連続台風、太平洋高仕組みを、さらに詳しく解析したい」と話している。
気圧が招く…列島ちょうど通り道に2004/10/21 読売新聞 Yomiuri On-Line
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台風23号など季節外れの台風の上陸が相次いでいるのは、日本の南に広がる太平洋高気圧がこの時期になっても強い勢力を保っているためだ。
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例年よりはやや北東よりに位置し、日本列島の太平洋側が、その西の縁にあたる状態が続いている。台風は、この高気圧の縁に沿って進むため、ちょうど日本列島に向けて通り道が開いた形になってしまった。
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気象庁によると、例年だとこの時期は北半球全体の気温が下がり、海面水温も低くなるので、太平洋高気圧の勢力が衰えて南下するが、今年は遅れている。当分はこの状態が続くという。
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日本の南の海上では、さらに台風24号も発生し、北上中。大陸側の高気圧の影響などにもよるが、上陸の可能性もある。
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2004/10/21 The Sankei Shimbun
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和歌山県田辺市の田辺海上保安部の職員が20日夕、紀伊半島に再上陸する直前の台風23号の“目”とみられる晴れ間の撮影に成功した。
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第5管区海上保安本部によると、台風警戒中の職員が午後5時15分ごろ、北西方向の空を撮影した。
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写真では、一面に灰色の雲が広がる空の真ん中に、晴れわたった青空が確認できる。
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5管本部によると、晴れ間が近づくにつれ、暴風雨が弱まり、通過後は再び激しくなったという。
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2004/10/18 The Sankei Shimbun
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日本列島の南海上に「トカゲ」が接近中−。といっても、爬虫(はちゅう)類の「トカゲ」ではない。17日現在、日本の南海上を進んでいる台風23号に付いた「アジア名」だ。台風は英語名(人名)をつけられていたが、4年前からはアジア名がつけられるようになったのは、一般的にあまり知られていない。今年は9個も上陸、大きな被害をもたらしている台風だが、23号の今後の動きは−。
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日本では「台風第〇号」のように、その年の発生順に番号をつけているのが一般的。しかし、海外では発生順よりも、アジア名のリストに基づく命名が一般的だ。
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気象庁によると、アジア名の作成は、日本や米国、中国など14カ国が加盟する世界気象機関(WMO)台風委員会が作成。
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「番号だけでは覚えにくい」「名前が西欧風だけでなじみにくい」といった理由が、アジア名作成のきっかけだった。
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平成12年の台風第1号には、カンボジアで「象」を意味する「ダムレイ」の名前がつけられた。名前は発生順にしたがって、加盟する国が提出した140個のアジア名リストを順番に用いることになっており、140個目の「サオラー」(ベトナム)が終われば、再び「ダムレイ」に戻るという。アジア名には動物や植物、河川名など自然に由来する名前が多いが、日本の場合は「ヤギ」「ウサギ」「トカゲ」などといったように、星座に由来。
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他の国を見ると、西遊記に登場する孫悟空を意味する「ウーコン」(中国)があったり、花のタンポポを意味する「ミンドゥル」(北朝鮮)といったかわいらしい名前もあったりとユニークだ。
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気象庁ホームページの台風情報では「台風〇号」とともにアジア名も併記しているが、同庁では今後も発生順を軸に表記する方針。
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≪今年上陸した台風のアジア名≫
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(順に台風、アジア名、意味)
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・台風4号 コンソン(ベトナム) 観光地の名前
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・台風6号 ディアンムー(中国) 雷の母
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・台風10号 ナムセーウン(ラオス) 川
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・台風11号 マーロウ(マカオ) 瑪瑙(めのう)
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・台風15号 メーギー(韓国) 魚
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・台風16号 チャバ(タイ) ハイビスカス
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・台風18号 ソングダー(ベトナム) 川の名前
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・台風21号 メアリー(北朝鮮) やまびこ
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・台風22号 マーゴン(香港) 山の名前
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2004/10/15 読売新聞 Yomiuri On-Line
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先月1日に起きた浅間山(群馬・長野県境、2568メートル)の噴火に伴って発生した空気の振動が、火口から700キロ以上離れた桜島(鹿児島県)や有珠山(北海道)にまで伝わっていたことが、気象庁の観測でわかった。これだけの遠距離で確認されたのは初めてで、今月21日の日本火山学会で発表される。
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気象庁は、火山を目視できない夜間の噴火などを検知するために、空気振動を観測する「空振計」を全国24の火山に設置し、24時間体制で監視している。
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人間が音として感じる空気振動の強さはほぼ10パスカル(パスカルは圧力の単位)以上、ガラスが割れる被害が出るのが400―500パスカル程度とされる。
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先月1日の観測値は、浅間山のふもとの軽井沢測候所(長野県)の205パスカルに対し、有珠山や桜島では0・5パスカル。桜島では噴火から約50分後に観測された。
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最も遠方では、浅間山から1000キロ以上離れた諏訪之瀬島(鹿児島県)で0・2パスカルが観測されている。
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一方、東北や伊豆諸島、御嶽山(長野・岐阜県境)など中間の地域には観測値がゼロの地域もあり、空気の振動が上空で上昇と下降を繰り返しながら遠方に届く現象も明確に捕らえられた。
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山里平・気象庁火山対策官は、「上空の風向きも影響していると思われるが、遠くに振動が伝わる
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2004/10/10 The Sankei Shimbun
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非常に強い台風22号が9日夕、静岡・伊豆半島に上陸し、今年の上陸数が9個目となった。上陸数は今年になって塗り替えた記録をさらに更新。勢力が衰えぬまま上陸を続ける要因の1つとして、気象庁では平年に比べ高い海水温を挙げている。
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今年上陸した台風16号(八月三十日)、18号(九月七日)の上陸直前の中心気圧は、それぞれ九五〇ヘクトパスカル、九四五ヘクトパスカルと、勢力があまり衰えることなく上陸しているのが特徴。その“原動力”となっているのが海水温の高さだ。
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フィリピン沖の海水温は今年、平年に比べて約一・〇度高く、対流活動も盛んなことから台風の発生数が増加。昨年の台風発生数は二十一個だったが、すでに今月で昨年の発生数を上回った。さらに太平洋沿岸部でも「平年より高めで、十月も決して低くはない」(気象庁)状態であることが、勢力を維持する原動力になった。
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地球環境フロンティア研究センターの山形俊男・東大大学院教授は、台風発生の増加の要因となった赤道部付近の海水温上昇について、「エルニーニョもどき」と指摘。世界各地で今年発生している異常気象についても「エルニーニョもどきと関係している可能性がある」と分析する。
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一方、上陸が平年に比べて際立って多いのは、太平洋高気圧が平年に比べ北東寄りに位置していたことが要因。北上を阻むはずの太平洋高気圧の位置が北東寄りになったことで日本列島に北上しやすくなり、上陸した九個の台風のうち七個が九州、四国などの西日本地方に上陸した。
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今回の台風22号では、気圧配置や寒気の影響を受けなかったことも勢力を維持できた要因に挙げられるが、これまでに上陸した台風に比べて進行速度が速いことから、台風の接近に伴って暴風による被害が各地で相次いだ。
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さらに、日本列島に前線が停滞していることも雨雲を発達させる要因となり、局地的に激しい雨をもたらした。
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2004/10/08 読売新聞 Yomiuri On-Line
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台風は、陸地に近付くにつれて酸性雨の原因となる硫酸イオンなどの大気汚染物質を大量に集めながら移動することが、環境省の酸性雨調査で明らかになった。
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福岡市で開催中の日本気象学会で7日、報告された。日本列島などに上陸して激しい雨になると大気汚染物質も一緒に地表へ降り注ぐことになる。
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環境省の酸性雨対策検討会の作業班が2001年7月の台風6号によって降った雨の化学成分を分析。
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6号は本州南東方の太平洋上で発生後、7月21日ごろから小笠原諸島に近付き、24日に最接近した。分析結果によると、台風雨の化学成分の大半を占めるナトリウムイオンの濃度は23日から急増。24日にピークに達した後、27日には最大時の約10分の1まで減少した。
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ところが、硫酸イオンは、26日まではほとんど検出されなかったのに、27日に急増し、最大濃度に達した。その際の濃度はナトリウムイオンの5分の1だった。中国大陸から飛来する黄砂や、道路の粉じんに含まれるカルシウムイオンも27日の濃度が最大だった。
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気象庁の観測による台風の移動状況と合わせて検討した結果、日本近海に近付くまでは海水成分による雲を作っていたが、陸地に近付くにつれて大陸や日本列島の上空に漂う大気汚染物質を広い範囲から大量に集めてくると推定した。
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分析を担当した皆巳(みなみ)幸也・石川県農業短期大学講師(大気環境学)は「台風の酸性度が特別高いとまでは言えないが、今後は地上にどのような影響を与えるかなど、さらに詳しく分析したい」と話す。
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2004/10/05 The Sankei Shimbun
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1日に小噴火を起こし、米地質調査所が再噴火の恐れを指摘している米北西部の火山セントヘレンズ(2549メートル)は米東部時間の4日午後(日本時間5日未明)、まとまった水蒸気を噴出するなど活動を活発化させた。
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AP通信によると噴煙が収まった後も地震が続いており、同調査所が引き続き警戒している。
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セントヘレンズでは1日以降、地下のマグマの動きを示すとみられる低周波の微動が観測されたほか、火口の溶岩ドーム付近が10メートル以上隆起したという。
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米メディアによると、火山の周辺に人家はほとんどなく、最も近い町も西に50キロ近く離れている。(共同)
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2004/10/01 The Sankei Shimbun
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気象庁は1日、9月の気温や降水量などの気候統計をまとめた。台風18号と21号の影響で曇りや雨の日が多かったが、ほぼ全国的に厳しい残暑となった。気温30度以上の真夏日の年間日数は、9月末までに熊本で105日、大阪93日、東京は70日となり、すでに全国12地点で記録を更新していた。
