TOPIC No.2-25-4 ユニクロ

01. ユニクロ
02. ユニクロ YAHOO! News
03. (株)ファーストリテイリング YAHOO! FINANCE
04. ユニクロ社長の事実上更迭(2005年07月15日)by時評親爺
05. 「ユニクロ現象」討論会(2001年度)杉田俊明研究室(甲南大学)
06. ユニクロの大失速に何を学ぶか (ファッション販売2002年4月号)
07. ユニクロ野菜の失敗 極東ブログ



【速報】ユニクロ、東レ提携強化 5年で4千億円規模計画

2010/07/20 中国新聞ニュ−ス

 カジュアル衣料製造販売のユニクロ(山口市)と合繊最大手の東レ(東京)は20日、機能性肌着「ヒートテック」などを生み出してきた両社の戦略的提携をさらに強化する方針を発表した。ユニクロが出店を加速するアジアを中心に東レが生産機能を強化し、世界規模の提携へ拡大する。

 両社は2011〜15年の新計画を策定し、合意した。5カ年で、両社間の取引額を06〜10年の実績の1・7倍に当たる4千億円に拡大する計画でいる

ユニクロ旗艦店上海にオープン 顧客争奪戦が激化

2010/05/15 47News【共同通信】

 【上海共同】カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングが中国事業強化の拠点と位置付けるグローバル旗艦店が15日、上海市にオープンした。売り場面積は約3600平方メートルと世界のユニクロ店舗の中で最大。

 中国の消費市場が拡大する中、最大の経済都市の上海にはヘネス・アンド・マウリッツ(H&M、スウェーデン)や、人気ブランド「ザラ」を持つインディテックス(スペイン)など世界の衣料品大手が旗艦店を構えており、ユニクロの本格参入で顧客争奪戦が激しくなりそうだ。

 最新商品の発信地となる旗艦店はニューヨーク、ロンドン、パリに次ぎ4カ所目。百貨店や高級ブランド店が並ぶ上海の目抜き通りに面している。地上3階建てで、商品を着せたマネキンが吹き抜けの中を上下するなど来客の目を楽しませる工夫を施した。

 中国の店舗としては65店目で、ファーストリテイリングは中国の店舗数を10年以内に1千店に拡大し、売上高1兆円を目指すとしている。

ユニクロ上海旗艦店が明日開業、日中英サイトを比較―中国

2010/05/14(金) Searchina

 ユニクロの世界最大規模を誇るグローバル旗艦店「上海 南京西路店」が、15日にオープンする。中国では早くも、旗艦店のオープンに先がけ、ウェブサイト「UNIQLO[優衣庫]網絡旗艦店」の注目が高まっている。新浪網では、同社が販売拠点を置く日本、中国、英国3カ国のウェブサイトに注目し、国別で異なる販売戦略の比較検証を行うなど、話題を呼んでいる。

 「比較検証」の対象に挙げられたのは、◆シリーズ展開◆商品デザイン◆CMキャラクター◆価格――だ。日本ではメンズ、レディース、キッズ、ベビー、ホームの5種あるのに対し、中国ではメンズ、レディース、キッズの3種、英国ではメンズ、レディースの2種のみだと紹介、各国で展開されるシリーズに違いがあることを伝えた。また、中国においては、レディースに重点を置くH&MやZARAなど欧米系の競合メーカーに対し、メンズやキッズも意識したユニクロの商品展開は好評だという。

 また、ユニクロの商品デザインやCMキャラクターの起用については、「その国で好まれる」ことへのこだわりがあるとして、各国の有名人らによる、オリジナルデザインの存在などにも触れ、「必ずしもすべての国で同じ商品が売られているわけではない」と伝えた。このほか、商品の入れ替えの速さなどにも言及し、日本のウェブショップの品ぞろえが最も豊富だと紹介した。

 比較検証は、各国で販売されるTシャツの値段にも及んだ。報道では、「中国99元(約1300円)、日本1500円、英国12.99ポンド(約1700円)。中国が一番安いと思われる」と伝えられた。しかし、価格差は輸出などに伴う為替レートや通関費用なども加味されたものだとして、同じデザインのものであれば、どの国で購入しても価格に大差はないと結論づけ、ユニクロが今後、持ち前の「低価格、高品質」を武器に、中国の消費者の心をつかむと予想した。(編集担当:金田知子)

