TOPIC No.8-1 相撲(Sumou)

No.
内     容
01.
 大相撲 by財団法人日本相撲協会
02.
 大相撲速報 by YAHOO!JAPAN SPORTS
03.
 Goo大相撲
04.
 大相撲記録の玉手箱
05.
 相撲 byフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
06.
 TOPIC No.8-1-2 相撲の起源/神事としての相撲

琴光喜関、大嶽親方解雇へ 賭博問題、きょう理事会

2010/07/04 中国新聞ニュ−ス

 大相撲の野球賭博に関与して処分される大関琴光喜関と大嶽親方(元関脇貴闘力)は、相撲界追放を意味する解雇になる見通しであることが3日、複数の日本相撲協会幹部の話で明らかになった。相撲協会は4日、名古屋市内のホテルで臨時の理事会と評議員会を開き、処分を正式決定する。

 現役時代に野球賭博に関与した時津風親方(元幕内時津海)は主任から最下位の平年寄へ降格となるが、1階級しか差がないため、平年寄に5年間据え置きの厳罰が下る見通し。

 琴光喜関と大嶽親方は相撲協会の事情聴取に虚偽の証言を行ったことなどが問題視され、賭博問題を調査する特別調査委員会(伊藤滋いとう・しげる座長=早稲田大特命教授)から、解雇か除名の勧告を受けた。相撲協会は6月28日の臨時理事会でこれを受け入れた。現行制度で前例のない除名には、評議員の4分の3以上の賛成が必要。時津風親方も降格以上の懲戒処分を勧告されていた。

 武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)や各理事、外部理事でもある伊藤座長ら相撲協会幹部が名古屋場所(11日初日)を開く愛知県体育館で3日、約3時間に及ぶ異例の会議を行った。大嶽親方には一部理事から最も重い除名を求める声も上がったが、解雇の意見が大勢を占めたとみられる。

 4日の臨時理事会では、弟子の幕内雅山関の野球賭博関与で、名古屋場所を謹慎する武蔵川理事長に代わる理事長代行について、相撲協会の村山弘義むらやま・ひろよし外部理事(元東京高検検事長)を武蔵川理事長が指名し、正式決定。野球賭博関与者で未公表だった幕下以下9力士の名前も明らかにする。名古屋場所のチケットの払い戻しに応じることも検討する見通し。

賭博に「西日本の暴力団が関与」 阿武松部屋元力士が供述

2010年07月04日 中国新聞ニュ−ス

 大相撲の野球賭博問題で、阿武松部屋に所属していた元力士(34)が、警視庁の任意の事情聴取に、西日本の指定暴力団傘下の組が野球賭博に関与していたと供述していることが3日、関係者への取材で分かった。

 元力士は聴取に対し「自分が胴元だった」と説明。背後に実質的な胴元として暴力団関係者がいたとも話しているという。

 日本相撲協会の特別調査委員会は、野球賭博に関与した力士らと暴力団との関係は確認できなかったとしているが、仲介役としてこの元力士らが存在したため、直接の関係が表面化しなかった可能性が強い。警視庁も、賭博をしていた力士らは、暴力団の関与を知らなかったとの見方を強めている。

 捜査関係者らによると、元力士は昨年末ごろ、琴光喜関側から勝ち金約500万円の支払いを求められた際、恐喝容疑で逮捕された古市満朝容疑者(38)に未払いの負け金があることを伝えるなどしていた。

 大相撲の野球賭博問題では、この元力士のほか、トレーナーや阿武松部屋所属の床山(29)らも仲介役として浮上している。

元力士に懲役10月求刑 「部屋でも吸引」大麻事件

2009/04/13 中国新聞ニュ−ス

 大麻取締法(所持)違反の罪に問われた大相撲元若麒麟の鈴川真一すずかわ・しんいち被告(25)の初公判が十三日、横浜地裁川崎支部(阿部浩巳あべ・ひろみ裁判官)で開かれ、鈴川被告は起訴内容を認めた。検察側は「日本相撲協会が再発防止に取り組んでいる中、大麻に手を染めたのは安易で無責任だ」として懲役十月を求刑した。公判は即日結審し判決は二十二日。

 検察側は証拠調べで、鈴川被告の供述調書を朗読。今年一月二十九日に大麻を外国人から購入し、所属していた尾車部屋と、逮捕現場となった東京・六本木の音楽CD販売会社事務所で、それぞれ一回ずつ吸引したと指摘した。

 検察側は論告で「不自然な供述で真摯しんしな反省の態度が見られない。大麻を常習的に使用していた疑いがある」と主張。

 弁護側は最終弁論で「初めての大麻入手で(日本相撲協会を)解雇され、(退職金に当たる)養老金も返還しており、社会的制裁を受けている」として、執行猶予付きの判決を求めた。鈴川被告は被告人質問や最終意見陳述で「尾車親方(元大関琴風)をはじめ相撲協会などいろいろな人に迷惑を掛け、深く反省している」と述べた。

 検察側の論告によると、鈴川被告は一月三十日、六本木の事務所で大麻を所持していたとされる。

講談社に4000万円賠償命令 相撲八百長報道で東京地裁

2009/03/26 中国新聞ニュ−ス

 週刊現代の八百長疑惑報道で名誉を傷つけられたとして、日本相撲協会と横綱朝青龍あさしょうりゅうら力士三十人が発行元の講談社側に約六億一千万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決で、東京地裁は二十六日、「記事は真実とは認められない」として、講談社側に四千二百九十万円の支払いと記事取り消し広告の掲載を命じた。

 名誉棄損訴訟一件あたりの賠償額としては最高額とみられる。

 同誌の八百長報道をめぐっては、北の湖きたのうみ前理事長らが原告となった別の訴訟の判決で、東京地裁が五日に講談社側に約千五百万円の支払いを命令。今回は原告数も多く異例の高額賠償となった。

 中村也寸志なかむら・やすし裁判長は「八百長があったと認められれば力士生命に直接かかわり、協会の存立自体の危機ともなりかねない。記事には具体性や迫真性があり、読者に真実と受け取られやすくなっているが、取材は極めてずさんだ」と指摘した。

 判決によると、週刊現代は二〇〇七年二月三日号から三号にわたり「横綱朝青龍の八百長を告発する」などの見出しで、特集記事を連載した。

 訴訟では、記事で八百長の中心人物と指摘された朝青龍関が昨年十月に出廷し「八百長はない」と証言していた。

北の湖理事長が引責辞任 ロシア2力士は解雇

2008/09/08 中国新聞ニュ−ス

 日本相撲協会は八日、幕内露鵬(28)=大嶽部屋=と十両白露山(26)=北の湖部屋=が尿検査で大麻に陽性と確定したため東京・両国国技館で緊急の理事会と評議員会を開き、白露山の師匠でもある北の湖理事長(55)=元横綱、本名小畑敏満おばた・としみつ=が責任を取って辞任した。後任には事業部長の武蔵川親方(60)=元横綱三重ノ海、本名石山五郎いしやま・ごろう=を選出した。

 理事会は露鵬と白露山を解雇し、露鵬の師匠、大嶽親方(元関脇貴闘力)を委員から年寄に降格する処分も決めた。

 北の湖前理事長は理事会冒頭に辞任を表明し、了承された。理事降格が理事会としての処分となった。同協会によると、理事長が任期途中で引責辞任するのは初めて。現役力士の解雇は八月に大麻所持容疑で逮捕された元若ノ鵬(八日に釈放)以来。露鵬、白露山の兄弟と若ノ鵬の元力士3人はいずれもロシア出身。

 理事会は、評議員会で処分についての承認を得た後に再開。北の湖前理事長が武蔵川親方を新理事長に推薦し、全会一致で決まった。評議員会も新体制を了承した。

 前理事長は春場所担当部長になり、事業部長は伊勢ノ海生活指導部長(元関脇藤ノ川)が兼務することになった。春場所担当部長は、元若ノ鵬の不祥事の引責で間垣親方(元横綱二代目若乃花)が理事から委員に降格し、空位だった。

 理事会に先立って行われた再発防止検討委員会は露鵬と白露山を個別に呼び、大麻成分の濃度が基準値を大きく超えた精密検査の結果を説明した。二人とも大麻使用をあらためて否定したが、同委員会は理事会に厳しい処分を求めた。

 一連の会議終了後、武蔵川新理事長と伊勢ノ海理事が監督官庁の文部科学省に出向き、処分や新体制への移行を報告した。

相撲協会、理事会で露鵬と白露山の処分検討へ

2008年09月08日 asahi.com

 大相撲の幕内露鵬(大嶽部屋)、十両白露山(北の湖部屋)の大麻陽性反応問題で、日本相撲協会は8日に臨時理事会を開くことを決めた。両力士の処分を検討する。白露山の師匠である北の湖理事長(元横綱)も自身の進退に厳しい決意で臨む。

 ドーピング検査の専門機関で行われた精密検査で、両力士とも最初に検査した検体で陽性反応が出た。露鵬は残る検体の検査を求めず、陽性反応が確定。白露山は残る検体の検査を受ける意思があるか確認されていない。

 理事会では両力士が大麻を使っていた可能性を重く見て、秋場所の出場停止か、それ以上の厳しい処分が検討されそうだ。北の湖理事長の進退については、理事の一人は「これだけ世間を騒がせているのだから、責任を問う声が出る」と見ている。

 理事会に引き続き、親方全員、力士代表、立行司からなる評議員会も開かれ、理事会の決定事項が報告される予定だ。

 親方衆の中からは北の湖理事長の辞任を求める声も出ている。50代のある親方は「自分たちの思いとかけ離れた結果が理事会で出れば、評議員会で思いを告げなければいけない」と話している。

 一方、理事を2人出している二所ノ関一門はこの日、東京都内で会合を開き、所属する大嶽親方(元関脇貴闘力)から直接事情を聴いた。

露鵬の「陽性」が確定 B検体の検査要求せず

2008/09/08 中国新聞ニュース

 日本相撲協会は八日、ロシア出身の幕内露鵬(28)=大嶽部屋=と十両白露山(26)=北の湖部屋=が抜き打ちの簡易尿検査と専門の検査機関で大麻の陽性反応を示したことを受け、東京・両国国技館で緊急の理事会と評議員会を開催する。七日には露鵬が「B検体」の精密検査を求めないことが明らかになった。

 理事会では、白露山の師匠でもある北の湖理事長(元横綱)の責任問題や両力士、露鵬の師匠である大嶽親方(元関脇貴闘力)への処分も検討される見込み。北の湖理事長は検査方法などを不服として検査のやり直しを望んでいるが、進退について各理事からの追及を受けることは必至だ。

 A検体で陽性だった露鵬が予備のB検体の検査の権利を放棄することで、正規のドーピング検査の流れではこれで「陽性」が確定。しかし露鵬側の塩谷安男しおのや・やすお弁護士は七日、「手続きに問題がある中で、精密検査を繰り返しても意味がない」と話した。露鵬の副流煙の可能性を否定した根拠などについて、緊急理事会に先立って八日午前に開かれる再発防止検討委員会に対し質問状を出し、対応次第では法的措置も考えるとしている。

 同委員会には露鵬と白露山も同席する予定で、二人の意見や言い分を聞いた上で理事会の判断材料にするという。

 同委員会の副委員長でもある友綱理事(元関脇魁輝)は七日、「(理事長に)意見は当然言う」とし、両力士の処分も含め「明日は何らかの形で結果が出るだろう」と述べた。別の理事も「(理事長に対し)あれだけ騒がせているのだから、何らかの声が出るでしょう」と話した。

相撲協会、8日に理事会=理事長の進退問題も−大相撲大麻問題

2008/09/06 時事ドットコム

 大相撲のロシア出身兄弟力士、幕内露鵬(28)と十両白露山(26)が、ドーピング(禁止薬物使用)検査機関による尿検体の精密分析でも大麻に陽性反応を示したことを受け、日本相撲協会は6日、両力士らの処分などを話し合う臨時理事会を8日に開くことを決めた。続いて評議員会を開き、役員以外の親方らにも経緯などを説明する。

 臨時理事会では両力士らへの処分が決まる見通しで、白露山の師匠でもある北の湖理事長(元横綱)の進退問題に発展する可能性もある。

 両力士はこれまで警視庁などの事情聴取に大麻使用を否定。露鵬は6日の記者会見で改めて否定している。白露山と北の湖理事長は姿を見せなかった。

 相撲協会は2日の簡易検査で陽性と出た両力士の検体を、4日に世界反ドーピング機関(WADA)認定の検査機関へ提出していた。関係者によると、A、B二つに分けた検体のうちA検体が陽性反応を示した。

 本人の希望があればB検体も分析した上で最終判定されるが、6日夕までに両力士から希望は出ていないという。

 また、6日午後には役員以外の親方衆が臨時年寄総会を開催。執行部に迅速な対応や運営の透明化などを要望した。 (了)

露鵬と白露山の尿検体を提出 相撲協会、分析機関に

2008/09/03 NIKKEI NeT

 ロシア出身の幕内露鵬(28)=大嶽部屋=と十両白露山(26)=北の湖部屋=の兄弟が抜き打ち尿検査で大麻の陽性反応を示した問題で、日本相撲協会は 4日午前、2人の尿検体を世界反ドーピング機関(WADA)公認の都内の分析機関に送った。精密検査には最低48時間かかり、薬物使用の有無が判明する詳細な結果が出るのは6日以降になる見通し。

元若ノ鵬容疑者「来日前、ロシアで大麻吸引」

2008/09/03 NIKKEI NeT

 大麻取締法違反容疑で逮捕されたロシア出身の元幕内力士、若ノ鵬のガグロエフ・ソスラン容疑者(20)=解雇=が、警視庁組織犯罪対策五課の調べに「来日前にロシアで大麻を吸ったことがある」と供述していることが3日、わかった。

 これまで同容疑者は「今年6月から大麻を吸い始めた」と話していたが、最近の調べに対し、大相撲への弟子入り前から大麻を吸っていたことを認めているという。

 同容疑者は6月24日に東京都墨田区の自宅近くの路上で大麻成分を含むたばこ一本を所持したとして、先月18日に逮捕された。


愛知県警が判断ミス認める 力士急死の初動捜査

2007/10/24 中国新聞ニュース

 大相撲の時津風部屋の十七歳力士急死問題で、愛知県警の松尾庄一本部長は二十四日の会見で、県警が遺体の司法解剖を行わず、当初病死としたことについて、「当時、より慎重に死因を判断すべきだった」と初動捜査時の判断ミスを認める見解を示した。

 死因をめぐっては、県警犬山署が、当時の時津風親方らから事情を聴き、診断した医師の意見を聞いた後に、病死と判断。しかし、新潟県の遺族の要請で行われた解剖や新潟大の鑑定の結果、「多発外傷性ショック死」であることが分かった。担当した新潟大大学院の出羽厚二准教授が県警の初動捜査のミスを指摘していた。

 松尾本部長は今後、事件性を判断する改善点として、「(担当署と県警本部の)検視官との連携をより一層、緊密にして、慎重の上にも慎重を期して見極めるよう努めていく」と述べた。

時津風親方を解雇 北の湖理事長らは減俸

2007/10/05 中国新聞ニュース

 日本相撲協会は五日、東京・両国国技館で緊急理事会を開き、時津風部屋の序ノ口力士、時太山ときたいざん=当時(17)、本名斉藤俊さいとう・たかしさん=が六月下旬のけいこ後に死亡した問題で、協会の信用を失墜させたとして、師匠の時津風親方(57)=元小結双津竜、本名山本順一やまもと・じゅんいちさん=を満場一致で解雇処分とした。

 永久追放となる解雇は、協会の賞罰規定では最も重い処分。親方の解雇は一九九七年初場所を無断欠勤した山響親方(元小結前乃森)に次いで2人目で、部屋を預かる師匠では初めて。北の湖理事長(元横綱北の湖)は退職金を支給しない意向を示した。

 また、今回の騒動の責任を取り、北の湖理事長が4カ月の減俸50%、ほかの理事、監事、役員待遇は3カ月の減俸30%を自主的に決めた。時津風部屋の継承者については、九日午後四時までに決めて相撲協会に伝えるよう要請した。

 斉藤さんに暴行したとされる時津風部屋の兄弟子への処分は保留し、警察などの判断が下されてから検討するとした。

 北の湖理事長は記者会見の冒頭「ご遺族に深くおわび申し上げます」とあらためて謝罪。「今後、警察がどういう判断をするか分からないが、処分はあくまで協会の信用を失墜させたことに対するもの」と説明し、理事長は来週にも新潟県の遺族の元に出向き、直接謝罪する予定。

 理事会は午後一時から約1時間開催。時津風親方は数分間ほど出席して説明の場を与えられ、行き過ぎた暴行はなかったなどと釈明した。だが協会側は警察の立件に関係なく、時津風親方がビール瓶で斉藤さんを殴ってけがをさせたり、入門して日が浅い力士に約30分の激しいぶつかりげいこをさせたりと、師匠として安全配慮義務を怠ったことを重視した。理事会終了前に再度、時津風親方を呼び、処分を言い渡した。理事会後、伊勢ノ海理事(元関脇藤ノ川)が監督官庁の文部科学省に出向いて報告した。

時津風親方解雇を明言 力士死亡で北の湖理事長

2007/10/02 中国新聞ニュース

 大相撲、時津風部屋の時太山(ときたいざん)(本名斉藤俊さん)がけいこ後に急死した問題で、日本相撲協会の北の湖理事長(元横綱北の湖)は二日、「一人の尊い命が失われたし、協会の名誉も大きく傷つけた。(解雇は)やむを得ないだろう」と話し、師匠の時津風親方(元小結双津竜、本名山本順一)を解雇する方針を明言した。協会の緊急理事会を五日に開き、正式決定する。解雇は協会の賞罰規定で最も重い処分で、時津風親方は角界に二度と戻れないことになる。

 また理事長は、時津風部屋出身で同部屋付きの枝川親方(元幕内蒼樹山(あおぎやま))が師匠として部屋を継承する方向になっていることを明かした。五日の理事会で承認される。

 時津風親方は一日、東京・両国国技館で北の湖理事長らの事情聴取に対し、ビール瓶で頭を殴打したことや、部屋の力士がけいこ場で金属バットで殴るなど、斉藤さんに対する暴行を認めた。理事長は一人の命が失われた事実を重視。警察の捜査結果を待つというこれまでの姿勢を一変させ「厳しく処分するのが常識。師匠が責任を取るべきだ」と述べていた。

 また関係者によれば、近日中にも武蔵川事業部長(元横綱三重ノ海)や伊勢ノ海生活指導部長(元関脇藤ノ川)ら協会幹部が斉藤さんの遺族の元へ謝罪に訪れる予定。

 相撲協会広報部によると、解雇処分を受けるのは一九九七年一月に本場所の無断欠勤を続けた山響親方(元小結前乃森)以来2人目。北の湖理事長は九月二十八日に監督官庁の文部科学省の渡海紀三朗大臣から、警察だけではなく、協会独自の調査を求められていた。

時津風親方が理事会で謝罪 相撲協会、指導検討委発足

2007年09月27日 中国新聞ニュース

 大相撲の時津風部屋でけいこ後に死亡した時太山(本名斉藤俊さん)の師匠で、制裁目的の暴行があったとされる時津風親方(元小結双津竜、本名山本順一)が27日、東京・両国国技館で行われた日本相撲協会の理事会で謝罪した。

