TOPIC No.2-72 麻薬・覚せい剤

01.ドラッグ!怖い話 by 少年サポートセンター(石川県警察本部少年課)
02.薬物乱用防止「ダメ。ゼッタイ」ホームページ by (財)麻薬・覚せい剤乱用防止センター

成田でMDEを初押収

2001.02.21 The Sankei Shimbun
 千葉県警新東京空港署と成田税関支署は二十一日までに、MDEやMDMAと呼ばれる合成麻薬約二千錠(末端価格一千万円相当)をスーツケース内に隠して国内に持ち込もうとしたとして、麻薬取締法違反などの疑いでバンコク在住のドイツ人男性マルクス・ゲルスベック容疑者(33)を逮捕した。

 同税関支署によると、MDMAより幻覚作用の強いMDEが成田空港で押収されたのは初めてという。

 調べによると、ゲルスベック容疑者は二月四日夜、アムステルダムからパリ経由で成田空港に到着した際、ポリ袋に入れた合成麻薬をスーツケースのかぎの裏側にあるすき間に隠し密輸入しようとした疑い。

 同税関支署は昨年五、六月の二回、今回と同様の製造元のスーツケースと手口でMDMAを密輸しようとした外国人男性を摘発しており、不審に思った検査官が見つけた。

 調べに対し、ゲルスベック容疑者は「バンコクで二千ドルの報酬で密輸を引き受けた」と容疑を認めているという。

大麻など押収1.4トン 12年、史上2番目/財務省発表

2001.02.19 The Sankei Shimbun
 財務省が十九日発表した平成十二年の不正薬物の密輸事犯概要によると、覚せい剤など税関が水際で押収した量は約一・四トンとなり、過去最高だった十一年(約二・二トン)に次いで史上二番目となった。航空機旅客からの押収量は四百十四キログラム、八万八千錠と二年連続で最高を更新。このほか、重量に含まれていない「エクスタシー」と呼ばれる錠剤など十四万七千錠も押収、合計の末端価格は五百六十五億円に上った。

 背景には、青少年にも覚せい剤使用が広がるなど深刻な実態があるとみられ、財務省は「依然密輸自体は減っていない」(関税局)と警戒、同日開いた税関長会議で対策強化を協議した。

 押収した一・四トンの内訳は覚せい剤が約〇・八七トン、大麻が約〇・四九トンなど。覚せい剤は中国と北朝鮮の二カ国からが全体の四分の三を占めた。大麻はタイや韓国、南アフリカからが多く、ナイジェリア人の大麻密輸グループが関係した事件などが目立った。

 十一年には漁船を利用した洋上取引や海上コンテナを利用した大口事件が多かったが十二年は、航空機を利用した比較的小口の事件が増えた。

小室哲哉さんが10万ドルを国連に寄付 薬物乱用防止で

2001.01.30(22:20)asahi.com
 世界の薬物乱用防止に役立ててほしいと、ミュージシャンで国連の薬物乱用防止親善大使を務める小室哲哉さんが30日、東京都内のホテルで、国連薬物統制計画のピノ・アルラッキ事務局長に寄付金10万ドル(約1170万円)の目録を渡した。

 小室さんは2000年に親善大使に任命された。音楽活動を通じて、青少年を中心に薬物の乱用防止を訴えてきた。その収益金の一部を寄付した。小室さんは「これからもキャンペーンを続けたい」とあいさつ。アルラッキ事務局長は「若い人を薬物から守るため立ち上がってくれた」と感謝を伝えた。

 国連は、小室さんからの寄付金の一部で、薬物の生産や密売、乱用の現状や対策の成果をまとめた「世界薬物報告書2000年版」を日本語版を作成する計画だ。

落としたかばんから覚せい剤、元アメフット選手を逮捕

2001.01.15(21:44)asahi.com
 大阪府警東署は15日、覚せい剤を使用したとして神戸市北区泉台2丁目、元アメリカンフットボール選手中村毅容疑者(31)を覚せい剤取締法違反容疑で逮捕した。

 調べによると、昨年12月23日早朝、「大阪市中央区淡路町の路上にかばんの落とし物がある」との通報があり、東署員が拾得物として引き取った。1時間後に中村容疑者が「かばんをなくした」と届け出たため、引き渡す際に中を調べたところ、覚せい剤約3グラムが見つかった。中村容疑者は当初、「自分のものではない」と主張したが、尿検査の結果、陽性反応が出たという。

 中村容疑者は、社会人アメリカンフットボールの強豪チーム「マイカル・ベアーズ」の主力選手として活躍してきた。昨年は選手登録をしていたものの、チームの試合や練習には参加せず、昨季終了後にチームを退団した。

麻薬密輸容疑で日本人男性逮捕 タイ税関

2001.01.15(19:27)asahi.com
 タイ税関当局は14日、バンコク国際空港で合成麻薬MDMA(通称エクスタシー)6800錠を持ち込もうとしたとして、日本国籍のカネキ・ヒロシ容疑者(48)を、違法薬物所持・輸入未遂の疑いで逮捕した。

 税関当局によると、同容疑者は、フランクフルトからタイ国内へ入国しようとした際、スーツケース内に入れていた薬物を発見された。

陸揚げ前に覚醒剤投棄、密輸罪成立認めず 東京高裁

2000.12.20(20:35)asahi.com
 覚せい剤約300キロを漁船で持ち込もうとしたとして、覚せい剤取締法違反(営利目的密輸、所持)などの罪に問われた暴力団組長豊田昇被告(53)の控訴審で、東京高裁は20日、懲役18年、罰金600万円、追徴金約14億円とした一審・東京地裁判決を支持し、検察側、被告側双方の控訴を棄却する判決を言い渡した。

 覚せい剤は、陸揚げ前に海に投げ込まれたため、一審は密輸罪(最高刑が無期懲役)の成立を認めず、密輸予備罪(同懲役5年)にとどめたため、検察側が控訴したが、村上光鵄(こうし)裁判長は「領海への搬入段階で密輸罪の成立を認めるとする解釈に合理的な根拠はない」として検察側主張を退けた。

 検察側は通信技術の発達・普及により、陸揚げせずに売りさばくことが可能になるなどの事情を背景に、一審段階から「領海内に持ち込まれた時点で密輸罪は既遂」と主張した。これに対して、村上裁判長は「実態には相応の根拠がある」としながらも、「覚せい剤所持罪や密輸予備罪などが成立するのに、取り締まりの必要のために検察側が主張するような問題の多い解釈をあえてとらなければならない事情があるとはいえない」と述べた。

 判決によると、豊田被告は暴力団組員らと共謀し、1998年8月、鹿児島県から出航した漁船を東シナ海の公海上で朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)船籍の船と接触させ、覚せい剤計約300キロを受け取って日本の領海内に持ち込んだが、巡視船に追跡されたため高知沖に覚せい剤入りのポリ袋を投棄した。

