりで、2004年9月発行分(年1.6%)以来、1年5カ月ぶりの高水準となる。

 景気回復やデフレ脱却への期待から、日銀が4月にも量的金融緩和政策を解除するとの見方が市場で強まっていることが背景にある。株式市場も堅調で、流通している10年物国債の価格が下落(金利は上昇)していることを反映した。

 同日実施した入札では、平均落札価格は100円66銭(平均利回り1.523%)。1兆7100億円の入札枠に対して3兆9025億円の応募があり、1兆7049億円が落札された。(共同)

サンデー時評:どうする気だ、八〇〇兆円の借金

2006年02月01日 Mainichi INTERACTIVE

 若いころ、知人の銀行借り入れの連帯保証人になり、知人が商売に失敗してしまったので、多額の借金を抱え込んだ苦い経験がある。借財を減らすには、頑張って稼ぐか、節約するかしかない。両方やるのがいちばん効果的なのだろうが、まあ、割合単純な話である。

 しかし、個人の場合ならそれだけのことだが、国の借金となるとまことにややこしい。私は経済の専門家でないからなおさらわかりづらいが、借金のべらぼうな額は、一人の国民として気にならないはずがない。

 国・地方合わせて、なんと八〇〇兆円に達し、対GDP(国内総生産・五〇〇兆円)が一六〇%に達し、日本は先進国のなかで最悪、財政は破綻寸前だという。少しずつでも減っているならまだしも、増え続けている。一体、政府はどうするつもりなのか。

 谷垣禎一財務相は先日、通常国会冒頭の財政演説で、

「極めて厳しい状況にある。財政構造改革に対する政府の断固たる取り組み姿勢を示す必要がある。

 今年の年央をめどに、歳出・歳入一体改革の選択肢と改革工程を明らかにし、二〇〇六年度内に結論を得る。税制の抜本的改革についても、歳出・歳入一体改革の一環として国民的な議論を深めていく……」

 と述べたが、歯切れがよくない。これから策を煮詰める、ということだ。谷垣さんは昨年の人事で留任したとき、〇七年の通常国会に消費税の税率引き上げ法案を提出する、といったんは明言した。ところが、演説のなかにはその文言はない。

 まさか、中川秀直政調会長、竹中平蔵総務相、武部勤幹事長ら小泉純一郎首相のイエスマン・グループから、

「デフレ克服が先だ」

 とか、

「まず歳出カットを」

 などと寄ってたかってたたかれ、ひるんだのでもあるまいが、あるいはそうかもしれない。

 歳出・歳入一体改革というのは、出るを制して入るを図ることだろうが、そんな初歩的な原則はだれでも知っている。出入りの方法と量を早く示すのが財務省の仕事ではないか。何をモタモタしているのだ。

 毎日新聞社の『週刊エコノミスト』一月三十一日号は、

〈「巨額の財政赤字」は本当か〉

 という特集を組んでいる。そのなかで、菊池英博文京学院大教授が、

〈「借金八〇〇兆円」でも財政危機ではない〉

 というタイトルの論陣を張っている。えっ? と私のようなシロウトはびっくりするのだ。

 ◇魅力的な財政家たちの意見を聞いてみたい

 読んでみると、そう複雑な内容ではない。一国の借金は粗債務から金融資産を引いた〈純債務〉で表すべきで、昨年六月の数字は粗債務七九五兆円、金融資産(社会保障基金や内外投融資、外貨準備など)四八〇兆円だから、〈純債務〉は差し引き三一五兆円にすぎないという。従って、

〈純債務のGDP比は六〇%程度。これはドイツやユーロ地域並みで、日本の財政は危機的ではない〉

 と菊池さんはおっしゃる。にもかかわらず財務省は財政危機だと煽り、増税を実現するための政治的な演出をしている。積極財政をとれば、財政赤字は一挙に縮小し、増税はまったく必要なくなる、という論法だ。

 同じ特集で、湯元健治日本総合研究所調査部長も、

〈「財政危機」はナンセンス 増税より歳出改革こそ重要だ〉

 と言い、経済アナリストの森永卓郎さんは、

〈「増税なき財政再建」は十分可能だ。なぜか国民は、財務省の「借金減らしたい病」に付き合わされている〉

 と皮肉をこめて指摘しているのだ。みなさん財務省悪玉・増税無用論で一致している。

 一方、土居丈朗慶應大助教授は、

〈金融資産は別の目的で保有しているのだから、返済財源として当てにできない。だから、机上で相殺してよいはずがない。債務を過小に評価し、あたかも厳しい財政再建が必要ないかのように楽観的に論じることこそ、財政破綻に導く亡国論だ〉

 と菊池さんに厳しく反論した。意見の対立は構わないが、専門家の見方がこうまで一八〇度食い違うと、大増税時代の到来におびえる庶民としては、はっきりしてくれ、と叫びたくなる。

 ところで、武村正義さんがちょうど十年前の正月、村山政権の電撃退陣とともに蔵相を辞め、しばらくして『中央公論』に発表したのが、

〈このままではこの国は滅ぶ・私の財政再建論〉

 という長い論文だった。反響が大きく、このころから政界も再建論に取り組まざるをえなくなっていた。武村さんは、〈財政赤字を憂える会〉も結成し、全国会議員に趣意書を配り、入会を呼びかけたが、配って三十分もたたないうちに、最初の電話がかかってきた。

「小泉です。武村さん、いい会をつくってくれたね。さっそく入れてもらうよ」

 小泉さんは毎回会合に出席し、

「借金は麻薬だ。雪だるま式に増えていく。たがをはめようとしてもすでに外れてしまっている」

 などと発言していたという。そして、そのとおりになった。

 村山さんのあとを継いだ橋本龍太郎さん、さらに小渕恵三さんも山一証券、北海道拓殖銀行などの金融破綻に触発されるように、積極財政路線をひた走り、借金がふくらんだ。当時すでに六〇〇兆円を超えている。

 小泉さんになって、緊縮予算を組んでも借金の膨張は止まらない。小泉さんの五年間で一四〇兆円も増えた。積極財政論者の菊池さんは、

〈デフレが進んでいるときに緊縮財政をやれば、財政赤字が拡大し、債務が増加する〉

 と批判するが、はたしてそうなのか。

 魅力的な財政家だった高橋是清さん、井上準之助さん、福田赳夫さん、田中角栄さん、渡辺美智雄さんたちの意見を聞いてみたい、という衝動に駆られる。

過去最高の12兆円超 外国人投資家の日本株買い越し

2006/01/16 The Sankei Shimbun

 財務省が16日発表した2005年の対外対内証券投資(指定報告機関ベース)によると、外国人投資家による日本への株式投資の買越額は12兆6241億円となり、同種統計のある1976年以降で過去最高を記録した。

