TOPIC No.2-98 偽たばこ事件

偽たばこ事件で、主犯格容疑者ら3人を告発 横浜税関

2000.11.30(21:18)asahi.com
 日本たばこ産業(JT)の人気銘柄「セブンスター」などの偽造品が出回った事件で、横浜税関は30日、主犯格とされる茨城県八千代町栗山、整体師飯岡恒夫容疑者(51)と、同町仁江戸、青果業中山四郎容疑者(48)、神戸市中央区中山手通8丁目、無職中谷義行容疑者(45)の3人を、関税法違反の疑いで水戸地検に告発した。3容疑者はすでに商標法違反罪などで起訴されている。

 横浜税関の調べによると、飯岡容疑者は5月下旬、「マイルドセブンライト」と「セブンスター」の偽造品約28万6000箱を、サンダルの段ボールに紛れ込ませるなどして、中国から横浜港に密輸入した疑い。中山、中谷両容疑者は、密輸入した偽造品と知りながら、転売目的で飯岡容疑者から偽たばこを買った疑い。

 この事件は6月に群馬、茨城、埼玉の3県で計68箱の偽たばこが見つかって発覚。東京、沖縄、青森なども含めて1都9県の販売業者らに流れ、28万6000箱のうち百数十箱が消費者に売られたとされる。

 告発状を受理した水戸地検は、近く3人を関税法違反罪で追起訴する方針。

偽たばこ事件、21万8千個を押収、合同捜査本部解散

2000.11.01茨城新聞社
 日本たばこ産業(JT)のマイルドセブン・ライトとセブンスターの精巧な偽造たばこが本県など一都八県で見つかった事件で、茨城、群馬両県警と警視庁の合同捜査本部は三十一日までに、商標法違反(商標権侵害)の疑いで主犯格の八千代町栗山、接骨院経営、飯岡恒夫被告(51)=同罪で起訴=ら計十二人を逮捕し、偽たばこ計約二十一万八千個を押収したことを明らかにした。同日、偽たばこの流通ルートの全容を解明したとして、合同捜査本部を解散した。

 これまでの調べでは、飯岡被告は四月ごろ、中国福建省の輸入先から一個約七十円で偽造たばこ計二十八万六千個を購入した。密輸した偽たばこは、飯岡被告から都内や埼玉、群馬、沖縄など一都八県に向け、大きく四つの流通ルートに分かれていたことが確認されている。

 同容疑による県警の逮捕者は飯岡被告ら八人、警視庁四人の合わせて十二人。

 押収した偽たばこはマイルドセブン・ライトが十三万六千六百二十四個、セブンスターが八万千六百八十三個で計二十一万八千三百七個に上る。それ以外は焼却されたとみられている。

 飯岡被告の偽たばこの利益は約八百―千五百万円とみられるが、輸送費などの経費を考えるともうけはほとんどなかったという。

 また、県警はこれまでに同事件の余罪として、偽装結婚による公正証書原本不実記載・同行使の疑いで中国人ら十人を逮捕している。  県警は六月二十九―十月三十一までの百二十五日間に延べ千七百五十人の捜査員を投入した。

偽造たばこ事件でブローカー2人を逮捕

2000.07.20(22:12)asahi.com

偽造たばこ密輸の容疑者、偽装結婚の疑いで再逮捕

2000.08.07(20:12)asahi.com
 日本たばこ産業(JT)の「セブンスター」などの偽造品が出回った事件で、警視庁と茨城、群馬両県警の合同捜査本部は7日、中国からの密輸の中心人物とされる東京都中野区上高田1丁目、調理師見習欧陽正華容疑者(40)=商標法違反容疑で逮捕=、茨城県八千代町栗山、整体師飯岡恒夫容疑者(51)=同罪で起訴=ら4人を公正証書原本不実記載・同行使(偽装結婚)の疑いで再逮捕し、同容疑で新たに1人を逮捕した。水戸地検が同日、欧陽容疑者を処分保留で釈放し、捜査本部が再逮捕した。

 ほかに再逮捕されたのは、同県八千代町仁江戸、青果業中山四郎容疑者(47)=同罪で起訴=と、同県石下町向石下、無職永瀬美佐子容疑者(28)=覚せい剤取締法違反罪で起訴=の2人。新たに逮捕されたのは同県下妻市半谷、無職落合次男容疑者(45)。

