TOPIC No.5-39 レジオネラ症(在郷軍人病)

01.レジオネラ症(在郷軍人病) Dr.赤ひげ.com
02.レジオネラ属菌に関する Q&A
03.レジオネラに関する Q&A 東京都立衛生研究所
04.レジオネラ菌の生態と感染 日本イオン株式会社
05.ジェット水流式循環風呂とレジオネラ菌
06.24時間風呂のレジオネラ菌対策
07.レジオネラ菌に関する情報!
08.レジオネラ菌の恐怖!謎の感染源を探し出せ!2001/10/14  特命リサーチ

レジオネラ菌に感染、死亡 岡山大学付属病院

'03/3/2 中国新聞地域ニュース
 岡山大医学部付属病院(岡山市)に入院中、レジオネラ菌に感染した近畿地方の四十代男性患者が一日午前十時二十五分、死亡した。病院によると、死因は悪性リンパ腫(しゅ)にレジオネラ肺炎を併発したことによる高度循環不全と多臓器不全。

 男性は一月、悪性リンパ腫で入院。二月十一日に呼吸状態が急速に悪化したため、検査を受け、レジオネラ肺炎をり患していることが分かった。二十五日には肺炎の症状が改善して人工心肺を外したが、二十六日から再び容体が悪化し、血液透析などを受けていた。

 同病院は、給湯システムの中でレジオネラ菌が発生したものとみて、これまでに蛇口やタンクなど約二百二十カ所を検査するなどして原因を調べている。

レジオネラ菌:休業中の温泉施設を再開へ 鹿児島・東郷町

2002年11月24日 Mainichi INTERACTIVE
 鹿児島県東郷町は24日、死者1人を含む9人のレジオネラ症感染者が出た町営「東郷温泉ゆったり館」の休業中の温泉施設を今月末にも再開すると発表した。再開日は、25日の町議会全員協議会で決める。

 施設では8月、浴槽から基準値の1万3000倍のレジオネラ菌を検出。10月に当時の町長が引責辞職した。湯の循環用ろ過装置が菌の増殖源と特定され、町は施設を新しい湯だけを使う方式に改修した。

 この日、開かれた町レジオネラ属菌原因究明対策委員会(会長、藪内英子・元岐阜大教授)の会合で、改修後の水質検査で菌が検出されていないことを確認。厚生労働省の基準に沿って清掃方法や塩素濃度の測定方法を定めた町の管理要領を了承して、安全宣言した。

 町が感染者、受診者計260人と進めている補償交渉は、死者を含めた感染者5人らを除く216人と示談が成立している。 【藤野智成】

あいち健康プラザで60倍のレジオネラ菌検出

2002年10月13日 The Sankei Shimbun
 愛知県東浦町の県有施設「あいち健康プラザ」の温泉施設から最高で国の基準を60倍上回るレジオネラ菌が検出されていたことが、13日分かった。同プラザは健康被害がなかったため営業を継続していたが、保健所の指導を受けて同日から営業を自粛することにした。

 県などによると、基準を上回るレジオネラ菌が見つかったのは、同プラザの男子浴場。8月初めに定期点検を実施、9月に国の基準の22倍の菌が検出されたことが分かり、再検査でも菌が60倍に増えていたことが判明した。

 プラザはろ過装置のバルブなどを交換して今月3日に3度目の検査を実施、結果の判明は17日以降の予定。

 プラザは9月に半田保健所に報告したが、保健所は規定の塩素濃度を確保、感染者も出ていない段階では営業停止を命じられないとして、営業を認めていた。しかし、12日までに保健所が営業を自粛して配管を洗浄するよう指導したことからプラザは自粛を決めた。プラザでは昨年夏にもレジオネラ菌が検出されたが、消毒の結果死滅した。

レジオネラ症:集団感染被害者に1億1千万円の補償費 日向市

2002年09月21日 Mainichi INTERACTIVE
 宮崎県日向市の山本孫春市長は、第三セクター日向サンパーク温泉(社長・山本市長)で発生したレジオネラ症集団感染の被害者への補償費用として、一般会計予算に1億1000万円を増額補正する専決処分をした。30日に開会予定の9月定例市議会で報告する。

 内訳は当座の補償金が1億円、事務費として1000万円。補償額は、00年に茨城県石岡市の市営福祉施設の風呂で起きたレジオネラ症集団感染(死者3人)の例を参考にした。しかし日向市では集団感染による死者が7人(別に他疾患が死因の死者1人)に上るなど被害者の数で大きく上回っており、補償交渉の進展に応じて増額する方針。