 昨年の日本の株式市場では、企業業績の拡大から、政府・日銀が景気の踊り場脱却を宣言、衆院選の圧勝で小泉自民党政権の構造改革への期待が高まった。デフレ脱却への展望も広がり、外国投資家は7月から12月まで、毎月1兆円を超える買い越しを続け相場をけん引、日経平均株価は1年間で40%余り上昇した。

 前年までと統計のベースが異なるため厳密な比較はできないが、情報技術(IT)関連投資が盛り上がった1999年の過去最高(11兆1988億円)を超え、2004年(10兆5272億円)を2兆円強も上回る水準となった。

 また日本の国債など中長期債投資での買越額は6兆2324億円で、株式と合算した証券投資の買越額は18兆8565億円となり、これも過去最高となった。

 一方、国内投資家による海外への中長期債投資は、日米の金利差拡大から米国債への投資が増加し15兆8522億円の買い越しとなり、株式は1兆4936億円の買い越しだった。

 指定報告機関は、速報のため主要な金融機関や投資信託委託業者などを対象としており、統計数値に表れるカバー率は投資額全体の9割程度になるという。(共同)

06年度政府予算案を決定 一般会計79兆6860億円

2005/12/24 The Sankei Shimbun

 政府は24日午前の臨時閣議で、2006年度予算の政府案を決定した。一般会計は79兆6860億円と、05年度当初予算比で3.0%減り、8年ぶりに80兆円を割り込む緊縮型となった。新規国債発行は30兆円を下回り、歳入不足に充てる赤字国債の発行も税収増を見込んで13.2%減の24兆4890億円と2年連続で減少。小泉改革の総仕上げ予算として「小さな政府」を目指す姿勢を鮮明にした。

 予算規模は大胆に切り込んだが、06年度末の国債残高は542兆円と過去最高を更新。定率減税全廃など家計への重圧も拡大する。財政再建を軌道に乗せるために、政府は今後、景気を維持しながら歳出削減や、消費税率引き上げを含む税制改革に取り組むという難しい政策運営を迫られることになる。

 政府は来年1月召集の通常国会に05年度補正予算案とともに提出する。

 小泉純一郎首相にとって最後となる予算は、国債発行30兆円と一般歳出減額という目標を掲げて編成作業が進み、三位一体改革による1兆5400億円の補助金削減や診療報酬の引き下げが、予算規模の大幅縮小につながった。

 しかし、公務員削減や特別会計改革など「小さな政府」を目指す取り組みは道半ば。国債依存度は37.6%となお高水準で、現在の全世代が負担すべき金額の4割近くを子孫に先送りする形となった。

 歳出面では、政策実行に使う一般歳出が1.9%減の46兆3660億円と2年連続で減少した。ただ、三位一体改革による地方への補助金削減は、同時に税源移譲で歳入も減るため、財政再建には役立っていない。私学助成は学生数減でも増額となったほか、中小企業対策費や整備新幹線などの「聖域」も残し全体の減額幅ほど歳出構造には切り込めなかった。

 歳入面では、定率減税廃止やたばこ増税、景気回復に伴う自然増で実質の税収増は3兆8000億円に達した。これを原資に国債の新規発行が抑えられ、財政赤字の縮小は一定の成果を挙げた。(共同)

新規国債30兆円が目標 2年連続で一般歳出削減

2005/12/06 The Sankei Shimbun

 政府は6日、経済財政諮問会議で2006年度予算編成の基本方針をとりまとめ、臨時閣議で決定した。徹底した歳出見直しで政策経費に充てる一般歳出を2年連続で前年度より減額。財政再建に向けて新規国債発行額を大幅に減らし「30兆円にできるだけ近づける」と明記した。一般歳出に国債費や地方交付税交付金を合わせた一般会計総額も厳しく抑制する。

 来年9月に自民党総裁の任期が切れる小泉純一郎首相にとって最後の予算編成となる可能性が高い。首相は「郵政民営化関連法成立後もさらに改革を進めるという改革続行内閣にふさわしい予算とする必要がある」とのコメントを発表、歳出削減の徹底を求めた。

 今後、財務省は基本方針に沿って、20日ごろの財務省原案の作成に向けて各省庁と折衝する。

 新規国債発行額は05年度(34兆4000億円)から大幅削減し、30兆円に近づける方針を掲げ、政権発足時に打ち出した「国債30兆円枠」に再挑戦する。一般歳出が2年連続で前年度を下回るのは、1980年代前半から後半にかけて5年連続のマイナスを記録して以来。

 教育・文化や科学技術、少子・高齢化対策などを重点分野とする一方で、公共投資事業関係費などの削減を継続。社会保障費の自然増分の抑制も明記した。政府開発援助(ODA)などその他の歳出分野も広く見直す。

 無駄が多いと指摘される特別会計は06年度予算から抜本的な統廃合を順次実施。明確な必要性がない剰余金や積立金は「国債残高の抑制」に役立てるとした。道路特定財源の見直しでは、一般財源化も含めて検討、年内に基本方針をまとめる、とした。

 地方財政についても、国と歩調を合わせた歳出抑制を明記。地方財政計画の合理化や透明化を進める。(共同)

長期金利が上昇、6か月半ぶりに一時1・5%

2005年10月03日 読売新聞 Yomiuri On-Line

 30日の東京債券市場は、日本銀行による量的緩和策の早期解除観測を背景に、長期金利が上昇(債券価格は下落)し、代表的な指標である新発10年物国債の流通利回りは一時、前週末終値比0・025%高い1・500%となった。

 長期金利が1・5%台をつけたのは今年3月15日以来約6か月半ぶり。終値は同0・020%高い1・495%だった。

 量的緩和策が解除されれば、「短期金利の先高感が強まり、長期金利も連動して上昇する」(大和証券SMBCの末沢豪謙氏)として、手持ちの国債を売却する動きが強まった。

国の借金795兆円 6月末、過去最大を更新

2005/09/22 The Sankei Shimbun

 財務省は21日、国債や借入金など国の債務(借金)残高が今年6月末時点で795兆8338億円に上り、過去最大を更新したと発表した。

 歳入不足を補う国債の大量発行が続いたことが響き、今年3月末より約14兆円増えた。国の借金は2005年度の税収見込み額(約44兆円)の約18倍の規模。国民1人当たり約631万円の借金を抱えている計算になり、危機的な財政状況をあらためて裏付けた。

