TOPIC No.2-134 国際偽装結婚/偽装結婚

01. 偽装結婚 byフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
02. 中国人留学生の偽装結婚について byAOL Q&A広場
03. 偽装結婚あやしい儲け話し(2001年04月15日) byユーマンのエッセー風ダイアリー
04. 最近の密入国の手口 
05. 偽装結婚に注意しましょう by Marriage
06. フィリピーナはどこに行ったのか? 白野慎也(はくの・しんや)


地下銀行容疑でフィリピン人女追送検

2011/03/16 10:23 SHIKOKUNEWS四国新聞社

 フィリピン人女性らによる偽装結婚27 件事件で、県警組織犯罪対策課などは15日、銀行法違反の疑いで、同国籍の香川県高松市東山崎町、スナック経営イボルデナギット・ロダリナ容疑者(45)=電磁的公正証書原本不実記録罪などで起訴=を追送検した。送検容疑は銀行業の免許がないにもかかわらず、2010年11月からことし1月にかけ4回にわたり、高松市内で日本人男性2人から計12万円と手数料計8千円を受け取り、フィリピン国内に保管している資金から送金希望先に支払わせる為替取引を行った疑い。同課などによると、ロダリナ容疑者は容疑を認めている。

偽装結婚・地下銀行…警察庁、取り締まり徹底を指示

2011年03月11日01時15分 asahi.com

 偽装結婚やうその名義の携帯電話、地下銀行といった違法行為の横行がさらに重大な犯罪を容易にするインフラ(基盤)になっているとし、警察庁は10日、全国の警察本部に取り締まりの徹底を指示した。同庁内に「犯罪インフラ対策室」を設置し、各警察本部では刑事、生活安全、警備公安といった縦割りの捜査部門の枠を超えて情報収集を強化するとしている。

 出稼ぎなどを目的とした偽装結婚は、手数料をとってあっせんする暴力団などの資金源になっている。虚偽名義の携帯電話は振り込め詐欺などに多用され、地下銀行は表に出せない違法な金の海外送金手段になっている。

 警察庁はこうした違法行為のほか、転送電話サービスなど利用者の匿名性を高めることにつながるものも犯罪インフラと位置づけ、利用実態の把握に努めるという。

他人名義ネットなど「犯罪インフラ」急増、対策強化へ 警察庁

2011.03.10 11:15 MSN産経ニュ−ス

 本人確認が義務付けられていない転送電話サービスといった匿名性の高い通信手段など犯罪を助長したり容易にしたりする「犯罪インフラ」を利用する犯罪グループが増加していることを受け、警察庁は10日、摘発や情報収集の強化を各都道府県警に指示した。

 同庁は組織犯罪対策部内に対策室を設置。具体的な対処法をまとめた対策プランに基づき、取り締まりの強化とともに関係機関にも協力を要請する。

 対策プランでは、他人名義のインターネットを含む通信・運搬手段のほか、地下銀行など犯罪収益の送金手段▽不正斡旋(あっせん)住居や地下病院など不法滞在者の生活を支える基盤▽偽装結婚や偽装養子縁組など不正に取得した身分−を犯罪インフラと位置づけている。

 警察庁はこれまで、犯罪に利用される他人名義の携帯電話や預金口座を簡単に取得できなくするよう、関係機関とともに本人確認の強化を進めてきた。しかし、インターネットの普及で匿名性の高い新たな通信手段や電子マネーが次々と登場している。

 こうした実態を踏まえ、摘発の強化だけでなく、合法的なインフラについても透明性の確保を目指すなど、総合的な対策が必要と判断した。

 警察庁によると、最近の事例では、振り込め詐欺グループが本人確認が義務付けられていないIP電話を利用し、発信元を特定できないようにしたり、他人の無線LANを不正利用したりするケースがあった。また、以前から悪用が指摘されている電話受け付け代行サービスと私設私書箱、転送電話サービスを一体化した業者も現れているという。

離婚2日後再婚し発覚 偽装結婚ブローカーら逮捕

2011/03/10 11:55 テレ朝ニュ−ス

 中国人の女に在留資格を取得させるため日本人の男との偽の婚姻届を出したとして、日中両国のブローカーらが逮捕されました。

 人見有容疑者(38)と中国人の趙麗容疑者(37)らは去年5月、就学ビザで入国した中国人の23歳の女に在留資格を取得させるため、人見容疑者との偽の婚姻届を杉並区役所に出した疑いが持たれています。警視庁によると、人見容疑者が日本人の男を、趙容疑者が中国人の女をそれぞれ斡旋(あっせん)していました。中国人の女から受け取る報酬は約100万円で、2人はこれまでに10組を偽装結婚させていました。人見容疑者は離婚の2日後に別の中国人の女と再婚していて、これに気づいた東京入国管理局の通報で事件が発覚しました。

懲りない中国人一家 不法再入国で中華料理店経営

2011/03/08 16:43 テレ朝ニュ−ス

 強制退去させられたにもかかわらず、家族4人で再び不法入国したとして逮捕されました。

 東京・中央区に住む中国人の黄世光容疑者(48)ら一家4人は、2007年2月ごろから相次いで他人名義のパスポートを使って不法に入国した疑いが持たれています。警視庁によると、黄容疑者は2001年に親族の偽装結婚を手伝ったとして一家で強制退去処分になっています。4人は、再入国してから中央区などで中華料理店を営み、黄容疑者の長女は日本人と結婚して帰化していました。取り調べに対し、黄容疑者は「日本のほうが住みやすかった」と容疑を認めています。

偽装結婚:疑いで陸自隊員ら6人逮捕−−上越署 /新潟

2011年03月05日 毎日新聞 地方版

 虚偽の婚姻届を提出したとして、上越署は4日、上越市西城町、陸上自衛隊高田駐屯地東部方面後方支援隊2等陸曹、高野晃一(39)▽妙高市十日市、会社員、桜井祐樹(29)▽中国国籍の住所不定、無職、鄭海玲(ツンハイリン)(25)ら6容疑者を電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで逮捕したと発表した。6人とも大筋で容疑を認めているといい、同署が余罪や役割、報酬の有無などを調べている。

 逮捕容疑は09年8月19日、不法滞在していた鄭容疑者に日本人の配偶者として長期在留資格を得させるため、桜井容疑者との婚姻届を長岡市役所に提出したとしている。

 同署などによると、鄭容疑者は3年前に留学目的で来日したが、婚姻届の提出当時は在留資格の期限が切れていた。2人に結婚の意思はなく、一緒に生活しているなどの実態もなかったという。

 陸自高田駐屯地によると、高野容疑者は車両整備などの仕事に携わり、勤務態度はまじめだったという。担当者は「誠に遺憾で深くおわびする。再発防止に万全を期していく」とコメントした。【畠山哲郎】

中国人女性と偽装結婚 男女4人逮捕、組織的か

2011/02/19 岩手日報

 中国人女性が絡む偽装結婚を内偵捜査していた水沢署と県警組織犯罪対策課、公安課は18日までに、電磁的公正証書原本不実記録・同供用容疑で、奥州市水沢区の会社員男性(51)、中国籍、千葉県旭市の工員女性(33)ら4人を逮捕した。

 工員女性は「日本人と結婚して日本で長く仕事をしたかった」と容疑を認めているという。県警は日本人と中国人が絡み組織的に仲介していたとみて、実態の解明を進める。

 ほかに逮捕されたのは奥州市江刺区の無職(63)、千葉県八千代市の無職女性(46)。江刺区の容疑者宅では18日午前、捜査員が押収資料の入った段ボールを運び出していた。

 4人の逮捕容疑は、中国籍の工員女性に日本での長期滞在資格を取得させるため、2009年9月、実態がないのに、この工員女性と会社員男性との結婚を偽装した婚姻届を奥州市役所に受理させ、会社員男性の本籍地・宮城県南三陸町役場の戸籍情報システムに記録させた疑い。

 県警によると、会社員男性は偽装結婚のために、中国で初めて工員女性と顔を合わせた。工員女性は婚姻届提出後、しばらくたった10年3月に入国したが、旭市内の水産加工工場で働くなど2人の生活は別々で、結婚の実態はなかった。

 会社員男性は友人の江刺区の無職容疑者らから話を持ち掛けられたとみられ、報酬を得ていたという。江刺区と八千代市の両容疑者は偽装結婚のあっせんに加わったとされるが、容疑を否認している。八千代市の容疑者は中国籍だったが、1999年に日本国籍を取得。県警はほかにも関与者がいたとみている。

偽装結婚容疑で男女4人逮捕 岩手県警

2011.02.18 13:01 MSN産経ニュ−ス

 岩手県警は18日、偽装結婚したとして電磁的公正証書原本不実記録・同併用の疑いで、岩手県奥州市の会社員及川和男容疑者(51)と千葉県旭市の工員で中国籍の王静容疑者(33)を逮捕した。結婚をあっせんしたとして同容疑で男女2人も逮捕した。

 逮捕容疑は平成21年9月、王容疑者の長期在留資格を取得しようと共謀、奥州市役所に虚偽の婚姻届を提出した疑い。あっせんした男女は容疑を否認している。

 県警は、ほかにも関与者がいるとみて調べている。

偽装結婚に高1女子あっせん=容疑でブローカー逮捕−警視庁

2011/02/18-12:07 時事ドットコム

 偽装結婚の相手として、高校1年の女子生徒(16)をあっせんしたとして、警視庁組織犯罪対策1課などは18日までに、電磁的公正証書原本不実記録、同供用容疑で、さいたま市緑区東浦和、ブローカー谷沢毅一容疑者(37)を逮捕した。容疑を否認しているという。

 同課によると、谷沢容疑者は中国人の男(26)と女(23)=いずれも同罪で起訴=と組んで偽装結婚をあっせん。ほかにも17歳の少女を紹介した疑いがあり、同課が調べている。

 逮捕容疑は昨年4月、中国人留学生(28)に日本人配偶者としての在留資格を得させるため、都内の市役所に女子生徒との虚偽の婚姻届を提出した疑い。

 同課によると、中国人の男が中国人男性を募集し、谷沢容疑者と中国人の女が相手を探す役割で、90万円の成功報酬を得た。

偽装結婚事件で共犯の女逮捕

2011/02/17 10:47 SHIKOKUNEWS四国新聞社

 フィリピン人女性らによる偽装結婚事件で香川県警組織犯罪対策課などは16日、電磁的公正証書原本不実記録などの疑いで、東京都豊島区のホステス、ナギット・リーシャ容疑者(21)=フィリピン国籍=を逮捕した。逮捕容疑は9日に同容疑などで逮捕された母親のロダリナ容疑者(45)らと共謀の上、2008年8月11日、岡山県玉野市内の会社員の男(55)と同国籍の女(23)を偽装結婚させた疑い。同課によると、リーシャ容疑者は「関わっていない」などと容疑を否認している。

偽装結婚、男女11人逮捕/県警

2011/02/10 10:53 SHIKOKUNEWS四国新聞社

 フィリピン人女性を日本に滞在させるため虚偽の婚姻手続きをしたとして、香川県警組織犯罪対策課などは9日、電磁的公正証書原本不実記録などの疑いで、香川県高松市林町、歯科医師高松康裕(56)と同市川部町、会社役員亀田耕一郎(57)、同市東山崎町、スナック経営イボルデナギット・ロダリナ(45)=フィリピン国籍=の3容疑者ら男女11人を逮捕した。

