TOPIC No.2-31O 中国国産/小型ジェット旅客機ARJ21/大型航空機開発

01. ARJ21 byフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
02. 中国初の「国産ジェット機ARJ21」、いよいよ製作 (2007年06月29日) Record China
03. 中国の大型航空機開発が困難を克服してスタート(北京週報)

中国航空、10年間で自主ブランドARJ21飛行機500機受注見込み

2008/05/09 China Press

 中国航空工業第一グループ傘下初の完全自主知的財産権、つまり自主ブランドとなる飛行機―ARJ21がこれまでに71機の受注を獲得したとのこと。同社の予測では、将来10年間で受注が500機に達する見込み。

 同グループ副総経理の胡問鳴氏によると、同社がターゲットとする市場はインド、インドネシア、そしてマレーシアとのこと。

 また、中国航空工業第一グループ傘下の子会社3社が中国証券監督委員会にA株市場への上場申請を提出しており、年末にも上場が可能だという。(China Press 編集部:蔡浪)

大型旅客機メーカーが上海に11日誕生

2008/05/08 FujiSankei Business i.

 中国紙、上海証券報は7日、中国が設立準備を進めていた大型旅客機メーカー「中国商用飛行機」が11日に上海市で発足すると伝えた。中国の複数の航空関連企業が協力し、将来は約2000人が開発に従事するという。中国は国産技術で開発した中小型ジェット旅客機「ARJ21」の生産を既に開始。米ボーイングや欧州のエアバスに対抗するため、大型旅客機の開発を本格化する方針を明らかにしていた。(上海 共同)

大型機メーカー11日発足 中国

2008.05.07 MSN産経新聞

 【上海=共同】中国紙、上海証券報は7日、中国が設立準備を進めていた大型旅客機メーカー「中国商用飛行機」が11日に上海市で発足すると伝えた。中国の複数の航空関連企業が協力し、将来は約2000人が開発に従事するという。

 中国は国産技術で開発した中小型ジェット旅客機「ARJ21」の生産を既に開始。米ボーイングや欧州のエアバスに対抗するため、大型旅客機の開発を本格化する方針を明らかにしていた。

中国初の国産ジェット旅客機「ARJ21-700」の製造開発、順調に進行

2008/04/09 マイコミジャ−ナル 湯木進悟

 米Alcoaは、中国航空工業第一集団公司(AVIC I: Aviation Industry Corporation I)が製造開発を進めるジェット旅客機「ARJ21-700」への技術協力などが、順調に進んでいることを明らかにした。

 ARJ21-700は、最大搭乗者数90名となり、国内地方航空路線に就航予定。来年中の商用運行開始が目指される。

 Alcoaは、ARJ21-700の機体、エンジン、機内装備向けに、高い信頼性などが求められる精密鋳造品の提供を行っているという。同社副社長のHelmut Wieser氏は「中国製の新たなジェット旅客機のパフォーマンスニーズに応える上で、当社の精密鋳造品が果たしている役割は大きく、推奨部品を決定する上でも、AVIC Iとの共同開発体制が取られてきた」とコメントしている。

中国に大型旅客機メーカー 市場参入は10〜20年後?

2008/03/08 FujiSankei Business i.

 上海航空工業局当局者は6日、中国政府の承認を受けて、近く上海市に大型旅客機メーカーが設立されることを明らかにした。新華社が伝えた。座席数150以上の旅客機を開発、生産する計画だが、米ボーイングや欧州のエアバスに対抗して市場参入するまで10〜20年かかる見通しとしている。

 同工業局の金興明局長によると、新会社は中国政府の主導で上海市と国内の国有航空機メーカー、他の国有企業が共同出資して設立。機体の設計、組み立て、航空会社への売り込みなどを行う。

 中国は昨年12月、国産技術で開発した中小型ジェット旅客機「ARJ21」(座席数78〜105席)の1号機を生産。すでに国内の航空会社から受注しているが、大型機は「ボーイングなどに比べ(技術的に)大きな差があり、短期間での実用化は大きな試練」(国内メーカー幹部)という。

 中国では急速な経済発展とともに航空機需要も大幅に伸びており、国内航空大手の中国南方航空幹部は、今後10年間で150席以上の旅客機が新たに1800機ほど必要になる見通しとしている。(北京 共同)