 ◇東京高検の斉田国太郎・次席検事の話

 主張が認められなかったのは誠に遺憾で、上告に向けて上級庁と協議したい。

覚せい剤70キロ密輸入、航空貨物便では過去最多量押収

2000.12.16(15:57)asahi.com
 愛知県警薬物対策課と中村署、名古屋税関などは16日、香港からの航空便のカニの入った段ボール箱に覚せい剤を隠して密輸入したとして、覚せい剤取締法違反(営利目的所持)の疑いで、同県南知多町の旅館経営者ら4人を現行犯逮捕した。さらに航空便の密輸入としては過去最多の覚せい剤約70キロ(末端価格約35億円相当)を押収した。名古屋空港税関支署が覚せい剤を発見したが、愛知県警はわざと見逃し、受取人を特定する「泳がせ捜査」をして、逮捕した。同県警は背後に大がかりな密輸組織があると見て、捜査を進めている。

 逮捕されたのは、同県南知多町片名、「観光旅館やまや」の実質的経営者磯部清定容疑者(59)と、同旅館の従業員3人。直接の逮捕容疑は、16日午前0時40分ごろ、「やまや」の倉庫内で覚せい剤約10キロを所持した疑い。4人は容疑を否認しているという。

 県警は、台湾法務部調査局からの情報などを端緒に今年夏ごろから内偵捜査を続けていた。15日午後の香港発名古屋空港着の航空便の貨物の中に大量の覚せい剤が入っているとの情報を入手。連絡を受けた名古屋空港税関支署が、空港に着いたワタリガニ入りの段ボール箱計70箱を調べたところ、うち35箱の中に覚せい剤計約70キロが隠してあるのを見つけた。覚せい剤は、ワタリガニの下のおがくずの中に紛れるように入っていた。

 同県警は空港で覚せい剤を押収せず、送り先として記されていた「やまや」まで配達されるのを監視。16日未明、磯部容疑者らが荷物を受け取り、旅館近くの倉庫で箱を開けたのを確認して、4人を逮捕した。

 磯部容疑者は今年夏ごろから台湾への渡航を繰り返す一方、数回、ワタリガニなどを香港から輸入していた。県警は、磯部容疑者が何者かから報酬をもらって密輸入を手伝っていた可能性もあるとみて、暴力団などの麻薬密売組織との関連を含めて調べを進める。

民芸品に大麻樹脂9.3キロ隠す/密輸の疑いで逮捕

2000.12.15 The Sankei Shimbun
 東京税関成田支署と千葉県警新東京空港署は十五日までに、大麻取締法違反などの疑いで、いずれも自称でオランダ国籍の運転手、ロビン・コリン・ゴードン・ジェンキンス容疑者(四一)を逮捕した。

 調べによると、ジェンキンス容疑者は先月二十七日、南アフリカからモーリシャス、シンガポールを経由して成田空港に到着した際、木彫りの民芸品のようにした板状の大麻樹脂二枚(縦三十センチ、横四十二センチ、厚さ三センチと縦四十四・五センチ、横二十四・五センチ、厚さ三・五センチ)約九・三キロ(末端価格約七千四百四十万円)を国内に持ち込もうとした疑い。

 木彫りにしては異常に重いことから発覚した。大麻樹脂にはそれぞれゾウとサイの絵が彫られていた。

 ジェンキンス容疑者は「モーリシャスで購入した民芸品だ。大麻樹脂だとは知らなかった」と密輸を否定しているが、税関などでは南アフリカから持ち込んだものとみて詳しく調べている。

大麻所持で中学3年生逮捕 札幌

2000.11.14The Sankei Shimbun
 札幌・東署は十四日、自宅で大麻を不法に所持していたとして、大麻取締法違反の疑いで、札幌市東区の市立中学三年の女子生徒(14)を逮捕した。

 調べによると、女子生徒は十月十一日ごろ、札幌市東区の自宅で、乾燥大麻八・五七グラム(末端価格約三万四千二百円)を不法に所持していた疑い。女子生徒は容疑を認めているという。

 女子生徒は「好奇心で吸ってしまった」などと供述しており、同署で入手先などを追及している。

覚せい剤250キロ押収 神奈川県警/中国から密輸 会社役員を逮捕

2000.11.08 The Sankei Shimbun
 横浜港で先月末、中国広東省からコンテナで大量の覚せい剤を密輸入しようとしたとして神奈川県警薬物対策課と横浜税関などは八日までに、覚せい剤取締法違反(営利目的所持)の疑いで千葉県市原市磯ケ谷、会社役員、米満正信容疑者(四一)を逮捕。ビニール二百二十八袋入りの覚せい剤計約二百五十キロ(末端価格百五十億円相当)を押収した。押収量は今年最大規模という。

 調べでは、米満容疑者は先月二十日、神奈川県大和市内の業者を通じて中国から家庭用スリッパを積み込む名目でコンテナを手配、奥の壁が溶接で二重構造になっているコンテナの内壁に覚せい剤を隠して密輸入しようとした疑い。

 神奈川県警と税関が、指定された搬送先まで積み荷を運んで受取人を摘発する「コントロールドデリバリー(CD)捜査」を行い、米満容疑者を逮捕した。二百キロ以上の覚せい剤が押収されたのは今年三件目という。

 米満容疑者は「覚せい剤があることはうすうす気づいていたが、コンテナ保管を頼まれただけ」などと供述している。

覚せい剤所持で組員逮捕 広島

2000.10.29 The sankei Shimbun
 広島県警生活保安課と広島東署は二十九日、覚せい剤取締法違反(営利目的所持など)の現行犯で、広島市中区江波本町、暴力団組員、奥島信雄容疑者(50)を逮捕した。

 調べでは、奥島容疑者は同日午後四時半ごろ、袋分けした覚せい剤約百グラム(時価約四百万円相当)を自宅台所に置いていた疑い。覚せい剤所持の情報で同署が家宅捜索し、注射器や計量器なども押収した。奥島容疑者は「自分の物ではない」と供述しているという。

 同署は入手経路などについて捜査している。

スーツケースに大麻草18キロ/名古屋空港、日系ブラジル人の女3人逮捕

2000.10.24 The Sankei Shimbun
 愛知県警薬物対策課と名古屋空港署、名古屋空港税関支署は二十四日までに、名古屋空港から大麻草や大麻樹脂を密輸入しようとしたとして、大麻取締法違反と関税法違反の疑いで名古屋市中区と愛知県豊田市に住む十七歳から二十二歳までの日系ブラジル人の女三人を逮捕した。大麻草約十八キロ(末端価格八千七百五十万円相当)と大麻樹脂八百五十グラム(同六百万円相当)を押収した。

 調べによると、三人は密輸の目的で二十日午前、タイのバンコクから名古屋空港に到着した際、スーツケースの二重底に大麻草や大麻樹脂を隠し持っていた疑い。

 三人は「スーツケースを持っていくよう頼まれただけだ」と容疑を否認しているという。

 税関の検査で職員が、スーツケースの様子がおかしいことに気付き、手荷物を調べて分かった。

 名古屋空港税関支署が一九六六年に設置されて以来、大麻草約十八キロは最も多い押収量。

覚せい剤のイラン人密売組織摘発 顧客登録携帯も売買

2000.10.14(14:35)asahi.com
 東京都内で覚せい剤などを密売したとして、警視庁薬物対策課は14日までに、2つのイラン人グループを摘発、押収物などから組織的な密売の実態を解明した。グループは従来の繁華街に加えて高級住宅街にも進出し、道ばたで通行人に声をかける大胆な手法で販路を拡大。押収された携帯電話1台には約100人分の顧客の電話番号が記憶され、密売人の間で1000万円で売買されていた。薬物の保管は自宅近くを流れる川の橋げたに磁石で付けておくなど、捜査の手に対する警戒も徹底していた。

