TOPIC No.2-6I 富士重工業


富士重、軽の電気自動車を公開 電池技術を駆使

2005/08/18 The Sankei Shimbun

 富士重工業は18日、高性能のリチウムイオン電池を活用した軽の電気自動車の試作車「スバル R1e」を公開するなど環境技術への取り組みについて発表した。富士重が同電池を使った軽の電気自動車を本格的に公開するのは初めてで、実用化を目指していく。

 自動車各社は低公害車の開発にしのぎを削っているが、竹中恭二(たけなか・きょうじ)社長は「家庭で一晩で充電できるようになれば、電気自動車は一定の地位を得るだろう」と述べ、ハイブリッド車や燃料電池車などの技術で先行するトヨタ自動車などに、独自の電池技術を駆使して対抗する姿勢を見せた。

 リチウムイオン電池は、富士重とNECとの合弁会社「NECラミリオンエナジー」が開発。5分間で90%の充電ができ、電池は交換せずに15万キロ以上の走行が可能という。

 また富士重は、リチウムイオン電池などを用いた独自のハイブリッド車を2007年度に試験的に市場に導入する方針も明らかにした。(共同)


自動車再編は最終コーナー=軽自動車が台風の目に

1999年12月10日 時事通信社

富士重工業が米ゼネラル・モーターズ(GM)との資本提携を発表し、日本の自動車メーカー11社のうち、外資導入が7社に達した。今年だけでも、日産自動車、日産ディーゼル工業が仏ルノーの傘下に入ったほか、三菱自動車工業はスウェーデンのボルボの資本を仰いだ。日産を巻き込んだ昨年のダイムラークライスラー誕生劇に端を発する、日本と海外の自動車メーカーの再編レースは最終コーナーを迎えている。 

GMと富士重工業が資本提携を含む包括提携を正式発表

December 10, 1999

世界最大の自動車メーカー、米ゼネラル・モーターズ(GM)と「スバル」ブランドで知られる富士重工業は10日、資本提携や技術協力などを柱とする包括提携を結んだ、と正式に発表した。また、同日、富士重工はGMが約10%出資する軽自動車最大手のスズキと約1%の株式を持ち合い、GMグループとして提携を強化すると発表した。

GMは富士重工をグループの四輪駆動や燃費効率を高める無段変速機(CVT)の開発拠点と位置づける。富士重工はGMから環境対応や高度道路交通システム(ITS)などの次世代技術を得る。

自動車業界で国際競争が高まるなか、GMを含めた3社の提携は、今後増え続ける環境対応などの研究開発投資で、グループで効率的な投資をしていくのが狙い。スズキと富士重工の提携も、部品の共通化や調達協力を推進するのが大きな目的で、GMの提案によるものという。

富士重工は来年3月、GMを引受先とする第3者割り当て増資を行う。GMの出資比率は20%で、富士重工は増資で約1400億円の資金を得て、包括提携で決めた事業協力や開発費などにつぎ込む。契約で出資比率は20%超に引き上げられない。

富士重工とスズキ、両社がそれぞれ100億円規模の株式相互保有を検討意

1999年12月10日 [東京 10日 ロイター]
 

富士重工業とスズキは、技術・生産面など幅広い分野で業務提携することで合意した、と発表した。また、両社がそれぞれ100億円規模の株式相互保有を検討することでも合意した。 今回の合意に至った理由について、両社は、国際化と競争激化が進む自動車業界のなかで、経営資源を相互に補完し、協力することで、経営の自主性を相互に保ちながら、発展していくことができると判断したため、としている。

富士重工、中間決算として過去最高益

November 09, 1999

富士重工業は9日、1999年9月中間決算(単体ベース)を発表した。売上高は前年同期比7.5%増の4484億円、経常利益が同114.5%増の409億円と、中間期としては、いずれも過去最高となった。軽自動車が下支えしたほか、北米や欧州向けのレジャー用車が好調だった。

経常利益が大幅に増えたのは、NTTドコモ株を売却、その売却益119億円を計上したため。この利益を生かし、販売会社の株式評価損や不動産子会社の保有地の地価の目減り分などの処理に283億円を超す特別損失を計上し、最終利益は96億円(前年比8.7%増)にとどまった。

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