中国製コミューター機「ARJ-21」がラインオフ

2007年12月22日「人民網日本語版」

中国が知的財産権を所有する初のジェットコミューター機「ARJ21-700」が21日、中国航空工業第一集団公司の上海工場で最初の1機の組立てを終え、ラインオフした。

同機は同公司が開発した最新型コミューター機で、一列に5シートが並ぶゆったりしたタイプの70〜110人乗り。タービンエンジンを搭載し、一度の飛行可能距離は3700キロ、高温や高原など特殊な気候・地形条件下でも障害なく飛行することができる。

同機にはすでに171機分の発注があるなど十分な市場競争力を示しており、好調な販売が期待される。(編集ID)

国産ジェット旅客機が完成 中国初、来年試験飛行

2007年12月21日 中国新聞ニュース

 【上海21日共同】中国が初めて国産技術で開発した中小型ジェット旅客機「ARJ21」(中国語名・翔鳳)1号機の機体組み立てが完了し、21日、上海市内の工場で曽培炎副首相らが出席して祝賀式典が開かれた。来年3月から試験飛行を始める予定。

 ARJ21は2機種あり、座席数は78−105席。中国の航空機関連メーカーが共同で設立した企業が開発したが、エンジンは米国製を使うなど主要部品を海外から調達しているという。

 2009年後半から就航する見通し。既に中国国内の航空会社などから約170機の注文を受けているほか、ラオスの航空会社も購入の意向を示している。

 販売価格は明らかにされていないが、21日付の中国紙、第一財経日報は、予想価格は2700万−2900万ドル(約30億−32億円)と伝えた。

国産ARJ21機、12月21日完成、来年3月にテスト飛行

2007年12月11日 「チャイナネット」

11日、中航商用飛行機有限会社は、わが国の新型国産飛行機ARJ21が12月21日に完成することを公表した。これはわが国初の自主的知的財産権を持つ新型小型旅客機である。

計画では、このARJ21機は今年末までに組み立てを終え、来年3月にテスト飛行することになっている。2009年第3四半期に航空許可を得て、最初の使用社である山東航空会社に渡す。2009年審査決定作業が全部終わったら、ARJ21は大量生産の段階に入る。伝えられるところによると、目下のところ、70機のARJ21の注文が入っている。

ARJ21 中国製旅客機

2007/09/25 ダイエイ インターナショナル株式会社 Daiei-International.com

ARJ21-700 中国が開発生産する旅客機 /78人乗り(2クラス)/ 90人乗り(全席エコノミー)/ 航続距離 3,700KM/ 最大離陸重量 43.5トン

上海でプロトタイプ機が製造されている、プロトタイプ機は年内にロールアウト予定 (Avic I Commercial Aircraft Corp, 前Shanghai Aircraft Mafg factory)中国航空工業第一集団公司の工場ではMD-80,90シリーズを製造している

来年3月より14ヶ月のフライトテスト後、2009年7月に中国型式証明取得を予定

2009年に3機/ 2010年に14機/ 2011年に30機を生産予定

ARJ21-900は-700の運航開始後に 開発を進め 国際市場をターゲットにしている

性能も-700より高める 90人ー105人乗りを予定

座席あたりの重量を15%程度軽減 ARJ21-700=321kg/seat/ ARJ21-900=273kg/seat

航空機の開発には欧米の企業(P&WC, Honeywell, Parker, GE, Rockwell Collins等)が参加しており、三菱 MRJ90LRは ARJ21と同等のスペックである、86人乗り/ 航続距離 3,32km/ 座席あたり重量 290kg/seat

国産機「ARJ21」 年末までに80機受注へ

2007年09月21日「人民網日本語版」

コミューター機「ARJ21」プロジェクトを請負う中航商用飛機(飛行機)有限公司の関係責任者によると、同機には現時点で71機の注文が寄せられており、年内までに更に受注が増える可能性が高く、累計で80機が受注できそうであることを発表した。「新華網」が伝えた。

初めてとなる海外からの受注可能性も高まっている。中国航空工業第一集団公司は7月2日、ラオスの航空会社と同機の購買の覚書に調印しており、現在は具体的な内容の商談が進んでいる。