 ●多種多様な薬物

 覚せい剤取締法違反(営利目的譲渡)などの疑いで摘発されたのは東京都江東、墨田両区と新宿、中野両区をそれぞれ拠点とする2つのイラン人の密売グループ。江東区などのグループはイラン人のアリ・ダリール容疑者(32)らイラン人7人とルーマニア人1人で、新宿区などのグループはイラン人のジャファル・バルホルダーリー被告(35)らイラン人4人と日本人1人。

 いずれのグループからも覚せい剤や大麻樹脂、あへん、コカイン、向精神薬の「MDMA」や「LSD」など6―7種類の薬物が押収された。顧客は日本人ばかりで、20代前半から50代までと幅広い。客の好みに応じて密売するのがイラン人グループの特徴とされる。

 ●1000万円の携帯電話

 ジャファル被告らのグループは、かつて仕切っていた密売組織のリーダーが本国に帰国する際、約100人分の日本人顧客の電話番号が記憶された「客付き携帯電話」をはじめ、薬物の隠匿場所とした賃貸マンションの1室など「密売の権利」を1000万円で買い取って引き継いだ。アリ容疑者らのグループも約30人分の客付き携帯電話を200万円で買い取ったという。

 住宅街の路上などに立ち、手当たり次第に声をかけて顧客を増やしていったとみられ、携帯電話にはこうした密売人の日常の「成果」が凝縮されていた。

 客が密売人の携帯電話にかけると、別の携帯電話に転送される仕組みだった。

 ●隠し場所は橋げた

 アリ容疑者のグループは、捜査当局によって家宅捜索される場合を想定し、自宅には薬物を保管していなかった。長さ10センチほどの小さな財布に磁石を縫いつけ、ビニール袋に小分けした薬物を中に入れて自宅近くの橋の鉄製橋げたにつけたり、歩道の植え込みに隠したりして、注文がある度に取りに行っていたという。

 薬物対策課によると、都内のイラン人の密売グループは上野公園や新宿などの繁華街に加えて、最近では世田谷区などの高級住宅街をターゲットにしている。客の多くは「イラン人は暴力団の密売人のような怖さがなく、手軽に買えた」などと話しているという。

 アリ容疑者は今年6月からわずか3カ月で6回にわたって、銀行から本国に計1053万円を送金している。

岡山の中3女生徒、大麻所持容疑で逮捕

'00/10/14 中国新聞
 岡山県警津山署は十四日までに、大麻取締法違反の疑いで、津山市内の中学校三年の女子生徒(14)を逮捕した。

 調べによると、女子生徒は九月二十七日に登校した際、校門付近で大麻を所持していた疑い。同警で入手先などを調べている。

 同校によると、女子生徒は一年生の三学期ごろから不登校(登校拒否)となり、この日は久しぶりに登校した。遅刻して校門付近で教諭の指導を受けた際、「マリフアナを持っている」とふざけた調子で話し、教諭に銀紙の包みを見せたという

 教諭は指先に付け、お茶の葉だと思ったが、確認のため葉を同署に送り、鑑定の結果、大麻と分かった。

10代女子同士が覚せい剤売買 譲渡容疑で逮捕

2000.10.12(23:34)asahi.com
 中学3年の女子生徒に覚せい剤を売り渡したとして、神奈川県警山手署は12日、横浜市内に住む県立高校2年生(18)と市立中学校3年生(15)の姉妹を覚せい剤取締法違反(譲渡)の疑いで逮捕した、と発表した。また、姉に覚せい剤を売ったとして、同市中区簑沢、会社員小倉祐樹容疑者(22)を同容疑で逮捕した。姉妹は容疑を認め、小倉容疑者は容疑を否認しているという。

 調べでは、姉妹は5月上旬、横浜市中区の友人宅で、女子生徒に覚せい剤約0.6グラムを1万円で売った疑い。この女子生徒は妹に覚せい剤を買いたいと頼んでいて、姉が顔見知りの小倉容疑者から1万円で買ったという。

 姉は自分でも覚せい剤を使ったことを認めていて、尿からも覚せい剤反応が出た。女子生徒も使用を認めているという。

 小倉容疑者の逮捕容疑は6月上旬、同市中区石川町1丁目の路上で、姉に覚せい剤約0.2グラムを5000円で売った疑い。

米国人高校助手を身柄送検 大麻所持容疑

2000.09.23(18:39)asahi.com
 岩手県警紫波(しわ)署は23日、岩手県紫波町二日町、米国人で県立紫波高校英語指導助手のケパー・ミュレット容疑者(29)を大麻取締法違反(所持)の疑いで盛岡地検に身柄を送った。

 調べによると、ミュレット容疑者は21日夜、同県石鳥谷(いしどりや)町内の山中に自生していた大麻草二十数本を刈り取り、乗用車内に所持していた疑い。

 車で自宅に戻る途中、パトロール中の同署員に職務質問されて見つかり、緊急逮捕された。ミュレット容疑者は乾燥大麻やパイプなどの喫煙用具も所持しており、同署は大麻草を常習的に吸引していた疑いもあるとみて調べている。

 岩手県教委によると、ミュレット容疑者は1998年10月に同校の英語指導助手となり、今年7月に1年間の契約更新をしていた。同校の木村雄次校長は「礼儀正しい若者で、放課後は生徒と一緒に柔道をするなど慕われていた。裏切られた気持ちだ」と話していた。

30億円分の覚せい剤密輸で7人逮捕 台湾マフィア関与

2000.09.14(14:30)asahi.com
 旅行用のキャリーバッグ内に大量の覚せい剤を隠して飛行機で国内に持ち込もうとしたとして、警視庁薬物対策課と千葉県警、東京税関などは14日、東京都新宿区大久保1丁目、自称自動車塗装工の李栄富容疑者(31)=覚せい剤取締法違反罪(営利目的所持)で起訴=や、職業不詳陳文成容疑者(25)ら台湾人7人を覚せい剤取締法違反(密輸入)の疑いで逮捕した、と発表した。

 李容疑者ら3人は8月3日午後、約30キロの覚せい剤をキャリーバッグ内に隠して香港から飛行機で成田空港に運びこみ、密輸した疑い。また、陳容疑者らほかの4人は9月13日午後、約10キロの覚せい剤をキャリーバッグ内に隠して台湾から飛行機で那覇空港に運び込んだ疑い。

 このグループは8月以降、少なくとも計50キロ(末端価格約30億円)の覚せい剤を持ち込もうとした。逮捕された台湾人の一部は台湾マフィア「竹聯幇(ちくれんばん)」の関係者とみられるという。