 今年3月末の地方の債務残高は204兆円程度と推計され、国と地方を合わせると借金残高は1000兆円規模に膨らむ。

 国の債務残高は国債と政府の借入金のほか、短期的な資金繰りに使う政府短期証券(FB)の残高を合計する。

 内訳は、国債残高が640兆4002億円と、3月末より14兆369億円増加。国債の中心になる普通国債のうち、10年以上の長期国債は324兆1447億円、2―6年の中期国債は138兆5291億円、1年以下の短期国債は47兆6512億円だった。

 一方、借入金は8480億円減って、58兆2642億円だった。(共同)

国債、投資信託が人気

2005年09月16日 読売新聞 Yomiuri On-Line

個人金融資産1433兆円 運用先選び“慎重”

 日本銀行が15日発表した資金循環統計(速報値)で、今年6月末の家計部門の個人金融資産の残高が過去最高の1433兆円を記録した。運用先を見ると、預貯金から投資へという大きな資金の流れが見られる。ただ、国債や投資信託といった比較的、運用リスクが低い商品が伸びており、株式や外貨預金は減少した。高齢化の進展と年金不信などによる将来の生活不安を背景に、運用先を慎重に選択する姿勢が強まっていると言えそうだ。

 資金循環統計は、家計や政府、企業などが手元に持っているお金の状況を示す。それによると、家計の金融資産の残高は前年比で約10兆円、0・7%増え、過去最高だった2001年6月末の1432兆円を上回り、1980年3月末の調査開始以来、最高の水準に達した。景気回復で家計の収入が増え、金融資産の残高を押し上げている。

 運用先の内訳を見ると、最も大きな割合を占めるのは、781兆円に上る「現金・預金」だが、貯金を含めた定期性預金は3・4%減の520兆円にとどまり、全体でも0・7%減少した。一方で、「国債・財投債」は、52・0%増の24兆円、投資信託も18・8%増の41兆円といずれも過去最高を記録した。

 個人向け国債は、安全で有利な運用先として人気を集め、投資信託は元本割れの危険性はあるが、リスクと利回りの組み合わせで様々な商品を選べることが人気につながっているとみられる。(岡田章裕)

家計の金融資産、1500兆円割り込む

2006/09/15 The Sankei Shimbun

 日銀が15日発表した6月末の資金循環統計(速報)によると、家計が保有する金融資産残高は3月末より3兆円減少して1499兆円となった。株価下落による評価損などが響いたが、前年同期比では64兆円増加し、過去3番目の高水準。現金・預金は774兆円と5兆6000億円減少。全体に占める割合も51.6%と2.7ポイント低下した。金融を除く民間企業の負債残高では、平成9年12月末の四半期データ開示以降初めて前年同期比で借入がプラスとなり、景気回復による企業の資金需要の活発化を裏付けた。

富裕層が81万世帯に 03年調査より9万世帯増

2006/09/09 FujiSankei Business i.

 野村総合研究所がまとめた国内の純金融資産の保有分布状況調査によると、1億円以上〜5億円未満の金融資産を持つ富裕層市場は、2005年時点で81・3万世帯、総資産規模は167兆円に達することが分かった。 03年の分布状況と比べると、富裕層市場は約9万世帯、資産規模で42兆円増加している。今後も、団塊世代の定年退職や少子高齢化に伴う遺産相続を背景に、緩やかな市場拡大が見込まれるという。

 調査は、個人の純金融資産の分布を資産規模に応じて、超富裕層(資産5億円以上)、富裕層(1億円以上〜5億円未満)、準富裕層(5000万円以上〜5億円未満)、アッパーマス層(3000万円以上〜5000万円未満)、マス層(3000万円未満)に分類した。03年の分布状況との比較では、超富裕層とマス層の世帯数・資産規模がやや減少する一方、富裕層・準富裕層・アッパーマス層の3階層の世帯数・資産規模がともに増加。広義の富裕層市場の厚みが増していることを示した。

 また、富裕層の保有資産の構成内容をみると、株式・債券、外貨、投資信託などのリスク性資産が67%を占め、預貯金の34%を大幅に上回っていることも分かった。

家計金融資産、過去最高の1506兆円

2006/06/15 The Sankei Shimbun
  

≪今年3月末の資金循環統計≫

 日銀が15日発表した今年3月末の資金循環統計によると、家計部門の金融資産残高は前年度末比5.8%増の1506兆円と、年度末としては過去最高となった。株価上昇で、家計部門が保有する株や投資信託の残高が増えた。

 内訳では、現金・預金が771兆円と過半数を占めたものの、割合は51.2%にとどまり、バブル経済期の平成元年度末に次ぐ低い水準だった。

 一方、株式・出資金と投資信託は計233兆円と残高が増え、家計の金融資産に占める割合はそれぞれ11.8%と3.6%と、元年度末以来の高さとなった。

 また、事業会社などの民間非金融法人が持つ金融負債残高のうち、銀行などからの借り入れの比率は41.1%と、昭和54年の調査開始以来の最低水準を記録。代わって株式・出資金による調達が過去最高となり、家計、企業とも銀行離れの傾向が鮮明になった。

政府、NTT株の売却完了

2005/09/07 中日新聞

総額5424億円、国債償還に充当

 財務省は六日、政府が保有する処分可能なNTT株式すべてを東京証券取引所の時間外取引で売却したと発表した。政府はNTT法で三分の一以上の保有が義務付けられており、今回でNTT株の売却は完了、旧日本電電公社の民営化は一つの区切りを迎えた。

 谷垣禎一財務相は同日の閣議後の記者会見で「NTT株(の売却資金)は、国債の償還や社会資本整備、金融安定化に貢献した。民営化は全体として大きな成果があった」と強調した。

 売却したのは、国の借金返済財源を管理する国債整理基金特別会計が保有する百十二万三千四十三株。価格は一株四十八万三千円で、総額五千四百二十四億二千九百七十六万九千円。全額国債の償還に充てる。

 政府保有株式はNTTが全額買い付ける予定だったが、NTT以外からも注文が入り六千三百株を取得したもようだ。

国債買い入れ、物価連動債も買い入れ対象に・財務省方針

2005/08/31 NIKKEI NET

 財務省は、発行済みの国債を市場から買い入れる対象に、物価動向に応じて元本が増減する「物価連動国債」を加える方針だ。年度内に詳細を詰め実施する。投資家に「保有が難しくなった場合は財務省に売却できる」という安心感を与え、低迷している物価連動債の取引を活発にするのが狙いだ。

