TOPIC No.8-20 釜山アジア大会(第14回アジア競技大会)/2002年

01. 第14回アジア競技大会 YAHOO!ニュース
02. 第14回アジア競技大会 公式HP
03. アジア競技大会
釜山アジア大会

北朝鮮の美女応援団が帰途に

2002年10月15日 The Sankei Shimbun
 釜山アジア大会のため9月28から韓国を訪れていた北朝鮮の女性応援団や記者ら約290人を乗せた同国の貨客船「万景峰92」号(9、672トン)が15日午後、釜山の多大浦港を出港、北朝鮮・元山港に向かった。

 同港では釜山市や大会組織委員会の幹部が出席しお別れ会が開かれ、周辺には北朝鮮からやって来た“美女応援団”を最後に一目見ようと、朝鮮半島をかたどった「統一旗」を手にした市民ら1000人以上が集まった。

 日本人拉致被害者の一時帰国について、記者から質問を受けた女性応援団の1人は、顔をしかめるようなそぶりをして何も答えなかった。

 大会期間中、応援団は同船内で宿泊し、競技場との間を専用バスで移動。北朝鮮選手の応援以外にも、南北交流の一環として歌や舞踏の屋外公演を行ったが、常に私服警官らに囲まれ、厳しい警備の中で市民が接触するのは難しかった。

 選手団は11日に北朝鮮に戻った第一陣に続き、15日午後、朴明哲・北朝鮮オリンピック委員会会長や張雄・国際オリンピック委員会(IOC)委員を含む約160人が高麗航空のチャーター便で平壌に向かう予定。

中国、金メダル150個【アジア大会】

2002年10月14日 The Sankei Shimbun
 中国は今回も圧倒的な強さを誇った。金メダル合計は前回バンコク大会の129個を上回る150個。2位の韓国も金が100個に迫る96個で、地元開催を追い風にメダルを稼いだ。

 日本は前回より8個減の金44個に終わったが、金20個で4位のカザフスタンとはまだ開きがあり“3強”の面目は保った格好だ。

 ウズベキスタンの頑張りが目立った。前回から9個上積みして金15個を獲得。シンガポール、ベトナムも健闘した。その一方で台湾、インドネシアなどがメダルを減らした。

 次回開催国のカタールはメダル総数が前回の8個の約2倍となる17個。4年後へ向けての強化が実りつつある。対照的に前回開催国のタイは金メダルが10個減って14個、メダル総数も90個から43個に半減した。

 2大会ぶりに出場したサウジアラビアは陸上で7個の金メダルと躍進。北朝鮮は特定の競技にかたよらず女子のサッカー、卓球、マラソンなどで印象的な金メダル9個を獲得した。

 国際大会に復帰したアフガニスタンはテコンドー女子で銅メダル1個。初参加の東ティモールはメダルを獲得できなかった。(共同)

日本サッカー金逃す【アジア大会】

2002年10月13日 The Sankei Shimbun
 釜山アジア大会第15日の13日、サッカー男子で初めて決勝に進んだ日本は、前回優勝の強豪イランに1−2(前半0−0)で惜敗し、金メダル獲得を逃した。

 2年後のアテネ五輪をにらみ、21歳以下の代表選手で臨んだ日本は、0−2とされた後の終盤に反撃し、1点を返したものの、及ばなかった。

 期待された陸上女子マラソンでも、日本勢は弘山晴美(34)=資生堂=の2位が最高で、日本の2連覇はならなかった。

 大会は14日に閉幕する。(共同)

         ◇

●韓国が銅メダル

 男子の3位決定戦で、地元韓国がタイを3−0で下した。韓国のメダル獲得は、1990年北京大会の銅メダル以来3大会ぶり。(共同)

アジア大会 第14日

2002年10月12日 The Sankei Shimbun
 【釜山臨時支局=12日】釜山アジア大会は大会第14日の12日、釜山などで行われ、空手の男子組手60キロ級の今井謙一(大阪・浪速高教)が、決勝でイラン選手を下して金メダルを獲得した。馬術の障害飛越団体の日本(小宮山、森本、林、岡崎)は、同種目が実施されなかった1990年北京大会をはさみ、4連覇を達成した。

 陸上は女子五千メートルの福士加代子(ワコール)が14分55秒19の日本新記録で、一万メートルに続き2位に食い込んだ。男子では、やり投げの村上幸史(スズキ)が78メートル77で銀メダルを獲得。女子ハンマー投げの綾真澄(グローバリー)は62メートル18で3位だった。

 自転車の女子マウンテンバイク・クロスカントリーの中込由香里(シーナック・スペシャライズド)は2位。カヌー女子カヤックフォア五百メートルの日本(北本、竹屋、鈴木、足立)は3位だった。

 連覇をねらったバスケットボール女子の日本は、準決勝で中国に69−92で敗れ、3位決定戦に回った。

サッカー男子が初の決勝へ【釜山アジア大会】

2002年10月10日 The Sankei Shimbun
 釜山アジア大会第12日は10日、釜山で行われ、サッカー男子準決勝で日本はタイを3−0で下し、初の決勝進出を決めた。韓国はイランと対戦。

 自転車のマウンテンバイク・ダウンヒル女子では末政実緒(トレック・フォルクスワーゲン)が優勝した。2位は増田まみ(Xトレール・サンタクルーズ)で、日本女子は2大会連続で金、銀を独占した。男子は銀、銅を獲得。塚本岳(MXマングース)は前回と同じ2位だった。

 重量挙げは、最も重いクラスとなる男子105キロ以上級で森田宗弘(自衛隊)が3位となり、同競技で今大会日本勢初のメダルを獲得した。飛び込みの女子3メートル板飛び込みで西井亮子(日体大職)が3位に入った。