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気象庁によると、ほかに真夏日日数の記録を更新したのは京都(94日)、岐阜(91日)、人吉(熊本県、88日)、豊岡(兵庫県、82日)、熊谷(埼玉県、77日)、三島(静岡県、75日)、千葉(68日)、横浜(64日)、館野(茨城県、60日)。
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月降水量は東北北部と東海から南西諸島にかけてが平年を上回り、長崎県の厳原で362ミリとなり、これまでの最大値を更新した。
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2004/10/01 The Sankei Shimbun
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気象庁は1日、富士山(3、776メートル)山頂にある富士山測候所(滝沢袈裟夫所長)を無人化し、1932(昭和7)年に中央気象台(当時)が臨時観測所を開設してから続けてきた職員常駐の幕を閉じた。
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測候所は高層の気象データを連続的に記録し、65年の富士山レーダー運用開始からは太平洋上の台風監視に大きな役割を果たした。自動観測技術の進歩で無人化が決まり、今年8月下旬には風向・風速や目視による天気の観測を廃止。気温、気圧などの自動観測が続けられている。
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99年には富士山レーダー運用を終了。開設以来、4人の職員が滑落などで殉職した。
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当初は9月30日に無人化の予定だったが、台風21号の上陸で1日遅れた。山頂で無人化のため最後の業務に当たってきた職員らは1日、庁舎の電源遮断工事などの後、下山した。
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気象庁は庁舎の再利用方法が決まるまで測候所の組織を残し、登山客が訪れる毎年7、8月だけ、庁舎管理のため職員を駐在させるという。
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滝沢所長は「名残惜しいが、職員が登山や山頂での過酷な勤務から解放されるという点では、ほっとしている。気象庁を象徴する職場の無人化という節目で、これも大きな職務と感じている」と話していた。
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≪「あこがれの仕事だった」≫
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富士山測候所の無人化に伴い、最後の駐在を終え下山した職員が1日、同測候所御殿場基地事務所(静岡県御殿場市)でインタビューに答え、滝沢袈裟夫所長は「職員が雪山登山の危険から解放され、ほっとしている半面、名残惜しさも胸に残る」と振り返った。
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滝沢所長は、測候所での仕事は「命懸けで、やりがいと誇りがあり、職員の間ではあこがれだった」と話した。
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登山訓練をしてまで観測に行く職場は、過去72年間に、滑落事故などで4人の殉職者を出した。だが測候所のデータは貴重で、台風の予報などに役立ってきた。
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「台風予報のために、命を懸けた先輩たちがいた。彼らの貢献に今、心からありがとうと言いたい」−。最後の3週間、駐在した吉見英史技術専門官(42)は殉職した職員について語って涙ぐみ、一番の思い出として「台風一過の今朝、山頂から見た朝日が素晴らしかった」と話した。
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2004/09/26 読売新聞 Yomiuri On-Line
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群馬・長野県境の浅間山(2568メートル)の火口底が、今月1日に起きた中規模噴火以後、少なくとも50―70メートルはせり上がり、火口から80―100メートルの深さにまで上昇している可能性が高いことが、群馬大の早川由紀夫教授の分析で分かった。
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今月14日から16日まで続いた小噴火の前後の空撮写真や国土地理院の火山基本図などから分析した。早川教授は、この小噴火の最終日となった16日からの1日だけで火口底が約20メートルは上昇したのではないかと推定している。ただ、23日の中規模噴火以降は、悪天候などで火口内部の状況は確認できない状態が続いている。
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早川教授は「上昇速度はかなり緩やか」としており、火口から溶岩があふれ出た場合も、溶岩流は人が走って逃げられる速度だという。浅間山では、1783年の「天明の噴火」でも溶岩流が発生、火口の北約7キロの「鬼押し出し」まで及んだとされている。
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2004/09/05 asahi.com
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近づいて来る救急車のサイレン音は高く聞こえ、遠ざかる時は低く聞こえる「ドップラー効果」。気象庁は、この効果を観測に応用した「気象ドップラーレーダー」を新たに整備し、突然発生する局所的集中豪雨の観測に使う方針だ。05年度予算の概算要求に整備費約11億円を盛り込んだ。
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気象ドップラーレーダーは、大気中の雨粒に電波をぶつけ、反射してくる周波数で雨粒の動きを観測する仕組み。豪雨をもたらす積乱雲は、上昇気流の場所で発生する。雨粒の動きから周囲の風の様子を詳細に把握し、上昇気流になっている地点を割り出す。
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国内20カ所で雨雲などを観測している気象レーダーのうち、札幌市、仙台市、千葉県柏市、名古屋市の4カ所をドップラーレーダーに改良する。半径約250キロをカバーし、3〜6時間先に発生する集中豪雨の予測が可能になるという。
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同庁では「豪雨災害の軽減に役立てたい」としている。
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2004/09/17 The Sankei Shimbun
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国土地理院(茨城県つくば市)は17日、今月1日の噴火以降活動が続いている浅間山の火口を上空からレーダーで撮影した画像を公開した。
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16日に高度約4300メートルから合成開口レーダーを用いて撮影。国土地理院測図技術開発室によると、レーダーの特性から、火口の縁が隆起したように見える部分が実際には火口中央とみられる。
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中央付近は、噴火前は直径約200メートルの鉢状になっていたといい、大木章一室長は「この付近の温度が高くなっているとの情報もあり、マグマが上昇して隆起したとすれば、説明がつきやすい」と話している。
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火口の大きさ自体や、そのほかの部分に大きな変化は見られないという。さらに画像を解析し、隆起の規模などを調べる。
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2004/08/31 読売新聞 Yomiuri On-Line
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海洋研究開発機構は31日、日本の梅雨には、多雨の年と少雨の年が交互に訪れる2年周期の傾向があると発表した。
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同機構の地球環境フロンティアセンターが1979―2000年の降雨データを分析。梅雨前線が活発で多雨となった年の翌年は、少雨になり、その次の年はまた多雨に戻る傾向が見られた。最近では、93年(多雨)と94年(少雨)、2003年(多雨)と2004年(少雨)が典型例となっている。
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ただ、実際には、沖縄などを中心に2年周期とは別の5―6年周期の変動も重なっており、日本列島全体としては正確に1年おきに空梅雨にならない。このため、結果的には2―3年周期で多雨の年と少雨の年が交代する時期もある。
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研究ではさらに、日本が多雨の年には、フィリピン沖の太平洋の海水面温度が低く、逆に少雨の年には、フィリピン沖の温度が高いという関連も分かった。
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フィリピン沖の海水温が高いと、その海域で上昇気流が発生し、対流が日本付近で下降気流となって現れ高気圧が強まる。そのため、梅雨前線が北上しにくくなり、日本は少雨になる仕組みと推定される。
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研究チームの安成哲三・名古屋大教授は「フィリピン沖の海水温は、梅雨の始まる前から変化しているので、海水温に着目すれば、梅雨の予報に役立つ」と話している。
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2004/08/25 読売新聞 Yomiuri On-Line
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富士山頂にある「富士山測候所」の観測が26日から自動化され、1932年から70年以上にわたった有人観測の歴史が幕を閉じる。自動化により観測対象は気温、気圧、湿度だけとなり、これまで観測されていた定時の天気、風向、風速、日射量、積雪状況などは対象外となる。
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同測候所には常駐職員が4人、約3週間交代で勤務しており、自動観測開始後も当面は職員が機器の調整などを続ける予定だが、9月中には無人となる。
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2004/08/25 The Sankei Shimbun
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気象庁は25日、9月から11月の3カ月予報を発表した。この期間の平均気温は東日本(関東甲信、北陸、東海)と西日本(近畿、中四国、九州)で高く、北日本と南西諸島は平年並みか高い見込み。同庁は「東、西日本では、秋の訪れはやや遅くなるかもしれない」としている。
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一方、6月1日−8月23日の夏平均気温は北日本から西日本で高く、東、西日本では昭和21年以降で平成6年に次ぐ2位の高温だった。気象庁は9月1日に正式な夏のまとめを発表する予定。
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▽9月 気温は東、西日本で平年並みか高く、北日本と南西諸島は平年並み。降水量は南西諸島以外は平年並み。
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▽10月 天気は数日周期で変わり、気温は平年並みか高い。降水量は平年並み。
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▽11月 北日本の日本海側は曇りや雨、雪の日が多い。気温は平年並みの北日本以外は、平年並みか高め。降水量は平年並み。
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2004/08/23 The Sankei Shimbun
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23日は24節気の一つ「処暑」。暑さが収まる時期とされるこの日、日本列島は前線の影響などで北海道や九州の一部を除いてぐずついた空模様となり、関東を中心に朝の最低気温が9月上旬から下旬並みとなった。
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気象庁によると、午前9時までの最低気温は前橋16・7度、熊谷(埼玉県)17・2度で、ともに平年より5度以上低く9月下旬並みに。14・1度の札幌と20・4度の東京は9月中旬並み、18・4度の仙台と、19・7度の新潟は9月上旬並みだった。
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気象庁は23日の最高気温を札幌27度、仙台23度、東京23度、新潟24度、名古屋29度、大阪31度、福岡31度と予想している。
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2004/08/20 The Sankei Shimbun
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日本列島は20日、台風15号に向かって流れる暖かい空気の影響で、関東甲信や東海などを中心に気温が上昇した。晴れ上がった東京の最高気温は36・5度となり、気象台や測候所の観測地点では全国の1位となった。
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このほか、午後3時までの各地の最高気温は、水戸36・4度、甲府と静岡36・2度、千葉35・5度、横浜35・4度、銚子(千葉県)35・2度、宇都宮34・9度、小名浜(福島県)34・6度、三島(静岡県)34・3度。水戸、銚子、小名浜は今年一番の暑さとなった。
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一方、沖縄は最も高い名護でも33・3度と関東の各地に比べて気温が上がらず、気象庁は「関東甲信は暖かい空気に加えてフェーン現象に近い状態になったのではないか」と説明している。
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2004/08/14 The Sankei Shimbun
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気温30度以上の「真夏日」が7月6日から続いている東京・大手町の気温が14日午前、30度を超えた。連続日数は40日となり、気象庁が大手町で観測を開始した1923年以降、最長記録を更新した。熊本では6月28日から48日連続の真夏日となった。
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気象庁によると、東京では14日午前8時20分に30度を観測。午前11時までに33・5度となった。15日は前線が南下するため最高気温は30度となる見込み。