 物価連動債は昨年3月に発行を始めたが、発行量がまだ少ないうえ、取引慣行が確立していないことなどから取引が低迷している。財務省の国債買い入れは現在、2008年度に償還する国債だけが対象だが、新たに物価連動債や30年債などを対象に加える。

東証、郵政政局で乱高下 円・国債は売られる

2005/08/08 The Sankei Shimbun

 8日の東京株式市場は、郵政民営化関連法案の採決に絡む政局への思惑から売り買いが交錯し、日経平均株価(225種)が乱高下した。参院で同法案が否決された午後は「株価が衆院解散を織り込んだ」(大手証券)との見方が台頭して急速に買い戻され、3営業日ぶりに小幅反発して取引を終了した。

 政局の混乱を背景に、外国為替市場では円が売られ、一時は1ドル=112台半ばまで円安ドル高が進行。国債も売られて長期金利が上昇したが、株価の反発で、足下の「日本売り」は回避された。

 金融市場では「悪材料が出尽くした」(大手証券)との観測がある一方、9月の総選挙で民主党政権などが誕生すれば「小泉政権の改革が減速する恐れがある」(別の証券会社)と、外国人投資家の買い意欲減退を不安視する声もあり先行きは不透明だ。

 終値は前週末比12円50銭高の1万1778円98銭。全銘柄の値動きを示す東証株価指数(TOPIX)は2・71ポイント高の1191・90。出来高は約15億4500万株。

 東証では午前中、米株安と原油高騰が下押し材料となって日経平均株価が安く寄り付いた後、約1カ月ぶりの安値水準まで下げた。午後も、同法案の否決直後に同日の安値近辺まで下げたが、その後は買い戻されて下げ幅を縮小、終値ではプラスに転じた。

 一方、小泉首相の財政改革を好感してきた国債市場は、否決後に売りが出て、長期金利(新発10年債利回り)が、約4カ月ぶりの高水準(価格は低水準)となる1・405%に上昇した。(共同)

長期金利1・165%に下落、1年10か月ぶり低水準

2005年06月30日 読売新聞 Yomiuri On-Line

 30日の東京債券市場は、原油高騰などを背景とする景気先行き不透明感から、債券を買う動きが広がり、長期金利の代表的指標とされる新発10年物国債の流通利回りは、前日終値に比べ0・015%低い1・165%まで下落(国債価格は上昇)して取引を終えた。

 終値としては、2003年8月15日(1・095%)以来約1年10か月ぶりの低水準となった。

 市場で、「景気の踊り場を抜け出す時期が遅れるのではないか」(準大手証券)などの懸念が強まり、国内機関投資家が積極的に債券を買い進めたとみられる。

長期金利、1年10カ月ぶり低水準

2005/06/27 The Sankei Shimbun

 27日の国債市場は、長期金利の指標である新発10年債利回りが一時、前週末終値より0・020%低い(価格は上昇)1・185%を付けた。取引時間中としては2003年8月中旬以来1年10カ月ぶりの低水準。

 市場では、原油価格高騰で欧米景気の減速懸念が台頭し、日本の景気も踊り場脱却の時期が遠のくとの観測が広がった。景気の先行指標とされる日経平均株価が大幅続落し、金利低下を促した。(共同)

国の借金は781兆円に、国民1人あたり約612万円

2005/06/25 FujiSankei Business i.

 財務省は24日、国債や借入金など2005年3月末の「国の借金」残高が781兆5517億円になったと発表した。前年度末と比べ78兆4038億円増え、国民1人当たりでは約612万円の借金を負っている計算だ。

 内訳をみると、普通国債の残高が499兆137億円で約42兆円増。財政投融資機関向けの財投債も約30兆円増加し、国債全体では626兆3633億円と約70兆円増えた。

 政府短期証券(FB)は国庫の余裕金を償還に充てる動きが続いて残高が減少してきたが、年度末にかけて逆に国庫への償還資金調達のための発行がかさみ、年間を通じては約10兆円増の96兆762億円となった。

 同時に発表した特殊法人などに対する政府保証債務残高は58兆1271億円。

国の借金、781兆円 地方含め初の1000兆円台

2005/06/24 The Sankei Shimbun

 財務省は24日、今年3月末時点での国の借金が781兆円5517億円で、過去最高を更新したと発表した。国債や政府短期証券(FB)の発行残高、民間からの借入金を合計したもので、国と地方の借金の合計は初めて1000兆円を超えた可能性が高い。

 国の借金残高は昨年3月末に比べ、78兆4038億円増加。このうち、普通国債の残高が42兆401億円増加し、499兆137億円となった。

 国債の一種で財政投融資資金を賄う財投債は、29兆7042億円増えて121兆5532億円、為替介入資金を調達するFBは9兆9503億円増の96兆762億円だった。

 民間などからの借入金は、1兆4935億円減って59兆1122億円だった。(共同)

日本国債「安定的」へ見通し回復…欧州系格付け会社

2005/05/09 読売新聞 Yomiuri On-Line

 欧州系の大手格付け会社のフィッチは9日、日本の長期国債の格付け見通しを現在の「弱含み」から、「安定的」に引き上げたと発表した。

 見通しは格付けの方向性を示すもので、格付けそのものについては、2002年11月以来続けている「AAマイナス」に据え置いた。

 国債の格付け見通しは2001年3月に「安定的」から「弱含み」に引き下げられていたが、約4年ぶりに元に戻ることになる。

 フィッチは見通しの上方修正の理由について、日本国内の景気回復基調が続くうえに、政府の財政再建に向けた取り組みが強まる見込みになっているためだと説明している。

 財政状況については「引き続き日本の格付けの足かせ要因だ」と指摘しているが、景気回復に伴う税収増や小泉内閣による公共事業の削減など財政再建の取り組みの進展が好材料になっている、としている。

 谷垣財務相は9日、都内で開かれた財政問題に関する意見交換会後の記者会見で、今回の見通しの上方修正について、「国際的にも、不良債権処理の進展などの日本の抱える構造的な問題の改革が進んでいるという評価をいただいているのではないか。そういう認識が浸透していくよう努力していく」と述べた。

ロンドンで101年ぶり国債説明会 財務省

2005/01/19 The Sankei Shimbun

 財務省は18日、外国人に日本国債への投資を促すため、海外投資家を対象とした説明会をロンドンの金融街シティーで開いた。大量発行が続く国債を安定的に消化するため、投資家のすそ野を広げるのが狙い。