 ほかに逮捕されたのは、高松市内などの日本人の男4人とフィリピン国籍の女4人。4組はそれぞれ偽装結婚28 件した疑いが持たれている。

 高松、ロダリナ両容疑者の逮捕容疑は共謀の上、フィリピン国籍の女(27)を日本に滞在させるため高松市内の無職の男(41)との偽装結婚28 件を計画。フィリピンで婚姻証明書を取得し、2008年9月3日、高松市役所にこの証明書と虚偽の婚姻届を提出、男の戸籍原本に虚偽の記載をさせるなどした疑い。亀田容疑者も09年5月8日、同市内の郵便事業会社員の男(50)と同国籍の女(29)を偽装結婚させた疑い。残り2組もロダリナ容疑者らが偽装を計画したとみられる。

 県警によると、高松、亀田、ロダリナの3容疑者は容疑を認めている。入国したフィリピン国籍の女4人は高松市内のロダリナ容疑者の店で勤務。高松、亀田両容疑者は入国させた女とそれぞれ交際し、入籍した男4人は毎月約5万円の報酬を得ていたらしい。

偽装結婚仲介容疑の男送還

2011.02.09 19:01 MSN産経ニュ−ス

 フィリピン当局は9日、日本人男性とフィリピン人女性の偽装結婚を仲介した容疑で愛知県警から逮捕状が出ている同県岡崎市の藤井善文容疑者(49)を日本に送還した。

 フィリピン入国管理当局によると、藤井容疑者は2009年4〜10月、3件の偽装結婚をあっせんした疑いが持たれている。昨年4月に逮捕を免れるためフィリピンに逃亡したが、今年1月、マニラ市内で逮捕された。

 藤井容疑者は愛知県警の捜査員に付き添われ、9日午後のマニラ発成田行きの日航機で送還された。(共同)

偽装結婚容疑で中国籍の女ら逮捕 京都府警

2011.02.03 20:46 MSN産経ニュ−ス

 偽装結婚したとして、京都府警が電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで宮城県石巻市、エステ店員で中国籍の翁文艶容疑者(27)と京都府舞鶴市の建設作業員、東仮屋徹容疑者(25)を逮捕していたことが3日、分かった。

 逮捕容疑は平成21年11月19日、翁容疑者の長期在留資格を不正に取得しようと共謀し、舞鶴市役所に虚偽の婚姻届を提出したとしている。

 府警によると、翁容疑者は「偽装ではない」と容疑を否認、東仮屋容疑者は容疑を認めているという。府警が知り合った経緯や動機を調べている。

偽装結婚の疑い、中国人の女ら2人を逮捕/神奈川県警

2011年01月27日 カナロコ/神奈川新聞

 偽装結婚を仲介したなどとしてブローカーの横浜市中区の会社役員らが逮捕された事件で、県警国際捜査課と相模原署は26日、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで、横浜市中区松影町2丁目、中国籍の無職の女(22)と横浜市戸塚区上柏尾町、契約社員の男(43)の両容疑者を逮捕した。同ブローカーの関わった事件の逮捕者は計11人。

 逮捕容疑は、女の容疑者は日本人配偶者としての在留資格を得るために日本人と婚姻を偽装しようと企て、同役員らブローカーグループに仲介を依頼。2009年11月17日、ブローカーに紹介された男の容疑者と婚姻したとする虚偽の婚姻届を戸塚区役所に提出し受理させた、としている。

 調べに対し、2人は容疑を認めているという。

偽装結婚仲介した疑いでブローカーの女逮捕/川崎

2011年01月06日 カナロコ/神奈川新聞

 偽装結婚を仲介したとして、川崎署は6日、電磁的公正証書原本不実記録と同供用の疑いで、東京都大田区に住む飲食店経営の女の容疑者(56)を逮捕した。

 逮捕容疑は、知り合いの中国人の女(25)に在留資格を取得させるため、女から200万円を受け取り、日本人のタクシー運転手の男(52)と偽装結婚させ、2008年6月6日、東京都品川区に虚偽の結婚届を提出し、受理させた、としている。

 同署によると、同容疑者は「金は受け取っていない」と一部否認しているという。中国人の女と日本人の男はいずれも同罪で昨年8月に逮捕され、有罪が確定している。

中国人女性の偽装結婚事件、会社役員ら5人を起訴/横浜地検相模原支部

2010年12月28日 カナロコ/神奈川新聞

 中国人女性の偽装結婚事件で、横浜地検相模原支部は27日、電磁的公正証書原本不実記録、同供用罪で、会社役員男性の容疑者(47)と港湾作業員の男性の容疑者(50)ら5人を起訴した。

 起訴状によると、中国籍の女(21)を含む5人は共謀し、女の在留資格を取得するために男(39)との偽装結婚をしようと、昨年11月30日、横浜市中区の同区役所に偽の結婚届を提出した、としている。

 偽装結婚事件の捜査過程で、男女計50人が約5年の間に、約250回の養子縁組を繰り返していたことも判明している。

偽装結婚で子ども手当を詐取した容疑の男性2人を不起訴に/横浜地検横須賀支部

2010年12月24日 カナロコ/神奈川新聞

 偽装結婚に絡み、児童手当と子ども手当を不正受給していたとして、詐欺などの疑いで書類送検された横須賀市の土木業者(68)と三浦市の会社役員(41)の男性2人について、横浜地検横須賀支部は24日までに不起訴処分にした。処分は17日付。

 同支部は「処分理由は答えられない」としている。

 送検容疑は、2009年10月26日、飲食店従業員のフィリピン国籍の女性(34)と会社役員との女児を土木業者と女の子どもと偽り、虚偽の児童手当認定請求を横須賀市役所に申請。同年11月から10年9月まで、児童手当5カ月分と子ども手当6カ月分の計12万8千円をだまし取った、としていた。

 県警によると、子ども手当をだまし取った詐欺事件の摘発は県内初で、2人は容疑を認めていた。

ブローカー2人逮捕、宮城偽装結婚あっせんの疑い

2010.12.19 23:52 MSN産経ニュ−ス

 偽装結婚を斡旋(あっせん)したとして、宮城県警が電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで、ブローカーの日本人の男と韓国籍の女の2人を逮捕していたことが19日、捜査関係者への取材で分かった。県警は偽装結婚したなどとして、同容疑で男女6人も摘発した。

 捜査関係者によると、逮捕されたブローカーは無職、鎌田清容疑者(63)=仙台市泉区=と韓国籍の無職、金●(=日の下に火)希容疑者(48)=静岡県沼津市。2人は報酬として1回当たり約100万円を受け取り、一部を相手役の日本人に配分していた。2人の逮捕容疑は埼玉県東松山市の韓国籍の無職男(28)=同容疑で逮捕=の依頼を受け、宮城県大崎市の無職女(35)=同=の紹介で、同石巻市の飲食店従業員の女(34)=同容疑で書類送検=との偽装結婚を斡旋。昨年5月、石巻市役所に嘘の婚姻届を提出したとしている。

フィリピン人女性と偽装結婚仲介 容疑の無職男を逮捕

2010.12.10 13:42 MSN産経ニュ−ス

 フィリピン人女性と日本人男性を引き合わせ、偽装結婚を仲介したとして、警視庁綾瀬署は、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで、東京都文京区大塚、無職、佐瀬勝彦容疑者(41)を逮捕した。

 同署によると、佐瀬容疑者は平成19年2月、フィリピン国籍のアベ・ベロニカ・ラミレス被告(27)と阿部秀規被告(37)=ともに電磁的公正証書原本不実記録・同供用罪で起訴=を都内の喫茶店で引き合わせた。佐瀬容疑者がアベ被告から仲介手数料として約60万円を受け取ったとみて裏付けを急いでいる。

 逮捕容疑は同年3月、あきる野市役所に、結婚する意思のないアベ被告と阿部被告の婚姻届を提出したとしている。

偽装結婚容疑で5人逮捕 三重・熊本両県警

2010.12.09 18:55 MSN産経ニュ−ス

 三重、熊本両県警の合同捜査本部は9日までに、2組の偽装結婚をあっせんしたなどとして、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで、津市南丸之内、日本語学校役員、細淵晃容疑者(48)=同罪で起訴=を再逮捕、男女4人を逮捕した。

 逮捕容疑は昨年3月と6月、中国籍の横浜市西区、無職、周香英容疑者(47)ら女2人の在留資格を得る目的で、細淵容疑者の知人の男2人と結婚したように装い、虚偽の婚姻届を東海市役所などに提出したとしている。

 三重県警によると、細淵容疑者は男2人を勧誘して中国に行き、周容疑者らとの結婚写真を撮影。2件で40万〜60万円の報酬を受け取っていたという。

偽装結婚仲介事件:2年3カ月で25人と養子縁組、1週間後に離縁も/横浜

2010年12月08日 カナロコ/神奈川新聞

 偽装結婚を仲介したなどとして、横浜市中区の会社役員ら7人が逮捕された事件で、会社役員(47)や仲間の港湾作業員の男(50)2人の養父となっていた同市内の男性が、2年3カ月の間に計25人を養子としていたことが8日、県警の調べで分かった。偽装結婚事件の捜査過程で浮上した一連の縁組関係者は男女計50人に上り、約5年の間に約250回の養子縁組を繰り返していたことも判明した。

 県警国際捜査課と相模原署は同日、すでに偽装結婚の容疑で逮捕し、起訴された会社役員の男の容疑者と港湾作業員の男の容疑者ら4人を別の偽装結婚の疑いで追送検した。

 県警によると、会社役員の男の容疑者らの養父となっていた横浜市内の男性(61)は2005年に養子に入ったのを始めに、08年1月から10年4月までの間に計25回、養父となっていた。戸籍上では1日に2人と養子縁組したり、養子とした1週間後に離縁するなど、連日のように養子縁組と離縁を繰り返していたという。

 なかには、養父と養子で1歳しか年齢が違わないケースもあったという。

偽装結婚で子ども手当搾取の男2人を県内初摘発、「想定外」と国は困惑/神奈川県警

2010年11月27日 カナロコ/神奈川新聞

 偽装結婚に絡み、児童手当と子ども手当を不正受給していたとして、県警国際組織犯罪取締本部と横須賀署は26日、詐欺などの疑いで、横須賀市の男性土木業者(68)と三浦市の男性会社役員(40)を書類送検した。子ども手当をだまし取った詐欺事件の摘発は県内初。厚生労働省子ども手当管理室は「戸籍などで親子関係を確認をした上で手当を支給するが、偽装結婚で戸籍を偽装されるのは想定外。現場の窓口では見抜けない」と困惑している。

 2人は、偽装結婚事件で電磁的公正証書原本不実記録・同供用罪ですでに起訴されている。

 送検容疑は、2009年10月26日、飲食店従業員のフィリピン国籍の女性(34)と会社役員との女児を土木業者と女の子どもと偽り、虚偽の児童手当認定請求を横須賀市役所に申請。同年11月から10年9月まで、児童手当5カ月分と子ども手当6カ月分の計12万8千円をだまし取った、としている。

 国際捜査課によると、土木業者は会社役員の指示を受け、08年1月に虚偽の婚姻届を提出。当初、会社役員から報酬として月3万円を受け取っていたが、昨年10月に女性と会社役員との間に女児が生まれ、土木業者は自分の子どもとして出生届を提出。報酬3万円をの代わりに児童手当や子ども手当を受け取っていたという。

 県警はDNA型鑑定を行い、親子関係を確認。土木業者は調べに対し「女とうその結婚をしたが、子どもまでとは思っていなかった。仕方なく引き受けたが、自分の子どもでもなく、面倒も見ていないのに本当に手当をもらっていいのかと思った」などと供述、両容疑者とも容疑を認めているという。