 調べによると、5人は中国国籍の欧陽容疑者に日本の在留資格を取得させるために偽装結婚を企て、6月1日、石下町役場に欧陽容疑者と永瀬容疑者の婚姻届を提出した疑い。婚姻届は5人で出し、その際、飯岡容疑者と落合容疑者が証人になったという。

 欧陽容疑者は1993年6月から不法在留となっている。同本部は、入管難民法違反(不法滞在)の疑いがあるとみてさらに調べている。

 日本たばこ産業(JT)の偽造たばこが出回った事件で、警視庁と茨城、群馬両県警の合同捜査本部は20日、住所不定、無職府川芳二(53)と東京都八王子市館町、不動産会社役員雨宮定由(51)の両容疑者を商標法違反(登録商標の類似品の販売譲渡)とたばこ事業法違反(無登録営業)の疑いで逮捕した。一連の事件の逮捕者は計8人となった。

 調べでは、府川容疑者は今年5月から6月にかけて、東京都新宿区で雨宮容疑者に対し、セブンスターなどの偽物計15万2000箱を計2508万円(1箱165円)で売った疑い。雨宮容疑者は、この偽たばこすべてを、社長が逮捕された「矢崎産業」(新宿区)に転売した疑い。2人ともたばこの卸売り販売業について大蔵大臣の登録を受けていなかったとされる。

 府川容疑者は、偽たばこを中国から密輸したとされる茨城県八千代町栗山、接骨院経営飯岡恒夫容疑者(51)=商標法違反容疑で逮捕=から1箱130円で購入し、雨宮容疑者のほかにも5万箱程度を別のブローカーに販売していたという。

偽たばこ事件、中国人男性を商標法違反容疑で逮捕

2000.07.17(22:06)asahi.com
 日本たばこ産業(JT)の偽造たばこが大量に出回った事件で、警視庁と茨城、群馬両県警の合同捜査本部は17日、商標法違反の容疑で住所、職業不詳で自称中国福建省福州市出身の欧陽正華容疑者(40)を東京都内で逮捕した。合同捜査本部は、中国にたばこの偽造工場があり、欧陽容疑者が仲介役を果たして、すでに同容疑で逮捕されている茨城県八千代町栗山、接骨院経営飯岡恒夫容疑者(51)が偽造たばこを持ち込んだとみて調べている。

 調べによると、欧陽容疑者は、飯岡容疑者と共謀し、5月下旬ごろ、商標の使用権限がないのに、中国からJTの人気銘柄「セブンスター」と「マイルドセブン・ライト」の偽造品、計約28万箱を密輸した疑い。欧陽容疑者は容疑を否認しているという。

 飯岡容疑者には今年2月に結婚した中国人の妻(36)がいて、欧陽容疑者はこの妻の兄だという。

 飯岡容疑者は9日に逮捕された後、「偽造たばこは、妻の弟と2人で1箱70円で買い付けた」などと供述しているという。合同捜査本部はこの義弟について、すでに帰国しているとみている。

主犯格の男ら逮捕 偽造たばこ -「中国から密輸」認める/飯岡恒夫容疑者-

2000.07.10 The Sankei Shimbun
 日本たばこ産業(JT)の二銘柄の偽造たばこが大量に見つかった事件で、警視庁と茨城、群馬両県警合同捜査本部は十日までに、商標法違反容疑で茨城県八千代町栗山、接骨院経営、飯岡恒夫(五一)=同容疑で指名手配=と、同町仁江戸の青果業、中山四郎(四七)、同町菅谷の無職、山中弥五郎(七一)の三容疑者を逮捕した。飯岡容疑者は偽造たばこの入手先について「中国から輸入した」と大筋で認めているといい、捜査本部は、入手経路や販売ルートなどを追及する。

 調べによると、飯岡容疑者は五月下旬、八千代町内の駐車場で中山容疑者に「セブンスター」と「マイルドセブン・ライト」の偽造品計五百個を七万五千円で譲った疑い。中山容疑者は受け取った全品を八万五千円で山中容疑者に譲渡、山中容疑者は六月下旬ごろ、自宅で偽造品計二百個を譲渡目的で所持した疑い。三人は容疑を認めている。