 海外への国債売り込みは、日露戦争の戦費調達のため1904年に英、米両国を訪問した高橋是清・日銀副総裁以来101年ぶりだ。

 出席した機関投資家ら約140人に対し、同省幹部が、非課税手続きの簡素化や物価連動債の海外投資家への解禁などの措置を今年4月に実施すると説明した。回復基調にある日本経済の現状にも触れ「日本国債は最上級の信用がある」として、投資を呼び掛けた。

 終了後、金融機関の運用担当者は「税制の簡素化などに財務省が取り組んでいることがよく理解できた。日本国債にリスクは感じない」と投資に前向きな姿勢を見せた。

 日本国債のほとんどは郵政公社や日銀、国内金融機関が保有、外国人の比率はわずか4%。2005年度に借換債だけで初めて100兆円を突破するなど、大量発行が続くため、保有層の多様化が課題になっている。海外での説明会は、ロンドンに続き今月20日にニューヨークでも開く。(共同)

国債募集引き受けシンジケート団、06年度廃止へ

2005/01/10 読売新 Yomiuri On-Line

 財務省は、機関投資家に国債を強制的に購入させる「シンジケート団(国債募集引受団)制度」を2006年度中に廃止する方針を明らかにした。

 廃止は同制度創設以来40年ぶりとなる。昨年10月に始まった国債市場特別参加者(プライマリーディーラー)制度による国債の入札が順調に機能しているため、同制度に全面的に移行する。

 シ団制度は1966年に始まり、現在は銀行や証券会社などの機関投資家1200社が引受団を構成している。現在は毎月行われる新発10年物国債入札にあわせ、一部を決まった割合で引き受けており、6日の新発10年物国債(第266回債、表面利率年1・4%)でも1兆9000億円の発行予定額の15%にあたる約2851億円を引き受けた。今年4月からは引き受けの割合を10%にまで引き下げる。

社説:赤字ニッポン 世代間戦争を放置するな

2005年01月03日 毎日新聞 Mainichi INTERACTIVE

 この60年で日本経済は大きく変わった。最大の変化は経済の国際化だ。「グローバリズム」の波の襲来であり、「市場」が暴力的なまでの力をもつようになった。

 気がつくと戦後の重化学工業化を推進した三つの長期信用銀行が事実上消滅している。市場の力で規制金利体系が崩れ、収益源を失った長期信用銀行は退場せざるをえなくなった。

 国家もまた例外ではない。クリントン前米大統領は昨年ベストセラーになった回想録(「マイ・ライフ」朝日新聞社)で、政治の世界でも市場がのさばりだしたと嘆いている。

 クリントン大統領は勤労者階級の減税を公約した。しかし、実際には増税による財政再建にかじを切らざるをえなかった。そうしないと市場の評価を得られない。つまり、米国債が売られ長期金利がはね上がり、景気回復が絶望的になる。そう説得された大統領は、側近たちに憤まんをぶちまける。目先の利益しか頭にない「30歳そこそこの債券トレーダー(売買担当者)たち」が、普通の米国民の暮らしにそんな大きな力をもっていいのか、と。

 日本もまた、国債という借金のヤマを積み上げ、その危うい均衡の下、国家を運営している。2005年度末の国債発行残高は538兆4000億円となり、約500兆円の国内総生産(GDP)を上回る。もし、市場参加者が財政の維持可能性に不安をいだけば、暴落して長期金利は急上昇する。デフレ下の金利急騰は最悪のシナリオだ。企業も銀行も国庫もその負担に耐え切れないだろう。

貯蓄率の高さは昔話 時間はどれだけ残されているのだろうか。国債暴落のリスクを高めているのが、家計の貯蓄率の急低下である。貯蓄率は戦後復興とともに上昇を続け74年に23・2%に達した。企業の設備投資や国債の消化におおいに貢献した。

 しかし、ゼロ金利政策や貯蓄を取り崩す高齢世帯の増加で、02年は6・2%にまで下がった。ドイツやフランスは10%以上だ。日本人が貯蓄好きというのは昔話になった。これまで日本の国債はほとんど国内で消化された。外国人が買っているのは5%程度に過ぎない。しかし、高齢化と貯蓄率の低下で国債の相当部分を海外に買ってもらわねばならなくなるだろう。

 先進国で最悪の財政事情だから、かなりの高金利をつけなければなるまい。財務省の試算では国債の金利が1%上昇しただけで、利払い費は1兆2000億円増加する。国債の利払いが急膨張し、予算編成は大混乱に陥りかねない。

 戦後の民主政治は有権者の歓心をかうためのバラまき政治に堕した。その結果、戦後初めての「世代間戦争」を招きつつあるのではないか。

 国民の一生を通しての受益と負担の収支を見ると、60歳以上の高齢層は年間360万円の受益超過である(01年度経済財政白書)。ところが、20〜50歳代はいずれも負担超過だ。

 財政均衡を実現しようとすれば、将来世代(80年以降生まれ)は2100兆円の追加的な負担をしなければならない。これを消費税でまかなうと仮定すると税率を90%にしなければならないという。それはもちろん不可能である。

 いまの日本の財政は将来世代につけまわしすることで成り立っている。戦後、持てるものは保守政党が代表し、持たざるものは革新政党が守った。しかし、いま現役世代はすべての政党によって保護され、将来世代はその利益を代表する政党をもたない。われわれはよってたかって、子どもたちに負担を押しつけているのではないか。

先行世代への抗議 若い世代は高齢者の年金や医療費を負担するだけで、自分たちが高齢者になったときは支えてくれるものがいないと、不満をつのらせている。国民年金の保険料未払いは20〜24歳世代で51・4%と過半数にのぼる。破滅的手段による先行世代に対する抗議であろう。

 彼らに負担に見合う受益があることを納得させなければならない。しかし、とりあえずのツジツマあわせをしただけで、どの政党も年金抜本改革に立ち上がる様子はない。若年世代、将来世代に対する政治の責任放棄である。

 グローバリズムと市場主義の時代を迎えて、スピードが要求されるようになったのは企業経営だけではない。国家運営もぐずぐずと時を費消していてはコストがかさむだけである。それは90年代以来の相次ぐ銀行整理で身にしみ、懲りたはずではなかったか。

 戦後の経済は戦時中の膨大な戦費の後始末から始まった。終戦の翌46年、勅令による「預金封鎖」など乱暴な政策が発動された。戦争をはさんで300倍もの天文学的ハイパーインフレーションとあいまって、暴力的に政府債務を帳消しとした。