ホームレスに偽装結婚斡旋などの容疑で男ら4人を逮捕

2010.11.19 13:12 MSN産経ニュ−ス

 ホームレスと中国人の女の偽装結婚を仲介したとして、警視庁組織犯罪対策1課と世田谷署などは電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで、東京都中野区上高田、自営業、清水徹容疑者(40)ら計4人を逮捕した。

 同課によると、清水容疑者は東京・新宿の公園で、ホームレスにアパートへの入居などを条件に中国人の女性との偽装結婚を持ちかけていた。女性は日本で在留資格取得を望んでおり、清水容疑者に謝礼金を支払っていた。同課では、清水容疑者が10年以上前から少なくとも20組の仲介をしていたとみて裏付け捜査を急いでいる。

 同課によると、清水容疑者は「偽装結婚とは思わなかった」と否認しているという。

 逮捕容疑は平成18年7月、当時ホームレスだった男(51)と中国籍でマッサージ店従業員の女(38)が結婚しているように装って都内の区役所に婚姻届を提出したなどとしている。

国際結婚トラブルに新展開 まるで芸者扱い? 女性を操る「置き屋」の実態とは…

2010.11.14 18:00 MSN産経ニュ−ス

偽装結婚を仲介した容疑で逮捕された中国人の女が経営していたマッサージ店 =宮城県登米市迫町

 捜査関係者によれば、この男女は、事業に失敗して多額の借金を抱えた男(49)に「偽装結婚すれば金が手に入る」と提案。日本人配偶者の資格を求めていた中国人の女(26)を紹介し、偽装結婚させたとされる。

 仲介役の女は逮捕時、マッサージ店で「偽装結婚予備軍」の中国人女性3〜5人を住み込みで働かせていたとみられるが、現在は逃走している。マッサージ店の管理会社によれば、平成13年ごろから入居しているという。

 女は栃木県警の調べに対し「偽装結婚で数組を結婚させた。結婚詐欺にも関与したことがある」などと供述。捜査関係者は、置き屋が結婚詐欺や偽装結婚の温床になっている可能性があるとみて、国際結婚ビジネスの闇をこう指摘した。

 「置き屋の一部は、日本人男性が結婚を望んでいれば結婚詐欺で成婚料をだまし取り、金をほしがっていれば偽装結婚で戸籍を買い取るというように使い分けているのだろう。どちらでも手数料として数十万円が手に入る仕組みで、したたかと言わざるを得ない」

 宮城県の農村で相次ぐ国際結婚トラブルが新たな展開を迎えた。韓国人女性と結婚した日本人男性が結婚仲介業者に殴られ、大けがを負っていたことが発覚。日本で長年暮らす韓国人女性らが結婚希望者の女性を預かり、共同生活させる芸者まがいの「置き屋」の存在が明らかになり、女性を送り込む本国の仲介業者の存在も見えてきた。男女問題として手をこまねいていた捜査当局も暴行事件を端緒に、実態把握に乗り出した。結婚詐欺、偽装結婚…。国際結婚ビジネスの闇が暴かれようとしている。(中村翔樹、会田聡)

女性を「商品」呼ばわりする業者…小遣い与えず、軟禁状態に

 30代の韓国人女性は今年1月、3カ月間の短期滞在資格で来日すると、宮城県大崎市内のアパートに案内された。6畳と4畳の2部屋にはすでに同世代の韓国人女性3、4人が暮らしていて、女性も仲間入りすることになった。

 アパートは「置き屋」と呼ばれ、日本語を勉強するなどしながら、結婚仲介業者から声が掛かるのを待つ。月に数回、米やみそ、しょうゆ、卵、キムチなどの食料が差し入れられるが、小遣いなどは与えられないので遊びに行くこともできないという。

 女性は仲介業者の紹介で農村男性に数回会ったものの結婚には至らず、2カ月が経過。事実上の軟禁生活と、業者から「商品」と呼ばれたことが嫌になり、置き屋から逃走した。

 地理も分からず、行くあてもない。以前会った50代の日本人男性の携帯電話に連絡すると、車で迎えに来てくれ、そのまま数カ月間同居。その後、韓国に戻って再来日し、結婚した。

 しばらくすると、仲介業者の男が夫婦が結婚したことを知り、仲介料200万円を要求してきた。今夏には夫が経営する衣料品店に乗り込んできて、夫の胸を殴るなどし、肋骨(ろっこつ)を折る重傷を負わせたという。

 夫婦は9月下旬ごろ、県警に被害届を提出。県警は傷害事件として捜査を始めた。夫婦から相談を受けた関係者によると、男は「韓国人女性は結果的に自分が紹介した日本人男性と結婚した。仲介料を支払うのは当然だ」などと話しているという。

 県内では今春、農村男性らが仲介業者の紹介で韓国人女性らと結婚し、業者側に数百万円の報酬を支払った後、女性が姿を消すというトラブルが50件以上起きていることが発覚。被害総額は1億5千万円を超えるとみられ、年内をめどに損害賠償の集団訴訟を起こす準備が進められている。

 捜査関係者は言う。

 「今回のように、仲介料をめぐって暴力沙汰になっているケースが複数あることが分かった。国際結婚トラブルも男女問題だと手が出しにくかったが、暴行事件をきっかけに、被害実態を把握していきたい」

300万円を10人で分配 バツイチ、借金、風俗嬢…いわく付きの女性も

 同県登米市の元大工の男性(57)は平成20年の春、仲介業者の紹介で40代の韓国人の女性と結婚したが、業者に成婚料として約300万円を支払った約1カ月後、女性は買い与えられた洋服やアクセサリーを持って行方をくらました。

 男性は、この女性が結婚前に大崎市内の50代の韓国人の女性宅に預けられていたことを突き止めて問いつめたが、「あなたが奴隷のように扱うから我慢ができなくなって逃げ出した」と反論されたという。

 預かり先の女性が産経新聞の取材に語ったところによれば、9年前に来日し、日本人男性と結婚。結婚生活が3年を迎えたころ、本国の結婚仲介業者に日本人男性との結婚を希望する女性を受け入れるよう依頼されたという。

 「私も本国の仲介業者を通じて夫と出会った。受け入れを依頼してきたのは別の業者だが、業者間で日本にいる韓国人女性の情報が共有されているようだ」。自宅を「置き屋」として最大で2人の韓国人女性を預かり、日本の仲介業者に紹介するようになった。

 女性らによれば、結婚希望者の女性は本国の業者に数十万円で登録。公務員や医師、教師など社会的な地位があり、給与も高い日本人男性を紹介するという触れ込みで来日する。だが、実際に紹介されるのは農村男性で、不満を抱くケースが後を絶たないという。

 「私としては、日本に行けば無条件で裕福な暮らしができると思ったら大間違いであると説明している。置き屋では、日本人男性に好かれるおしとやかで控えめなしぐさを教え、日本語も勉強させている」

 日本人男性と結婚が成立すれば、男性が日本の仲介業者に約300万円を支払う。これを仲介業者の従業員、置き屋管理者、結婚相手の女性ら10人前後で分配する。ただ、置き屋暮らしの間は「自腹でご飯を食べさせる」ことになる。

 女性に国際結婚トラブルについて問いただすと、トラブル発覚後は農村男性に警戒され、仲介業が立ちゆかなくなっていることを訴え、こう続けた。

 「確かに、離婚歴があったり、借金があったり、風俗店で働いていたようないわく付きの女性もいる。悲しいことだが、私たちが紹介する韓国人女性がすべて善良で、純粋に日本人男性との結婚を望んでいるとは言い難い現実がある」

詐欺、偽装を使い分け…韓国料理店やスナックが隠れみの パスポート取り上げて管理も

 東北地方の農村では二十数年前、深刻な嫁不足から行政主導で国際結婚を推進してきた経緯がある。その名残で、民間の国際結婚仲介業者が根付き、業者に女性を供給する置き屋も増殖していったとされる。

 実際に宮城県大崎市のJR古川駅周辺を歩くと、韓国人やフィリピン人の女性が出入りするマンションが数棟見かけられる。関係者によれば、1室に10人前後を住まわせたり、韓国料理店やスナックを置き屋にしたりするケースもあるという。地元のスナックの韓国人女性が打ち明ける。

 「日本に来て20年になるが、最近とくに韓国人が増え、トラブルも多い。近くのスナックでも韓国人女性を預かって、日本人に紹介していると聞いた。中にはパスポートを取り上げ、逃げられないようにしている置き屋もあるらしい」

 また、宮城県登米市の中国人の女(40)が市内のマッサージ店で中国人女性を働かせながら偽装結婚を仲介していたことが判明し、仲間の日本人の男(41)とともに10月、栃木県警に逮捕された。

 捜査関係者によれば、この男女は、事業に失敗して多額の借金を抱えた男(49)に「偽装結婚すれば金が手に入る」と提案。日本人配偶者の資格を求めていた中国人の女(26)を紹介し、偽装結婚させたとされる。

 仲介役の女は逮捕時、マッサージ店で「偽装結婚予備軍」の中国人女性3〜5人を住み込みで働かせていたとみられるが、現在は逃走している。マッサージ店の管理会社によれば、平成13年ごろから入居しているという。

 女は栃木県警の調べに対し「偽装結婚で数組を結婚させた。結婚詐欺にも関与したことがある」などと供述。捜査関係者は、置き屋が結婚詐欺や偽装結婚の温床になっている可能性があるとみて、国際結婚ビジネスの闇をこう指摘した。

 「置き屋の一部は、日本人男性が結婚を望んでいれば結婚詐欺で成婚料をだまし取り、金をほしがっていれば偽装結婚で戸籍を買い取るというように使い分けているのだろう。どちらでも手数料として数十万円が手に入る仕組みで、したたかと言わざるを得ない」

中国人ら偽装結婚ブローカー御用 「お見合いおばさん」の巧妙な手口とは

2010.11.13 18:00 MSN産経ニュ−ス

張被告が経営する風俗店。偽装結婚ビジネスの舞台にもなっていた=宮城県登米市

 栃木県警が10月、偽装結婚ブローカーとして、中国籍の女と日本人の男を逮捕した。女が同郷の中国人女性が日本での在留資格を得るため、日本人男性との偽装結婚を斡旋(あっせん)する犯行は、さながら「お見合いおばさん」(捜査関係者)。しかし、女は5年以上にわたって同様の犯行を繰り返し、数百万円を荒稼ぎしたとみられる。お見合いおばさんの巧妙な手口とは?

ブローカー逮捕

 「平成16年ごろから、婚姻届を出すために中国人女性を何人も市役所に連れて行った」

 県警が偽装結婚ブローカーとして逮捕した中国籍で宮城県登米市、風俗店経営、張玉群(40)被告=電磁的公正証書原本不実記録・同供用罪で起訴=は、県警の調べに対して、過去にも偽装結婚の斡旋を行ったことを認めた。

 県警は7月に、在留資格を得る目的で偽装結婚したとして大阪市に住む中国籍の女と、宇都宮市の男を逮捕。

 2人の供述から張被告と共犯の同市、建設作業員、中津川清輝被告(41)=同=が浮上し、10月に逮捕していた。

 張被告は平成14年に観光ビザで日本に入国。直後に日本人男性と結婚し、日本で暮らすようになったという。実は、この結婚も、日本の在留資格をとるための偽装結婚だった。

 自身の経験から偽装結婚のうま味を知った張被告は「これは金になる」と、さっそく偽装結婚の仲介ビジネスに乗り出した。

頼れる存在!?