同機は来年3月には初飛行が予定されている。2009年の第3四半期までには就航許可証が獲得できる見込みで、その後、最初のユーザーである山東航空公司に納品を開始する。09年の審査業務が完了後、同機の大量生産を開始する。(編集WM)

【CRI】中国国産の大型航空機開発がスタート

2007/08/03 中国情報局

 中国初の自主的知的所有権をもつ新たなローカル線旅客機−ARJ21旅客機が最後の組み立て段階に入った。これで中国国産の大型航空機の開発がスタートした。

 昨年、大型航空機プロジェクトが「国家中長期科学技術発展計画要綱」に盛り込まれ、国務院はすでにこのプロジェクトの開発を承認している。

 専門家によると、「大型航空機の開発は中国が航空大国から航空強国に向かう現実的な選択である。中国の旅客輸送と貨物輸送の総量は2005年には、世界第2位となった。この巨大な市場が中国の民間航空機が産業として発展する重要な契機である」と見られている。

自主開発ジェット旅客機に初の海外受注か、ラオス航空から打診―中国

2007年07月31日 Record China YAHOO!ニュース

 2007年7月31日、ラオス航空が中国の国産ジェット旅客機ARJ21の購入を打診していることが明らかとなった。人民日報が伝えた。

 ARJ21は中国初となる国産ジェット旅客機。2008年にも完成の見込みだ。一機あたりの値段は3050万ドル(約37億円)と推定されている。国内の航空各社から70機の先行発注を受けていたが、2機の購入を希望するラオス航空と合意に達すれば、初の海外航空会社との契約になる。【その他の写真はこちら

 ARJ21の損益分岐点は250機と想定されており、今後、開発メーカーは国際市場での売り込みを図っていく方針だ。(翻訳・編集/KT)

上海製造の国産旅客機、海外からの受注に成功

2007年07月24日 エクスプロア上海

 上海で開発が進められている中国国産の支線向けジェット旅客機ARJ21型機が、ラオス航空からの受注に成功した。海外の航空会社が導入するのは初めて。

 製造を担当している中国航空工業第一集団公司がメディアに明らかにしたところによると、これまでに上海航空などから71機の受注があるという。採算ラインは250機ほどと見られており、これからも市場開拓に力を入れるようだ。

 計画では2007年3月に初飛行し、2009年9月に山東航空に納入される予定だ。

 中国発の国産で開発したジェット旅客機だけに、注目度が高い。

米国貿易開発局、中国航空業界育成・開発に169万ドル援助

2007年07月11日 IB Times

 米国貿易開発局は9日、シアトルで中国・米国間の互恵貿易と提携推進のために169万ドルの資金援助を行い、引き続き中国・米国航空提携プロジェクトを後押しすると発表した。 

 米国貿易開発局は声明の中で、この資金を中国民間航空の上級マネージメント層育成とより大きな地域航空交通量管理システムの開発に充てる。また、中国航空市場の構造評価や地域で伸び続ける航空需要に関する研究に利用するとしている。さらに、この資金援助は米国・中国政府と航空業界が、技術や政策、経済面での提携を促進させるために重要なものであると指摘している。

 この資金援助の調印式はシアトルのボーイング社上級マネージメント発展育成センターで行われた。中国民用航空総局の楊元元局長と米国貿易開発局のZak事務局長はそれぞれ両政府を代表して協議書に署名した。

 Zak事務局長は調印式の席上「米国・中国航空プロジェクトは、すでに米国貿易開発局が提供する対外援助のシンボルとなっており、両国はこの重要分野での提携のために基盤を築いた」と述べた。(日中経済通信)

上海で製造の国産旅客機ARJ21型機、主翼など主要部品の取り付け

2007年06月29日 エクスプロア上海

 中国が国産で開発している小型旅客機、ARJ21型機の大型部品の組み立て工程が、6月28日から行われ、いよいよ電気系統などのぎ装工程に入ることになる。

 上海飛機製造廠で行われた今回の作業で、2008年3月初飛行に向けて一歩近づいたことになる。これまでARJ21型機に対して、国内で71機の注文が入っており、2007年度中に海外からの注文も獲得したいとしている。