 市は被害者との補償交渉中。19日現在の対象者は1都2府12県の計1223人で、うち814人と示談が成立している。 【椎葉昭夫】

疑わしい施設は使用中止 レジオネラ対策で厚労省

2002年09月16日 The Sankei Shimbun
 公衆浴場の利用者がレジオネラ菌に感染する例が全国で相次いでいる問題で、厚生労働省は16日までに感染源として疑わしい施設が見つかった場合は、確定する前でも使用中止を要請するとともに、患者の発生情報を積極的に収集するよう各都道府県に通知した。

 レジオネラ菌による感染症は、検査結果が分かるのに2週間以上かかるため、感染者が出た場合、対策が手遅れになりやすい。また、医師が見逃すケースが多いと考えられ「注意して診察をすると感染者は数倍に増える可能性もある」との専門家の指摘もある。

 このため同省は、感染の拡大防止には、速やかに措置を取る必要があるとし、感染源と疑わしい施設が見つかり感染拡大の恐れがある場合は、感染源と特定でき公衆浴場法に基づいた営業停止を命じる前でも施設の使用中止を指導するよう各自治体に求めている。

 また、地元の医療機関に対しては、感染症予防法に基づく届け出を徹底するよう要請している。

 今年7月以降、宮崎県では7人の死者が出るレジオネラ集団感染が起きたほか、鹿児島県の施設でも1人が感染し死亡、山形県でも重症者が一人出ている。

レジオネラ症:集団感染の死者7人に 宮崎の第三セクター

2002年09月15日 Mainichi INTERACTIVE
 宮崎県日向市の第三セクター、日向サンパーク温泉(社長、山本孫春市長)が経営する「お舟出の湯」で発生したレジオネラ症集団感染で、確定患者だった同県延岡市の60代の女性が15日、入院先の病院で死亡した。死因はレジオネラによる肺炎。疑いを含む集団感染による死者は7人(別に他疾患が死因の死者1人)になった。

 県保健薬務課によると、女性は7月6日に温泉を利用した。発熱や食欲不振などの肺炎症状を訴えて同17日から延岡市の病院に入院していたが、重症だった。女性は血清の抗体検査で陽性反応が出ている。

 疑いを含む感染者は295人(15日現在)。そのうち6人が入院中だが重症者はいない。 【入江直樹】

レジオネラ症、厚労省が浴場使用中止の指導通知

2002年09月13日 The Sankei Shimbun
 全国の公衆浴場の利用者にレジオネラ症の発症が相次いでいる問題で、厚生労働省は13日までに、利用者への感染拡大の恐れがある場合、感染源を特定できなくても、感染源の疑いのある浴場施設の使用中止を指導するよう、全国の保健所に通知した。レジオネラ肺炎にかかると一般の肺炎より急激に症状が進行し、適切に処置しないと6―7割が死亡する。その場合、発病から7日以内に死に至る例が多い。一方、レジオネラ菌は培養に時間がかかり、患者の菌と感染源と疑われる施設の菌との照合に、2週間から1か月程度を要する。

山口の市営公衆浴場でレジオネラ菌検出

2002年09月06日 The Sankei Shimbun
 山口県長門市は6日、湯本温泉の市営公衆浴場「礼湯」(同市深川湯本)の浴槽から国の基準値の25倍のレジオネラ菌が検出されたと発表した。今のところ健康被害の報告はないという。

 市によると、礼湯は昨年末から解体、建て替え工事が行われ、8月1日に営業を再開したばかり。市は改築中に温泉のくみ上げ場所が汚染されたのではないかとみている。8月中、約8000人が利用したという。8月20日に採取した温泉の水質検査の結果、5日分かった。