 「日本で働きたい」

 自身の出身地である中国には、そう希望する女性がたくさんいた。

 日本の在留資格があれば、安心して日本で働くことができる。地元では「張さんに頼めば日本人と結婚できる」などの噂(うわさ)が口コミで広がり、放っておいても仕事は舞い込んできた。

 県警が7月に逮捕した大阪の女も地元にいる母親から張被告を紹介されたという。就学ビザで入国した女は、語学学校に通わなくなり、やがてビザの更新ができなくなった。

 「日本で暮らすには偽装結婚しかない」

 女は張被告を頼った。

 この女だけではない。なかには、偽装結婚目的で来日し、張被告が経営する宮城県登米市の風俗店で働きながらチャンスを待つ女性も多かったという。

甘いささやき

 偽装結婚の相手となる日本人男性を見つけるのは中津川被告の仕事。実は、中津川被告自身も、張被告に誘われて中国人女性と偽装結婚していた一人。女性と離婚した直後から、ブローカーに転身したという。

 「いい小遣いになる話があるから」

 中津川被告は、知人や友人のなかから金に困っている人間を見つけては、甘いささやきを繰り返した。県警が逮捕した男も借金1500万円を抱えていたところ、知人を介して中津川被告から偽装結婚を持ちかけられたという。

 仲介した中国人女性が婚姻届を提出する際には、毎回市役所まで同伴していたという張被告。

 捜査関係者は「同郷の女の子に結婚相手を紹介する“お見合いおばさん”の感覚だったのではないか」とあきれ顔だ。

中国式と日本式

 しかし、その手口は念入りだった。

 張被告らが取った方法は“中国式”と呼ばれ、日本人男性が中国を訪れ、相手の女性と婚姻手続きをしてから2人で帰国。再び日本で婚姻届を提出するというもの。

 中国での婚姻事実があるだけに、日本の役所も疑うことなく婚姻届を受理する。

 日本国内で婚姻手続きを行うだけの“日本式”よりも、日本での在留資格を取りやすいという。

 これで、女性は大きな顔をして日本で生活することができる。その見返りとして、女性は張被告に仲介料を支払っていた。

 相場は120万円。仲介を始めたころに200万円をふっかけたところ、「高すぎる」と言われ、この値段に落ち着いたという。

 仲介料のうち、日本人の男性に支払われるのはわずか、30万円程度。偽装結婚させる男女とも張、中津川両被告の知人などでまかなうため、分け前を支払う先は少ない。大半は張、中津川両被告の懐へと消えていたわけだ。

お手軽な犯行?

 国際的な偽装結婚は、背後に大規模なブローカーグループが暗躍し、仲介料として得た金は暴力団などの組織が資金源などになるといわれる。

 県警も、張被告らの逮捕が組織摘発の糸口になると捜査を始めた…のだが。張、中津川両被告の身辺からは暴力団関係者とのつながりは見えてこない。

 「張が首謀者で、受け取った金も自分たちで使っていたようだ。大規模な組織に結びつくと思ったが、まさか個人経営とは…」

 捜査関係者も驚きを隠さない。

 むしろ懸念されるのは、偽装結婚が安易な金稼ぎの手段として、一般に広く浸透している危険性だ。

  県警は張被告らの余罪を追及するが、捜査は難航している。

 2人がからんだ偽装結婚の中には、すでに離婚して“昔話”になっていたり、出産などで表向きは“円満”な家庭となっているケースも多い。

 出産しているケースのなかには、日本国籍の子供の親権を得て離婚後も日本に在留しようとする、計画的なものもあるという。しかし、出産は出産。偽装結婚の決め手となる「結婚生活を営んでいるかどうか」といった線引きを難しくさせている。

 実際、張被告自身も偽装結婚を2度行っており、2度目の結婚では日本人男性との間に子供を出産。現在でも、結婚生活は続いており、農家を営む男性の実家からは「いい嫁が来た」と評判になるほどだ。

 偽装結婚から始まった2人の間に愛が芽生え、“本当”の夫婦になったということだろうか。

 「何しろ、男女の間の気持ちの問題なので、心変わりすることもある。どこまでが偽装かわからない」

 捜査関係者も頭を抱える。

薄れる罪悪感

 偽装結婚した女の多くは「悪いことをしているとは思わない」と供述するケースが多い。中国人女性の間では、日本への在留資格を得るために偽装結婚という手段を取ることは「当たり前のこと」と認識されている実情もうかがえる。

 紙切れ1枚の犯罪。それだけに罪悪感が薄れるのかもしれない。小遣い稼ぎで犯行に加担した日本人の男も同様だ。

 さて、7月に逮捕された男女だが、逮捕によって仕事を失い、偽装結婚で得た30万円も反省の証として寄付した。女は間もなく強制送還される予定だ。

 紙切れ1枚の手軽な犯罪。しかし、そんなにうまい話はない。

養子縁組繰り返す、新たに借金するなどの目的で60人が197回/神奈川

2010年11月02日 カナロコ/神奈川新聞

 新たに借金をするためなどの理由で、東京都や県内の男女60人が計197回、養子縁組を繰り返していたことが1日までに、県警の調べで分かった。

 県警国際捜査課によると昨年7月、入管難民法違反(不法在留)容疑で韓国籍の女(39)を逮捕した際、女が知人の暴力団関係者に約150万円を支払って入手した日本人の女(34)名義の旅券を持っていることが判明。名義の女の調べを進めていくうちに、養子縁組を計9回繰り返していることが分かったという。女は「携帯電話を契約したり、借金するために姓を変えた。暴力団関係者や知らない男と養子縁組を繰り返した」と供述。縁組をしたわずか1カ月後にまた別の養子に入ったりしていた。

 その後の調べで、この女や、養父になった9人を含む都内や県内の男女計60人が、2001年2月から07年8月までの間、計197回養子縁組を繰り返していたことが明らかになった。中には11回縁組している者もいたという。同課では「新たに借金をするためなど、養子縁組制度を悪用するケースは以前からあったが、最近増えてきている。手口が広まっているのだろう」としている。

女性は「置き屋」で共同生活 結婚詐欺、偽装結婚の温床か

2010.11.01 02:00 MSN産経ニュ−ス

 相次ぐ国際結婚トラブルが刑事事件に発展した。日本人男性に紹介される韓国人女性が、宮城県内のアパートなどで共同生活していることも判明。このような場が結婚詐欺や偽装結婚の温床になっている可能性があり、県警は事件を糸口に全容解明に乗り出す。

結婚仲介業の男を傷害容疑で捜査

 今回被害にあった夫婦の関係者によると、韓国人妻は当初、アパートで同世代の韓国人女性3、4人と6畳と4畳の2部屋で生活。こうしたアパートは「置き屋」と呼ばれ、結婚仲介業者が不定期に訪れ、年齢や容姿を見定めて日本人男性に紹介する。

 女性の大半は3カ月間の短期滞在で来日。月に数回、米やみそ、キムチなどの食料が差し入れられるだけで小遣いなどはなく、日本語の勉強をしながら結婚の機会を待つ。関係者は「男性に気に入られないと、そのまま帰国しなければならない」と話す。

 妻も短期滞在で、結婚に至らずに2カ月が過ぎ、「仲介業者に『商品』と呼ばれて腹が立った」と置き屋から逃走。以前、男に紹介された夫の携帯電話に連絡し、仙台市内で数カ月間過ごした。その後、韓国に戻って再来日し、夫と結婚したという。

 日本の農村では嫁不足が深刻で、国際結婚を積極的に勧めるケースがある。東北の農村でも二十数年前、行政主導で国際結婚を推進。その名残で東北に民間の国際結婚仲介業者が根付き、地元の韓国人女性らが置き屋を管理しているという。大崎市内だけでも5、6軒あり、国際結婚トラブルが発覚後、数軒が撤退したとされる。

 一方、偽装結婚を仲介したとして、10月に栃木県警に逮捕された宮城県登米(とめ)市の中国人の女は、市内の風俗店で中国人女性を働かせながら、仲介業者などに紹介していたとみられる。女は県警の調べに対し「偽装結婚で数組を結婚させた」などと供述しているという。

 捜査関係者は「置き屋は、男性が結婚を望んでいれば結婚詐欺、戸籍を売るなど金銭を望んでいれば偽装結婚に振り分けている可能性がある。どちらでも手数料として数十万円が手に入る仕組みだ」と指摘。県警は、置き屋に女性を供給する現地ブローカーが存在するとみて、背後関係を調べる。

偽装結婚の中国籍女性と暴力団組員らを逮捕 岡山

2010.10.27 02:13 MSN産経ニュ−ス

 就学ビザなどで入国した中国人女性が、在留資格を取得できるよう日本人男性との偽装結婚を仲介したとして、県警外事課と岡山中央署は26日、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで岡山市中区海吉の派遣会社社員、林貞雄容疑者(48)、同市北区御津中牧の暴力団幹部、松原幹也容疑者(34)、同市北区春日町のアルバイト店員、ピアオ・シアンメイ容疑者(23)=中国籍=の3人を逮捕した。容疑を認めている。

 逮捕容疑は昨年2月、林容疑者の仲介で、松原容疑者とピアオ容疑者の婚姻届を岡山市に提出したとしている。

 県警外事課などによると、松原容疑者とピアオ容疑者には婚姻生活の実態が伴っておらず、ピアオ容疑者が在留するために林容疑者に結婚仲介料名目で金を払っていた可能性があるとみて、詳しく調べる方針という。

「収益は北朝鮮に送金した」違法マッサージ店経営で摘発の脱北者女性 東京・上野

2010.10.22 13:37 MSN産経ニュ−ス

 東京・上野で違法マッサージ店を経営したとして今年5月に摘発された脱北者女性が、当時の警視庁の調べに対し、「店の収益は知人を介して北朝鮮の両親に送金した」と供述していたことが22日、同庁組織犯罪対策1課への取材で分かった。

 同課によると、女性は摘発後に日本人男性(60)と偽装結婚していたことも発覚。すでに公正証書原本不実記載・同行使罪で有罪判決を受け、今月に入ってから韓国に強制送還されたという。

 当時の調べでは、女性は昨年1月から今年4月にかけ、別の脱北者女性らとともに、台東区上野で経営していた違法マッサージ店で約3500万円を売り上げていた。

 同課によると、女性は平成16年4月に脱北し、韓国経由で日本に入国。昨年に別の脱北者からマッサージ店の経営を引き継いでいた。

偽装結婚仲介疑い 中国籍の女ら逮捕 栃木

2010.10.22 02:29 MSN産経ニュ−ス

 県警組織犯罪対策1課と宇都宮東署は21日、偽装結婚の仲介をしたとして、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで、中国籍で宮城県登米市迫町佐沼、風俗店経営、張玉群(40)と同市南方町原、建設作業員、中津川清輝(41)両容疑者を逮捕した。偽装結婚ブローカーの摘発は珍しく、県警は仲介料として両容疑者が受け取った金の流れなどを捜査する方針。

 調べによると、張容疑者らは平成20年3月、日本への残留資格を得たがっている中国籍の女に日本人の男を紹介し、偽装結婚のための婚姻届を提出させた疑いが持たれている。

偽装結婚あっせんの疑い 愛知のフィリピン人ら逮捕 熊本県警

2010.10.21 20:02 MSN産経ニュ−ス

 熊本県警は21日までに、偽装結婚をあっせんしたなどとして、電磁的公正証書原本不実記録などの疑いで愛知県小牧市常普請、フィリピン国籍の風俗店従業員、イトウ・アナリー・ベレン容疑者(37)や名古屋市中川区西伏屋、無職、河合厚志容疑者(45)ら5人を逮捕した。