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熊本では午前11時までに、33・2度を記録した。
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東京・大手町の真夏日連続日数は、1995年の7月23日から8月28日まで連続37日の記録を8月12日に更新した。
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2004/08/16 The Sankei Shimbun
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東京都環境科学研究所は16日、気象庁が東京・大手町で統計開始以来最高の気温39・5度を観測した7月20日に、足立区内で42・7度を独自に観測していたと発表した。
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気象庁の観測データではないため参考値にすぎないが、1933年に山形市で観測された国内の最高気温40・8度を1・9度上回っていた。
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同研究所によると、7月20日午後1時40分、足立区江北の小学校で42・7度を観測した。午後1時には同じ場所で41・8度、荒川区町屋で41・4度など、23区内の観測地点106カ所のうち8カ所で40度を超えていた。
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同研究所は、小学校の百葉箱に自動温湿度記録計を設置し10分間隔で測定。気象庁では専用の円筒を使い、内部の空気を常にファンで循環させながら温度を測定しているという。
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2004/08/11 The Sankei Shimbun
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猛暑で電力不足が深刻になっている中国上海市で、気温を下げるための「人工降雨」作戦が10、11日の2日連続試みられ、11日、市郊外の一部地域で成功した。
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上海テレビなどによると、浦東新区や南匯区、閔行区で降雨量が最大14・2ミリに達し、気温が31度から4・2度下がった。
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市当局は空軍から軍用輸送機を借用し、ヨウ化銀を入れた「降雨誘発弾」を雲に向け発射。10日は、一部地域で小雨が降っただけで失敗していた。
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ヨウ化銀は、雲の中の細かい水滴が凝集し雨になるのを促す。報道によると、1回当たり約470万元(6300万円)の経費が掛かる。隣の江蘇省で7月下旬に実施した際は、気温が3−10度下がった。(共同)
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2004/08/04 The Sankei Shimbun
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気象庁は4日、東海地方の沖で、黒潮が本州から大きく離れて流れる「大蛇行」の発生を人工衛星や漂流ブイによる観測で確認したと発表した。6月下旬以降、大蛇行の影響とみられる潮位上昇が紀伊半島東岸から東海地方にかけて観測されており「大潮期を中心に低地の浸水などへの注意が必要」としている。
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4日までの観測では、黒潮が蛇行し最も南下した位置は静岡県の南約400キロ付近に達し、通常より約200キロ南にずれている。蛇行は昨年末に九州の東方海域に出現、徐々に東に移動し東海沖で大きく発達した。
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大蛇行が起きると、蛇行部分と本州南岸との間に海中から冷たい水がわき上がって「冷水塊」が発生。漁場が変わるなど影響があるとされる。
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独立行政法人水産総合研究センターによると、過去の蛇行時には伊勢湾のイカナゴ漁が不漁だったが、今年は豊漁。また静岡県の御前崎沖ではカツオ漁が例年になく好調。同センターは「カツオの好漁は冷水塊の東側に暖水が流れ込み、黒潮とともに北上したカツオが沿岸に集まったのではないか」としている。
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一方で、シラス漁は伊勢湾、遠州灘沖で不漁という。
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気象庁によると、黒潮の大蛇行は1953年以降6回発生、最近では89年12月から91年5月まで続いた例がある。
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2004/08/01 読売新聞 Yomiuri On-Line
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東京都内で7月1か月間に熱中症で救急搬送された人は計626人に上り、東京消防庁が統計を取り始めた1999年以降、過去最高だったことが1日わかった。
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同庁によると、搬送者の内訳は男性418人、女性208人。70代が85人で最も多く、60代が79人など、60代以上が4割を占めた。
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意識不明など重体に陥った人は70人。屋内にいた人が6割に上った。
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都心で38・1度を観測した21日は、最も多い81人が搬送された。午後3時ごろ、足立区の女性(65)が自宅玄関で友人と会話中に意識を失ったほか、練馬区の男性(78)が自宅の廊下で倒れ、夜になって帰宅した家族に発見されたケースも。過去に救急搬送が最も多かった月は、2001年7月の538人。これを88人上回った。
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2004/07/23 The Sankei Shimbun
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中国では今月に入って内陸部や南部を中心に豪雨が相次ぎ、国営新華社通信などによると、20日現在、洪水や土砂崩れなどによる死者は約400人、行方不明者は約100人に達している。南西部の雲南省盈江県では同日、大規模な土石流が発生、12人が死亡、約50人が行方不明だという。
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被災者数は全体で4574万人に上り、経済損失額は148億元(約1900億円)、農作物の被災面積も306万ヘクタールに及んでいる。(北京 野口東秀)
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2004/07/22 読売新聞 Yomiuri On-Line
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気象庁は22日、局地的な集中豪雨などの気象現象を、従来より高い精度で予測するシステムを9月から導入すると発表した。
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梅雨前線などを構成する個々の積乱雲の状態をコンピューター上で再現できるようになったため、雨の強さや場所、時間を従来より正確に計算できるという。
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これまでのシステムは計算に時間がかかるため、主に水平方向の雲の動きしか取り扱っていなかった。このため、高気圧や低気圧、前線に伴う降雨域といった幅100キロ・メートル以上の気象現象は予測できたが、幅10キロ・メートル以内の個々の積乱雲が雨をどれくらいの量と強さで降らせるかを予測すると、大きな誤差が生じていた。
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新システムは10キロ・メートル幅で水平方向だけでなく、上下方向の雲の動きもとらえるように計算方式を改善。雲の中の水蒸気が、どのように雨に変わるかといった過程も計算に取り込めるようになった。
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福岡県太宰府市で昨年7月に発生した1時間に100ミリを超える豪雨は、旧システムではほとんど予想できなかったが、新システムでは正確に予測できた。同庁は「豪雨の位置を正しく絞ることができ、防災気象情報に反映できる」としている。
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2004/07/21 The Sankei Shimbun
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日本列島は21日も強い太平洋高気圧に覆われ、関東甲信や東海地方を中心に35度以上の猛暑が続いた。甲府では午後1時すぎ、40・4度を記録。1927年に宇和島(愛媛県)で観測した40・2度を抜き、全国の気象台、測候所で観測した最高気温記録の2位となった。1位は33年に山形で観測した40・8度。
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気象庁は「甲府は朝から晴れて気温が上昇したところに、北西側から山越えの風が吹き込みフェーン現象が発生。盆地で暖かい空気がこもりやすいことが重なって気温が上昇した」と説明している。
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各地の最高気温は熊谷(埼玉県)38・2度、東京38・1度、千葉37・2度、浜松(静岡県)37・2度、秩父(埼玉県)と横浜36・5度、油津(宮崎県)36・4度、高知36・3度、尾鷲(三重県)36・2度。浜松、横浜、高知、尾鷲は今年一番の暑さだった。
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22日は前線が伊豆諸島の南海上まで下がる見込みで、関東甲信地方の気温は20、21両日ほどには上がらないとみられる。関東以西は30度以上の夏らしい天気が続くという。
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2004/07/20 中国新聞ニュース
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日本列島は二十日、高気圧に覆われて関東甲信地方を中心に気温が上昇し、記録的猛暑となった。東京・大手町では午後零時五十八分に三九・五度となり、東京の年間を通じた最高気温記録三九・一度(一九九四年八月三日)を大きく上回った。
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地域気象観測システム(アメダス)のデータでは、千葉県市原市牛久で零時四十分に四○度を記録した。
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正午現在の気温は、甲府三八・三度、熊谷(埼玉県)三八・○ 度、千葉三五・三度、横浜三四・五度など。
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気象庁は「関東甲信地方は海風が入りにくく、内陸部から熱を含んだ北風が入り込んで気温が上昇している」と説明。二十日の最高気温は熊谷で三九度、千葉で三八度、横浜は三六度と予想している。
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2004/07/20 The Sankei Shimbun
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東京消防庁によると、東京23区内では20日、男性1人と女性3人の計4人が熱中症で病院に運ばれた。そのうち73歳と85歳の女性の症状がやや重いが、命に別条はないという。
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2004/07/13 The Sankei Shimbun
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気象庁は13日、関東甲信、東海、近畿地方が梅雨明けしたとみられると発表した。関東甲信は平年より7日、昨年より20日、東海は平年より7日、昨年より18日、近畿は平年より6日、昨年より19日、それぞれ早い梅雨明けとなった。
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東北、北陸地方の梅雨明けは「梅雨前線の影響でまだ先になる見込み」としている。
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今後1週間、甲信北部や関東北部の山沿いを中心に、にわか雨や雷雨となる日もあるが、太平洋高気圧に覆われて晴れる日が続く見込み。
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気象庁によると、梅雨入りした6月6日以降の降水量は、前橋で70ミリと平年の約30%。京都も181ミリ、約60%で雨が少なかった。
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局地的に大雨が降る所もあったが、全体的に太平洋高気圧に覆われることが多く、梅雨前線が活発になる日が少なかったという。
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2004/07/11 中国新聞ニュース |
気象庁は十一日、中国、四国、九州地方で梅雨明けしたとみられると発表した。平年より九―二日、昨年より二十―十一日早い梅雨明けとなった。
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気象庁の観測によると、日本付近にあった梅雨前線が弱まった。向こう一週間は太平洋高気圧に覆われ、にわか雨が降る日もあるが、晴れる日が続く見込み。
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梅雨期間中の雨量は鹿児島で平年の約57%となるなど、平年を下回る地域が多かった。
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2004/06/16 The Sankei Shimbun
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政府の南極地域観測統合推進本部は16日、東京都内で開いた総会で、11月に出発する第46次の観測隊員51人を決めた。隊長に気象庁の松原広司氏(兼夏隊長)、副隊長に国立極地研究所の渡辺研太郎氏(兼越冬隊長)が既に決まっており、秋に追加決定する9人を合わせ、総勢62人になる。
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来春まで南極で活動する「夏隊」は25人、再来年の春まで残る「越冬隊」が37人。一行は11月下旬に成田空港を出発、オーストラリアで南極観測船「しらせ」に乗船し、昭和基地に向かう。