 エンジンは欧米のエンジンメーカーのものを採用している一方で、価格を20%安く抑えているという。地方都市を結ぶ支線用の航空機として、中国の空を舞う日も近い。

中国の国産ジェット機「ARJ21」組み立て完了、ローカル線用に年内就航へ―上海市

2007年06月29日 Record China Yahoo!ニュース

 2007年6月28日、上海飛機(航空機)製造工場で「ARJ21」ジェット機の組み立てが完了。その勇姿が公開された。

 「ARJ21」は、中国が初めて独自に知的財産権を有するターボファンエンジン搭載のコミューター機で、ローカル線用のジェット機。【その他の写真はこちら

 今年3月30日に、航空機製造過程でもっとも重要だといわれる組み立て作業を開始。関係者の予想を大幅に上回るスピードで作業は進み、この日の公開となった。計画では、「ARJ21」の初就航は今年末を予定している。(翻訳・編集/本郷智子)

中国が自主開発の「ARJ21」2008年に初飛行へ

2007年06月25日 Livedoorニュース

 新華社天津:中国が初めて自主開発する新型のリージョナルジェット機「ARJ21」が、2008年に初飛行を迎えることとなった。

 中国民航大学と中国航空工業第一集団公司・第一飛機設計研究院は先ごろ、全面的な協力枠組協定を締結した。双方は今後、航空分野で全面的な協力を展開し、中国が独自の知的財産権を持つ「ARJ21-700」航空機の研究開発を共同で進める。国の大型旅客機開発プロジェクトのため、技術と人材を整える。

 中国一航第一飛機設計研究院は現在、中国の民間航空産業における一大プロジェクト「ARJ21」ジェット機などの研究開発を請け負っている。「ARJ21」は中国初の、完全に独自の知的財産権を持つ新型のリージョナルジェット機。08年に初飛行、09年には発注者に引き渡され使用が開始される見込み。【翻訳編集:JCBB(F.Y)/G-SEARCH】

国産大型機の開発開始近づく 組み立ては上海で

2007年03月31日 「人民網日本語版」

国防科学工業技術委員会の張雲川主任は上海で30日、中国の新型コミューター機「ARJ21」の組み立て式に出席し、その席上で、「中国の大型航空機開発プロジェクトが近くスタートし、約10年をかけてサンプル機を開発する予定」と明らかにした。上海は今後、中国の大型機組み立て基地になる可能性がでてきた。「新華網」が伝えた。

中国が独自の知的財産権を持つ新型コミューター・ジェット機「ARJ21」は30日、上海航空機製造工場で組み立てが始まった。1機目は今年末までに完成する見込み。

今年2月26日、国務院常務会議は「大型航空機の研究製造・重大科学技術専門プロジェクト」の正式な立ち上げを認可した。中国の近年の民用航空機開発は「支線を先に、幹線を後に」という発展路線を確定した。つまり、小型のコミューター機をまず発展させ、次に大型機を開発するという計画だ。

中国航空工業第一集団公司・科学技術発展部の張聚恩部長はインタビューで、「将来的に中国の大型機開発が成功するまでの過程で、ARJ21の発展は重要な基礎になる。技術的サポートや市場販売のノーハウを全面的に提供してくれるだろう」と語っている。

▽大型航空機とは

大型航空機とは離陸重量100トン以上の輸送航空機と、150席以上の幹線用旅客機を指す。中国では150席以上の旅客機を「大型航空機」、100席以下のものを「コミューター機」と呼んでいる。国際的な慣例では300席以上の旅客機を「大型旅客機」と呼ぶ。(編集ID)

中国で初めての国産支線用ジェット旅客機、上海で組み立てが始まる

2007年03月29日 エクスプロア上海

 3月30日より、上海で中国で初めての国産支線用ジェット旅客機、ARJ21の組み立てが始まる。中国が知的財産権を持つ飛行機として2008年3月に初飛行が行われる予定。中国航空工業第一集団の関係者によれば、このARJ21の技術をもとに、さらに大きなジェット旅客機の製造を目指すことを表明している。 

 上海では、閔行区の紫竹園、大場、浦東新区などで生産基地が設置され、大型航空機開発のための産業を立ち上げていく。

中国、大型ジェット旅客機の自主開発に着手

2007/03/21 Iza

 19日付の英紙フィナンシャル・タイムズ(アジア版)によると、中国国務院(中央政府)は、大型ジェット旅客機の自主開発プロジェクトへの着手を承認した。2020年の完成をめざし、米ボーイングと欧州のエアバスの2大航空機メーカーに挑戦する。中国は初の月探査衛星「嫦娥(月に住む仙女)1号」を今年9月にも打ち上げる計画も進めている。一方、航空宇宙分野で独自技術開発を急ぐ中国に対し、国際社会は軍事転用への懸念から注視している。(河崎真澄)