 逮捕容疑は共謀の上、平成20年2月、5容疑者のうちフィリピン人の女(26)に長期在留資格を取得させるため、日本人の男(33)との虚偽の婚姻届を熊本市職員に提出、受理させたとしている。

 県警によると「結婚相手」として協力した男は、数十万円の報酬を受け取っていたという。

「フィリピンの両親の生活を楽にするため」 偽装結婚したフィリピン人の女ら逮捕

2010.10.19 02:00 MSN産経ニュ−ス

 長期滞在資格を得るため、うその内容の婚姻届を市役所に提出したとして、警視庁綾瀬署が電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで、フィリピン国籍でホテル従業員のアベ・ベロニカ・ラミレス容疑者(27)=東京都足立区=と、戸籍上の夫の阿部秀規容疑者(37)を逮捕していたことが18日、捜査関係者への取材で分かった。アベ容疑者は容疑を認め、「長く日本で働いて、フィリピンで暮らす両親の生活を楽にするため、うその結婚をした」と供述しているという。

 逮捕容疑は、結婚する意思がないのに、日本国内での長期滞在資格を取得するため、平成19年3月、婚姻届をあきる野市役所の窓口に提出したとしている。

 捜査関係者によると、アベ容疑者は結婚後に阿部容疑者とは同居しておらず、結婚の実態はなかった。東京・銀座のホテルでベッドメーキングの仕事をするなどし、収入を得ていたという。

「13組で1200万円」偽装結婚斡旋、ブローカーの中国人ら19人逮捕

2010.10.15 14:00 MSN産経新聞ニュ−ス

 日本人と中国人の男女を偽装結婚させたなどとして、警視庁組織犯罪対策1課などは、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで、中国籍、元中国人クラブ経営、厳守誠容疑者(29)=東京都世田谷区代沢=らブローカー3人と偽装結婚した男女8組16人の計19人を逮捕した。

 同課によると、厳容疑者らは昨年11月から偽装結婚を斡旋(あっせん)するようになり、1組につき成功報酬100万〜110万円を中国人女性から受け取っていたとみられる。厳容疑者は「これまで13組を世話して、計1200万円くらい受け取った」と話しているという。

 同課によると、偽装結婚したのは21〜29歳の中国人の女8人と23〜43歳の日本人の男8人。留学などの資格で入国した女らが長期滞在資格を得るため偽装結婚を依頼していたとみられ、厳容疑者が知り合いの風俗店従業員の男らを紹介していたという。

偽装結婚の仲介容疑でタクシー運転手逮捕/横浜

2010年10月13日 カナロコ/神奈川新聞

 偽装結婚を仲介したなどとして横浜市中区の会社役員ら5人が逮捕された事件で、県警国際組織犯罪取締本部と相模原署は13日、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで、同区若葉町に住むタクシー運転手の容疑者(36)を逮捕した。

 逮捕容疑は、昨年12月ごろ、同区に住む会社役員の容疑者(46)らと共謀し、同区の中国籍の飲食店従業員の女(21)に、偽装結婚の相手として相模原市の契約社員の男(36)を紹介し、虚偽の婚姻届を提出、受理させたとしている。同部によると、同容疑者は容疑を認めているという。

偽装結婚の疑いで男女7人を逮捕/香川県警

2010/07/19 12:57 SHIKOKUNEWS四国新聞社

 香川県警組織犯罪対策課と高松南署などは18日までに、偽装結婚を企てたとして、電磁的公正証書原本不実記録などの疑いで、高松市木太町、会社役員水口美照容疑者(46)と妻の唐※1※2容疑者(31)=中国籍=ら7人を逮捕した。

 7人の逮捕容疑は共謀の上、中国籍の女(29)を日本に滞在させるため、高松市屋島西町、無職野中広造容疑者(36)との偽装結婚を計画。2008年3月、高松市役所に婚姻届などを提出し、野中容疑者の戸籍原本に虚偽の記載をさせるなどした疑い。同課によると、水口容疑者らは成功報酬を目的にあっせんを行っており、同容疑者ら4人は容疑を認めているが、唐容疑者ら3人は「偽装だとは知らなかった」と容疑を否認している。

※1はクサカンムリの下にわかんむりに玉

※2はスキヘンのはらいのないものの右に色

在留目的で偽装結婚 会社員の男と中国籍の女逮捕 栃木

2010.07.06 16:53 MSN産経ニュ−ス

 栃木県警組織犯罪対策第1課と宇都宮東署は6日、日本への在留目的で偽装結婚したとして、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで、宇都宮市五代、会社員、高橋好道容疑者(49)と中国籍の大阪市平野区、無職、余華芳容疑者(26)を逮捕した。いずれも容疑を認めている。

 県警などの調べによると、高橋容疑者らは平成20年3月、余容疑者の在留資格を得る目的で、結婚する意思がないのに宮城県登米市役所に婚姻届を提出、同年4月に同県桶谷町役場で高橋容疑者の戸籍に不実の記載をさせた疑いが持たれている。県警などで、偽装結婚に至った経緯などを調べている。

「在留資格ほしかった」偽装結婚で中国人ら逮捕 千葉

2010.06.08 19:49 MSN産経ニュ−ス

 千葉県警国際捜査課などは8日までに、結婚を偽装したとして、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで、神奈川県座間市相模が丘の無職、6代目山口組系幹部、野呂英明こと鈴木英明容疑者(36)や中国人女性2人を逮捕、松戸市新松戸の無職、栗原浩容疑者(50)=同罪で公判中=ら2人を再逮捕した。

 同署の調べに対し、5人は「在留資格がほしかった」、「報酬目当てだった」などとそれぞれ容疑を認めている。

 調べでは、5人は昨年5月19日、松戸市役所で栗原容疑者と中国人女性の虚偽の結婚届を出した疑い。同課は余罪についても調べている。

不法滞在外国人の在留資格証印を偽造、容疑の3男性を逮捕/神奈川県警

2010年01月20日 カナロコ/神奈川新聞

 神奈川県警国際捜査課と山手署は20日、有印公文書偽造の疑いで、東京都立川市一番町、会社役員中野雄一(49)、千葉県松戸市馬橋、会社役員齋藤壽美男(59)、東京都中野区弥生町、職業不詳花上和明(45)の3容疑者を逮捕した。

 逮捕容疑は、2009年5月から8月までの間、不法滞在の中国人男性(29)の依頼に応じ、「在留資格変更認定」「宣教師及び布教活動等」「東京入国管理局長」などと記載した在留資格の証印を偽造したとしている。

 同課によると、中国人男性が同年9月、横浜市中区役所で外国人登録と証明書の交付を申請。職員は証印とみられる文書がパスポートに添付されていたので一度は申請を受理。しかし、中国人男性が05年に15日の短期滞在で入国し、すでに約4年が経過していることから不審に思い、証印の偽造を発見し、中国人男性を偽造有印公文書行使などの容疑で逮捕したという。

 同課などによると、偽造された証印は大きさなどは正規の「在留資格変更許可」と同じだったが、「在留資格変更認定」と間違って記載されていたほか、正規の在留資格名にはない「宣教師及び布教活動等」などの記載があった。中国人男性は対価として150万円支払ったというが、3容疑者は「知らない」などと供述、容疑を否認しているという。

北の女スパイ全貌(2) 中国ヤクザも使い脱北者狩り、拉致、色仕掛けの情報収集…

2008.09.14 11:45 MSN産経ニュ−ス

北朝鮮の女スパイ、元正花被告のアルバム写真(ロイター)

 任務を受けて中国に“偽装脱北”した北朝鮮の女工作員、元正花(ウオン・ジョンファ)被告(34)。色仕掛けで誘惑し、情報収集する一方、脱北者を見つけては北朝鮮に送り返したり、中国にいる韓国人を拉致するなど過激な手口の工作活動を展開した。韓国検察当局の起訴状は、スパイ映画さながらの活動実態を浮かび上がらせている。

「脱北者を送り返せ」

 ウオン被告は1998年12月末から、朝鮮労働党国家安全保衛部の要員らとともに、中国延吉市豆満江ホテルに泊まりながら、約1週間、工作員活動要領や注意事項などの教育を受けた。

 「南朝鮮(韓国)の者に会うときは、ただ商売するような感じで『助けてくれ』と接近しろ。抱き込んだ者を、私の前に連れて来たら、私がその者に金を与えるなどして仕事をさせる。脱北者になりすまして、脱北者たちと合わせながら、脱北者を探して中国の公安と協力して、北朝鮮に送るようにしろ。脱北者の中に、特に祖国の情報を南朝鮮安企部(韓国の情報機関)の要員に売っぱらう者や、祖国の情報を盗みだす南朝鮮の者を探せ」

 保衛部の幹部要員からこんな指示を受けた。

 「ここは社会主義社会だが、資本主義も同じだ。だから、それに染まることなく、目をくらますことなく、いつでも祖国を思え。あなたたちが間違いを起こせば、家族に過ちが起きることだけを知っておけ」

 「保衛部の女性要員が、中国政府の人間と恋愛をすれば、テープで口を塞いで、箱に入れて北朝鮮に送る」

 「韓国人がカラオケボックスに多く来るから、そこの従業員に偽装して勤めれば、韓国の情報機関の者や、彼らにそそのかされた韓国事業家に沢山合うことができる。そのとき、脱北者だといいながら、自然に接近して、彼らが北朝鮮の情報を取ろうとしたり、祖国に反対する反動分子を支援したりするなどを把握して報告しろ」

 脅しと指示が矢継ぎ早に伝えられた。

 中国ヤクザを使い、韓国人を拉致

 ウオン被告は指令どおり、99年1月から2000年7月ごろまで毎月300ドルを月給としてもらいながら、主にカラオケボックスなどに通い、脱北者の捜索、北朝鮮情報を収集する韓国人の索出などの仕事をした。さらにその傍ら、中古車商、錠剤の「ヨート錠」という麻薬の販売、偽ドルの販売などで外貨稼ぎの仕事をした。

 カラオケボックスの従業員に偽装就職していたとき、客として遊びに来た韓国人男性と知り合った。

 「私は脱北者でお金もなく、居場所もなくカラオケボックスで仕事をしています」

 そう誘った。

 次の日、男性からもらった番号に電話をかけた。

 電話を切ると、ウオン被告は仲間の保衛部要員らに「脱北者だと話すと、関心を示して電話番号をくれた。ホテルで会おうというのを見ると、北朝鮮の情報を収集する韓国の情報機関の人間か、その手先の可能性がある」と報告した。

 ウオン被告は、仲間の保衛部要員らが動員した中国公安に偽装した中国ヤクザたちをホテルの前に待機させた。そして、男性の部屋に入っていった。

 男性はウオン被告が部屋に入ると、「中国の金1500元をやるから、北朝鮮に行って軍部隊の墓地や軍需品工場、北朝鮮住民の実態などを写真すことができるか」と依頼してきた。

 「私は北朝鮮に簡単に入って行くことができる。写真を写してあげる。友人と一緒にやらなければならないから、電話をするわ」

 元被告はこう応対し、事前に仲間と決めていた隠語で“友人”に電話した。

 「ねえ、私。私が今、いい人に会っているから紹介してあげる」

 間もなく、部屋の外にいた仲間や中国公安の服装をした中国ヤクザたちが、部屋に人って来て、男性に手錠をかけ、保衛部要員のアジトである豆満江ホテルの部屋に拉致して行った。