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2004/06/07 The Sankei Shimbun
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気象庁は7日、北陸と東北地方が梅雨入りしたとみられると発表した。平年比では、北陸と東北南部は3日早く、東北北部は5日早い。昨年比では、いずれも5日早かった。梅雨のない北海道を除いて日本列島は梅雨入りしたことになる。
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気象庁によると、7日は日本海から東北南部にかけて前線が停滞し、北陸では一部晴れている地域があるものの、気圧の谷や前線の影響でぐずついた天気の日が多くなる見込み。
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平年の梅雨明けは、北陸が7月22日ごろ、東北南部は7月23日ごろ、東北北部は7月27日ごろ。
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2004/05/31 The Sankei Shimbun
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梅雨や冷夏など日本の夏の気候を左右するオホーツク海高気圧は、北欧上空の大気の動きが“種”となり、そのエネルギーがシベリア上空を経て東に伝わることによって生まれることを中村尚東京大助教授(気候力学)と気象庁海洋気象情報室の深町知宏さんが31日までに突き止めた。
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オホーツク海高気圧は春から夏にオホーツク海の上に現れる大型高気圧。夏に強まると「やませ」という冷たく湿った北東風を北日本に吹かせ、冷害を起こす。今回の研究は長年の謎だった成因を解明し、予報の精度アップに道を開く画期的成果として注目される。
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中村さんらは米海洋大気局の過去30年の気象データを分析。7月にオホーツク海高気圧ができる際、約1週間前に北欧上空で高気圧が強まり、それが弱まるとシベリアの北極海沿岸で低気圧ができ、その衰えとともにオホーツク海高気圧が成長していた。
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中村さんらは「ロスビー波」という大気エネルギーの波動が、北極海沿岸の約10キロ上空を吹く秒速約10メートルの西風、ジェット気流に乗り東に伝わることで、これら一連の変化が起きることを解明。
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気流出口に当たるオホーツク海の北で高度約10キロに高気圧が発生し、冷たい同海の上に東風を吹かせる。海上で冷やされた空気は同海西部にたまり、オホーツク海高気圧が発達するメカニズムを突き止めた。
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昨年と1993年の冷夏では特にロスビー波の動きがはっきりしており、北欧のさらに西の北大西洋や北米西岸でロスビー波が発生し、2週間ほどかけオホーツク海上へと伝わっていた。
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中村さんは「予報精度を上げるには北欧の気圧の監視や、ロスビー波を伝えるジェット気流の研究を進める必要がある」と話している。
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2004/05/27 The Sankei Shimbun
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気象庁は27日、2003年度に起きた地震や集中豪雨、大雪などの災害と、地球温暖化やオゾン層監視に対する同庁の対応をまとめた年次報告書「気象業務はいま2004」(気象白書)を公表した。
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今回の白書は「天気予報で降水確率などが大きく外れた年間日数を2割程度減らす」「5日後の降水予報の的中率を70%以上にする」といった各分野ごとの目標を掲載したのが特徴。
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気象庁は白書を毎年公表しており、今回は「活(い)かそう情報、防ごう災害」をテーマに、防災対応を中心に特集を組んだ。
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2003年度は、マグニチュード8クラスを記録した9月の十勝沖地震など、最大震度が6弱以上の地震が6回も発生し、九州や東北、北海道では土砂災害も起きた。特集では、災害の発生状況を図解付きで掲載し、改善策なども盛り込んだ。
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気象庁は白書をすべての都道府県、地方自治体に配布する一方、全国の主要書店で6月1日から販売する。
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2004/05/27 The Sankei Shimbun
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気象庁は27日、台風の中心が到達する予想範囲を示す「予報円」を6月1日から10−25%程度小さくすると発表した。10分間隔で降水予測をする「降水ナウキャスト」の運用も6月1日から始める。
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気象庁によると、スーパーコンピューターを使った予報精度が年々向上しており、2001年から03年の予報誤差を調査した結果、平均で10%、台風の移動速度が速い場合には約25%程度、予報円を小さくすることが可能と判断した。
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降水ナウキャストは、特に都市部で急に発生する集中豪雨の被害を少なくするのが目的。従来は「1時間雨量を6時間先まで」発表していたが、これに加えて全国を1キロ四方に区切って雨の強さなどを示した上で「10分間雨量を1時間先まで」発表する。
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気象庁は「降水ナウキャストは関係省庁や自治体、民間気象事業者に提供し、本年度内には気象庁のホームページでも公開したい」としている。
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2004/05/27 読売新聞 Yomiuri On-Line
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全国で1キロ四方に降る雨を予想します――。気象庁は来月1日から、集中豪雨などに対応できる新しい降雨予想システムの運用を始める。
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日本中を1キロ四方に区切り、その場所の10分間の降水を10分ごとに予想するもので、防災関係省庁や地方自治体、報道機関などを通じて提供する。相次ぐ都市型水害などに威力を発揮すると期待されている。
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このシステムは「降水ナウキャスト」と呼ばれ、気象レーダーとアメダスによる観測情報をコンピューターで処理、発表時点から1時間先までを10分間ずつに分けて、10分間の降水状況を10分おきに予想する。「ナウキャスト」は予報を意味する「フォーキャスト」をもとにした言葉で、現在進行形の予報を意味する。
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これを使えば、短時間に特定の地域を襲う集中豪雨を事前に把握でき、住民の避難を促すことができるほか、「ちょっと買い物に出かけるが、駅の近くで傘が必要か」といった生活に密着した使い方もできる。
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予想は、10分間の雨量を、ゼロから100ミリの範囲について88段階に分けた数値で示す。このデータを受け手側の防災関係機関などが画像や映像に換え、インターネットのホームページなどを通じて公開することになる。予想される雨の強さで色分けした地図を作れば、地域ごとの豪雨の推移などが分かる。
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気象庁の降雨に関する情報には、「降水短時間予報」があるが、5キロ四方について6時間先までの1時間ごとの雨量予想で、短時間の集中豪雨には対応しきれていなかった。
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2004/05/25 The Sankei Shimbun
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気象庁は25日、6月から8月の3カ月予報を発表した。この期間の平均気温は北日本と東日本で平年並み、西日本と南西諸島は平年並みか高いとみられ、3カ月降水量は北日本を除いて平年並みの見込み。
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同庁は「昨年は南西諸島などを除いて冷夏傾向だったが、今年は極端な低温になりにくく、梅雨明けから夏らしい天気が期待できると思う」としている。
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▽6月 平年に比べて曇りや雨が多い。気温は北、東日本で平年並み、西日本は平年並みか高く、南西諸島は高い。降水量は南西諸島以外は平年並みか多い。
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▽7月 北日本は平年より曇りや雨が多い。気温は平年並みとみられる北日本以外は、平年並みか高い。降水量は北日本以外は平年並み。
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▽8月 北日本は天気がぐずつく時期もあるが全国的に晴れが多い。気温は北、東日本で平年並み、西日本と南西諸島は平年並みか高い。降水量は平年並み。
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2004/05/15 中国新聞ニュース
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十五日午前十一時七分ごろ、鹿児島県の桜島南岳が大音響とともに爆発した。鹿児島地方気象台によると、爆発音、体感空振とも「大」だった。
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2003年09月18日 The Sankei Shimbun
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気象庁は18日、今年の梅雨入りと梅雨明け時期の検討結果をまとめ、東北南部は「8月2日ごろ梅雨明けした」との当初発表を「実際には気温が上がらず(梅雨明けは)特定出来なかった」と修正した。今年、梅雨明けが特定できなかったのは東北南部と東北北部となり、東北南部で梅雨明けが特定されなかったのは1993、98年に続き3回目。
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近畿の梅雨明けは当初の7月26日から6日遅い8月1日となり、未特定だった93年を除くと最も遅かった。東海、中国、四国、九州北部は7月26日から7月31日に修正。北陸は当初の7月27日から8月1日に、沖縄は1日早めて6月20日とした。
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一方、梅雨入りは沖縄が1日遅い5月15日となった以外は当初発表通りだった。
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気象庁予報部は「強いオホーツク海高気圧の影響が長期間に及び、各地で梅雨明けが遅れる結果となった。特に東北南部は、宮城県や福島県の太平洋側で予想以上に天候回復がみられなかったので修正を決めた」と説明している。
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気象庁は、梅雨時期の判断が適正だったか毎年検討しており、過去7年間では全体の4割で期日を見直し、5日以上の修正は2割となっている。今年の期日修正は全体の4割、5日以上のズレは3割だった。
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今年は6月10日前後に九州から本州にかけて一斉に梅雨に入り、東北と東日本は気温の低い日が多く、西日本では梅雨期間の総降水量が平年を大きく上回った所が多かった。関東甲信は梅雨期間が平年より約10日長くなったが、総降水量は平年より少なかった。 |
気象庁:6カ月予報にスパコン導入 25日発表分から2003年09月10日[毎日新聞]Mainichi INTERACTIVE
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気象庁は11日、気温や降水量に関する6カ月予報について、今後はスーパーコンピューターを利用して予報すると発表した。これまでは過去の気象データと直近の観測データを比較し、経験則に基づいて予報していた。同庁は、予測精度を約1割高めることができるとみている。25日に発表する6カ月予報からスパコンの利用が始まる。
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6カ月予報は年に2回出され、気温と降水量を「平年より高い(多い)」「平年並み」「平年より低い(少ない)」の3段階で予報する。
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3カ月後の予報までは現在でも、直前の観測データなどをコンピューターに入力して計算し、予報されている。しかし、6カ月後を予測するためには、膨大な計算が必要で、同庁のコンピューターではこれまで対応できなかった。
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過去14年間のデータを使って計算したところ、予報の的中率は45%で、従来の方法の37%を上回った。【河内敏康】
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2003年08月14日 The Sankei Shimbun
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日本列島は14日、前線の影響でほぼ全国的に曇りや雨となり日中も気温が上がらず、豊岡(兵庫県)の最高気温が平年を10・4度も下回る21・9度、東京都心が8・2度低い22・8度となり、沖縄など南西諸島を除く各地で10月上旬から中旬並みの肌寒さとなった。
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北から冷たい空気が流れ込んだ上、日照がなかったのが原因で、夏らしい暑さが戻ってくるのは週末以降になりそうだ。
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気象庁の観測によると、主な都市の最高気温は札幌と大阪で25・2度と辛うじて25度以上の「夏日」となったが、仙台21・1度、名古屋24・3度、広島23・6度、福岡22・7度といずれも25度を下回り、平年より9・1−6・9度も低かった。