 これまでの調べによると、飯岡容疑者は五月中旬、同県内の自動車解体業者に紹介された都内の輸入代行業者を通じて、中国から輸入したサンダル名目の段ボール八百二十五箱の入ったコンテナを横浜港で陸揚げ。同県結城市内の運送会社倉庫に一時的に保管した後、うちサンダル入りの段ボール箱二百五十箱を自動車解体業者に渡したことが判明している。

 捜査本部はこのサンダルを押収しているほか、残り約五百七十箱に偽造たばこが五百個ずつ計二十八万個前後が入っていたとみている。

 飯岡容疑者は指名手配後都内や横浜市内のサウナなどに潜伏していたが、手配後、母親が死亡したため、自宅近くの墓参りに訪れたところを警戒していた捜査員に逮捕された。

偽たばこ事件でさらに3人逮捕 商標法違反の疑い

2000.07.09(21:33)asahi.com
 日本たばこ産業(JT)の偽たばこが大量に見つかった事件を捜査している警視庁と茨城、群馬両県警の合同捜査本部は9日、指名手配中の茨城県八千代町栗山、接骨院経営飯岡恒夫容疑者(51)を商標法違反容疑で逮捕した。また、同町仁江戸の青果業中山四郎(47)と、同町菅谷の無職山中弥五郎(71)の両容疑者も同法違反容疑で逮捕した。

 合同捜査本部の調べによると、飯岡容疑者は商標の使用権限がないのに、同町内の駐車場で、偽のセブンスターとマイルドセブンライト計50カートン(500個)を中山容疑者に7万5000円で譲り渡した疑い。中山容疑者も同様に、偽のセブンスターとマイルドセブンライト計50カートンを山中容疑者に8万5000円で譲り渡し、山中容疑者は、自宅に偽のセブンスターとマイルドセブンライト計20カートンを他人に譲り渡す目的で所持していた疑い。

 茨城県警下妻署によると、山中容疑者は、中山容疑者から買った偽たばこの一部を、自分が吸わない銘柄だから、といって同町内の小売店で本物の別のたばこと交換したという。

売買手伝いで新たに逮捕 ニセたばこ事件

2000.07.05The Sankei Shimbun
 日本たばこ産業(JT)の二銘柄の偽造たばこが大量に見つかった事件で、警視庁と茨城、群馬両県警の合同捜査本部は五日、商標法違反の現行犯で逮捕された「矢崎産業」(東京都新宿区)社長、笹井文男容疑者(58)とともに偽造たばこの売買を手伝っていたとして、同法違反の共犯容疑で同社社員、西橋進容疑者(66)=神奈川県平塚市上吉沢一三九○=を逮捕した。この事件での逮捕者は二人目。

 調べでは、西橋容疑者は笹井容疑者ら数人と共謀、捜査本部が矢崎産業事務所を家宅捜索した六月二十四日、事務所で偽の「セブンスター」や「マイルドセブン・ライト」の入った段ボール百八十九箱を販売目的で所持していた疑い。

偽造たばこ、サンダルに隠し中国から密輸入か

2000.07.05(14:13)asahi.com
 日本たばこ産業(JT)の人気銘柄「セブンスター」などの偽造品が出回った商標法違反事件で、茨城県八千代町栗山、接骨院経営飯岡恒夫容疑者(51)=商標法違反容疑で指名手配=が、同県内の自動車解体業者(47)を通じて中国福建省からサンダルを大量に輸入していたことが5日、警視庁と茨城、群馬両県警の合同捜査本部の調べで分かった。捜査本部は、偽造たばこが中国製で、サンダルに紛れ込ませて日本に持ち込まれたとみて調べている。

 調べでは、解体業者は5月中旬、中国福建省を出港し、上海経由で横浜の本牧ふ頭に入港した中国船籍のコンテナ船を使って、3万足の中国製サンダルを輸入した。本牧ふ頭で段ボール825個を陸揚げし、税関職員が段ボール箱を検査し、中身がサンダルであることを確認していたという。

 その後、解体業者はトレーラーでコンテナごと茨城県内の倉庫に運び込んだ。茨城県警がこの倉庫を家宅捜索した際には、段ボール箱は見つからなかったという。

 解体業者は知人を通じて知り合った飯岡容疑者から、輸入の代行を数万円で頼まれたといい、県警の調べに対し「偽たばこが入っているとは知らなかった」などと話しているという。飯岡容疑者は今年4月と5月に中国に渡航した形跡があるという。