 時津風親方は理事会の冒頭で「お騒がせして申し訳ありません」と各理事らに謝罪。その後の師匠会にも出席し「皆さまにご迷惑を掛けましたから」と話した。相撲協会の北の湖理事長(元横綱北の湖)は「警察にお任せするのが一番だが、何よりも力士が亡くなったことを重く受け止めないといけない」と述べた。

 また理事長は「捜査結果が出たら、きちんとしたい」と語り、立件された場合の時津風親方への厳しい処分を示唆した。理事長は師匠会で、各師匠に力士への指導に責任を持つことを徹底するよう注意喚起した。

朝青龍がモンゴル到着 温泉保養地で治療へ

2007/08/29 中国新聞ニュース

 【ウランバートル29日共同】2場所出場停止や謹慎などの処分を受け、ストレスに起因する「解離性障害」と診断された大相撲の横綱朝青龍(26)=本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ、モンゴル出身、高砂部屋=が二十九日、成田発の航空機でウランバートル郊外のチンギスハン国際空港に到着した。

 朝青龍は同日午後、無言のまま成田空港から離日。師匠の高砂親方(元大関朝潮)と本田昌毅医師も同行した。朝青龍はウランバートルから約400キロ離れた温泉保養地でモンゴルの伝統的な治療を受けることになる。

 関係者によると、朝青龍は最長で九月いっぱいモンゴルに滞在するという。高砂親方は治療環境を確認し、数日で日本へ戻る予定。

 朝青龍は夏巡業の休場を表明しながらモンゴルでサッカーに興じたことで、相撲協会から厳罰を受けた。これで精神的に不安定になったとされ、朝青龍を往診した協会指定医も帰国療養を強く勧告。二十二日に自宅を出て都内のホテルに滞在していた朝青龍は、相撲協会緊急理事会で帰国が認められた翌日のこの日、モンゴルに戻った。

朝青龍、あす帰国 理事会承認、1カ月滞在か

2007/08/28  中国新聞ニュース

 日本相撲協会は二十八日、東京・両国国技館で緊急理事会を開き、2場所出場停止や謹慎、減俸の処分を受け、ストレスが原因の「解離性障害」と診断された横綱朝青龍(26)=本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ、モンゴル出身、高砂部屋=がモンゴルに帰国し、療養することを認めた。関係者によると、二十九日に帰国する。

 理事会には日本相撲協会指定医の高木洲一郎医師と相撲診療所の吉田博之所長も出席し、これまでの診察結果を説明。出席者によると反対意見も出たが、最終的には帰国療養を勧告する医師の判断を尊重する形で収まった。北の湖理事長(元横綱北の湖)は「治療というのが(帰国の)第一条件。医師の診断を重視した」と話した。

 同理事長は朝青龍のモンゴルでの行動について、治療以外の目的で公の場に出るのは許されず、破った場合は「処罰はそれなりのものを考えなければならない」とした。

 朝青龍の師匠、高砂親方(元大関朝潮)は今後の行動について自らが全責任を負うと表明し、モンゴルに同行して治療環境を確認する。関係者によると、高砂親方は数日で日本へ戻るが、朝青龍の滞在期間は最長で九月いっぱいになる。また、朝青龍を往診したことのある本田昌毅医師もモンゴルへ同行する。

 日本相撲協会は一日の理事会で、夏巡業への休場を決めながらモンゴルでサッカーに興じていた朝青龍に厳しい処分を下した。このため朝青龍は精神的に不安定状態に陥ったとされ、帰国の是非を含め、治療方法や師匠、協会の対応などをめぐって大きな関心を集めていた。

朝青龍1億円余申告漏れ テレビCM出演料など

2007/08/27  中国新聞ニュース

 ストレスに起因する「解離性障害」と診断された横綱朝青龍(26)=本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ、高砂部屋=が東京国税局の税務調査を受け、テレビCMへの出演料などを適正に申告していなかったとして、二〇〇五年までの三年間に約一億一千万円の申告漏れを指摘されていたことが二十七日、分かった。

 追徴税額は過少申告加算税を含め約三千万円に上り、既に修正申告を済ませたという。

 関係者によると、朝青龍は日本相撲協会から受け取る給料や、本場所での懸賞金など本業の収入は適切に税務処理していたが、テレビCMへの出演料などを申告していなかった。

 また、〇四年八月に都内のホテルで挙げた結婚披露宴をテレビ中継した民放局が支払った放映権料などについても、国税局から課税対象に当たると指摘された。

 朝青龍をめぐっては、これまでもモンゴルへの無断帰国やけいこで相手の力士にけがを負わせるなどトラブルが続出。七月には、夏巡業の休場を伝えながらモンゴルのサッカーイベントでプレーしていた問題が発覚し、日本相撲協会が二場所の出場停止と謹慎などの厳しい処分を決めた。

 その後、精神的に不安定な状態となったとされ、解離性障害と診断された。

朝青龍の帰国は容認せず 理事長、国内療養を要請

2007年08月21日  中国新聞ニュース

 日本相撲協会の北の湖理事長(元横綱北の湖)は21日、2場所出場停止と謹慎処分を受けて精神的に不安定な状態とされる横綱朝青龍(26)について、本人が希望する故郷のモンゴル帰国を「容認とは言っていない」とし、当面はモンゴルでの療養を許可しない意向を示した。

 北の湖理事長はこの日、東京・両国国技館で朝青龍の師匠の高砂親方(元大関朝潮)、相撲診療所の吉田博之所長の3人で、ストレスに起因する「解離性障害」と診断された朝青龍の治療方針を協議した。吉田所長によると、同理事長は席上「診断書を尊重するが、モンゴルへ帰すのは難しい。世の中が納得しない。通院とか、国内でやれないか」と、日本での治療を要請したという。

 吉田所長は相撲協会指定医の診断結果を受け、20日に高砂親方へ朝青龍の早期のモンゴル帰国を勧告。北の湖理事長はそれを受け、同日に「治療については、医師の指示に従って適切に対応していきたい」とのコメントを出していた。

朝青龍が治療開始、担当医は“第4の医師”高木氏

2007年08月18日 Goo ニュース

 日本相撲協会から厳しい処分を受け都内の自宅マンションに引きこもっている横綱朝青龍(26)の治療が17日、始まった。担当医は、先に「急性ストレス障害」と診断した今坂康志医師ではなく、前国立病院機構東京医療センター精神科医長の高木洲一郎氏に急きょ変更。この日、往診した高木医師の診断も「急性ストレス障害」で、この診察結果をもとに20日に「入院」「帰国」などの治療方針が正式決定する。

 ようやく朝青龍の治療が始まった。旧知の医師から「うつ病の一歩手前」との所見が出てから12日。協会の推薦を受けた医師による「急性ストレス障害」との診断が下ってから11日。相撲診療所の吉田博之所長とともに東京・墨田区のマンションに往診したのは、前国立病院機構東京医療センター精神科医長で、東京・目黒区で開業する高木洲一郎医師だった。

 横綱の処分後に最初に診察した平石貴久医師、「うつ病の一歩手前」と診た本田昌毅医師、「急性ストレス障害」と診断した今坂康志医師に続く“第4の医師”の登場。朝青龍の師匠、高砂親方(元大関朝潮)は今坂医師に治療を託す考えを示していたが、この日午後に急きょ高木医師の受診を発表。今坂医師は「治療や主治医となることを依頼されたわけではない」と行き違いを明らかにし、相変わらずのドタバタぶりが露呈した。

 高木医師は吉田所長と旧知の仲で、精神科医療のスペシャリスト。高木医師はこの日の診察で、今坂医師と同じく「急性ストレス障害」と診察した。高木医師と吉田所長は診察後、高砂親方に結果を報告。親方は「前回の診断と同じだが、ストレスがよりたまっている。医師が話しかけてもあまり反応がなかったということだ」と話した。

 今後の治療方針については、高木医師と吉田所長、高砂親方が協議し、週明けにも発表する。吉田所長は診察に先立って「入院かモンゴル帰国かいろいろ考えられる」と同親方が否定する帰国の可能性も口にした上で、「(高木医師は)協会とは関係ないので、患者本位で診てくれる」と信頼を置く同医師の判断を重視する考えを示した。

 悩める最強横綱の再生計画。「国内での入院」か「モンゴルへの帰国」か。“ファイナルアンサー”は20日に出る。

朝青龍は2場所の出場停止 現役横綱に初の厳罰

2007/08/01  中国新聞ニュース

 日本相撲協会は一日、東京・両国国技館で緊急理事会を開き、けがで夏巡業への休場届を出しながら故郷のモンゴルでサッカーに興じた横綱朝青龍(26)=本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ、高砂部屋=に対し、九月の秋場所と十一月の九州場所の2場所の出場停止と4カ月間、30%の減俸処分を決めた。現役横綱への出場停止、減俸処分は史上初。

 朝青龍は名古屋場所で3場所ぶり21度目の優勝を果たしたが、左ひじ痛と腰の疲労骨折などで今月三日にスタートする夏巡業の休場を決めた。しかし全治6週間との診断書を提出後の先月二十五日に、モンゴルで元日本代表の中田英寿氏らとサッカーのチャリティーイベントでプレーしたことが明らかになり、批判が強まっていた。

相撲協会が刑事告訴 週刊誌の「八百長」記事に

2007年07月09日 中国新聞ニュース

 日本相撲協会は9日、横綱朝青龍らの「八百長疑惑」記事を掲載した週刊現代の発行人らを名誉棄損容疑で東京地検に刑事告訴し、受理されたと発表した。また、一連の八百長疑惑報道では4件目となる民事訴訟を起こしたことも明らかにした。

 告訴は2件で、1つは、これまで力士らが原告となって起こした民事訴訟と同様の内容。刑事罰を求める意味で訴えた。もう1つは北の湖理事長(元横綱北の湖)が現役時代に大関貴ノ花(故人)と八百長相撲を取ったとした記事に対してのもの。

 新しい民事訴訟は、昨年名古屋場所で北の湖理事長が朝青龍−白鵬戦の八百長を仕組んだと報じた記事を対象とした。

 また相撲協会の伊佐次啓二顧問弁護士が、一連の訴訟の担当から外れることも発表した。

相撲協会と朝青龍ら、八百長報道で講談社に4億円超請求

2007/02/24 The Sankei Shimbun WEB-site

 日本相撲協会と横綱朝青龍(26)ら力士17人は23日、週刊現代による一連の八百長疑惑報道で、発行元の講談社などに対し、発行人、編集人、筆者の武田頼政氏を相手取り、虚偽の記事によって名誉を傷つけられたとして、名誉棄損による損害賠償と謝罪広告の掲載を求めて東京地裁に提訴した。総請求額は4億8437万9000円にのぼる。同協会による民事提訴は初めて。

 力士の請求額の最高は朝青龍の6600万円で、協会は8800万円となった。

 この日、訴状を提出した協会の伊佐次啓二顧問弁護士(50)は東京・両国国技館で会見し、「番付によって社会的評価も違うので額も違ってくる」と説明。当初は総額2億円規模とみられていたが、横綱の請求額がより際だつ形となった。

 訴状などによると、同誌は1月22日発売号から3週にわたり、朝青龍の取組のうち昨年九州場所は11番、今年初場所は12番が八百長だったなどとする記事を掲載。虚偽の記事で読者を八百長が組織的に行われていると誤解させるなどして、原告の名誉を傷つけたとしている。協会では関係17力士を事情聴取し、全員が疑惑を否定した。

 同弁護士によると、訴訟の推移次第では刑事告訴も考えるという。第1回口頭弁論は4月以降の見通しで、力士の出廷の可能性は「半年や1年では無理かもしれない」。協会が八百長疑惑報道で法的対抗措置を取るのは3度目。過去2度は刑事告訴したが、相手の謝罪による告訴取り下げと、嫌疑不十分による不起訴処分で決着している。

協会が文科省に「八百長報道事実でない」

2007年02月21日 Nikkansports

 週刊現代による大相撲の八百長疑惑報道について、日本相撲協会が所管官庁の文部科学省に「報道内容が事実でないことを確認した」とする内容の報告をしていたことが20日、分かった。江田憲司衆院議員の質問書を受け、6日に同省が協会の友綱監察医委員長(元関脇魁輝)から話を聞いていた。この日、閣議決定された答弁書で分かった。また、協会は一連の報道を続ける週刊現代などに起こす名誉棄損での民事訴訟で、損害賠償額を1原告につき1000万円を原則にする方針を固めた。原告数は現在17力士と協会の計18で、合計約2億円になる見込み。

「八百長報道事実でない」 相撲協会が文科省に報告

2007/02/20 中国新聞ニュース

 週刊現代による大相撲の「八百長疑惑」報道をめぐり、日本相撲協会が文部科学省の事情聴取に対し「報道内容が事実でないことを確認した」とする内容の報告をしていたことが、二十日に閣議決定された答弁書で分かった。江田憲司衆院議員の質問主意書に答えた。

 文科省が事情聴取したのは今月六日。「週刊誌やテレビ、新聞などで取り上げられ大きな問題になっているため」(競技スポーツ課)として、協会の所管官庁の立場で友綱監察委員長(元関脇魁輝)らから話を聞いた。

 答弁書は「文科省は相撲協会に対し、公益法人として適正な業務運営を行うよう指導した」と強調。ただ、大相撲の運営は協会が「主体的に行うべきもの」と指摘し、同省から関係者への直接調査などを行う考えはないとしている。

 協会は報道で名前の挙がった横綱朝青龍ら力士から事情聴取したが、全員が疑惑を強く否定しており、週刊現代などを民事提訴する方針。

名誉棄損と講談社などを提訴へ 「八百長」報道で相撲協会

2007/02/08 中国新聞ニュース

 日本相撲協会は八日、東京・両国国技館で緊急の理事会を開き、週刊現代の「八百長疑惑」記事で名誉を傷つけられたとして、同誌の編集長や発行元の講談社などに損害賠償と謝罪広告の掲載を求める訴訟を東京地裁に起こすことを決めた。

 原告は同協会と、横綱朝青龍や5大関ら名前の挙がった17力士。今後は賠償請求額を決定し、三月には提訴の見通しという。被告はほかに週刊現代の発行人と、記事を執筆した武田頼政氏。

 日本相撲協会が同誌の発売後、個別に力士らを事情聴取し、全員が疑惑を否定。このほど、該当力士へ配布した委任状を回収し、訴訟を起こす意思を確認していた。

 同協会の伊佐次啓二弁護士は「放っておいたら(報道が)エスカレートする可能性もあるので、毅然(きぜん)とした対応が必要との声が強かった。力士の何人かは出廷していただくことになると思う」と徹底的に争う姿勢を示した。今後は刑事告訴する可能性もあるという。

 週刊現代編集部は「内容には自信を持っており、事実が明らかとなって窮地に追い込まれるのは日本相撲協会の方ではないかと考えている」とのコメントを発表した。

 同協会は一九九六年に八百長疑惑を報じた週刊誌の発行元などを名誉棄損で刑事告訴したが、嫌疑不十分で不起訴となっている。

朝青龍、12場所連続の一人横綱 九州場所番付

2005/10/31 The Sankei Shimbun

 日本相撲協会は31日、1年納めの大相撲九州場所(11月13日初日・福岡国際センター)の新番付を発表し、今場所後の大関昇進を狙うブルガリア出身の琴欧州は2場所連続で東関脇に座った。

 史上初の7連覇と年間6場所全制覇を目指す朝青龍は、1909年2月に横綱が最高位と明文化されて以降、曙を抜いて最長の12場所連続の一人横綱。大関は栃東が東で、西は千代大海と魁皇。先場所を途中休場した魁皇は千代大海と並んでワースト記録の8度目のかど番となる。7場所連続でかど番大関が出るのは初めて。琴光喜は2場所ぶりの関脇。小結は東が旭天鵬、西に白鵬とモンゴル勢2人が三役に返り咲いた。関脇、小結に外国出身力士が3人いるのは史上初となった。

 先場所12勝を挙げて初の敢闘賞に輝いた19歳の稀勢の里は自己最高位の東前頭5枚目に躍進。新入幕は2場所連続でなく、再入幕は豊ノ島、栃乃花、春日錦、片山の4人。モンゴル出身の鶴竜(かくりゅう)が新十両で、外国出身関取は先場所の13人を抜いて14人となり史上最多を更新した。再十両は千代天山。石出が駿傑(しゅんけつ)に、三役格行司の木村孔一が木村一童(いちどう)に改名した。(共同)

朝青龍、優勝決定戦を制し6連覇…大鵬以来2人目

2005年09月25日 読売新聞 Yomiuri On-Line

 大相撲秋場所千秋楽(25日・両国国技館)――横綱朝青龍が、琴欧州を優勝決定戦で下し、14度目の優勝を決めた。大鵬に次ぐ史上2人目の6連覇を達成し、優勝回数も輪島と並ぶ5位タイとなった。

 琴欧州は千代大海を寄り切り2敗を守ったが、朝青龍も栃東を立ち合いの当たり一発で押し倒し、決定戦では琴欧州にまわしを許さず、押し出した。

 平幕の稀勢の里は、若兎馬を寄り倒して12勝。三賞は、敢闘賞が琴欧州は2度目、稀勢の里は初の受賞。殊勲賞、技能賞は該当者がなかった。

横綱朝青龍が10度目の優勝 大鵬抜き、最速で大台到達

2005/01/21 中国新聞ニュース

 大相撲初場所は二十一日、東京・両国国技館で13日目を行い、東横綱朝青龍(24)=本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ、モンゴル出身、高砂部屋=の2場所連続10度目の優勝が決まった。初土俵から 37場所目、初優勝から14場所目での10回優勝は、いずれも年6場所制で大鵬を1場所しのぐ最速記録となった。

 3敗の春日王、小結白鵬が敗れ、その時点で朝青龍の優勝が決定。結びの一番では関脇若の里を力強く寄り切り、13戦全勝とした。

 今場所は綱とりの懸かった大関魁皇が左肩のけがで途中休場。大関昇進を目指した若の里も序盤で黒星が続き、横綱の独走を許した。13日目の優勝決定は、二○○二年九州場所の朝青龍以来で、18 度目。

朝青龍が4場所連続V 豊桜、初の敢闘賞

2004/07/18 中国新聞ニュース

 大相撲名古屋場所千秋楽(18日・愛知県体育館)横綱朝青龍が結びの一番で大関魁皇を寄り切り、13勝2敗で4場所連続8度目の優勝をした。4場所連続優勝は1996年春―秋場所の貴乃花以来で9人目。

 魁皇は11勝4敗。大関千代大海は武双山の休場で不戦勝を得て10 勝5敗。武双山は8勝止まり。来場所の大関復帰を決めている関脇栃東は白鵬にはたき込まれて10勝5敗。関脇北勝力は関脇若の里を押し出して3勝目、若の里は8勝7敗。小結は琴光喜が7勝目、玉乃島が6勝目を挙げた。

 三賞は、3度目の入幕で12勝を挙げた豊桜が敢闘賞を初受賞。殊勲賞は今年初場所、技能賞は昨年九州場所以来の該当者なしだった。

 十両は、ブルガリア出身の琴欧州が13勝2敗で初優勝した。

 秋場所は9月12日から東京・両国国技館で開催される。

朝青龍、「綱打ち」も欠席

2004年01月04日 The Sankei Shimbun

 大相撲の横綱朝青龍が土俵入りで使用する横綱をつくる「綱打ち」が4日、東京都墨田区の高砂部屋で行われたが、朝青龍本人はこの日も姿を現さなかった。

 朝青龍は年末にモンゴルに帰国。2日に再来日したもようだが、3日のけいこ始めは師匠の高砂親方(元大関朝潮)に無断で欠席した。その後も連絡はなく、高砂親方は「きょうは来るんじゃないかと思った。新年始めのけいこや綱打ちに顔を出し、あいさつをしようという考えは持っていないみたいだな」とあきれ顔で話した。