 市は礼湯を6日から当分の間休業し、配管などの消毒を行うほか、今後はボイラーの温度設定を上げて滅菌する。

旭川の温泉でレジオネラ菌

2002年09月02日 The Sankei Shimbun

 北海道旭川市は3日、同市東旭川町瑞穂の市営温泉施設「21世紀の森の湯」で、国の基準値の850倍のレジオネラ菌を検出し、同施設の利用を休止したと発表した。

 同市によると、先月21日に始まった水質検査で、男湯と女湯の浴槽から採取した湯から、それぞれ基準の850倍と250倍の菌が見つかった。

 現在までに、感染した利用者はいないという。同市は汚染の原因を調べている。

 施設は平成6年にオープンし、年間3万人前後が利用している。

レジオネラ症:被害者は1都2府11県、934人に

2002年09月02日 Mainichi INTERACTIVE
 宮崎県日向市の第三セクター、日向サンパーク温泉で起きたレジオネラ症集団感染で、市は2日、被害者との補償交渉を始めた。市によると、初日に6人と示談が成立した。補償対象者は8月23日時点で875人だったが、電話相談などで新たに59人の被害者がいることが分かり、934人になった。

 934人の内訳は東京、大阪を含む1都2府11県で、875人時点で発表していた1府3県から広がった。

 交渉は市の全職員535人が2人1組で被害者宅を訪問。症状が治った対象者から交渉を進める。示談が成立した6人は、いずれも宮崎県で日向市3人▽門川町2人▽延岡市1人。

 市は入院中の患者14人ついては、8月26日から医療費(自己負担分)を支払っている。 【中尾祐児】

レジオネラ症:宮崎県が公衆浴場規制条例制定へ 九州では初

2002年09月02日 Mainichi INTERACTIVE
 宮崎県の松形祐尭(すけたか)知事は2日、公衆浴場の開業前の自主的な水質検査実施などを盛り込んだ対策条例を制定する方針を明らかにした。同県日向市の第三セクター、日向サンパーク温泉で起きたレジオネラ症集団感染を受けた措置。県によると、公衆浴場のレジオネラ菌検査は岩手県や北海道など5道県が条例などで規定しているが、九州では初めて。

 1948年に制定された公衆浴場法は施設の構造に関する基準のみを規定。水質に関する規定は、強制力のない指針や管理要領にとどまっている。

 松形知事は「(厚生労働省の指針、要領は)法的に基準が決められているものではなく、きちんと(整備)していく必要があると思う」と指摘。「国にも(水質基準に関する法制化などを)要望しようと思うが、県として早急に基準を定める必要がある」と述べた。現時点では、厚労省の指針や管理要領の内容を盛り込む条例を想定しているという。 【奥田伸一】

レジオネラ菌:死亡男性入った温泉から、基準の1万3000倍

2002年08月30日 Mainichi INTERACTIVE
 鹿児島県は30日、レジオネラ症で死亡した長崎県の男性(63)が利用した鹿児島県東郷町の町営温泉施設「東郷温泉ゆったり館」の温泉水から、レジオネラ菌を検出したと発表した。大浴場から基準値の1万3000倍、露天風呂から2200倍の菌が検出された。県は、男性の体内から検出されたのと同じ種類の菌か確認する。同館は26日から営業を自粛している。

 県によると、男性は20日に死亡。23日に長崎県から「13、14日に男性が『ゆったり館』を利用していた」と連絡があり、調べていた。源泉をためる貯湯槽の湯からは菌は検出されなかった。

 同館は今月10日にオープン。7月末の検査では菌は検出されなかった。浴槽は一部循環式で、回収した温泉水は塩素殺菌後、源泉とともに浴槽に戻していた。温泉水は1、2日おきにすべて抜いて清掃していた。オープン前のモニターも含めこれまでに約1万1400人が利用しているが、他に発症者の連絡はないという。

 東郷町の寺師勉助役は「原因を究明し、安全確保に万全を期す。男性の死亡との因果関係が判明すれば誠意を持って対応したい」と話している。 【吉田博治】

レジオネラの死者4人に

2002年08月11日 The Sankei Shimbun
 宮崎県日向市の第三セクターが運営する温泉施設「日向サンパーク温泉」で起きたレジオネラ菌の集団感染で、宮崎県保健薬務課は11日、感染が疑われていた同市の60代の男性が同日夕に死亡した、と発表した。これで集団感染による死者は国内で過去最多の4人になった。

 同課によると、男性は7月6、9日に施設を利用、同10日に肺炎などを発症し同12日から入院していた。死者4人の内訳は、感染が確認された男性2人と感染が疑われた男女各1人。

日向サンパーク温泉 新たに7人に感染の疑い

2002年08月10日 The Sankei Shimbun
 宮崎県日向市の第三セクターが運営する温泉施設「日向サンパーク温泉」で起きたレジオネラ菌の集団感染で、宮崎県保健薬務課は10日、新たに県内の男女7人に感染の疑いがあると発表した。

