TOPIC No.8-6 音楽

1. 音楽関連リンク
01.
 newsclip by Ko KOYAMA
02.
 ジュピター・メディアメトリクス
03.
 Napster(ナップスター)
04.
 denpaのナップスター解説ページ
05.
 ナップスターの私的なFAQ by danpa61
06.
 Jashi's page!(Napsterについて)
06.
 Hikki's Web site (Utada Hikaru Site) by 東芝EMI(株)
07.
 ヒロシマと音楽 by中国放送
08.
 MP3
09.
 RV-OKINAWA
10.
 MUSIC Watch by Impress
2. 音楽関連ニュース

SIO Net

(2002/01/15)不動産総合Mネットワーク
 NTT未来ねっと研究所のグループがサーバーを介さずに直接ユーザー端末間で情報をやりとりする次世代インターネット基礎技術を開発した。日経産業新聞によると「新技術は音楽や画像、文字などあらゆる情報を扱えるうえ著作権などで問題がある情報の流通を防ぎ、しかもネットワークにかける負荷が少ない。技術的にはすでに実用レベルに達しており、今後はどのようなビジネスとして展開するかを検討する。」

 SIONetはナップスターやグヌーテラを超える画期的システムである。

 ナップスターは音楽情報などのコンテンツと通信手順などのプログラムが一体化して他の情報をやりとりできないがSIONetはコンテンツ部分と通信プログラムが分離されているのでコンテンツ会社やユーザーが自由に各種情報を交換できる。(全文)

ナップスター(米)、楽曲交換の試験サービスを開始

(2002/02/)[ロサンゼルス 10日 ロイター]by BizTech News
 オンライン楽曲交換サイト運営の米ナップスターは、著作権侵害訴訟を受けて昨年7月以来停止している同サービスの再開に向け、著作権問題をクリアした試験サービスを開始した。

 大手レコード会社の楽曲は、このサービスの対象外となる。

 試験サービスは、一般には公開されず、電子メールで試験サービスへの参加を申し込んだ200万人以上から無作為に選んだ2万人を対象とする。

 ナップスターは、米連邦地裁が昨年3月に、同社のサイト上での著作権物の取引停止を命じたことを受けて、昨年7月から楽曲交換サービスを停止していた。

 今回の試験サービスでは、同社との提携に合意した中小の独立系レコード会社が無償でライセンスを提供する約10万曲を交換できる。

TechWeb特約:有料Napsterサービスの開始2002年初頭に延期

(2001.10.29)by BizTec News
 米Napsterの有料サービスは準備が整いつつある。しかし、そのスタートは再び延期となった。先週、提携企業であるドイツのBertelsmann AGから新たに資金援助を受けたにもかかわらず、当初は夏の終わりを予定していたサービス開始は年内にずれ込み、さらに2002年初頭に延期した。Napster社CEOのKonrad Hilbers氏がロサンゼルスで開催中の「Webnoize 2001」で明らかにしたもの。(全文)

「Napster以外のファイル交換サービス利用者が3月〜8月に6倍に」,米社の調査

[2001/10/12]by IT Pro/US News
 米Jupiter Media Metrixが米国時間10月10日に,米国家庭ユーザーによるファイル交換サービスの利用状況に関する調査結果を発表した。米Napster以外のファイル交換サービスを利用しているユーザーが2001年3月から492%も増加しているという。(全文)

非ナップスターのユーザー激増 ファイル交換アプリ

(2001年10月11日) Mainichi INTERACTIVE
 米ジュピター・メディアメトリクスは10日(米国時間)、8月現在の米国のファイル交換アプリケーションの利用状況調査結果を発表した。ナップスター以外のファイル交換アプリのユーザーは、5カ月間で約6倍、690万人に急増している。また、“元祖”のナップスターは現在、有料サービスを目指してサービス停止中だが、なお550万人が同社のクライアントソフトを音楽管理やプレーヤーとして利用しているという。

 同社の3月時点の調査では、ナップスターのユニークユーザーは1080万人だった。これに対し、他のファイル交換アプリケーションのユーザーは120万人で、この5カ月間の増加率は492%。ジュピター・メディアメトリクスは「ファイル交換サービスの人気が根強く、ナップスターの代替アプリにユーザーが集まったことを示している」と指摘している。

 代替アプリの中で、とくに目立っているのは『MORPHEUS』(ユーザー数230万人)、『KAZAA MEDIA DESKTOP』(同130万人)『WINMX』(同120万人)、『AIMSTER』(同92万7000人)の4つ。ナップスターのユーザー層の年齢、性別がオンライン人口全体に近い構成になっていたのに対し、これらの代替アプリケーションのユーザーは、より若年層の男性に傾いているという。

ナップスター社、利用者が激減=調査会社

(2001/06/28)[ロサンゼルス 27日 ロイター] インターネット上で音楽ファイルの交換サイトを運営するナップスター社が、著作権侵害に当たる曲の交換を差し止めたことで、同社のサービス利用者が激減していることが明らかになった。

 リサーチ会社ウェブノイズによると、ナップスター社が大手レコード各社による訴訟を受け、著作権付き楽曲を特定する最新ソフトウエアを導入した後、利用者数は2月の最高157万人から、27日に記録した32万人と大幅に減少した。

 ナップスター社はソフトウエアのアップグレードにより、交換可能な楽曲数が今後増えると説明している。

 ただ、今回の調査については、今のところコメントしていない。

ナップスターは窮地に陥ったか?

2001.03.07 by eWEEK
 第9巡回区連邦控訴裁が3月5日に下した判決によると,熱狂的な人気を誇るインターネット音楽交換サービスのNapsterは閉鎖されないものの,著作権のある音楽の無償配布が行われないよう根本的な対策を施す必要があるという。

 同裁判所はレコード業界に対し,「特許侵害」された音楽ファイルに関する通知をナップスターへ行うよう命令し,一方のナップスターに対してはスペルミスなどを悪用した侵害の監視も含まれた仮命令を出した。(全文)

ナップスターが自主的に楽曲を遮断

2001/03/02 by CNET Japan Tech News
 サンフランシスコ発――『Napster』のファンは今週末、かなりの数の楽曲が交換できなくなっていることに気づくかもしれない。米ナップスターが、裁判所がさらに強硬な是正策を要求するかもしれないことを見越して、自主的に楽曲を削除するためだ。

 ナップスターは2日(米国時間)、裁判の審理中に、特定の楽曲をフィルタリングする計画を明らかにした。この裁判では、ナップスターのサービスによって引き起こされているという著作権侵害をいかに取り締まるかに関して、ナップスターの弁護団とレコード会社が議論を繰り広げた。

 判決が即座に下される見込みはない。しかしナップスターは、個々のファイル名をふるいにかける方法を開発済であり、今週末から実行する可能性が高いと述べた。ナップスター側弁護士のデビッド・ボイズによると、莫大な数のファイルがその時点で遮断されることになる。

 「何人もの人間が昼夜を徹して、ファイルへのアクセスを遮断するための作業を行なった」とボイズは述べた。「アップロードとインデックス閲覧の間に段階を1つ挿入する……これで、特定のファイル名を遮断できる」

 今回は、ヘビメタバンドのメタリカ、ラップミュージシャンのドクター・ドレ、音楽出版社などが提出した楽曲と並んで、大手レコード会社からナップスターに提示された約5600曲の楽曲も遮断される。

 判事のマリリン・ホール・パテルは、昨年7月に最初に申し渡した命令(日本語版記事)をどう修正するかを決定する。パテルは昨年の時点では、ナップスターは大手レコード会社が著作権を所有する作品のすべてについて交換を遮断しなければならないと述べていた。サンフランシスコの第9巡回控訴裁判所は、先月、この判決は行き過ぎであり、代わりにレコード会社が遮断すべき作品を特定する(日本語版記事)べきだとした。

 ところが、一見単純そうなこの命令は、2日の裁判で大きな意見の相違を引き起こした。また、楽曲タイトルのフィルタリングを開始するというナップスターの決断が、パテルを満足させることになるのかどうかははっきりしない。

 ナップスターのファンは、無制限にファイルを交換できる日々が終わりを迎えようとしていることが明らかになるや、ダウンロードをしようと殺到した(日本語版記事)。音楽調査会社の米ウェブノイズは、先月の控訴審での判決を目前にした週末だけで、2億5000万曲近くがダウンロードされたと見積っている。

 この数週間で、莫大な数の人たちが、別のファイル交換サービス用のソフトウェアをダウンロードした。米ダウンロード・コムの発表によると、イスラエルのアイメッシュ(iMesh)のダウンロード数が最も多く、人気の『Gnutella』(グヌーテラ)ソフトウェアのいくつかのバージョンが、これに迫っている。ダウンロード・コムは、ニュース・コムの親会社である米CNETネットワークスが所有するソフトウェアサイト。

 アイメッシュはナップスターによく似たサービスで、中央のシステムでファイル交換をしたい個人を結びつける。アイメッシュは、ナップスターをターゲットにし、さらにライバルの米スカウアを廃業に追い込んだような裁判を引き起こす恐れはないと述べている。

 Gnutellaは、個々のコンピューターが構成する完全な分散型システムで、裁判を起こされる可能性はさらに薄い。しかし、ナップスターが閉鎖してそのトラフィックがグヌーテラのネットワークに振り向けられれば、混雑のあまりほとんど利用できなくなるおそれがある。

 この裁判の判決はいつ出てもおかしくない状況だ。しかしナップスターは、すでに上級裁判所に対して、先月の控訴裁判所の判決を見直すよう求めている。判事の大半が、この裁判の審理に同意すれば、パテルの判決が再度数日から数週間延期されるかもしれない。

音楽業界がナップスター類似サイトの閉鎖をISPに要求

2001/02/23 by CNET Japan Tech News
 著作権訴訟で米ナップスターを追いつめたレコード業界は、ウェブサーファーがインターネット上で音楽ファイルを無料で交換することができるナップスターに似たサービスを閉鎖させようとしている。こうしたサービスはたくさん存在する。