 5日には東京・両国国技館内で横綱審議委員会のけいこ総見が行われる。高砂親方は朝青龍も出席する予定としているが、昨年12月中旬に先代高砂親方(元小結富士錦)の葬儀を無断欠席するなど、常識外れの行動を続ける弟子に不安そうな様子だった。

大相撲:朝青龍、初げいこを無断欠席

2004年01月03日[毎日新聞]Mainichi Shimbun

 大相撲の横綱朝青龍(23)が3日、師匠の高砂親方(元大関・朝潮)に無断で、高砂部屋の初げいこを欠席した。朝青龍は昨年12月22日に行われた先代親方の葬儀の際も連絡をせずに欠席しており、高砂親方は「いくら言ってもよくならない」と嘆いている。

 関係者によると、朝青龍は昨年暮れの29日にモンゴルに里帰りし、2日夕に戻った。年末年始をモンゴルで過ごすことは高砂親方に了解を取っていた。しかし、日本に戻ったことや、初げいこの欠席についての連絡はなく、高砂親方は「(朝青龍は)朝赤龍と一緒に帰ってきたと人を介して聞いた。みんなの手本なのに」と話すばかり。高砂親方から朝青龍に連絡を取るつもりはないという。

 朝青龍はこれで5日間、けいこを休んだことになり、高砂親方は「初場所(11日から東京・両国国技館)の結果がすべて。最低九州場所(12勝)ぐらいの成績でなければカミナリを落とし、制裁を加える」と、厳しく臨む方針だ。【上鵜瀬浄】

朝青龍が無断帰国で先代高砂親方の通夜を欠席

2003年12月21日 The Sankei Shimbun
 

 17日に死去した大相撲の先代高砂親方(元小結富士錦)の一宮章氏の通夜が21日、東京都荒川区内で行われたが、横綱朝青龍はモンゴルに帰国中で欠席した。再来日は22日夕方の予定で、同日午前に行われるかつての一門の総帥の告別式にも参列しない見込みだ。

 18日からけいこが休みに入ったため、帰国した時期は不明。師匠の高砂親方(元大関朝潮)は「いつ帰ったのか分からない。師匠や相撲協会にも届けていないんだから、まだ横綱としての自覚が足りないと言われても仕方ない。わたしが指導する」と厳しい口調で話した。

 通夜に出席した北の湖理事長(元横綱北の湖)は「どういう状況か聞いていないので答えられない」と険しい表情だった。

武蔵丸引退 惜別「ハワイ力士」 「寂しい」「ご苦労さま」

2003年11月16日 The Sankei Shimbun

 西郷隆盛に似た風貌(ふうぼう)と「マルちゃん」の愛称で親しまれた横綱・武蔵丸(三二)が十五日、現役引退を決めた。若貴兄弟、曙らとともに土俵に一時代を築き、幕内勝ち星で歴代四位の記録を作ったがケガと体力の衰えには勝てなかった。武蔵丸が土俵を去ることで、高見山、小錦、曙らの巨漢力士らによる「ハワイ勢の時代」にも終止符が打たれる。

 最後の取組となった土佐ノ海戦。武蔵丸の巨体は「引っ掛け」にあっけなく土俵を割った。支度部屋に戻ると、目を閉じ髷(まげ)を直した。武蔵川部屋宿舎で師匠と相談し引退を決めたのは、その夜だった。

 最後のハワイ出身力士の引退に、先駆役として活躍した東関親方(元関脇・高見山)は「残念です。ハワイ力士がいなくなったのは寂しいね」としんみり。

 元大関・小錦のKONISHIKIさんも「まだやれると思ったけど。ハワイ勢が去って行くことで、ハワイで相撲に興味のある人が少なくなるかもしれない」と大きなため息を交えて話した。

 小錦の活躍が呼び水となって、ハワイから巨漢力士が続々と角界入りしたのは昭和六十年代。大学での勉強を家庭の事情で断念した武蔵丸も、その一人だった。

 周囲の誰もが「優しくておっとりした性格」と評する。「耐えられないのでは」と心配された厳しい稽古(けいこ)や師弟関係にもなじみ、頂点にのぼりつめた。

 だが、平成四年から各部屋が外国人力士の入門を自粛。平成十年に外国人入門が再開されてから台頭したのはモンゴル勢だった。

 東関親方は「モンゴルはハワイより経済的に苦しい。だからハングリー精神があり、より辛抱強いのでは」とも。

 性格の良さを慕われた横綱だけに、周囲は引退を惜しんだ。宿舎では、親方から引退を知らされた弟弟子たちが肩を落とした。胸を借りて強くなった雅山は「何も力になれず悔しい。武雄山と二人でだいぶ泣いた」と目に涙をためながら話すのが精いっぱい。

 十五個のダイヤをちりばめた化粧まわしをデザインした着物デザイナー、花園ゆかりさんは「毎場所、まわしのダイヤに負けないくらいの白星を並べてくれる戦いぶりを楽しみにしていた。残念だけどご苦労さまと伝えたい」。

 格闘技の世界に進む先輩横綱の曙太郎さんは「自分がいうのも何ですが、これからも相撲界にちょっとでも貢献してほしい。長い間、お疲れさま」とねぎらった。

曙親方がK―1に転向へ 日本相撲協会を退職

2003/11/6 中国新聞ニュース

 大相撲の元横綱曙の曙親方(34)=本名曙太郎、米国ハワイ州出身=が日本相撲協会を退職したことが六日、分かった。北の湖理事長(元横綱北の湖)が同日、五日付で退職届を受理したことを明らかにした。曙親方は格闘技の「K―1」に転身する意向で、六日夕に東京都内のホテルで「K―1」関係者とともに記者会見する。

 北の湖理事長は「期待していたので残念。何をやるにしても頑張ってほしい」と話し、師匠の東関親方(元関脇高見山)は「本人からやめたいと言ってきた。慰留したが止められなかった」と説明した。

 「K―1」は、格闘技の新興勢力で、ボブ・サップ選手(米国)ら人気選手を擁して多くのファンを開拓した。相撲界からはこれまでにも引退後の元横綱輪島、突然角界を去った元横綱双羽黒らがプロレスに転向した例がある。

 外国出身で初の横綱になった曙親方は、二〇〇一年初場所限りで現役を引退。元横綱は現役名のまま五年間は協会に残れるため、東関部屋付きの親方として後進の指導にあたっていた。

 曙親方は貴乃花、若乃花と同じ一九八八年春場所で初土俵を踏み、昭和以降の新記録となる序ノ口から新小結まで負け越し知らずの18場所連続勝ち越しをマークした。優勝は11回。

朝青、魁皇破り13勝目 大相撲秋場所千秋楽

2003年09月21日 The Sankei Shimbun

 大相撲秋場所千秋楽(21日・両国国技館)前日2場所ぶり4度目の優勝を決めた横綱朝青龍は、大関魁皇をもろ差しから寄り切り、最終成績を13勝2敗とした。魁皇は7勝8敗と負け越しが決定、九州場所は5度目の大関かど番となる。

 大関同士の対戦は、千代大海が栃東を押し出して11勝4敗。栃東は10勝5敗。関脇若の里は雅山を寄り切って11勝目を挙げた。雅山は4勝11敗。小結闘牙、土佐ノ海ともに7勝8敗とした。

 三賞は、殊勲賞が若の里で4度目、敢闘賞が旭天鵬で4度目、同じく高見盛は2度目、技能賞は岩木山が初めての受賞となった。十両は豪風が13勝2敗で初優勝した。

 大相撲の1年を締めくくる九州場所は11月9日から福岡市の福岡国際センターで行われる。

朝青、若里に敗れ初黒星 大相撲秋場所12日目2003年09月18日 The Sankei Shimbun

 大相撲秋場所12日目(18日・両国国技館)横綱朝青龍が関脇若の里の右上手投げに屈して初黒星を喫した。追う大関千代大海は関脇雅山を押し倒して2敗を守った。若の里は勝ち越し、雅山は9敗目。

 ほかの大関陣は、栃東が岩木山に押し出されて4敗目。魁皇は琴光喜に寄り切られて6勝6敗となった。小結は闘牙が敗れて五分の星となり、土佐ノ海は7敗目。琴光喜は9勝目を挙げた。

 1敗の朝青龍を2敗で千代大海、さらに1差で琴光喜が追う展開。十両は豪風が1敗でトップ。

朝青龍が全勝守る 大相撲秋場所11日目

2003年09月17日 The Sankei Shimbun

 大相撲秋場所11日目(17日・両国国技館)単独トップを走る横綱朝青龍は、関脇雅山を寄り切って土つかずの11連勝を飾った。雅山は負け越し決定。

 大関陣は、千代大海が朝赤龍を寄り切って2敗を堅持。栃東は時津海を寄り切って8勝目を挙げて勝ち越しを決め、かど番を脱出した。だが魁皇は関脇若の里に押し出され4連敗で6勝5敗となった。若の里は7勝目。

 小結は闘牙が6勝目を挙げ、土佐ノ海は高見盛を寄り切って5勝6敗。高見盛は7勝4敗。

 全勝の朝青龍を千代大海が2敗で追い、3敗は栃東と平幕琴光喜の2人。十両は豪風が1敗でトップ。

朝青龍、万全の10連勝 大相撲秋場所10日目

2003年09月16日 The Sankei Shimbun

 大相撲秋場所10日目(16日・両国国技館)単独首位を走る横綱朝青龍は琴光喜をつり出し、初日からの連勝を10に伸ばした。

 大関陣は千代大海が貴ノ浪を押し出し、勝ち越しを決めると同時に2敗をキープ。しかし魁皇は朝赤龍の寄りに屈し、3連敗で6勝4敗。かど番脱出をかけた栃東も関脇若の里に押し出され、3敗となった。若の里は6勝4敗。関脇雅山は小結土佐ノ海に押し出しで敗れ、5連敗で7敗目。土佐ノ海は4勝目。

 全勝の朝青龍を2敗の千代大海が追い、3敗で栃東ら5人が続く。十両は隆乃若と豪風が1敗で並んでいる。

朝青龍が9連勝 大相撲秋場所9日目

2003年09月15日 The Sankei Shimbun

 大相撲秋場所9日目(15日・両国国技館)単独トップを走る横綱朝青龍は、岩木山を送り倒して初日からの連勝を9に伸ばした。

 大関千代大海は関脇若の里を押し出し2敗を堅持。大関栃東も琴龍を押し出して2敗を守り、かど番脱出まであと1勝とした。大関魁皇は旭天鵬の寄りに屈して3敗に後退。関脇雅山は高見盛に寄り切られて6敗となった。若の里は5勝4敗。

 全勝の朝青龍を2敗で追うのは千代大海、栃東、平幕琴光喜の3人。十両は隆乃若と豪風が1敗でトップ。

朝青龍が全勝で勝ち越し 大相撲秋場所8日目

2003年09月14日 The Sankei Shimbun

 大相撲秋場所8日目(14日・両国国技館)全勝で走る横綱朝青龍が勝ち越しを決め、連続優勝を狙う大関魁皇は痛い2敗目を喫した。

 朝青龍は貴ノ浪に押し出しで完勝し8連勝。魁皇は栃乃洋に押し出された。2敗の両大関はともに白星。千代大海は琴龍を押し出し、かど番の栃東は関脇雅山を突き落とした。雅山は3勝5敗。関脇若の里は高見盛を寄り切って5勝目を挙げた。新小結闘牙は星を五分に戻したが、小結土佐ノ海は敗れて5敗目。

 1敗が消え、全勝の朝青龍を追う2敗は魁皇ら7人。十両は隆乃若ら3人が1敗で並んだ。

魁皇、千代大海が初黒星 大相撲秋場所5日目

2003年09月11日 The Sankei Shimbun

 大相撲秋場所5日目(11日・両国国技館)魁皇と千代大海の両大関が初黒星を喫し、全勝は横綱朝青龍と平幕玉乃島の2人になった。魁皇は高見盛に押し出され、千代大海は北勝力に突き出された。朝青龍は栃乃洋を右下手投げで退けた。

 残る大関はかど番の栃東が小結闘牙を押し出して1敗を堅持したが、武双山は旭天鵬の寄りに屈して4敗となった。闘牙は3敗目。

 関脇は若の里が小結土佐ノ海を右すくい投げで破り、雅山が朝赤龍を寄り切り、共に白星が先行。土佐ノ海は4敗目。十両は豪風と追風海が勝ちっ放し。

朝青龍が高見盛に雪辱 大相撲秋場所3日目

2003年09月09日 The Sankei Shimbun

 大相撲秋場所3日目(9日・両国国技館)横綱朝青龍は人気者の平幕高見盛を一方的に寄り切り、先場所の雪辱を果たして土つかずの3連勝とした。高見盛は1勝2敗。

 大関陣は連続優勝を目指す魁皇が北勝力をはたき込み、栃乃洋を押し出した千代大海とともに3連勝。かど番の栃東は小結土佐ノ海を引き落として2勝目を挙げたが、武双山は琴龍にはたき込まれて3連敗となった。土佐ノ海は1勝2敗。

 関脇若の里は新小結闘牙に引き落とされて2敗目を喫し、闘牙は初日を出した。関脇雅山は2勝目を挙げた。

 幕内の全勝は朝青龍、魁皇、千代大海、新入幕の垣添ら7人。十両は豪風、追風海が3連勝。

<朝青、魁皇らが2連勝 大相撲秋場所2日目

2003年09月08日 The Sankei Shimbun

 大相撲秋場所2日目(8日・両国国技館)休場明けの1人横綱朝青龍は旭天鵬を右すくい投げで下し、2連勝とした。

 大関陣は連続優勝を目指す魁皇は琴龍を寄り切り、千代大海は新小結闘牙を押し出し、ともに2連勝とした。しかし、かど番の栃東は北勝力に押し出され、早くも土がついた。武双山は小結土佐ノ海の寄りに屈し、2連敗。闘牙も2連敗。

 関脇は若の里が朝赤龍にはたき込まれたが、雅山は時津海を押し出し、ともに1勝1敗。

武蔵丸、秋場所も休場

2003年09月04日 The Sankei Shimbun
 大相撲の西横綱武蔵丸(32)=本名武蔵丸光洋、米ハワイ州出身、武蔵川部屋=が左手首の故障のため秋場所(七日初日・両国国技館)を休場することになった。師匠の武蔵川親方(元横綱三重ノ海)が4日「左が完全に使えず、横の動きにも思うようについていけない。来場所は進退をかけて頑張るつもり」と語った。

 武蔵丸は左手首を痛めて昨年11月の九州場所を途中休場。手術に踏み切ったが回復が遅れ、4場所ぶりに出場した先場所は途中休場した。今場所もけいこはしていたものの動きが鈍いため、この日、武蔵川親方と話し合って休場を決めた。武蔵丸の休場は6場所連続で9度目。横綱の6場所連続休場は、昭和以降では3代目西ノ海の8場所、貴乃花の7場所に次ぐ3位タイの長さ。

公傷制度、廃止を含めて検討 日本相撲協会

2003年09月04日 The Sankei Shimbun

 大相撲の公傷制度について、日本相撲協会が廃止を含めて検討していることが4日分かった。同協会理事で、公傷認定委員の伊勢ノ海親方(元関脇藤ノ川)によると、3日に開かれた理事会で「現行の制度を改めようということで、各理事の意見が一致した」という。

 公傷制度は本場所の取組で負傷し、翌場所に出場できない大けがと認められた場合に番付を留め置く救済措置。1971年12月に制定されたが、最近は申請者が増え、休場者が多くなった原因のひとつとして問題になっていた。3日の理事会では公傷制度を廃止する一方で、大関が現在2場所連続負け越しで転落する規定を3場所連続で転落にする、十両以上の力士の定員を増やす、などの意見が出た。

両横綱が復調アピール 横審けいこ総見

2003年09月01日 The Sankei Shimbun

 大相撲の横綱審議委員会による秋場所(7日初日・両国国技館)のけいこ総見が1日午前、東京・両国国技館内で行われ、ともに先場所を途中休場した両横綱は14番ずつをこなした。

 朝青龍は大関陣を相手に続けて取って11勝。左手首のけがで5場所連続休場中の武蔵丸は、小結闘牙や平幕陣を相手に続けて取って1敗だった。左足や右腕を痛めている大関魁皇は欠席した。

闘牙が新小結 大相撲秋場所番付

2003年08月25日 The Sankei Shimbun

 日本相撲協会は25日、大相撲秋場所(9月7日初日・両国国技館)の番付を発表し、闘牙が新小結に昇進した。高砂部屋からの新三役は1986年秋場所の水戸泉以来。

 先場所ともに途中休場した横綱は東が3場所連続朝青龍で、西が武蔵丸。大関は先場所優勝の魁皇と武双山が東で、西が千代大海とかど番の栃東。

 関脇は東が大関昇進への足場固めを狙う若の里で、西が元大関の雅山。若の里は4場所連続関脇で、三役は11場所連続。雅山は7場所ぶりの三役復帰。小結は東が闘牙で西が2場所ぶりに復帰の土佐ノ海。人気者の高見盛は東前頭筆頭。

 新入幕は元学生横綱の垣添と若兎馬。垣添は日体大出身初の幕内。霜鳥とY司がともに2場所ぶりに幕内復帰を果たした。新十両は安壮富士と栃不動の2人で、再十両は魁道、元幕内の戦闘竜と寿山の3人。安壮富士は幕内安美錦の実兄で、史上16組目の兄弟関取となった。

朝青龍と旭鷲山が和解 大相撲の夏巡業

2003年07月30日 The Sankei Shimbun

 山形市総合スポーツセンターで30日に始まった大相撲の夏巡業で、横綱・朝青龍と旭鷲山ががっちりと握手。大きな話題となっていたモンゴル出身力士の先輩、後輩の確執に終止符が打たれた。

 名古屋場所で朝青龍が旭鷲山のまげをつかんだ反則負けに端を発し、旭鷲山の車のミラー破損、風呂場での口論などに発展。朝青龍の土俵入りでやじや座布団が飛び、横綱審議委員会も相撲協会に厳しい指導を求める事態となった。

 しかし当人同士は名古屋場所中に電話で話して、わだかまりは消えていた様子。この日土俵入りを終えた旭鷲山が支度部屋前で待機、戻ってきた朝青龍と顔を合わせると、ともに笑顔で「元気か」などと言葉を掛け合い、がっちり握手した。

 朝青龍はコメントしなかったが、旭鷲山は「モンゴルでもすごい騒ぎになっていたけど、日本で握手したからね。普通のかわいいモンゴルの後輩。土俵の上では別だけどね。(巡業先の)札幌辺りで一杯飲むかな。お互いに頑張り、来場所は(横綱に)優勝してほしい」と冗舌に語った。朝青龍の師匠、高砂親方(元大関朝潮)も「当人同士で解決することが大切だと思っていた。結果としていいんじゃないかと思う」と喜んでいた。