 これで、感染が疑われる患者は計222人(死亡1人含む)で、感染が確認された患者は計19人(死亡2人含む)となった。同課によると、7人は延岡市と日向市の30歳代−60歳代の男女。

タンク内での滞留が原因か レジオネラ菌感染で日向市

2002年08月08日 The Sankei Shimbun
 宮崎県日向市の第三セクターが運営する温泉施設「日向サンパーク温泉」で起きたレジオネラ菌の集団感染で、同市の林田俊則・商業観光課長らが8日会見し、地下からポンプでくみ上げた源泉をためる「原水タンク」(約30トン)内に温泉水が滞留していたことが、原因となった可能性があるとの見方を示した。

 同市によると、6月14−18日にかけ原水タンクから排水しなかったため、約25トンの温泉水が滞留。オープン前の20日から2日間行った住民招待に備え、タンクから浴槽へ温泉水を送る作業を18日から始めた際、滞留した温泉水もそのまま、浴槽に送ったという。

 また、7月1日のオープン前の6月22−28日にも原水タンクから排水せず、滞留していた温泉水が浴槽に送られた。タンクの清掃は6月7日を最後に、営業自粛する7月24日まで行われなかった。

 タンクから出た温泉水は殺菌のため加熱された後、浴槽へ送られる仕組みだが、林田課長は「(滞留した)湯量が多く、湯のとどまっていた期間も長いので、タンク内で菌が繁殖した可能性もある」としている。

 県保健薬務課は同日、新たに4人に感染の疑いがあると発表し、感染の疑いのある患者は212人になった。

レジオネラ菌集団感染、患者数は114人に

2002年07月30日 Yomiuri On-Line
 宮崎県日向市の第3セクター「日向サンパーク温泉 お舟出の湯」の利用客がレジオネラ菌に集団感染して2人が死亡した事件は30日、患者数(疑いを含む)が増え、死者を含め114人(重症10人)となった。

 また県警は同日、市役所と温泉施設を業務上過失傷害容疑で捜索した。日向保健所は同日、公衆浴場法に基づき60日間の営業停止処分にした。

レジオネラ菌で死亡2人目 宮崎の「日向サンパーク温泉」

2002年07月29日 The Sankei Shimbun
 宮崎県日向市の温泉施設「日向サンパーク温泉」で起きたレジオネラ菌の集団感染で29日、新たに男性1人が15日に死亡していたことが分かった。同施設利用者の死亡は2人目。また、浴場の湯から多量の菌が検出されたことも判明、同施設のずさんな運営が浮かび上がった。

 県保健薬務課によると、亡くなったのは同県高岡町の70代男性で、今月4日に施設を利用、9日に肺炎を発症し入院中だった。

 29日現在、菌が検出されて感染が確認された患者は5人。肺炎などの症状を示し感染が疑われる患者は新たに25人増え、計93人(死亡者2人を含む)となった。

 また、日向保健所が19日に行った立ち入り検査で、7つの浴槽など検査したすべての湯から同菌を検出した。最も少ない泡風呂で980個、最高は露天風呂2カ所で150万個で、厚生労働省が定める100ミリリットル当たり10個未満の基準値の15万倍に当たる。

 さらに、同保健所の検査では消毒用の塩素が全く検出されなかったのに、同じ日の施設側の記録には国の基準(1リットル中0.2−0.4ミリグラム)を満たす0.2ミリグラムの記載があり、県は施設が虚偽の記載をした可能性があるとみて調べている。

 同保健所は19日以降、口頭で5回にわたり同施設に営業自粛を要請したが、施設側はこれを無視して23日まで営業していた。要請に対し施設側は「団体客の予約が入っているので営業を休止することはできない」などと答えていた。

 同施設は日向市などが出資する第三セクターが運営している。

レジオネラ菌:感染の温泉が営業自粛要請無視 3日間営業続行

2002年07月28日 Mainichi INTERACTIVE

 宮崎県日向市の第三セクター、日向サンパーク温泉「お舟出の湯」のレジオネラ症感染問題で、サンパークは保健所から営業自粛を要請された後もこれを無視し、3日間営業を続けていたことが分かった。うち2日間は湯も入れ替えないままだった。感染者と感染の疑いがある人は28日までに計72人に達し、うち1人が死亡している。