 23日早朝(米国時間)、『全米レコード工業会』(RIAA)は、米国の約50社のインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)に対して、各ネットワーク内で運営されているといわれるナップスター類似のシステム(OpenNap)へのアクセスを遮断するよう求める法的要求書75通を送付した。

 RIAAのの広報担当者は、この要求に応えてISPは「行動を起こし」ていると述べ、OpenNapソフトウェアを使っているファイル交換者の数こそ明かさなかったが、すでに使用できないように措置が取られていることを認めた。

 「手紙を送って協力を求めたところ、ISPは協力的な対応を取っている。この種のサーバーを自社のシステム上に置いておきたくないのだ。また、自社の顧客の間でナップスターのようなレベルの著作権侵害が進行することを望んでいないのだ」とRIAAで海賊版対策専門の顧問を務めるジョナサン・ホワイトヘッドは述べた。

 RIAAは先週、人気のナップスターサービスを訴えた件で連邦控訴裁判所から好ましい判決(日本語版記事)を勝ち取った。今回の手紙送付は、オンラインの海賊行為に対する、これ以来初めての大々的な攻撃ということになる。また、大胆になったRIAAが、ナップスターとナップスターから派生したサービスに対して、より強い力を振るい始めたことも今回の動きによってはっきりした。

 OpenNapはナップスター技術のオープンソース版で、個人がナップスター音楽交換サービスの小型版を設置することができる。適度な性能を備えたコンピューターと高速ネット接続があれば、誰でもこのソフトウェアを稼働可能だ。ディレクトリを作成すれば、そこにリンクされたコンピューター同士がお互いのハードディスク内の音楽ファイルを検索することができる。

 『デジタル・ミレニアム著作権法』(DMCA)の規定によると、著作権所有者は、所有者の著作権を侵害するとみなしたコンテンツを削除するようISPに通告することができる。ISPは、この要求に応じれば、あらゆる法的責任を免れることができる。このような措置は米国内でのみ適用可能となっているが、著作権所有者は、同じ結果を得るために国際組織に働きかけることができる。

 ホワイトヘッドによると、RIAAは、OpenNapサーバーをホスティングしている海外のISPに法的警告を送付するかどうかを『国際レコード産業連盟』(IFPI)と協議しているところだという。

 このような断固とした措置に、まだRIAAから警告を受けていない人たちも警戒し始めている。ロチェスター工科大学の学生、アレックス・リナルディは、『シリコンウェハーボード・コム』というナップスターのノードをホスティングしてるが、23日、自身のサーバーを経由するサービスに制限を加え始めたと発表した。

 「私はまだ手紙を受け取っていないが、RIAAが他のサーバー所有者に送付した手紙のなかで取り上げたアーティストのフィルタリングを開始した」とリナルディはインターネット・リレー・チャット(IRC)ネットワークを通じたインタビューで語った。RIAAがサーバー所有者やISPに送った手紙には、メタリカ、ドクター・ドレ、ゴッドスマック、セリーヌ・ディオンの名前が列挙されていた、とリナルディは述べた。

 OpenNapソフトウェアは最近アップデートされ、テキストのフィルタリングができるようになったとリナルディは述べた。ナップスター自体は、3月2日にナップスターの音楽交換サービスに対して新たな裁判所命令が申し渡されたら、フィルタリングをかけるかサービスを停止するかという、同様の決断を迫られることになる。

 OpenNapサーバーへの攻撃は、RIAAがオンラインの音楽交換者に対して長い間にわたって展開してきた対抗策の1つの側面にすぎない。RIAAのホワイトヘッドは、レコード業界が『Gnutella』(グヌーテラ)をはじめとする他のナップスター類似サービスとも対決するつもりだ、と述べた。ホワイトヘッドは、RIAAがこうしたサービスに対してどのような法的手段を採るのかについてコメントしなかった。

 Gnutellaは「別問題だ」とホワイトヘッドは述べた。「私たちには考えがあり、検証している最中だ。しかしどのような対策を講じるかについてお話するつもりはない」

米ナップスター社、有料サービス実現に向けレコード業界に10億ドルの支払いを提案

[2001/02/21] 日経ネットビジネス
 米ナップスター社は2月20日、米レコード業界に対して今後5年間で10億ドルの楽曲使用料を支払う用意があると発表した。5大レコード会社に対しては1社当たり年間3000万ドルを支払う。それ以外の独立系レーベルやアーティストに対しては年間で合計5000万ドルを用意し、楽曲データの配信回数に応じて分配する。(全文)

新会員制事業の概要を発表=米ナップスター=

(2001/02/17)時事通信【シリコンバレー16日時事】
 インターネット音楽交換サイトを運営する米ナップスターは16日、独メディア大手ベルテルスマンと共同で開発を進めている新しい会員制事業の概要を発表した。ナップスターの特色である「ピア・ツー・ピア」と呼ばれるパソコン同士で音楽ファイルを直接やり取りする仕組みを維持しながら、他の利用者から取り込んだファイルの複製を制限するなどの著作権保護技術を導入する。

 同技術は、利用者間でファイルを受け渡す際に著作権保護のための情報を追加するもので、他の利用者から取り込んだファイルを元にオリジナル音楽CDを作成するといった複製に制限を掛けることが可能になる。ナップスターのバリー暫定最高経営責任者(CEO)は、「新技術は(同社の存続などで)レコード会社の合意を得るべく努力しているその真剣さを示す証拠だ」と強調。できるだけ速やかに会員制サービスに移行する考えを示した。

 ナップスターは、米レコード協会(RIAA)などから音楽の著作権侵害で訴えられ、存続の危機に直面している。

ナップスターに代わる音楽ファイル交換サービスは?(上)

2001年2月13日 by HOT Wired Japan
 米ナップスター社の雲行きが怪しくなった段階で、5000万人のユーザーは、さっそく別のサービスを探しはじめた。

 『ナップスター』には、MP3ファイルを交換するユーザーたちが大量に集まっている。この巨大コミュニティーが、音楽を流し続ける方法を求めるのは当然のことだろう。

 ナップスターに代わる、音楽の検索、ダウンロード、交換のためのピアツーピア・サービスはいくつもある。ただし、明らかな「勝者」はいない。どれも1つか2つ短所があるようだ。

 いくつかのサービスを簡単に見てみよう。

オープンナップ:ナップスターに代わるサービスといえば、間違いなく『オープンナップ』だと言うユーザーは多い。

 オープンナップはナップスターのオープンソース版で、見た目も機能もナップスターによく似ている。コードを書いたのはオープンソースのプログラマー集団で、ナップスターのプロトコルをリバース・エンジニアリングした。

 ユーザーたちは、オープンナップでのMP3ファイル交換機能は、ナップスターと同様「非常に優れている」と話している。

 オープンソースのピアツーピア・ネットワークを追跡している米クリップトゥー・コム社によると、オープンナップのサーバー数は200台で、これはナップスターのサーバー数(100台)の2倍だ。ただしユーザー数は半分で、ある瞬間にこのサービスを同時に使っているユーザーの数は20万人から60万人のあいだという。

 ナップスターと同じくオープンナップも、複数のサーバーを使い、ユーザーが互いのハードディスク上にあるMP3ファイルを検索できるようにしている。

 オープンナップのサーバーは企業レベルのシステム上で動いており、これらを維持管理しているのは個人、または米ディメンション・ミュージック社やミュージック・シティー社などの企業だ。

 稼働中のオープンナップおよびナップスターのサーバーの数を追跡するサービス、『ナピゲーター』によると、オープンナップのサーバーの多く(約24台)を所有しているのはミュージック・シティー社だという。

 そこがこのサービスの欠点だ。つまり、一般ユーザーが自分のパソコンでサーバーを管理できないので、裁判になればおそらく簡単にサービス停止となるだろう。

オーディオギャラクシー・サテライト:このサービスは、影響力のある英国のニューズレター『NTK』で、「未来のMP3配信」と評された。

 『オーディオギャラクシー・サテライト』は、ナップスターと同様に簡単に使えるファイル交換システムであり、大きな長所がある。つまりこのシステムは、今までどんな曲が提供されたかについて記憶することができるのだ。その曲をすぐに入手できない場合でも、その曲が現れたときにダウンロードできるよう、登録して待つことができる。

 このシステムはウェブベース。どのブラウザーからでも、家庭用マシンにダウンロードを開始できる。

 曲は人気順に並べられているので、悪いバージョンや未完成バージョンのファイルを削除するのに役立つ。また、不完全なファイルも、自動的に完全なファイルと置き換えてもらえる。

 問題は、オーディオギャラクシーがナップスターよりもさらに中央管理の傾向が強いということだ。NTKは、ナップスターがサービス停止になれば、次に停止に追い込まれるのはオーディオギャラクシーだと予測している。

 「法的な問題に関して保護されていない、ということではナップスターと同じだ」と言うのはクレイ・シャーキー氏。シャーキー氏はロサンゼルスのコンサルタント会社、米アクセラレーター・グループ社の幹部で、ナップスターやピアツーピア技術について、多くの記事を書いている。

ナップスターに代わる音楽ファイル交換サービスは?(中)

2001年2月13日 by HOT Wired Japan

グヌーテラ

:ナップスターが沈没しそうになったとき、ユーザーたちにとって『グヌーテラ』は大いに期待できるサービスに思えた。だが、昨年のいくつかの報告(日本語版記事)で、ユーザーたちは怖じ気づいてしまった。この分散型ネットワークに新しいユーザーが大挙して押し寄せると、ネットワークが麻痺すると報告されたのだ。グヌーテラは拡張性がなく、ユーザーの増加に適応できなかったわけだ。