 テニス女子シングルス準決勝の浅越しのぶ(NEC)は敗れて3位。同ダブルス準々決勝では小畑沙織(ヨネックス)森上亜希子(ミキハウス)組、吉田友佳(フリー)佐伯美穂(TAKAGI)組がともに勝ち、銅メダル以上を決めた。アーチェリー団体の日本は男女とも4位にとどまった。(共同)

アーチェリー、山本が優勝【釜山アジア大会】

2002年10月09日 The Sankei Shimbun
 釜山アジア大会第11日は9日、当地で行われ、アーチェリー男子個人は日本勢同士の決勝となり、山本博(埼玉・大宮開成高教)が浜野裕二(近大)を下して1982年ニューデリー大会以来の優勝を果たした。ヨットの日本は男子オプティミスト級(15歳以下)で14歳の飯束潮吹(神奈川・南戸塚中)が優勝。ほかに銀3、銅4を獲得した。

 陸上の男子二百メートル準決勝では短距離のホープ、末続慎吾(東海大)が20秒45で1組の1着で10日の決勝に進んだ。同百十メートル障害で谷川聡(ミズノ)が13秒83で銀メダル。同三千メートル障害でも岩水嘉孝(トヨタ自動車)が8分31秒75で2位となった。女子棒高跳びの小野真澄(札幌陸協)は2大会連続の銀メダル。

 テニスの女子シングルス準々決勝で浅越しのぶ(NEC)がアンジェリケ・ウィジャヤ(インドネシア)を7−5、6−3で退け、準決勝進出と銅メダル以上を決めた。新体操の個人総合で村田由香里(東女体大)は3位に入った。

 野球の3位決定戦で日本は中国に7−4で勝った。決勝は韓国−台湾が対戦。サッカー女子の日本は中国と2−2で引き分け、2勝1分け1敗となった。バスケットボールの女子は準決勝に進出。ホッケー女子の日本は3位決定戦に回った。(共同)

レスリング女子で浜口が「金」【釜山アジア大会】

2002年10月08日 The Sankei Shimbun
 釜山アジア大会第10日は8日、釜山で行われ、陸上の男子ハンマー投げで、日本選手団の主将、室伏広治(ミズノ)が78メートル72の大会新記録で2連覇し、陸上で今大会初の金メダルを獲得した。

 期待された同百メートルの朝原宣治(大阪ガス)は、10秒29で銀メダルにとどまり、前回大会の伊東浩司(富士通)に続く日本勢2連勝はならなかった。優勝はジャマル・アル・サファル(サウジアラビア)。同四百メートル障害でも、昨年の世界選手権3位の為末大(大阪ガス)が3位に終わった。

 同ハンマー投げでは土井宏昭(中京大)も2位。女子一万メートルの福士加代子(ワコール)は30分51秒81で2位。同四百メートル障害の吉田真希子(福島大TC)は56秒68の日本新記録で4位。

 レスリング女子フリースタイル72キロ級では浜口京子(浜口ジム)が優勝し、同競技で日本の金メダルは3個目となった。

 自転車はケイリンで太田真一(日本競輪選手会)、男子スプリントで金子貴志(日本競輪選手会)が優勝したほか、銀3、銅1を獲得した。馬術の馬場馬術団体の日本は2位だった。

 サッカー男子の日本は準々決勝で中国と対戦。野球の日本は準決勝で台湾と顔を合わせる。(共同)

女子レスリングで吉田優勝【釜山アジア大会】

2002年10月07日 The Sankei Shimbun
 釜山アジア大会第9日は7日、釜山で行われ、レスリング女子フリースタイル55キロ級では、吉田沙保里(中京女大)がリーグ戦4戦全勝で優勝した。同男子55キロ級の田南部力(警視庁)は決勝で敗れ、2位だった。

 この日から競技が始まった陸上の女子走り幅跳びで花岡麻帆(office24)が6メートル47で銀メダル。男子一万メートルでは佐藤敦之(中国電力)の6位が最高。同四百メートル障害予選2組で為末大(大阪ガス)が49秒66の3着で決勝に進出した。

 ソフトテニスの女子ダブルス決勝では水上志乃、八谷志帆組(NTT西日本中国)が韓国ペアに敗れ、銀メダルにとどまった。ビリヤードの3クッション・シングルスの島田暁夫(ルパン)は3位。

 自転車は男子三万メートルポイントレースの飯島規之(日本競輪選手会)が銅メダル。スプリントは男子の金子貴志(日本競輪選手会)女子の太刀川麻也(スーパーKアスリートラボ)が決勝に進出し、銀メダル以上を確定した。

 ホッケー女子予選リーグの日本は強豪中国を破り、1勝1敗。サッカー女子の日本は韓国を破り2勝1敗とした。卓球は男女ダブルスを行い、女子の小西杏(ミキハウス)福原愛(青森・青森山田中)組ほか日本勢は準々決勝までにすべて敗れた。ボクシングはフライ級の準々決勝で村橋薫(自衛隊)が敗れ、日本勢は姿を消した。(共同)

ソフトボール初の「金」【釜山アジア大会】

2002年10月06日 The Sankei Shimbun
 釜山アジア大会第8日は6日、釜山で行われ、ソフトボールの日本が初の金メダルを獲得した。3位決定戦と決勝が雨のため中止、競技は打ち切りとなり、決勝進出を決めていた日本が初優勝、3位決定戦(勝者が決勝へ、敗者が3位)を戦う予定だった台湾と中国が銀メダルとなった。

 このほか日本は、射撃の女子フリーライフル3姿勢団体で、1711点の日本新記録をマークして4位。バレーボール男子は台湾を破って2勝1敗で予選リーグを通過し、準決勝に進んだ。

 レスリングは男女のフリースタイル計5階級を行い、男子55キロ級の田南部力(警視庁)と、女子55キロ級の吉田沙保里(中京女大)が初戦を勝った。

 日本−韓国の男子団体決勝が予定されていたテニスや自転車、ヨットも雨天中止となった。

 メーン競技の陸上が7日から始まる。(共同)