ユニクロ、2020年までに「中国で1000店・売上1兆円」

2010年05月14日 19:02 AFPBB News 発信地:東京

【5月14日 AFP】カジュアル衣料大手「ユニクロ(UNIQLO)」を展開するファーストリテイリング(Fast Retailing)の柳井正(Tadashi Yanai)会長兼社長は13日、2020年までに中国での「ユニクロ」1000店舗を出店し、売上高1兆円を目指す方針を示した。国内各紙が14日報じた。

 柳井会長は、中国・上海(Shanghai)に世界最大となる売り場面積約3600平方メートルの旗艦店を開店するのに先立って同地で記者会見し、中国における出店計画を説明。「中国は発展途上国から、世界最大の成長センターになった」と述べた。

 柳井会長は今週初め、今後3〜5年の出店計画について1年あたり500店舗を目指しており、ベルリン(Berlin)、マドリード(Madrid)、バルセロナ(Barcelona)のほか南アフリカへの展開も視野に入れていると表明している。(c)AFP

ユニクロ、NY5番街に出店計画 世界最大規模店に

2010年04月20日 AFPBB News MODE PRESS

【4月20日 AFP】カジュアル衣料大手「ユニクロ(UNIQLO)」を展開するファーストリテイリング(Fast Retailing)は19日、世界最大規模となる店舗を米ニューヨーク(New York)に開店する計画を発表した。

 ユニクロの米子会社が、ニューヨーク5番街にある店舗物件の賃貸契約を結んだという。賃借面積は8300平方メートルで、5月にオープンする上海(Shanghai)の旗艦店よりはるかに大きい、ユニクロとしては世界最大規模の店舗となる。詳細は明らかにしていないが、今年度決算への影響は最小限だという。

 ユニクロのニューヨーク店舗は、2006年にオープンした1号店に次いで2店目。

「ギャップ(GAP)「ザラ(ZARA)」「H&M」など、同業他社との競合が続く中、ユニクロはアジア、欧州、米国などへの海外進出を積極的に展開している。(c)AFP

ファーストリテイリング株、10%越す急落 「ユニクロ」売上げ減で

2010年04月05日 AFPBB News MODE PRESS

【4月5日 AFP】カジュアル衣料大手ユニクロ(Uniqlo)の3月の国内既存店売上高が前年比16.4%減になったと発表されたことを受けて、同ブランドを展開する衣料小売り国内最大手ファーストリテイリング(Fast Retailing)の株価は、5日の東京株式市場で前週末比10%を越す急落となった。

 ファーストリテイリングの株価は5日の東京株式市場で前週末比10.60%下げ、1万4920円で取引を終えた。3月は気温が低く春物衣料の販売が伸び悩んだ。

 しかし、市場では、天候だけでなく、景気回復の兆しや、ライバルのアパレル各社の追い上げにより、安価なユニクロ製品からの消費者離れが出ているのではないかとの見方も出ている。また、空売りも急落の要因になったという。(c)AFP

【速報】ユニクロが夏向けインナー 吸汗、除湿機能向上

2010/03/24 中国新聞ニュ−ス

 カジュアル衣料販売のユニクロ(山口市)は24日、夏用の機能性肌着「シルキードライ」と「サラファイン」の新作を発表した。吸汗や除湿の機能を高めて種類も増やし、市場投入した昨年の2倍に当たる年間約1700万点の販売を目指す。Tシャツやレギンスなど14種類で、990〜1500円。

ユニクロ 冬のヒートテックに続き高機能夏インナー

2010/03/24 JCASTモノウォッチ

 夏の高機能インナー「シルキードライ」と「サラファイン」

ユニクロは2010年3月24日の記者会見で、冬の機能性ウェア「ヒートテック」に続く、夏の高機能インナーとして、男性用の「シルキードライ」と女性向け「サラファイン」の販売に力を入れていく方針を明らかにした。汗ばむ夏を快適にするというスグレもので、肌触りの良さも消費者に訴えていく。