安壮富士らが新十両 秋場所の番付編成会議

2003年07月23日 The Sankei Shimbun

 日本相撲協会は23日、愛知県体育館で大相撲秋場所(9月7日初日・両国国技館)の番付編成会議を開き、十両昇進力士5人を決定、発表した。

 新十両は安壮富士(27)=本名、杉野森清寿、青森県出身、安治川部屋=と、栃不動(26)=本名、藤原周二、埼玉県出身、春日野部屋=の2人。安壮富士は幕内の安美錦の実兄で、玉ノ国、玉乃島兄弟以来の史上16組目の兄弟関取が誕生した。

 このほか魁道(27)=本名、田中康弘、東京都出身、友綱部屋=、寿山(28)=本名、石崎勝昭、茨城県出身、押尾川部屋=、元幕内の戦闘竜(34)=本名、ヘンリー・アームストロング・ミラー、米国出身、友綱部屋=が十両に復帰した。

 また、17日に死去した前田(北の湖部屋)を含め、名古屋場所限りの引退9人が発表された。

               ◇

 ▽新十両

 安壮富士(あそうふじ=本名、杉野森清寿)青森県深浦町出身、安治川部屋。94年初場所初土俵。幕内の安美錦は実弟。得意は右四つ、寄り。179センチ、109キロ。27歳。

 栃不動(とちふどう=本名、藤原周二)埼玉県朝霞市出身、春日野部屋。93年春場所初土俵。得意は左四つ、寄り。190センチ、165キロ。26歳。

 ▽再十両

 魁道(かいどう=本名、田中康弘)東京都府中市出身、友綱部屋。中大相撲部から98年春場所、幕下付け出しで初土俵。ことし夏場所新十両。得意は左四つ、寄り。176センチ、154キロ。27歳。

 寿山(じゅざん=本名、石崎勝昭)茨城県笠間市出身、押尾川部屋。91年春場所初土俵。00年秋場所新十両。得意は突き、押し、右四つ、寄り。181センチ、161キロ。28歳。

 戦闘竜(せんとりゅう=本名、ヘンリー・アームストロング・ミラー)米国ミズーリ州出身、友綱部屋。88年名古屋場所初土俵。94年九州場所新十両。00年名古屋場所新入幕。得意は突き、押し。176センチ、146キロ。34歳。

朝青龍に厳しい指導を 横審が理事長に要請

2003年07月21日 The Sankei Shimbun

 大相撲の横綱審議委員会(横審)が21日、東京・両国国技館で開かれ、名古屋場所で横綱として初の反則負けとなり、土俵外でも同じモンゴル出身の旭鷲山と騒動を起こした横綱朝青龍に対し、北の湖理事長(元横綱北の湖)に厳しく指導するよう申し入れることにした。

 再びこうした騒動があった場合は本人を横審に呼び、直接注意するなどの処置を取ることも決めた。先日死亡した力士の葬儀のため、この日の会議を欠席した北の湖理事長は「目についたことがあれば、積極的に指導していきたい」とのコメントを発表した。

 左手首のけがで5場所連続休場となった横綱武蔵丸については、来場所に出場できる見込みとの報告があり、復活に期待することになった。

 12勝3敗で名古屋場所を制した大関魁皇について、石橋義夫委員長は「横審としても、綱とりには13勝以上が一つのラインとなるとの北の湖理事長の意見を認めている」と語った。

千代大海が武双山下す 大相撲名古屋場所13日目

2003年07月18日 The Sankei Shimbun

 大相撲名古屋場所13日目(18日・愛知県体育館)トップで並んでいた6人のうち、大関の魁皇と千代大海、平幕の雅山が3敗を守った。

 魁皇は平幕時津海を危なげなく寄り切り、千代大海は大関武双山を一方的に押し出した。雅山は春日錦を押し出した。時津海、武双山は4敗に後退。関脇若の里は高見盛を下して9勝目。小結栃乃洋は6勝目を挙げた。高見盛は5敗目。

 3敗の魁皇、千代大海、雅山を4敗で追うのは、武双山、若の里、土佐ノ海、時津海の4人。十両は垣添が3敗で単独トップに立った。

3敗6人で優勝争い 大相撲名古屋場所12日目

2003年07月17日 The Sankei Shimbun

 大相撲名古屋場所12日目(17日・愛知県体育館)2敗で単独トップに立っていた平幕時津海が大関武双山に押し出され、武双山ら6人が3敗で並ぶ混戦となった。12日目を終えて3敗力士が優勝争いをリードするのは1998年夏場所以来。

 大関千代大海は平幕闘牙を一気に押し出し、大関同士の対戦で栃東を押し倒した魁皇とともに3敗を堅持。平幕雅山は北勝力を押し出し、土佐ノ海は春日錦を押し倒してともに3敗を守った。

 関脇は若の里が勝ち越しを決めたが、旭天鵬は人気者の高見盛にうっちゃられて負け越しが決まった。高見盛は勝ち越し決定。小結栃乃洋は7敗目を喫した。十両は垣添と千代天山が3敗で並んでいる。

時津海が2敗で単独トップ 大相撲名古屋場所11日目

2003年07月16日 The Sankei Shimbun

 大相撲名古屋場所11日目(16日・愛知県体育館)平幕時津海が大関栃東を寄り切り、ただ1人2敗を守って単独トップに立った。栃東は5敗目。

 大関武双山は闘牙に引き落とされて3敗に後退。大関魁皇は関脇旭天鵬を右上手投げで退け、大関千代大海は平幕土佐ノ海を押し倒し、ともに3敗を守って勝ち越した。土佐ノ海は3敗に後退。

 関脇は若の里が7勝目を挙げ、旭天鵬は7敗目。小結栃乃洋は5勝目。時津海を3敗で追うのは栃東を除く3大関ら6人。十両は垣添ら4人が3敗で並んだ。

武双山ら3人が2敗守る 大相撲名古屋場所10日目

2003年07月15日 The Sankei Shimbun

 大相撲名古屋場所10日目(15日・愛知県体育館)トップに並んでいた2敗力士5人のうち、大関武双山、平幕時津海が勝ち、朝青龍休場で不戦勝を得た平幕土佐ノ海とともに勝ち越しを決めた。武双山は平幕貴ノ浪を簡単に押し出し、時津海は金開山を寄り切った。

 大関同士の対戦は千代大海が栃東を押し出して7勝3敗。栃東は4敗に後退。大関魁皇は平幕琴龍を寄り切って3敗を堅持。関脇同士の一番は若の里が勝って6勝目、旭天鵬は4勝6敗。小結栃乃洋は4勝目を挙げた。

 2敗の武双山、土佐ノ海、時津海を追う3敗力士は魁皇、千代大海ら6人。十両は霜鳥と千代天山が2敗で並んでいる。

朝青龍 夏巡業には参加 武蔵丸も

2003年07月15日 The Sankei Shimbun

 名古屋場所10日目の15日から休場した横綱朝青龍が、場所後の夏巡業に参加することになった。師匠の高砂親方(元大関朝潮)が同日、明らかにした。6日目から休場した横綱武蔵丸も参加予定で、2人とも取組に加わるかどうかは未定。

反則負けは金星にならず 日本相撲協会

2003年07月15日 The Sankei Shimbun

 日本相撲協会は15日、名古屋場所5日目に平幕旭鷲山が横綱朝青龍に勝った1番は、朝青龍がまげをつかんだことによる反則負けのため、旭鷲山の金星にはならないと発表した。力士褒賞金に加算されないが、懸賞金は獲得できる。金星は平幕力士が横綱から奪った勝ち星の俗称で、不戦勝も金星にはならない。

 北の湖理事長(元横綱北の湖)と二子山審判部長(元大関貴ノ花)が話し合って決まった。北の湖理事長は「(横綱の反則負けが)史上初のケースなので、統一するために決めた」と話した。

旭鷲山との確執も原因か… 休場の朝青龍

2003年07月14日 The Sankei Shimbun

 名古屋市の愛知県体育館で開催中の大相撲名古屋場所で、激しいバッシングを浴びた朝青龍が14日、初の休場を決めた。理由は頸部(けいぶ)挫傷だが、精神面でもかなり追い込まれていた。

 モンゴルの先輩、旭鷲山との確執が原因だ。逆転負けした先場所は審判に不満を表して批判を受け、今場所はまげをつかんで反則負け。旭鷲山の車のミラーを壊し、風呂場で言い争いも演じた。

 この日の横綱土俵入りでは、「モンゴルへ帰れ」と大書した紙を持った一団から座布団が投げられ、やじも飛んだ。淡々と務めはしたが、引き揚げる際の表情は硬かった。取組後、この時の心境を「気にすることはない。好き嫌いはファンが決めること」と気丈に話したが、ショックはあっただろう。

 午後には男性の声で脅迫めいた電話があり、相撲協会は所轄の警察署と警備態勢の強化を協議。普段より多くの親方や警察官が警備する中行われた結びの一番で、朝青龍は今場所4個目の金星を配給。名古屋市内の病院で診察を受けた後、蟹江町の宿舎に戻ると「ゆっくり休みたい。休むことも大事。いい治療法があれば、何でも受けたい」と疲れ切った表情だった。

朝青龍4敗目で休場 大相撲名古屋場所9日目

2003年07月14日 The Sankei Shimbun

 大相撲名古屋場所9日目(14日・愛知県体育館)

 横綱朝青龍が玉乃島に押し出され、2連敗で5勝4敗となり、10日目から休場することになった。玉乃島は初の金星。

 武双山は栃東との大関対決を送り出しで制して2敗を堅持。栃東は3敗に後退した。残る大関は魁皇が土佐ノ海に送り出され、千代大海も高見盛に引き落とされ、ともに3敗目を喫した。

 2敗のトップで並んでいた10人で、勝ったのは武双山、平幕の土佐ノ海、時津海、春日錦、琴光喜の5人。関脇旭天鵬は小結栃乃洋に勝ち、4勝5敗。栃乃洋は6敗目。関脇若の里は5勝目を挙げ、白星が先行した。十両は霜鳥、若兎馬、千代天山が2敗で並んだ。

朝青龍2敗守る 大相撲名古屋場所6日目

2003年07月11日 The Sankei Shimbun

 大相撲名古屋場所6日目(11日・愛知県体育館)横綱武蔵丸がこの日から休場、3場所連続で1人横綱となった朝青龍は新関脇旭天鵬を右下手投げで退け4勝2敗とした。旭天鵬は2勝4敗。

 大関陣は安泰。魁皇は高見盛を寄り切り、武双山は小結栃乃洋を突き落とし、千代大海も貴ノ浪を突き出して、それぞれ1敗を堅持。栃東は闘牙を押し出して4勝目を挙げた。関脇若の里は4敗目を喫した。栃乃洋も4敗。

 平幕時津海が朝乃若を寄り切って、ただ1人全勝を守り、1敗は魁皇ら6人。十両は霜鳥が土つかずの6連勝。

朝青龍が反則負け 武蔵丸3連敗、休場へ

2003/07/10中国新聞ニュース

 大相撲名古屋場所5日目(10日・愛知県体育館)は、休場明けの横綱武蔵丸が高見盛の寄りに屈し3連敗。6日目の11日から休場することになった。横綱朝青龍は旭鷲山のまげをつかむ反則負けで2敗に後退した。横綱の反則負けは初めて。高見盛は初の、旭鷲山は6個目の金星獲得。

 大関千代大海は雅山の注文相撲に敗れて初黒星を喫し、全勝は平幕の時津海1人となった。

 残る大関は魁皇が関脇若の里を寄り切り、武双山は安美錦を押し出し、ともに1敗を堅持。栃東は小結栃乃洋に逆転勝ちし、白星が先行した。関脇旭天鵬は貴ノ浪に敗れ、若の里、栃乃洋とともに2勝3敗。十両は霜鳥がただ1人勝ちっ放し。

武蔵丸が連敗 大相撲名古屋場所

2003年07月09日 The Sankei Shimbun

 大相撲名古屋場所4日目(9日・愛知県体育館)横綱武蔵丸は平幕貴ノ浪にはたき込まれ、2連勝の後に2連敗となった。貴ノ浪は2個目の金星。横綱朝青龍は安美錦を強烈に押し倒して1敗を守った。

 全勝は大関千代大海と平幕の時津海の2人となった。千代大海は関脇旭天鵬を突き落とした。他の大関は魁皇は3勝目を挙げたが、武双山が高見盛に敗れて土がついた。栃東は2敗目を喫した。旭天鵬は2勝2敗。関脇若の里は小結栃乃洋に敗れて2勝2敗となった。栃乃洋も2勝2敗。十両は霜鳥がただ1人全勝。

武蔵丸に土【大相撲名古屋場所3日】

2003年07月08日 The Sankei Shimbun

 大相撲名古屋場所3日目(8日・愛知県体育館)3場所連続全休からの再起を目指す横綱武蔵丸に土がついた。武蔵丸は安美錦に寄り切られ、2勝1敗となった。安美錦は2個目の金星獲得。もう1人の横綱朝青龍は雅山をはたき込み、連敗を免れ2勝1敗とした。

 連勝発進の大関陣のうち2人が敗れた。千代大海は旭鷲山を押し出し、武双山は不戦勝だったが、魁皇は小結栃乃洋の寄りに屈し、栃東は新関脇旭天鵬のはたきに落ちた。旭天鵬は2勝1敗。関脇若の里は闘牙を押し出して白星を先行させた。全勝は千代大海、武双山ら計5人となった。

大相撲:「平成の大横綱」貴乃花が断髪式

2003年06月01日[毎日新聞]Mainichi INTERACTIVE

 今年1月の初場所で引退し、一代年寄「貴乃花」を襲名した大相撲の第65代横綱・貴乃花(30)=本名・花田光司=の引退・襲名披露大相撲が1日、東京・両国国技館で行われた。館内は1万1000人のファンで埋まり、空前の大相撲人気を支えた優勝22回(史上4位)の「平成の大横綱」との別れを惜しんだ。

 断髪式では、兄で第66代横綱・若乃花の花田勝さんら50人がはさみを入れた。父で師匠の二子山親方(元大関貴ノ花)が、大たぶさを切り落とす「止めばさみ」の瞬間には、「貴乃花ありがとう」という叫び声とともに、すすり泣く声も聞こえた。

 貴乃花親方は「まげが落ちて、意外と気持ちがいい。軽くなりました」と話した。来年初場所後にも、父の二子山部屋を継いで、「貴乃花部屋」を新たにスタートさせる。【上鵜瀬浄、高山純二】

朝青龍が3度目の優勝【大相撲夏場所】

2003年05月25日 The Sankei Shimbun

 大相撲夏場所は25日、東京・両国国技館で千秋楽を行い、横綱朝青龍(22)=本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ、モンゴル・ウランバートル出身、高砂部屋=が13勝2敗で2場所ぶり3度目、横綱としては初の優勝を果たした。

 1差の3敗で追っていた大関魁皇が大関武双山に敗れたため、この時点で朝青龍の優勝が決まった。朝青龍は結びの一番で大関千代大海を寄り切りで下した。朝青龍はことし初場所後、モンゴル出身力士として初の横綱に昇進した。

 ▽幕内優勝(13勝2敗)

 朝青龍明徳(あさしょうりゅう・あきのり=本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ)東横綱、モンゴル・ウランバートル出身、高砂部屋。高知・明徳義塾高を経て99年初場所初土俵。00年秋場所新十両。01年初場所新入幕、同年夏場所新小結、02年初場所新関脇。同年名古屋場所後、大関昇進。ことし初場所後、横綱に昇進した。優勝3回。殊勲賞3回、敢闘賞3回受賞。得意は突き、押し、寄り、投げ。185センチ、139キロ。22歳。

朝青龍、魁皇に敗れ2敗【大相撲夏場所14日目】

2003年05月24日 The Sankei Shimbun

 大相撲夏場所14日目(24日・両国国技館)単独トップの横綱朝青龍が大関魁皇の右上手投げに屈して2敗目を喫した。魁皇は11勝3敗。千秋楽は朝青龍が大関千代大海を下すか、魁皇が敗れれば朝青龍の2場所ぶり3度目の優勝が決まる。魁皇が勝ち、朝青龍が敗れると朝青龍と魁皇が3敗で並び優勝決定戦となる。

 大関同士の対戦は、武双山が千代大海を突き落として7勝7敗とし、かど番脱出に望みをつないだ。千代大海は4敗目。大関栃東は勝ち越してかど番を脱出した。

 関脇同士の対決は若の里が出島を下して勝ち越した。出島は7勝7敗。小結旭天鵬は10勝目。ベテランの安芸乃島は負け越しが決まった。十両は玉春日が3敗でトップ。

朝青龍、24日にも優勝【大相撲夏場所13日目】

2003年05月23日 The Sankei Shimbun

 大相撲夏場所13日目(23日・両国国技館)千代大海が魁皇との大関対決に敗れて3敗に後退。2敗力士が消えたため、1敗を守った横綱朝青龍が14日目の魁皇戦に勝てば、2場所ぶり3度目の優勝が決まる。

 朝青龍は大関武双山を右外掛けで退け、魁皇は千代大海を引き落とした。3敗は魁皇と千代大海の2人。かど番の武双山は7敗と後がなくなった。大関栃東は玉乃島を寄り切って7勝目を挙げ、かど番脱出まであと1勝とした。

 小結旭天鵬は関脇出島を寄り切り9勝目。出島は雅山に屈した関脇若の里とともに6敗目。小結土佐ノ海は10敗目を喫した。十両は玉春日が2敗でトップ。

朝青龍、栃東下し11勝目【大相撲夏場所12日目】

2003年05月22日 The Sankei Shimbun

 大相撲夏場所12日目(22日・両国国技館)1敗の横綱朝青龍と、2敗で追う大関千代大海はそろって勝った。

 朝青龍はかど番の大関栃東を突き出して11勝1敗。栃東は6勝6敗。千代大海は関脇出島を落ち着いて引き落とし、10勝目を挙げた。出島は5敗目。大関魁皇は琴ノ若を退けて3敗を守った。かど番の大関武双山は関脇若の里を突き落とし、3連勝で星を五分に戻した。若の里は5敗目。小結旭天鵬は勝ち越しを決めた。平幕の武雄山は3敗目を喫した。

 1敗の朝青龍を追う2敗は千代大海1人となった。十両は2敗で玉春日が依然単独トップ。

朝青龍が1敗堅持【大相撲夏場所11日目】

2003年05月21日 The Sankei Shimbun

 大相撲夏場所11日目(21日・両国国技館)単独トップの横綱朝青龍は関脇若の里を寄り倒して1敗を堅持した。若の里は7勝4敗。大関千代大海はかど番の大関栃東を押し出して2敗を守った。栃東は5敗目。

 大関魁皇は旭鷲山をはたき込んで8勝3敗と勝ち越しを決めた。かど番の大関武双山は琴ノ若を押し倒して5勝6敗とした。

 関脇出島は7勝目を挙げ、小結同士の対戦は旭天鵬が勝って7勝目。土佐ノ海は負け越した。

 1敗の朝青龍に続く2敗は千代大海と平幕武雄山の2人。十両は玉春日が2敗でトップ。

朝青龍が1敗守る【大相撲夏場所10日目】

2003年05月20日 The Sankei Shimbun

 大相撲夏場所10日目(20日・両国国技館)前日初黒星を喫した横綱朝青龍は関脇出島を強烈な切り返しで下して9勝目。大関千代大海は琴ノ若を寄り切って2敗を守った。

 大関同士の対戦は、かど番の栃東が魁皇を引き落として6勝目。魁皇は7勝3敗。かど番の武双山は4勝目を挙げた。出島は6勝4敗。関脇若の里は3敗目を喫した。小結は旭天鵬が勝って6勝4敗、土佐ノ海は敗れて3勝7敗となった。

