TOPIC No.2-112 ジェット噴流バス

ジェット噴流バスをご使用の方へ!

ジェット噴流バス 「特定商品」に指定へ 安全性を懸念

2002年12月19日 [毎日新聞] Mainichi INTERACTIVE
 経済産業省は18日、死亡事故が相次ぐジェット噴流機能付きの24時間風呂を、消費生活用製品安全法上の「特定商品」に指定する方針を決め、同日、消費経済審議会(経産相の諮問機関)の製品安全部会に諮問した。「特定商品」は、消費者の生命、身体に対して特に危害を及ぼす恐れが多いと認められる製品を国が政令で指定し、製造・輸入の際に一定の技術基準への適合が義務付けられている。

 ジェット噴流バスでは今月2日、茨城県で5歳の女児が吸い込み口に髪の毛が絡まり死亡する事故が発生。経産省の調べでは類似の事故が過去にも3件報告されていることなどから、消費者の安全徹底を図るため「特定商品」に指定する方針を決めた。 【三島健二】

ジェット噴流バスをご利用の皆様へ

by 桐 生 ガ ス 株 式 会 社

ジェットバス水死事故で自主基準づくり 業界団体

2001.01.10(20:49)asahi.com
 小学生の女児らが入浴中におぼれ死ぬなど、ジェット噴流バスを巡る事故が全国で相次いでいる問題で、ジェットバスのメーカー団体は10日、事故防止のための安全基準づくりに業界を挙げて取り組む、と発表した。ジェットバスには構造的に事故が起きる可能性が残っており、まず11日に新聞広告を通じて点検や部品交換などの対応を呼びかける。

 ジェットバスの事故は1990年からこれまでに全国で30件発生。97年に1人、2000年に2人の計3人の女児が死亡している。TOTOや松下電工、INAXなど28社は昨年12月、「ジェット噴流バス協議会」を設立し、事故原因の分析や安全基準づくりを進めてきた。

 協議会によると、事故はジェット噴流直後に毛髪や手足が吸水口に吸い込まれて起きるとみられ、同会はまず、部品交換などを通じて、販売済みの商品の事故防止に取り組む一方、メーカー間の技術協力や情報交換を進めて、今年中に事故の起きないジェットバスを作るために業界統一基準をつくる方針。

ジェット噴流バスの苦情、3年前にも ノーリツ社長謝罪

2000.11.14(16:24)asahi.com
 住宅設備メーカー「ノーリツ」製の気泡噴射式浴槽(ジェット噴流バス)で、東京都調布市と福島県会津若松市の女児が9月に死亡した事故に関連し、竹下克彦社長は14日、神戸市中央区の本社で記者会見し、1997年10月にも東京都足立区で女児(8つ)が吸水口に髪の毛を吸い込まれる苦情が1件あったことを報告した。「当社の製品で残念な事故が続き、関係者に心からおわびしたい」と謝罪した。

 3年前の苦情の際は女児に大きなけががなく、同社は当時、製品の検査などをしなかったといい、竹下社長は「安全性に対する認識が甘かった」と述べた。同社には14日朝までにジェット噴流バスについて約1360件の問い合わせが寄せられており、髪やタオルが吸い込まれたなどの苦情が約10件あった。竹下社長は「事故があった対象品の回収に全力をあげたい」と話した。

ノーリツのジェットバスで女児死亡 会津若松でも

2000.11.13(16:17)asahi.com
 福島県会津若松市内に住む小学2年生の女児(7つ)が9月、住宅設備メーカー「ノーリツ」(本社・神戸市中央区)製の気泡噴射式浴槽(ジェット噴流バス)に入浴中、おぼれて死亡していたことが13日までに分かった。東京都調布市の小学1年生女児(6つ)が9月、同社製ジェットバスの吸水口に髪の毛を吸い込まれ、おぼれ死んだ事件が起きているが、いずれも同じ型の吸水口カバーが使われていた。

 会津若松署の調べでは、女児は9月5日午後8時ごろから1人で自宅のふろに入っていた。午後8時10分ごろ、家の人が浴槽でおぼれているのを発見し119番通報したが、運ばれた病院で8日に死亡した。