コカイン製の「最後の晩さん」、レリーフに溶かし密輸

2000.08.26(14:19)asahi.com
 レオナルド・ダビンチの名画「最後の晩さん」を描いたグラスファイバー製のレリーフに麻薬のコカインを溶かし込み、コロンビアから密輸したとして、警視庁と福島県警、東京税関などは26日までに、岩手県内に住むコロンビア国籍のストリッパー(24)ら2人を麻薬及び向精神薬取締法違反(コカイン密輸入)の疑いで逮捕した。

 小分けした袋をのみ込んだり、工芸品の空洞部分に隠したりして持ち込む手口はよくあるが、こうした方法は珍しい。捜査当局は、重さ約7キロのレリーフから末端価格約2億円相当のコカインを押収、米国の税関当局とも情報交換しながら流通経路の解明を進める。

 共犯容疑で、福島県郡山市内に住むストリップ劇場勤務の日本人の男(34)も逮捕した。

 調べでは、ストリッパーは別のコロンビア人と共謀して5月30日ごろ、コカインが混入されたレリーフ(縦約30センチ、横約60センチ)を航空宅配貨物にして、コロンビアのボゴタ市内から男の自宅マンションあてに送った疑い。レリーフは米国の空港を経由して6月下旬、成田空港に着いた。男のマンションには7月中旬に届き、ここで保管中に摘発された。

 捜査当局は、レリーフをストリッパーに転送する計画だったとみているが、両容疑者は「レリーフにコカインが含まれているのは知らなかった」と容疑を否認しているという。

覚せい剤発覚恐れる?警官に撃たれた容疑者

2000.08.25(17:44)asahi.com
 横浜市中区花咲町2丁目の路上で、住所、職業不詳小笠原博容疑者(38)=殺人未遂と公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕=が職務質問から逃げて伊勢佐木署員から短銃で撃たれた事件で、同署は25日、小笠原容疑者が運転していた乗用車から、覚せい剤とみられる白い粉末と注射器数本を押収した。覚せい剤所持の発覚を恐れて逃げたとみて調べている。

 調べでは、粉末と注射器は、助手席に置いてあったセカンドバッグの中から見つかった。粉末は3センチ四方の透明なポリ袋に入っていたという。バッグには同容疑者の免許証と国民健康保険証も入っていた。

もなかに覚せい剤2億円分 台湾人の男2人逮捕

2000.08.21(17:22)asahi.com
 成田税関支署と千葉県警新東京空港署などは21日、もなか菓子150個の中に、あんこの代わりに覚せい剤計約3.36キロ(末端価格約2億160万円)を隠して密輸しようとしたとして、台湾人の男2人を覚せい剤取締法違反などの容疑で逮捕した、と発表した。同税関によると、菓子の中身に薬物を隠した手口の摘発は全国で初めてという。

 逮捕されたのは、タクシー運転手クオ・チントン容疑者(48)と無職リャン・チンクン容疑者(41)。

 調べでは、2人は1日に、香港から成田空港に到着した際、覚せい剤を隠したもなか菓子を50個ずつ3つの菓子箱に入れ、土産物を装って持ち込もうとした疑い。

 菓子にしては重く、表面が硬いことなどから、税関検査官がエックス線検査をした。その結果、菓子内部に黒い影が映ったため、もなか菓子を割ってみると、中からラップにくるまれた覚せい剤が出てきたという。税関によると、覚せい剤を包んでいたラップが、一部熱で溶けていたことから、既製の菓子の中身を入れ替えたのではなく、最初から覚せい剤を入れてもなか菓子を作ったのではないかとみて調べている。

覚せい剤の検挙者1割増 今年上半期

2000.08.04(22:36)asahi.com
 今年上半期の覚せい剤取締法違反の検挙者が9618人で昨年同期より1割以上増加したことが4日、警察庁のまとめでわかった。少年への広がりや、大量押収しても末端価格が上がらず、下落していることから警察庁は、警察の摘発を上回る大量の覚せい剤が密輸され、乱用者も大幅に増えているとみて警戒を強めている。

 検挙のうち通報や相談、自首など、警察が内偵したのではない事件が1348件あり58%増えた。このため警察庁では検挙数が増えたのは、取り締まり強化の結果ではなく、末端乱用者が大幅に増えているためとみている。

 少年の覚せい剤乱用は609人で45%増。中でも中学生が26人で160%増、高校生が47人で74.1%増となった。

 一方、覚せい剤押収量は571.7キログラム。2月に、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)ルートを島根県温泉津港で摘発、249.3キログラムを発見した事件が最も多い押収量だった。

 警察庁によると、これまで覚せい剤の末端価格は1グラム6万円前後で、大量押収があった場合は、末端価格が上昇したり、粗悪品が出回ったりした。しかし、今回は都心では1グラム2万円程度まで下落していることから、摘発を大幅に上回る密輸が続けられ、価格の低下が少年などへの広がりの原因とみている。

 大麻事件では、854件、560人を検挙し、乾燥大麻118.5キログラムを押収した。件数で約1割、人数では6%増えている。

大麻類押収、半年で過去最高の昨年1年分超す 成田空港

2000.07.18(00:20)asahi.com
 成田空港で密輸された大麻類の押収量が今年に入って激増している。成田税関支署によると、6月までの押収量は約195キロに上り、過去最高だった昨年1年間の約182キロを上回った。1度に持ち込まれる量が増えたことや、従来の東南アジアルートとは別の、欧州からの密輸を、集中的に摘発できたことなどが主な要因だという。

 同支署によると、今年6月までの摘発件数は90件で、1件当たりの平均押収量は約2.2キロ。昨年同期は67件で同1.1キロだった。

 今年4月には、南アフリカ共和国からの輸入貨物に隠した大麻草約29キロが見つかった。1回の押収量としては、過去2番目だった。

 また、今年1月29日と2月6日、同11日には、オランダからドイツを経由して大麻樹脂を密輸しようとした外国人が、相次いで見つかった。1人目の摘発の後、同じ航空会社の同じ便を警戒していたところ、同じメーカーの布製バッグを二重底に細工した2人が見つかった。3人とも、密輸量も約8キロと同じだった。

警察庁、薬物乱用対策要綱を全面改正

2000.06.22(16:25)asahi.com
 警察庁は22日、薬物捜査の指針である「薬物乱用防止対策要綱」を組織犯罪に対応するため「薬物乱用対策要綱」と改め、内容も全面的に改正した。1987年に制定されてから初めての改正で、通信傍受法や組織的犯罪処罰法にあわせた内容となった。

 改正では、薬物犯罪組織の壊滅のための柱として、コントロールド・デリバリー(泳がせ捜査)の活用や、通信傍受法の効果的運用、薬物組織の資金源の封圧の3点の推進と、都道府県警察の共同捜査の推進、海上保安庁や税関などとの協力の推進が盛り込まれた。