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那覇の最高気温は31・9度と、平年並みだった。
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気象庁によると、15日も前線は日本列島の南岸沿いに停滞する見込みで、東京都心の最高気温も25度程度にとどまる見通し。
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2003年08月12日 The Sankei Shimbun
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真夏の北半球各地で異常気象が相次いでいる。日本では11日、「梅雨明けなし」が正式に決まった東北北部など北日本が記録的な日照不足と低温の一方、欧州は英国やドイツで史上最高気温が更新される猛烈な熱波に襲われ続け、夏の観光客も大幅に減少している。やはり高温少雨の台湾では干魃(かんばつ)や渇水の被害が広がるなど、産業や環境にも大きな影響を与える気象問題は地球規模で深刻さを増している。
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英国では10日午後、ロンドン南方のケント州グレーブゼンドで気温38.1度が観測され、これまで同国の最高気温記録だった1990年8月の37.1度を大幅に更新した。英国ではこの時期でも通常の平均最高気温は20度台前半なだけに、線路の変形による事故を恐れて鉄道ダイヤが大幅に乱れるなど、暑さに慣れていない国民の間では日常生活への影響が広がっている。
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欧州は7月半ば以降、猛烈な熱波に見舞われており、ドイツでも9日に40.4度の国内最高記録が更新されたばかり。フランス、スペインなどでも最高気温40度以上の日が相次ぎ、仏緊急医師会のペルー会長は、パリ市内での熱波による死者が「10日までの4日間で50人以上にのぼった」と指摘している。
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熱波により、欧州各地で大規模な山火事が発生しているほか、電力不足や干魃の懸念も強まっている。イタリア南部の避暑地に滞在中のローマ法王ヨハネ・パウロ二世も10日、「渇いた地に、主が冷たい水の恵みを与えてくださるよう」祈りをささげるなど、事態は“神頼み”の様相さえ呈している。
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東アジアでも台湾や中国南部は少雨に悩まされており、中国南部では800万人以上が飲料水不足に見舞われた。台湾北部でも、名産のウーロン茶などの茶畑で、地域によっては6割の茶葉が枯れ、10億台湾元(約34億円)以上の損害が出ているうえ、台北市の一部では13日から給水制限が行われる。一方、中国中部は例年よりはるかに降水量が多く、大洪水などの心配が出ている。
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≪温暖化とは直結せず、原因は不明≫
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気象庁によると、欧州を熱波が襲っているのは、通常ならアフリカ北部を覆っている高気圧が欧州南部まで北上したり、欧州北部上空を流れる気流(偏西風)のコースが変化したことなどが原因。例年ならば欧州に届くことのない高温の空気が流れ込んでいることが、異常な気温上昇を招いている。
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一方、台湾や中国南部などでは温かい亜熱帯高気圧が平年より早く南から進出し、梅雨前線も北へ押し上げてしまったことで、高温少雨となり、渇水などを招いた。
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また押し上げられた梅雨前線が中国中部に停滞したため、同地域は逆に大雨と低温に見舞われることになったという。
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気象庁では、今夏の世界的な異常気象の中でも、欧州と中国南部などの例が「最も特徴的」として情報収集や監視を続けている。ただ、通常と異なる高気圧の動きなどが引き起こされた理由は不明なままで、なぜ異常気象が相次いでいるかという根本的な疑問への答えは見当たらないのが実情だ。
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熱波に関しては、温室効果ガスなどによる地球温暖化との関連を指摘する向きもあるが、気象庁では一連の異常気象に対する影響について「全世界的に、気温は確実に上昇している」としながらも、「地球温暖化が、特定の時期や地域の高温につながるとはみていない」と否定的な見解を示している。
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また、欧州の気象専門家の間でも、地球温暖化が今夏の欧州の熱波に直結しているわけではないとの見方が主流となっている。
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2003年08月11日 The Sankei Shimbun
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仙台管区気象台は11日、東北北部の梅雨明けについて「これまで明確に梅雨明けと判断できる時期がないまま、季節的に秋への移行期に入った」として、梅雨明け宣言をしないと発表した。
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同気象台によると、東北北部で梅雨明け時期が特定できなかったのは1951年の発表開始以来3回あった。
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東北北部は6月16日の梅雨入り以降、梅雨前線などの影響でぐずついた天気が続き、7月は太平洋側を中心に記録的な低温と日照不足となった。8月に入り一時的に晴れた日もあったが、台風10号などの影響で長続きしなかった。平年の梅雨明けは7月27日ごろ。
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2003年08月07日 The Sankei Shimbun
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欧州各地の猛暑は6日も続き、ロンドンでは観測史上最高の35・4度を記録。AP通信によると、パリでは39・5度と1947年に記録した40・4度の過去最高に迫り、イタリア空軍の気象担当者はAP通信に「過去50年間で最も暑い夏の一つといえる」と語った。
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ロンドンの新たな観光名所として人気のテムズ川沿いの大観覧車「ロンドン・アイ」は、卵形の観覧室内の温度が上昇して不快になったため日中の運転を一時停止。ロンドン発ニューヨーク行きの超音速旅客機コンコルドは冷房などで燃料消費が増えたためか飛行中に燃料が不足、カナダのニューファンドランドに臨時着陸し燃料補給した。
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AP通信によると、ポルトガル各地の山火事は火勢は衰えているものの、山歩き中に追い詰められたとみられる男女の焼死体が見つかり、先週の出火以来の死者は少なくとも14人。スペインでも熱射病で2人が死亡するなど、熱波による死者は計14人に上った。
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ドナウ川流域のバルカン諸国では日照りのため川の水位が低下、第二次大戦中に沈没した船舶の姿が見え始めた。水中の酸素が減少しており、水生生物への悪影響が懸念されているという。(共同)
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2003年08月05日 The Sankei Shimbun
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欧州各地は4日、熱波の影響で気温が軒並み上昇し、ポルトガルでは過去最大規模の山火事を国家災害に指定、英国では鉄道の線路のゆがみに備え、列車が減速運転した。
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5日以降も気温はさらに上がる見通しで、観測史上、最高を記録する地域もありそうだ。
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ポルトガル政府は4日、臨時閣議を開き、相次ぐ山火事を国家災害に指定。被災者支援に乗り出すことを決めた。国内の一連の山火事で9人が死亡している。
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スペインの中・南部でも3日から4日にかけて山火事が発生。オリーブ畑などが被害を受けた。アンダルシア地方では気温が40度を超えた。
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英国では、列車が最高時速を180キロから100キロに減速して運転。一両日中には国内の過去最高気温37・1度を上回ることも予想されている。
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ロイター通信などによると、8月の平均気温が24度のパリでは、4日の気温が37度に達した。北欧のフィンランドでもこの夏、気温が33・3度まで上がったという。(共同)
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2003年08月04日 The Sankei Shimbun
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無人飛行船を高度約20キロの成層圏に滞空させ、放送や地球観測の基地として使う「成層圏プラットホーム」の試験機を成層圏まで飛ばす、初の実験が4日未明から早朝にかけて、茨城県日立市の日立港で実施された。
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実験主体の独立行政法人航空宇宙技術研究所などによると、試験機は成層圏に到達し、実験は成功した。飛行船が成層圏に到達したのは世界で初めてという。
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試験機は全長約46メートル、重さ約500キロで動力はない。実験では、高度16・4キロの成層圏下層まで上昇、30分間ほど滞空し、大気を採取した。その後、地上からの指令で機体からヘリウムを放出し降下させ、日立港の東約40キロ沖で回収した。飛行時間は1時間54分だった。
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採取した大気は海洋科学技術センターで、二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの濃度分析を進める。本年度末からは飛行船に通信機器を載せる実験を進め、約10年後の実用化を目指す。
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2003年08月02日 The Sankei Shimbun
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関東甲信地方と東北南部の梅雨明けが発表された2日、東日本から西日本の広い範囲にかけて晴天に恵まれ、最高気温は大分県日田市で35・6度、熊本市で34・8度、鳥取市と佐賀市が34・7度など西日本を中心に今夏最高を記録したところが多かった。
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福井県敦賀市、兵庫県豊岡市、長野市、山口県萩市でもそれぞれ34・3度と今夏最高を記録した。
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2003年08月02日 The Sankei Shimbun
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仙台管区気象台は2日、東北地方南部(宮城、山形、福島)が梅雨明けしたとみられると発表した。平年並みだった昨年より10日遅く、1951年に統計を始めて以来、梅雨明けが特定できなかった93、98年を除き、3番目に遅い記録となった。
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同気象台によると、東北南部は2日、高気圧に覆われ晴天となり、気温が高い地域が多くなった。しかし、今年は太平洋高気圧の勢力が弱いため、今後は曇りや雨の日もありそう。
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東北地方では梅雨期間中に低温、多雨の状態が続き、農作物などへの悪影響が懸念されている。
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6月12日に梅雨入りした後、仙台で387ミリ(平年比約143%)、山形で268ミリ(同約119%)、福島で253ミリ(同約105%)の降雨量があった。 |
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2003年08月02日 The Sankei Shimbun
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気象庁は2日、関東甲信地方が梅雨明けしたとみられると発表した。平年、昨年と比べ各13日遅い。梅雨明けが特定できなかった1993年を除くと、8月の梅雨明けは、統計がある51年以降3回目。過去最も遅い梅雨明けは82年の4日だった。
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今年の梅雨は、オホーツク海高気圧から湿った空気が流れ込んだ影響などで、日照時間が少なく低温となる「梅雨寒」状態が続いた。
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気象庁は「東日本(関東甲信、北陸、東海)の8月は晴れが多く、気温は平年並みだが、天気が不安定で曇りや雷雨になりやすい日がある」と予測している。
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2003年08月01日 The Sankei Shimbun
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気象庁が1日発表した7月の気候統計値によると、北日本(北海道と東北)の月平均気温は平年比マイナス2・9度と、北海道で水稲の作況指数が61と戦後最悪クラスの冷害に見舞われた1954年と同じ数値を49年ぶりに記録した。
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東北から中部地方で3245億円の被害を出した88年(平年比マイナス2・8度)や、沖縄を除く全国で9791億円の被害が出た93年(同2・2度)の冷害の時よりも低かった。
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異常低温となった北日本は8月も前半を中心に気温が平年並みか平年より低く、日照時間も少ない見込みで、同庁は農作物の被害に注意するよう呼び掛けている。
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気象庁によると、7月はオホーツク海高気圧が月を通じて強く、逆に太平洋高気圧の北への張り出しが弱かったため、梅雨前線が本州上や南岸に停滞。北日本から西日本(近畿以西、南西諸島除く)にかけて低温と日照不足の「梅雨寒」だった。