 しかし、第2世代のグヌーテラクローンは、悩みの種だった拡張性の問題の解決に大いに役立つだろうと専門家らは話している。

 グヌーテラは完全な分散型のピアツーピア・ネットワーク。通常のパソコン上で作動する複数のグヌーテラ・ノード(ホストコンピューター)によって構成されている。

 グヌーテラには、裁判所がスイッチを切れと命じられるような中央サーバーがないので、ナップスターに代わる魅力的な代替策と言えるだろう。音楽交換を禁止するためには、世界中のグヌーテラ・ネットワークをすべて停止しなければならないが、どんな裁判所もそんなことは強制できないのだ。

 だが、10ヵ月前に登場したいくつかの第1世代グヌーテラクローンは、使いにくく、安定していないことが多かった。グヌーテラが、ナップスターに代わる無敵の代替策になるという見通しは暗いように思えた。

 しかし、先月発表された『ベアシェア』(BearShare)や『ライムワイア』(LimeWire)といった、改良された新世代のクローンは、この見通しをはるかに明るいものにしている。

 これらの新しいクローンはずっと使いやすく、安定し、利用可能な帯域幅を効率よく使い、強力な検索エンジンを備えている。そして最も重要なのは、ネットワーク管理上の問題に、はるかにうまく対処できるということだ。

 グヌーテラ界のベテランで、最初期のグヌーテラクローンの1つを書いたジーン・カン氏は、「新しいグヌーテラ・ソフトウェアは、今まで存在していた問題に見事に取り組んでいる」と述べた。

 カン氏は、グヌーテラ・ソフトウェアの第1世代は、ほんの数百人のユーザーのために設計されていたと語った。開発者たちは、接続速度がそれぞれにまったく違うユーザーからなる大規模ネットワークの問題を予期していなかった。

 たとえば、56kbpsのモデムを持つ人が、T1回線につないでいる人とデータをやり取りをしようとした場合、データがあふれて接続が切れてしまうだろう。そういったことの結果として、ネットワーク全体が常に不安定に変動している状態になりやすかった。

 だが新しいクローンは、適切な接続をはるかにうまく見つけるため、ネットワークはより安定し、結果的に、1人のユーザーがアクセスできる相手の数が増えるようになった。

 ベアシェアの開発者、ビンセント・ファルコ氏は、「グヌーテラは飛躍的に向上している」と語った。「優れたクライアントサーバー技術が開発されるためには40年かかった。ピアツーピアがそれと同じレベルに一晩で到達できるなどと、期待すべきではない。それは非現実的な期待だ」

 グヌーテラが直面するもう1つの大きな問題は、このネットワークが便利なものになるだけの、充分な数のユーザーを引きつけることだ。ナップスターに人気があるのは、非常に多くの音楽が手に入るからだ。これに対してグヌーテラのユーザーは数千人で、ナップスターのユーザー数にくらべればほんのわずかだ。

 イアン・クラーク氏の『フリーネット』(日本語版関連記事)も、グヌーテラとは目的の違うネットではあるが同じ問題に直面している。また、『ファイル・ローグ』(File Rogue)、『アイメッシュ』(iMesh)、『モジョ・ネーション 』(Mojo Nation)、『ソング・スパイ』(SongSpy)など、最近開始されているいくつものピアツーピア・ネットワークも同様だ。

 「ユーザーが私と君だけなんていうのは、あまりおもしろくない」と語るのは、ピアツーピア・ネットワークを追跡しているクリップトゥー・コム社(カリフォルニア州)のケリー・トゥルーラブ最高経営責任者(CEO)だ。

 とはいえ、グヌーテラを使う人は急速に増えている。多くは新しいクローンのおかげ、そしてまた、ナップスターの将来が懸念されているおかげだ。

 クリップトゥー社によると、ノードの数は1月から今までの間に倍増しており、1500台から2000台となっている。そして1日に約7%の割合で増え続けているという。

 ベアシェアの場合、1日に2万から3万のダウンロードが行なわれている、とファルコ氏は語った。

 「技術的には、将来の方法はグヌーテラだ。なぜなら問題に対して『オッカムのかみそり』を適用しているからだ」とカン氏は述べた。「最良の解決法はつねに最もシンプルなもの」という原則のことだ。「グヌーテラでは、仲介者の介入なしに、ユーザー同士でファイル交換ができる。仲介は実は必要ないということを、グヌーテラは示しているのだ。中央サーバーがある場合は、それを稼動させるための費用が必要だし、そこが失敗の主なポイントになる。また、管理の問題もここに生じる」

 グヌーテラ・ネットワークは改良されているにもかかわらず、クレイ・シャーキー氏のような専門家は、これが主流となるかどうかについては今も懐疑的だ。

 「完全な分散型を追求するあまり、使いやすさや効率を犠牲にしている」というのがシャーキー氏の意見だ。

ナップスターに代わる音楽ファイル交換サービスは?(下)

2001年2月13日 by HOT Wired Japan
エイムスター:『エイムスター』は昨年発表されたコンソールで、『アメリカ・オンライン』(AOL)のユーザーはこれを使って、友だちリストに載っている他のAOLユーザーとファイルの交換ができた。

 だが先月リリースされたエイムスターの新バージョンの場合、このコンソールを、AOL、『ICQ』、ナップスター、オープンナップ、グヌーテラなどをはじめとする他のファイル転送サービスに追加できる。同社によると、必要なものは、適合するネットワーク用のプラグインだけだという。

 エイムスター社の共同創立者であるジョニー・ディープCEOは、「消費者は市場での選択肢を求めている。エイムスターはその希望に添うものだ」と述べた。

 ディープCEOによると、12日(米国時間)にはエイムスター・ソフトウェアのダウンロード数が急増し、通常の10倍に当たる約2万5000回のダウンロードがあったとのこと。

 ディープCEOは、エイムスターはナップスターに代わるものではなく補足的なサービスだと語った。それ自体がファイル転送システムなのではなく、いくつものネットワークでの転送を容易にするようなコンソールなのだ。

 エイムスターはこのようなシステムなので、裁判所で攻撃の対象となることはない。米オラクル社や米ファイルメーカー社のように、データベース製品を売っているだけだからだ。

 エイムスターには『家庭オーディオ録音法』(AHRA)の適用範囲内での利用法があるかもしれないとシャーキー氏は語った。この法の下では、友だちや家族のあいだで曲のコピーを共有することは、「公正使用」と見なされる場合がある。

 「これは侵害的な技術利用法ではないという意見もある」とシャーキー氏は述べた。

グルーブ:レイ・オジー氏の『グルーブ』もMP3ファイルを共有するために使うことはできるかもしれない。だが、このピアツーピア・システムが、ナップスターの代替として使われることはなさそうだ。

 このシステムは、ファイルの共有やチャット、あるいはメンバー同士の情報のやりとりを行なう小規模なワークグループ向けに設計されている。

 「これは大きなグループではなく、小さなグループ向けのシステムだ。ファイルは送り手側からグループ内の他のメンバーに意図的に送られる。ファイルが欲しい人が誰でも入手できるようにするものではない」と、米グルーブ・ネットワークス社の戦略的マーケティング責任者、アンドリュー・マーン氏は語った。

スカウア:『スカウア』は今年の春、会員制サービスとして再開される予定。だが、このサービスで何ができるようになるか、今のところまったくわからない。

 スカウアは短期間だが、音楽や映画を無料で交換できるファイル交換サービスとして人気があった。

 だが昨年、全米レコード工業会(RIAA)とアメリカ映画協会(MPAA)がスカウア・サービスを停止に追い込むため、総額2億5000万ドルの賠償を求める訴訟を起こした。

 スカウア社は倒産し、オレゴン州ヒルズボロにある米センタースパン・コミュニケーションズ社に買い取られた。センタースパン社は、3月末に会員制サービスとしてスカウアを再開し、デジタルで保護された映画や音楽を提供すると話している。

 だが、具体的に何が提供されるのか、同社は話そうとしない。

 「われわれは現在、コンテンツの投入について、大手のレコード会社や映画会社と話をしている」――センタースパン社の企業マーケティング責任者、キース・ハラシー氏が明らかにしたのは、わずかこれだけだった。

ホットラインとカラーホ:『ホットライン』は、現在あるピアツーピア・ファイル交換システムの最古のもので、最初はマッキントッシュにだけ対応していた。だが、システムの開発者であるアダム・ヒンクリー氏と、親会社の間で苦々しい法廷闘争が何度か行なわれるうちに、ホットラインは活気を失った。

 このシステムは、ポルノのバナー広告や、制限の多い半分私的なサーバーに悩まされている。

 シャーキー氏はあっさりと「ホットラインは終わった」と述べた。

 いっぽう、マッキントッシュだけで使えるファイル共有システムの『カラーホ』は、ゆっくりとユーザーを増やしている。

 フランクフルト出身のイェルン・ハルトマン氏とミルコ・ハルトマン氏の兄弟が開発したカラーホは、最近急成長したが、それはナップスターのおかげと言うよりは、ソフトの新バージョンのおかげだとミルコ氏は言う。

 現在カラーホのユーザーは約30万人おり、サーバーは6万台ある。

無料音楽交換サイトは違法 ナップスター巡り米で判決

2001.02.13(16:01)asahi.com
 ネット上で利用者同士が音楽を無料交換できるサイトを運営している米新興企業ナップスターを相手取って、全米レコード協会(RIAA)が起こしていた著作権侵害訴訟の控訴審で、サンフランシスコの米連邦高裁は12日、「同社は著作権侵害に加担している」として同社のサービスを事実上停止できる判決を下した。存続の危機に直面している同社は、著作権料を払ってサービスを有料化する計画を進めているが、この判決で「ネットの音楽は無料」という認識が覆されるのは必至だ。

 ナップスターは、すでに約6000万人が利用し、先月だけでも約20億曲が交換されたという。

 判決は「利用者がレコード会社の著作権を侵害する活動を促し、手助けしており、実質的に著作権侵害に加担している」と違法性を指摘。著作権が侵害されているのを知りながら、同社がそれを阻止する対応をとらなければ、損害賠償など「責任が問われる可能性がある」とした。