 要綱の改正は、94年以降、覚せい剤検挙数や押収量が増え「第3次覚せい剤乱用期」と位置づけていることや、組織犯罪に対応した法整備が進んだことから検討されていた。

元巡査長が覚せい剤預かる

2000年5月12日 19時00分共同
 知人の女の逮捕を免れさせた犯人隠避の罪で起訴された静岡県警沼津署生活安全課の元巡査長増田昌彦被告(34)=3月21日付で懲戒免職=が、この女から多量の覚せい剤を預かっていたり、別の男2人の逮捕を免れさせた疑いが強まり、同県警監察課などは12日までに覚せい剤取締法違反や犯人隠避などの疑いで増田被告を追送検した。

慶応NY高生7人が大麻で退学や停学に 生徒間で売買

03:08a.m. JST May 07, 2000 asahi.com
 米ニューヨーク州にある慶応義塾ニューヨーク学院の高校生7人が、大麻(マリフアナ)を吸ったり所持したりしたとして、退学または無期停学の懲戒処分を受けていたことがわかった。ニューヨークなど米都市部では、大麻は簡単に手に入れることができる。一部の生徒が繁華街で購入し、級友らに売っていたという。

 7人のうち2人は、マンハッタンなどに出かけて大麻を断続的に入手していたとして、強制退学処分となった。ほかの5人は、吸ったり所持したりしたことを認めたが、常習性はないとして無期停学となった。大半は12年生(日本の高校3年生に相当)だった。

 学校当局の説明によると、3月上旬、生徒99人が、引率の教師ら約10人とともにバーモント州のスキー場に課外活動に出かけた。宿泊したロッジで未明に火事が起き、全員が避難。生徒の荷物を運び出すため教師らが各部屋を回った際、一室から、ポリ袋に小分けされた大量の大麻が見つかった。

 問題の部屋に宿泊していた3人を含む多数の生徒から事情を聴いたところ、生徒間で売買が行われていたことが判明。ソーホーやビレッジなど高校生らに人気のマンハッタンの商業地区だけでなく、同校があるニューヨーク近郊でもごく簡単に購入できることがわかったという。

 井上輝夫学院長は「生徒を現地アメリカ社会から完全に隔離するのは不可能だし、海外教育の趣旨にも矛盾するが、麻薬の流入を防げなかった責任を痛感している」と話す。

覚せい剤使用量、年間21トン

2000年5月2日 19時25分
 昨年1年間に国内で使用された覚せい剤は、最大で約20.9トン、最小でも約15.2トンに上るという推計を2日、統計数理研究所の田村義保教授が明らかにした。押収量は2トンに迫る過去最悪を記録しており、推計によると押収量の7〜10倍を超える大量の覚せい剤が国内に流入していることになる。捜査当局は「汚染拡大が裏付けられた」として、水際での密輸摘発や乱用者の根絶に全力を挙げる。

捜査員が覚せい剤を売買? 福井県警が聴取

2000.04.26 Web posted at: 12:03 AM JST (1503 GMT) by CNN
福井県警生活安全部で覚せい剤事件を担当している現職の捜査員が覚せい剤の売買にかかわっていた可能性があるとして、同県警監察課は25日、この捜査員の事情聴取を始めた。捜査員は暴力団関係者との接触もあったといい、県警は、捜査員と暴力団関係者とのつながりや、ほかの警察官の関与の有無についても調べる。県警の聴取に対し、捜査員はかかわりを否定しているという。

同県警によると、事情聴取されているのは、生活安全部生活保安課に所属している40歳代の巡査部長。昨年、同県内の男性に覚せい剤を数十万円で売りさばいた疑いがもたれている。

県警は、巡査部長が売ったとされる覚せい剤が、県警本部や県内各署で押収されたものではなかったか、押収した覚せい剤の管理状況や、紛失の有無などを調べている。

また、この巡査部長をはじめ、同県警の複数の警察官が暴力団関係者と飲食をともにしていたとの情報もあり、調べを進めている。

手配の主犯格の男を逮捕

2000年4月22日 13時21分
京都市内で昨年6月覚せい剤約180キロ,(末端価格67億5000万円相当)が押収された事件で石川、京都、鹿児島の3府県警の合同捜査本部は22日までに、覚せい剤取締法違反(営利目的所持)の疑いで指名手配していた住所不定、無職苗村岩三容疑者(48)を逮捕した。
苗村容疑者は覚せい剤の受け取りや運搬を計画した主犯格とみられ、合同捜査本部は事件の全容解明を急ぐ。

航空郵便でコカイン密輸

2000年4月6日 17時56分
千葉県警新東京空港署と東京税関は6日までに、航空郵便でコカイン計1.9キロ(約1億3580万円相当)を密輸しようとしたとして、麻薬取締法違反などの疑いで千葉県富里町、ペルー国籍の無職イバン・ウチダ(34)とドミニカ共和国籍の女性で無職アナ・コントレラス(25)の2容疑者を逮捕した。

内科医の元妻に無罪判決

2000年3月29日 16時58分
夫婦で覚せい剤を使用したとして、覚せい剤取締法違反の罪に問われた東京都渋谷区の内科医(52)=懲役1年8月、服役中=の元妻(50)に対し,東京地裁は29日、無罪(求刑懲役1年6月)の判決を言い渡した。判決理由で高山光明裁判官は、元妻の尿から覚せい剤が検出されたとした上で「元夫から知らないうちに覚せい剤を注入されたとする被告の供述は信用できる」と述べた。

取引の船に乗船の男逮捕

2000年3月29日 18時56分
那覇市の飲食店経営者の自宅で覚せい剤約201キロ,(末端価格約120億円)が押収された事件で、警視庁と沖縄県警などは29日南シナ海上での取引にかかわった船に乗船していたとして覚せい剤取締法違反(営利目的所持)容疑で沖縄県具志頭村港川、会社員玉城英輝容疑者(57)を逮捕した。事件の逮捕者は計7人となった。警視庁は中国大陸から運ばれた可能性もあるとみて入手ルートの特定を急ぐ。

覚せい剤密輸で無期懲役

2000年3月29日 18時58分
鹿児島県笠沙町の黒瀬海岸で過去最高の覚せい剤,約564キロが押収された事件で、覚せい剤取締法違反(密輸入)などの罪に問われた台湾籍漁船「新生号」の船員謝明強(37)ら3被告の判決公判で福岡地裁は29日、謝被告に、無期懲役、罰金800万円(求刑,無期懲役、罰金1000万円)を言い渡した。

日本のポップスター小室哲哉氏薬物乱用防止のミュージック・メッセンジャーに

2000年3月29日 by 国際連合広報センター
 3月27日(月)、ウィーンのUNDCP(国連薬物統制計画)本部を訪問中の小室氏は、薬物乱用防止のミュージック・メッセンジャーとしてUNDCPから任命されました。日本のポップスターである小室氏は、国連の薬物乱用防止キャンペーンを支援するため、彼がプロデュースした薬物撲滅テーマソングの売り上げによる収益金の一部をUNDCPに寄付することを表明しています。 キャンペーンソングのCD(曲名「Happiness × 3, Loneliness × 3」)は、中国語、英語、日本語、そしてスペイン語で収録されています。