 県衛生管理課などによると、19日に水質検査に訪れた日向保健所職員が「利用者数人がレジオネラ菌に感染した疑いがある」と施設側に告げ、21日まで連日、口頭で営業自粛を求めた。しかし温泉は湯を替えずに20、21日も営業。休館日の22日に湯を入れ替えて23日も営業した。23日に検査結果から感染源の可能性が高まったことを知り、24日から休業した。

 お舟出の湯は湯を循環して使い、大浴槽は週1回の休館日だけに湯を替える。サンパークの社長でもある山本孫春市長は「予約客があったので休止しなかったが、今思うとすぐに休止すべきだった」と話している。

 レジオネラ菌は給湯設備やビルの冷却塔などの人工水環境や土の中にある細菌。噴霧状の水を吸い込んで感染することが多い。厚生労働省の「レジオネラの防止対策指針」は温泉施設や銭湯に浴槽と循環装置の定期的清掃と消毒を定めているが、義務付けてはいない。 【古賀亮至】

温泉入浴で肺炎、15人入院 宮崎・日向

2002年07月25日 The Sankei Shimbun
 宮崎県保健薬務課は25日、同県日向市の温泉施設に入浴した男女計15人が肺炎で入院、うち男性1人からレジオネラ菌が検出され、同菌による集団感染の疑いが強いと発表した。

 同課によると、菌が検出されたのは同市の50歳代男性。また、30代−70代の男女計14人もレジオネラ菌による肺炎の疑いで入院した。既に退院した1人を除き14人は現在も入院中で、いずれもせきや発熱などの肺炎の症状がみられたという。

 15人が入浴したのは、日向市の温泉施設「日向サンパーク温泉」内の「お舟出の湯」。6月20日−7月20日の期間に利用し、今月2日以降、相次いで入院した。

 同施設は日向市などが出資する第三セクターで、7月1日にオープン。大浴場のほか、露天風呂や泡風呂、サウナ、洞くつ風呂などを備え、これまでに約2万人が利用した。オープン前の6月20、21日には「体験入浴」として近隣住民ら約400人を招待していたという。

 レジオネラ菌は、空調や給湯設備の内部などで繁殖しやすく、菌を含む飛沫(ひまつ)を吸い込むことで感染する。県は水質検査などを行い、原因を調べている。また、同施設は24日から営業を自粛しているが、県は近く営業停止処分を出す方針。

 同施設の社長を務める山本孫春・日向市長は「安全を第一に取り組んできたが非常に残念。安全が確認されるまで営業を休止したい」とのコメントを出した。

噴水や人工滝の2割でレジオネラ菌検出

(読売新聞)2002年02月22日 阿修羅
 大都市の噴水や人工滝といった水景施設の2割で肺炎などを起こすレジオネラ菌が増殖していることを大阪府立公衆衛生研究所と横浜市衛生研究所が突き止め、大阪市で22日開かれた日本環境感染学会で発表した。

 霧状になった水を子どもや高齢者らが吸い込むと発病する危険性があり、「水温が20度を超す5月ごろから菌が増殖する。適切な管理と消毒が必要だ」と研究者は指摘している。

 両研究所は大阪府と横浜市で一昨年9―10月、公園やショッピングセンターなどの屋内外に設けられた水景施設82か所を調査した。そのうち、15か所で100ミリ・リットルあたり10個以上の菌を検出。すぐに消毒を行う必要のある目安とされる100個以上検出された施設は8か所あった。最高は大阪府内のビル敷地の噴水で6300個。

 レジオネラ菌は土壌や淡水に生息するが、空調用冷却塔、入浴施設、循環風呂、加湿器などで増えやすく、集団感染や死亡例が相次いでいる。米カリフォルニア州のホテルでは1988年、ロビーの噴水近くで食事をした34人が発病している。(読売新聞)

また浴場で? 60代男性、レジオネラ菌で死亡、埼玉

01.30.2002 asahi.com
 埼玉県の60代の男性が肺炎などを引き起こす原因となるレジオネラ菌に感染して死亡していたことが4日わかった。

 県健康福祉部によると、この男性は発熱や呼吸困難を訴え、1月11日から県内の病院で治療を受けていたが、18日に死亡した。病院の検査でレジオネラ菌に感染していたことが判明した。

 男性は2001年12月下旬から1月上旬にかけて県外の宿泊施設を数カ所利用したといい、健康福祉部は施設の浴場が感染源だった疑いがあるとみて地元の自治体に連絡するなどして調べている。

