第5章,第6項。 公共水域のルールとマナー。 以下のルールは、一般則です。 必ず,自分の水域でのルールを,確認しておきましょう。 1. 衝突回避の原則について。 船の航行には、「右側通行」の原則があり、互いに正面から接近する場合は、お互いに,右舷側に回避します。 また、横切る関係で衝突の恐れがある場合は、相手船の左舷を見るほうの船が,避航せんとして、早めに大きく,回避動作をとらなければなりません.つまり減速、停止あるいは右に避けるということです。 また、相手の右舷をみている「保持船」は、進路と速度を変えないことが,基本です。 ただし、避航せんが避航動作をとらないときは、保持船自らが避航動作をとることができます。 2. 灯火,ライトについて. 一般動力船の灯火は、その船の最も高い位置に,白色灯をつけ,正面を中心に広い角度でてらします。他に、右舷を緑、左舷に赤、船尾に白い灯火を点灯します。  ロウイングボートも、このルールに準じてライトを設置すべきです.しかし一般には,「艇の前後の端に,広い角度の白色灯を取り付けることが,基本となります。 左右に航行灯,つまり左に赤、右に緑のライトを点ければ理想的です。 注意したいことは,尾灯やバウ灯を赤にするのは、公共水域では、「赤色灯が左舷灯と誤認される問題があります.だから,漕艇場などでそのように規定された条件以外では、用いるべきではありません。 3. 衝突予防のための信号について. 漁船やモーターボートの,汽笛の意味を知っておきましょう。 ボ. 短音1回は,進路を右に変えていることを示します。 ボ,ボ. 短音2回は,進路を左に変えていることを示します。 ボッ,ボッ,ボッ. 短音3回は,バックしていることを示します。 ぼーーー,ボっ.長音1回・短音1回は,漁労従事中、運転不自由などを示します。 ボッ,ボッ,ボッ,ボッ,ボッ.短音5回は,疑問のある動きへの警笛です。 ぼーーー,ぼーーー,ボっ.長音2回・短音1回は,右側を追い越すよ,という合図です。 ぼーーー,ぼーーー,ボっ.ボっ.長音2回・短音2回は,左側を追い越すよ,という合図です。 ボーーーーーーーーー.10秒以上の長い音は,「危ないよ!」というメッセージです。   4. 航路について. 航路標識は、すべての船に,そこを通るように示している場合と、動力船が優先して走るところを示している場合があります。 後者の場合、ロウイングボートは、むしろ航路を避けて通らなければなりません。 水域の表示の意味を,正しく理解しておきましょう。   5. 競漕艇の立場は弱いことについて. 港の規則,「こうそく法」では、手漕ぎボートは、雑種船の中でも,艪かいせんに区分されます.艪や,櫂で漕ぐ小舟,という意味です.艪かいせんは,「港内で雑種以外の船舶の進路を避けなければならず」,また、港内および港の境界付近では、他の船舶に危険をおよぼさないような速力で,航行しなければなりません。 また、出港する船が,入港する船より優先される,ということも覚えておきましょう。 以上で,「公共水域のルールとマナー」の説明を終わります。