 同社は「この判決に従えば活動は停止されかねない」とのコメントを発表、RIAAは「完全勝訴だ」としている。

 高裁判決を受けて第一審のサンフランシスコ地裁は近く、著作権侵害の曲の配信を停止する命令を出すとみられている。同社は最高裁に上告する方針。

音楽CDにカルテルの疑い 欧州委が調査

2001.01.26(22:48)asahi.com
 欧州委員会は26日、音楽産業大手によるCD価格のカルテルについて、欧州連合(EU)の独占禁止法に基づく予備調査に入ったことを明らかにした。対象は英国のEMI、米国のタイムワーナー、ユニバーサル、ドイツのベルテルスマン、日本のソニー・ミュージックエンタテインメントの5大企業。

 欧州委によると、EMIとタイムワーナーの合併審査(昨年)の過程で、5社が共謀してEUでのCD販売価格を維持している、との情報をつかんだ。報道官は「正式な調査に入るには数カ月かかる」としている。米国の独禁当局も昨年、この5社を調査し、是正させたという。

歌手との盗撮ビデオ流出させた元マネジャー手配 韓国

2001.01.15(22:18)asahi.com
 ソウル地検コンピューター捜査部は15日、韓国の人気女性歌手ペク・チヨンさんの性行為ビデオを金銭取得目的で組織的に流出させたとして、元マネジャーら4人を名誉棄損などの容疑で指名手配した。韓国の通信社、聯合ニュースが伝えた。

 報道によると、元マネジャーは自身とペクさんとの性行為をこっそり撮影したビデオを、インターネットで1本あたり19.99ドルで販売し、流出させた疑い。元マネジャーは偽造パスポートで米国に逃亡中という。

 ペクさんは新曲が常にヒットチャートの上位を占めるなど若者の間で絶大な人気があり、盗撮ビデオは「B嬢ビデオ」として連日、韓国メディアをにぎわわせた。

小澤征爾さんのマーラー、ネットで生中継 1月4日

2000.12.19(21:29)asahi.com
 小澤征爾さん指揮によるサイトウ・キネン・オーケストラの演奏会が、インターネットで生中継されることになった。プロバイダー(接続会社)のインターネットイニシアティブ社が19日、発表した。

 中継されるのは、来年1月4日に東京文化会館で午後7時から演奏されるマーラー「交響曲第9番」。同社によると、ケーブルテレビ(CATV)などを経由した場合、CD並みの音質で聴けるとしている。

 今のところ中継は本番のみだが、「若者に練習風景を見て欲しい」という小澤さんの意向もあり、リハーサルも中継できるかどうか、同社では検討しているという。公演のアドレスは(http://www.saito-kinen.com)。

月500円音楽ダウンロード計画

BY YOMIURI ON-LINE Bit by Bit
◆日本への影響も◆

 インターネット上での音楽無料共有サービスを提供している米ナプスターが欧州最大級のメディア企業である独のベルテルスマン社と提携した。毎月決まった金額を支払えば、合法的に楽曲をインターネットで入手できるサービスが計画されており、実現した場合、ネット配信を始めたばかりの日本の音楽業界にも影響が出るのは避けられそうもない。(西島徹)

 ナプスターは、個人がCDなどからMP3という形式でコンピューターに保存した音楽を自由にコピーし合えるサービスとして昨年始まったが、同年十二月に全米レコード協会(RIAA)などから、「著作権侵害に手を貸している」として提訴され、係争中。ベルテルスマンの音楽部門であるBMGも原告に加わっているが、一転してナプスターと手を結び、業界に衝撃を与えた。

 ナプスターは同社のサービスを月額四・九五ドルの有料サービスに転換することを表明。数か月以内に他の大手レコード会社などとも同様な協力関係を結び、著作権者に使用料が支払われるようなシステムを構築するとしている。そのシステム開発のために、ベルテルスマンがナプスターに出資することも発表された。

 ベルテルスマンのトーマス・ミデルホフCEO(最高経営責任者)は「ナプスターの新たな音楽流通方法は、未来の音楽産業のビジネスモデルになると信じる。他のレコード会社も新サービスの開発に参加してもらいたい」と意欲満々だ。

 ナプスターは、「有料事業は、従来のサービスを拡張するものになる」としており、日本から会員登録が出来るようになれば、毎月五百円強の料金で楽曲をパソコンにダウンロードできることになると見られる。

 今回の提携について日本レコード協会の広報室では「日本はインターネットの接続速度が遅い上に、回線料金が高く、CDシングルの方が安くつく。またジャケットや歌詞カードも備えた物体に対する所有欲は永遠だ」と、表立っては危機感を示していない。

 同協会によると、日本でも大手レコード会社は有料音楽配信を始めているが、なかなか収益を出すまでには至っていないのが現状だという。ただ、これらの配信事業は一曲あたり数百円と値段が高いためと見られ、定額制の通信手段が増え、ナプスターのように安くなれば事情は変わってくるとの見方が強い。

 ただし、日本国内では、楽曲をダウンロード可能な状態に置くことは、作曲者など著作権者だけの権利であることが著作権法で規定されている。このためナプスターの利用者となり、他人に曲を提供することは違法行為であることが明白。

 しかし、ナプスターで検索すると、一、二か月前までは皆無に近かった日本人演歌歌手の曲も多数見つかるようになり、日本人ユーザーの裾野(すその)も爆発的に広がっているのは確実だが、摘発の動きはない。技術的にも困難だとされる。

 一方、日本音楽著作権協会によると、米国では音楽の著作権は、複製する権利である「録音権」、ネットワーク送信する権利である「演奏権」から構成されている。レコード会社は録音権のみを持っているため、ナプスターが合法的に事業を行うには演奏権の管理団体の協力も不可欠。

 このため同協会では「米国でもまだまだハードルは多いはず」と見ているものの、強力な米レコード業界が結束して動きだせば一挙に事態が動く可能性が高く、その場合は日本への影響も避けられない。

音楽配信を有料化 米ナップスターがBMG親会社と提携

2000.11.01(15:09)asahi.com
 好みの曲をインターネットを使って無料で手に入れるサービスを提供している米新興企業のナップスターは31日、レコード大手のBMGエンターテインメントを傘下に持つマルチメディア大手ベルテルスマン社と提携し、協力して有料の音楽配信ビジネスを始めることに合意した。

 ナップスターの音楽配信サービスは、著作権料を取れないレコード業界が猛反発しており、ベルテルスマンを含む音楽会社の多くが著作権を侵害されたとして、同社の活動停止などを求める裁判を起こしていた。しかしベルテルスマンは、若者を中心に人気が急上昇しているネット配信の将来性を認め、ファン獲得やCDの売り上げ増に大きな貢献をする可能性に期待をかけて、歩み寄った形だ。

 ベルテルスマンが著作権侵害の訴訟を取り下げるかわりに、ナップスターはBMGのアーティストの曲の配信サービスを有料にし、一定部分をアーティストらの著作権料に回す。月あたり5ドル(約500円)との見方が有力だ。これ以外の曲は、無料サービスを続ける見通し。

 ナップスターはBMGの曲を合法的に配信する権利を得るので、マルチメディアビジネスの拡大をめざすベルテルスマン・グループのネット音楽戦略を助ける格好だ。有料化には設備投資が必要だが、ナップスターは目立った収入がないので、最大5000万ドル(約54億円)とみられる資金をベルテルスマンが貸し出し、将来は株主になる権利を得るという。

 ナップスターはベルテルスマン専属の配信サービスになるつもりはないので、両社はほかのレコード会社にも事業参加を呼びかけている。

 レコード業界がナップスターを相手取った訴訟は7月、米連邦地裁がナップスターに著作権侵害で事実上の活動停止を求める決定をして、控訴審で争っている最中だ。

 ナップスター批判の急先ぽうだった全米レコード協会(RIAA)は「評価できる進展」とし、「音楽業界は配信サービスの有料化とアーティストの知的所有権が守られる方向に向けて急展開している」(タイムワーナー)などと評価する声も目立っており、「ナップスターと音楽業界の本格的な和解も近いのでは」との見方もでている。

ネット音楽ソフト交換 無料ビジネスに「終止符」/米の著作権訴訟 来月にも判決

2000.10.29 The Sankei Shimbun
新たな技術「P2P」広がる

 インターネット上で音楽ソフトを無料交換するサービスが著作権を侵害するかどうかをめぐり争われている裁判の控訴審判決が、早ければ来月にも出る。世論は賛否両論だが、ネット業界には控訴審が始まって以来約一カ月間で「コンテンツ(情報内容)には適正な使用料を支払う」という方向性が出始めており、音楽業界の防衛策に向けた動きも始まった。一方、この交換技術をビジネスや学術などに利用する動きが急速に盛り上がっており、年初からの騒動は次の段階に入りつつある。(シリコンバレー 谷口正晃)

≪♪「合法化」の流れ≫

 交換サービスを展開するのは、ナップスター(本社・米カリフォルニア州)。控訴審開始から二週間後の十八日、同様の著作権訴訟で争っていたネット音楽配信のMP3・コム(本社・同)と米音楽出版協会(NMPA)の和解が成立した。MP3・コム側が三年間で最大三千万ドルのライセンス料を支払うことに合意した。MP3・コムはレコード大手四社とも和解しており、無料のビジネスモデルには終止符が打たれることになりそうだ。

 広告収入に頼るため、利用者負担は「無料」という恩恵が得られていたネット音楽だが、Eミュージュック・コム(本社・同)のように訴えられる前に定額制のネット音楽配信を始めるなど、「合法化」に向かう流れができつつある。裁判で有罪判決が出た場合の賠償金が事業継続できないほど巨額なものになることは間違いないためだ。

 しかし、利用者の流れは変わらない。何しろ九月だけでもナップスターを通じてダウンロードされたのは百四十億曲。“非合法”に近い音楽サイトは米国内だけでも四千五百にものぼり、仮にナップスターが違法とされても代わりはいくらでもある。

