TOPIC No.2-48 西村真悟の核武装発言

01.99/10/28 <記者の目>西村発言が問いかけるもの
02.「空気」に挑んだドン・キホーテ西村真悟に期待する by正論2000年01月
03.西村真悟の時事通信
04.小沢も期待!自由党の西村真悟 by2ちゃんねる
05.西村塾─日本再興のため行動する青年集団─
家族会・救う会訪米団に西村真悟衆議院議員も同行2003年02月18日

西村氏の弁護士懲戒を請求

1999年12月20日 14時51分 共同通信社
 横山ノック大阪府知事を訴えたセクハラ訴訟の原告側弁護団長の石田法子弁護士らは20日、弁護士でもある自由党の西村真悟前防衛政務次官の懲戒を大阪弁護士会に申し立てた。西村氏は強姦を例えにした核武装発言で政務次官を辞任。申立書は、西村氏の発言が女性を蔑視、差別するものだとした上で、個人の尊重や法の下の平等を規定した憲法を守る弁護士の使命と相いれないと指摘している。

西村氏全面支援取りやめ

1999年11月29日 16時18分 共同通信社
 化学、サービス関係などの労組でつくるCSG連合(河内山大作会長)は29日までに核武装発言で防衛政務次官を更迭された自由党の西村真悟衆院議員について「国民に疑念を抱かせた。一定のけじめを付けざるを得ない」として、選挙で全面支援する「組織内議員」から外す方針を決めた。来年1月の中央委員会で正式決定する。

「核武装論議は容認の姿勢」 西村問題で民主・鳩山代表

8:52p.m. JST October 27, 1999
 民主党の鳩山由紀夫代表は27日、東京都内で講演し、核武装をめぐる発言で辞任した西村真悟前防衛政務次官の問題に絡んで「核武装してもいいかどうかを国会で検討したらどうかと言った瞬間にクビを切られるとなると、国会で核をもつべきかどうかなんて議論がなされなくなる。議題に乗せることすらしてはいけないという発想もいかがなものか」と述べ、核武装の是非を国会で冷静に議論すること自体は容認する考えを示した。

西村前防衛政務次官の問題で小沢党首が陳謝

6:57p.m. JST October 26, 1999
 自由党の小沢一郎党首は26日の政府与党連絡会議で、同党の西村真悟氏が核武装検討発言で防衛政務次官を辞任したことについて、「せっかく任命して頂いたのに誠に申し訳ない事態になった。たいへん不用意な発言で、ご迷惑をおかけした。おわび申し上げたい」と陳謝した。

西村氏、講演を中止

1999年10月25日 14時37分 共同通信社
 核武装発言で防衛政務次官を辞任した、西村真悟衆院議員(自由党)は、25日昼に予定していた日本外国特派員協会での講演を直前になって中止した。首相サイドは、同協会で西村氏が持論を述べた場合、国際問題になる恐れがあるとの懸念から、西村氏が講演を自粛するよう、自由党側に配慮を求めていた。

小渕首相、西村前次官の女性べっ視発言「極めて不適切」

9:17p.m. JST October 22, 1999
 小渕恵三首相は22日の朝日新聞などのインタビューで、西村真悟前防衛政務次官が週刊誌の対談で「強姦(ごうかん)」という言葉を再三使って安全保障について語ったことについて「たとえとしても論外の表現。極めて不適切だ」と述べ、「改めて国民の皆さんに深くおわび申し上げる」と陳謝した。

公明党が西村前次官発言問題で首相官邸に要望

9:36p.m. JST October 22, 1999
 公明党の浜四津敏子代表代行は22日、松谷蒼一郎官房副長官を首相官邸に訪ね、自由党の西村真悟氏が防衛政務次官を辞任したのを受けて、平和や女性の人権などへの取り組みを強めるよう求める首相あての要望書を手渡した。要望書は(1)西村氏の発言は平和憲法の理念に反し、国際社会の信頼を裏切る(2)西村氏が集団的自衛権の問題を「強姦(ごうかん)」という言葉で例えたのは、女性の人権を侵害するものだ――と批判している。