レジオネラ菌:銭湯で薬湯を誤飲 肺炎で死亡 東京・板橋

2002年01月21日 Mainichi INTERACTIVE
 東京都板橋区保健所は21日、同区内の銭湯を利用した男性が、薬湯を誤飲してレジオネラ菌による肺炎で死亡したことを明らかにした。都衛生研究所が実施したDNA鑑定の結果、この銭湯に残っていた菌と男性が持っていた菌が一致した。同保健所は、区内の銭湯に薬湯を使わないよう要請した。銭湯が感染源となったレジオネラ肺炎による死亡は全国でも初めてという。

 保健所によると、死亡したのは練馬区北町の男性(77)。昨年12月27日、板橋区上板橋の銭湯「湯ハウス」で入浴中に意識不明になり、湯を誤って飲んでしまい、運ばれた日本大板橋病院で今月5日に呼吸困難のため死亡した。病院は10日、保健所に届け出た。

 保健所の担当者は、銭湯から採水し、検体を培養した結果、17日に薬湯からレジオネラ菌が検出された。都衛生研究所が行ったDNA鑑定で20日、男性の菌と薬湯の菌が一致した。

 保健所は18日から3日間にわたり、区内で薬湯を使っている全41施設を立ち入り検査し、レジオネラ菌の検査を行っている。

 レジオネラ菌 肺炎の病原菌で、菌を直接吸い込むと肺炎を起こし、発熱や呼吸困難になる。体が弱っている時に発病すると、症状が重くなり、一般的な抗生物質では治療が難しいことから、死に至ることもある。25〜43度が生育に適し、増殖することから、常時加温する循環ろ過型ふろ(24時間ぶろ)が一時、感染源として取り沙汰されたこともあった。

レジオネラ菌で男性死亡 湯を過って飲む 東京・板橋区の銭湯

01/22/2002 asahi.com
 東京都板橋区内の銭湯「湯〜HOUSE(ゆーはうす)」で、浴槽のお湯を過って飲んだ練馬区の男性(77)が、レジオネラ菌に感染し死亡していたことが21日、板橋区保健所の調べでわかった。

 同保健所によれば、男性は昨年12月27日、循環したお湯を使った薬湯に入浴中、意識を失って倒れお湯を飲んだ。近くの病院で手当てを受けたが、1月5日にレジオネラ肺炎による呼吸困難で死亡。病院から届けを受けた保健所がお湯を検査したところ、本来は検出されないはずのレジオネラ菌が検出され、男性の体内にあった菌とDNAが一致したという

レジオネラ菌集団感染で温泉施設の7人書類送検へ 静岡

2000.10.05(13:25)asahi.com
 静岡県掛川市のリゾート施設「つま恋」の温泉施設「森林乃湯」で、レジオネラ菌による集団感染が起きて2人が死亡した事件で、県警捜査一課と掛川署は5日、温泉施設を経営する「ヤマハリゾート」(本社・静岡県浜松市、田形隆次社長)の施設管理者ら7人を業務上過失致死などの疑いで、一両日中にも静岡地検浜松支部に書類送検する方針を固めた。温泉の塩素濃度の管理を怠り、レジオネラ菌に感染した24人のうち2人を死亡させた疑い。県警によると、レジオネラ菌による集団感染で、温泉施設の刑事責任が問われるのは全国で初めてという。

 調べでは、施設管理者らは公衆浴場法などで義務付けられた衛生管理を怠り、同県内に住む72歳と82歳の男性をそれぞれ4月と5月にレジオネラ肺炎で死亡させた疑い。「森林乃湯」は今年2月にオープンしたばかりで、集団感染は3月に起きた。

 同社が4月に自主休業して原因を調べた結果、消毒用の塩素を注入するノズル(口径5ミリ)が完全に目詰まりしていたほか、入浴客から「塩素くさい」という指摘を受けて塩素の注入量を減らしていたことも分かった。安全管理に必要とされる1日4回程度の残留塩素濃度の測定も、1回しかしていなかったという。

レジオネラ患者集団発生問題、市議会で市長が陳謝(石岡市)

2000.09.03 ISHIOKAエクスプレス
 石岡市の木村芳城市長は1日、開会した9月定例市議会冒頭で、「ふれあいの里石岡ひまわりの館」の浴室利用者からレジオネラ患者が集団発生した問題について、「市民の皆様には、ご迷惑をおかけいたしました。問題解決には、全職員を挙げて、全力で取り組んでいきたい」と陳謝しました。また、レジオネラ菌に関する調査特別委員会の久保田健一郎委員長が調査結果の中間報告を行いました。議会には1億244万5千円の補正予算案など49議案が提案され、うち22件はレジオネラ菌発生事故に関するものでした会期は12日までの12日間です。