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平均気温は、九州南部の一部と南西諸島を除いた全国で平年を下回った。特に北海道のオホーツク海側や東北太平洋側は、平年を3度以上も下回った地点があり、仙台は月平均18・4度(同3・7度)。93年の低温記録を更新した。ほかに10地点で低温の記録を塗り替え、3地点がタイ記録となる“寒さ”だった。
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一方、名瀬(鹿児島)と久米島(沖縄県)は高温の記録を更新した。
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日照時間は、北海道日本海側、南西諸島以外は平年を下回った。東北の太平洋側、関東甲信、北陸、近畿の日本海側、山陰では平年の40%以下の地点もあった。特に宮古(岩手県)は、1カ月でわずか25・7時間と平年の17%に止まり、41年に記録した50・7時間を大幅に下回った。ほかに24地点で日照時間の最小値を更新した。
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降水量は東北太平洋側、中国、九州北部で平年の170%以上となった地点があり、大船渡(岩手県、平年比325%)、厳原(長崎県、同269%)の二カ所で降水量最大値を更新。北海道、九州南部、南西諸島は平年以下だった。
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気象庁は「今後オホーツク海高気圧は弱まり、東日本(関東甲信、北陸、東海)と西日本は晴れが多く気温は平年並みだが、天気が不安定で曇りや雷雨になりやすい日がある」と予想している。
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2003年07月31日 The Sankei Shimbun
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南アルプスを背に黄色く咲き誇るヒマワリが全国的に有名な山梨県明野村で「明野サンフラワーフェス」が開かれているが、31日も長引く梅雨の影響で開花が遅れヒマワリ畑は「真っ青」。観光客も残念顔だ。
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同村では農道沿い約1キロに約21万本のヒマワリが植えられ、例年7月下旬に満開になる。今年は日照不足で花が開かず、このままの状態が続くと見ごろは8月7−8日ごろにずれ込みそう。
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静岡県沼津市から家族連れで来た男性会社員(37)は「せっかく楽しみに来たのに」とため息。観光ツアーで埼玉県から訪れた女性(61)は「一面真っ青のヒマワリ畑は初めて」と目を丸くした。
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同フェスは、8月31日まで。問い合わせは同村産業課、電話0551(25)2311。
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2003/07/26 中国新聞地域ニュース
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広島地方気象台は二十六日、中国地方が梅雨明けしたとみられる―と発表した。平年より六日遅く、梅雨入りからの降水量は広島市が平年比一・五倍の六三一ミリ、呉市で一・三倍の四八一ミリと各地で平年を上回った。
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中国地方は高気圧に覆われ、山陰の一部を除いて広い範囲で晴れた。夏らしい強い日差しが降り注いだ広島市中区の繁華街では、日傘を差して歩く女性の姿が目立った。午後の最高気温は広島、呉市が三一度、福山、庄原市で三〇度と、ほぼ平年並みの見込み。
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広島地方気象台は「向こう一週間は、にわか雨や雷雨はあるものの、晴れる日が多いだろう」と予報している。
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九州北部や四国、近畿、東海地方も二十六日、梅雨明けした。
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2003年07月24日 The Sankei Shimbun
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気象庁は24日、8−10月の3カ月予報を発表した。北日本や東日本で続いている低温状態は、8月には平年並みの暑さになるとの予想を明らかにした。
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同庁によると、これまで北、東日本を中心に低温や日照不足をもたらす一因になっていたオホーツク海高気圧は、8月になると次第に弱まる見込み。逆に、張り出しが弱まっていた太平洋高気圧の勢力が強まるという。
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太平洋高気圧は、梅雨前線を日本列島から北に押し上げて夏の暑さをもたらすなどの役割を持っている。
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同庁気候・海洋気象部は「7月は太平洋高気圧が予想より弱かったが、フィリピン付近の対流活動が今後活発化するのに伴い、太平洋高気圧が強まって気温が上がる」と話している。
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▽8月 北日本は前線や低気圧の影響でぐずつく時期がある。東、西日本は平年同様晴れが多いが曇りや雷雨の時期もある。南西諸島は晴れが多い。気温・降水量は南西諸島以外は全国で平年並み。
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▽9月 東、西日本は残暑の時期がある。気温は全国で平年並みか高く、降水量は南西諸島以外は平年並み。
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▽10月 気温は全国で平年並みか高く、降水量は南西諸島以外は平年並み。 |
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2003年07月23日 The Sankei Shimbun
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暦の上では1年で最も暑いとされる「大暑」の23日、日本列島は沖縄を除き、ぐずついた空模様となった。各地の気温は西日本で平年並みとなったが、北、東日本は「梅雨寒」をもたらしたオホーツク海高気圧が張り出し、平年を大幅に下回る肌寒い一日に。東京都心のオフィス街では、長袖カーディガンを羽織って出勤する女性の姿が目立った。
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気象庁によると、正午現在の気温は、東京で20・1度(平年比マイナス8・5度)と5月上旬並みとなったほか、札幌17・8度(同6・9度)、仙台16・5度(同9・0度)、名古屋20・6(同9・1度)、大阪24・8度(同6・0度)、高松25・9度(同4・0度)。福岡も28・6度で平年より1・6度低くかった。
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気象庁は「大陸からの寒気が入り込んでいるため、東日本を中心に週内は気温が低い状態が続く」と予想している。
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2003年07月22日 The Sankei Shimbun
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鹿児島地方気象台は22日午前、九州南部(奄美地方を除く鹿児島、宮崎両県)が梅雨明けしたとみられると発表した。九州南部の梅雨明けは、平年より9日遅く、昨年の7月21日より1日遅い。
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同気象台によると、梅雨前線が朝鮮半島付近まで北上。向こう1週間はにわか雨の降る所があるが、高気圧に覆われ晴れる日は多いという。
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九州南部は6月9日に梅雨入り。梅雨期間中の降水量は鹿児島で714ミリ(平年571ミリ)、宮崎市で794ミリ(同509ミリ)と平年より多かった。
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2003年07月22日 The Sankei Shimbun
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日本アルプスのほぼ全域が、年間最大5ミリのペースで沈降していることが、国土地理院の衛星利用測位システム(GPS)観測で22日までに分かった。
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一帯は地殻変動で東西から押されているため、本来なら徐々に盛り上がるはず。沈降は、数年だけの短期的な現象なのか、地殻活動が変化を起こしているのか−。謎の沈降に、研究者も首をひねっている。
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地理院は、全国約1200カ所に配備したGPS観測網で地殻変動を観測している。村上亮総括研究官らは、1996年から6年間のデータを使い、列島各地の高さの変化を調べた。
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その結果、長野、新潟、富山、岐阜、山梨、静岡県にまたがる北、中央、南アルプスの一帯が徐々に沈んでいることが、初めて判明した。沈降は、最大で年間約5ミリだった。従来の水準測量は、主要道路に沿って高さを測ってきた。しかし、その方法では広い山岳地帯全体の変化をとらえきれないため、沈降が分からなかったらしい。
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GPS観測では、全国のほかの場所でも沈降や隆起が検出された。しかし、いずれもプレートの動きなどの地殻変動や地下水のくみ上げが原因と考えられ、従来の水準測量が示していた変動と矛盾はなかった。日本アルプスの沈降だけが、説明できない現象として浮かび上がった。
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村上さんは「GPS観測点は山腹やふもとにあるので、山頂が沈んでいるかどうかは分からない。精密観測により初めて分かった謎の現象で、データを集めて地下の動きを解明したい」と話している。
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■GPS観測 国土地理院は地震や火山の研究、防災に役立てるため、1990年代半ばから全国に10−20キロ間隔で衛星を利用したGPS観測網を整備、地殻変動を観測している。カーナビで利用されているものよりけた違いに精度が高く、地殻が水平方向に数ミリ動いたことも分かる。高さ方向の精度は劣っていたが、長期間の観測データを積み重ねることで変動をミリ単位でとらえることが可能になった。
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2003年07月22日 The Sankei Shimbun
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熊本県水俣市の土石流被害で、熊本県の職員数人が最初に崩落した山の斜面まで踏査した。通常は20−30メートルだった川幅が5倍以上に広がり、治山ダムの一部が破損するなど、土石流のすさまじさが明らかになった。
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21日の調査では、家屋が流された集落から、斜面が崩落した付近までの約2キロを、3時間以上かけて歩いた。下流部は泥と岩などでぬかるみがひどく、ひざが抜けなくなるなど、歩行が難しい状態。直径5−6メートルの大きな岩石がたくさん転がっていた。
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上流部では、泥は流され、岩石やなぎ倒された樹木などで埋まっていたが、こう配がきつく「いつ上から岩が転がってきてもおかしくないような危険な状態」だった。崩落した斜面には、山腹をスプーンでえぐり取ったような、大きな穴が開いていた。穴の表面は約1ヘクタールあった。
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県は土石流が流れた総面積は約2ヘクタールに上るとみている。県が1980年代前半に設置した3基の治山ダムはそれぞれ、上方の一部が破損していたが、決壊はしていなかったという。
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2003/07/21 読売新聞 Yomiuri On-Line
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地球規模の気象、環境などの観測システム構築を目指し、31日に米国・ワシントンで初めて開催される「地球観測サミット」で採択される宣言の原案が20日、明らかになった。
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大気、海洋などの環境変化に対する予測能力を高めるため、各国政府間で観測記録を共有する「地球観測システム」を構築することを明記。さらに、作業部会を設立し、来春、東京で開かれる予定の第2回会合までに10年間の実施計画を策定することも盛り込まれている。
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地球観測サミットには、日米両国のほか、英国、ロシア、中国など33か国が参加。日本は遠山文部科学相が出席する予定だ。
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宣言原案では、「人類全体の利益となる地球観測システムに参画することにより、将来の世代のために地球環境の保護に貢献する」と表明し、「全地球規模の情報の必要性を再確認」するとしている。そのうえで、〈1〉地上、航空、衛星ネットワークによる観測記録を完全かつ開放的に交換する〈2〉地球観測システムのための10年間の実施計画を策定する作業部会を設立する――などを明記している。
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世界の気象、環境などに関する「地球観測」は現在、世界気象機関(WMO)、食糧農業機関(FAO)など国際機関による連携が中心。地球観測サミットにより、各国政府が国レベルで精度が高い環境の調査、効果的な保護に取り組めるようになることが期待される。
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具体的には、地震や火山噴火、集中豪雨といった自然災害の前兆を把握して被害を最小限に食い止めたり、地球温暖化やエルニーニョ現象を正確にシミュレーションし、対策を立てたりすることに活用する。
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2003年07月15日 The Sankei Shimbun