西村前次官の「強姦」発言に女性議員らの批判おさまらず

11:24p.m. JST October 21, 1999
 週刊誌での核武装をめぐる発言で辞任した西村真悟前防衛政務次官に対して、女性の国会議員らの間に反発が高まっている。西村氏が「強姦(ごうかん)しても何も罰せられんのやったらオレらみんな強姦魔になってる」などと、再三にわたって強姦を例にあげながら安全保障問題を語ったことから、女性差別の点でも問題化している。民主、社民両党の女性議員らは21日、それぞれ首相官邸で青木幹雄官房長官に抗議し、「西村氏の辞任で済む話ではない」(清水澄子社民党副党首)などと政府の対応をただした。小渕恵三首相は臨時国会でこの問題に対する見解を示す方針を明らかにしたが、与党内でも女性議員らの批判が広がっている。

 清水氏「西村氏の発言は女性べっ視だ。セクハラ(性的いやがらせ)問題について、首相も官房長官も発言しないのはなぜか」

  青木氏「論外なので、ふれなかった」

 清水氏「首相は男女共同参画推進本部長、官房長官は担当大臣だ。発言しないと女性への侮辱を容認したことになる」

 清水氏ら社民党議員は21日、青木氏に対して、政府の見解を示すよう迫った。

 民主党もネクストキャビネット(影の内閣)の「男女共同参画・人権・総務」担当大臣の千葉景子氏らが青木氏を訪ね、「人権感覚の欠如、女性べっ視の不適切極まりない発言に強い憤りを禁じえない」などと抗議した。

自由党の小沢党首「西村氏の核武装発言は不適切」

7:52p.m. JST October 21, 1999
 自由党の小沢一郎党首は21日、CS放送朝日ニュースターのインタビューで、同党の西村真悟代議士が「核武装検討論」を展開、防衛政務次官を辞任したことについて、「立場上不適切な発言があったということで、政策論争の中身の問題は別として責任を取ったということだ」と述べ、辞任はやむを得ないとの考えを明らかにした。ただ、「タブーとされている問題に政治家が一言でも触れると『責任をとれ』という風潮はおかしい」とも語った。

 一方、小沢氏自身が核武装や「自主防衛」論をどう考えるかについては、「私の持論を言えば、日本の核武装には反対だ。自由党は、自分で軍備、防衛をすべてやるという考え方はとっていない。世界みんなで協力して秩序、平和を守ろうという憲法の理念に基づいた考え方だ」と説明した。

「日本国民は核武装考えず」 中国大使に亀井政調会長

9:03p.m. JST October 20, 1999
 自民党の亀井静香政調会長は20日、中国の陳健駐日大使と同党本部で会談した。陳大使が西村真悟前防衛政務次官の核武装検討発言に触れたのに対し、亀井氏は「核武装すべきだと考えている日本国民は、私を含めほとんどいない」と述べ、非核三原則を堅持する政府の方針に変わりがないことを強調した。

辞任理由は「国防政策に停滞招いた」 西村前次官が会見

9:02p.m. JST October 20, 1999
 西村真悟・前防衛政務次官は20日、小渕恵三首相に辞表を提出した後、防衛庁で記者会見し、「対談記事での問題提起を起点とする事態で、国防政策にこれ以上停滞を招くことがあってはならないと判断した」と辞任の理由を説明した。対談の内容については、「極めて不適切な発言が多かったのを反省している」としながらも、核武装をめぐって国会で議論すべきなどとしたことは持論であり、今後とも国会などの場で提起していく考えを強調した。

 西村氏は発言が表面化してすぐに更迭の動きが出たことについて、「対談記事の問題提起をきっかけに、議論が巻き起こるのではなく非難が中心だった。問題提起したことが悪いと言われれば、議論自体が成り立たない」と反論。さらに、「議論を呼びかけるのを問題発言とするのは、これから国会が変わる中で、検討すべきマスコミの問題だ」とも述べ、報道のあり方を批判した。

 核武装を検討すべきだとする持論については、「インド、パキスタン両国は広島、長崎のようにならないために核兵器を保有したと言っている。国会でも核抑止力がどういう役割を果たしているか議論してしかるべきだ」と説明した。しかし、「将来、日本が核兵器を保有すべきだと考えるのか」との質問には、「難しい問題で、議論する前に結論を言うわけにはいかない」と明言を避けた。

西村防衛次官が辞任 小渕首相が国民におわび

8:47p.m. JST October 20, 1999
 小渕恵三首相は20日、西村真悟防衛政務次官(自由党)が週刊誌の対談記事で「日本も核武装したほうがええかもわからんということも国会で検討せなアカンな」などと発言したことの責任をとって提出した辞表を受理した。首相は同日夕、青木幹雄官房長官を通じて国民向けの談話を発表。自ら主導した今回の政務次官人事について「十分意を用いたつもりだったが、このような事態になり誠に遺憾だ。国民の皆さんに深くおわびを申し上げる」と陳謝した。