手配の接骨院経営者が4月に訪中 -偽造たばこ事件 現地で買い付けか-

2000.07.04 The Sankei Shimbun
 日本たばこ産業(JT)の二銘柄の偽造たばこが見つかった事件で、偽たばこを販売したとして商標法違反容疑で指名手配された接骨院経営、飯岡恒夫容疑者(51)=茨城県八千代町栗山=が偽商品が出回る直前の今年四月、中国に渡航していたことが四日、警視庁と茨城、群馬両県警の合同捜査本部の調べで分かった。

 四月の渡航先は中国・福建省とみられ、以前にも数回中国に出掛けていたという。捜査本部は現地で偽造たばこを買い付けた可能性が高いとみて詳しい足取りや共犯者がいなかったかなどを捜査している。

 捜査本部が飯岡容疑者の周辺者から事情を聴いた結果、渡航先が中国と判明した。

 これまでの調べで、飯岡容疑者は関東地方の業者を通じ、同法違反の現行犯で逮捕された「矢崎産業」(東京都新宿区)社長笹井文男容疑者(58)に偽造たばこを卸したとみられている。

 飯岡容疑者は五月下旬、茨城県八千代町の自営業者に、偽の「マイルドセブン・ライト」と「セブンスター」計五十カートン(五百個)を七万五千円で売り渡した容疑で六月二十九日に指名手配された。

偽たばこ事件で2人に逮捕状

2000.06.30(03:04)asahi.com
 日本たばこ産業(JT)の人気銘柄「セブンスター」などの偽造品が出回った商標法違反事件で、警視庁と群馬、茨城両県警の合同捜査本部は29日、社長の笹井文男容疑者(58)が逮捕された「矢崎産業」(東京都新宿区)の幹部について、同法違反容疑(登録商標の類似品の販売目的所持)で逮捕状を取った。同社は別のブローカーから大量の偽造たばこを仕入れ、複数のブローカーを通じて群馬県や都内などで売りさばいていたとみられる。

 調べでは、幹部は笹井容疑者とともに同社事務所内で、偽造品計約9万5000箱を販売するために持っていた疑いが持たれている。

 2人は、仕入れた偽造たばこを都内の経営コンサルタントやブローカーに1箱200―170円程度で販売し、5万3000箱が見つかった群馬県内のスーパーをはじめ、都内や埼玉県内の小売店などに売りさばいていたとみられる。

 一方、合同捜査本部は29日までに、商標法違反(商標権の侵害)の疑いで、茨城県八千代町栗山、接骨院経営飯岡恒夫容疑者(51)の逮捕状を取り、全国に指名手配した。

 調べでは、飯岡容疑者は5月下旬ごろ、同町内の駐車場で、セブンスターとマイルドの偽造品250箱ずつを町内の青果販売業の男性(47)に7万5000円で売った疑い。飯岡容疑者方などから偽造たばこ200箱を押収した。

 飯岡容疑者が売った偽造たばこは、町内の無職男性に転売され、この無職男性が一部を町内のたばこ店に「ほかの銘柄と交換してほしい」と持ち込んでいたという。

取引先を家宅捜索 偽造たばこ事件

2000.06.28The Sankei Shimbun
 「セブンスター」「マイルドセブンライト」の偽造たばこが大量に見つかった事件で、警視庁生活経済課は二十八日、商標法違反容疑で逮捕された笹井文男容疑者(五八)が、偽造たばこを卸していたとみられる東京都中野区のコンサルタント会社を、関連場所として同法違反容疑で家宅捜索した。

 同課の調べによると、笹井容疑者が経営する新宿区の「矢崎産業」から押収した偽造たばこ入りの段ボール百八十九箱のうち十数箱には、このコンサルタント会社から返品されたことをあらわす伝票が張られていた。

 笹井容疑メは「コンサルタント会社に販売した」と供述しているが、同社社長は「一個二百円で四万個を購入したが、ほとんど返品した」と説明している。同課は今後、同社社長から事情を聴き、購入の経緯などについて調べる。

