第3章,第5項。 ワークスルーとストレッチャー、レール。 ワークスルー、ストレッチャーの前後位置・高さと角度、レールの調整は、効率的に漕ぐことを考える際に重要です。 ここでは、基礎的な定義や計測方法などを説明します。 1. ワークスルー。 ワークスルーは、本質的には漕手の体に対するオールロックの前後位置のことです。 測定点は、シートを最も艇尾ガワに寄せた時の、シートの前面から、オールロックの「回転軸」までの前後距離、と定義します。 ただし、シート前面ではなく、レール有効長の(フロントストップを除く)前端を測定ポイントとすることもあります。 また、オールロックの回転軸ではなく、オールロックのフェイスとすることもあります。 どの場所で計った値か、注意が必要です。 また、「ストレッチャーの前後位置」も同時に重要で、ピンからヒールまでの距離、いわゆる「ピンヒール」も、しっかり把握する必要があります。 ワークスルーに関連する調整は、レールの前後などがあります。 2. ストレッチャーのハイトと傾斜。 ストレッチャーの高さ、「ハイト」は、シート座面を基準として、シューズのかかとの内側の高さで測ります。ヒールデプスとも言います。 ストレッチャー・ボードの傾斜は、水平からの傾斜を角度計で測定します。 ストレッチャーのハイトや傾斜は、体の柔軟性、キャッチの前傾姿勢、漕ぎやすさなどに関係します。 ストレッチャー周辺のネジは、漕いでいるときにも緩みやすいので、調整した後はしっかり固定します。 そのほか、ストレッチャーの調整要素としては、左右の「足の幅」や「開き角度」などもあります。 以上で,「ワークスルー、ストレッチャー、レール」の説明を終わります。