 ■「200人乗り」想定

 大型ジェット旅客機の自主開発は中長期の科学技術発展計画の一環といい、国務院はプロジェクト開始にあたり、航空機開発のための国有会社を設立。日米欧など重工業メーカーからの国際協力も取り入れながら、最新技術を自主開発する。

 中国は自主開発の中型ジェット旅客機「ARJ21」(60〜70人乗り)の最終組み立てに入る計画で、09年中に国内航空会社に引き渡す予定。国務院では「中国は大型ジェット機開発の基礎は備えている」としている。

 大型ジェット旅客機の開発に関し、核心部分となるエンジンがめざしている性能など詳細は不明だが、開発する大型ジェット機は200人乗り規模を想定しているとの情報がある。国内のほかに東南アジア路線などへの就航が有力視される。

 航空宇宙分野での自主開発で、中国共産党の機関紙、人民日報は、宇宙探査計画について国防科学技術工業委員会の張雲川主任(閣僚級)の発言として、月探査衛星の計画を伝えた。今年9月にも同衛星「嫦娥1号」を打ちあげ、月に関する3次元の地図作製や月面の物質の組成や、地球と月の間の宇宙空間の環境を調べるという。また、12年には無人探査機を打ち上げ、月面着陸を実現するほか、17年には月面の岩石などのサンプルを採取し、持ち帰る計画だ。

 08年に打ち上げられる計画の有人宇宙船「神舟7号」には3人の飛行士が搭乗。初の宇宙遊泳を行うほか、同7号は最終的に「神舟9号」とドッキング。適当な規模の宇宙ステーションを建設することになっている。

 ■衛星攻撃兵器「正当な実験」

 こうした一連の航空宇宙開発は、中国にとって総合的な技術力と競争力の向上になるが、軍事技術転用が当初から狙いに盛りこまれているとの見方もあり、国際社会は厳しい目を向けている。

 人民日報によると、温家宝首相は米国などから厳しく批判を浴びた今年1月の中国による衛星攻撃兵器(ASAT)実験について、「いかなる国に向けたものでも、いかなる国に脅威を与えるものでもなく、関係する国際条約にも違反していない」と反論。正当な実験だと立場を強調した。

 温首相はさらに、「宇宙の平和利用を主張する立場に変化はない」とする一方、「関係国が宇宙平和利用に関する国際的取り決めに早期に調印するよう呼びかける」とも主張。中国による航空宇宙技術開発や実験を「中国脅威論」と結び付ける見方に不満を示した。

ボーイング社、中国の大型航空機開発を歓迎

2007-03-20 CRI online

 アメリカボーイング社の責任者は19日、「中国が現在の状況の下で、大型旅客機の開発プロジェクトを実施するのは当然のことだ。ボーイング社はこれを歓迎する」と述べました。

 ボーイング社のボーイング787ジェット旅客機「ドリームライナー」プロジェクトの責任者マイク氏はこの日の記者会見で、「中国が大型旅客機を開発したいのは不思議なことではない。中国やその他の競争相手からのチャレンジに対応するため、ボーイング社は自らの開発レベルを向上させるしかない」と述べました。

 中国政府は先月、大型旅客機の開発プロジェクトを許可したと共に、大型旅客機株式会社の成立を許可しました。(翻訳:董燕華)

国産コミューター機「ARJ21」、年内に量産へ

2007年03月14日 「人民網日本語版」

中国で初めて独自の知的財産権を備えたターボファンエンジン搭載の新型国産コミューター機「ARJ21」は13日、中国一航瀋陽飛機工業(集団)公司で尾翼部分の引き渡しが完了した。これにより、中国航空工業の独自開発のシンボルともいえるARJ21機プロジェクトの全体プロセスが、また大きな一歩を踏み出したことになる。

中航商用飛機公司の劉乾酉副総経理(副社長)が13日瀋陽市で明らかにしたところによると、ARJ21機は今年から量産を開始する予定で、第一陣となる3機は2009年に引き渡しされ、運航を開始する見込み。現在、同機の受注数は71機に上っている。