 1敗の朝青龍を2敗で追うのは、千代大海と平幕の闘牙、武雄山の3人。十両は玉春日が2敗で単独トップ。

朝青龍が初黒星【大相撲夏場所9日目】

2003年05月19日 The Sankei Shimbun

 大相撲夏場所9日目(19日・両国国技館)横綱朝青龍が平幕旭鷲山に引き落とされて初黒星を喫した。単独トップに変わりはないが、後続との差は星一つになった。旭鷲山は5個目の金星獲得。

 大関は千代大海と魁皇が2敗を堅持。千代大海は玉乃島を押し出し、魁皇は小結土佐ノ海をはたき込んだ。かど番対決は栃東が武双山を押し出して白星が先行。武双山は6敗となった。

 関脇は若の里が高見盛を寄り切って勝ち越しまであと1勝とし、出島は平幕貴ノ浪を押し出して6勝目を挙げた。小結旭天鵬は雅山を寄り切り、白星を先行させた。

 1敗の朝青龍を2敗で千代大海、魁皇、若の里と平幕闘牙、武雄山が追う展開。十両は栃栄と玉春日が2敗でトップ。

朝青龍が全勝で勝ち越し 大相撲夏場所8日目

2003年05月18日 The Sankei Shimbun

 大相撲夏場所8日目(18日・両国国技館)ただ1人全勝の横綱朝青龍が勝ち越し。大関千代大海は痛い2敗目を喫し、場所後の横綱昇進は絶望的になった。

 朝青龍は琴ノ若を速攻で寄り切り。千代大海は関脇若の里に押し倒された。若の里は6勝目。ほかの大関は、魁皇が海鵬を寄り切って6勝2敗。かど番の栃東は取り直しの末に関脇出島を引き落とし、星を五分に戻した。出島は3敗目。同じくかど番の武双山は玉乃島に寄り切られ、5敗目を喫した。両小結は旭天鵬が勝って4勝4敗。土佐ノ海は敗れて3勝5敗。

 1敗が消え、全勝の朝青龍を2敗で魁皇ら6人が追う展開。十両は栃栄ら3人が2敗で並んだ。

朝青龍が7連勝 大相撲夏場所7日目

2003年05月17日 The Sankei Shimbun

 大相撲夏場所7日目(17日・両国国技館)横綱朝青龍は平幕玉乃島を激しく寄り切り、ただ1人土つかずの7連勝。大関千代大海は平幕海鵬を突き出して1敗を守った。 大関魁皇は関脇若の里の突き落としにひやりとしたが行司差し違えで星を拾い5勝目。若の里も5勝2敗。かど番の2大関は栃東が貴ノ浪の左外掛けに屈し、武双山は旭鷲山を押し出し、ともに3勝4敗となった。

 関脇出島は小結土佐ノ海に寄り切られて2敗目を数えた。土佐ノ海は3勝目。

 全勝の朝青龍に続く1敗は千代大海と平幕十文字の2人。十両は2敗で7人が並ぶ混戦。

朝青龍、高見盛下し全勝 大相撲夏場所6日目

2003年05月16日 The Sankei Shimbun

 大相撲夏場所6日目(16日・両国国技館)横綱朝青龍は平幕高見盛を力強く寄り切って6連勝。大関千代大海は栃乃洋を引き落として1敗を守った。

 千代大海以外の大関は、魁皇が貴ノ浪を寄り切って4勝目を挙げたが、かど番の栃東は小結旭天鵬に寄り切られて3勝3敗。同じくかど番の武双山は小結土佐ノ海の左上手投げに屈して4敗目を喫した。旭天鵬は3勝3敗、土佐ノ海は2勝目。関脇は若の里、出島がともに5勝目を挙げた。

 全勝の朝青龍を追う1敗は千代大海ら5人。十両は春日錦ら3人が1敗でトップ。

朝青龍が単独トップ 大相撲夏場所5日目

2003年05月15日 The Sankei Shimbun

 大相撲夏場所5日目(15日・両国国技館)全勝の横綱朝青龍が平幕貴ノ浪を危なげなく押し出し、単独トップに立った。関脇出島は玉乃島にはたき込まれ初黒星。

 大関千代大海は小結土佐ノ海を押し倒して1敗堅持した。大関魁皇は小結旭天鵬を力強く寄り切り、3連勝で3勝目を挙げた。かど番大関の2人は明暗を分け、栃東は高見盛を左上手投げで退け白星を先行させたが、武双山は栃乃洋の寄りに屈して黒星が先行した。

 関脇若の里は琴光喜の休場により不戦勝で4勝目。全勝の朝青龍を、1敗で千代大海ら7人が追っている。

朝青龍と出島が全勝 大相撲夏場所4日目

2003年05月14日 The Sankei Shimbun

 大相撲夏場所4日目(14日・両国国技館)横綱朝青龍は先場所敗れた小結旭天鵬を厳しい取り口で寄り切り、琴光喜を寄り切った関脇出島とともに全勝を守った。旭天鵬は2敗目。

 大関陣は、千代大海が旭鷲山を一気に押し出して3勝目。魁皇は高見盛を寄り切り、星を五分に戻した。高見盛は初黒星。かど番の2大関は、武双山は貴ノ浪を寄り切ったが、栃東は栃乃洋に押し倒され、ともに2勝2敗。関脇若の里は小結土佐ノ海を退けて3勝目。土佐ノ海は3敗目。

 十両は全勝が消え、1敗で春日錦ら10人が並ぶ展開。

千代大海が初黒星 大相撲夏場所3日目

2003年05月13日 The Sankei Shimbun

 大相撲夏場所3日目(13日・両国国技館)横綱昇進を目指す大関千代大海は平幕高見盛に突き落とされて早くも土がついた。高見盛は3連勝。横綱朝青龍は平幕栃乃洋にひやりとさせられたが送り出して全勝を守った。

 残る大関は魁皇が玉乃島を寄り倒して初白星。かど番の栃東は小結土佐ノ海をはたき込んで2勝目を挙げ、同じく武双山は琴光喜を押し出して初日を出した。

 関脇陣は若の里が小結旭天鵬に寄り切られて初黒星、出島は琴ノ若を寄り切って3連勝。

 幕内の全勝は朝青龍、出島と平幕高見盛、安美錦の4人となった。十両は栃栄1人が3連勝。

朝青龍、千代大海 連勝【大相撲夏場所2日目】

2003年05月12日 The Sankei Shimbun

 ◇大相撲夏場所2日目(12日・両国国技館)

 横綱朝青龍は平幕琴光喜を難なく寄り切って2連勝。横綱昇進を目指す大関千代大海も貴ノ浪を一方的に押し出して2連勝とした。

 千代大海以外の3大関はそろって黒星を喫した。魁皇は関脇出島に押し出され、小結旭天鵬に寄り切られたかど番の武双山とともに2連敗。かど番の栃東は旭鷲山の引き落としに屈し、1勝1敗となった。出島は2連勝、旭天鵬は1勝1敗。

 関脇若の里は2連勝、小結土佐ノ海は初白星。

朝青龍、白星スタート【大相撲夏場所初日】

2003年05月11日 The Sankei Shimbun

 大相撲夏場所初日(11日・両国国技館)

 武蔵丸の休場で1人横綱の朝青龍は、小結土佐ノ海を落ち着いて寄り切り、横綱昇進を目指す大関千代大海も、小結旭天鵬を素首落としで退け、ともに白星スタートを切った。

 大関魁皇は栃乃洋の左下手投げに不覚を取り、かど番の2大関は明暗を分けた。栃東は琴光喜を押し出したが、武双山は高見盛の巻き落としに屈した。関脇若の里は貴ノ浪を左すくい投げで下し、関脇出島は旭鷲山を寄り切った。

大相撲:黒海が欧州出身初の関取に 普天王、魁道も十両へ

2003年03月26日 [毎日新聞]Mainichi INTERACTIVE

 26日に行われた大相撲夏場所(5月11日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議で、欧州出身初となるグルジア出身の黒海と、内田改め普天王(ふてんおう)、田中改め魁道(かいとう)の十両昇進が発表された。日大でアマ14タイトルを獲得した普天王は幕下15枚目格付け出しの“特権”を生かして入門2場所で関取に。一方、魁道はひざのけがを克服し5年がかりで大いちょうにたどり着いた。時同じくして改名し、スタートを切る対照的な関取2人が「両国の夏」に挑む。 【上鵜瀬浄】

 ○…魁道の苦節5年の新十両を祝して、大阪市内の友綱部屋宿舎には紅白の横断幕が張られた。春場所は西5枚目の5勝で、昇進が微妙だっただけに、魁道は「みんなにおめでとうと言われ、だんだん実感してきた」とうれしそうに話した。中大では、今回再十両となった中尾や出島と汗を流し、全日本選手権16強で付け出し資格を得た。度々幕下上位に進みながら、2年前から2度、右ひざのじん帯を負傷して苦しんだが、めげなかった。しこ名は親方(元関脇魁輝)の「魁」と、「自らの道を行く」との意味を込めて「道」を加え、親方に願い出た。「出世の遅さをやゆされたこともあった」と魁道。しこ名の通り、コツコツ白星を積み重ねるつもりだ。

 ○…普天王のスピード出世に師匠の出羽海親方(元関脇鷲羽山)は「期待していた以上の出来」と喜んだ。熊本・文徳高3年のインターハイで、当時、明徳義塾高の朝青龍を破って準優勝。日大では2年でアマ横綱、4年で国体を制し、付け出し資格を取得。そして今春場所では幕下上位(西4枚目)で6勝を挙げた。「普天王」の名は「普(あまね)く、世界(天)の王になれ」と父隆信さん(54)が付けたという。2場所で駆け上がった関取は横綱、大関に昇進しているが、普天王は「立ち合いを磨き、自分の相撲を取り切れば、結果は後から付いてくる」と謙虚に話した。

千代大海が3度目の優勝【大相撲春場所】

2003年03月23日 The Sankei Shimbun

 大相撲春場所は23日、大阪府立体育会館で千秋楽を行い、休場明けの大関千代大海(26)=本名広嶋龍二、大分県出身、九重部屋=が12勝3敗で4場所ぶり3度目の優勝を果たした。

 単独トップの千代大海は、1差で追っていた横綱朝青龍を押し出しで破り、昨年名古屋場所以来の優勝を決めた。かど番大関の賜杯獲得は一昨年名古屋場所の魁皇以来。8年ぶりの新横綱優勝を目指した朝青龍の逆転はならなかった。

千代大海3敗守り単独首位 大相撲春場所14日目

2003年03月22日 The Sankei Shimbun

 大相撲春場所14日目(22日・大阪府立体育会館)3敗で並んでいた大関千代大海が勝ち、横綱朝青龍が敗れたため、千代大海が単独トップに立った。4敗は朝青龍と魁皇の2人。千秋楽は、千代大海が朝青龍に勝てば4場所ぶり3度目の優勝が決まるが、千代大海が敗れると最大3人による優勝決定戦となる。

 千代大海は平幕雅山を激しい攻防の末にはたき込み、朝青龍は大関魁皇の突き落としに屈した。雅山は5敗となった。

 関脇は若の里が6敗目、琴光喜が9敗目を喫した。小結は出島が6敗目、土佐ノ海は7勝7敗となった。十両は蒼樹山が4敗で単独トップ。

千代大海、魁皇に敗れる 大相撲春場所13日目

2003年03月21日 The Sankei Shimbun

 大相撲春場所13日目(21日・大阪府立体育会館)単独トップだった大関千代大海が敗れ、横綱朝青龍と10勝3敗で並んだ。千代大海は大関魁皇に突き落とされ、朝青龍は関脇琴光喜をつり出した。魁皇は9勝目を挙げ、琴光喜は負け越した。

 3敗は朝青龍と千代大海で、4敗は魁皇と、この日高見盛に敗れた平幕雅山の2人。14日目は朝青龍が魁皇の、千代大海が雅山の挑戦を受ける。

 関脇若の里は平幕貴ノ浪を寄り切り勝ち越した。小結は土佐ノ海が7勝目を挙げ、出島が5敗目を喫した。十両は蒼樹山、栃栄、垣添の3人が4敗でトップ。

千代大海が10勝目 大相撲春場所12日目

2003年03月20日 The Sankei Shimbun

 大相撲春場所12日目(20日・大阪府立体育会館)単独トップの千代大海は海鵬を難なく押し出して連敗を免れ、10勝目を挙げた。横綱朝青龍は関脇若の里を一方的に押し出し、3敗をキープした。若の里は5敗目。

 大関魁皇は旭鷲山を寄り切って勝ち越し、かど番を脱出した。関脇琴光喜は5勝目。両小結はそろって白星で、出島が勝ち越しを決め、土佐ノ海は星を五分に戻した。

 2敗の千代大海を3敗で追うのは朝青龍、平幕の雅山の2人。十両はY司ら7人が4敗で並ぶ混戦となった。

千代大海が2敗目 大相撲春場所11日目

2003年03月19日 The Sankei Shimbun

 大相撲春場所11日目(19日・大阪府立体育会館)優勝争いのトップを走る大関千代大海は関脇若の里に寄り切られて2敗目を喫した。若の里は7勝4敗。新横綱朝青龍は先場所唯一の黒星を喫した平幕海鵬に右小手投げで雪辱を果たして勝ち越しを決め8勝3敗。

 大関魁皇は平幕琴龍を左下手投げで下して7勝目。関脇琴光喜は岩木山休場で4勝目を拾い、小結は出島が勝って7勝4敗、土佐ノ海は敗れて5勝6敗となった。

 2敗の千代大海を追う3敗は朝青龍と平幕の時津海、雅山、北勝力の4人。十両はよう司ら3人が2敗で並んだ。

千代大海が初黒星【大相撲春場所8日目】

2003年03月16日 The Sankei Shimbun

 大相撲春場所8日目(16日・大阪府立体育会館)

 全勝の大関千代大海に土がついた。千代大海は玉乃島に突き出され、無傷での勝ち越しを逃した。横綱朝青龍は琴龍にてこずりながらも、左外掛けで2敗をキープ。

 大関魁皇は旭天鵬を難なく退けて5勝目を挙げた。関脇同士の対戦は、若の里が琴光喜に左すくい投げで勝って4勝4敗。琴光喜は元気なく6敗目。両小結はともに敗れ、出島は5勝3敗、土佐ノ海は4勝4敗。

 1敗の千代大海を2敗で朝青龍と平幕力士6人が追う展開。十両は栃栄と浜錦が1敗でトップ。

朝青龍が出島に敗れ2敗【大相撲春場所7日目】

2003年03月15日 The Sankei Shimbun

 大相撲春場所7日目(15日・大阪府立体育会館)

 新横綱朝青龍が2敗目を喫する波乱があった。朝青龍は元大関の小結出島の速攻に押し出され、土つかずの7連勝を飾った大関千代大海と星二つの差がついた。出島は5勝2敗。

 千代大海は平幕琴ノ若を危なげなく押し出し、優勝争いの単独トップを守った。大関魁皇は元大関の平幕貴ノ浪に寄り切られて3敗目を数えた。武双山はこの日から休場。両関脇は若の里が小結土佐ノ海、琴光喜は平幕旭天鵬に敗れた。

 幕内は全勝の千代大海に平幕の北勝力が1敗で続き、2敗は朝青龍、出島ら9人。十両は栃栄と浜錦が1敗で並んでいる。

武双山、左肩を痛め休場

2003年03月14日 The Sankei Shimbun

 大相撲の東大関武双山(31)=本名尾曽武人、茨城県出身、武蔵川部屋=が春場所6日目の14日、栃乃洋戦で5敗目を喫した際に古傷の左肩を負傷した。取組後、大阪市内の病院での診断後に師匠の武蔵川親方(元横綱三重ノ海)と相談して7日目(15日)からの休場を決めた。

 武双山の休場は昨年名古屋場所以来で通算9度目。公傷が認められれば7月の名古屋場所がかど番となる。7日目の対戦相手、海鵬は不戦勝。今場所の十両以上の休場者は、再出場した寿山を含めて9人目。

 ●無念そうな武双山

 ○…不調が続いていた武双山は古傷の左肩負傷の追い打ちを受け、休場することになった。

 支度部屋では「当たれていないし、その後の流れがない。きょうも勝って勢いに乗りたかったんですが…」と無念そうに言い残し、大阪市内の病院へ。検査を終えると「今は(肩が)外れて戻った状態」と淡々とした表情で話した。

 着物に隠れているが、痛めた左肩は固定されていた。「きょうの痛みとあしたの痛みは違う」と出場への意欲を見せて引き揚げたものの、どう見ても休場せざるを得ない状況だった。

千代大海がただ1人全勝【大相撲春場所6日目】

2003年03月14日 The Sankei Shimbun

 大相撲春場所6日目(14日・大阪府立体育会館)

 大関千代大海は小結土佐ノ海をはたき込んで全勝をキープ。平幕の琴龍、十文字に土がついたため、単独トップに立った。横綱朝青龍は平幕高見盛を左すくい投げで下し、1敗を守った。

 ほかの大関陣は、魁皇が4勝目を挙げたが、武双山は5敗目を喫した際に左肩を痛め、7日目から休場することになった。関脇若の里は敗れて3勝3敗となり、関脇琴光喜は4敗目。小結出島は4勝目を挙げた。土佐ノ海は3勝3敗。

 全勝の千代大海を1敗で朝青龍ら4人が追う展開。十両は追風海、栃栄、浜錦の3人が1敗でトップ。

千代大海が4連勝【大相撲春場所4日目】

2003年03月12日 The Sankei Shimbun

 大相撲春場所4日目(12日・大阪府立体育会館)

 前日に初黒星を喫した横綱朝青龍は霜鳥を引き落とし、連敗を免れ、3勝目を挙げた。

 大関陣では、千代大海が高見盛を一方的に押し出して4連勝。魁皇は琴ノ若を突き落として3勝1敗としたが、武双山は関脇若の里の右上手出し投げに敗れ、4連敗となった。若の里は3勝1敗。関脇琴光喜は2敗目を喫した。両小結は土佐ノ海が勝ったが、出島は敗れ、ともに2勝2敗となった。

 全勝は千代大海と平幕の琴龍、十文字の計3人。十両は栃栄と浜錦の2人が4連勝でトップ。

朝青龍に早くも土 大相撲春場所3日目

2003年03月11日 The Sankei Shimbun

 大相撲春場所3日目(11日・大阪府立体育会館)新横綱朝青龍に早くも土がついた。朝青龍は同じモンゴル出身の平幕旭天鵬の掛け投げに背中から土俵に落ちて痛い初黒星となった。旭天鵬は2個目の金星。

 大関陣は千代大海が平幕栃乃洋を押し出して3連勝、魁皇が小結土佐ノ海を引き落として2勝1敗としたが、武双山は平幕高見盛の右上手投げに屈して元気なく3連敗。関脇若の里は玉乃島にはたき込まれ、逆に和歌乃山をはたき込んだ琴光喜とともに2勝1敗。