 こうした手口で元被告らが拉致した韓国人らは100人以上にのぼる。

色仕掛け、偽装結婚…そして韓国へ

 ウオン被告は2000年9月初旬、中国フンチュン市にあるロシア通りで木製器製造業をしている韓国人男性と知り合い、抱き込むことを画策した。

 翌10月ごろ、男性の妻が韓国に戻ったすきに、定期的に男性と性関係を持ち、01年6月まで同居した。男性の木製器工場に投資もしたが、男性がその金を持って逃げようとしたため、同居をやめた。

 01年8月、男性の妻がウオン被告との関係に気づき、中国に再入国して、男性を連れて韓国へ帰って行ったため、それ以上、男性とは会えなくなった。

 元被告には、並行して別の“ミッション”も与えられていた。

 「同志を南朝鮮へ派遣しろという党の命令が下された。同志は党の恩恵を受け、浸透訓練まで受けた者であるから、このようなときに同志が祖国に、忠誠をつくさねばならないのではないか。任務を遂行してくれば、朝鮮労働党員になるだろうし、名誉称号が与えられるだろう」

 「分かりました。党の命令であれば行きます。

南朝鮮へ行く方法を教えてください、最近、偽装結婚して沢山行きますが、もし、結婚の手続きで行くときは、戸籍簿がなければなりません。戸籍簿を作ってください」

 ウオン被告は朝鮮族の男を通じて戸籍簿を入手し、中国の朝鮮族「金ヘヨン」(1977年3月15日生、中国黒竜江省林口県ヨンジョ鎮一心村48岩一)になりすました。

 ウオン被告は韓国人男性との偽装結婚の準備を進める。01年3月、瀋陽ソタプカの民宿の女主人の紹介を受けて、モジュに行き、そこに滞在していた韓国人男性と、その父に会った。男性が愚かに見えるや、韓国潜入に適確であると考え、男性と結婚することにした。

 その日、男性とモーテルで性関係を持ち、次の日、男性とその父を連れて木丹江にある偽の父母に会って挨拶をさせた。男性と父は韓国に帰った。

 「結婚する相手が(韓国の)揚州にいる」

 ウオン被告の報告に、仲間の保衛部要員は「よくやった。その周辺に米軍の部隊が沢山ある。今後、米軍部隊の動静把握が容易になるだろう」と喜んだ。

「米軍基地の情報を入手せよ」

 その後、韓国入国ビザが出るのを待っていたところ、先に抱え込みを図った木製器工場の男性の子を身ごもった事実を知った。

 「男性を抱き込む過程で、失敗して妊娠してしまった」

 ウオン被告がこう報告すると、仲間の幹部要員は「妊娠したことは、むしろよくやった。そのまま、その状態で南朝鮮に行けば、疑われない。子供は、任務遂行してきてから、祖国でよく育ててくれるだろう。名誉も得て、誇らしいじゃないか」と激励された。

 01年9月、北京の韓国大使館で、「金ヘヨン」になりすまし、同人名義で韓国旅券の発給を受けた。そして、保衛部上官から指令が下る。

 「南朝鮮に行き、浦川、議政府、東豆川、龍山などにある米軍基地と平澤の米軍基地があるから、全部カメラで写し、祖国に対して、南朝鮮の新聞に載っている社説を持って来い。位置と全景の写真、新聞に載った北朝鮮関連の社説を集めて持って来い」

 指令とともに渡されたのは、米軍部隊の撮影用小型日本製デジタルカメラ1台と、自殺用の毒薬6錠、工作資金1万ドルだった。

 その場で、忠誠宣誓文(基盤に党のマーク、薄緑色A4程の用紙1枚)を作成、提出した。

 《忠誠宣誓文》

 祖国に全ての忠誠を尽くし、将軍様の戦士として、この一つの体全てを捧げる忠臣になります。

 どのような誘惑の風が吹こうとも、揺れ動かされず、変わりなく任務を完遂するということを決意します。

 誓約者 元正花

韓国潜入「健闘を祈る」

 幹部要員はウオン被告にこう言った。

 「もし捕まったら一次的に、(北朝鮮では)一般の工場や農村で生活していたと話せ。拷問が激しければ、社労青(社会主義労働青年同盟)と刑務官の生活をしたとつけ加え、そして、韓国人男性の子供を妊娠し、男性を捜しに来たと話せば大丈夫だろう。どんな場合でも、特殊部隊については絶対に話すな」

 「体に気をつけて、無事に帰って来ることを祈る。そして、カメラをよく保管しろ」

 元被告は01年10月23日ごろ、「金ヘヨン」名義の虚偽旅券を所持して、北京空港から北方航空便を利用して、仁川国際空港に入国した。入国するやいなや、仁川国際空港1階に設置されている公衆電話を利用して、中国の幹部要員の携帯電話に電話した。

 「無事に到着しました」

 これに幹部要員は手短に返した。

 「分かった。体に気をつけろ。健闘を祈る」

偽装結婚40組を仲介か 千葉、ブローカー再逮捕

2007年08月16日 中国新聞ニュース

 就学ビザなどで入国した中国人女性が在留資格を取得できるよう日本人男性との偽装結婚を仲介したとして、千葉県警は16日、公正証書原本不実記載などの疑いで無職石田晃容疑者(49)=同県流山市平和台=を再逮捕、無職湯浅茂規容疑者(57)=同県松戸市日暮=ら3人を逮捕した。

 石田容疑者はブローカーとして中国人女性から1人当たり仲介料約90万円、在留資格更新の際にも手数料約50万円を受け取っていたという。県警は、石田容疑者が知人の協力でこれまで40組余の偽装結婚を成立させ、報酬総額は計2000万円に上るとみて調べている。

 調べでは、石田容疑者は2005年10月、中国人女性と湯浅容疑者の虚偽の婚姻届を湯浅容疑者らとともに松戸市役所に提出した疑い。女性は現在、行方不明。

偽装結婚で中国人夫は有罪、「妻」は無罪

2007年08月03日 北海道新聞

 日本人女性と偽装結婚したとして電磁的公正証書原本不実記録罪などに問われた中国人の楊継林(ヤン・ジィリン)被告(51)の判決公判が3日、札幌地裁であり、井口実裁判官は懲役3年(求刑懲役3年6月)を言い渡した。井口裁判官は2日、結婚相手の日本人女性には無罪を言い渡しており、偽装結婚の“夫婦”の間で有罪、無罪と判断が分かれた。

 判決理由で井口裁判官は「日本にいる息子に会うため、日本人女性と結婚して在留資格を得ようとした。身勝手な動機に酌量の余地はない」と述べた。女性については「結婚の意思がなかったとまでは推認できない」とあらためて指摘した。

 判決によると、楊被告は過去に窃盗罪で有罪判決を受けて日本に入国できない状態だったが、2005年9月、中国で知り合って間もない日本人女性に結婚を申し込み、翌10月20日、中国・吉林省で結婚した。

 楊被告はこの女性を通じて同25日、札幌市豊平区役所に婚姻届を提出。不正に入手した旅券で06年6月、日本に入国したが、女性との間には結婚生活の実体がなく、元妻と息子と一緒に暮らしていた。

「偽装結婚」女性に無罪、報酬の証拠なし

2007年08月02日 北海道新聞

 虚偽の婚姻届を出し中国人と偽装結婚したとして、電磁的公正証書原本不実記録罪などに問われた札幌市の無職女性(42)に、札幌地裁(井口実裁判官)は2日、無罪(求刑懲役2年)を言い渡した。

 判決理由で井口裁判官は「結婚の経緯が不自然で結婚する意思がなかったことをうかがわせる事実は複数ある」と指摘する一方、留置場にいた夫に面会し、差し入れをしたことなどを挙げ「結婚の意思があった可能性も否定できない」と述べた。

 検察側は「暴力団員の仲介で、報酬を得ており偽装結婚は明らか」と主張したが、井口裁判官は「報酬の受け渡しを裏付ける証拠はない」と退けた。

 判決によると、女性は2005年9月、中国で知り合って間もない中国人の男=出入国管理法違反罪などで公判中=に結婚を申し込まれ、翌10月20日、中国・吉林省で結婚。同25日、札幌市豊平区役所に婚姻届を提出した。

 今年1月、偽装結婚だとして夫とともに逮捕された。夫の判決は3日。

 札幌地検は「上級庁と協議し、対応を検討したい」としている。

韓国人を偽装結婚容疑で2人逮捕

2007年07月27日 読売新聞 Yomiuri On-Line

 韓国人の女を日本人と偽装結婚させたとして、府警組織犯罪対策1課と川端署は26日、いずれも韓国籍の、建設会社顧問任健二(63)(南区)と、警備会社役員孫淳一(63)(伏見区)の両容疑者を公正証書原本不実記載、同行使の疑いで逮捕した。

 調べでは、2人は韓国籍の飲食店員李賢住(33)(南区、入管難民法違反罪などで起訴)、警備員谷本健二(54)(左京区、公正証書原本不実記載、同行使罪で起訴)両被告と共謀、李被告に日本人配偶者としての在留資格を取得させるため、昨年9月20日、谷本被告との婚姻届を左京区役所に提出した疑い。いずれも容疑を認めている。

 同署によると、李被告は配偶者としての在留資格が認められず、今年1月に離婚。5月に、同署が不法残留として李被告を逮捕、背後関係を調べていた。

 谷本被告は、偽装結婚と引き換えに李被告らから金を受け取る約束をしており、「借金の返済に困って引き受けた」と供述しているという。

中国人偽装結婚 共犯2人を逮捕

2007/07/19 神戸新聞

 中国人女性に絡む偽装結婚事件で、兵庫県警組織犯罪対策課と川西署などは十八日までに、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで、神戸市灘区記田町五、中国籍の無職(39)、伊丹市野間北五、無職(42)両容疑者を逮捕した。

 調べでは、二人は二〇〇五年十月、川西市大和東二、トラック運転手(42)=逮捕済み=らと共謀、トラック運転手が同市中央区花隈町、中国籍の無職(33)=同=と結婚したとする虚偽の婚姻届を川西市役所に提出、受理させた疑い。

 中国籍の無職(39)が婚姻手続きなどを指示しており、同課などはあっせんの中心人物とみている。

韓国人男性と日本人女性の偽装結婚に協力、元警部補を逮捕

2007年05月25日 (読売新聞) YAHOO!News

 韓国人の不法滞在者と日本人女性との偽装結婚の仲介役に協力して報酬15万円を受け取ったとして、警視庁組織犯罪対策1課は25日、元警視庁警部補で行政書士の佐々木誠容疑者(56)(茨城県牛久市牛久町)を組織犯罪処罰法(犯罪収益等収受)の疑いで逮捕したと発表した。

 佐々木容疑者は2005年10月ごろから、韓国人男女約30組の偽装結婚の手続きに関与したとみられ、同課で余罪の裏付けを進めている。

 調べによると、佐々木容疑者は、仲介役の韓国人の無職朴大礼(パク・テレ)被告(69)(電磁的公正証書原本不実記録などの罪で公判中)に頼まれ、昨年5月、東京入国管理局で、韓国人の男(39)が日本人女性と結婚したとする虚偽の在留資格の変更手続きを行い、報酬を受け取った疑い。朴被告は「偽装結婚の手続きは佐々木先生に頼めばいいと聞いた」と供述しているという