「シルキードライ」は男性用インナーで、東レと共同開発した。極細化したマイクロファイバーを使用しており、滑らかな肌触りとなっている。体を締め付けることなくフィットするので、着ていることも忘れるほどの「着心地ゼロ」を実現したという。汗を素早く吸収・拡散し、蒸れを防ぐドライ機能も備えた。

女性向けインナーの「サラファイン」は、旭化成の繊維「キュプラ」と東レの「異形断面ナイロン」を複合したハイテク繊維を使用。汗や湿気を素早く吸収し、衣服内を快適な温度に保つので、同社は「エアコンインナー」と呼んでいる。ストレッチ機能にも優れており、さらさらとした肌触りが特徴だ。

「シルキードライ」にはクルーネックT(半袖)、VネックT(半袖)、ボクサーブリーフを用意した。サイズはS〜XL(ボクサーブリーフはM〜)があり、価格はいずれも990円。

「サラファイン」にはキャミソールやTシャツ(半袖)のほかに、UVカットUネックT(長袖)、タイツレギンス(7分丈、10分丈)とトレンカがある。サイズはS〜XL(レギンス・トレンカはMとL)があり、価格は1000円〜1500円。

ユニクロ、モスクワに第一号店 4月2日開店

2010.03.19 SankeiBiz

 カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは18日、ロシア・モスクワ市内に第1号店「ユニクロ アトリウム店」を4月2日にオープンすると発表した。同社が推進するグローバル戦略の一環で、海外への出店は8カ国目。

 出店するのは、世界の有力ファッションブランドが集う商業施設「アトリウム」で、集客力はモスクワ市内でトップクラスという。売り場面積は約1188平方メートル。ジーンズブランド「UJ」をはじめ、日本のアニメキャラクターなどをあしらったTシャツブランド「UT」などを販売する。

ユニクロ、中国でのネット販売の成功に「中国企業は真似できない」

2010/01/05(火) Searchina

 ファーストリテイリングが経営する衣料品店「ユニクロ」は、08年に登場して爆発的な人気を呼んだ保温性の高い肌着「ヒートテック」の相変わらずの人気や、新物のダウンジャケット等で好調を維持している。ユニクロは中国でもその勢いを強めており、各地に店舗をオープンさせたり、ネット通販を成功させたりしている。

 12月の週末、浙江省杭州市と四川省成都市でそれぞれユニクロの新店舗がオープンし、若者を中心とした多くの買い物客でにぎわった。各地のメディアでは、ユニクロについて「服は脇役、服を着る人が主役」というコンセプトを紹介するとともに、「シンプルながらも豊富なバリエーションの商品の中から、年齢や好み、TPOに合わせた自分らしいコーディネートができる」と解説している。また、オープン時に最も注目を集めたのはユニクロ誕生25周年記念セール商品で、その多くは「コーディネートしやすく、利用率が高い長袖Tシャツやファスナーつきスポーツウェアやタートルネックシャツなど」であるという。

 さらに、冬場の中国に欠かないファッションアイテムとしてダウンジャケットを挙げ、薄型・軽量タイプの新作ダウンジャケットを紹介。「薄くて軽いにもかかわらず高級ダウンを使っており保温性に優れている。付属の袋に折りたたんで収納することもでき、今年の一大傑作と言える」としている。同時に、優れた保温性に加えカジュアル性もあるヒートテック商品についても「男性のみならず女性の人気も集めている」と解説している。

 実際の店舗での好調な売り上げとともに、09年4月に開始した中国国内でのネット通販も好調な売れ行きを見せている。ユニクロは自身のサイトのほかに中国大手ショッピングサイトの「淘宝網」にもネット店舗を構えており、双方を合計した1日の最大売り上げは業績の良い店舗の1日の売り上げに匹敵すると言われている。販売計画や販売促進などの革新的な部分以外の運営をアウトソーシング化することで商品の流通コントロールに専念するというネット通販経営の手法は、「国内の企業はなかなか真似できない」とのネット上の評価も見られた。(編集担当:柳川俊之)

