第4章,第11項. はらきり、シートの脱線。 1, はらきり。 「はらきり」とは、不完全なスクウェアでドライブする、フィニッシュでブレードがひっかかるなどで、ブレードが抜けなくなり、ハンドルが腹に食い込む、オールが艇と平行になってしまう現象です。 英語では「キャッチアクラブ」といいます。クラブとは蟹のことです. ハラキリは、ハンドルを下げて抜こうとしてはいけません。 バランスが崩れます。 正しくは、ハンドルを回して、ブレードが自然に浮上するようにカバーカクを修正します。 特に視覚に障害がある場合、ブレードの向きがどのようになっているかすぐにわかるように、ハンドルの形状やマーキングなどを工夫しておくことです。 もっとも、これは視覚に障害のない場合でも有効ですが、ブレードを直接確認できない場合は必須です。 なお、練習では、はらきりしたら、すぐ両舷とも休止状態に入って良いのですが、レースでは、艇速を落としたくないので、他のポジションが漕ぎ続ける場合もあります。 フォアやエイトでは、すぐ後ろの漕手がバランス状態になりパワーバランスとバランスを維持します。 しかし、まずは、ブレードを抜くことを優先させるべきで、全員が漕ぎやめてでも、落ちついて確実に一回で回復することが大切です。 2, シートの脱線。 シートの脱線の原因は、スイプでは上体の旋回動作が大きく、お尻でシートをねじることや、シートの構造や整備に問題があることもあります。 初心者では、シートから体が浮いて、シートは脱線してなくても、お尻が落ちてしまうこともあります。 予防としては、まずレールの位置やフロントストップ、ガイドパネルなどを適正に整備・調整しておきましょう。 次に動作上の問題を改善します。 スイプでは、上体の旋回動作、特にキャッチでのインサイドへの旋回動作を、お尻に伝えないように注意します。 フィニッシュでの上体の極端なコウケイ動作を減らすことも大切です。 お尻だけ落ちるのは、漕ぐときのレグドライブの方向が問題です。 水平に強く漕ぐためには、レグドライブでは、ストレッチャーを押す方向に注意し、脚けりというよりも、ひざを下に強く押し込む、ニースダウンの動作を意識してください。 もし脱線した場合は、レースでは速やかにシートをもとに戻さなければなりません。 スイプでは、後ろの漕手も、漕ぎを中断し、バランスをとります。 よく見られる失敗は、慌てて、正しく戻さないで漕ぎ始めてまた外れ、いたずらにロスタイムを増やすことです。 以上で、「はらきりとシートの脱線」の説明を終わります。