偽装結婚阻止に向けて審査強化

2007.04.21 日本ビザ・イミグレ情報

 外務省は、日本人男性とフィリピン人女性が偽装結婚をして不法に在留資格を得るのを阻止するため、在フィリピン日本国大使館での婚姻要件具備証明書等の発給に際し、本人確認、戸籍謄本のチェック等、男性側の身元確認を厳格化し、審査の強化を決めた。各種証明書の審査を担当する職員の増員や法務省入国管理局との情報共有化も検討している。

結婚相談所が中国人との偽装結婚斡旋 社長ら逮捕

2007/02/24 Iza

 中国人女性に在留資格を取得させるため、偽装結婚を斡旋(あっせん)したとして、警視庁組織犯罪対策1課は、公正証書原本不実記載・同行使の疑いで、新宿区の結婚相談所「ミレニアム」社長、新里真希容疑者(44)=練馬区豊玉北=ら5人を逮捕した。

 新里容疑者は平成13年に相談所を開設し、ホームページで「あなたと中国人女性の幸せな結婚をお手伝いします」と宣伝。中国人ホステスら41人が会員登録しており、複数の偽装結婚を斡旋していたとみて追及する。

 新里容疑者は中国・大連出身。日本人と結婚して日本国籍を取得した。

新聞セールス員逮捕、偽装結婚指示容疑 本紙を担当

2006年12月08日 asahi.com

 中国人の女との偽の婚姻届を提出したなどとして、警視庁は、神奈川県相模原市松が枝町、無職鈴木英明(33)、同市相模台3丁目、新聞セールス会社社員鈴木昭男(55)ら4容疑者を電磁的公正証書原本不実記録などの疑いで逮捕したと8日発表した。

 組織犯罪対策1課の調べによると、英明容疑者らは共謀し、今年3月中旬、すでに窃盗容疑で逮捕、起訴されている中国人の女(26)と昭男容疑者の部下の日本人の男(33)に、東京都新宿区役所に対し、婚姻の事実がないにもかかわらず婚姻届を提出させた疑い。

 昭男容疑者の勤める新聞セールス会社は、朝日新聞販売所からセールスを請け負っていた。

                ◇

 〈朝日新聞社販売局の話〉 取引先である新聞販売所が業務委託したセールススタッフが、このような不祥事を起こしたことは大変遺憾です。販売所を通じて厳しく指導していきたいと考えています。

香港・台湾:増加する偽装結婚

2006/10/09 大紀元時報

 【大紀元日本10月9日】中国大陸の男性が香港在住女性と偽装結婚した罪で、沙田裁判法院は5日、禁固刑4ヶ月を言い渡した。香港は現在、大陸の中国人が不法就労のために偽装結婚をする「目的地」となっている。香港消息筋によると、大陸出身の趙偉(23)は5日、香港入境事務所が告発した偽装結婚の容疑を認めた。同事務所の告発によると、別に香港在住の女性・徐頴珊(25)が配偶者としてこれに加担、虚偽の報告をしたとして拘留処分を言い渡された。不法就労目的の偽装結婚は、欧米などの先進国で多く見られてきたが、近年では中国大陸住民の多くが香港や台湾で不法就労する事例が多発している。

 ここ数年、香港人と大陸中国人との偽装結婚が深刻になっており、台湾もまた警戒を厳重にしている。中国大陸からの居民が偽装結婚をしていないか、被疑者の取調べが十分に終わった者以外、かかる案件の大陸配偶者は強制送還措置としている。

 趙偉は今年6月に短期滞在許可に違反して不法就労しているところを一度逮捕された。入境事務所の記録によると、趙偉は、徐頴珊と結婚していたことになっていたが、同所の調査員はこれに疑義を抱き、調査を進めていた。趙偉は、後の取調べで、偽装結婚ブローカーに3万香港元で、香港女性を紹介しようと持ちかけられたと明かした。徐は、偽装結婚の報酬として1万香港ドルを取得、一般的に、ブローカーの取り分は2−5万香港元だという。

 香港入境事務所の主席事務主任・葉剣坤氏によると、現在このような案件を50程度抱えており、このようなブローカーに打撃を与えるためには、必要に応じ「おとり捜査」による証拠収集も辞さないという。同事務所スポークスマンは、「どんな人間であれ、詐欺により香港に入ることは許可しない」と強調。香港の現行法令によると、偽装結婚による詐欺罪は、最高で禁固刑14年となっている。

偽装結婚:外国人女性100件仲介 横浜の団体逮捕

2006/04/13 Mainichi INTERACTIVE

 歓楽街で働く外国人女性の偽装結婚をあっせんしていたとして、神奈川県警は横浜市磯子区洋光台、 政治団体「新日本同和有志会」理事長、高橋義文容疑者(54)ら10人を公正証書原本不実記載など の容疑で逮捕した。外国人が日本人の配偶者になると就労活動が自由になり、永住資格も得やすく なる点に着目した高橋容疑者らは、判明分だけで100近い偽装結婚を仲介し、1億円前後を稼いで いたとみられる。

 ほかに逮捕されたのは横浜市西区東ケ丘、同会幹部、野中進一容疑者(48)ら4人と、偽装結婚の あっせんを受けた外国人の女3人。このほか、偽装結婚を届け出た日本人の男と中国人の女を13日 に電磁的公正証書原本不実記録の疑いで逮捕した。

 県警外事課と南署の調べでは、高橋容疑者らは昨年7月、横浜市南区役所で結婚の実態がない東京 都足立区の男とフィリピン国籍の女の婚姻届を提出し、同区役所の戸籍簿にうその記載をさせた疑い。 高橋容疑者は「何かの間違い」と否認しているが、他の容疑者は容疑を認めているという。

 横浜市の横浜駅や関内駅の周辺には違法風俗店などが多く、不法滞在の外国人女性が多いことでも 知られる。

 高橋容疑者らは横浜市内のパブやスナックに客として通い、店で働く外国人女性に偽装結婚を持ちかけていた。中には正規に結婚した男女もいたが、高橋容疑者らは仲介1件当たり最高約200万円の 手数料を受け取っていた。

 新日本同和有志会は99年に設立され、神奈川県選挙管理委員会に政治団体として届け出がされている。 県警によると、会の設立目的は「同和問題の施策推進と在日外国人の生活向上」だが、外国人の結婚あっせんや債務整理の仲介を会の主活動にしていたという。【伊藤直孝】

偽装結婚で男女4人を逮捕

2006/01/18 nikkansports.com

 在留資格を得るために偽装結婚したとして、警視庁組織犯罪対策1課は18日、電磁的公正証書原本不実記録・同供用容疑でパキスタン国籍の住所不定、中古車販売業フセイン・アシュファック容疑者(42)ら男女4人を逮捕した。

 ほかに逮捕されたのは、いずれも無職の内山敏子(74)、長女の生駒恵美(50)、小林悠紀弥(70)の3容疑者。

 調べでは、アシュファック、内山両容疑者は03年1月9日、アシュファック容疑者が生駒容疑者と結婚したとする虚偽の婚姻届を、千葉県市川市役所を通じて渋谷区役所に提出した疑い。

 小林容疑者が仲介し、内山容疑者に30万円を払ったといい、同課はアシュファック容疑者が謝礼を払ったとみて調べている。アシュファック容疑者は、外国人登録証を不正に取得したとして有印私文書偽造罪などで起訴されている。


地裁下関支部で偽装結婚事件の初公判

2002.12.26九州発 読売新聞西部本社

 中国人との偽装結婚事件の日本側の首謀者で、公正証書原本不実記載、同行使などの罪に問われた、下関市幸町、建設業朴在善被告(50)の初公判が二十五日、山口地裁下関支部(並木正男裁判官)で開かれ、朴被告は、起訴事実を全面的に認めた。

 県警が摘発した中国人女性との偽装結婚事件は、集団密航に代わる新たな“不法入国”の手法として注目される。「豊かな日本」にあこがれる女心を巧みに利用し荒稼ぎをする中国人犯罪組織。戸籍を汚しながら、犯罪を手助けした日本の男たち。山口地裁下関支部の法廷に立った男女十一人の被告の言葉から、密入国の構造に迫った。

 ■あこがれ

 「中国で、日本に渡る手段を知ることは、わりと簡単です」

 中国人女性(29)は、被告人質問でこう答えた。身近に、日本で金を稼いで楽な暮らしをしている人々がいる。それを見て、「自分もそんな生活をしたいと思いました」。この女性は涙をぬぐい、肩を震わせた。知り合いを通じて、密航請負組織「蛇頭」の仲介人を知った。

 ■生の稼ぎをかけ

 「手数料は二十八万元でした。親せきから借りました」

 仲介人が要求してきた手数料は日本円で約四百万円。中国での月収は一万数千円。二十年分の収入を超える大金を、親せきから借りた。

 日本に入国後、台湾式エステ店で働いた。稼ぎは月に二十〜二十五万円。そのうち十〜十五万円を中国に送っていた。

 入国から約一年で逮捕され、二百〜三百万円の借金が残った。中国で十年以上働き続けても返せない額だった。

 ■甘い誘惑

 「中国の女性とうその結婚をしたら五十万円もらえる。半年か一年したら戸籍から抜いてもいい。中国では酒は飲み放題で、女も……」

 夫役の日本人男性は、日本人仲介者の甘い言葉にのせられ、犯行に加担した。多くは仕事がなく、借金を抱え、生活保護を受けるなど金銭的に苦しい人々だった。役所で、中国人との婚姻届をした。が、実際に受け取った報酬は、五〜二十一万円。一円ももらえなかった会社員(38)もいた。

 仲介者の男性(45)は、中国側から「日本人一人を中国に送ったら五十万円。中国人が入国したら百五十万円もらえる」と聞いた。一度中国から百万円の送金があったが、夫役の二人に金を払い、「中国への渡航費用などを差し引くと十五万円しか残らなかった」。

 ■軽い気持ちで

 「自分の甘さを痛感した」。夫役の会社員(38)は声を詰まらせ、涙を流した。内妻のいる自営業者(37)は「法に触れるとは思わず、安易な気持ちでやった。迷惑をかけて申し訳ない」と、法廷で裁判官に向かい土下座した。

 「偽装結婚は、戸籍を汚す行為」。弁護士は被告を戒めた。裁判官も「女性がばく大な借金を返すには、違法な仕事をすることになり、犯罪組織に金が流れる。軽い気持ちでやったかもしれないが、社会に対して害悪を与えた」と諭した。

偽装結婚の疑いで、日中の9人逮捕 警視庁

2002年11月07日 Mainichi INTERACTIVE
 警視庁国際組織犯罪特別捜査隊と池袋署は7日、偽装結婚をしたり、あっせんするなどしていたとして、千葉県習志野市谷津2、無職、菊池教員(のりかず)(53)と中国籍で東京都北区滝野川5、無職、丁仁娟(42)の両容疑者ら日本人の男4人と中国籍の女5人の計9人を電磁的公正証書原本不実記録・同供用などの疑いで逮捕した、と発表した。

 調べでは、菊池容疑者は丁容疑者のあっせんを受けて昨年4月4日、結婚の事実がないのに、府中市役所に自分と中国籍の女(34)=同容疑で逮捕=との婚姻届を提出した疑い。ほか3組の男女も00年12月から今年4月にかけ、江戸川区役所などに偽の婚姻届を提出した疑い。【竹中拓実】

偽装結婚で男3人逮捕/福山

2002/10/30 中国新聞地域ニュース
 中国人女性の入国や滞在を容易にするため、結婚を偽装したとして、広島県警外事課と福山東署は二十九日、住所不定、無職藤田智仁(50)▽福山市南町、無職小林章弘(48)▽同市加茂町、アルバイト丹下智晴(31)の三容疑者を、公正証書原本不実記載と同行使の疑いで逮捕した。