市販水にレジオネラ菌

2000年07月26日日経新聞

ミネラルウオーター「温泉水99」からレジオネラ属菌検出、自主回収 (2000.07.25) asahi.com

レジオネラ菌集団感染で1人が死亡。茨城・福祉センター、新たに11人に感染の疑い。患者数25人、死者は2人に。2000.06.28(23:34)The Sankei Shimbun

レジオネラ菌が原因か 茨城の男性が肺炎で死亡

2000.06.26(22:15)asahi.com
 茨城県保健予防課は26日、同県石岡市にある市営入浴施設「ふれあいの里石岡ひまわりの館(やかた)」を利用した同市内の男性(73)が、レジオネラ菌感染が原因とみられる肺炎で死亡した、と発表した。ほかに同施設を利用した58歳から85歳の13人もよく似た症状を訴えて入院しており、うち3人が重症。今のところ菌は検出されていないが、県は集団感染の疑いもあるとみて調査している。

 県によると、死亡した男性は6月上旬に同施設を利用。12日に発症し、15日に石岡市内の病院に入院したが、21日に死亡した。入院患者の男性8人、女性5人はいずれも5月下旬から6月17日までに、施設のふろを利用していた。重症の3人のうち2人は集中治療室に入っている。軽症の10人のうち1人はすでに退院し、9人は快方に向かっているという。

 今月23日に石岡市内の病院から「感染症の疑いがある患者十数人が入院している」と県に報告があった。通常の肺炎用の抗生物質が効かず、レジオネラ菌用の抗生物質を投与したところ、症状が緩和された人もいたことや、全員が同じ入浴施設を利用していたことなどから、レジオネラ菌の集団感染の疑いが強いという。

 施設は24日から自主的に休業しており、県はふろの水などを採取して分析を急いでいるほか、入浴施設全体を消毒している。

 レジオネラ菌は自然界に広く存在するが、条件が整うと異常に繁殖することがあり、クーラーの水や24時間ぶろなどを通して感染し、抵抗力の弱いお年寄りなどが肺炎を起こすことがある。

 「ふれあいの里」は石岡市が建設し、今年4月7日にオープンした総合福祉施設。入浴施設のほか、在宅介護支援センターなど福祉施設も設けられている。入浴施設には8つの浴槽やサウナなどがあり、県によると、1日平均250人が利用していたという。

豪メルボルン水族館が在郷軍人病の発生源

10:17p.m. JST May 04, 2000 asahi.com
 オーストラリアのメルボルンで発病者が相次いでいる在郷軍人病の発生源が、メルボルン水族館の空調施設だったことが4日判明した。保健当局は同日、オーストラリアの在外公館を通じて、4月11日から25日の間に同水族館を訪問した外国人観光客に対し、体調がおかしい場合は医師の診察を受けるよう呼びかけを行った。

 在郷軍人病は肺炎の一種で、空調施設などを通じてレジオネラという細菌が飛散して感染する。今回の発生では4日までに2人が死亡、66人の発病が確認されている。さらに外国人観光客を含む40人以上が、この病気の症状を示しており、現在確認中という。

レジオネラ肺炎で男性死亡

2000年4月6日 16時27分
 静岡県掛川市の温泉施設で利用客8人が肺炎などを引き起こすレジオネラ菌に感染していた問題で、静岡県健康福祉部は6日、同県浜松市内の病院に入院していた男性(72)がレジオネラ肺炎で死亡したと発表した。新たに男性(82)が感染していることも分かり、感染が確認されたのは計9人となった。

新たに客3人が感染

2000年4月5日 14時52分
 静岡県掛川市の温泉施設の客5人が肺炎などを引き起こすレジオネラ菌に感染した問題で、新たに県内の3人がレジオネラ菌に感染していたことが静岡県の5日までの調査で分かった。3人は病院で手当てを受けたが、命に別条はないという。3人は3月下旬、県内の病院でレジオネラ菌に感染していると診断された。いずれも感染前に、同施設を利用しており、うち2人は同施設による感染と特定。

レジオネラ感染症/過去の感染例

岐阜県薬剤師会ホ−ムペ−ジ

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