 小室氏は27日の任命式においてUNDCPへ最初の寄付金を贈呈しました。その寄付金は国連の麻薬委員会(CND)が打ち出した薬物乱用および不正取引撲滅のための政策の実施にあてられる予定です。

 小室氏は1994年以来、1億6000万枚以上(1996年には日本市場の16%)のCD売上げを誇る作曲家、プロデューサー、および演奏者であり、これまで数多くのチャリティー・コンサートを催し、また1997年からは海外での活動も積極的に行っています。

 ウィーンでは、同時に、(財)麻薬・覚せい剤乱用防止センターから派遣された日本の「民間国連ヤング大使」が、開発途上国における民間団体の薬物乱用防止活動を支援するために、37万米ドルをUNDCPに寄贈しました。1994年以来、(財)麻薬・覚せい剤乱用防止センターは、総額300万米ドルをUNDCPに寄付しており、その結果80カ国におよぶ草の根活動が可能となっています。(この度派遣された民間国連ヤング大使6名は、昨年日本で行われた薬物乱用防止キャンペーンに参加した学生の中から選抜されています。)

 小室哲哉氏および(財)麻薬・覚せい剤乱用防止センターからの国連に対する財政支援に関する発表は、UNDCP事務局長のピノ・アルラッキ氏が訪日した本年1月24日、既に東京で行われております。

米国務省が北朝鮮の覚せい剤の生産拡大の可能性指摘

10:37p.m. JST March 05, 2000
米国務省はこのほど、2000年の「国際麻薬取り締まり戦略報告」を発表した。朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)について、覚せい剤の生産能力を拡大し、日本への主要供給地となっている疑いが強いと指摘している。
報告によると日本では200万人以上が年間推定10―14トンの覚せい剤を消費。密輸品の最大の精製地は中国とみられているが、北朝鮮関連の押収事件も多い。昨年10月、鹿児島県で押収された約600キロは、北朝鮮漁船から積み替えて持ち込まれたとの供述があったほか、昨年4月に鳥取県でも北朝鮮製の約100キロが見つかったと指摘している。
北朝鮮が国家政策として麻薬を輸出しているのかは不明としながら、報告は各地で北朝鮮外交官らが麻薬密輸で逮捕されたことなどから、国家の関与の疑いが強まったとしている。

中国、北朝鮮ルートの覚せい剤密輸入取り締まり強化へ

1:35p.m. JST March 02, 2000
警察庁は、中国や朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)ルートで密輸入されているとみられる覚せい剤の取り締まり強化など薬物乱用に関する緊急の対策をまとめ、2日、全国の警察に通達した。
対策は、密輸入取り締まり強化のほかに(1)暴力団やイラン人組織を重点対象とした密売の取り締まり強化(2)マネーロンダリング(資金洗浄)犯罪の摘発と薬物犯罪収益はく奪の徹底(3)「通信傍受法」の施行に向けた体制整備の推進、などだ。
昨年1年間に全国の警察に押収された覚せい剤は計1975.9キロと史上最高。中国や北朝鮮ルートが疑われるものが目立った。

ロック歌手が覚せい剤所持

2000年2月21日 13時51分
 警視庁世田谷署は21日までに、覚せい剤取締法違反(所持)の現行犯で人気ロックバンド「CURIO」(キュリオ)のボーカル「NOB」(ノブ)=本名・大久保光信=容疑者(26)を逮捕した。調べでは、大久保容疑者は乗用車を運転中の15日午前2時ごろ、世田谷区池尻の路上で、警察官に職務質問を受けた際、服のポケットの中に、ポリ袋に入った覚せい剤約0.5グラムを隠し持っていた疑い。

19%が薬物使用を見聞き

2000年2月19日 16時05分
覚せい剤、シンナーなどの薬物使用を周囲で見聞きしたり使用を持ち掛けられるなど「薬物汚染」が若年層に広がりつつある実態が、総理府が19日発表した「薬物乱用に関する世論調査」で浮き彫りになった。調査結果によると最近3年間に自分の周囲で「薬物を使っている人がいる」と見聞きした人は、全体では10%だったが、10代(15〜19歳)では,18,7%、20代(20〜29歳)で16.3%に上った。

昨年押収の覚せい剤、中国や北朝鮮などアジア4カ国から

5:05p.m. JST February 17, 2000
昨年1年間に全国の警察に押収された覚せい剤1975.9キロの仕出し地が中国や北朝鮮、台湾、シンガポールのアジア地区の4カ国だったことが17日、警察庁のまとめでわかった。押収量が1キロを超えた33件のうち、中国が12件、942.5キロでトップ。次いで北朝鮮が2件、664.6キロだった。仕出し地は摘発した容疑者の供述や押収した覚せい剤の微量成分分析から割り出した。17件、359キロの仕出し地は特定できていない。

島根の覚せい剤大量押収事件で、貿易会社専務を逮捕

9:34p.m. JST February 15, 2000
島根県温泉津(ゆのつ)町の港の漁船から約250キロの覚せい剤が押収された事件で、山口、福岡両県警や警視庁などの合同捜査本部は15日、山口県下関市上田中町8丁目、貿易会社専務李漢相容疑者(38)を覚せい剤取締法違反(営利目的所持)の疑いで逮捕した。この会社は事件に絡んで捜査本部の家宅捜索を受けている。李容疑者は「全く身に覚えがない」と容疑を否認しているという。
調べでは、李容疑者は下出健3容疑者(62)=東京都足立区、覚せい剤取締法違反容疑で送検=ら今回の事件で逮捕された4人と共謀し、5日未明、温泉津町の岸壁にとめた漁船栄福丸の船内に営利目的で覚せい剤約250キロを持っていた疑い。
捜査本部によると、李容疑者は覚せい剤の押収現場にはいなかったが、1月23日に栄福丸が下関港に入港後、下出容疑者と数回接触していた。4日深夜に同船が温泉津町に着いた時にも、下出容疑者が携帯電話から李容疑者に連絡した形跡があるという

北朝鮮ルートに水際強化

2000年2月12日 10時03分 共同通信社
島根県の温泉津(ゆのつ)港で、漁船栄福丸から押収された覚せい剤約250キロは、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の領海で積み込まれた疑いが強まっている。昨年、鹿児島県で押収された565キロの覚せい剤も北朝鮮沖から運び込まれた。背後には暴力団の影も。捜査当局は「北朝鮮ルート」からの流入阻止に向け、連携を強化している。

ヘロインのみ込み密輸図る

2000年2月11日 12時44分 共同通信社
 愛知県警は11日までに、ヘロインの粉末約80グラムをコンドーム約70個に小分けしてのみ込み、タイから密輸しようとしたとして、麻薬取締法違反の疑いで大阪府東大阪市の桑田登容疑者(40)を逮捕した。薬物の「のみ込み密輸」は、胃や腸内で溶け出すと中毒死する危険があるが、桑田容疑者は「薬はバンコクで入手した。関西空港では、同じ方法で2,3回密輸した」と供述している。