 調べでは、藤田容疑者は小林、丹下容疑者とそれぞれ共謀。昨年七月、小林容疑者が中国・桂林市の女性(25)と現地で結婚したとするうその婚姻届を市市民課に提出したほか、昨年十二月には、同じ手口で丹下容疑者と桂林市の女性(24)の結婚を偽装した婚姻届を市北部支所に提出し、戸籍に虚偽の記載をさせた疑い。

 藤田容疑者は「覚えがない」などと否認しているが、小林、丹下の両容疑者は容疑を認めているという。

 東署は、藤田容疑者が偽装結婚の仲介役で、小林、丹下の両容疑者に約五十万円ずつ報酬を支払う約束をしていたとみて、背後関係などを調べる。

在留資格取得狙う /県警 偽装結婚で業者ら逮捕

2002年10月29日 千葉日報
 在留資格を得るためうその婚姻届を提出したとして、県警外事課と市川署は二十八日までに、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで東京都豊島区池袋二、貸金業、保坂修一郎(42)と栃木県足利市久保田、無職、富田信弘(39)、韓国人ホステスの李男(39)の三容疑者を逮捕した。

 同課などは背後に偽装結婚組織があるとみて、韓国人ブローカーの逮捕状を取り行方を追っている。

 調べでは、保坂容疑者らは共謀し、今年三月、市川市役所に富田容疑者と李容疑者のうその婚姻届を提出した疑い。富田容疑者らは顔見知り程度で、同居など結婚の実態はなかったという。

 同課によると、十一年前から再三来日していた李容疑者が正規の滞在資格を得るため、偽装結婚をブローカーに二百万円で依頼。保坂容疑者が多額の借金を抱えていた富田容疑者に話を持ちかけた。富田容疑者は犯行時、市川市内に住んでいた。金はブローカーに五十万、保坂、富田両容疑者には各二十万円がすでに渡っていた。

 保坂容疑者は容疑を認めたうえ、「他にも数件偽造結婚させた」などと供述しており、同課は多重債務者リストの中から相手を探していたとみて詳しく調べている。

偽装結婚し、中国人女性が出産一時金を詐取 詐欺罪でも追起訴へ

(毎日新聞2002年10月23日朝刊から)Mainichi Interactive
 日本人の男と偽装結婚したとして公正証書原本不実記載、同行使罪に問われている大阪府平野区平野市町2の中国人、陳秀洪被告(30)が、中国の一人っ子政策の影響で戸籍に登録されていない知人の子どもを「自分が産んだ」と偽って兵庫県伊丹市役所に届け出て、出産育児一時金をだまし取っていたことが22日、分かった。この日、神戸地裁尼崎支部で開かれた初公判で、検察側が明らかにした。同支部は詐欺罪でも追起訴する方針。

 起訴状などによると、陳被告は2年前、偽の留学ビザで来日。在留資格を得るため昨年4月、中国人ブローカーに紹介された日本人の男と偽装結婚し、伊丹市役所に偽の婚姻届を提出した。

 さらに、陳被告は、今年5月、出身地の福建省在住の知人が産んだ女児を自分が産んだ子どもとして同市役所に出生届を提出し、「出産育児一時金」30万円を受け取った。

 中国では、2人目以降の子どもを戸籍登録する場合、原則として罰金が科せられるため、親が届けないケースが少なくないという。検察側は陳被告が、この女児に日本国籍を取得させ、離婚後も自分の在留資格を維持するとともに、一時金の詐取を狙ったものとみている。 【大場弘行、堀江拓哉】

中国女性の入国企て 偽装婚ビジネス/広島県内

2002/05/10 中国新聞
 蛇頭と暴力団結託? 広島東署の覚せい剤事件で発覚

 中国人女性を不法入国させるため、広島県内の男性に報酬を約束 して偽装結婚を持ちかける組織的な「裏ビジネス」が横行している ことが、九日までの広島東署の調べで分かった。東署は事件の背後 に存在するとみられるグループの解明を急いでいる。

 広島東署が二月から三月にかけて、覚せい剤取締法違反容疑で逮 捕し、広島地検が起訴した広島県府中町青崎東、無職河野利文(5 4)、広島市東区戸坂新町二丁目、無職中川準(44)の両被告の調べが 発覚の端緒になった。

 調べでは、両被告は日本人の男から四十〜六十万円の報酬を約束 され、昨年十月ごろから十一月ごろにかけて、中国福建省に渡航。 現地で初対面の女性と婚姻届を提出した。

 さらに、女性を残したまま帰国して昨年十一月、中区役所や府中 町役場にも婚姻届を提出し、女性が妻として来日できるよう、広島 入国管理局に在留資格認定証明書の交付を申請していた。

 広島地検は、両被告が中区役所などに婚姻届を提出し、戸籍簿原 本にうその記載をさせたとして、両被告を公正証書原本不実記載の 罪でも追起訴。容疑が発覚したため、女性は来日できなかった。

 東署は、同一人物が両被告を偽装結婚のあっせん組織に紹介した として行方を追っている。県内では、他にも同様の事件が摘発され ていることから、東署は「発覚は氷山の一角」として関連捜査を続 ける。

 日本人男性と偽装結婚した中国人女性が不法入国し、風俗産業な どで働くケースが各地に広がっており、入国管理局は、密入国を仲 介する中国人組織「蛇頭」と、日本の暴力団が結託し、違法な手口 を繰り返しているとみている。

国際結婚偽装で8人逮捕 長野

2002/05/07 The Sankei Shimbun
 長野県警警備部と長野南署は7日までに、就労目的のコロンビア人を国内に長期滞在させるため、虚偽の婚姻届を市役所に提出したとして、公正証書原本不実記載、同行使の疑いで、長野市三輪、政治結社幹部、佐藤四郎容疑者(48)ら日本人の男5人と、コロンビア国籍の女3人を逮捕した。

 調べでは、佐藤容疑者らは共謀し、2000年11月と01年10月の2回、長野市に住む日本人の男とコロンビア人の女が結婚するとした虚偽の婚姻届を、同市役所に提出した疑い。

 偽装結婚した女2人は都内の風俗店で働いており、男2人は謝礼として一月当たり5−10万円を受け取っていたという。

(10)報酬80万で戸籍貸し

2002年04月08日Yomiuri On-Line
偽装結婚巧妙化 写真、洗濯物で「夫婦」演出

 東京都内のタクシー運転手(63)の戸籍には、5歳になる長男が記載されていた。だが、この子に会ったこともなければ、今どこで暮らしているのかも知らない。今月2日、彼は重い口を開き、その理由を明かした。

 話は7年前にさかのぼる。中国・上海で飛行機を乗り継ぎ、福建省の空港から山道を車で2時間半、彼はようやくひなびた村に着いた。そこで初めて会った「婚約者」の中国人女性の実家で、親族20人が集まって結婚式が挙げられた。

 会社の同僚に「中国人女性と結婚しないか」と誘われ、25歳という相手の写真を見せられたのは、その1か月前だった。承知すると、「手数料」の30万円が渡された。現地では、ほとんど日本語が話せない女性に代わり、「いとこ」という日本在住の中国人が仕切った。帰国後、彼は実家で撮った2人の写真や現地の婚姻証明などを日本の入管当局に提出し、女性が配偶者であることを示す「在留資格認定証明書」を取得した。

 「彼女は同居しない」。女性が来日した直後、同僚からそう告げられ、初めて偽装結婚と気づいた。が、手数料を受け取った負い目もあり、納得せざるを得なかった。2年後、女性の友人が産んだ男児に日本国籍をとらせるため、夫婦の子供として出生届を出すよう依頼された。女性とは、入管当局から呼び出しを受けた後に「離婚」。そして、戸籍には見ず知らずの男児が「長男」として残された。

 昨年12月、成田空港の入国審査場では、来日したばかりの中国人女性が次々と入国を拒否されていた。

 「私はこんなものまで持っているのに」。日本人男性が書いた80万円の領収書を手にわめく23歳の女性がいた。彼女は男性を通じて日本の入管当局に婚姻証明などを提出し、在留資格認定証明書を取得。その報酬として、男性に現金を支払っていた。領収書には、外国人登録の完了時に残金80万円を支払うという書き込みもあった。偽装結婚の「舞台裏」を自ら明かしてしまった彼女はその場で退去命令を受け、日本人男性も姿を消した。

 東京入管は昨年9月から12月にかけ、申請を受けて1度は発行した397人分の在留資格認定証明書を取り消した。証明書が取り消されると、査証は発給されず、発給済みの査証も無効になる。

 取り消しの理由は、大がかりな戸籍貸し疑惑が浮上したためだった。国内のホームレスを中国に数日間滞在させ、帰国後、「結婚するので、日本へ呼びたい」と、中国人女性の証明書を申請させる――東京入管は今、日中両国にまたがる偽装結婚組織をつかみ、警察当局とともに実態の解明を進めている。

 こうした偽装結婚の摘発は後を絶たない。福岡県警が摘発した中国人組織は山口組系暴力団と結託し、秋田県警などが摘発した事件では、ブローカーがパチンコ店などで借金を抱える男性を見つけていた。

 「中国人女性は約300万円を支払う。戸籍を貸す日本人男性は50―80万円をもらう。双方を結びつけてあっせん料を取るのは、中国の密航組織『蛇頭』と日本の暴力団だ」。警察幹部はそう話す。

 首都圏の国道沿いのレストランで5日夜、取材に応じた40代の男は「元暴力団幹部」を名乗った。「上海マフィアから一昨年、中国人女性と偽装結婚してくれと持ちかけられた」。女性は30代後半。戸籍にも3か月に満たない入籍記録があった。

 「2人のスナップ写真を用意する」「出会った場所やデート回数をあらかじめ考えておく」「ベランダに女性の洗濯物を干す」――総額80万円で折り合いが付くと、仲介の日本人から入国管理局の追及を欺くためのマニュアルが手渡された。手順通りに事を運んだ男はその後、仲介する側に回った。「客は中国人だけじゃない。韓国人の男に、借金苦のホステスを紹介したこともあった」

 法務省は、2500人の入管職員を今年度からの5年間で1100人増員する方針だ。それでも、現場の担当官たちの危機感は強い。

 「偽装結婚の手口は年々巧妙化し、水際で食い止めるのには限界がある。そのネットワークをつぶすためには、中国側とも連を深めなくてはならない」(谷口透、西島太郎)

偽装結婚ブローカーに実刑判決

2001年04月26日 WEB東奥
 本県と秋田県の多数の男女が中国人と偽装結婚した事件で、中国人に日本での長期滞在資格を不法に取得させる偽装結婚の日本側ブローカーを務めたとして、公正証書原本不実記載・同行使の罪に問われた東京都新宿区、無職堀武彦被告(46)の判決公判が二十六日、秋田地裁であった。穴澤成巳裁判長は懲役三年(求刑同四年)を言い渡した。

 判決理由で穴澤裁判長は「戸籍の信頼性を失わせたことは極めて悪質。犯行の中心的役割を担った責任は重く、実刑が相当。模倣性が高く、一般予防の見地からも厳重な処罰が要求される」と述べた。

 判決によると、堀被告は中国側ブローカーの申羨真被告(46)=公判中=らと共謀。自ら一九九九年六月に中国人女性=当時(27)=と偽装結婚したほか、二〇〇〇年七月までに五組の偽装結婚を仲介し、婚姻届を秋田市役所に提出した。

 堀被告は本県女性が関与した偽装結婚についても仲介などを行ったとされる。

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