 発足間もない自自公連立政権が、西村氏の発言によってつまずいた格好で、首相としては政権の態勢立て直しを迫られる。民主党など野党側は、29日からの臨時国会で西村氏の発言に代表される自自公連立の体質を追及する構えだ。

 談話の中で首相は、非核三原則について「国是として堅持してきた。今後ともその立場に変わりはないことを改めて明らかにしておきたい」と強調。「今後、内閣が一致結束して山積する重要課題に対応し、国民の負託にこたえていくことが私のなすべきことだと厳しく考えている」と述べている。

 西村氏の辞表は瓦力防衛庁長官を通じて首相に提出された。青木官房長官によると、西村氏は辞任の理由について「発言が適切さを欠き、政府に多大な迷惑をかけた」としているという。西村氏の辞任を受けて、小渕首相は自由党の小沢一郎党首と電話で協議し、防衛政務次官の後任に同じ自由党の西川太一郎衆院議員の任命を決め、持ち回り閣議で決定した。

「プレイボーイ」誌対談での西村氏の発言要旨

00:09a.m. JST October 20, 1999

 西村真悟防衛政務次官の「週刊プレイボーイ」誌上での主な発言は以下の通り。かっこの中は、対談相手の大川豊氏(タレント)の発言。

 政治家としてのライフワークは国軍の創設ですわ。(自衛隊じゃなくて国軍)もちろんそうです。(地球防衛軍というのはどうですか)そら、オモロイ。全世界への展開。「大東亜共栄圏、八紘一宇(はっこういちう)を地球に広げる」や。ボクは民族主義者やけど、民族主義者でなかったら政治家の資格はないと思ってるからな。

 (今の政治家は特に防衛問題で歯切れが悪いですよね)「攻撃的兵器は持たない」とかね。攻撃的でない兵器ってなんだ? 水鉄砲かっちゅうねん。

 (国会でも今までどおりの発言で答弁するつもりですか。例えば「自衛隊は軍隊である」とか)ボクの意見を聞かれたらね。政府としての見解以外に、政務次官たるオレの意見も聞きたいんやったら言うたろうやないけ。

 (北朝鮮=朝鮮民主主義人民共和国=の不審船に対して国がとった行動について「2隻の船を花火を上げてお見送りしたようなもの」と発言してましたけど、また来たら、次官としてどうするおつもりですか)今の段階では海上警備行動の発令でしょう。でも、今度はホンマにやる。ホンマに撃って、そんで撃沈する。

 (パキスタンのクーデターでインドとパキスタンの間で核戦争の危機が叫ばれてますが、やっぱり危険な状態なんですか)いや、核を両方が持った以上、核戦争は起きません。核を持たないところがいちばん危険なんだ。日本がいちばん危ない。日本も核武装したほうがええかもわからんということも国会で検討せなアカンな。

 (政務次官である西村さんが国会で発言するんですか)個人的見解としてね。核とは「抑止力」なんですよ。強姦(ごうかん)してもなんにも罰せられんのやったら、オレらみんな強姦魔になってるやん。けど、罰の抑止力があるからそうならない。

 周辺諸国が日本の大都市に中距離弾道ミサイルの照準を合わせておるのであれば、我々はいかにすべきなのかということを国会で論議する時期に日本もきているんです。
(社民党がまた「いつかきた道」って言うんじゃないですか)まあ、アホですわ、あんなもん。何を言うとんねんと。

西村真悟・防衛政務次官の核武装発言に波紋

10:43p.m. JST October 19, 1999
 自由党の西村真悟防衛政務次官が週刊誌で核武装論を展開したことに対して政府・与党幹部は19日、苦々しい思いを明かした。タカ派の論客西村氏は、政府の懸念を押し切って尖閣諸島に上陸したこともある「要注意人物」(首相側近)。次の臨時国会からは閣僚とともに政務次官が役人にかわって答弁に立ち、その重みが増そうという矢先の発言。野党側は一斉に西村氏の更迭を求め、小渕恵三首相の責任を追及する構え。

 西村発言を知らされると、瓦力防衛庁長官は顔をくもらせた。そのころ、西村氏は地元大阪に向かっていた。長官が陳情などの合間を縫って電話で西村氏とやっと連絡がとれたのは夕方だった。