 ジェットバスは縦75センチ、横125センチ、高さ52センチで、底から10センチほど上の側面にお湯を吸引する直径9センチの吸水口がついているという。同署は女児が髪の毛を吸水口に吸い込まれたとみている。

 ノーリツ広報室は「会津若松で事故があったことは12日になって初めて知り、驚いている。調布市で事故があった機種と同じ型の吸水口カバーと確認している。ご遺族には心からお悔やみ申し上げます」とコメントしている。

ジェット噴流バスに髪の毛吸い込まれる? 女児が水死

2000.11.11(22:46)asahi.com
 住宅設備メーカー「ノーリツ」(本社・神戸市中央区)の竹下克彦社長は11日、本社で記者会見し、東京都調布市で9月に小学1年生の女児(6つ)が同社製の気泡噴射式浴槽(ジェット噴流バス)でおぼれて死亡する事故があったことを明らかにした。吸水口に髪の毛を吸い込まれたのが原因のひとつとみられ、同社は14日から、同型のジェット噴流バス約3万台の吸水口カバーを対象に無償交換する。同様の浴槽を製造している他のメーカーも、計9万台について無償交換をするという。

 同社によると、事故は9月21日に起き、入浴中の女児が、浴槽の底でおぼれているのを母親が発見した。調布署が捜査しているが、原因は特定できていないという。このジェット噴流バスは、底から約9.5センチの高さにある吸水口(直径9センチ)から湯を吸い込み、気泡を混ぜて浴槽側面の噴射口から噴出する仕組みで、同型の製品は全国で約3万台販売されている。

 これを受けて同社は、1986年から92年末にかけて生産されたジェット噴流バスの吸水口カバーを無償で交換することを決定。14日付の新聞に広告を出すと同時に、同日からフリーダイヤルで問い合わせを受け付け、社員が家庭を訪問して部品を交換する。対象となる部品はステンレス製で、カバーの表面に穴が開いていないという。監督官庁の通産省製品安全課は、9月末にノーリツ側から事情聴取した。

ジェットバス:女児がおぼれ死亡 ノーリツ社長が発表

2000年11月11日Mainichi Interactive
 ガス風呂(ぶろ)・給湯器大手のノーリツの竹下克彦社長は11日夜、神戸市の本社で記者会見し、お湯を循環させて勢いよく噴き出させるジェットバスで、小学1年生の女児(6)がおぼれて死亡する事故が東京都内で起きたと発表した。浴槽のお湯を吸い込む吸込口に髪の毛がからまったためと見られる。同社はジェットバスを製造している他のメーカー10社とともに14日からこの吸込口のカバー12万個を無料で交換するとともに、消費者に広く注意を呼び掛ける。

 調布署などの調べでは、事故は今年9月21日、東京都調布市で発生。6歳の女児は弟(2)と2人で入浴した。弟が先に浴室から出たが、その後約30分しても女児が出てこなかった。このため、家族が様子を見に行ったところ、女児はジェットバスの吸い込み口に髪の毛をからませた状態で、うつぶせで浴槽に沈んでいた。解剖の結果、水死とわかった。

 ノーリツは翌22日に調布署からの連絡で事故を知ったが、なかなか遺族と連絡が取れなかったという。その後、調布署により事故状況を知らされたのは10月23日で、翌24日に通産省に報告したが、最終的に事故を公表するにはさらに約3週間も要していた。

 ノーリツを含めてメーカー11社が、吸い込み口カバーの交換に応じるのは1986年11月〜92年12月に製造したジェットバス向け。直径9センチの円盤状のステンレス製で、これをたくさんの穴が開いたものに交換する。

 竹下社長は「ご遺族にお悔やみを申し上げるとともに、関係者に多大なご迷惑をおかけすることを心よりおわび申し上げます」と陳謝。事故原因については「分からない」としながらも、「少しでも事故につながる危険性があることは、取り除くのがメーカーの責務」と説明した。

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