埼玉のパチンコ店で1500個見つかる -偽造たばこ-

2000.06.28The Sankei Shimbun
 偽造たばこ事件で、埼玉県加須市内のパチンコ店でも二十八日までに、偽造たばこ千五百個が見つかった。これまでに発見された偽造品と酷似しており、県警生活経済課と加須署は同一の偽造品とみて、警視庁などと協力して流通ルートの解明を進める。

 調べでは、今月二十一日にパチンコ店からJTに「景品のたばこがおかしい」と連絡があり、偽造品と分かった。同店は出入りする男性客から一個百九十円で仕入れたという。

 この男性以外に、少なくとも二人のブローカーが介在しているとみて捜査している。

偽たばこ事件で会社役員を現行犯逮捕

2000.06.25(01:56)asahi.com
 日本たばこ産業(JT)の人気銘柄「セブンスター」と「マイルドセブン・ライト」の偽造品が全国で見つかっている事件で、販売する目的で偽のたばこを大量に持っていたとして、警視庁生活経済課と新宿署は24日、東京都杉並区高円寺南4丁目、矢崎産業社長、笹井文男容疑者(58)を商標法違反(登録商標の類似品の販売目的所持)の疑いで現行犯逮捕した。笹井容疑者は「すでに東京、群馬、埼玉などで約十数万箱を売った」などと容疑を認めているという。

 調べでは、笹井容疑者は同日午後7時半ごろ、新宿区新宿2丁目の同社事務所内で、段ボール計189個に分け「セブンスター」や「マイルドセブン・ライト」の偽物計約9万5000箱を販売するために持っていた疑い。偽造品を入れてあった段ボール箱に、中国語とみられる会社名があり、警視庁が関連を調べている。

 JT本社(東京都港区)のお客様相談室に20日、「矢崎産業から購入したたばこが偽物だったので返品したが、返金してもらえない」と訴える匿名電話があったことをきっかけに、警視庁が捜査を始めていた。23日夜には、新宿署に「矢崎産業で偽のたばこを見た」という匿名電話があったという。

 矢崎産業は1988年8月に設立。法人登記によると、山砂の採取や産業廃棄物処理、不動産売買などを営んでいるという。

 警視庁は群馬、埼玉両県警などと合同捜査本部を設け、同社が偽たばこを手に入れた経緯を調べる。

     ◇

 偽造たばこは今月に入り、関東地方を中心に相次いで見つかっている。24日には、新たに東京都内と埼玉県内の計4カ所で、マイルドセブン・ライト10箱とセブンスター7箱の計17箱の偽造品が確認されており、同日までのJTのまとめでは、7都県の23カ所から8万3158箱見つかっている。

 一度に大量に確認されたのは、群馬県と沖縄県。群馬県太田市内のスーパーマーケットでは、セブンスター1万5500箱、「マイルド」3万7500箱の計5万3000箱が見つかった。このスーパーでは「正規ルートではない東京の業者から仕入れた」と話している。

 また、沖縄県内の小売業者からは「マイルド」30000箱が見つかった。この業者は県内で多数の自動販売機を設置して小売りしており今月中旬、知人から「安くたばこを卸している業者がいる」と東京の業者を紹介された。16日に東京港で会い、定価250円の1箱を175円(沖縄での正規品仕入れ値は、約211円)として、現金525万円を渡し、3万箱買ったことがわかっている。

偽造たばこ 会社社長を逮捕 -販売元締め、商標法違反 中国で大量生産か-2000.06.25The Sankei Shimbun

 日本たばこ産業(JT)の「セブンスター」と「マイルドセブン・ライト」の精巧な偽造たばこが大量に見つかった事件で、警視庁生活経済課と新宿署は二十四日夜、商標法違反(販売目的所持)の現行犯で、東京都杉並区高円寺南四ノ二八ノ二、「矢崎産業」(新宿区新宿二ノ五ノ一〇)社長、笹井文男容疑者(五八)を逮捕した。一連の事件での逮捕者は初めて。笹井容疑者は国内での販売元締めとみられ、偽造たばこが海外で大規模に生産された可能性がある。警視庁は今後、茨城や群馬県警などと合同捜査本部を設置して全容解明に努める。