 <瓦長官> 「政府見解と異なる個人的見解を述べるのは好ましくない。発言には十分注意してほしい」

 <西村氏> 「(雑誌の)取材者から個人的見解ではどうかと、再三再四聞かれ、自分としての考えを言わざるをえなかった。適切ではなかった」

 西村氏は故西村栄一・元民社党委員長の子息。弁護士を経て、1993年の総選挙で民社党公認で初当選。新進党を経て、98年から自由党に参加した。

 95年には、新進党の「正しい歴史を伝える国会議員連盟」事務局長として極東軍事裁判を批判し、戦後50年の国会決議に反対した。97年5月には中国も領有権を主張している尖閣諸島・魚釣島に上陸。

 「直接会って話を聞かないうちは、何とも言えません」

 青木幹雄官房長官は19日、西村発言についてコメントを求める記者団にそう繰り返した。

 青木氏は防衛庁の守屋武昌官房長を首相官邸に呼んで事情を聴いた後、急きょ自民党の森喜朗幹事長とも対応を協議した。

 自由党は「野党が国会で追及してきても、もちろん西村氏を守る」(幹部)と、いまのところ強気の構え。たまたま大阪出張中の小沢一郎党首も西村氏と意見交換。「辞めなければいけないような問題ではない」というのが自由党の認識だ。

 野党各党は西村発言を強く批判、西村氏の更迭を求めるとともに、西村氏を任命した首相の責任を問う構えだ。

 民主党の鳩山由紀夫代表は「核武装というのは国威発揚至上主義で、信じられない議論」と批判。「こういう発言を繰り返している人を任命した小渕首相の姿勢が問われる」として首相の責任問題にも触れた。民主党は、防衛庁の汚職事件をめぐって閉会中審査を求めている衆院の安全保障委員会の開会を改めて要求して、西村氏の考えをただす方針だ。

 共産党の志位和夫書記局長は記者会見で「政府の責任ある立場の人が非核3原則の国是に反することを発言するのは許されない。罷免を要求する」。「1番物騒な人にピストルを渡したようなもの。任命責任の問題だ」とも語り、首相を強く批判した。

「日本の核武装、国会で検討も」防衛政務次官が雑誌で

7:44p.m. JST October 19, 1999
 西村真悟防衛政務次官(自由党)は19日発売の週刊プレイボーイ誌の対談で、インド、パキスタン両国の核保有に関連して、個人的見解と断りつつも「日本も核武装したほうがええかもわからんということも国会で検討せなアカンな」と述べ、核武装をめぐり国会で議論すべきだとの考えを示した。日本は核兵器を「持たず、作らず、持ち込ませず」という非核三原則を国是としており、個人的見解とはいえ国会で野党側の追及を受けるなど政治問題化するのは必至だ。 対談記事によれば、「核とは『抑止力』なんですよ。強姦(ごうかん)してもなんにも罰せられんのやったら、オレらみんな強姦魔になってるやん。けど罰の抑止力があるからそうならない。周辺諸国が日本の大都市に中距離弾道ミサイルの照準を合わせておるのであれば、我々はいかにすべきなのかということを国会で論議する時期に日本もきているんです」とも発言している。

  西村氏は19日午後、朝日新聞の取材に対し、「現に核の抑止力は確かにあるので、広島、長崎に続き、3度目の核が日本に落ちないようにするため、核に真正面から取り組んだ議論が必要だという趣旨で申し上げた」と語った。西村次官は自由党内でもタカ派の論客として知られ、97年には日中両国間で領有権問題のくすぶる尖閣諸島に上陸するなど大胆な言動で幾度となく波紋を呼んできた。

西村次官発言受け「日本は慎重な態度を」と中国外務省

7:13p.m. JST October 19, 1999
 中国外務省の章啓月副報道局長は19日の記者会見で、西村真悟防衛政務次官が雑誌上で示した日本の核武装に関する見解についての質問に対し、「(西村氏の)発言を見ていない」と断ったうえで、「日本は歴史的原因から、対外的な防衛政策では慎重な態度を取るべきであり、平和発展の道を堅持し続けるべきだ」と述べた。

 日本の核武装に対する中国の潜在的な警戒感は小さくない。18日付の人民解放軍機関紙「解放軍報」は茨城県東海村の臨界事故に関する特集記事を掲載。この中で日本の非核三原則を紹介しつつ、「日本が核の平和的開発という名のもとに、軍事的な核技術研究を進める可能性は排除できない」と論じている。西村次官の発言は、こうした中国の警戒感を刺激するのは間違いない。

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