ARJ21の製造機関の一つである中国航空工業第一集団公司瀋陽飛機工業(集団)公司は、全体の18%に当たる部分の製造を担当し、13日には、尾翼部分と操縦桿を正式に引き渡しした。これにより、同機の第一号モデル機は機首部分、機体前部、主翼、機体中間部、機体中間後部、尾翼部分などの大型部品が出そろい、最終的な組み立て段階に入った。(編集KS)

中国、2020年までに国産大型航空機を生産へ

2007年03月13日 「人民網日本語版」

全国人民代表大会(全人代)と中国人民政治協商会議(全国政協)に参加中の中国航空工業第一集団公司科学技術委員会の劉大響副主任(中国工程院院士・全人代代表)はこのほど、「順調にいけば、中国は2020年までに国産の大型航空機をもつようになる」と語った。

劉副主任によると、大型航空機とは一般的に離陸全備重量が100トン以上の輸送機を指し、軍用機、民間用大型輸送機、座席150席以上の幹線旅客機を含む。大型航空機の研究開発は、21世紀初めに中国政府が打ち出した重大な戦略的政策決定であり、革新型国家の建設に向けたシンボル的プロジェクトでもある。大型航空機プロジェクトはすでに、国の中・長期的科学技術発展プラン綱要および第11次五カ年計画(2006〜2010年)のプラン綱要に組み込まれている。

大型航空機の研究開発には、高度で精密な先端技術や豊富な資金に加え比較的長い時間が必要だ。現在、大型航空機を製造できるのは、世界でも米国、欧州の4カ国、ロシアだけで、このうち米国のボーイング社と欧州のエアバス社が国際市場を独占している。

劉副主任は「中国には独自の知的財産権を備えたローカル機『ARJ-21』があり、09年までに運行を開始する見込み。このことは、中国の大型航空機製造にとって必ずや全面的な技術的支援と市場経営の先例になるだろう」と話す。(編集KS)

中国の航空機需要 25年までに3000機 欧エアバス予測

2007/02/22 FujiSankei Business i.

 ■現地に主力機の組み立てライン建設も

 ■オペレーティングリース強化

 仏トゥールーズに本社を置く欧州の航空機メーカー、エアバス社は、中国で2025年までに旅客と貨物を合わせ、少なくとも3000機の需要が見込めるとの予測をまとめた。エアバスは中国で05年に56機、06年に76機を納入。1995年に7%だった中国におけるシェアを35%まで高めているが、米ボーイングが累積納入機数では先行している。両社の中国でのシェア争いは、さらに激化しそうな雲行きだ。(上原すみ子)

 ≪05年比で3倍≫

 エアバスが今月まとめた25年までの中国市場の予測で、主力の旅客機需要が2650機。総資産価値は2890億ドル(約34兆3690億円)に達する見通しだ。このなかで25年末までに実働する旅客機数は、05年末の760機から2700機へと約3倍に増える見通し。

 06年に世界の航空機受注で6年ぶりに首位を奪還した米ボーイングは中国市場でもリードしている。日本航空宇宙工業会によると、06年の中国航空会社や政府による発注は全体で373機。このうち、ボーイングが214機で、エアバスは159機だった。

 中国の航空旅客・貨物の需要は急増を続けているが、機材調達には中国の政治的な要因も大きく作用する。ボーイング機の大量調達は、膨張を続ける対米貿易黒字への対策として、06年4月の胡錦濤・国家主席の訪米時の対米交渉の“目玉”となった経緯がある。このためエアバスも官民一体の売り込みを急いだ。

 昨年10月のシラク大統領の訪中では、シラク大統領と胡主席が対中武器禁輸解除を求める共同声明を発表。その一方、天津市の浜海開発区にエアバス主力の中型機「A320」の組立ライン建設や、「A320」の150機の商談もまとめ、巻き返しを図っている。

 ≪コストダウン≫

 エアバスは、昨年12月に中国企業と生産合弁会社を設立しており、08年末から「A320」の生産を開始。11年まで月間4機を生産する。現地生産によるコストダウンでシェア50%を目指す。

 一方、エアバスは業績不振が続いている。ドビルパン仏首相が近くエアバス側がまとめる1万人の人員削減案を承認する見通しとなったが、経営立て直しは急務で、中国市場での受注の成果がそのカギになりそうだ。