【韓国ブログ】「もう、ユニクロ中毒!」斬新なサイバー広告に魅了

2009/11/24(火) Searchina

 2008年の世界三大広告賞を連続受賞したユニクロのUNIQLOCK(ユニクロック)。ユニクロらしさを表現するため、華麗(かれい)なダンスやリズミカルな音楽を融合させた、見る者をいつまでも飽きさせないネット上の時計である。「ブログパーツ」として自身のブログに貼付けることができるため、09年10月の時点で世界214カ国のユーザーによって3億5千万ものページビューを記録している。

 07年6月から始まったユニクロックだが09年8月には第6弾となるパリバーションが公開されており、発展を続けるユニクロックに韓国のネット上でも注目が集まっている。ブロガーの「キム青色」氏は、ユニクロックのパリバージョンについて、「躍動感あふれる少女たちのダンスは、見る者をまるでパリにまで連れて行ってくれるようだ」として非常に気に入っている様子。「ユニクロックが世界各国のバージョンができたら面白いだろう」と述べる。

 また、ブロガーの「ホジョンモン」氏は、見れば見るほどハマってしまう中毒性のある広告だと述べる。はじめは何の広告だか分からなかったそうだが、ユニクロだと知ってモデルが着ている服が新製品の広告の役割をしていることが分かり納得したという。「ユニクロのカレンダーも公開されている。これらの広告はとても新鮮だ」と語る。

 09年6月、ユニクロックに続いて登場した「ユニクロカレンダー」は、ティルト写真をコマ送りにしたミニチュア世界のような映像を楽しむことができる。やはりこちらにも多くの関心が集まっており、「アイディア最高」「さすがユニクロ。中毒性のあるものを作る」「どっちをブログに貼付けるか悩む」など、韓国でも魅了されている人たちは多いようだ。(編集担当:新川悠)

ユニクロ、不況下でも過去最高益 09年8月期

2009年10月09日 AFPBB News

【10月9日 AFP】(一部更新)カジュアル衣料大手ユニクロ(Uniqlo)を展開するファーストリテイリング(Fast Retailing)が8日発表した2009年8月期通期連結決算は、営業利益が前期比24.2%増の1086億円、売上高は前期比16.8%増の6850億円となり、ともに過去最高を更新した。

 女性向け衣料の新商品がヒットしたことやアジアへの進出が収益を押し上げた。純利益は前期比14.4%増の498億円。

■カジュアル衣料世界一へ

 柳井正(Tadashi Yanai)同社会長兼社長は記者会見で、ユニクロがギャップ(GAP)、H&M、ザラ(ZARA)といったカジュアル・ファッションブランド大手と異なる新ブランドとしての国際的な知名度を獲得できたと述べた。

 カジュアル衣料ブランドの世界ナンバーワンを目指す同社は、2020年までに売上高で現在の5倍となる5兆円を目指すとしているが、これは海外ライバル3社の売上合計額を上回る。

■不況に強い販売戦略

 世界金融危機の余波で高級ブランド業界にかげりがみえ、日本市場から撤退するブランド店が続出するなか、ユニクロの店舗には格安のジーンズやカシミヤセーターを求める客があふれる。

 またファーストリテイリングは、今年からドイツ人有名デザイナーのジル・サンダー(Jil Sander)氏をユニクロのクリエイティブ・ディレクターに迎えた。

 こうしたユニクロの方針についてマッコーリー証券(Macquarie Securities)のアナリスト、Robert Burghart氏は、「ファーストリテイリングは販売・流通の戦略を日本の購買層と経済状況に合わせて修正してきた。スタイリッシュで安価なカジュアル衣料に乗り換える消費者の恩恵を引き続き受けるだろう」と分析している。(c)AFP/Kimiko de Freytas-Tamura