 日本の財政はまだそこまでは追い詰められていない。なにも国債発行をゼロにする必要はないのである。とりあえず、10年代の初期にプライマリーバランスを黒字にするという目標を達成することだ。来年度予算で言えばあと16兆円の歳出入のギャップ。戦後60年を乗り切ってきた日本人なら、賢明かつ迅速に処理できる金額である。

国債発行は04年度以下 05年度予算案

2004/10/06 The Sankei Shimbun

 小泉純一郎首相は5日谷垣禎一財務相と会談し、2005年度予算案で国債の新規発行を04年度の36兆6000億円以下に抑えることで合意した。国債発行額が前年度実績を下回れば、01年度以来4年ぶりとなる。国債発行の上限を設けることで、社会保障費抑制をはじめとする歳出改革の加速を目指す。

 小泉政権は発足当初、「国債発行30兆円枠」を最大の公約の1つに掲げていた。改造内閣は原点に立ち返り、財政再建路線を一段と強化する。小泉首相は記者団に対し「財政規律の維持のために大事なことだ」と述べ、発行抑制の実現に強い意欲を示した。

 ただ、税収も拡大基調に転じているため、国債発行枠の設定がどの程度歳出カットに効果があるかは不透明だ。各省庁からは概算要求で大型の公共事業が示されていることもあり、厳しい査定作業が予想される。

 この日の会談では、谷垣財務相が国債発行の抑制を提案。首相は「結構だ。ぜひその方針でやってほしい」と応じた。

 財務相は終了後、「国債発行を前年度以下にして、(財政赤字拡大の)流れを変えるきっかけにしたい」と強調。経済財政諮問会議後に記者会見した竹中平蔵経財相も「財政の健全化に向け、しっかり対応していただきたい」と語った。

 財務省は、今回の方針について「この時期に税収増はあてにできない。歳出抑制策もきちっとは決まっていない」(財務省幹部)と説明した。厳しい目標を設定し、歳出抑制への強い姿勢を打ち出すことで、今後の増税につなげる狙いもあるとみられる。

 歳出面では、(1)三位一体改革の地方向け補助金の削減(2)地方交付税の圧縮(3)介護保険、生活保護の制度改革を軸とした社会保障費の抑制−などが重点項目。歳入面では、金融不安とデフレ不況の1999年に景気対策で導入した定率減税の縮小・廃止を目指す。定率減税を全廃すると、国税で2兆5000億円程度の税収増になる。

国の“隠れ借金”残高は9兆1492億円!

2004/08/14 読売新聞 Yomiuri On-Line
 国の財政赤字を穴埋めするため、一般会計が特別会計から一時的に借り入れ、将来的に返済しなければならない“隠れ借金”の残高が9兆1492億円にのぼることがわかった。

 財務省が平岡秀夫衆院議員(民主)の質問主意書に対する答弁書の中で明らかにした。

 隠れ借金の内訳は、国民年金特会から4454億円、厚生保険特会から2兆6350億円、自動車損害賠償保障事業特会から4848億円、交付税及び譲与税配付金特会から5兆5840億円となっている。

 隠れ借金は、政府内の予算のやりくりであるため、国の長期債務には含まれないが、慢性的な財政赤字の中で返済を進めるには国債を増発する必要があり、財政を悪化させる。2005年度予算でも多額の歳入不足が見込まれるため、隠れ借金の返済は大半が先送りされる方向だ。

「今までの格付け低すぎ」と不満表明 福田官房長官

2004年03月24日 The Sankei Shimbun

 福田康夫官房長官は二十四日午前の記者会見で、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が日本国債の格付け見通しをこれまでの「ネガティブ」から「安定的」に引き上げたことについて「あまりうれしくない。今までも(格付けが)低すぎる。日本経済の実態をよく見ていないんじゃないか」と述べ、日本経済の評価が低いことにあらためて不満を表明した。

 福田氏は、S&Pが財政改革が進まない場合や現在の金融緩和政策が転換された場合は日本国債の格付け引き下げの可能性もあるとしていることに対して「S&Pに言われるまでもなく、財政改革は進めなければいけない。(金融政策に)金融当局は適切に対応する」と述べた。

米格付け会社:日本国債の見通しを「安定的」に変更

2004年03月24日[毎日新聞]Mainichi INTERACTIVE

 米格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は24日、日本の長期国債の格付け見通しを「ネガティブ(引き下げ方向)」から「安定的」に変更したと発表した。経済成長の見通しが名目、実質共に改善している点を評価した。格付け見通しの変更は02年4月以来。格付けそのものは据え置かれ、22段階の格付けの上から4番目のダブルAマイナスだった。

 理由として(1)企業がリストラで収益力を向上させ、負債も削減した(2)通貨政策がデフレ脱却への期待に貢献し、経済成長も支えている(3)これらが複合的な要因となり金融機関の不良債権が減少している――ことを挙げている。ただ、財政状態については、「日本の信用力上の最大の弱点」とし、先進7カ国で最も低い格付けの要因と指摘している。

 日本の長期国債の格付け見通しの変更に伴い、S&Pは東京海上火災保険や損害保険ジャパン、三井住友海上火災保険、プルデンシャル生命保険など7社の格付け見通しを「安定的」に変更した。【後藤逸郎】

国の債務残高643兆円 国民1人当たり500万円に

2003年09月25日 The Sankei Shimbun
 財務省は25日、国債と借入金、政府短期証券を合わせた国の債務残高(借金)が、2003年6月末現在で643兆7599億円だったと発表した。国民1人当たり約504万円の借金を抱えている計算になる。

 借金の残高は、前回発表の3月末現在に比べ約25兆円減少したが、日本郵政公社発足で49兆円程度が公社側に付け替えられたためで、この特殊事情を除外すれば国の借金は約24兆円増えて、過去最高を更新したことになる。

 借金返済のため、新たな国債発行は不可避で小泉純一郎首相が公約としていた新規国債の発行抑制が困難になったことがあらためて裏付けられた。衆院の解散総選挙では、マニフェスト(政権公約)を掲げる新・民主党との間で、郵政公社の民営化問題も絡んで国の借金が政策論争の主要争点として浮上するのは必至だ。

 借金の減少は具体的には、郵政事業特別会計と郵便貯金特別会計が廃止となり、会計処理の上で借金が公社側に継承されたためだが、実質的な国の借金であることに変わりはない。

 国の借金のうち、国債が517兆1053億円と、約13兆円も増えた。税収の低迷により大量の新規国債発行が続くほか、景気対策として過去に発行した国債を償還するため借換債を発行しているのが主因。このうち普通国債は428兆5281億円。