 幕内の全勝は千代大海ら3人となり、十両は大碇ら4人が3連勝。

大相撲:春場所初日 朝青龍、白星スタート 魁皇、武双山敗退

2003年03月09日 Mainichi INTERACTIVE

> 大相撲春場所は9日、大阪市の大阪府立体育会館で初日を迎えた。新横綱・朝青龍は、土佐ノ海の当たりを受けとめてはたき込み、白星スタート。カド番大関は、千代大海が旭天鵬を危なげなく降したが、魁皇は栃乃洋に一方的に寄り切られ黒星を喫した。武双山もいい所なく敗れた。

武蔵丸が3場所連続休場

2003年03月03日 The Sankei Shimbun

 大相撲の東横綱武蔵丸(31)=本名武蔵丸光洋、米ハワイ州出身、武蔵川部屋=が、春場所(9日初日・大阪府立体育会館)を休場することが決まった。3日、師匠の武蔵川親方(元横綱三重ノ海)が「そっち(休場)の方向になるだろう。(相撲を)取れる状態じゃない」と話した。

 武蔵丸は昨年11月の九州場所で古傷の左手首痛を悪化させて途中休場。同場所後に手術を受け、1月の初場所も全休していた。武蔵丸の休場は3場所連続6度目。これで春場所は、新横綱の朝青龍が1人横綱として土俵に上がることになる。

 武蔵丸は現在も本格的なけいこを再開できず、この日も軽めのしこなどで終了。「無理だろうね。ゆっくり治してから出る。(回復具合は)まだまだ」と話した。

■武蔵丸の話 ゆっくり治してから出る。(北の湖)理事長(元横綱北の湖)からも「ちゃんと治してから出ろ」と言われたし。(回復具合は)まだまだ。手術してから丸3カ月たったのに、まだ痛い。骨に穴を開けたからかな。

大相撲新弟子検査に62人、受検者4年ぶりに増加

2003年03月01日 Yomiuri On-Line

 大相撲春場所(9日初日、大阪府立体育会館)の新弟子検査が1日、大阪市内の病院で行われ、受検した55人全員が身長173センチ、体重75キロ以上の基準を満たして体格検査を通過。さらに、体格基準に満たない者を対象に2月に行われた運動能力テストをパスした7人を含む計62人が内臓検査などを受けた。初日に合格者が発表され、前相撲で初土俵を踏む。

 就職場所と呼ばれる春場所の受検者数は年々減る傾向にあるが、戦後最少だった昨年の50人から4年ぶりに増加した。

朝青龍、元大関らを圧倒2003年01月08日 The Sankei Shimbun

 大相撲の横綱審議委員会(横審)による初場所(12日初日・両国国技館)のけいこ総見が8日午前、東京・両国国技館内で行われ、横綱昇進を目指す大関朝青龍が、元大関の雅山、出島らを相手に17勝2敗と圧倒。順調な仕上がりをアピールした。

 朝青龍は19番続けて取り、16連勝した後に安美錦に2連敗したが、力強い速攻が目立った。北の湖理事長(元横綱北の湖)は朝青龍について「気迫があって勝負にも厳しく、文句の付けようがない。ただ(横綱昇進には)13勝以上が目安になる」と話した。

 先場所を全休した横綱貴乃花は黙々としこを踏み続け、土俵に入ることなく引き揚げた。大関武双山は14番をこなしたが、けがで先場所を途中休場した横綱武蔵丸、大関千代大海は申し合いはしなかった。かぜで体調を崩している大関栃東も、右上腕のけがで休場する大関魁皇とともに欠席した。

朝青龍関が結婚2003年01月08日 The Sankei Shimbun

 大相撲の東大関、朝青龍関(22)=本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ、モンゴル出身、高砂部屋=が結婚していることが7日、分かった。お相手はモンゴル人のトゥムルさん(22)で、既に妊娠しており4月に出産予定。10日に正式発表する。師匠の高砂親方(元大関朝潮)が明らかにした。日本相撲協会の北の湖理事長(元横綱北の湖)には7日に報告を済ませたという。

 朝青龍関は高知・明徳義塾高への留学を経て、1999年初場所に初土俵。激しい突き、押しとスピード感あふれる取り口を武器に、昨年名古屋場所後にモンゴル人として初の大関に昇進。昨年の九州場所では14勝1敗で初優勝し、12日に東京・両国国技館で開幕する初場所では横綱昇進を目指している。

 ■朝青龍 明徳(あさしょうりゅう・あきのり=本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ)東大関、モンゴル出身、高砂部屋。高知・明徳義塾高を経て99年初場所初土俵。00年秋場所新十両、01年初場所新入幕、同年夏場所新小結、02年初場所新関脇。同年名古屋場所後に大関に昇進。優勝1回。殊勲賞3回、敢闘賞3回受賞。185センチ、137キロ。22歳。

大相撲が初の韓国公演へ

2002年12月10日 The Sankei Shimbun

 日本相撲協会が来年6月、取組などを披露する「公演」を初めて韓国で行うことになった。同協会が10日午後に開いた臨時理事会で実施する方針を固めた。契約締結後に正式に発表となる。

 日本の伝統スポーツの象徴ともいえる大相撲が日本との複雑な歴史経緯のある韓国で直接紹介されるのは、両国の文化・スポーツ交流面における画期的な行事となる。

 韓国では、植民地体験などから日本の大衆文化受容を制限していたが、1998年から段階的に開放しており、今回の公演もその流れに沿ってのもの。さらに、今年は日韓で共催したサッカーのワールドカップ(W杯)が成功したことで、相撲協会も両国の文化・スポーツ交流がさらに進展する機運が高まったと判断した。

 公演地はソウルで、2日間程度の開催となる見込み。大相撲の海外公演は98年のカナダ以来で11度目、アジアでは73年の中国以来、30年ぶりとなる。

 韓国出身力士には、初の関取となった十両の春日王関(25)=本名、金成沢、ソウル出身、春日山部屋=がいる。

朝青龍に功労選手勲章 モンゴル

2002年12月05日 The Sankei Shimbun

 大相撲九州場所でモンゴル人力士として初優勝し凱旋(がいせん)帰国した朝青龍関は5日、ウランバートルの大統領官邸でスポーツ功労選手勲章を授与され、バガバンディ大統領から直々に勲章を胸に付けてもらった。

 五輪のメダリストら国際舞台で活躍した選手だけに授与される勲章で、大相撲力士としては旭鷲山関に次いで2人目。名誉の勲章を胸に、朝青龍関は笑顔で「モンゴル国民の期待を裏切らないよう今後もいい相撲をしたい」と綱とりへの意欲を語った。

 大統領は朝青龍関に「全国民が誇りに思っている」と言葉をかけ、「名誉におぼれず、今後も体だけでなく頭を使った相撲を見せてほしい」と話した。(共同)

文科相が休場目立つ大相撲に注文

2002年11月27日 The Sankei Shimbun

 横綱、大関ら上位陣や幕内力士の休場が目立つ大相撲の現状が、27日の衆院文部科学委員会で取りあげられ、遠山敦子文部科学相は「相撲は日本の伝統競技だ。横綱、大関は健康に留意して、しっかり闘ってほしい」と力士たちに奮起を促した。

 問題提起したのは、アマチュアレスリングの元日本代表選手だった保守党の松浪健四郎氏。「この一年で幕内力士の休場率は平均すると16%にもなる。その割にはチケットは安くならない」と、休場の頻発は問題と指摘した。文科相は「私が答えるのが適当なのか分からないが…」と困惑しながらも「同感だ」と応じた。

 さらに松浪氏は「力士は肥満、脂肪過多だ。体が大きいのが有利だからだが、薬物を使用をしているのではないか。ドーピング検査をさせるべきだ」と追及。その迫力に圧倒され気味の渡海紀三朗文部科学副大臣は「薬物使用はフェアプレーの精神に反するし、競技者の健康も損ねる。プロの世界なので(相撲協会の)自主判断になるが、お願いはしたい」と答えていた。

朝青龍が武双山破り14勝目【大相撲九州場所】

2002年11月24日 The Sankei Shimbun

 大相撲九州場所千秋楽(24日・福岡国際センター)すでに初優勝を決めている大関朝青龍は大関武双山を押し出して14勝1敗とした。武双山は10勝5敗。

 大関栃東は関脇琴光喜に寄り切られて8勝7敗に終わった。琴光喜は13日目からの3連勝で勝ち越した。関脇若の里は勝って7勝目。

 敢闘賞の小結隆乃若は勝って11勝4敗。小結旭天鵬も勝って7勝8敗だった。残る敢闘賞の2人、貴ノ浪と新入幕の岩木山はともに勝って、白星を2けたに乗せた。

 十両は朝赤龍との4敗同士の対戦に勝った春日王が11勝4敗で制した。韓国出身力士の十両優勝は初めて。外国出身力士が同時に幕内、十両で優勝するのも初。初場所は来年1月12日から東京・両国国技館で行われる。

武蔵丸、26日に手術へ

2002年11月24日 The Sankei Shimbun

 大相撲の横綱武蔵丸が、25日に佐賀県内の病院に入院し、26日に負傷した左手首を手術することになった。師匠の武蔵川親方(元横綱三重ノ海)が24日、明らかにした。武蔵丸は古傷の同個所を悪化させ、九州場所6日目から途中休場した。

朝青竜、史上最速の初優勝

2002年11月22日 Yomiuri On-Line

 大相撲九州場所は22日、福岡国際センターで13日目が行われ、大関朝青竜(22)(本名・ドルゴルスレン・ダグワドルジ、高砂部屋)が初優勝を決めた。モンゴル出身力士の優勝は初めて。

 朝青竜は若の里を外掛けで破って12勝1敗とし、3敗力士がいないため、2日を残して優勝が決まった。初土俵から24場所目での優勝は、年6場所制になった1958年以降では貴花田(現横綱貴乃花)に並ぶスピード記録(幕下付け出しを除く)。外国出身力士の優勝は、米ハワイ出身の高見山、小錦、曙、武蔵丸に次いで5人目。

 ◆綱取りにらみ、残り2番が重要◆

 相手の右足に巻き付けた左足に、こん身の力を込めて刈り込むと、若の里の体が腰から崩れた。「相手の上に落ちている。勝ったと思った」。執念で初優勝をもぎ取った朝青竜は、万感の思いで勝ち名乗りを受けた。

 結びの一番。出番を待つ朝青竜は落ち着かなかった。「時計の針を10分、先に回してどうなっているか、知りたいな」。相撲人生で一番緊張したという。

 しかし、土俵に上がると持ち前の集中力を発揮した。若の里には通算4勝5敗と分が悪い。左四つに組み止められ、右上手が取れない。投げを打って崩そうとしたところで、先に上手まわしを引かれた。

 今場所、さえ渡った速攻が初めて封じられ、胸を合わされた。だが、ここからが地力の見せ所。まわしを引きつけられて寄り立てられると、左の外掛け。「これしかなかった。でもこんな体勢からよく勝てたよ」と苦笑した。

 初土俵から24場所目の優勝は、貴乃花(当時貴花田)に並ぶ最速記録。「やる気を出せばかなう。今思うとトントン拍子だった」

 2横綱、2大関が休場し、大関戦も取らないうちに優勝を決めた。「物足りないか」と聞かれたが、「それはない」。孤独な“ランナー”は苦しかったのだ。

 今年の第1の目標に掲げていた優勝は遂げたが、横綱昇進をにらむと残り2番が重要な意味を持つ。北の湖理事長は「横綱との対戦がないだけに、ハイレベルな数字を残してほしい」。朝青竜も、これで気持ちを緩めることはないだろう。(松元 芳人)

朝青龍が初V 大相撲、最速の24場所目

2002/11/22 中国新聞
 大相撲九州場所は二十二日、福岡国際センターで十三日目を行い、東大関朝青龍(22)=本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ、モンゴル出身、高砂部屋=が12勝目を挙げて初優勝を決めた。

 朝青龍は結びの一番で関脇若の里を退けて1敗を堅持。2、3敗力士がいないため、2日間を残してモンゴル出身力士初の賜杯獲得が決まった。十三日目に優勝が決まるのは、一昨年名古屋場所の曙以来。

 米国以外の外国出身力士が幕内優勝するのは初めて。初土俵から 24場所目での優勝は、年6場所制になった1958年以降に初土俵を踏んだ力士では幕下付け出しを除き、貴花田(現横綱貴乃花)と並ぶ最速記録。

朝青龍、22日にも優勝決定【大相撲九州場所】

2002年11月21日 The Sankei Shimbun

大相撲九州場所12日目(21日・福岡国際センター)

 大関朝青龍が関脇琴光喜を力強い右上手投げで下して11勝目を挙げた。3敗力士が消えたため、朝青龍は13日目の若の里戦に勝てば、初優勝が決まる。琴光喜は7敗目。

 ほかの2大関は栃東が霜鳥を押し倒し、武双山は栃乃洋を右すくい投げで退け、ともに勝ち越しを決めた。栃東はかど番を脱出した。関脇若の里は勝って6勝6敗の五分に戻した。小結は隆乃若が勝ち越し、旭天鵬は負け越した。

 朝青龍を追う4敗は武双山、栃東、隆乃若に平幕7人を加えた計10人となった。十両は春日錦ら4人が3敗で首位に並んだ。

朝青龍が初黒星 大相撲九州場所<

2002年11月20日 The Sankei Shimbun

 大相撲九州場所11日目(20日・福岡国際センター)大関朝青龍が平幕栃乃洋に突き出され、初黒星を喫した。

 ほかの大関陣は、武双山が旭鷲山に引っ掛けで敗れて4敗目。かど番の栃東は五城楼をはたき込んで7勝目を挙げた。関脇同士の対戦は、若の里が左すくい投げで琴光喜を下し、ともに5勝6敗となった。小結は隆乃若が4敗目、旭天鵬が7敗目を喫した。

 1敗の朝青龍を3敗で平幕の貴ノ浪、出島、安芸乃島の3人が追う展開。十両は朝赤龍が2敗で単独トップに立った。

朝青龍が依然全勝 大相撲九州場所

2002年11月19日 The Sankei Shimbun

 大相撲九州場所10日目(19日・福岡国際センター)単独トップの大関朝青龍は、取り直しの末に霜鳥を左上手出し投げで退け、初日からの連勝を10に伸ばした。大関武双山は五城楼を送り出して7勝3敗とした。かど番大関の栃東は高見盛を寄り倒し、5連勝で6勝目を挙げた。

 関脇若の里は旭鷲山を押し出し、関脇琴光喜は小結旭天鵬を寄り切った。琴光喜は5勝目で、若の里と旭天鵬は4勝6敗。小結隆乃若は貴ノ浪を寄り切り7勝3敗。貴ノ浪は3敗に後退した。

 全勝の朝青龍を追う1敗力士はなく、2敗が平幕安芸乃島1人。3敗は武双山ら5人。十両は皇司と朝赤龍が2敗でトップ。

朝青龍が土つかずの9連勝 大相撲九州場所

2002年11月18日 The Sankei Shimbun

 大相撲九州場所9日目(18日・福岡国際センター)大関朝青龍が土つかずの9連勝。1敗は消え、2敗は貴ノ浪、安芸乃島のベテラン2人となった。

 朝青龍は五城楼を切り返しで破り、ことしの勝利数を61とした。1位で並ぶ千代大海がこの日から休場のため、初の年間最多勝が決定した。大関武双山は貴ノ浪に小手投げで敗れ3敗に後退した。貴ノ浪は7勝目。かど番の大関栃東は関脇若の里を退け、5勝4敗とした。若の里は6敗目。安芸乃島は朝乃若に突き落とされ、2敗目。

 関脇琴光喜は敗れて4勝5敗。小結同士の対戦は旭天鵬が隆乃若に勝って4勝目。隆乃若は6勝3敗となった。十両は春日錦ら5人が2敗で並んだ。

千代大海が休場

2002年11月18日 The Sankei Shimbun

 大相撲の西大関千代大海(26)=本名広嶋龍二、大分県出身、九重部屋=が九州場所九日目の18日「右上腕三頭筋損傷で約2カ月半の加療を要する」との診断書を提出して休場した。

 千代大海は取り直しとなった八日目の土佐ノ海戦の最初の一番で右腕を痛め、同日夜に福岡市内の病院で検査を受けた。師匠の九重親方(元横綱千代の富士)は十八日朝「けさの様子を見たら相撲が取れる状態ではなかった。本人が一番悔やんでいるが、仕方ない」と語った。千代大海の休場は昨年九州場所以来で通算7度目、九日目の対戦相手、玉春日は不戦勝となる。

 武蔵丸、貴乃花の両横綱、地元福岡県出身の大関魁皇に続く休場で、観客数の伸び悩む九州場所はさらに打撃を受けることになる。横綱、大関が4人休場するのはことし名古屋場所以来。十両以上の休場者は6人となった。

朝青龍が全勝で勝ち越し 大相撲九州場所

2002年11月17日 The Sankei Shimbun

 大相撲九州場所8日目(17日・福岡国際センター)単独トップの大関朝青龍が一方的に高見盛を突き出し、3場所連続初日からの8連勝で勝ち越しを決めた。大関武双山が敗れたため、1敗は平幕の安芸乃島1人となった。

 武双山は小結隆乃若に突き出され、隆乃若とともに6勝2敗。ほかの大関陣は千代大海が土佐ノ海を引き落として6勝目を挙げ、かど番の栃東は玉春日を押し出して星を五分に戻した。関脇はともに勝ち、若の里が3勝目で琴光喜は4勝目を収めた。小結旭天鵬は負けて3勝5敗となった。

 全勝の朝青龍を1敗で安芸乃島が追い、2敗は千代大海、武双山ら計6人。十両は隆の鶴とY司が1敗で並んだ。

朝青龍、雅山下し全勝【大相撲九州場所7日目】

2002年11月16日 The Sankei Shimbun

 大相撲九州場所7日目(16日・福岡国際センター)ただ1人全勝の大関朝青龍は、平幕雅山を逆転のはたき込みで下した。

 ほかの大関陣は、武双山が小結旭天鵬を押し出して1敗を守ったが、千代大海は北勝力の引き落としに不覚を取り、2敗目を喫した。栃東は土佐ノ海を押し出して3勝4敗。旭天鵬も3勝4敗。

 関脇は、若の里がようやく2勝目を挙げ、琴光喜は敗れて3勝4敗となった。小結隆乃若は5勝目。

 全勝の朝青龍を、1敗で武双山と平幕の安芸乃島が追う展開。十両はY司が全勝をキープして単独トップ。

朝青龍が全勝守る【大相撲九州場所6日目】

2002年11月15日 The Sankei Shimbun

 大相撲九州場所6日目(15日・福岡国際センター)単独トップに立つ大関朝青龍が貴ノ浪を切り返しで退け、全勝を守った。1敗だった横綱武蔵丸は左手首のけがで休場した。

 ほかの大関も白星。千代大海は小結旭天鵬を寄り切り、武双山は玉乃島を突き出し、ともに1敗を堅持。かど番の栃東は北勝力を引き落とし、連敗を3で止めて2勝目を挙げた。

 関脇は琴光喜が3勝目を挙げたが、若の里は5敗目。武蔵丸に不戦勝の小結隆乃若は4勝目。旭天鵬は3勝3敗。朝青龍を追う1敗は千代大海、武双山と平幕のベテラン、安芸乃島の3人となった。十両はY司がただ1人勝ちっ放し。