ユニクロ・パリ旗艦店オープン、パリっ子が行列

2009年10月02日 AFPBB News

【10月2日 AFP】パリ(Paris)で1日、カジュアル衣料大手ユニクロ(Uniqlo)の新たな海外旗艦店「パリ・オペラ店」がオープンした。オペラ座(Garnier Opera)や百貨店ギャラリー・ラフィエット(Galeries Lafayette)やプランタン(Printemps)が立ち並ぶ同市中心部の大通り沿いに位置。世界のファッションの中心地で、ギャップ(GAP)、H&M、ザラ(ZARA)などのカジュアル・ファッションブランド大手と競い合う。ユニクロを展開するファーストリテイリング(Fast Retailing)は、パリ市内内で最大10店まで店舗拡大を目指す。(c)AFP

ユニクロ、売上高で世界一目指す 20年に5兆円、海外強化

2009/09/02 中国新聞ニュ−ス

 カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは2日、東京都内で事業説明会を開き、2020年8月期のグループ全体の売上高を、09年8月期見込みの6820億円から5兆円に大幅拡大する方針を発表した。世界一のアパレルグループになることを目標に、ユニクロの海外出店を強化する。

 20年の売り上げ目標を、国内ユニクロ事業で1兆円、海外で3兆円などとした。ユニクロ店舗を、現在の866店から、20年には約4千店にまで増やす構想だ。

 海外事業では、10年春にはロシア・モスクワに初出店し、中国・上海に海外旗艦店をオープンする計画。中国を中心とするアジア地域で出店を加速させる。

 国内では、10年秋に大阪・心斎橋にユニクロの超大型店をオープンさせる予定で、好立地の店舗を増やすため、百貨店との出店交渉にも力を入れる。

 この日発表した09年8月のユニクロの既存店売上高は、前年同期比5・6%増となり、2カ月ぶりに前年水準を上回った。半袖ポロシャツなどに加え、秋物商品も好調だった。

ユニクロが最高益更新へ 不況下で快進撃続く

2009/07/09 中国新聞ニュ−ス

 カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは9日、2009年8月期連結決算見通しを上方修正し、売上高が前期比16・3%増の6820億円、営業利益は23・4%増の1080億円と、いずれも過去最高を更新する見込みだと発表した。女性向け商品強化や積極的な出店、販促活動が奏功し、来店客数が増加しているためだ。消費不振で他の流通大手が軒並み減益や赤字を計上する中、独り勝ちの快進撃が続く。

 同時に発表した08年9月〜09年5月期連結決算は、売上高が前年同期比17・2%増の5370億円、営業利益が28・3%増の971億円と大幅な増収増益だった。

 トップスとブラジャーの機能を併せ持つ「ブラトップ」などのヒット商品が品切れしないよう取り組みを強化。ユニクロ以外でも、低価格ブランド「ジーユー」の990円ジーンズが好調だったことも売り上げに寄与した。

 不振の靴事業は縮小を決め、10年1月末までに「フットパーク」の店舗約200店を閉店し、10店舗程度にする。靴事業については「全体の在り方を見直す」(ファーストリテイリング経営管理部の徳永敏久とくなが・としひさ部長)という。

 他の流通大手の09年3〜5月期連結決算は、純損益が、イオンとユニーが赤字を計上し、セブン&アイ・ホールディングスも大幅減益。特に衣料品の不振が響いた。各社はユニクロを意識した低価格商品を投入しているが、売れ行きは遠く及ばない状況だ。

ユニクロが5年でアジア全域へ モスクワ出店は来年

2009/05/16 Fuzi Sankei Business i

 カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング(FR)の柳井正会長兼社長=写真=は15日、フジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、5年以内にアジア全域で店舗展開する方針を明らかにした。

 今後10年間で成長の見込める市場について、柳井会長は「アジアだ」と強調。すでに進出した中国、香港、韓国、シンガポールに加え、インド、マレーシア、フィリピン、インドネシア、ベトナム、タイといった国々でユニクロの出店を進める考えを示した。

 とくに、インターネット販売も始めた中国では出店のスピードを加速し、柳井会長は「理想的には年間100店以上出し、売り上げが倍々ゲームになるように運営したい」と指摘。将来の出店に先駆けて、インドでは協力工場を通じ、縫製などの現地生産に乗り出したという。