中村が女子200メートル背で優勝【釜山アジア大会】

2002年10月04日 The Sankei Shimbun
 女子200メートル背泳ぎで中村礼子(日体大)が2分11秒44で優勝し、寺川綾(大阪・近大付高)が2位に入った。寺川は100メートルの銅に続くメダル獲得。

 男子400メートルメドレーリレーで日本(錦織、北島、山本、奥村)は3分37秒45の大会新で優勝し、同じメンバーで昨年マークした3分38秒88の日本記録を更新した。北島康介(日体大)は平泳ぎ2種目と合わせて3個目の金メダル獲得。

 男子400メートル個人メドレーは、200メートルに続く優勝を狙った森隆弘(ミキハウス)が4分16秒63で2位、谷口晋矢(中大)は3位だった。男子1500メートル自由形の藤田駿一(同大)は4位に終わった。(共同)

ネパール選手ら9人不明【釜山アジア大会】

2002年10月04日 The Sankei Shimbun
 韓国警察当局などは4日、釜山アジア大会の選手村からネパール選手8人とモンゴル選手1人の計9人が行方不明になっていることを明らかにした。不法在留が目的とみて調べており、東南アジアなど各国選手の動向も注視しているという。

 警察当局などによると、ネパール選手団役員は4日、ボクシングや重量挙げの選手8人が3日夜、外出したまま選手村に戻っていないと届けた。うち6人は競技を終え近く帰国する予定だったという。

 同役員は、姿を消したのがテコンドー選手であることや、選抜過程での不正行為を理由に資格を取り消され、送還される予定だったとする一部報道を否定した。

 モンゴルはカヌー選手で、9月30日に選手村を出たまま連絡がない。(共同)

井上が金メダル…柔道男子無差別

2002年10月03日 Yomiuri On-Line
 【釜山3日=読売取材団】井上、貫禄のオール1本勝ち――。柔道で、国際大会で初めて無差別に挑んだ井上康生(綜合警備保障)が、全4試合に1本勝ちして優勝した。女子48キロ級の北田佳世(ミキハウス)も金メダルを獲得した。競泳では、女子400メートル自由形で、山田沙知子(関大)が自らの日本記録を塗り替えて優勝。男子では、100メートルバタフライで山本貴司(近大職)が2連覇を達成し、100メートル背泳ぎの錦織篤(ミキハウス茨城)も金メダルを獲得した。ボートの軽量級ダブルスカルでは、武田大作(ダイキ)、浦和重(NTT東日本)組が金メダル。レスリングは、男子グレコローマンスタイル84キロ級で、松本慎吾(一宮運輸)が優勝した。

 ◆無敵の井上、4試合オール1本勝ち◆
 井上が無敵ぶりを見せつけた。準決勝では、世界選手権で初優勝した99年バーミンガムの決勝の相手、蒋盛●(チャンソンホ)に3分10秒、右の大内刈りで1本。決勝では、100キロ超級選手のタングリエフ(ウズベキスタン)に3分1秒、得意の内股で1本。「初めての無差別挑戦で優勝できて、本当にうれしい」という、貫録の4試合オール1本勝ちだった。(●は日へんに告)

 2年後のアテネで五輪連覇を狙う井上は今夏、「精神的に厳しかった」という武者修行を味わった。6月末から始まった1か月を超える海外合宿。その最後の地、ロシアのニジニノブゴロドでは、酷暑と質素な食事に迎えられた。食事は「ジャガイモと鳥肉ばかり」。牛肉だと思って口に入れたのが苦手なレバー。「その日は何も食べられなかった」。体重も100キロを切ってしまった。

 改めて思ったのは、「日本はどこへ行っても何でもある。本当に恵まれた国だということ」。何もかも整った自分の柔道環境に感謝の気持ちを込めて勝ち進んだのが、このアジア大会でもある。

 「これで世界の無差別に挑戦できる力は見せられたと思う」。世界選手権での無差別挑戦には様々は条件が伴うが、人間的な円熟味を増した井上が「無限の挑戦」を掲げる限り、その無敵ぶりは揺るぎそうにない。(山岸 均)

【釜山アジア大会】北島が二百平で世界新

2002年10月02日 The Sankei Shimbun
 2日、釜山アジア大会の競泳男子200メートル平泳ぎで日本の第一人者、北島康介(日体大)が2分9秒97の世界新記録をマークして優勝した。

 日本選手が競泳で世界新記録を樹立したのは、2000年4月に女子50メートル背泳ぎで出した中村真衣(中大=当時)以来。五輪種目での世界新は、1972年ミュンヘン五輪で8月30日に男子100メートル平泳ぎで田口信教氏が、9月1日に女子100メートルバタフライで青木まゆみさんが世界新を連発し、金メダルを奪って以来、30年ぶりの快挙となる。

 従来の記録はマイク・バローマン(米国)が92年に出した2分10秒16だったが、北島はこれを10年ぶりに更新した。(共同)

次回アジア大会開催地 ドーハが準備遅れ

2002年10月02日 The Sankei Shimbun
 次回2006年アジア大会の開催地に決まっているカタールの首都ドーハが、準備の遅れを指摘され、西アジアでは1974年テヘラン(イラン)大会以来の開催が揺れている。

 開幕前に開かれたアジア・オリンピック評議会(OCA)の理事会で、ドーハの開催計画などに対する不満が噴出した。アラブ諸国のみならず、パキスタンやバングラデシュからも人員をかき集め、有給で運営要員を確保。大会1年前から輸送、警備などの要員を教育するそうだが、大きな国際総合大会を開催した経験がないだけに、OCA幹部には冒険に映る。

 スポーツ界での女性の地位向上が叫ばれる中、運営要員や観客がほとんど男性になりそうな点に難色を示す理事も。釜山の本部ホテルや、プレスセンターに設置されたPRブースで働いているのはアラブの民族衣装を着たアルバイトの韓国人女性だった。