大麻所持の高校生逮捕

2000年2月9日 16時26分 共同通信社
静岡県警森署は9日までに、大麻取締法違反などの疑いで、同県森町の県立高校2年生(17)ら県内の17―19歳の高校生6人を逮捕した。また任意で事情を聴いた高校3年生(18)1人を書類送検する方針。調べによると、6人は昨年夏ごろから11月末にかけて、大麻草5―6グラムを所持したり譲渡した疑い。同署は吸引用のパイプや大麻草約1.6グラムを押収した。逮捕された6人は遊び仲間。

覚せい剤250キロ押収した漁船は静岡県内の漁協に所属

03:10a.m. JST February 06, 2000
島根県温泉津町(ゆのつまち)の港に接岸した漁船栄福丸の船内から覚せい剤約250キロが押収された事件で、同船は静岡県西部の漁協所属とみられることが、山口県警など合同捜査本部の調べでわかった。覚せい剤取締法違反(営利目的所持)の疑いで現行犯逮捕した男4人が乗っていたレンタカーは「練馬」ナンバーのワゴン車で、捜査本部は覚せい剤を荷揚げしたあと東京方面へ運ぼうとしたのではないかとみて調べている。
レンタカーは、逮捕された4人のうちの1人、甲斐裕樹容疑者(35)=東京都板橋区徳丸4丁目=が運転して、港に乗りつけていた。甲斐容疑者はヨットの国際レースに出場するなど、ヨットマンの世界ではよく知られた人物という。
車内には、捜査員が踏み込んだとき、覚せい剤の入ったポリ袋が6袋あった。大量の覚せい剤を積み替えなしで都内周辺に運び、目立たないように行動するため、都内ナンバーのレンタカーを使ったと捜査本部はみている。
車内からは携帯電話も1台押収された。逮捕前にこの携帯電話から発信された形跡があることから、捜査本部は栄福丸などと電話で連絡を取りながら荷揚げする港を決めていた疑いがあるとみて、発信先の特定を急ぐ。ほかにも関係者がいる可能性があるとみて調べている。

北朝鮮から搬入の可能性

2000年2月5日 22時17分 共同通信社
山口、島根両県警などが、島根県・温泉津港で漁船栄福丸から覚せい剤約250キロ(末端価格150億円)を押収、乗組員ら4人を,逮捕した事件で、栄福丸が山口県・下関港から北上を続け日本海沖の日本の領海外で別の船から覚せい剤を積み込んだとみられることが5日、合同捜査本部の調べで分かった。朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)などから持ち込まれた可能性もあるとみて、捜査を急ぐ。

漁船から覚せい剤250キロを押収、島根・温泉津町

2:19p.m. JST February 05, 2000
山口、島根両県警や門司税関(北九州市)、第7管区海上保安本部(同)などは5日未明、島根県温泉津(ゆのつ)町(まち)の港に入港した漁船栄福丸(12.9トン)の船内から発泡スチロールの箱に入った覚せい剤約250キロを押収し、乗組員ら男4人を覚せい剤取締法違反(営利目的所持)の疑いで現行犯逮捕した。捜査当局は、漁船が朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の東海岸付近で覚せい剤を取引し、国内に持ち込もうとしたとみて調べる。押収量としては過去5番目で、末端価格は150億円に上るという。1人は容疑を認めているが、3人は「覚せい剤とは知らなかった」などと否認しているという。
逮捕されたのは、東京都足立区千住桜木1丁目、下出健三(62)、神奈川県藤沢市片瀬海岸3丁目、伊藤正富(54)、群馬県高崎市剣崎町、宮下直久(48)、東京都板橋区徳丸4丁目、甲斐裕樹(35)の4容疑者。伊藤容疑者が操船し、甲斐容疑者はレンタカーに乗って港で待っていたらしい。
両県警などによると、覚せい剤取引があるとの情報から、山口県・下関港に入港中の栄福丸を警戒していたところ、1月31日早朝、出港して日本海を北上した。海上保安庁のレーダーで追尾し、北緯38度線を越え、北朝鮮の領海内に入ったことを確認していた。
日本海沿岸の島根、福岡両県警や税関、海上保安部と連絡を取りながら主な漁港で同船の入港を警戒していたところ、4日午後10時50分ごろ、温泉津町の港に入ったのを警戒中の島根県警の捜査員が見つけた。
覚せい剤は船倉内に発泡スチロール38箱に入っていた。1箱に6―8個のポリ袋に小分けされ、梱包(こんぽう)してあった。乗組員は3人。1人はレンタカーに乗って港に来ており、運び役だったと見られる。
4人は5日午前零時29分、温泉津町温泉津の町遊魚管理センター近くの岸壁にとめた栄福丸の船内に、営利の目的で覚せい剤約250キロを所持していた疑い。

覚せい剤問題が最優先課題

2000年1月27日 16時44分 共同通信社
密造や密輸の急増など、アジアで深刻化する覚せい剤問題への取り組みを協議するため、国連薬物統制計画(UNDCP)が各国の薬物対策担当者を集め、24日から東京都内で開いていた「アジア覚せい剤乱用予防対策会議」は27日、覚せい剤問題を薬物対策の最優先課題と位置付け、国際協力の推進などを各国に求める決議を採択し、閉幕した。

国連薬物統制計画(UNDCP、 本部 ウィーン)と小室哲哉氏との寄付金に関する調印式

2000年1月20日 by 国際連合広報センター
 麻薬・覚せい剤等薬物乱用は世界的に蔓延しており、とくに、次世代を担う青少年に薬物乱用が増大しており大変危惧されます。日本でも、昨年覚せい剤の押収量がほぼ2トン近くに拡大しており、史上最高記録を大きく更新して、大変な脅威となってきています。

 このような状況を克服すべく官民一体の積極的な取り組みとして、小室哲哉氏とそのグループおよびスタッフの協力により「Happiness×3、Loneliness×3」という薬物乱用防止キャンペーンソングが製作され、TM Network、フリオ・イグレシアスJr.(英語)、シーラE(スペイン語)、ウォン・リー・フォン(中国語)の四カ国語によるCDが既に発売されています。ヤング世代に人気のある小室氏からの薬物乱用防止メッセージには多大な効果が期待されます。

 また、このCDの売り上げによる収益金は、国連薬物統制計画(UNDCP)および麻薬・覚せい剤乱用防止センターに寄付される予定です。そこで小室氏と国連薬物統制計画(UNDCP)アルラッキ事務局長が覚書に調印いたします。また、例年の麻薬・覚せい剤乱用防止センターが実施している国連支援基金に関する覚書の調印も行います。

過去最高の2.2トン押収

2000年1月14日 16時34分 共同通信社
大蔵省関税局は14日、1999年に税関や警察が輸入前の水際で押収した覚せい剤や大麻など密輸不正薬物は約2.2トンとなり、過去最高だった98年の2.5倍に急増した、と発表した。件数は491件。青少年に広がり深刻化している覚せい剤などの薬物乱用問題が背景にあるとみられ、大蔵省、警察庁、外務省、海上保安庁など関係8省庁は同日、不正薬物の水際阻止で協力していくことを申し合わせた。