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6月下旬以降、北日本から西日本にかけて、気温が低く日照の少ない状態が続いている。特に東北地方では最高気温の平均が、平年より5度近くも低く「梅雨寒」となった地域もあり、気象庁は農作物への影響に注意を呼び掛けている。
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気象庁によると、梅雨時に現れるオホーツク海高気圧が平年より発達しているため、梅雨前線が南に下がって広い範囲でぐずついた天気となり、日照時間が減少した。
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さらに、オホーツク海高気圧からの湿った冷気が北日本を中心に流れ込んだため、気温が下がったという。
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東北では太平洋側を中心に気温が下がり、6月24日−7月10日の最高気温の平均が、むつ(青森県)で4.8度、宮古(岩手)で4.3度も平年より低く、日照時間もこの2カ所は平年の10%台にとどまった。ほかの観測地点も日照時間が平年比50%以下が多かった。
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関東甲信地方でも、7月上旬の最高気温の平均は、水戸で22.6度(平年比マイナス3.1度)のほか、宇都宮23.5度(同3.2度)、東京25.6度(同1.9度)と平年より低く、日照時間の平年比も水戸が38%、宇都宮42%、東京48%だった。
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東海、近畿、中国、九州北部も日照時間が平年比50%前後の地点が目立った。
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気象庁は「梅雨前線の南下により、各地の梅雨明けは遅れる見込みだが、梅雨明け後は平年通り晴れて暑くなる日が多くなる」と予想している。
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2003年07月12日 The Sankei Shimbun
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異常高温と大雨、その一方では少雨も−。今年5月以降、世界各地で記録的な異常気象現象が起きている。猛暑のイタリアでは電力消費量増加から停電となり、アジアでは豪雨被害が相次いだ。地球温暖化が一因とみられ、専門家は「異常気象は今後も増える恐れがある」と指摘している。
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気象庁気候・海洋気象部によると、7月9日現在、異常高温は「イタリアからアフリカ北部」、「トルコから紅海沿岸」、「米国の東、中西部」などで続いている。週平均気温はイタリアからアフリカ北部で平年より3−4度高く、トルコ周辺や紅海沿岸は2−4度、米国東部などは3−5度平年を上回った。
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中でもチュニジアのチュニスは6月末に最高気温46度(平年31度)を記録、フランス南部も40度を超えた。イタリアのミラノは35度(同28度)を超え、スイスのジュネーブでは過去250年間で最も暑い6月となった。
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一方、アジア周辺は大雨に見舞われた。活発な梅雨前線のため中国南部の江西省で6月23−28日の合計降水量が470ミリ(平年300ミリ)を記録。重慶でも1カ月降水量が377ミリ(平年170ミリ)だった。バングラデシュ周辺はモンスーンの対流状態が活発化し、スリランカ南部では豪雨で800人以上の死者・行方不明者が出た。
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異常少雨が続くバイカル湖の南からモンゴル北部、スカンディナビア半島、トルコなどでは、いずれも最近1カ月の降水量は20ミリ以下に。多くの所で平年の20−30%以下の降水量となった。
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東大気候システム研究センターの木本昌秀教授は「長期的な変動の原因の一つに地球温暖化の影響があると思う」と指摘した上で、「21世紀は寒暖を繰り返しながらさらに気温が上昇し、最高気温を更新する地域が相次ぐ。大雨地域がある一方で、乾いた地域には余計雨が降らなくなることもあり得る」と話している。
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ブロッケン現象:山開きに「御来迎」 山形県・月山 2003年07月01日[毎日新聞]Mainichi INTERACTIVE
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山形県の出羽三山主峰の月山(1984メートル)山頂で1日、「御来迎(ごらいごう)」が出現した。これは日の出や日没時、高山で、背後から太陽光を受けた人の影が雲や霧に投影され、周囲に光の輪のような模様が浮かび出る現象。光背を背負った阿弥陀如来の姿になぞらえて言うようになった。欧州では、ドイツのブロッケン山で多く見られる現象で「ブロッケン現象」や「ブロッケンの妖怪」と呼ばれる。
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月山で御来迎が出現したのは午前4時50分ごろ。夜明け、太陽が昇った直後に参拝者の影が西側の雲に投影され、登山客から歓声が上がった。頂上小屋を経営する芳賀竹志さん(57)は「5歳から山開きの日は小屋にいるが、52年間で初めて」と感激していた。【長南里香】
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2003年06月26日 The Sankei Shimbun
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東北大大学院の福西浩教授(超高層物理学)と台湾の成功大学などの国際共同研究チームが、地上約16キロにある雷雲の上から、電離圏に向かって上向きに発生した約70キロの大規模な発光放電現象「巨大ジェット」を世界で初めて確認し、26日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
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これまで地上約50−90キロの範囲で、落雷に伴い小規模な発光放電現象が観測された例はあるが、今回は落雷はなく、強力な発光放電現象だけが確認された。福西教授は「地上と電離層間の強い電位差を解消するために起きたとみられ、大気圏とさらに上空の電離圏を電流が循環すると考えられていた地球規模の電気回路の構造を見直す必要がある」と話している。
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研究チームは、昨年7月、台湾の南端にある成功大の観測所から超高感度電荷結合素子(CCD)カメラを使って、フィリピンのルソン島付近の海上で発生した5回の巨大ジェットを観測。
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雷雲の上、地上約20キロ付近から見え始め、同約90キロの電離圏に向け木の枝のような形で発光。発光継続時間は0・5秒以下だった。また同じ時刻に宮城県女川町の東北大の観測所と、南極の昭和基地の観測所で発光に伴い発生した極低周波電波も検出、強い放電現象であることを確認した。
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福西教授は「これだけ強力な巨大ジェットが起きれば、大気の成分を変えて気候変動やオゾン層の破壊などをもたらす可能性もある」と話している。
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雑記帳:初観測の黄砂、イラク戦争の砂嵐と推定 2003年03月27日[毎日新聞]Mainichi INTERACTIVE
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◇黄砂は戦場から――。25日、26日に中国、四国、近畿地方で今年初観測された黄砂は8000キロかなたのイラク戦争の砂嵐と推定された。
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◇気象庁によると、中国で大規模な砂嵐がなく、中東の激しい砂嵐が偏西風に伴う強い西風に乗って4〜7日で飛来した可能性が高い。
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◇地中海低気圧の上陸で、南西風が砂漠上に吹き発生。3、4月がピークだが、「収束を待って戦火拡大」とはならないように……。 【金塚祐司】
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2003年03月26日(読売新聞)YAHOO! News
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大阪市や広島市、高松市など近畿や中国、四国地方を中心とする西日本の広い範囲で25日夕から26日夕にかけ、今年初の「黄砂」が観測された。昨年より2か月半遅かった。低気圧の通過後、中国大陸から気流に乗って運ばれてきたらしい。
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中国で砂漠化が進んでいるのに伴い、日本への黄砂飛来は近年激増していると言われており、昨年の黄砂観測は前年の約1・5倍、1276回にのぼった。
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2003/03/26 中国新聞地域ニュース
広島地方気象台は二十五日、山口県を除く中国地方の四月から六月までの三カ月予報を発表した。平年に比べ、四月は晴れる日が多く、五、六月は気温が高くなる―と見込んでいる。
| 四、五月は天気が周期的に変わり、六月は平年と同様に曇りや雨の日が多くなりそう、という。向こう三カ月の降水量は、ほぼ平年並み。平均気温は、平年並みか高くなる確率が合わせて90%としている。
| 福岡管区気象台によると、山口県は四、五月は晴れる日が多く、六月までの気温は高いとみている。
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| 2003/03/25 中国新聞地域ニュース
広島地方気象台は二十五日、広島市内の花見シーズン開幕を告げる、ソメイヨシノの開花宣言を出した。平年より四日早く、昨年よりは五日遅かった。
| 中区の縮景園では午前十時ごろ、気象台の職員が、開花予想に使ってきた標本木の枝に花が七輪ほころんでいるのを確認。周りでもつぼみが膨らみ、明日以降、桜色が広がりそう。
| 沿岸部の桜は「およそ一週間後には、満開となりそう」と、気象台はみている。
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| 2003年03月24日 The Sankei Shimbun
| 名古屋地方気象台は24日、名古屋市でサクラが開花したと発表した。平年より4日早く、昨年より5日遅い。
| 名古屋市千種区の同気象台構内のソメイヨシノが開花した。同気象台は「2月の平均気温が比較的高く、平年よりやや早い開花につながったのではないか」と説明。名古屋市内では、3月末から4月初めにかけて見ごろを迎えるという。
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| ソメイヨシノ:長崎市で開花 九州・山口で一番乗り 2003年03月19日 [毎日新聞] Mainichi INTERACTIVE
| 長崎海洋気象台は19日、長崎市で桜(ソメイヨシノ)が開花した、と発表した。九州・山口では第1号。平年より6日早く、昨年と同じ。
| また、福岡管区気象台は同日、今季最後の桜の開花予想を発表した。3月下旬の気温予想が高めに変わり、前回発表(12日)の予想開花日より4〜1日早めになった。19日と予想された熊本市は同日夕までに開花宣言できなかった。
| その他の予想開花日は次の通り。
| 【21日】大分市【22日】宮崎市、佐賀市【23日】福岡市【26日】長崎県福江市、同県厳原町【27日】鹿児島市、鹿児島県種子島、山口県下関市
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| 2003年03月19日 The Sankei Shimbun
| 地球上のどこでどれだけ雨や雪が降っているかを9基の衛星で3時間ごとに計測する「全球降水観測」(GPM)が2008年に始まる。
| 宇宙開発事業団と米航空宇宙局(NASA)の共同計画。世界水フォーラムで19日、創設が決まった国際洪水ネットワークにデータを提供するほか、天気予報の精度向上や水資源管理に役立つと期待される。
| 衛星による降水観測は現在、低緯度地方を対象とした熱帯降雨観測衛星(TRMM)が日米共同で運用されているだけで、観測頻度も2日に一度にとどまっている。
| GPMは、主衛星1基、副衛星8基で構成。2周波の降水レーダーなどを組み合わせ、雪や雨、水蒸気の分布のほか、雨の形成過程を全地球規模で把握する。
| 刻々と変化する水の蒸発や降水を観測することで水循環の包括的なデータが得られる。降水予報のほか、農作物の収穫予測や温暖化による気候変動の予測にも使いたいとしている。同事業団は主衛星を07年に打ち上げる予定。
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| 2003/3/9 中国新聞ニュース
| 春の彼岸のころ、薄い赤紫色の花を咲かせるヒガンザクラが、福山市花園町で早くも見ごろを迎えている。
| JA福山市会館前の歩道にぽつんと一本。道行く人たちを見下ろすように花を付けた。時折、吹き付ける強風にあおられ、花びらが空中を舞っていた。
| 近くの公民館に来ていた福山市地吹町の主婦松村裕子さん(34)は「こんなところに咲いてるなんて」と驚き、長女の愛梨ちゃん(5つ)は「たくさん咲いてほしい」と春の到来を喜んだ。
| 広島地方気象台によると、福山地区の八日の最高気温は一〇・九度(平年一一・八度)だったが、三月の平均気温は平年より高めで推移しているという。
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| 2003年03月07日 asahi.com
| 国内で黄砂の観測される日数が急増したのは、主な発生源がタクラマカン砂漠からゴビ砂漠へと東に約1000キロ移ったためである可能性が高いとわかった。中島映至(てるゆき)・東大気候システム研究センター教授らが、人工衛星の観測データやモデル実験から導き出した。
| 中島教授らは人工衛星がとらえた大気中の土壌粒子の量が、90年代に比べて、中国西部のタクラマカン砂漠上空で減ったことをつかんだ。地上での観測結果を風の動きを考慮した気候モデルで解析したところ、主な発生源がより日本に近いゴビ砂漠周辺に移ったと考えられた。
| 気象庁が調べた黄砂観測日数は、福岡を例にとると90年代がほぼ10日前後であるのに対して、00年22日、01年30日、02年25日と急増している。
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| 2003年03月07日 asahi.com
| 北海道襟裳岬沖で、84年以来、19年ぶりに流氷が岬より西に到達した。気象庁によると、今年は例年より北海道東方の海面水温が低かったため、流氷が太平洋へ大規模に流入してきたという。本社機あすかから見た流氷は、襟裳岬から南へ約35キロで、2キロを超える流氷が白い帯のように2本連なって見えた。気象庁は、今後も太平洋への流入は続くと見ており、船舶に注意を呼びかけている。
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| '03/3/6 中国新聞地域ニュース
| 気象庁は五日、九州から関東甲信、北陸までのサクラ(ソメイヨシノ)の開花予想を発表した。