 OCAでは視察団を派遣して調査することにしたが「結果によっては何らかの処分もあり得る」(ムタレブ事務総長)と、開催権はく奪もちらつかせる。

 これに対して、カタール選手団のエマジ副団長は「100パーセント開催できる。返上はあり得ない」と断言。空手のアドワン選手は「選手村の食事は宗教上食べることのできない豚肉が多い。(イスラム教徒への)配慮を定着させるためにも、イスラム圏で開催する必要がある」と持論を展開した。

 OCAは「返上」という“伝家の宝刀”をちらつかせたケースが何度もある。今回も、準備を促進させる目的と見る関係者もいる。(共同)

競泳、柔道で「金」6【釜山アジア大会】

2002年09月30日 The Sankei Shimbun
 競技が本格化した釜山アジア大会第2日の30日、競泳と柔道で日本は計6個の金メダルを獲得した。

 競泳は男子100メートル平泳ぎのエース北島康介(日体大)が快勝したほか、同200メートル個人メドレーの森隆弘(ミキハウス)、女子200メートルバタフライの中西悠子(近大)が優勝。男子800メートルリレーも日本が勝った。

 柔道は男子100キロ超級の棟田康幸(明大)が今大会日本選手団初の優勝を果たし、同100キロ級の鈴木桂治(国士大)も「金」で続いた。

 第2日を終わり、金メダル獲得数は中国が7個で1位。6個の日本が2位で、2個の韓国が3位で続いている。今大会の日本は「65」の金メダル獲得目標を掲げている。

 日本の今大会のメダル第1号は、自転車女子個人ロードタイムトライアル銀メダルの大塚歩(ビッグツリーエグザス宇都宮)だった。(共同)

アジア大会:釜山で開会式行う 南北の2人が聖火台に点火

2002年09月29日 Mainichi IMTERACTIVE
 【釜山(韓国)熊田明裕】4年に1度の「アジア・スポーツの祭典」、第14回アジア競技大会の開会式が29日、当地の釜山アジアード競技場で行われた。平和と統一の願いを託されて引き継がれてきた聖火は、韓国の河亨柱(ハヒョンジュ)さん(84年ロサンゼルス五輪柔道男子金メダリスト)と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)のケー・スンヒさん(96年アトランタ五輪柔道女子金メダリスト)の2人によって聖火台にともされた。 

 聖火は韓国・済州(チェジュ)島の漢拏(ハンラ)山と北朝鮮の白頭(ペクトゥ)山の南北最高峰で同時採火された後、一つに合わされ、23日間をかけて約4200キロを7400人以上によって運ばれ、競技場に到着した。

 入場行進では、韓国での国際総合大会に初めて参加した北朝鮮と、韓国の両選手団約600人が「統一旗」を先頭に入場行進した。「南北同時行進」は00年9月のシドニー五輪以来で、アジア大会では初めて。

 インドネシアから独立後初の国際総合大会出場になる東ティモール、2大会ぶり復帰のアフガニスタンも顔を見せ、満員の観客から歓迎の拍手を受けた。シンクロナイズド・スイミングの立花美哉選手が旗手を務めた日本は28番目に行進した。

 大会は10月14日までの16日間で、参加44カ国・地域、選手・役員約9900人、実施38競技はいずれも史上最多。

◇旗手務めた立花が、大会連覇に向けて、気持ちを新たに

 ○…開会式で日本選手団の旗手を務めたシンクロナイズド・スイミングの立花(井村シンクロ)。行進前は「思ったより重たい」と不安そうに話していたが、そつなく大役をこなした。昨年の世界選手権で武田とともにデュエット種目で優勝。「旗手に選ばれたということは今までの実績が認められたということで、とても光栄。アジア大会でも自分の持っているものをすべて出したい」と、大会連覇に向けて、気持ちを新たにしていた。 【高橋秀明】

アジア大会:第2日の見どころ 競泳、シンクロ、柔道など

2002年09月29日 Mainichi INTERACTIVE
 釜山アジア大会第2日の見どころは、競泳最初の決勝種目となる男子二百メートル個人メドレーは三木二郎(日大)、森隆弘(ミキハウス)のトップ争いか。同百メートル平泳ぎは北島康介(日体大)の実力が抜けているが、右ひじ故障が気掛かり。シンクロナイズドスイミングのデュエットには立花美哉、武田美保組(井村シンクロク)がテクニカルルーティンに臨む。

 世代交代が急がれる柔道で今大会はアテネ五輪に向けた試金石となる。男子百キロ超級の棟田康幸(明大)、同百キロ級の鈴木桂治(国士大)はアジア勢相手では負けられないところ。大会初優勝を目指すソフトボールで日本は予選リーグ初戦を北朝鮮と戦う。

アジア大会:中国は金メダルの獲得目標示さず 李副団長

2002年09月29日 Mainichi INTERACTIVE
 中国選手団の李富栄副団長は29日の会見で、「日本、韓国、中央アジア諸国が力をつけてきており、金メダルの獲得目標を具体的に示すのは難しい」と語った。金メダル獲得数で中国は第9回ニューデリー大会以来、5大会連続のトップを守っている。今大会について、李副団長は08年北京五輪に向け、若手選手に経験を積ませる場になることを強調した。

 派遣685選手の平均年齢は23・3歳。そのうち5分の4を五輪やアジア大会を経験していない若手で構成した。楊樹安秘書長は「コーチやスタッフを含め国際舞台の雰囲気に慣れ、精神面も強化することが重要。将来のためにメダルの数とともに、その質にも注目したい」と説明した。