 一般会計や特別会計などの借入金は、58兆5907億円。政府短期証券は68兆639億円だった。

個人向け国債:487億円売れ残り 金利低下で購入意欲しぼむ

2003年04月10日[毎日新聞]Mainichi INTERACTIVE

 財務省は10日、2回目の個人向け国債(購入単位は1万円、10年満期)を発行した。発行額は、予定額を487億円下回る3486億円にとどまった。鳴り物入りで登場した個人向け国債だが、金利低下が購入意欲をしぼませ、早くも大量の売れ残りを招いた。

 今回予定額の内訳は、銀行や証券などの民間金融機関3223億円、郵便局分750億円だったが、郵便局が746億円とほぼ完売する一方、民間は2740億円と振るわなかった。

 3月の初回の金利は年0.09%で、発行額も3835億円と完売に近かったが、今回は財務省が定める下限金利の年0.05%だった。銀行は口座手数料を取ることから、多額の国債を購入しないと手数料負担が利子収入を上回ってしまう点が敬遠された。

 財務省は「金利はこれ以上下がらず、次回発行はボーナス時期の7月なので回復が見込める」と、03年度全体の発行予定額1兆5000億円(4回に分けて発行)は変えていない。しかし、不振が続けば、発行計画の見直しを迫られそうだ。 【木村旬

国債依存度44%前後へ 2003年度予算案

2002年12月17日 The Sankei Shimbun
 20日に内示される2003年度予算案で、予算規模に占める国債の比率である国債依存度が当初予算段階で初めて40%を超え、44%前後になる見込みとなった。一般会計規模82兆円前後に対し、新規国債発行額は36兆円台となる方向で、1999年度の42・1%(決算ベース)を上回り、戦後最高となる。

 国債の償還に充てる借換債も国債発行残高の増加によって75兆円程度と前年度より約5兆円膨らむ見込み。特殊法人の資金調達のため発行する財投債を加えた国債の発行総額も本年度当初段階の約133兆円を上回り、過去最高となりそうだ。

 政府は、03年度予算編成の基本方針で「新規国債発行30兆円枠」の基本精神を受け継ぎ、国債発行を極力抑制するとした。しかし税収減に加え1兆5000億円規模に膨らんだ先行減税の影響もあり、国債の大量発行に歯止めは掛からなかった。

 国債依存度の上昇は、大幅な歳出削減が進まない中、デフレによる税収減を国債発行で補うのが理由。36兆円台の新規国債発行額は、決算ベースで最高だった99年度の37兆5000億円に迫り、当初予算段階としては過去最高となる。

 来年度の税収見通しについて、塩川正十郎財務相は、本年度より2兆円以上少ない42兆円前後との見通しを示している。

日本国債、フィッチも格下げか=最大2段階、10月にも

2002年06月21日(時事通信)YAHOO!ニュース
 【ロンドン20日時事】欧州系格付け会社フィッチのデービッド・リリー国債担当取締役は20日、時事通信とのインタビューで、日本の財政状態について「予想の範囲内だが、悪化が続いている」とし、早ければ10月にも日本国債を格下げする可能性を明らかにした。フィッチの格付けでは日本は「AA」で、イタリアと並び先進7カ国中、最低水準にあるが、格下げされると米ムーディーズ・インベスターズ・サービスの格付けと同様、単独最下位となる。

 下げ幅については、「あまりに劇的なことは起こらず、仮に格下げしても、1、2段階にとどまる」と述べた。現在、フィッチによる日本国債の格付けはムーディーズを3段階上回っているため、見直し後の格付けは最低でも、ムーディーズの「A2」を上回ることになる。 

格付け反発でエイズ差別?発言…経産相

2002年06月16日 Yomiuri On-Line
 平沼経済産業相は16日、秋田市内で講演し、米国の格付け会社「ムーディーズ・インベスターズ・サービス」が日本の長期国債格付けをアフリカのボツワナ共和国より下のランクに引き下げたことについて「人口の半分がエイズにかかっている国より下というのは、非常に意図的だと思う」と述べた。ボツワナやエイズ患者に対する差別発言とも受け取られかねず、批判を受けそうだ。

 平沼経産相は「日本ほど外貨準備高を持つ国はない」などとした上で、「けしからん話だ。一民間会社が日本はボツワナの下だと言っている。(日本は)ボツワナにはODA(政府開発援助)で援助しているんだ」と同社の格付けを批判。“エイズ発言”は、この後に飛び出した。

 同社は先月、日本の長期国債格付けを先進国で最も低い「Aa3」から、さらに2段階低い「A2」に引き下げた。その結果、「A1」のボツワナよりも低くなり、財務省などが同社に抗議している。ボツワナはアフリカ南部にあり、人口は約160万人(2000年)。

日本国債の格下げは「さほど重要ではない」=世銀

2002年06月04日(ロイター)YAHOO!ニュース
 [東京 3日 ロイター] 世界銀行のチーフエコノミスト、ニコラス・スターン氏は、格付け機関ムーディーズ・インベスターズ・サービスが先週、日本国債の格付けをAa3からA2に引き下げ、ラトビアなどと同等の水準としたことについて、「さほど重要ではない」、との見解を示した。
 同氏はロイターテレビとのインタビューで、「貯蓄や外貨準備、経常黒字などから見た日本経済の力を考慮すると、格下げが大きく影響するとは思えない」と述べた。

 スターン氏は、日本の国内総生産(GDP)に対する債務残高比率が高水準にあることなど、格付け機関が格下げに踏み切った理屈については理解するとしたうえで、「長期的にみた場合、日本経済の力強さには、ほかにポジティブな点が複数みられる」とし、技術面でのノウハウの蓄積、貯蓄率の高さ、巨額の経常黒字などを挙げた。

 そのうえで、格下げは「大きな問題ではなく、重要でもない。根本的な問題は改革と(産業構造の)再編にあり、日本は改革を進める好機を迎えている」と述べた。

ムーディーズの格下げ、市場は冷静に反応している=財務次官

2002年06月03日(ロイター)YAHOO!ニュース
 [東京 3日 ロイター] 武藤財務次官は、ムーディーズが日本国債を格下げしたことについて、市場は冷静に反応している、と述べた。

 定例会見で述べたもの。

 武藤次官は、「日本経済のファンダメンタルズは、いろいろ課題はあるが、基本的には強固なものだと思っている。少なくとも、国債がシングルAになるといったことは、考えられないと思っている。今回の決定は大変遺憾だ」と述べた。  そのうえで、「現在においては、ムーディーズの格下げでもマーケットは冷静に反応している。格下げによって、引っ張られたり、判断を間違えたりはしていない」と述べた。