 このため、RIAA(全米レコード協会)は世界の音楽団体と共同で、オンライン配信の著作権を管理する“ネット版電子バーコード”システムを構築。業界自らが音楽のネット配信を手掛けられるようにして防衛に乗り出した。実施のめどは来年だ。

≪♪新技術の普及≫

 ナップスターは従来通りのサービス提供を続けるのが難しくなりつつあるが、その技術はインターネット活用に新たな道を開こうとしている。

 音楽ファイルの配信でなく交換という技術は、いったん情報を蓄積しておくサーバーを介さない。提供者はナップスターの設けたサイトに情報を流し、その希望者はパソコンで直接やり取りする。こうしたファイル交換は、オンライン・スワッピング、ピア・トゥー・ピア(P2P)などとも呼ばれる。

 十九日に米アイムスター社が発表したファイル交換ソフトは、仲間同士がリアルタイムでメッセージのやり取りをすることができるインスタントメッセージ(IM)をインターネットプロバイダー(接続事業者)同士でも可能にする。各社のIMサービス間に互換性がなく、他社ユーザーとはメッセージの交換ができないが、それができるようになる。

 全米の約四十の大学も情報交換や共同作業をやりやすくするため、システムの導入を計画。すでにP2Pを利用したベンチャー企業も生まれ、「利用方法は無限」(インテルのクレイグ・バレット社長兼CEO)だ。

 無料の音楽配信で一般に広まったファイル交換は、新たな情報伝達ツールとして広まりつつある。

ソニーミュージックが11月からレコード店で音楽配信

2000.10.17(21:52)asahi.com
 ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)は17日、大手レコード会社では初めて、所属アーティストの楽曲をレコード店の店頭端末機向けにインターネット配信するビジネスに本格参入する、と発表した。好みの曲だけをミニ・ディスク(MD)に収録できるシステムで、まず11月から、中高生に人気の高い鈴木あみの新譜など26曲を1曲500円で配信する。

 SMEが楽曲を提供する店頭端末は、ゲームソフト会社のデジキューブと、ベンチャーのブイシンク、メディアラグ(いずれも本社・東京)がそれぞれ開発。大容量のデジタル情報を高速で送受信できる光ケーブルや衛星通信を使い、1曲30秒―1分間で収録できる。

 楽曲を家庭のパソコン向けなどにネット販売するレコード会社はこれまでにもあった。だが、普及するとレコード店の経営を圧迫することへの配慮から、エイベックスがブイシンクの機器向けに一部の曲を配信していたほかは、大手レコード会社は参入していなかった。

キヨスクで音楽配信 JR東日本が日本テレコムと共同で

2000.10.03(20:24)asahi.com
 JR東日本は3日、日本テレコムと共同で、駅構内のキヨスクなどに専用のマルチメディア端末を置き、最新ヒット曲や携帯電話の着信メロディーを配信するサービスを来年2月から始めると発表した。渋谷、新宿、池袋の3駅に10台程度でスタートし、2002年3月末までに首都圏を中心に約40駅にまで広げる計画。

 音楽配信は、利用者が専用端末に録音用ミニディスク(MD)を入れ、1曲あたり30秒前後でダウンロードする仕組み。シングルの新譜・旧譜を中心に1曲あたり150円―500円、曲目も1000曲以上を予定している。

 日本テレコムと傘下の携帯電話会社J―フォングループが今年中に共同で構築する音楽配信データベースに、国内レコード会社やプロダクションから曲を提供してもらい、配信する仕組みを整える。着信メロディーは音楽配信よりも安い料金を設定する。

無料ネット音楽サービスの米ナップスター控訴審始まる

2000.10.03(22:04)asahi.com
 インターネットを使って無料で音楽を交換しあう個人向けのサービスを提供している米新興企業ナップスターに対し、レコード業界が「無料サービスは著作権を侵害しており違法」として、同社の実質的な活動停止を求めている裁判の控訴審が2日、サンフランシスコで始まった。パソコンを利用した無料の音楽録音は米国で急成長しており、将来は映画などのビデオ画像や書籍など情報・娯楽分野全般に同じようなサービスが広がるとみられている。関係者の多くは「新領域で混乱の多いデジタル時代の著作権問題で、大きな意味合いをもつ裁判になる」と注目している。

 ナップスターを訴えたのは、全米レコード協会(RIAA)。ナップスターのサービスでは、パソコンに記録可能なCDを入れれば簡単に録音できるので、過去半年で利用者は5倍近く増え、すでに3000万人に達したという。レコード業界は「無料サービスの普及で2005年まで31億ドル(約3300億円)の利益を逸する可能性がある」(調査会社)との試算もあり、CD販売の先細りに強い危機感をもっている。

 ナップスターは、米ノースイースタン大の学生だったファニング氏が昨年始めた社員45人のベンチャー企業。音楽メディア関係の著作権などに詳しいという敏腕の最高経営責任者(CEO)を一時的に迎え入れ、「音楽業界との対決」(関係者)に備えてきた。米有名パンク系バンド「オフスプリング」が、ネットの無料音楽サービスについて「むしろファン層を広げる。ネット時代には既存の枠を超えた音楽流通が求められているので、我々はネット上でシングル盤を無料公開する」などと表明するなど、音楽家の間に「ナップスター派」が増えていることが追い風だ。

 この日のサンフランシスコ連邦控訴裁の口頭弁論は、地裁が7月下旬に言い渡した「サービス停止」の仮差し止め命令が妥当かどうか審理するためで、計1時間ほど双方の主張を聞いて閉廷し、近く決定をくだす段取りになった。レコード業界側は「ナップスターは、ネット上でだれがどの音楽を無料で提供しようとしているか示す名簿をつくって表示し、海賊版を広く流通させるシステムだ。無料サービスで得た利用者のデータベースを拡大し、将来さまざまな営利活動に展開できることを狙っている」と指摘した。

 これに対し、ナップスター側は、ビデオ録画の合法性を認めた1980年代の「ソニー判例」や、個人利用の録音を認めている米著作権関連法などをひき、パソコン利用の著作物複製が必ずしも違法にあたらないと主張。「すでに2万人を超す音楽家らが作品を『ナップスターで流してもいい』と許可している。ネットを利用した『仲間うちの流通ネットワーク』はすでに定着しつつあり、合法的な活動ができる会社に対する停止命令は前例のないものになる」と強調した。

米アカマイ社、音楽なども高速配信へ

2000.09.30(19:12)asahi.com
 インターネット通信をより高速にする技術で知られる米新興企業アカマイ・テクノロジーズは29日、音楽など情報量の多い著作物を高速で客に配信するサービスを始める、と発表した。

 デジタル分野での知的所有権の管理で実績のあるレシプロカル社と組み、ネットで今後急増が予想される著作物の配信を安全に行うビジネスをてがけることにした、という。音楽をネットで無料で交換しあうナップスターなどのサービスの急成長が追い風だ。

米の人気バンドがネット使い無料で新曲公開

2000.09.16(20:42)asahi.com
 米国の人気音楽バンドのオフスプリングは15日、レコード店に実際のCDが並ぶ前に、無料でインターネットを使って新曲を希望者に公開する、と発表した。ネットを使った音楽配信は、無料で好みの曲を個人が交換しあう「ナップスター」というサービスが米国で急速に普及しているが、音楽の作り手が率先して録音可能な曲を無料でネットに流すのは、大手の人気バンドでは業界初の試みという。レコード店に依存している従来の音楽流通の常識をくつがえす発想で、CD販売の収入が先細ることを心配しているレコード業界に衝撃が走り、このバンドが所属するソニー・ミュージックエンタテインメントは猛反発している。

 ソニーの反対を振り切ってネット公開に踏み切るというオフスプリングは、「最近はどんな曲もナップスターを使ってネットに無料で流れてしまう。無料録音する人が増えると、CDの売り上げが減る心配もあるが、実際は相乗効果でファンが増え、CD販売も刺激されている。こちらが先手を打って主導権を握り、ネット時代に対応したい」と説明している。ソニー側は「ネットを使った海賊行為(無料で音楽を録音するなど知的所有権を侵害する行為)に対しては深刻な懸念を抱いており、何らかの解決策をみいだしたい」と難題を背負った格好だ。

 オフスプリングは威勢のいいパンクやラップ系の人気曲で知られる4人組のバンドで、過去6年で約2300万枚を超すCDが売れている。バンドのホームページに接続すると、次の新曲シングル版「オリジナル・プランクスター(独創的なふざけ屋)」が29日から入手できる。ファンを増やすために、音楽テレビ局やラジオ局のホームページでも入手できるようにし、実際のCDが店頭に出荷される1カ月近く前の来月下旬には、シングル曲を含めた新アルバムの曲をネットで公開する計画だ。

 ファンを確実につかむため、ネットで曲を入手する人は自分のメールアドレスを登録する仕組み。定期的に音楽情報などを流し、CDを実際に買った客には(1)一般公開しない新曲を毎月流す(2)コンサートのいい席を予約できる(3)最新情報やバンドのアニメなどを提供する、などの特典をつけてCD販売を促進する。このバンドはネットを使った拡販が巧みで、ネットで2000万回以上もパソコンに無許可でダウンロードされた曲が起爆剤になり、人気CD「アメリカーナ」が1000万枚以上も売れるなどして、業界有力誌ローリング・ストーンに「ネットで最も人気のあるバンド」と紹介されたほど。

ネット上の音楽使用料で合意 JASRACと事業者団体

2000.08.17(21:18)asahi.com
 日本音楽著作権協会(JASRAC)とネットでの音楽配信にかかわる企業団体で構成する「ネットワーク音楽著作権連絡協議会」(NMRC)は17日、インターネットや携帯電話などでの音楽利用に対する使用料の運用について合意し、今月上旬、文化庁に認可申請したと発表した。合意内容によると、音楽配信など「商用サービス」については、昨年3月の暫定合意の内容をほぼ踏襲し、ダウンロード形式の場合、1曲につき利用者が支払う情報料の7.7%を使用料とする、などとした。