 金メダル獲得者に2万元(約32万円)、銀には1万元、銅には8000元が報奨金として贈られる。前回バンコク大会より、それぞれ倍増したという。 【飯田和郎】

競技チケット販売は20%【アジア大会】

2002年09月28日 The Sankei Shimbun
 29日開幕する釜山アジア大会の一般競技チケットの売れ行きが20%と低迷している。「盛り上がりに欠ける」と懸念する声をよそに、大会組織委員会は「サッカーのワールドカップ(W杯)の時も韓国チームが1勝してから盛り上がった。アジア大会も大丈夫」と強気の姿勢を崩していない。

 28日現在の売れ行きは開会式95%、閉会式43%、一般競技20%。個別の競技の数字は公表していないが、競技会場が釜山から離れているラグビーなどが苦戦しているとみられる。

 しかし、20日現在と比べると開会式で42ポイント、閉会式で33ポイントも増加。釜山市の大会支援課によると、27日だけで約7万枚がさばけており、ここにきて急激に売れ始めているという。23日に市庁舎内にチケット販売の専用窓口を設置するなど、緊急対策を講じたことも功を奏したとみられる。

 W杯で市民が高額チケットを購入した後だけに、購買意欲が低下していることを懸念する声もあるが、同課関係者は「全く心配していない。前売り券を買わない国民性が影響しているだけで、競技が始まれば売れる」とあくまで楽観的だ。(共同)

北朝鮮の大応援団が釜山着【アジア大会】

2002年09月28日 The Sankei Shimbun
 釜山アジア大会開会式を29日に控え、北朝鮮の応援団約280人を乗せた同国の貨客船「万景峰92」号(9、672トン)が28日午前、釜山の多大浦港に到着した。既に300人を超える北朝鮮選手団が韓国入りしており、過去最大規模の南北交流がスタートした。

 同船が韓国に入港するのは初めて。岸壁では釜山市長や大会組織委員会関係者をはじめ、釜山市民ら計800人以上が出迎えた。

 北朝鮮側のリ・ミョンウォン団長が「協力と和合の新しい歴史が始まったことを世界に見せよう」とあいさつ。厳重な警備が敷かれる中、岸壁の外でも見物や歓迎の市民約2000人が白地に青色で朝鮮半島をかたどった「統一旗」を振りながら「統一、祖国」と声を上げていた。

 韓国政府当局者によると、応援団は、女性の楽隊のほか、舞踏や歌などを専門とする芸術関係者も含まれ、多くが若い女性という。28日夜にはサッカーの北朝鮮−香港戦を観戦する予定で、会場の韓国人とともに華やかな応援が繰り広げられそうだ。

 大会期間中、北朝鮮選手の応援以外に南北市民交流の一環として公演も計画。韓国側で北朝鮮選手の応援を担当する市民サポーターは、南北の選手が出場する競技を合同で応援することも提案している。応援団は10月15日に万景峰92号で釜山を離れる予定。

 同船は通常、新潟港と北朝鮮・元山港を結び、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の祖国訪問団を運んでいる。(共同)

アジア大会:聖火が釜山へ到着 市内でリレーが始まる

2002年09月28日 Mainichi INTERACTIVE
 【釜山(韓国)西岡省二】第14回アジア大会の聖火が27日、済州島から空路で釜山の金海国際空港へ到着し、市内での聖火リレーが始まった。午後6時過ぎ、釜山市庁舎で聖火ランナーを出迎えた呉巨敦(オゴドン)副市長は「今大会には南北(朝鮮)だけでなく、アジアの多くの国々が参加する。釜山の飛躍のためにも最後まで協力してほしい」と、集まった市民に呼びかけた。

 聖火は今月5日、済州島の漢拏(ハルラ)山と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の白頭(ペクトゥ)山で同時に採火され、南北軍事境界線近くで一つになって統一と平和への願いを乗せたリレーがスタート。釜山まで約4300キロの道のりを7000人以上が引き継いできた。

 聖火は29日の開会式で最終走者の手によって聖火台に点火される。

 開会式に先立ち、この日、38競技のトップを切って、男子サッカーの予選が始まった。

アジア大会:聖火が釜山へ到着 市内でリレーが始まる

2002年09月27日 Mainichi INTERACTIVE
 【釜山(韓国)西岡省二】第14回アジア大会の聖火が27日、済州島から空路で釜山の金海国際空港へ到着し、市内での聖火リレーが始まった。午後6時過ぎ、釜山市庁舎で聖火ランナーを出迎えた呉巨敦(オゴドン)副市長は「今大会には南北(朝鮮)だけでなく、アジアの多くの国々が参加する。釜山の飛躍のためにも最後まで協力してほしい」と、集まった市民に呼びかけた。

 聖火は今月5日、済州島の漢拏(ハルラ)山と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の白頭(ペクトゥ)山で同時に採火され、南北軍事境界線近くで一つになって統一と平和への願いを乗せたリレーがスタート。釜山まで約4300キロの道のりを7000人以上が引き継いできた。

 聖火は29日の開会式で最終走者の手によって聖火台に点火される。

 開会式に先立ち、この日、38競技のトップを切って、男子サッカーの予選が始まった。

アジア大会、日本選手団の本隊が釜山入り

2002年09月26日 Yomiuri On-Line
 【釜山26日=読売取材団】釜山アジア競技大会の開幕を3日後に控えた26日、日本選手団の本隊が釜山入りした。きょう27日は、サッカーのグループリーグが開幕から2日早くスタートし、地元の韓国―モルディブ戦など6試合が行われる。

 日本代表選手団の本隊は26日、サッカー、水泳、バレーボール、柔道、体操などの選手、役員ら約320人が続々と釜山の金海空港に降り立った。

 すでに釜山入りしているフェンシング、馬術などに続き、この日は本部役員を含む大選手団が3機に分かれて空路で到着。空港では、地元の市民で組織された日本サポーターから「ニッポン・チャチャチャ」の大声援を受けながらロビーを抜けてバスに乗り込んだ。 日本選手団は、27日午前10時から選手村内で入村式を行い、本番に向けた臨戦態勢に突入する。陸上など他の競技関係者は、競技日程に従って断続的に釜山入りする予定だ。