 調べによると、笹井容疑者は二十四日午後七時三十五分ごろ、新宿区の同社事務所で、偽造品である「セブンスター」約六万五百個、「マイルドセブン・ライト」約三万四千個の計約九万四千五百個が入った段ボール百八十九箱を販売目的で所持していた。

 段ボールは事務所内に山積みされた状態で、領収書や発送伝票数十枚とともに押収された。ほとんどの段ボールは無地だが、数十箱には中国の靴業者の社名とみられる漢字と靴の図柄が印刷されていた。

 笹井容疑者は調べに対し、「偽造品と分かっていた。東京、群馬、埼玉などに十数万個販売した」と供述し、容疑を認めている。

 JTが偽造たばこの発見を公表した直後の今月二十日、JTに匿名の男性から「矢崎産業からセブンスターとマイルドセブン・ライトを一箱二百円で購入した。報道で偽造品と知って返品したが代金を返してくれない」と通報があった。

 その後、二十三日夜、新宿署に「矢崎産業の事務所内で偽造たばこを見た」と匿名の男性から電話が入った。このため、警視庁は捜索令状を取って二十四日、家宅捜索を実施し、笹井容疑者を逮捕した。

偽造たばこ、沖縄でも3万箱見つかる 計8万3千箱に

2000.06.23(22:43)asahi.com
 日本たばこ産業(JT)の人気銘柄「セブンスター」と「マイルドセブン・ライト」の偽造品が見つかった事件で、沖縄県内の小売業者が仕入れた「マイルド」3万箱が偽造品だったことが23日、沖縄県警の調べで新たにわかった。JTも記者会見で明らかにした。沖縄の業者と、5万3000箱の偽造品がすでに見つかっている群馬県太田市内のスーパーマーケットは、いずれも「正規ルートではない東京の業者から仕入れた」と話しており、各警察本部は連携をとりながら、仕入れ先や偽造場所の特定などを捜査している。

 沖縄県警の調べやJTの説明によると、県内で多数の自動販売機を設置して小売りしている業者が今月中旬、知人から「安くたばこを卸している業者がいる」と東京の業者を紹介された。16日に都内の港で会い、1箱175円(沖縄での正規品仕入れ値は、約211円)として、現金525万円を渡し3万箱買った。

 業者は調べに対し「大手の店が倒産などして、在庫品が安価で流れることがあり、その種の正規品と思いこんだ」と話しているという。19日に船便で届いたが、JTからの注意喚起の文章を見て確認し、偽造品と判明した。

 またJTによると、太田市内のスーパーは「東京の業者から、1箱200円で買った」と話しているという。沖縄以外での正規品仕入れ値約224円より安かった。このスーパーはチェーン店展開しており、長野県内の店舗で販売された8個も偽造品と新たに確認された。

 これまでに確認された偽造たばこは東京都、群馬、沖縄、茨城、埼玉、福島、長野各県の19カ所で、計8万3141箱に上っている。

偽造たばこ事件、群馬のスーパーで新たに5万箱みつかる

2000.06.22(22:10)asahi.com
 日本たばこ産業(JT)の人気銘柄「セブンスター」と「マイルドセブン・ライト」の偽造品が茨城県など3県で見つかった事件で、同社は22日、記者会見し、新たに群馬県内のスーパーマーケットで一度に5万3000箱の偽造品が見つかったことを明らかにした。21日までに確認された偽造品は1都4県で計17件、5万3133箱にのぼっている。

 群馬県内で新たに偽造品が見つかったのは今月19日。同県内の客からJTに「自分が買ったたばこも偽造品ではないか」と問い合わせがあり、社員が赴いて確認して偽造品と判明した。

 この客が購入したスーパーに確認に行くと、500箱入りの段ボール106個に詰められた計5万3000箱の偽造品が倉庫内から見つかった。内訳はセブンスターが1万5500箱、「マイルド」が3万7500箱だった。このスーパーは「正規ルート以外から入手して、販売した」と説明しているという。

 新たに見つかった偽造品の特徴もこれまでとほぼ同様だが、「マイルド」の中に、包装パックの縦じま模様が本物同様に肉眼で確認できるものがでてきているという。

 21日までに判明した偽造品は、群馬県で6件5万3032箱、茨城県で4件24箱、埼玉県で4件66箱、東京都で2件3箱、福島県で1件8箱になった。

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