 また、個人がホームページなどで音楽を利用する「非商用サービス」についても、初めて運用を定めた。例えば、個人がホームページにCDからの音源を載せる場合、10曲までにつき年間1万円の使用料を払う。

 「商用」については認可され次第、「非商用」については2001年4月からの運用が予定されている。

米ナップスター社のサービスの不当性は明らか。長期的にはファイル交換が流行し、豪華トイレで無料映画を見るはめに

2000年7月31日 by ASCU

検索サイトはもういらない?
音楽を簡単に無料交換できるソフトの出現

ネット業界を掻き回す「ナップスター」の破壊力

2000年7.31号プレジデント

ナップスターの音楽交換サービス、地裁が停止命令

(2000.07.28) by CNN.co.jp
ニューヨーク(CNNfn) 音楽ソフトをネット上で交換するサービスを手がけるナップスターを相手取り、米レコード協会(RIAA)が起こしていた著作権法違反訴訟で、サンフランシスコの連邦地裁は26日、原告の主張を受け入れ、同社にサービスの停止を命じた。停止命令は、29日午前3時(米東部時間/日本時間同日午後4時)から効力をもつ。命令は仮決定で、最終的な判決はまだ先。ナップスターは、この命令を不服とし上訴する構えを見せている。 (全文)

あのCMソングは? ネット検索サービス、ソニーが開発

2000.06.12(22:17)asahi.com
 ソニーは12日、インターネットで、テレビやラジオのCMで使われた曲を検索できたり、曲が入っているCDを買ったりできるサービスを開発した、と発表した。6月下旬から8月下旬にかけて、首都圏の約1000人をモニターにして試験的に実施したうえで、10月から本格的なサービス開始を目指す。視聴者から「CMソングの歌っている人と題名を教えて」という問い合わせが広告主に殺到し、CMソングが大ヒットすることもあるため、視聴者からの需要は多いと見ている。

 今回のサービスは、プランテック(本社・神奈川県相模原市)と、ネオ・ウイング(本社・東京)という2つのベンチャー企業と共同開発した。

 主要な放送局が流すCMや番組挿入歌を、プランテックが調査する。サービスの利用者は、ソニーが開発したペン大の専用端末機「eMarker(イーマーカー)」を使って曲が流れた時間を記録し、パソコンにつないでプランテックのホームページに接続すれば、歌手の名前や曲名など曲についてのデータを検索できる。曲が気に入って、その曲が入ったCDを買う場合、ネオ・ウイングのホームページとつながり、CDを買うこともできる。

 「eMarker」は2、3000円で販売するが、将来的には、すべてのソニー製音響映像機器に内蔵する方針だ。

インターネット通信カラオケ「それゆけ!カラオケ天国」by Web Catch2000-06-02
 1600曲以上の曲が用意されており、新曲が毎月70曲〜100曲追加される。カラ オケ専用プレーヤーソフトを使用。(CD-ROMを無料配布)料金は1回だけ歌える「唄いっきりサービス」で1曲30円、何度も歌える「唄い込みサービス」は1曲100円。

リキッド社不正アクセス事件で元役員を逮捕

2000.06.10(21:24)asahi.com
 
 東証マザーズ上場の音楽配信会社「リキッドオーディオ・ジャパン」(東京都新宿区)のコンピューターに不正に侵入して電子メールを盗み読んだとして、警視庁ハイテク犯罪対策総合センターと新宿署は10日、世田谷区上野毛2丁目、インターネット関連会社「アイフェイス」(渋谷区)の代表取締役山下哲矢容疑者(32)を不正アクセス禁止法違反の疑いで逮捕した。山下容疑者は昨年6月までリキッド社の役員で、同社が不正アクセスを告訴したことを知り、新宿署に自首してきたという。

 山下容疑者は「会社を辞めてから、電子メールで自分の悪口を言われているのではないかと思った」などと話しているという。

 調べでは、山下容疑者は今年5月、アイフェイス社と自宅からコンピューターを使って、リキッド社の電子メールを管理するメールサーバーに不正にアクセスし、同社の役員数人の電子メールを盗み見た疑い。リキッド社の社員だけが持つパスワードを入力しており、警視庁でパスワードの入手方法を調べている。

LiquidAudioの音楽再生ソフト「Liquid Player」に日本語版が登場

【窓の杜 2000年4月25日号】
株式会社リキッドオーディオ・ジャパンは、音楽再生ソフト「Liquid Player」の日本語版を発表した。現在同社のサイトから無料ダウンロード可能。Liquid Playerの日本語版は今回が初めてとなる。

 Liquid Player日本語版は、英語版のバージョン「5.2」に相当する。「ダウンロード購入」や「アート」「プロモ」といった画面に表示されるボタンのほか、各種設定やヘルプが日本語化されている。また、デフォルトで設定されているインターフェイ スの色が英語版の緑から日本語版では、青になっている。なお、リキッドオーディオ ジャパンのサイト内にすでにFAQページが用意されているのにもかかわらず、Liquid Player日本語版上に設定されているFAQやホームページへのリンク先が英語サイトに なっているなど、まだ調整中の部分も多いようだ。

 また、基本的な機能は英語版と同様だが、日本語版独自の機能としてCDのリッピング機能が搭載されている。ここでは、CDの音源をLiquidAudioの独自形式「LQT」に変換することができるほか、CDDBに接続して曲情報などをインターネットから所得でき る。簡単なジュークボックスソフトとして音楽を管理することも可能だ。

 なお、今回公開されたバージョンは、2000年7月15日までに使用期間が制限されているが、リキッド社によるとそれまでには新バージョンを発表する予定とのこと。

音楽のダウンロードと試聴サービス「@PIA TRACKS
インディーズを中心とする23レーベル700曲のダウンロードと試聴。ライブ、リリースに関するトピックスなどの情報。

ソニー・グループとエイベックスなどが、音楽配信で新会社を設立

00年4月6日 16時54分[東京 6日 ロイター]
 ソニーグループのソニーコミュニケーションネットワークは、エイベックスなどと、音楽配信サービスを行う新会社を設立する。

 新会社の名称は、「レーベルゲート」。レーベルゲートでは、1)カスタマー・サポートや決済代行、システム運用など音楽配信のためのインフラ提供、2)各社コンテンツの横断検索サイト、3)決済システムの共通化、4)携帯電話など次世代配信プラットフォームへの対応、などを業務とする。曲選択や価格決定など、実際の音楽配信は、各レコード会社がそれぞれ行うことになるという。

 まず、4月上旬に、ソニーコミュニケーションネットワークの100%出資、資本金5000万円で設立する。その後、4月下旬にはレコード会社各社の出資を受けて、1億円に資本金を増額し、サービスを開始する。

 現在、出資を決めているのは、エイベックス、キングレコード、ジャニーズエンタテイメント、ソニー・ミュージックエンタテインメントなど10社。バップなど2社は、参画を予定している。

未開封のままでCDの試聴が可能に ソニーが開発

11:22p.m. JST April 01, 2000
 包装されたままのビデオや音楽CDの中身を販売店の店頭で試写、試聴できるシステムをソニーグループが開発した。従来の試聴は包装を解いてCDやビデオを再生していたが、新システムは商品管理用のバーコードを読みとるだけで映像や音楽を呼び出せる。

 新しい試写・試聴システムはソニー・ミュージックコミュニケーションズなどソニーグループが開発した「ターミナス」。店頭に置く試写機、試聴機のバーコード読み取り部にビデオやDVD、CDのバーコードをかざせば、音楽や映像を蓄積している「サーバー(親機)」から映像や音楽を呼び出し、再生する。

 ビデオからは2分間前後の映像を試写でき、CDからは1曲につき45秒間分の音楽を聴ける。従来の試聴は、販売店が選んだCD10枚程度に限られていたが、新システムは、1つのサーバーで音楽紹介なら3万―4万曲、映像紹介なら500タイトルが試聴、試写できる。

 ソニーグループは4月下旬に東京都内のCD・ビデオ販売店に新システムを試験的に設置し、今後、リースや販売を進めていく。音楽CDのインターネット直販が登場し、競争が厳しくなっている販売店は、どの作品が多く試写、試聴されたかをデータとして蓄積し、売れ筋商品の品ぞろえに利用できる。

ソニー、CS音楽配信サービス中止へ 利用者伸び悩み

7:05p.m. JST March 24, 2000
 ソニーは24日、通信衛星(CS)放送を使った有料の音楽配信サービスを6月末で打ち切る方針を明らかにした。インターネットによる音楽配信が注目される中、CSによる配信サービスは利用者が伸び悩んでおり、昨年5月のスタートからわずか1年余りで中止に追い込まれた。

 受信に必要な専用端末の普及も進まず、事業の好転は難しいと判断した。音楽配信を手がけているソニーグループ9割出資の放送事業会社、デジタルメディアエンタテインメント(東京)は、音楽配信に必要なデータ放送の免許を郵政省に返上する。今後はドキュメンタリー番組の制作・放送事業を手がける方針だ。

 ソニーグループでは、子会社のソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)が、昨年12月からインターネットによる音楽配信をスタート。今後は放送衛星(BS)デジタル放送による音楽配信の研究などを進めていくという。

NTTコムと大手レコード9社がネットで音楽配信実験

7:31p.m. JST March 21, 2000
NTTコミュニケーションズ(NTTコム)と大手レコード会社9社は共同で、インターネットを使った音楽配信サービスの実験を4月から始める。利用者がパソコンなどでインターネットのホームページを開いて、楽曲を記録メディアにダウンロードしたり、試聴ができたりするサービスを提供する予定だ。