<横綱武蔵丸も休場 左手首が悪化

2002/11/15 中国新聞

 大相撲の東横綱武蔵丸(31)=本名武蔵丸光洋、米ハワイ州出身、武蔵川部屋=が九州場所六日目の十五日から休場することになった。三日目の玉春日戦で、痛めていた左手首を悪化させた。武蔵丸の休場はことし初場所以来で通算4度目。六日目の対戦相手、隆乃若は不戦勝となる。

 もう1人の横綱貴乃花が右ひざの故障で初日から休場しており、ことし初場所以来の横綱不在となる。

3大関が敗れる波乱【大相撲九州場所3日目】

2002年11月12日 The Sankei Shimbun

 横綱武蔵丸は玉春日を落ち着いて押し出し、全勝を守った。

 大関陣は3人が敗れる波乱。魁皇が土佐ノ海に寄り切られ、武双山は関脇琴光喜の突き落としに屈し、ともに初黒星を喫した。かど番の栃東は小結隆乃若の上手投げに敗れ、1勝2敗。琴光喜、隆乃若はともに2勝目を挙げた。

 残る大関は朝青龍が北勝力を寄り切り3連勝。千代大海は雅山を突き落として2勝1敗とした。

 関脇若の里は小結旭天鵬に敗れ、いずれも1勝2敗。全勝は武蔵丸、朝青龍、平幕の栃乃洋、安美錦の計4人となった。

千代大海に早くも土【大相撲九州場所2日目】

2002年11月11日 The Sankei Shimbun

 大相撲九州場所2日目(11日・福岡国際センター)は大関千代大海が小結隆乃若の素首落としに不覚を取り、早くも土がついた。横綱武蔵丸は平幕高見盛を一方的に寄り切って2連勝。隆乃若は1勝1敗。

 大関陣は、魁皇が雅山を力強く押し倒して2連勝。朝青龍は小結旭天鵬を右下手出し投げで下し、武双山は玉春日を寄り倒し、ともに2連勝。かど番の栃東は玉乃島を押し出して1勝1敗とした。旭天鵬は2連敗。

 関脇は若の里、琴光喜がともに敗れて1勝1敗となった。

武蔵丸 好スタート【大相撲九州場所初日】

2002年11月10日 The Sankei Shimbun

 貴乃花の休場で1人横綱の武蔵丸は、小結旭天鵬を落ち着いて寄り切り、先場所に続く優勝へ向け好スタートを切った。

 大関は魁皇が小結隆乃若を寄り切り、千代大海は貴ノ浪を押し出した。朝青龍は土佐ノ海に突き落としで逆転勝ちし、武双山は北勝力を押し出した。かど番の栃東は雅山にいいところなく押し出された。若の里、琴光喜の両関脇は白星発進した。

貴乃花が九州場所を休場

2002年11月08日 The Sankei Shimbun

 大相撲の西横綱貴乃花(30)=本名花田光司、東京都出身、二子山部屋=が8日、九州場所(10日初日・福岡国際センター)を休場することになった。貴乃花は師匠の二子山親方(元大関貴ノ花)を通じて日本相撲協会に「右ひざ外側半月板損傷による症状悪化のため3カ月の療養が必要」との診断書とともに、休場届を提出した。

 同親方は「(貴乃花は右ひざ痛悪化で)相撲をとれる状態ではないようだ。きょうまで悩み抜いた末に、わたしと相談して休場を決めた」と話した。貴乃花は宿舎で「1日でも早く土俵で体を動かせるようにしたい」と語り、当面は引退がないことを示唆した。

 貴乃花の休場は2場所ぶり16度目。また横綱が年間5場所を休場するのは、年6場所制が定着した1958年以降では北の湖に並んでワーストタイ記録となる。

 貴乃花は昨年夏場所で右ひざ半月板を損傷。パリで手術を受けたが回復が遅れ、7場所連続で全休した。力士生命を懸けて8場所ぶりに出場した9月の秋場所は優勝こそ逃したが、千秋楽で武蔵丸と横綱同士の相星決戦を演じて12勝3敗の好成績を残し、驚異的な復活を遂げていた。しかし秋場所後の巡業や、福岡入りした後のけいこでは1番も相撲を取らず、調整が遅れていた。


武蔵丸、貴乃花破り12度目のV

2002/09/22 中国新聞

 大相撲秋場所は二十二日、東京・両国国技館で千秋楽を行い、東横綱武蔵丸(31)=本名武蔵丸光洋、米国出身、武蔵川部屋=が、8場所ぶりに出場した西横綱貴乃花との相星決戦を制し、13勝2敗で2場所ぶり12度目の優勝を果たした。優勝12回は双葉山と並んで史上6位。

 右ひざの大けがで7場所連続の全休から再起を懸けた貴乃花は、徐々に調子を上げて12勝3敗。優勝こそならなかったが、復活を印象づけた。

 また、大相撲人気をもり立てた元関脇寺尾(39)=本名福薗好文、鹿児島県出身、井筒部屋=がこの日、現役を引退した。

武蔵丸敗れ、2敗3人に【大相撲秋場所13日目】

2002年09月20日 The Sankei Shimbun

 単独トップだった横綱武蔵丸が敗れ、横綱貴乃花と大関魁皇の3人が11勝2敗で並んだ。魁皇は武蔵丸を右外掛けで破り、貴乃花は立ち合いの変化から大関千代大海を引き落とした。千代大海は場所後の横綱昇進が絶望的となる3敗目を喫した。

 大関朝青龍は関脇若の里に寄り切られて4敗に後退。若の里は勝ち越した。大関武双山は琴光喜に突き落とされて7勝6敗。琴光喜は白星を2けたに乗せた。関脇土佐ノ海は、小結貴ノ浪とともに6勝目。小結高見盛は10敗目を喫した。十両は金開山が10勝3敗で単独トップ。

武蔵丸が1敗守る【大相撲12日目】

2002年09月19日 The Sankei Shimbun

 大相撲秋場所12日目(19日・両国国技館)ただ1人1敗の横綱武蔵丸が新大関朝青龍を強引な左小手投げで退けて、単独首位を守った。朝青龍は3敗目。

 2敗は横綱貴乃花と千代大海、魁皇の両大関の計3人となった。貴乃花は大関武双山を力強く寄り切り、10勝目。武双山は3連敗で5敗目。千代大海は琴光喜を突き倒し、魁皇は関脇若の里を寄り切った。琴光喜は3敗目で、若の里は5敗目。

 関脇土佐ノ海と小結貴ノ浪はともに7敗目を喫した。十両は春日王ら3人が3敗で首位に並んだ。

貴闘力が引退ヘ【大相撲12日目】

2002年09月19日 The Sankei Shimbun

 強烈な張り手でならし、12年春場所では優勝もした大相撲の元関脇、貴闘力(34)=本名・納谷忠茂、兵庫県出身、二子山部屋=が秋場所12日目の19日、引退することになった。西十両11枚目の貴闘力はこの日、寺尾に敗れて3勝9敗となり、十両残留が難しくなっていた。20日に引退届を出し、年寄「大嶽」を襲名する見込み。

 取組後に貴闘力と話し合った師匠の二子山親方(元大関貴ノ花)は「わたしは審判部長の立場でもあり、今は何も話はできない。あした、正式に発表します」と語った。

 貴闘力は昭和58年春場所初土俵。平成元年夏場所の新十両を機に貴闘力に改名し、2年秋場所で新入幕を果たした。闘志あふれる突き、押しでファンを沸かせた。貴乃花、若乃花らとともに、激しいけいこで一大勢力となった二子山部屋勢の一翼を担った。

 東前頭14枚目だった12年春場所では、13勝2敗で史上初の「幕じり優勝」を飾った。5年10月には大鵬親方(元横綱大鵬)の三女、美絵子さんと結婚した。

 貴闘力は寺尾戦に敗れて9敗目を喫すると、目にタオルを当てながら花道を引き揚げた。風呂から上がっても涙目は続き、取り囲む報道陣から何を聞かれても、ぼうぜんとした表情で「分からない」と繰り返した。

 その後、気持ちの整理がついたのか、師匠の二子山親方(元大関貴ノ花)と話し合い、個性派力士が土俵を去ることになった。

 ●貴闘力(たかとうりき=本名納谷忠茂)兵庫県出身、二子山部屋。83年春場所初土俵。89年夏場所新十両。90年秋場所新入幕。91年夏場所新小結で、翌名古屋場所新関脇。93年10月、大鵬親方(元横綱大鵬)の三女美絵子さんと結婚。00年春場所、前頭14枚目で史上初の幕じり優勝。三賞は史上最多の敢闘賞10回のほか、殊勲賞3回、技能賞1回各受賞。金星9個は史上9位。初土俵以来無休で、通算連続出場1456回は史上3位、幕内連続出場975回は史上6位。得意は突き、押し。34歳。

貴乃花、朝青龍下す【大相撲11日目】

2002年09月18日 The Sankei Shimbun

 大相撲秋場所11日目(18日・両国国技館)横綱貴乃花は大関朝青龍を激しい相撲の末に右上手投げで下し、6連勝で9勝2敗とした。朝青龍は2敗目を喫し、隆乃若を難なく押し出した横綱武蔵丸が1敗で単独トップに立った。

 横綱昇進を目指す千代大海は大関同士の対決で武双山をはたき込んで9勝2敗。大関魁皇は玉乃島を寄り切って2敗を守った。武双山は7勝4敗。若の里は土佐ノ海との関脇対決をはたき込みで制し、7勝4敗とした。土佐ノ海は5勝6敗。小結貴ノ浪は5勝目を挙げた。

 1敗の武蔵丸を2敗で貴乃花、千代大海、魁皇、朝青龍と平幕の琴光喜の5人が追う展開。十両は金開山と豊桜が2敗でトップ。

<>貴乃花が勝ち越し【大相撲秋場所】

2002年09月17日 The Sankei Shimbun

大相撲秋場所10日目(17日・両国国技館)

 再起を懸ける横綱貴乃花が隆乃若を寄り切り、8勝2敗と勝ち越した。1敗は横綱武蔵丸と大関朝青龍の2人となった。

 武蔵丸は玉乃島を引き落とした。新大関の朝青龍は1敗同士の対戦で、横綱昇進を目指す大関千代大海を押し出した。千代大海は2敗に後退。大関魁皇は大関武双山を豪快な右上手投げで下し、2敗を守って勝ち越し、かど番を脱出した。武双山は3敗目。関脇は若の里が6勝目を挙げ、土佐ノ海は5敗目。

 1敗の武蔵丸、朝青龍を追う2敗は貴乃花、千代大海、魁皇に平幕の琴光喜の4人となった。十両は岩木山ら3人が2敗。

朝青龍、魁皇に敗れ初黒星【大相撲秋場所】

2002年09月16日 The Sankei Shimbun
大相撲秋場所9日目(16日・両国国技館)

 ただ1人全勝だった朝青龍が、魁皇との大関対決で送り出されて初黒星を喫した。魁皇は大関武双山とともに2敗を守った。

 横綱昇進を目指す大関千代大海は、関脇若の里を右上手投げで退け、関脇土佐ノ海を押し出した横綱武蔵丸とともに1敗を守り、勝ち越した。横綱貴乃花は闘牙を押し出して7勝目を挙げた。若の里と土佐ノ海はともに5勝4敗。小結は貴ノ浪が4勝目を挙げ、高見盛が負け越した。

 1敗で武蔵丸、千代大海、朝青龍の3人が並び、2敗は貴乃花、魁皇、武双山、平幕の琴光喜、玉春日の5人。十両は岩木山ら3人が2敗でトップ。

貴乃花、3連勝で6勝目【大相撲秋場所】

2002年09月15日 The Sankei Shimbun

大相撲秋場所8日目(15日・両国国技館)

 再起を懸ける横綱貴乃花は落ち着いて関脇若の里を寄り切り、6日目から3連勝で6勝2敗とした。横綱武蔵丸は闘牙に苦戦しながら寄り切り、7勝目を挙げた。

 大関陣は新大関朝青龍が琴龍を右小手投げで退け、土つかずの8連勝で勝ち越した。横綱昇進を目指す千代大海は霜鳥を押し出して7勝1敗。魁皇は旭天鵬を寄り切ったが、武双山は関脇土佐ノ海に寄り切られた。魁皇、武双山はともに6勝2敗。若の里、土佐ノ海の両関脇は5勝3敗。

 全勝の朝青龍を1敗で武蔵丸、千代大海、平幕琴光喜の3人が追う展開となった。十両は岩木山ら5人が2敗で首位に並んだ。

貴乃花は5勝目【大相撲秋場所】

2002年09月14日 The Sankei Shimbun

 大相撲秋場所7日目(14日・両国国技館)横綱、大関陣は安泰。再起を懸ける横綱貴乃花は栃乃洋を右上手出し投げで下し、5勝2敗とした。横綱武蔵丸は関脇若の里を難なく押し出して6勝1敗。新大関朝青龍は隆乃若を逆転の右下手投げで下し、ただ1人7戦全勝。若の里は5勝2敗。

 ほかの大関陣は、千代大海が苦戦の末に小結高見盛を押し出し、琴龍を押し出した武双山とともに1敗を守った。魁皇は霜鳥を寄り切って5勝2敗。高見盛は全敗。関脇土佐ノ海は小結貴ノ浪を突き落として4勝3敗。貴ノ浪は4敗目。

 全勝の朝青龍を1敗で武蔵丸ら5人が追う展開。十両は金開山と豊桜が1敗でトップ

貴花、土佐下し4勝目【大相撲秋場所】

2002年09月13日 The Sankei Shimbun

 大相撲秋場所6日目(13日・両国国技館)進退を懸ける横綱貴乃花は関脇土佐ノ海を左上手投げで下し、4勝2敗とした。横綱武蔵丸は霜鳥を難なく寄り切って5勝1敗。新大関朝青龍は小結高見盛を突き出し、ただ1人土つかずの6連勝。土佐ノ海は3勝3敗。高見盛は全敗。

 ほかの大関陣は、横綱昇進を目指す千代大海が闘牙を押し出し、旭天鵬を押し出した武双山とともに5勝1敗。魁皇は小結貴ノ浪に敗れて2敗となった。貴ノ浪は3勝3敗。関脇若の里は栃乃洋を引き落として1敗を守った。

 全勝の朝青龍を1敗で武蔵丸ら8人が追う展開。十両は千代天山ら3人が1敗でトップ。

貴乃花、琴龍に敗れ2敗【大相撲秋場所】

2002年09月12日 The Sankei Shimbun

 大相撲秋場所5日目(12日・両国国技館)再起を目指す横綱貴乃花が琴龍に肩透かしで敗れ、2敗目を喫した。琴龍は3個目の金星。横綱武蔵丸は新小結の高見盛を落ち着いて寄り切り、1敗を守った。高見盛は全敗。

 新大関の朝青龍は関脇土佐ノ海を逆転の左下手投げで退け、ただ1人全勝を守った。土佐ノ海は2敗目。横綱昇進を目指す大関千代大海は、雅山を押し出して1敗を守った。大関魁皇は栃乃洋を寄り倒し、大関武双山は闘牙を押し出し、ともに1敗を堅持した。

 関脇若の里は小結貴ノ浪を寄り切って4勝目。貴ノ浪は3敗目。全勝の朝青龍を1敗で追うのは、武蔵丸ら10人。十両は千代天山ら5人が1敗で並んだ。

貴乃花が2勝目 大相撲秋場所3日目

2002年09月10日 The Sankei Shimbun

 大相撲秋場所3日目(10日・両国国技館)今場所初めて横綱、大関陣が安泰。横綱貴乃花は霜鳥を豪快な左上手投げで退けて2勝1敗とした。横綱武蔵丸も旭天鵬を危なげなく寄り切って2勝目を挙げた。

 大関陣は横綱昇進を目指す千代大海が琴龍を押し出し2勝1敗。新大関の朝青龍は小結貴ノ浪に逆転の伝え反りで勝って3連勝とした。武双山は小結高見盛を寄り倒し、かど番の魁皇は闘牙を寄り切って、ともに白星を先行させた。

 関脇は土佐ノ海が全勝を守ったが、若の里は初黒星を喫した。貴ノ浪も2勝1敗で高見盛は3連敗。

 全勝は朝青龍、土佐ノ海と平幕3人の計5人となった。十両は小城錦と豊桜が全勝。

貴乃花が初黒星 大相撲秋場所2日目

2002年09月09日 The Sankei Shimbun

 大相撲秋場所2日目(9日・両国国技館)進退の懸かる横綱貴乃花は平幕旭天鵬に渡し込みで敗れ、1勝1敗となった。旭天鵬は初金星。

 横綱武蔵丸は琴龍を寄り切って1勝1敗とした。大関陣は、新大関の朝青龍が雅山を切り返しで下して2連勝。綱とりの懸かる千代大海は栃乃洋を押し出し、魁皇は小結高見盛を寄り切ってともに1勝1敗。武双山は小結貴ノ浪に肩透かしで敗れ、土がついた。高見盛は2連敗。貴ノ浪は2連勝。

 関脇は若の里が栃栄を押し出し、土佐ノ海は霜鳥を引き落としで下し、ともに2連勝

モンゴル国民栄誉賞も 朝青龍

2002年07月24日The Sankei Shimbun

 モンゴル出身力士として初めて大関に昇進した朝青龍はモンゴルで国民的な英雄扱いを受け、そのサクセスストーリーに続けとばかりに、モンゴル相撲協会は既に400人分の大相撲力士予備軍リストを作成、第2の大関送り込みを準備している。

 朝青龍の大関昇進のニュースは既に22、23両日付のモンゴル主要各紙の一面で伝えられ、首都ウランバートルは8月3日の凱旋(がいせん)帰国の準備に着手、政府も国民栄誉賞を授与する見込みで朝青龍フィーバーの様相だ。

 朝青龍は明徳義塾高(高知)のコーチが200人のモンゴルの有望選手の中から選び抜いて育てた。日本の大相撲とのパイプ役を務めるモンゴル相撲協会(旭鷲山総裁)が現在用意している有望選手リストは、体が柔らかく将来性のある14歳から17歳までの400人分。

 モンゴルは市場経済への移行をうたった新憲法の発効から今年で10周年に当たる。日本での出世は経済的成功を意味するため、この数年でモンゴル相撲の基礎の上に日本のアマチュア相撲が急速に普及、各地でクラブができ、選手育成が進んでいる。

 同協会のサンジミャタブ事務局長は「子供のころから相撲で遊んでいるからモンゴル人には基礎がある。相撲が五輪の正式種目になるよう普及に努力し、1人でも多くの力士を日本に派遣したい」と意気込んでいる。(共同)

大関朝青龍が誕生 モンゴル出身初

2002年07月24日The Sankei Shimbun

 日本相撲協会は24日、名古屋市内で大相撲秋場所(9月8日初日・両国国技館)の番付編成会議と理事会を開き、満場一致で東関脇朝青龍(21)=本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ、モンゴル出身、高砂部屋=の大関昇進を決めた。同協会は直ちに愛知県蟹江町の高砂部屋宿舎へ使者を派遣し、昇進を伝達。

 朝青龍はここ3場所で、昇進の目安となる33勝を上回る34勝を挙げた。新大関の誕生は、昨年九州場所後の栃東以来で、来場所は昨年の名古屋場所以来の2横綱、5大関となる。朝青龍は、高知・明徳義塾高を経て角界入りし、1999年初場所が初土俵。激しい突き、押しで順調に出世した。息子の晴れ姿を見守るために父のドルゴルスレンさん(56)、母のプルブバダムさん(52)も23日に来日した。