 FRは「2020年に世界一のアパレルSPA(製造小売り)グループになる」との目標を掲げている。アジア全域への出店攻勢について、柳井会長は「(アジア全域で)圧倒的なナンバーワンになれば世界一が見えてくる」と語った。アジアだけでなく、FRは2010年中にロシアに進出。モスクワに第1号店を出し、「モスクワで一番大きい衣料チェーン店を目指す」(柳井会長)という。

 一方、目標とする「2010年に売上高1兆円企業」に実現に向けては欧米の大手衣料企業のM&A(企業の買収・合併)を進める考えで、柳井会長は「互いのブランドを生かしながら相乗効果を出せる企業」を視野に、模索を続けていることを明らかにした。

 買収資金は3000億〜4000億円を想定し、持ち株会社の傘下にぶら下げる経営統合ではなく、合併を検討するという。FRは10年8月期に約8000億円の売上高を目標に掲げ、残りの約2000億円をM&Aでまかなうことにしている。(兼松康)

大手小売り3社業績悪化 ユニクロなど専門店と明暗

2009/04/15 中国新聞ニュ−ス

 セブン&アイ・ホールディングスなど大手小売業三社の二〇〇九年二月期連結決算が十四日、出そろった。イオンは主力の総合スーパー部門の不振や米子会社の損失処理などで、二十七億円の純損失を計上し七年ぶりの赤字に転落。セブン&アイとユニーは売上高が落ち込み、業界を代表する三社の業績が悪化した。

 一方、ユニクロを運営するファーストリテイリングや家具量販店のニトリは、独自開発した低価格商品が節約志向の消費者に受け、それぞれ最高益を更新。大手三社と明暗を分けた。

 大手三社の中で、特にイオンは売上高が前期比1・2%増の五兆二千三百七億円だったが、利幅の大きい衣料品の販売低迷で営業利益が約20%減るなど経営不振が鮮明化。記者会見したイオンの岡田元也おかだ・もとや社長は「投資を小型店や海外にシフトしていく」と立て直し策を説明した。

 今後イオンは国内の総合スーパーの出店を二年間で七店にとどめる一方で、食品スーパーを八十店以上出店。実験的に出店していたコンビニ並みの超小型スーパー「まいばすけっと」も三年間で五百店に拡大、成長が期待できる中国などの海外にも三十店以上出店することで収益向上を目指す。

 セブン&アイは売上高が2%近く減少し、持ち株会社に移行した〇五年九月以降で初の減収を記録。傘下のスーパー、イトーヨーカ堂は純損益が初の赤字となった。ユニーも売上高、営業利益ともに減少した。ただ純利益は、前期が子会社の損失処理で大幅な減益となった反動で増加した。

 一方、ニトリは二十二年連続で増収増益。ファーストリテイリングは、〇九年二月中間連結決算で売上高、営業利益が過去最高となったほか、八月期連結決算の予想も上方修正し、売上高は六千六百億円と通期で最大となる見込みだ。

【速報】ユニクロが中国でネット通販展開へ

2009/04/07  中国新聞ニュ−ス

 カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングが、中国でユニクロ衣料のインターネット通販を始めることが七日、分かった。高い集客力がある中国の電子商取引(EC)大手と組み、知名度を向上させ、販売拡大を目指す。ファーストリテイリングが海外で本格的にネット通販を展開するのは初めて。日本と同じ商品で、約五百点を取りそろえる。中国には二〇〇二年に進出し、現在は香港と合わせて三十三店舗を展開する。

ユニクロ=アジア戦略、シンガポールに3年で8店舗展開

2009年04月06日 IB Times

 ファーストリテイリング<9983>の柳井正会長兼社長は6日、シンガポールで記者会見し今後のアジア戦略を語った。カジュアル専門「ユニクロ」を今後3年間で8店舗、展開しその後のアジア戦力としてマレーシア、タイ、インドネシアなど東南アジア諸国で展開・拡大する考えを表明した。今月9日に東南アジアで初の店舗・シンガポール1号店をオープンする。