 実験に参加するレコード会社は、ポニーキャニオン、エイベックス、ワーナーミュージック・ジャパン、日本コロムビアなど。楽曲はレコード各社がそれぞれのホームページで提供、NTTコムはグループ各社と共同で、インターネット接続サービスや利用者からの料金徴収、決済など、ネット配信に必要な一連のシステムを提供する。実験は7月末までの予定。

圧縮形式選ばずに再生 2000年3月1日 17時55分

 三洋電機は1日、インターネットで配信されたデジタル音楽の圧縮方式を選ばずに再生できるデジタルメモリープレーヤー「SSAP」を4月21日に発売すると発表した。デジタル音声の圧縮は現行方式では複数あり、再生機器も異なるが、将来的にそれらが統合されても使えるのが強みという。発売と併せて音楽ソフト配信用のホームページ(HP)も開設し、需要拡大を図る。

ヤマハ、インターネットを使った新しい音楽配信サービスを開始「MidRadio」

99-12-17 by Cyber Computer News No.099
 ヤマハ株式会社は、インターネットを使った音楽配信サービス「MidRadio」を12月17日から新サイトにて運用開始すると発表した。新サイトでは、楽曲の無料試聴サービスと共に、約7,000曲に及ぶMIDIによる楽曲データのダウンロード販売と、約4,000点の楽譜・音楽出版物、さらに関連するCDのオンライン販売が行われる。無償の専用ソフト「MidRadio Player」を利用し、ラジオ番組を選曲する感覚で演奏や無料試聴を楽しむことができる。また、気に入った楽曲はその場で購入してパソコンにダウンロードすることもでき、楽譜などの関連商品はオンラインで注文し、クレジットカードやプリペイド型や代金引換などの決済方法により購入できる。

 「MidRadio」では、制御用の専用言語「MRML(MidRadio Markup Language)」を使用することで、MIDIや音声(SoundVQ)を組み合わせたハイブッドコンテンツの配信を可能とする。また、同社では「MRML」の仕様を一般ユーザに公開し、個人や企業が独自に「MidRadio」対応のコンテンツや番組を配信できる環境を提供するという。 Windows95/98/NT4、MacOS7.6以上に対応。12月17日より無償配布される。

音楽ネット配信 ソニーあすスタート− 大手商社など続々参入 慎重なソフト他社ビジネス成否左右

−1999.12.19 by産経新聞
 インターネットの普及を受けて、ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)が20日から、大手音楽ソフトメーカーとしては世界で初めて、音楽ソフトのネット配信事業に乗り出す。こうした動きは国内外で活発だが、肝心の音楽ソフトメーカーはSME以外、慎重な姿勢を崩していない。ネット配信音楽の音質はシャープ(半音上がり)で優れているとされるが、事業のスタートはフラット(半音下がり)のような状態で始まる。(高原秀己)

 《1曲350円》
 音楽ソフト配信事業をめぐっては、来年から「カシオペア」のキーボード奏者、向谷実さんを中心にソフトバンクが参入。三洋電機、日立製作所、富士通のグループも携帯電話を受信端末に使う事業化で提携した。エム研やリキッドオーディオ・ジャパンといったベンチャー勢、三菱商事や住友商事の大手商社も事業化に動いている。三年間で一千億円市場まで急成長するという期待も大きい。

 このような状況の中、SMEは単独進出に踏み切る。二十日のサービス開始時点では四十曲以上の新曲を用意し、一曲三百五十円で販売する。利用者はパソコンを使い、所定の手続きで音楽データをダウンロード(受信)した後、クレジットカードの情報を入力すればOK。

 パソコンにヘッドホンを差し込んだり、アナログ出力でミニディスクなどに録音したりして聴けるが、音質の良いデジタルのまま楽しめるプレーヤーは、ソニーが二十一日に発売する「メモリースティックウォークマン」(四万五千円)に限られる。

 《海賊版の防止》
 こうなったのは、著作権保護の徹底のため、ソニーが主流の「MP3」という音楽データ圧縮方法と異なる方法を配信とプレーヤーの双方で採用したからだ。

 ネット配信された音楽を聴くのに最適とされるのは、半導体メモリーを記憶媒体とするシリコンプレーヤー。今年、ベンチャー企業など家電大手以外から十機種以上が発売され、二十五日には東芝も発売し、来年には三洋電機や松下電器産業も参戦する。東芝は「普及しているMP3を使ったが、コピー回数制限の仕組みは盛り込んだ」。

 一方で、著作権保護に対応していないシリコンプレーヤーも多い。インターネット上で、著作権者に無断でCDの音楽をソフト化して配信する米国と日本の業者やマニアが増えている背景には、こうしたプレーヤーの存在も大きい。

 《アーティストは歓迎》
 SMEの高堂学チーフプロデューサーは「来年になると、違法な音楽配信がインターネット上で、まん延する可能性が高い。その前に、きちんとした形で事業化しておけば、利用者も正しく利用してくれるはずと考えた」と、単独での参入理由を説明する。

 だが、当座はSME以外と契約しているアーティストの楽曲は購入できず、大ブレークした宇多田ヒカルさんの歌は聴けない。「一社で頑張ってもしれている」(高堂プロデューサー)というとおり、他の音楽ソフトメーカーの動向がビジネスの成否のカギを握る。 <P>
 SME以外の音楽ソフト会社は、「検討中」や「実験中」。CD中心のビジネスに与える影響や著作権保護が本当にきちんと守られるのかといった点から、慎重に様子をうかがっている。もっとも、アーティストからの働きかけが強いことは無視できない。「新しい販路開拓につながり売り上げが伸びるなら、アーティストは皆、大歓迎」と、向谷実さんは言う。特に過去の曲の販売機会拡大や営業コスト削減というメリットは大きい。

 年明け以降、どういう形でSME以外の各社が参入してくるか が、当面の大きな焦点となる。

世界中の音声ストリーム放送を受信できる「StationRadio」Beta 0.1

1999/12/17 by 窓の杜
 世界中の音声ストリーム放送を受信できる「StationRadio」Beta 0.1が公開された。ニュースや音楽番組など、世界中で放送されているストリーム番組を受信して好みの番組を楽しめるほか、MP3や音楽CDも再生できる。Windows 95/98対応のフリーソフトで、現在作者のホームページからダウンロードできる。

 「StationRadio」は、世界中で放送されているWMA形式の音声ストリーム放送を受信して再生するソフト。「News Radio」「Sports Radio」「Dance」「Jazz & Blues」といったジャンルごとに様々なニュース番組や音楽番組があらかじめ登録されており、登録されている番組の中から好みの番組を選択してストリーム再生できる。海外の有名なインターネットラジオ放送のほか、「Impress Watchヘッドライン」「J-WAVE」「Shibuya FM」といった日本のストリーム番組も登録されている。

 ストリーム番組だけでなく、MP3/WAV/AIFF/MIDといった音声ファイルや音楽CDの再生も可能で、ウィンドウのデザインを変更できるスキンにも対応している。インターネットへの接続設定はInternet Explorerの設定がそのまま引き継がれるためストリーム番組を聞くための設定はほとんど必要なく、インストールして起動するだけですぐにストリーム番組を楽しめる手軽さも特長だ。

音楽配信ビジネスの動き広がる=ネット利用者標的に約50社が参入

99年10月9日 14時16分[時事通信社]
 自分の好きな曲だけを、インターネットを使って家にいながらにして購入できる−。急増するパソコン保有者をターゲットに、楽曲をネット上で有料配信する事業者が増えている。日本音楽著作権協会によると、今年になって音楽配信事業のための許諾を求めてきた業者は約50社(9月末時点)に上る。 

ソニー、半導体メモリーのウォークマンを発売

10:47a.m. JST September 23, 1999
 ソニーマーケティングは22日、半導体を記憶媒体に使ったウォークマンを12月21日に発売する、と発表した。インターネットで配信された音楽をパソコンを介して録音でき、駆動部分がないため音飛びしないのが特徴だ。音声圧縮技術「MP3」の普及によりネット配信に対応した携帯プレーヤーが人気を集めているが、大手メーカーが発売するのは初めて。

 松下電器産業や東芝も同様の携帯端末を販売する計画で、カセットテープやミニディスク(MD)などに続いて携帯プレーヤーに新たな顔ぶれが増えそうだ。

 CDなどから録音する場合もパソコンのハードディスク(HD)に一度記憶させてから、ウォークマンに落とし込む手続きが必要だ。CD1枚分のデータを約4分で転送する。音質はMD並みで、標準モードで約80分、最大約120分の録音が可能。高さ約9.6センチ、幅約3.7センチ、奥行き約1.9センチと胸ポケットに収まる。重さは69グラム。

 記憶媒体は、ソニーが開発した専用の64メガバイトのメモリースティック(2万2000円)を使用。不正コピー防止のため、1回HDに記憶させた曲は3回までしか録音できない。販売価格はメモリー1枚が付いて4万5000円。当初は月産2万台を見込む。

ソニーが新ウォークマン

1999年9月22日 20時40分 共同通信社
 ソニーは22日、年内に開始を計画している有料のインターネット音楽配信で、著作権保護機能を持たせた専用スティックを使う新型ウォークマンを12月21日に発売すると発表した。まず日本で発売し、順次海外で発売する。松下電器産業も22日、来年4月に別方式の専用カードを使うネット音楽再生機を北米で発売すると発表。東芝なども発売準備を進めており、規格争いと市場競争が激化しそうだ。

世界初のMP3 CDプレーヤーが登場

Louise Knapp [日本語版:林 智彦/合原弘子] 9月10日 3:00am PDT from Wired News
 パイン(Pine)テクノロジー社(本社香港)は、MP3形式で音楽データを保存したCDと、通常のオーディオCDの両方を再生できる、新型携帯CDプレーヤー『D'Music SM-200C』を発表した。

 このCDプレーヤーは、あらゆる種類のCDを再生できる。インターネットからダウンロードした音楽も聞けるし、これまでの、きらびやかな真新しいケースで販売されている普通のCDも聞くことができるのだ。