| 一番早いのは、熊本と高知で十九日。中国地方は、二十三日ごろから島根県西部や瀬戸内沿岸部で咲き始め、月末にはほぼ全域で開く見込み。
| 記録的に開花が早かった昨年には及ばないが、二月に気温が高かった影響で、平年より七〜五日早くなりそうだ。
| 山間部は、標高が百メートル高くなるごとに二、三日ずつ遅れる。満開は開花日から約一週間後という。三月末や四月初めの週末は、各地の名所が花見客でにぎわいそうだ。
| 主な予想開花日は次の通り。かっこ内は平年比。
| 19日 高知(4日早い)▽23日 広島(6日早い)▽24日 松山(4日早い)、高松(6日早い)▽25日 岡山(6日早い)、浜田(5日早い)、京都(6日早い)▽27日 鳥取(6日早い)、米子(7日早い)▽28日 松江(6日早い)▽29日 西郷(7日早い)
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| 2003年03月01日 (西日本新聞)Yahoo! JAPAN
| 三月。桜が気になる季節になった。開花予想日を“無視”し、記録的な早さで開花した昨年の桜。花見ツアーを企画する旅行会社やまつりの主催者はそんな桜に振り回された苦い経験から、今年は早めに手を打つ業者もある。一方、気象庁は今年から“サービス”を充実。昨年まで二回だった開花予想日の発表を三回以上に増やし、気まぐれな桜ととことん付き合う覚悟のようだが―。
| 気象庁が発表する「さくらの開花予想」は全国を九州、東北など九地域に分けて発表。昨年まで各地域の発表日は二回だけで、九州・山口地方の昨年の開花予想発表日は三月五日と同十九日だった。五日に発表された福岡市の開花予想日(ソメイヨシノ)は「早め」の三月二十二日。ところが十五日に桜は開花し、同二十五日には観測史上最も早い満開となった。
| 今年は「開花状況の変化に的確に対応するため」(気象庁)、予想の発表回数を各地域で二回から三回に増やした。九州・山口地方は三月五日、十二日、十九日の予定。天候や開花などの状況によっては発表の開始、終了時期を前後させたり、発表回数を増やしたりするという。
| バスツアーを中心に熊本県白水村の「一心行の大桜」や福岡県甘木市の「秋月の桜」などの花見ツアーを企画する第一観光(福岡市)は昨年、早々と散り始めた桜に、コースの打ち切りや中止を余儀なくされ、花見ツアー客は例年の半分に激減。今年はツアーの開始時期を従来の三月末から三月二十日前後に早め、桜の“フライング”にも対応できるようにした。「昨年の教訓を生かし梅のツアーの設定日も早めたところ成功した。桜も早いのでは」と担当者。
| 一方、毎年四月の第一日曜日に「桜まつり」を開いている福岡県穂波町商工会は、イベント出演者などのスケジュール変更などが難しく、昨年は葉桜のなかでまつりを決行。事務局長の瓜生茂さんは「二年続けて桜なしでは寂しい。当たり前の時期に咲いてくれるといいが」と心配そう。
| 福岡の平年の開花日は三月二十六日、満開日は四月三日。さて今年の桜は? 一回目の開花日予想まで、あと四日。
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| ▼桜の開花予想
| 気象庁の観測部観測課が、全国120カ所の桜の開花日を予想し発表する。過去の開花日と気温のデータから予想式を作成し、これに前年の秋からの気温経過と気温予報(週間予報や1カ月、3カ月予報など)を当てはめて求める。特に2月、3月の気温経過が大きく影響するため、この時期の気温が予想以上に高くなった昨年は記録的な早さで開花した地点が多かった。開花宣言は各気象台などにある標本木に花が5、6輪開いた状態となったときに出される。(西日本新聞)
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| 2002年12月21日 Yomiuri On-Line
| 中国大陸から黄色い砂が飛んでくる黄砂の観測日数が急激に増えていることから、気象庁は来年度から、黄砂の予測情報の提供を始める。黄砂情報はこれまで、観測地点で確認された日数を発表するだけだったが、あらかじめ発生地域を予測し、1日1回、天気予報とともに提供する。
| 黄砂は毎年1月から5月ごろ、中国大陸の乾燥地帯の砂が風に巻き上げられ、朝鮮半島や日本列島まで運ばれてくる現象。
| 同庁によると、平年の観測延べ日数は約250日だが、ここ数年は3倍から5倍に急増、今年は11月までに1217日と過去最高を記録した。6年ぶりに秋も観測された。
| 4月には福岡空港で航空機のダイヤが乱れたほか、「安心して洗濯物を干せない」などの声が同庁に寄せられ、「予測情報が必要」と判断した。
| 来年度度予算で300万円が認められ、同庁は早ければ来年秋にも試験的に提供を始め、2004年2月から本格化させる。
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| 2002年12月19日 The Sankei Shimbun
| 気象庁は19日、過去の観測データの統計分析に基づいて毎月発表している3カ月予報の精度を上げるため、来年3月からコンピューター計算で大気の流れを予測する数値予報の手法を導入すると発表した。
| 気象庁はこれまでの実験で、3カ月予報を数値予報で作成すると、従来の統計的予報に比べ精度が数%向上することを確認。実際の予報の作成時には、数値予報と統計的予報を組み合わせて判断することで、さらに的中確率のアップを狙う。
| 3カ月予報では現在、期間全体の平均気温を平年に比べ「低い」「並み」「高い」に分け、各段階の発生確率を発表している。新手法では、予報期間を各月に細分化し、平均気温と降水量予測を発表。3カ月の降雪量予報も追加する。
| 数値予報の手法は現在、当日予報から1週間、1カ月先までの短期予報で用いられており、気象庁は今後、3カ月予報での実績を踏まえて、年2回発表の暖・寒候期予報にも組み入れる方針。
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| 2002年05月23日 Yomiuri On-Line
| 気象庁は23日、天気予報やアメダスの観測データ、注意報・警報などの情報を、今年8月1日からインターネットのホームページで無料提供すると発表した。
| これに対し、同庁のデータなどをもとにした天気予報をホームページで提供している民間の気象予報会社は、「民間企業に対する圧迫」「公正な競争を阻害する」などと反発している。
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| 2002年04月24日 The Sankei Shimbun
| 全国各地で観測史上、最も早い開花となった今年のサクラ前線は、北海道でも記録的な速さで北上している。札幌管区気象台が24日発表した今年2回目の北海道のサクラ開花予想では、平年より15−16日も早く北海道を駆け抜ける見込み。
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| 2002/03/23 (共同)The Sankei Shimbun
| 今月20日頃に中国北部で発生し、過去十数年間で最大規模といわれる黄砂現象を、米航空宇宙局(NASA)の人工衛星「OrbView」がとらえた。
| 21日撮影の写真では、朝鮮半島や中国北東部が茶色の砂ぼこりに包まれて姿を消し、日本の本州やさらにその東側の太平洋上でも砂ぼこりが確認された。
| NASAによると、中国内では視界が10メートル程度しかなかった地域もあり、韓国の一部でも50メートル以下になった場所が出て、空港が一時閉鎖された。
| 黄砂は21日深夜から22日にかけて日本の北海道や東北地方に到来。北海道の釧路では春の黄砂としては1956年以来の確認が報告されるなど、各地で観測された。
| モンゴルの砂漠地帯から運ばれてきた砂ぼこりが多く、近年の砂漠化や森林破壊が黄砂の大規模化に関連しているとみる専門家もいるという。
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| 台風の進路予報で日本が「世界一」米国海軍研究所が比較 (2001.03.04) asahi.com
| 日本は、北半球全体の予想天気図の精度で、ヨーロッパ中期予報センターや英国気象局、米国立環境予測センターの後じんを拝している。
| 台風予報は、気象庁が最も得意とする地域を舞台にした「ホームゲーム」。しかし、ここでも欧州勢にはなかなか勝てなかった。今回初めて首位に躍り出たのは、一昨年12月に数値予報モデルを大幅に改良した成果だという。
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| 気象レーダーでも日本と韓国が連携 (2001.03.03) asahi.com
| 気象庁が韓国気象局と互いの気象レーダーで観測したデータを交換し、雨などの予報に活用する計画を進めていることが3日わかった。同庁は「韓国方面の上空の気象がわかれば、特に九州など西日本の雨の予測に役立つ」と説明、2002年度中の実用化を目指している。韓国にとっても台風の進路予報などに日本の観測結果を生かせるという。天気予報の世界でも日韓の連携が強まりそうだ。
| 日本の気象レーダーで観測できる範囲はいま、日本列島の沖合二百数十キロ程度までだが、韓国のレーダーが加われば西や北にさらに200キロ以上広がる。
| 観測データの交換は、日本から韓国へは1999年8月、韓国から日本へは昨年6月から試験的に始まっている。
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| 集中豪雨の予報精度上がる 気象庁がスパコン更新 (2001.02.27) asahi.com
| 気象庁による集中豪雨の予報の精度が来月1日から飛躍的に上がる。同庁のスーパーコンピューターがこれまでの約20倍の処理能力をもつ新鋭機に更新されるのに伴い、局地的な豪雨がとらえやすくなるからだ。現行の予報より観測網が水平の「ます目」で4倍きめ細かくなるほか、観測回数が倍増、予測を出すまでにかかる時間が約3分の1に短縮されるなど、予測データが充実。防災面でも効果が期待されそうだ。
| 新たに導入されるのは「メソ数値予報」と呼ばれる予測技術。ある時刻での気温や気圧、湿度からスーパーコンピューターを使って将来の天気を予測する「数値予報」の豪雨版だ。計画では、水平に10キロ四方に区切ったます目ごとに、18時間先までの天気の状態を予測する。(1)午前3時(2)同9時(3)午後3時(4)同9時の1日4回観測し、1時間半後に予測を出す。
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| 中部ジャワで火山活動活発化 住民が避難 (2001.02.10) asahi.com
| インドネシアのジャワ島中部にあるムラピ山(2.968メートル)の1月初めから続いていた火山活動が10日、一段と活発になり、溶岩が流出するとともに大規模な火砕流が発生した。当局は山ろく部の住民を避難させた。
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| 富士山噴火に本格的対応へ 噴火予知連 (2001.02.05) asahi.com
| 富士山が大噴火すれば、首都機能がマヒする恐れもある。8世紀からでも10回は噴火しており、最後の噴火だった1707年(宝永4年)の噴火では、火山灰が江戸にも数センチ積もった。井田会長は「富士山にはいろいろな噴火のタイプがあって難しいが、ハザードマップ(災害予測図)を作る必要がある」と語った。
| 富士山は、昨秋から山頂直下15キロ付近で低周波地震が急増し、1987年に山頂に地震計を置いて以来最大の活動となっている。ほぼ月に10回程度で推移していた発生回数は、2000年10月に133回、11月に221回、12月に143回と急増したが、2001年1月は36回に減少し、2月に入ってからはまだ1度も観測していない。
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| 北海道・駒ケ岳で火山性微動/噴煙は観測できず2001.01.17 The Sankei Shimbun
| 札幌管区気象台は十七日午後、北海道南部の駒ケ岳(一、一三一メートル)で火山性微動を観測した、と発表した。悪天候のため噴煙は観測できず、噴火したかどうかは確認できていない。周辺の森町などの調査では降灰は確認されなかった。
| 微動は午後一時二十九分ごろから約一分間観測された。最大振幅は約二マイクロメートルで、昨年十一月八日の噴火時に比べやや小さかった。火山性地震は観測されておらず、火口近くに設置した空振計にも異常はなかった。
| 駒ケ岳は昨年九月以降、四回にわたって火山性微動を伴った小規模な水蒸気爆発を繰り返している。
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| 昨年噴火したのは三宅島など6火山 気象庁まとめ (2001.01.12) asahi.com
| 2000年に噴火した火山は、伊豆諸島の三宅島をはじめ6火山に上ることが12日、気象庁のまとめでわかった。噴火したのはこのほか、有珠山、駒ケ岳(以上北海道)、桜島、薩摩硫黄島、諏訪之瀬島(以上鹿児島県)の5つ。火山災害が起きたのは、1995年2月に岐阜・長野県境の焼岳の水蒸気爆発で4人が死亡して以来という。
| また、岩手山(岩手県)、浅間山(長野・群馬県境)や磐梯山(福島県)の3火山では、注意報にあたる臨時火山情報が出されたが、噴火には至らなかった。
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| ロケット観測、3月末で終了 気象庁 2001.01.10 The Sankei Shimbun
| 気象庁が全国で唯一、岩手県三陸町の気象ロケット観測所(鎌田智所長)で三十年にわたり行ってきたロケット観測を三月末で終えることが十日、明らかになった。
| 気象衛星などの観測体制の整備で、ロケット観測の必要性が薄れたため、二○○一年度予算案に、観測所のロケット打ち上げ費用を計上しなかった。
| 観測所は一九七○年四月に開設。成層圏から中間圏(二○−六○キロ)の気象を観測する目的で、同年七月からロケット観測を始め、九七年六月には通算一千号が打ち上げられた。
| ロケットは全長約三・三メートル、直径一三五ミリ、総重量六九キロ。気象観測器を搭載した胴部と、エンジン部に分かれる。
| 発射後、高度六○キロでパラシュートを開き、観測器が降下して、観測データを収集する。データは長期予報や世界各地の気象・学術機関で利用されてきた。
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| モンゴル自治区、大雪で27人死亡 2001.01.10 【北京9日=共同】The Sankei Shimbun
| 九日の新華社電によると、中国内モンゴル自治区の東部がこのほど歴史的な大雪に見舞われ、寒さなどのため二十七人が死亡、十四人が行方不明となり、牛などの家畜約三万頭が死んだ。
| 被災者数は約九十五万人、被害総額は約九億元(約百二十六億円)に上った。寒さは続いており、降雪やえさ不足による家畜被害はさらに広がるもよう。
| 同自治区や中国紅十字会(赤十字)は被災地へ緊急援助物資を送るなど救援活動を行っている。
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| 鹿児島県諏訪之瀬島が噴火 (2000.12.20) asahi.com
| 20日午前10時50分ごろ、鹿児島県トカラ列島・十島村の諏訪之瀬島にある御岳(おたけ)(799メートル)の噴火が確認された。気象庁は同日夕、注意報にあたる臨時火山情報を出した。同村によると、島の人口は70人で、被害報告はない。避難もしていないという。諏訪之瀬島では火山活動が活発で、今年2月以来の噴火となる。
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| メキシコのポポカテペトル山(5、452メートル)が噴火 4万人に避難勧告 (2000.12.19) asahi.com
| 18日夕(日本時間19日午前)、溶岩などを激しく噴き上げて、噴火した。1994年に火山活動を強めてから、最も活発な活動とみられている。
同山は数百年間の活動休止を経て、1927年に噴火し、一帯の火山・地震活動が注目されていた。
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