         ◇ 

 「うれしいですね、やっぱり」。選手団の中で、ひときわ感激の面持ちで釜山に降り立ったのが、柔道の男子81キロ級代表、秋山成勲(よしひろ)(27)(平成管財)だ。

 在日韓国人として大阪市に生まれ、近大を卒業。昨年9月、日本へ帰化した。「柔道のレベルの高いのは日本。住むのも日本。しんどいこともあると思うけど…」と、考え抜いての決断だった。それから、日の丸をつけての最初の国際大会が、韓国でのアジア大会。しかも、開催地は市役所に所属して韓国代表を目指し、3年ほど暮らした釜山だった。「友達が会場の役員になってるし、感覚的にはホームの気分でやれると思う」。

 ただし、相手が韓国選手となれば、条件も違う。「韓国人は愛国心が強い。もちろん、そうなった場合は想定してるし、自信はある」。6月のサッカーワールドカップの際は、釜山にわたり、仲間と韓国応援に熱狂した。その地で、今度は日の丸を掲げる意志と闘志に、ゆらぎはない。

アジア競技大会、サッカー日本代表が釜山入り

2002年09月26日 Yomiuri On-Line
 【釜山(韓国)26日=橋野薫】釜山アジア競技大会に出場するサッカーのU―21(21歳以下)日本代表の山本昌邦監督と選手20人らが26日午前、関西空港から釜山・金海空港に到着した。空港では日本、韓国、中国の100人を超える報道陣が待ちかまえた。MF大久保(C大阪)は「みんなで力を合わせて優勝を狙いたい」と力強く“V宣言”した。

 日本はパレスチナ、ウズベキスタン、バーレーンと同じ予選D組。開会式前日の28日にパレスチナと初戦を戦う。この日午後には日本選手団の3分の1に当たる約300人が釜山入り。各国選手団も続々と現地入りし、開幕ムードが盛り上がってきた。

アジア大会:メーン会場で開会式のリハーサル

2002年09月25日 Mainichi INTERACTIVE
 【釜山・石井朗生】釜山アジア大会の開幕を4日後に控えた25日夜、釜山市街地北部にあるメーン会場・釜山アジアード競技場で、開会式のリハーサルが行われ、約5000人の若者らが本番同様の音楽に合わせて演技を披露した。

 「うるわしき出会い」を主題にしたアトラクション(文化イベント)の確認が中心で、民族衣装を着たり、家庭で使う調理用品を楽器代わりにした参加者の姿も見られた。音楽には日本でおなじみの「釜山港へ帰れ」も使われる。

 式典部分のリハーサルは簡略化され、当日まで秘密とされている最終聖火リレーや、聖火台への点火の場面は一切、行われなかった。

 リハーサルは27日にも予定されている。

アジア大会:日本選手団が結団式 「釜山からアテネ目指す」

2002年09月25日 Mainichi INTERACTIVE
 釜山アジア大会に臨む日本選手団の結団式が25日、東京都内のホテルで開かれ、室伏広治主将(陸上・ハンマー投げ)が「釜山からアテネを目指し、精いっぱい戦うことを誓う」と決意を述べた。

 海外での総合競技大会としては、史上最高の854人(役員196人を含む)の選手団で、結団式には選手470人、役員132人が参加。

 団旗を授与された旗手の武田美保(水泳・シンクロナイズド・スイミング)は「観客をパワーで圧倒する演技を見せたい」と抱負を語った。また、小掛照二団長は「アジアで戦えないとアテネ(五輪)もない。アジアの競技力は向上しており、史上最も厳しい戦いになると覚悟している」と話した。選手団は26日に現地入りする。 【北村弘一】

北朝鮮が入村式【釜山アジア大会】

2002年09月24日 The Sankei Shimbun
 釜山アジア大会(29日開幕)の選手村で24日午前8時半から、前日に到着した北朝鮮選手団の入村式が行われ、韓国国内で公式には初めて北朝鮮の国歌が流れた。

 今大会最初の入村式となり、パン・ムニル選手団長、柔道女子のケー・スンヒら100人以上が野外のセレモニー会場に登場。国歌がテープで流れる中、国旗が掲揚された。王相殷村長が「よい成績を挙げることを期待しています」と歓迎の言葉を述べ、パン団長が「(開会式での)南北合同行進を通じて民族の和解と団結の姿を見せる意義ある大会だ」と話した。

 パン団長から村長へは、松の木に2羽のインコが止まっている絵が贈られた。(共同

北朝鮮選手団、釜山入りへ 29日開幕のアジア大会

(09月23日06:27) 信濃毎日新聞
 【釜山23日共同】釜山アジア大会に参加する朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)選手団の第1陣159人が23日、釜山近郊の金海国際空港に到着。

 北朝鮮が韓国で開催される国際総合スポーツ大会に参加するのは初めてで、両国は29日の開会式で2000年シドニー五輪に続いて合同行進し、南北の「和解」を世界に発信する。

 選手団はこの日朝、高麗航空のチャーター便で平壌を出発し、厳重な警備が敷かれた同空港内で簡単な記者会見と歓迎行事の後、バスで選手村に入村する。

 朝鮮オリンピック委員会のチョ・サンナム専務理事が代表を務める第1陣は、サッカー男子やバスケットボール男子などで構成され、第2陣の152人は27日に入国する予定。28日には約350人の応援団も船で釜山入りし、過去最大規模の南北交流が期待されている。

釜山アジア大会の選手村が開村式

2002年09月23日 Yomiuri On-Line
 【釜山23日=山岸 均】釜山アジア競技大会の選手村の開村式が23日午前、行われた。韓国の金聖在・文化観光相、大会組織委員会の鄭委員長、釜山市の安相英市長らが出席、選手村の王相殷村長の開会宣言とともに、国旗広場に色とりどりの風船が放たれた。