 パイン社の広報担当者、アンディー・オリバー氏によれば、SM-200CはMP3 CDを再生できる初めての機器だという。「このテクノロジーは、我々が初めて世に問うものだ。SM-200Cは、次世代のMP3プレーヤーを拓く製品だ」と同氏はいう。

 SM-200Cのサイズは、CDケースよりわずかに大きい程度。タイトルを表示するディスプレーを内蔵しているほか、リモコン機能つき。リピート、 自動検索機能を備え、クラシックやポップスなど音楽の種類に応じて音質を調整するイコライザーも付いている。振動による音飛びを防止する機能があり、内蔵バッファメモリに蓄積された10秒分の音声データを利用して、音飛びの心配なく音楽を楽しむことができる。

 SM-200Cは、コンピューターやインターネット接続を必要としない初めてのMP3機器でもある。MP3 CDはまだ一般市場に出回ろうとしているところだが、ウェブ上には、膨大な数のMP3ファイルが見つかる。MP3は、ウェブ上から直接、CDに近い音質の音楽をダウンロードすることを可能にした圧縮フォーマットで、著作権問題を懸念している既存レコード会社にとって頭痛の種になっている。

 パイン社の新型携帯MP3プレーヤーは、299(米)ドルで11月に発売予定。

「坂本龍一オペラ」、東京公演が開幕

8:43p.m. JST September 09, 1999
 世界的に知られる音楽家、坂本龍一氏が地球環境、愛、救い、そして共生をテーマに取り組んだ新しい総合舞台芸術「LIFE a ryuichi sakamoto opera 1999」(朝日新聞創刊120周年、テレビ朝日開局40周年記念)の東京公演が9日夜、東京・九段の日本武道館で開幕した。会場には、映画の大島渚監督ら多くの文化人を含む6500人が集まり、映像や音、ダンスなどをとりまぜた坂本氏のメッセージを受け止めていた。

 公演は12日まで。舞台の模様はインターネットでも中継される。

坂本オペラ、大阪で開幕 音と映像の新しい芸術

00:50a.m. JST September 05, 1999
 光の中、拍手鳴りやまず――。音楽家、坂本龍一氏が地球環境、愛、救い、そして共生をテーマに取り組んだ新しい時代の総合舞台芸術「LIFE a ryuichi sakamoto opera 1999」(朝日新聞創刊120周年、テレビ朝日開局40周年記念)が4日、大阪・大阪城ホールで開幕した。世界的に知られる坂本氏が初めて手がけた「オペラ」とあって、約6500人の観客で会場は満員になった。

 「LIFE」は坂本氏作曲の音楽に、映像、テキスト、ダンス、さらに最新のインターネット技術を織り込み、20世紀の音楽と人類の歴史、さらに地球規模の生命の盛衰と共生を描いた壮大な作品。

 山本耀司氏がデザインした黒マント姿で登壇した坂本氏はピアノを弾きつつ、自身でオーケストラを指揮。後ろに据えられたスクリーンには、今世紀初頭の映画「月世界旅行」に始まり、歴史映像、コンピューター・グラフィックスなどがテーマに沿って次々と映し出された。

 第1部、第2部とも、テノール歌手ホセ・カレーラス氏が、村上龍氏によるオリジナルの文章を読み上げる印象的な画面で始まった。ノーベル平和賞を受賞したダライ・ラマ14世や女性パフォーマー、ローリー・アンダーソン氏らへのインタビュー映像が、アントニー・リッツィ氏らによるダンスや世界各国の民族音楽歌手らの歌と呼応しながら、歴史や共生についてのメッセージを訴えかけた。約2時間の公演が終わり、会場内は感動に包まれた。

 公演は5日まで同所で開かれた後、9日から12日まで東京・日本武道館で開かれる。

松下電器、デジタル事業で米2社と合弁・提携

8:47p.m. JST May 26, 1999
 松下電器産業は26日、米通信大手のAT&Tや音楽ソフト大手のユニバーサル・ミュージックなどと2件の合弁、提携事業に乗り出す、と発表した。合弁会社の設立などで米国でのDVDソフトの生産能力を倍増するとともに、インターネットを経由した音楽配信事業を、早ければ2000年にも始め、DVDの技術をもとに、デジタル産業の先進国、米国での事業を拡充する。

 DVDソフトの製造では、松下の米国子会社とユニバーサルが、合弁で「松下・ユニバーサルメディアサービス」を設立した。資本金約33億円は、松下側が60%、ユニバーサルが40%を出資する。ユニバーサルのCD工場を、合弁会社の工場として利用し、今秋から月60万枚規模でDVDを生産する。

 子会社での大幅な設備増強とあわせて、松下は現在月250万枚の生産能力を、計560万枚に引き上げ、米国で急増するDVD需要に対応する。

 音楽配信では、AT&T、ユニバーサルに米BMGエンタテインメントを加えた3社と提携した。

音楽のネット自販機、23日から都内で実験へ

9:03p.m. JST May 18, 1999
 ネットワークを使った音楽の自動販売機「ミュージックポッド」の実験が23日から東京都内のレコード店などで始まる。膨大な音楽データを蓄積したコンピューターからインターネットを通してヒット曲などを取り寄せ、ミニディスク(MD)に書き込む仕組みで、ベンチャー企業ブイシンク(東京)が開発した。

 画面のタッチパネルを操作して好きな曲を選ぶ。10秒程度の試聴もできる。料金は1曲あたり150円、ジャケット代わりになる歌詞カードのシール付きなら250円。販売側には在庫を抱える必要がなく、品切れや返品の心配もなくなる。利用者にも安く手軽に音楽を買うことができる利点があるという。

 実験は、品川区小山のレコード店を皮切りに、11月までに都内30カ所で実施する。

半導体記録の携帯オーディオ開発 7月下旬発売へ

8:34p.m. JST May 12, 1999
 神戸製鋼所とNTTは12日、パソコンから取り込んだ音楽を半導体に記憶させる携帯オーディオ機器を開発したと発表した。名刺サイズの小型で55グラムと軽いが、CD並みの音質を楽しむことができる。インターネット上から音楽を取り込むオーディオ機器は、急拡大すると見られており、ソニーなども同様の商品を発売する計画で、今後、各社の競争が激化することになりそうだ。

 商品は、パソコン周辺機器メーカーのハギワラシスコム(本社・名古屋市)のブランド名で7月下旬から販売される。価格は3万円前後になる予定だ。年内に4万台の販売を目標にしている。CD並みの音質の場合は、25分間の録音ができる。

 商品は、音声をデジタルデータにして圧縮する「TwinVQ」という技術を使い、さらにデータを暗号化して著作権保護をかけたうえで、半導体に記憶させるのが特徴。同様の商品はすでに米企業などから発売されており、今後国内企業の参入が相次ぐことになりそうだ。

米社が新ソフト、ネットの音楽を録音・配信

11:07a.m. JST May 04, 1999
 インターネットで音楽を配信するソフトウエア・メーカー大手、米リアルネットワークス(本社・シアトル)は3日、音楽をネットやCDからパソコンに録音してコピーを作ったり、ネットで音楽を配信するソフト「リアル・ジュークボックス」を発表し、同日からホームページ上でテスト版の無料配布を開始した。現在、ネット上の音楽を録音・再生する方式として人気を集めている「MP3」も利用でき、今後著作権問題への議論が高まりそうだ。

 新ソフト発表に合わせ、ラップグループ「パブリック・エネミー」や歌手のジュリアン・レノンら60以上のアーチストの曲を無料で配信する。また、米家電メーカー大手のトムソン・マルチメディア社が、同ソフトで録音した音楽を再生する携帯用プレーヤー「RCA LYRA」を今年第3・4半期に発売する。

携帯型MP3プレーヤー「Rio」にデジタル著作権管理システム搭載

('99/4/27)Reported by okiyama@impress.co.jp / Hiroyuki Et-OH 
 米Diamond Multimedia社は、同社が開発する携帯型MP3プレーヤー「Rio」に米 InterTrust社によるデジタル著作権管理システムを搭載すると発表した。  デジタル著作権管理システムには、「InterTrust DRM(Digital Rights Management)」が利用される。詳細は明かにされていないが、このシステムの特徴は「しつこいくらいの著作権保護」で、そのコンテンツの寿命を通して海賊行為を防ぐという。また、コンテンツプロバイダーのルールに従って、ユーザーは音楽コンテンツの再配布をすることも可能とのこと。

 なお、両社は、デジタル音楽著作権保護推進団体「SDMI」に参加しており、このRioとInterTrust DRMによるソリューションを提案してくという。SDMI内のワーキンググループで6月末までの策定を予定している「携帯音楽プレーヤーの仕様」に組み込まれる可能性もありそうだ。 ('99/4/26)

識別コード付け音楽放送

1999年4月26日 19時53分 共同通信社
 電通は26日、音楽に識別コードを付けてFMラジオ局から放送する新しいシステム『クリックラジオ(仮称)』を開発し、秋から実験を始めることを明らかにした。
 放送がデジタル化すれば、音質の劣化がなくコピーできるため、ラジオやインターネットで流れる音楽の著作権を守ることが課題となる。同システムを使えば、識別コードによって許諾処理されることで、著作権を守りながら音楽ソフトを流通させられるという。

爆発「だんご3兄弟」が日本経済救う?

99/03/09 日経ビジネス)

だんご3兄弟の親会社株価が急騰

(99/03/05 10:06 by日刊スポーツ)
 大ヒット中のCD「だんご3兄弟」の発売元ポニーキャニオンの親会社ニッポン放送の株価が急騰している。CD発売日の3日と翌4日が2日連続で500円高となり、株価は4日終値で5100円に跳ね上がった。ニッポン放送では「『だんご』以外原因は考えられません」と驚いている。同CDは4日も90万枚の追加注文があり総出荷数は190万枚に。ブームは広がる一方だ。

音楽著作権Net音楽配信料で暫定合意 by毎日新聞

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