 ムーディーズに対しては、財政事情以外の部分を見ず、一部分で結論を出している点や、議論が定量的なものになっていない点が不備だとし、市場に対して説明責任があるとした。ムーディーズには、反論書を出しているが、今後は、「様子を見ながら考えていきたい」とした。

 3日に出された財政制度等審議会の2003年度予算編成方針建議を受け、塩川財務相が一般歳出について、2002年度水準を上回らない精神で予算編成に臨む考えを示したことについて、武藤次官は、「基本的には、塩川財務相の気持ちと一緒だ。全く違いはない」としながらも、「2003年度予算編成の基本方針は、経済財政諮問会議でも、これから議論しようというところ。一般歳出を前年度以下にするのか、同額なのかというのは、今後の検討課題だ」と述べた。

 2001年度が歳入欠陥に陥るかどうかについて、武藤次官は、「補正後の税収確保が大変厳しいのはその通りだ。ただ、3月決算法人の法人税が残っており、数字的な感覚ははっきりしない。最終的な決算は、その他の収入や歳出面の不用もあり、何とも言えない」と述べた。

国債格付け引き下げ、首相「警鐘と受け止める」

2002年05月31日 Yomiuri On-Line
 【ソウル31日=尾山宏】小泉首相は31日夜、ソウル市内で記者団に対し、ムーディーズが日本の長期国債格付けを2段階引き下げたことについて、「確かに国債を大量発行して政府の債務は多い。しかし、国力と受け取ってもらったら困る。借金をもっと減らせという警鐘と受け止めている」と述べた。

日本国債、中級に転落

2002年05月31日 Sankei Shimbun
 米格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスは31日、日本政府が発行または保証する円建て国内債券の格付けをダブルA格最下位の「Aa3」から、シングルA格2番目の「A2」に2段階引き下げたと発表した。これにより日本国債は、投資対象ランクで「総合的に優良」から「中級上位」に転落した。

 ムーディーズは理由について「日本政府の経済政策では債務状況の持続的な悪化に対して十分に歯止めをかけられない」と指摘。日本の債務残高は「戦後の先進諸国に例を見ない『未踏の領域』に入りつつある」としている。

 日本は世界第二の経済大国でありながら初めて中級に下げられた。同社の国債格付けでは先進7カ国(G7)中で既に単独最下位となっており、格下げで一気に南アフリカやポーランド、イスラエルといった新興市場国と並ぶ水準まで低下した。

国債価格の下落、金融機関経営や実体経済に大きな影響与える可能性=日銀総裁

2002年04月17日(ロイター) YAHOO!ニュース日本国債格下げ
 速水日銀総裁は、国債価格の下落は、金融機関経営や実体経済に大きな影響を与える可能性がある、と述べた。

 衆院財務金融委員会で古川元久委員(民主)の質問に答えたもの。

 速水総裁は、米格付け会社スタンダード・アンド・プア−ズ(S&P)による日本国債格下げについて、「一方的に格下げされて、満足するわけには行かない。国債は需要があって、価格が高く、金利も低い」と述べた。そのうえで、「財政のサステ−ナビリティーに市場が厳しい目を向けていることは承知している。仮に国債価格が下落し、金利が急激に上昇することがあれば、金融機関経営や実体経済に大きな影響を与える可能性がある。国債相場の安定には、中長期的な財政構造改革に対する市場の信認を確保していくことが不可欠だ。そういう意味では、決して甘受できる気持ちにはならない」と述べた。

 さらに、総裁は、「日銀が長期国債を引き受けているということになれば、格付けが下がる。国債の引き受けには慎重だし、何とか需要を増やしていこうと、オペレーション等で国債価格の維持に努めている」と語った。

トリプル安/楽観論から目を覚まそう2002年02月24日山陰中央新報 14日

斜面2002年02月10日信濃毎日新聞

日本の資産=国富 2年連続で3000兆割れ2001年12月25日 TV Tokyo

 資産から負債を差し引いた国全体の資産を表す国富(国の富)は去年の年末の時点で前の年を0.6%下回って、3年連続で減少し、2973兆円となりました。国富が3000兆円の大台を割るのは2年連続です。国富の半分以上を占める地価の下落が続いた上、景気の低迷で製造設備など他の資産項目が伸び悩みました。

日本の格下げ件数9倍に 昨年、米格付け会社調査(2002/01/27)山陽新聞社

「円建て国債格下げ」発表、東京円110円台に下落

5:20p.m. JST February 17, 2000
 米国格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスは17日、日本政府が発行、または保証する国債や債券の格付けを引き下げる方向で見直す、と発表した。現在の格付けは最上位のひとつ下の「Aa1」だが、相次ぐ景気対策で政府の公的債務が増加し、国内総生産(GDP)に対する比率が先進国の中で最も高い水準に近づきつつあることを理由にあげている。ムーディーズの発表を受け、債券相場が急落し、長期金利が急騰した。東京外国為替市場では円売りドル買いが進み、円相場は1ドル=110円台まで下落、昨年9月10日以来およそ5カ月ぶりの円安水準となった。

 ムーディーズは1998年11月に、日本政府が発行する国債を最上級の「Aaa」から、「Aa1」に引き下げている。

 政府は2000年度当初予算案に、32兆6000億円の国債の新規発行を計上。2000年度末の国債発行残高は約364兆円に上り、国、地方を合わせた長期債務残高は計645兆円と対GDP比129.3%と先進国の中で最悪の水準になっている。大蔵省が今国会に提出した中期的な試算では、今後名目で3.5%の経済成長が続いても、2005年度まで毎年30兆円程度の国債の新規発行が必要という。

 ムーディーズは、公的債務の今後の動向や、経済が持続可能な成長に向かい財政再建が可能かどうかが、さらなる格下げをするかどうかのポイントになると指摘している。

 一方、日本政府以外の国内発行体、NTT、東京ガス、トヨタ自動車、大日本印刷、東京海上火災保険の円建て債券は「Aa1」で据え置く。

 ムーディーズの見直しを受け、17日の債券相場が急落し、長期金利は上昇した。新発10年物国債の利回りは1.850%と前日終値比で0.055ポイント上昇(価格は下落)した。

 また、東京外国為替市場も、1ドル=110円台まで下げるなど円売りドル買いが進んだ。午後5時現在では前日午後5時時点とくらべ1円12銭円安ドル高の1ドル=110円12―15銭。ムーディーズの発表について、大蔵省は「償還確実性を考えれば、日本の国債は世界一安全という事実は変わらない」(幹部)として、市場の反応を静観する姿勢を示している

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