ネットで合成麻薬を売買

1999年11月29日 18時00分 共同通信社
厚生省近畿地区麻薬取締官事務所は29日までに、インターネットを通じて「MDMA」(通称エクスタシー)などの合成麻薬を売買したとして麻薬取締法違反の疑いで、長野市東後町の歯科医神津優容疑者(37)を逮捕。同容疑者宅からMDMA十数カプセルや幻覚作用のある麻薬「2C―B」約160錠、覚せい剤少量を押収した。

麻薬組織もハイテク集団化

1999年11月15日 16時47分【ワシントン共同】
15日付の米紙ワシントン・ポストは米情報当局などの話として、コロンビアで従来の大規模な麻薬密売組織に代わり、インターネットなどハイテクを駆使したより巧妙な少人数の新組織が多数台頭、コカイン取引の主流を担いつつあると報じた。新組織はインターネットのチャット(文字会話)などの方法で取引を行うのが特徴。

「合法ドラッグ」実は3割が違法 覚せい剤原料も

4:02p.m. JST September 11, 1999
 法律には違反せず、ダイエット効果や性的快感が高まるなどと宣伝されている「合法ドラッグ」の約3割に医薬品にしか使用できない化学物質が含まれ、薬事法に違反していることが分かった。インターネットやアダルトショップで販売されている製品を東京都立衛生研究所が調べた。5種類の違法物質が検出され、覚せい剤の原料になる物質を含む製品も多数あった。大量に飲んだり、長期に連用したりすると、呼吸まひや心臓停止の危険性があり、昨年7月には関連が疑われる死者が出たほか、今年1月に少女に飲ませて、いたずらする事件も起きている。都衛生局は違反業者に販売の中止と回収を指示しており、厚生省も実態調査に乗り出した。

 都立衛生研は1997年5月から今年1月までに、口から飲むタイプの「合法ドラッグ」64製品を購入して、その成分を調べた。この結果、21製品から、薬事法で医薬品にしか使用が認められていない化学物質が検出された。

 最も多かったのは、一定の純度を超えると、覚せい剤の原料になるエフェドリン類で、8製品に含まれていた。かぜやせき止めなどに効果がある一方、長期に大量服用すると、不安、幻覚などの精神症状や心臓停止を起こす危険がある。表示に従った量を飲むだけで、薬としての上限値の10倍の成分を摂取することになる危険な製品もあった。

 使い方を誤ると、けいれんや呼吸まひなどを起こす「ヨヒンビン」や「ピロカルピン」などの物質も見つかった。

 このほか、鼻から吸引するタイプの34製品を調べると、9割以上から狭心症の治療薬に使用される劇薬が検出された。大量に吸引したり、性的不能治療薬「バイアグラ」と一緒に使用したりすると、呼吸障害や血圧低下で死に至る危険性があるという。

 これらの製品を輸入、販売していた業者に対し、都衛生局は、薬事法違反で販売の中止と回収を指示している。しかし、新製品が次々と輸入されて若者受けしそうな名称で売買されており、対応が追いつかないのが現状だ。

 事故や事件も相次いでいる。昨年7月には「合法ドラッグ」を販売していた東京都内の会社事務所で、アルバイト女性(19)が変死体で見つかり、司法解剖の結果、薬物中毒の疑いが濃いことが分かった。警視庁などによると、この女性は「合法ドラッグ」を使用していた疑いがあり、薬物中毒に特徴的な多臓器出血を起こしていたという。

覚せい剤押収量が史上初の1トン突破

8:59p.m. JST August 06, 1999
 警察庁は6日、今年上半期(1月―6月)の薬物や生活経済関連事件の概要をまとめた。覚せい剤の押収量は1154.6キロと、史上初めて1トンを突破した。これまでの年間最多押収量だった1996年の650.8キロを大幅に上回った。香港マフィアなど国際薬物密輸組織の動きが活発化している、という。また、コンピューター・ネットワークを利用した事件や産業廃棄物事件も増加している。

 ■覚せい剤

 覚せい剤の過去の年間平均押収量は、1979年から10年間は、229.4キロ、89年から10年間は264.4キロで、今年上半期の押収量は、半年でそれらの4、5倍に当たる。

 押収量が100キロを超える事件が6事件と、個々の密輸量が大量化している。摘発した事件での押収量の歴代上位20事件のうち、7事件を今年上半期が占めた。

 船を利用した大量の覚せい剤密輸の陸揚げは、これまでは東京や横浜など関東近辺が多かったが、最近は島根県浜田港や鳥取県境港など、警戒の薄い地方港での陸揚げを計画した事件が目立った。

 中国系のマフィアが新たに日本に向けて覚せい剤の密輸入を始めたり、覚せい剤の陸揚げ役を果たすなど、国際薬物密輸組織の動きが目立つ。

 今年上半期に摘発されたコンピューター・ネットワーク利用事件は18事件、検挙者は46人。前年同期に比べて七事件、27人増えた。

 会社員がインターネットの掲示板に虚偽の広告を出し、パソコン代金名目に235万円をだまし取ったとして新潟県警に逮捕されるなど、ネットワークを利用した物品販売の詐欺事件が七事件、17人あった。ホームページ上に広告掲載して医薬品や劇物などを通信販売した薬事関係事件は四事件、11人だった。

 環境犯罪も828件、1387人で、前年同期より155事件、201人の大幅増となった。このうち廃棄物絡みの事件が816事件と大半を占める。なかでも産業廃棄物事件は158事件で541人だった。

 ダイオキシン問題で国民の関心が高い野焼き事件は、30事件。数都府県の業者が関与する広域で複雑な事件が多いのが目立ち、適正処理を装うために産業廃棄物の種類や量などを記した管理票「マニフェスト」を偽造したり、運搬車両のナンバープレートを隠すなど、摘発を逃れる手口が巧妙になっている。

欧州から新覚せい剤流入

1999年6月28日 15時48分 共同通信社
  覚せい剤の今年初めからの押収量が1トンを超えるなど薬物汚染が深刻化する中、欧州から錠剤型の覚せい剤が日本に流入、東南アジアの『黄金の三角地帯』から供給されるものに変わって新たな錠剤型の供給源になっている疑いがあることが28日、警察当局の調べで分かった。

          

  警察庁は『錠剤型は注射の跡も残らず手軽にのんで使用できるため、若者の間に一気に流行する恐れがある』と事態を重視。全国の警察に税関との連携による航空小包のチェックなど水際での警戒を指示した。

だ液一滴で麻薬を検出

1999年5月27日 15時53分 共同通信社
 英科学誌ニュー・サイエンティスト最新号によると、1滴のだ液で麻薬を使用したかどうかがすぐに分かる携帯用の麻薬検知装置が英国で開発された。この検知装置は麻薬に敏感に反応する抗体と受容体を持った膜でできている。だ液に麻薬が含まれていないと膜がピンク色になるが、麻薬を含んでいると色が変わらない仕掛け。

 検知できるのは大麻、ヘロイン、コカイン、覚せい剤など7種類の麻薬。

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