 中国での航空機の需要増に対応し、米GEグループや日本の大手商社の双日などは、中国での航空機オペレーティングリース事業の強化に乗りだしている。オペレーティングリースは、中古機になったときの査定価値をあらかじめ差し引いた価格で航空機リース料を設定する仕組み。航空会社側にとって初期投資を抑制できる利点がある。

 双日は昨年3月に、アイスランド航空などと共同で中国向けの航空機のオペレーティングリース合弁会社、チャイナアイスをアイスランドに設立した。ここからボーイング737−800型(189人乗り)9機を調達し、中国国際航空(エアチャイナ)や海南航空に供給する計画だが、引き合いが増えており、追加調達も検討している。

中国初のコミューター機「ARJ21」、正式納品

2006-12-22 CRI(China Radio International)

 中国独自の知的財産権を持つ、初のオールデジタル化設計コミューター機「ARJ21」の機首が20日、成都で正式に納品されました。ARJ21は中国航空工業第一集団公司により独自に研究開発され、中国独自の知的財産権を有する新型のコミューター・ジェット機で、機内は70ー90席に設計されています。全工程の予算は約50億元。エンジンと航空電子製品を除いた全部品が国産化を実現し、国産率は85%に達しています。(人民網より)

中国の国産ジェット旅客機すでに41機の注文

2006年11月05日 エクスプロア上海

 上海に製造基地を置く中国発の国産ジェット旅客機ARJ21が、すでに41機の注文を受けていることが、珠海で行われている航空展で明らかにされた。計画では2008年に初飛行を行い、2009年に引渡しが行われる予定だ。

 ARJ21は、中国が自主開発したジェット旅客機で、主に支線用に使われる。座席数は100席前後で、西安・成都・瀋陽で作られた部品は、上海で組み立てられる。

中国航空宇宙事業の8大目標、〜2010年

2006-11-03 「人民網日本語版」北京の観光

 国防科学技術工業委員会と中国民用航空総局は1日、2006年中国国際航空航天(宇宙)サミットフォーラムを共同で開催した。フォーラムでは、今後5年間に中国の航空宇宙産業が実現に向けて努力すべき任務・目標として、次の8つが示された。

 (1)中国独自開発のコミューター機「ARJ21-700」の市場参入と大量生産を実現させる。

 (2)6トン級中型汎用ヘリコプターの初飛行を成功させる。

 (3)大型航空機の設計から製造に至る総合的技術を開発する。

 (4)無毒、ゼロ汚染、高性能、低コスト、大推進力の新世代キャリアロケットを開発し、運搬能力を地球に近い軌道では25トン、地球と同周期の軌道では14トンに引き上げる。

 (5)高解析度の地球観測システム事業をスタートさせる。

 (6)新型の気象衛星、海洋衛星、資源衛星、環境・災害観測用小型衛星、通信・放送衛星、新技術テスト衛星、帰還式科学実験衛星、育種衛星などを開発し、打ち上げる。測位衛星「北斗」によるナビゲーションシステム計画をスタートさせる。

 (7)有人宇宙飛行事業で飛行士の船外活動(EVA)を行い、宇宙船のドッキングテストなどを実施する。

 (8)月の周回探査を実現し、中国初の月面探査衛星「嫦娥1号」を開発し、打ち上げる。

ARJ21旅客機の開発作業、順調に進む

2006-08-09 CRI online

 中国が独自に開発を進めている新たなローカル線旅客機「ARJ21」の開発作業は順調に進んでおり、機体の前の部分の組み立てがすでに完了しました。

 これは、中国航空工業第一集団公司が9日明らかにしたものです。

 この会社の責任者によりますと、「ARJ21」旅客機の設計はすでに世界のローカル線旅客機の先進的レベルに達しており、ローカル線旅客機の中で最も広い客室があるだけでなく、中国西部高原の空港の離着陸、それに複雑な路線を運航する際の要求も満たしています。