 王村長は「親切な運営を心がけたい。(北朝鮮の選手には)特別なことはないが同じ民族なので温かく対応したい」と話した。

過去最大の約9900人が参加へ【釜山アジア大会】

2002年09月16日 The Sankei Shimbun
 釜山アジア大会組織委員会は16日、11日現在のエントリー状況を発表し、史上最多の44カ国・地域から9919人が参加、前回バンコク大会の9780人を上回る過去最大規模になることが確実となった。

 最大の選手団は地元韓国の1008人で、日本は988人(エキストラオフィシャルを含む)、中国も946人の大選手団をエントリー。

 韓国で開かれる国際総合大会に初めて参加する北朝鮮は318人。国際スポーツ舞台に復帰のアフガニスタンは女子選手4人を含む37人、今年5月に独立した東ティモールは32人の選手団を派遣する。(共同)

南北合同行進の服装を発表 釜山アジア大会

2002年09月09日 The Sankei Shimbun
 大韓体育会は9日、今月29日の釜山アジア大会開会式で、合同行進する韓国と北朝鮮の選手、役員がそろって着用する服装を発表した。

 あい色のジャケットにアイボリーのズボン、スカート。ネクタイはオレンジや黄色など12色を配したカラフルなつくりだ。同時に発表された韓国選手のトレーニング服とともに、色彩構成のテーマは「天地人」で、秋空のブルー、肥沃(ひよく)な大地のオレンジ、根気強い韓国人を示すという白を組み合わせたという。

 委託を受けた服飾業者とソウル大衣類学科のチームが過去のユニホームのデザインなどを徹底分析、選手や監督の意見も参考に実用性と見栄えの良さを兼ね備えたものを目指した。

 韓国と北朝鮮は2年前のシドニー五輪開会式でも、南北同じ服装で合同行進した。(共同)

アジア大会:聖火伝達式行われる 北朝鮮から韓国へ

2002年09月06日 Mainichi INTERACTIVE
 今月29日に開幕する釜山アジア大会の朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)からの聖火伝達式が6日、北朝鮮の金剛山地区で行われ、同国北部の白頭山で採火された聖火が韓国側に引き渡された。

 6日夜に船で韓国側に移送された聖火は7日、南北を隔てる非武装地帯に近い韓国側の臨津閣に運ばれ、「南北の火」が合流、聖火リレーがスタートする。

 式典には韓国側から大会組織委員会の禹炳沢(ウ・ギョンテク)・執行委員長のほか、文化観光省、統一省、釜山市の代表らが参加。北朝鮮側からは趙義淑(チョ・ウイスク)・朝鮮オリンピック委員会副委員長らが参加した。

 99年の世界選手権女子マラソンで優勝したチョン・ソンオクさんが聖火を持って入場。周辺に住む約150人の北朝鮮住民が見守る中、チョンさんから韓国側に聖火が手渡され、南北の代表が笑顔で握手を交わした。

 式典では趙副委員長が「わが民族は一つだ。(聖火の伝達が)統一への良いきっかけになることを願う」とあいさつ。禹委員長から「釜山にいらっしゃいますか」と尋ねられると、趙副委員長も「行きます」とうれしそうに答え、出席者らの拍手を浴びた。

 聖火は当初、韓国側代表が白頭山まで出向いて採火式に参加する予定だったが、悪天候のため採火式は北朝鮮側だけで実施。韓国側は聖火の到着を金剛山地区で待って受け取ったものの、採火式の様子を撮影したビデオの受け渡しなどをめぐって南北間の調整が難航、式典の開始が予定より大幅に遅れた。 (共同)

史上最多の855人派遣 釜山アジア大会

2002年09月04日 The Sankei Shimbun
 日本オリンピック委員会(JOC)は4日の理事会で、29日開幕のアジア大会(韓国・釜山)の日本選手団として、男子397、女子262の計659選手、役員196人の計855人を派遣することを決めた。前回のバンコク大会の819人を上回り、海外の国際総合大会への派遣では史上最多となった。

 団長を努める小掛照二副会長は「2004年のアテネ五輪へつながる極めて重要な戦いになる」と位置付けを強調。金メダル獲得目標は、94年の広島大会の64個を上回る65個とし、前回敗れた韓国を上回り、中国に次いで2位になること、とした。

 総監督を努める松永怜一選手強化本部長は「(金メダル獲得数は)70ぐらいはいきたい」と話した。

 このほか、エキストラオフィシャルとして132人が参加する。

南北がアジア大会合同行進で合意

2002年08月28日 The Sankei Shimbun
 韓国の通信社、聯合ニュースが28日伝えたところによると、北朝鮮の釜山アジア大会参加をめぐる南北実務協議が終了し、9月29日の開会式での南北選手団合同行進や、同5日に北朝鮮の白頭山でも聖火を採火することなどで合意した。

 開会式では、南北選手団は朝鮮半島をかたどった「統一旗」を先頭に行進する。韓国と北朝鮮は1昨年のシドニー五輪開会式でも合同行進した。今回の行進に関して、南北双方に異論があるとされていたが、合同行進の実現により、南北の和解ムードをアピールすることになる。

 白頭山で採火された聖火は6日に北朝鮮の金剛山で大会組織委員会に引き渡され、韓国・済州島の漢拏山で採火した聖火と7日に、南北を分ける板門店で合流する。

 韓国では国家保安法違反の恐れがあった北朝鮮国旗の北側応援団による使用も韓国側が認めた。

 協議は今月中旬の第1回に続き、今回も金剛山で行われた。(共同)