 モンゴル出身力士の大関昇進は初めてで、外国出身力士では小錦、?、武蔵丸(いずれも米国)に次いで4人目。初土俵から22場所での昇進は年6場所となった58年以降では、幕下付け出し力士を除いて最速で、21歳9カ月の年齢は昭和以降5番目の若さ。

大関の待遇

 大関は横綱とともに相撲協会の看板力士。月給は横綱の282万円に次ぐ234万7000円で、三役(関脇、小結)より約65万円アップする。

 番付編成でも恵まれ、2場所連続で負け越さない限り関脇に転落しない。落ちても、その場所で10勝すれば復帰できる。横綱昇進には連続優勝か、それに準じる成績が必要となる。各種の公式行事には協会代表として出席する。

進退懸けての出場を勧告 横綱審議委員会

2002年07月22日The Sankei Shimbun

 日本相撲協会の諮問機関である横綱審議委員会(横審)は22日、東京・両国国技館で8委員中7委員が出席して定例会議を開き、大相撲名古屋場所で7場所連続全休となった横綱貴乃花関(29)=本名花田光司、東京都出身、二子山部屋=に対し、秋場所(9月8日初日・両国国技館)に進退を懸けて出場するよう勧告することを決めた。

 横審の渡辺恒雄委員長は「来場所の休場はあり得ない。土俵で横綱としての責任を全うできないなら、自ら進退を決してもらいたい」と語った。

 貴乃花関は昨年5月の夏場所で、横綱武蔵丸関との決定戦を制して優勝したものの、痛めていた右ひざをさらに悪化させた。その後は思うようにけがが回復せず、横綱としては最長の連続全休と休場数の記録を更新している。

 ことし夏場所後の横審では、名古屋場所出場へ向け全委員が激励することで意見が一致。北の湖理事長(元横綱北の湖)を通じて激励していた。

 二子山親方は愛知県半田市の宿舎で、横審の出場勧告に「心して師匠、横綱ともども来場所は頑張る」と、神妙な表情で話した。

 渡辺委員長が、横綱の責任は12、13勝を挙げることと発言したことには「そう言って頂けるだけで横綱にとってはありがたい」と、気持ちを代弁した。

 前日に帰京した貴乃花には、この日は横審の勧告は報告しないという。今後の調整については「(右ひざは)だいぶ良くなっている。徐々に体を見ながら運動していくと思う」と話すにとどまった。

 二子山親方(元大関貴ノ花)の話 (出場勧告について)横審の先生方はみなそう思われたのだと思う。心して師匠、横綱ともども来場所は頑張る。(横綱の責任については)精いっぱいやってそれでどうなるかということです。

 渡辺恒雄・横審委員長の話 来場所に進退を懸けて臨めということを全会一致で決めた。途中休場も含め、来場所の休場はあり得ない。横審としての最後通告ということ。このような決断に至ったことは残念。

 横綱審議委員会 日本相撲協会の諮問機関で1950年5月に設置。昇進問題だけでなく、横綱に関するさまざまな案件について協会からの諮問に答申する。委員は協会から委嘱され、定員は15人以内(現在8人)。任期は2年で、5期10年まで。成績不振や不祥事、休場が続く場合は、出席委員の決議によって激励、注意、引退勧告をすることができる。

千代大海が優勝【大相撲】

2002年07月21日The Sankei Shimbun

 大相撲名古屋場所は21日、愛知県体育館で千秋楽を行い、西大関千代大海(26)=本名・広嶋龍二、大分県出身、九重部屋=が、横綱武蔵丸を破って14勝1敗で21場所ぶり、2度目の優勝を果たした。大関昇進後は初めての優勝。千代大海は9月の秋場所に横綱昇進を懸ける。

 また、東関脇朝青龍(21)=本名・ドルゴルスレン・ダグワドルジ、モンゴル出身、高砂部屋=は関脇若の里に敗れて12勝に終わったが、モンゴル出身では初、外国出身力士では史上4人目の大関昇進を事実上決めた。初土俵から所要22場所での大関昇進は、年6場所制が定着した昭和33年以降最速(幕下付け出しは除く)。

 千代大海の話 初優勝から長かった。場所前から(優勝を逃し続けた)悔しさをばねに頑張ろうと誓って臨んだ。最後まで気を抜かないよう、自分に言い聞かせた。

 朝青龍の話 周囲からいろいろ言われたが、落ち着いて取ることができた。モンゴル人で初めて大関になるということがうれしい。来場所からは負けられない立場になるし、ガッツポーズもできなくなる。パワーをつけて一回り大きくなって上を目指したい。

の大関昇進確実に

2002年07月21日The Sankei Shimbun

 愛知県体育館で行われている大相撲名古屋場所千秋楽の21日、東関脇朝青龍(21)=本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ、モンゴル出身、高砂部屋=の大関昇進が事実上決まった。

 北の湖理事長(元横綱北の湖)が同日、昇進を諮る理事会の開催を了承した。これまで理事会で覆された例はない。理事会は24日に開かれる。モンゴル出身力士の大関は初、外国出身力士では史上4人目。

 初土俵から22場所での大関昇進は、年6場所制が定着した1958年以降最速(幕下付け出しは除く)。

朝青竜12勝目、大関昇進に前進…名古屋場所14日目

2002年07月20日Yomiuri On-Line

 大相撲名古屋場所14日目(20日・愛知県体育館)――1敗の千代大海、2敗の朝青竜がともに勝ち、優勝決定は千秋楽に持ち越された。千代大海は突き押しで霜鳥を圧倒。朝青竜も武蔵丸を破って12勝目を挙げ、大関昇進に大きく前進した。武蔵丸は4敗となり、自己初の3連覇は断たれた。千秋楽に千代大海が武蔵丸に勝てば21場所ぶり2度目の優勝。千代大海が敗れて朝青竜が若の里に勝てば、両者の優勝決定戦になる。

 ◆懸賞21本、朝青竜は昇進に弾み◆ 

 優勝に王手をかけた千代大海が土俵下からにらみ上げる結びの土俵。朝青竜は横綱武蔵丸を真っ向勝負で破り、大関昇進に弾みをつけた。

 この一番についた懸賞21本は、9年前の名古屋場所千秋楽の曙―貴ノ花戦に懸かった22本に次ぐ多さ。館内が久々に華やいだ。

 立ち合い、朝青竜は横綱に頭から当たって左差し。この腕を抱え込まれて後退したが、太い左腕を手繰ると横綱は半回転。横に食らいついて一気に押すと、武蔵丸は土俵を割った。231キロの巨体に気後れせず、その重さを巧みに利用する考えた内容だった。

 前日、千代大海の前に玉砕した。「だけどな、昨日は昨日さ。今日は勝った負けたじゃなく、いい流れの相撲を取ろうと思った」。勝負にこだわらず、中身に重点を置いた朝青竜の気構えも立派だった。

 支度部屋では、「大関決まり? どう?」と、おどけて見せた。その答えは北の湖理事長が引き取った。「12勝は一つの目標だ。大事なのは、千秋楽の相撲。13勝なら優勝にも匹敵する」。まだ優勝の目もある朝青竜に「勝てば文句無し」の評価を与えた。(三木 修司)

千代大海が1敗対決制す【大相撲名古屋場所13日目】

2002年07月19日The Sankei Shimbun

 大相撲名古屋場所13日目(19日・愛知県体育館)大関千代大海が関脇朝青龍との1敗対決を力強い押し倒しで制して単独トップに立った。14日目に千代大海が勝ち、ただ1人2敗の朝青龍が武蔵丸に敗れると、千秋楽を待たずに千代大海の大関昇進後初、通算2度目の優勝が決まる。

 横綱武蔵丸は霜鳥の寄りに屈して3敗に後退。霜鳥は初の金星獲得。関脇若の里は貴ノ浪を下し、白星を2けたに乗せた。小結は土佐ノ海が給金を直し、雅山は負け越した。

 十両は潮丸が11勝2敗でトップ。この日から海鵬と蒼樹山が休場し、今場所の十両以上の休場者は戦後2番目に多い16人(再出場の2人を含む)となった。

武蔵丸が2敗目 【大相撲名古屋場所12日目】

2002年07月18日The Sankei Shimbun

 大相撲名古屋場所12日目(18日・愛知県体育館)横綱武蔵丸が2敗目を喫する波乱。大関千代大海と関脇朝青龍は1敗を堅持した。

 武蔵丸は関脇若の里にはたき込まれた。若の里は9勝3敗。千代大海は北勝力を右上手投げで退け、朝青龍は旭天鵬を寄り切ってともに11勝目。朝青龍はここ3場所の合計白星を33勝に乗せ、大関昇進の一つの目安をクリアした。両小結はともに勝ち、雅山が5勝7敗、土佐ノ海は7勝5敗。

 1敗の千代大海と朝青龍を2敗で武蔵丸が追う展開。3敗で若の里、平幕の武雄山、玉乃島が続く。十両は潮丸が2敗で単独トップ。

<1敗の3人譲らず【大相撲名古屋場所11日目】

2002年07月17日The Sankei Shimbun

 横綱武蔵丸、大関千代大海、関脇朝青龍の3人が1敗を守って10勝目を挙げた。2敗力士はなくなった。

 武蔵丸は北勝力にてこずりながら寄りで逆転勝ち。千代大海は関脇若の里を押し出し、朝青龍は海鵬を右上手投げで退けた。若の里は貴ノ浪とともに3敗に後退。

 小結は土佐ノ海が不戦勝で白星を先行させ、雅山が4勝目を挙げた。琴ノ若がこの日から休場し、今場所の休場者は再出場者を含め、戦後3番目の多さの14人となった。十両は潮丸が2敗でトップ。

■休場者は14人に

 ○…再出場した栃栄と入れ替わるように、この日から琴ノ若が左ひざのけがで休場。今場所の十両以上の休場者は、ついに14人になった。琴ノ若と対戦するはずだった土佐ノ海の不戦勝が告げられると、館内は深いため息に包まれた。

 14人の休場は1951年秋場所に並ぶ戦後3番目の多さ。北の湖理事長(元横綱北の湖)は「本場所中でも、しこや柔軟体操をしっかりやって体を鍛えておくことが大事」と話した。

千大、朝青とも全勝守る【大相撲名古屋場所9日目】

2002年07月15日The Sankei Shimbun

 大相撲名古屋場所9日目(15日・愛知県体育館)大関千代大海と関脇朝青龍が全勝を守り、2人を追う1敗は横綱武蔵丸だけとなった。

 千代大海は平幕貴ノ浪を一気に突き出し、朝青龍は小結雅山を寄り切り、ともに土つかずの9連勝。貴ノ浪は2敗に後退し、雅山は7敗となった。武蔵丸は闘牙を押し出して1敗を堅持した。

 関脇若の里は安美錦を退けて2敗を守った。小結土佐ノ海は高見盛に敗れ、黒星が先行した。十両は潮丸が1敗でトップ。

■貴闘力が負け越し

 ○…十両から転落のピンチとなっている貴闘力は春日錦に送り出され、負け越しが決まった。立ち合いから押し込まれて後退し、あっさり土俵を割ると天を仰いだ。1勝8敗の成績に「しょうがないですね。弱いから負ける」と肩を落とした。

 十両に残るには少なくとも5番勝つことが必要。「まだ6日あるし、頑張らないと」と自らを奮い立たせようとするが、「今まで苦しい場面を何回も乗り越えてきたけど、今回ばかりはどうしようもないかな」とも。揺れる心境を隠さなかった。

千代大海、朝青龍が全勝守る【大相撲名古屋場所8日目】

2002年07月14日The Sankei Shimbun

 大関千代大海、関脇朝青龍が土つかずの8連勝で勝ち越しを決めた。

 千代大海は海鵬を一気に突き出し、大関昇進を目指す朝青龍は速い動きで安美錦を押し出した。横綱武蔵丸は好調の平幕貴ノ浪を落ち着いて寄り切り、ともに7勝1敗となった。平幕の武雄山も1敗を守った。関脇若の里は小結土佐ノ海を左上手投げで退けて6勝目を挙げた。土佐ノ海は4勝4敗。小結雅山は敗れて2勝6敗。

 千代大海と朝青龍が全勝で並び、武蔵丸、貴ノ浪、武雄山が1敗で追う展開となった。十両は潮丸が1敗で単独トップ。

千代大海らが全勝守る【大相撲名古屋場所7日目】

2002年07月13日The Sankei Shimbun

 大相撲名古屋場所7日目(13日・愛知県体育館)大関千代大海、関脇朝青龍、平幕貴ノ浪の3人が全勝を守った。横綱武蔵丸は1敗をキープ。

千代大海は安美錦を押し出し、朝青龍は琴光喜を右すくい投げで下した。貴ノ浪は取り直しの末に隆乃若を左上手投げで破り、武蔵丸は海鵬を寄り倒した。

 関脇若の里は小結雅山を寄り切って5勝2敗。雅山は2勝5敗で、小結土佐ノ海は4勝3敗と白星先行。

 全勝の3人を1敗で武蔵丸、平幕の武雄山の2人が追う展開。十両は潮丸が1敗で単独トップ。

 平幕栃栄が左脚の蜂窩(ほうか)織炎のためにこの日から休場。十両以上の休場者は12人と、1957年九州場所で13人が休場して以来の多さとなった。

千代大海、朝青龍全勝守る 大相撲名古屋場所5日目

2002年07月11日The Sankei Shimbun

 大相撲名古屋場所5日目(11日・愛知県体育館)横綱武蔵丸は隆乃若の攻めを土俵際で残し、寄りで逆転して1敗を守った。

 大関千代大海は栃乃洋を突き落として初日からの連勝を5に伸ばし、関脇朝青龍も小結土佐ノ海を押し倒して全勝を守った。関脇若の里は高見盛の左すくい投げに逆転され、土佐ノ海とともに2敗目。小結雅山は琴ノ若を押し出して初日を出した。

 全勝は千代大海と朝青龍、平幕貴ノ浪、武雄山の4人。1敗は武蔵丸ら5人。大関栃東と平幕出島はこの日から休場した。十両は五城楼ら6人が4勝1敗。

武蔵丸、栃東に土【大相撲名古屋場所4日目】

2002年07月10日The Sankei Shimbun

 大相撲名古屋場所4日目(10日・愛知県体育館)横綱武蔵丸、大関栃東が初黒星を喫する波乱。

 武蔵丸は土俵際で平幕栃乃洋の右突き落としに敗れた。栃乃洋は8個目の金星。栃東は隆乃若に寄り切られた。大関千代大海は小結雅山を一方的に押し倒して4連勝。雅山は4連敗。左上腕を痛めている大関魁皇はこの日から休場、来場所はかど番となる。

 大関昇進を目指す関脇朝青龍は琴ノ若を一気に押し出して4連勝。関脇若の里、小結土佐ノ海はともに3勝目。4連勝は千代大海ら5人。十両は隆の鶴がただ1人4連勝。

武蔵丸落ち着いて3連勝【大相撲名古屋場所3日目】

2002年07月09日The Sankei Shimbun

 横綱武蔵丸は旭鷲山を落ち着いて押し倒し、3連勝とした。

 大関陣は千代大海が高見盛を危なげなく押し倒し、栃東は出島をはたき込んでともに3連勝。魁皇は小結土佐ノ海に寄り切られ、3連敗となった。

 大関とりの懸かる関脇朝青龍は栃乃洋を逆転の掛け投げで下して3連勝。関脇若の里は2勝1敗と白星を先行させた。小結は土佐ノ海が2勝1敗で雅山は3連敗。3戦全勝は、武蔵丸、千代大海、栃東、朝青龍と、平幕の貴ノ浪ら計9人。

武蔵丸、高見盛に圧勝 大相撲名古屋場所2日目

2002年07月08日The Sankei Shimbun

 大相撲名古屋場所2日目(8日・愛知県体育館)横綱武蔵丸は平幕の高見盛を問題にせず、一方的に突き出して2連勝とした。

 大関陣は千代大海が旭鷲山を一気に押し出し、栃東も小結雅山を送り出して、ともに危なげなく2勝目。しかし魁皇は出島にあっけなく押し出され、雅山とともに2連敗となった。

大関とりの懸かる関脇朝青龍は隆乃若を寄り切って2連勝。関脇若の里と小結土佐ノ海はともに勝って初日を出した。


武蔵丸と千代大海が全勝【大相撲夏場所】

2002年05月20日 The Sankei Shimbun

 大相撲夏場所9日目(20日・両国国技館)横綱武蔵丸と大関千代大海が全勝を守った。武蔵丸は安芸乃島を押し倒し、千代大海は旭天鵬を寄り切った。平幕旭鷲山は初黒星を喫した。

 残る3大関はそろって敗れた。栃東は隆乃若の寄りに屈し、武双山は勇み足で関脇朝青龍に敗れてともに3敗目。魁皇は小結若の里に寄り切られて4敗となった。朝青龍は6勝目で、若の里は5勝4敗と白星が先行した。

 全勝の武蔵丸、千代大海を平幕の出島と旭鷲山が1差で追っている。2敗はなくなった。十両は駒光が1敗で単独トップ。

>【大相撲】武蔵、千代大海が全勝守る

2002年05月16日 The Sankei Shimbun

 大相撲夏場所5日目(16日・両国国技館)横綱、大関陣は安泰。横綱武蔵丸は土佐ノ海を引き落とし、全勝を守った。大関千代大海も小結若の里を力強く押し出して5連勝。若の里は3敗目。

 大関栃東は雅山をはたき込み、大関武双山は大善を押し出し、ともに1敗を堅持。大関魁皇は闘牙を寄り切り、白星が先行した。関脇朝青龍は小結栃乃洋に押し出されて2敗目。栃乃洋も3勝2敗。

 全勝は武蔵丸、千代大海、平幕旭鷲山の3人。十両は五城楼と駒光が全勝。

貴乃花が夏場所も休場 6場所連続14度目

2002/05/09 中国新聞

 大相撲の西横綱貴乃花(29)=本名花田光司、東京都出身、二子山 部屋=が痛めている右ひざの回復が遅れているため、夏場所(十二 日初日・両国国技館)を休場することが九日、決まった。師匠の二 子山親方(元大関貴ノ花)が同日、東京・両国国技館を訪れ、日本 相撲協会の北の湖理事長(元横綱北の湖)に休場することを報告し た。6場所連続、14度目の休場。同理事長は「万全な状態で出てほ しい」と語った。

 貴乃花は昨年五月の夏場所で右ひざを負傷。翌名古屋場所から休 場を続け、先場所で横綱では史上最多となる5場所連続全休の不名 誉な記録を作った。夏場所も全休が確実。

夏場所の新弟子検査、元学生横綱・成田ら17人パス

2002/05/01 Yomiuri On-Line

 大相撲夏場所(12日初日)の新弟子検査が1日、両国国技館で行われた。通常の体格検査(1メートル73、75キロ以上)には中大卒で昨年の学生横綱の成田旭(22)(尾車部屋)ら14人が受検し、全員がパス。2000年世界相撲選手権団体3位の実績を持つソスラン・ボラーゾフ(22)(大鵬部屋)と、弟のバトラズ・バラーゾフ(20)(二十山部屋)らロシア人力士3人も合格した。

武蔵丸が5場所連続で東の正横綱…夏場所番付発表

2002/04/24 Yomiuri On-Line

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