 「ARJ21」旅客機の開発プロジェクトは2002年から始まり、初めての旅客機は2009年に正式に運航を始めるということです。

中国の開発した民間用ジェット機

2005年12月14日 エクスプロア上海

 12月13日から上海展覧中心で開催されている『第1回上海航空天電子及設備国際展覧会』で、中国が開発した民間用ジェット機ARJ21型航空機が注目を集めている。この航空機は座席数が90あまりで、中国が独自に開発したもの。支線での運用が期待されている。開発を担当している中国航空工業第一集団公司では今年末にも設計図が完成させ、製造にとりかかる。すでに模型は公開されており、多くの関係者の関心を集めていた。

 上海市では、今後閔行区の「神舟号」の宇宙開発に代表するように、航空産業の発展を目指しており、浦東に民用機を製造するための生産基地を建設する計画だ。

中国が開発する航空機に独占搭載されるジェットエンジンの開発に参加

2003年12月24日 IHI プレスリリース

 石川島播磨重工(IHI)は、このたび、中国の航空機メーカーが開発を進めている小型ジェット機「ARJ21」に独占搭載される米GE社のジェットエンジン「CF34−10A」の開発事業に参加することを決定しました。

 中国が開発する小型ジェット機「ARJ21」に搭載が決まったジェットエンジン「CF34−10A」は、米GE社が主体となって開発・販売するエンジンで、すでに商業運航を開始している「CF34−8シリーズ」と現在開発中の「CF34−10E」をベースにしたエンジンです。IHIは、これらのエンジンの開発にも参加しており、今回も日本航空機エンジン協会を窓口に(*)RSPとして約30%のシェアで設計・開発・エンジンテスト・製造の事業に参加します。2004年から開発が開始され、エンジンの正式な完成となる型式承認を2006年11月に取得する予定です。IHIは、シャフトを含む低圧タービンモジュールや高圧コンプレッサの一部などジェットエンジンの主要な部位を担当します。

 「ARJ21」は、中国の中航商用飛機有限公司(英文名ACAC:AVIC T Commercial Aircraft Co.,Ltd.)が、2007年の就航を目標に開発を進めている地域間航空機(リージョナルジェット機)であり、座席数は79〜99席を想定しています。

 現在、リージョナルジェット機は、世界的にも大きな市場になっていますが、中国においても、2008年の北京オリンピック、2010年の上海万博を控え、国内の交通インフラ整備を急速に整えており、今後7年間に100ヶ所の空港建設が計画されるなど確実に伸びるとされています。リージョナルジェット機の中でも中国で開発・製造される「ARJ21」は、中国国内で優先的に導入されることが予想されます。

 また、IHIが既に開発に参加しているリージョナルジェット機用エンジン「CF34−8シリーズ」と「CF34−10E」は、カナダのボンバルディア社とブラジルのエンブラエル社の70〜110席クラスのリージョナルジェット機に開発中の機体も含め独占的に搭載されることが決まっており、オプションも含め既に2500台以上の受注を得ています。

 今回、中国が開発・製造するリージョナルジェット機に独占的に本エンジンの搭載が決定されたことは、中国での高い市場占有率の確保が可能となり、本事業に参加するIHIの事業規模の拡大と中国におけるエンジン整備事業などの足がかりにすることが期待できると判断しました。

 整備事業を除く、本エンジンの新造およびスペアパーツに関するIHIの売上高は、20年間で約1000億円を見込んでいます。

 IHIは、今後とも市場規模が期待できる民間エンジンの国際共同事業を通じて、ジェットエンジン事業の拡大を図っていく方針です。

*RSP(Revenue Sharing Partner)・・・開発作業の一部を担当し、その割合に応じてエンジンおよびスペアパーツの販売収入を得る収入配分方式の事業参加者。

独自開発ジェット機ARJ21、主要システムの国際入札を完了

2003年07月25日「人民網日本語版」

中国航空工業第一集団公司傘下の商用飛機公司は24日、現在開発中の新型ジェット機ARJ21について、主要システムの国際入札がほぼ完了したことを発表した。

新型機はローカル線旅客機で、座席数85席と100席の2機種がある。2003年末に製造を開始する予定で、2006年のテスト飛行、2007年の営業利用開始を目指している。

今回の入札には世界的に有名な企業が応募。動力部、電子機器、燃料設備など、航空機の主要システムの開発などが発注される。

ARJ21は、他社製同ランク航空機に比べ、10〜15%低い価格で販売される予定。商用飛機公司の湯小平総経理は、世界全体で500機程度の需要を見込んでいる。(編集UM)

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