金総書記、アジア大会に合わせ釜山訪問…韓国紙

2002年08月31日 Yomiuri On-Line
 【ソウル30日=河田卓司】韓国の夕刊紙、文化日報は30日、北朝鮮の金正日総書記が、9月29日に開幕する釜山アジア大会に合わせ、釜山を訪問したいとの意向を表明したと報じた。同紙は、東京の外交消息筋の話として、「釜山アジア大会開幕に合わせ、金総書記が韓国を訪問することに関しては南北間の合意がすでに出来ていると、日本外務省は把握している」と伝えている。

釜山アジア大会:聖火の同時採火は合意せず 南北朝鮮

2002年08月19日 Mainichi INTERACTIVE
 【ソウル堀信一郎】9月29日に開幕する釜山アジア大会に向け、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)と金剛山で、北朝鮮との実務協議を終えた韓国側代表団が19日、記者会見し、聖火を南北で採火し、板門店でひとつに合わせ、平和のシンボルとする計画は合意に至らず、次回協議でさらに詰める方針を明らかにした。

 聖火を南北で同時に採火する方法は、韓国側が提案していた。計画によると、9月5日に北朝鮮の白頭山で採火した聖火を板門店に移送。これと韓国の漢拏山で採火した聖火を同月7日に板門店で一つに合わせようというものだ。南北和解を世界に印象づける行事として韓国側で実現の期待が高まっていた。

 一方、アジア大会に北朝鮮が派遣する選手団は、柔道、射撃、体操、サッカーなど16種目の計315人。この他に350人の応援団も派遣するため総勢665人になるという。

 また、開会式、閉会式では00年のシドニー五輪の時のように南北の選手が一緒に行進する方法も議題になったが、これについては合意しなかったという。

アジア大会協議へ韓国代表団が訪朝

2002年08月17日 Yomiuri On-Line
 【ソウル17日=浅野好春】釜山アジア競技大会(9月29日―10月14日)への北朝鮮参加問題を話し合う南北実務協議のため、韓国側代表団が17日、東部・束草港から海路、北朝鮮・金剛山に入った。協議は同日から3日間行われ、韓国代表団は19日の帰朝後の記者会見で結果を発表する。

北朝鮮の参加に肯定的 アジア大会

2002年08月16日The Sankei Shimbun
 釜山アジア大会組織委員会は16日、北朝鮮の大会参加についてのアンケートの結果を発表し、北朝鮮参加について回答者の74・2%が肯定的にとらえていることが分かった。

 このアンケートは北朝鮮の大会参加表明後の8日に、民間の世論調査会社に依頼して韓国の男女1052人を対象に実施。北朝鮮の参加費用の援助についても、54・9%が「よいことだ」と答えている。

 一方、参加に否定的な回答が23・4%、費用援助を「よくないこと」とする回答は36・5%だった。また、回答者の79・8%が大会開催地を釜山と答え、国内の認知度が上がっていることを物語る結果となった。(共同)

北朝鮮、釜山アジア大会に過去最大の訪韓団派遣か

2002年08月11日 Yomiuri On-Line
 【ソウル10日=河田卓司】韓国の通信社、聯合ニュースは10日、9月末に開幕する釜山アジア競技大会に北朝鮮が派遣する選手団、応援団などは少なくとも500人、最大では1000人規模に上り、南北交流史上、最大規模の訪韓団となる見込みだと報じた。

 それによると、北朝鮮は過去のアジア大会に200人規模の選手団を送ってきたが、今回は二十種目、350人規模の派遣が見込まれる。応援団は1990年の北京アジア大会並みの200人規模、これにサーカスなどの芸術団約100人が加わる見込みという。在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)関係者の応援も加われば、一層大規模になると分析している。

北朝鮮:釜山アジア大会の参加を正式に通告

2002年08月09日The Sankei Shimbun
 釜山アジア大会組織委員会は9日、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)のオリンピック委員会が朴明哲委員長名義の書簡で同日、大会参加を正式に通告、17日から20日まで北朝鮮の金剛山で選手団派遣に関する実務協議を行うよう提案してきたと明らかにした。

 書簡で朴委員長は、選手団に加え応援団も派遣すると表明。韓国側が提案している中朝国境の白頭山での聖火採火などを協議するため、同委員会の書記長を代表とする3人と随行員2人の計5人を金剛山に派遣するとしている。(ソウル共同)

北朝鮮がアジア大会参加へ

2002年08月04日The Sankei Shimbun
 韓国と北朝鮮は4日、ソウルで開催する第7回南北閣僚級会談に向け北朝鮮の金剛山で行っていた実務協議で、会談日程を12日から14日までとすることや設定する議題などを盛り込んだ共同報道文を発表し協議日程を終えた。

 また9月末から韓国の釜山で開催されるアジア大会に北朝鮮が選手団を参加することも盛り込まれた。韓国で開かれる大規模な国際競技大会に北朝鮮が参加するのは初めてとなる。

 2000年6月の南北首脳会談以降、南北の経済協力や離散家族再会など各分野の交流を調整してきた閣僚級会談は、昨年11月の第6回会談の決裂で中断して以来、9カ月ぶりの再開となる。停滞していた南北関係を活性化させる契機になると位置づけられる。

 南北間では、第7回閣僚級会談の直後の15日から2日間、統一運動団体や労働団体などによる交流行事がソウルで計画されているほか、9月8日には南北の代表選手によるサッカーの交流試合がソウルのワールドカップ競技場で予定されている。南北対話の活性化は、北朝鮮が前向きな姿勢に転換した日本、米国との協議も後押ししそうだ。

 閣僚級会談では、鉄道連結や北朝鮮の経済視察団訪韓などの経済協力、南北の軍事当局間会談開催問題や離散家族再会など、4月の韓国大統領特使訪朝でまとまった合意事項に沿って議題を設定した。

 しかし黄海の銃撃戦をめぐっては、韓国が求めている謝罪や関係者の処罰、再発防止策づくりについて、北朝鮮は7月25日に表明した「遺憾」以上は踏み込まず、閣僚級会談でどのような論議が展開されるかが焦点の一つとなりそうだ。(共同)

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