 柳井会長はシンガポール進出を世界戦略の一環としてアジアでの小売業ナンバーワンになる布石と位置づけた。それにより「世界一に近づけると」抱負を語った。

ユニクロ12月売上高、10・3%増 「ヒートテック」が人気

2009年01月05日 中国新聞ニュ−ス

 ファーストリテイリングは5日、カジュアル衣料品店「ユニクロ」の2008年12月の既存店売上高が、前年同月比10・3%増となったと発表した。

 保温機能が高い肌着シリーズ「ヒートテック」など低価格と機能性を備えた商品が人気を集めた。ただ、ヒートテックは多くの店舗で品切れとなっていることもあり、伸び率は11月の32・2%増と比べると鈍化した。

 通信販売も含めたすべての店舗の売上高は13・7%増だった。

寒さでカバーし切れない消費不況、アパレルはユニクロの独り勝ち

2008年12月05日 Reuters

[東京 5日 ロイター] 本来なら消費に追い風となる「寒さ」が、今回は「不況風」に負けるかたちで業績の押し上げに貢献していない。ほとんどの百貨店や専門店でコートなどの防寒衣料が伸び悩み、既存店売上高の落ち込みが目立つ。

 その中でファーストリテイリング(9983.T: 株価, ニュース, レポート)のユニクロが大幅に売上高を伸ばし独り勝ちとなっている。ただ、ユニクロの飛躍の背景には、賃金伸び悩みや物価下落傾向といったデフレの陰が忍び寄っている可能性が高く、相場全般にとっては好ましい現象ではないとの見方も出ている。

 <目立つ百貨店の苦戦>

 気象庁によると、11月の天候は1カ月を通して気温が平年並みとなったが、全国的に寒暖の変動が大きくかった。気温の大きな変動は「感覚的に寒いと印象付けることから、一般的に防寒製品が売れる」(あるアパレル会社の関係者)という。この寒さが消費マインドを向上させる要因として、消費関連業界で注目されていた。

 ところが、今年は通常のケースと様相が異なっている。百貨店や専門店が今週相次いで発表した11月の既存店売上高動向では、ほとんどの企業が前年割れとなった。

 とりわけ厳しいのが百貨店で、昨年に全店で「中日ドラゴンズ日本一セール」を実施した反動もある松坂屋が約2割の落ち込みとなったほか、各社とも前年比5%超す売上減を記録。本来なら寒さによって冬物衣料の需要増が期待されるが「主力のコートを中心に婦人・紳士服ともに動きが鈍い」(大丸)、「11月は後半に入り気温が下がってきたものの、防寒商品が本格化しなかった」(三越)など苦戦を余儀なくされている。売上高ダウンの背景に景気低迷があるのは言うまでもない。

 落ち込んでいるのは専門店も同様だ。百貨店に比べてマイナス幅は小さいものの、寒さという追い風がありながら、消費者が財布のひもを緩めた様子はうかがえない。しかも、今年の11月は3連休が2度もあるなど曜日回りに恵まれており「10月に比べてマイナス幅は縮小したが、寒さやカレンダーに恵まれてこの程度──というのが実感」(ハニーズ(2792.T: 株価, ニュース, レポート)の広報担当者)という。

 とりわけ単価の高いコートなどのアウターが厳しい状況だ。防寒用に売れているのは、ニット、カーディガンなど中衣料が中心となっており、これも全体の売上高が伸び悩む要因になっている。

 性別では男性用製品の厳しさが目を引く。ユナイテッドアローズ(7606.T: 株価, ニュース, レポート)の丹智司IR部部長は「ファッショントレンドの変化から女性向けは比較的堅調だったが、景気悪化の影響のためか男性向け、特にビジネス関係衣料が弱い。コートなどアウターについても女性向けは動いている」と指摘する。女性に関しては昨年まではワンピースがトレンドだったが、今年はアイテムに変化がみられるという。

 丹部長は百貨店に比べて専門店の落ち込みが小さいことについて「百貨店は購買年齢層が高く、(株価や地価の下落などの)資産価格の目減りが大きく響いているようだ。これに対して専門店の購買年齢層は比較的若年であるため、景気悪化の感じ方が軽いのではないか。景気悪化をストックで見るかフローで見るかで差が出ていると思われる」と分析していた。

 <低価格で勝負できる企業の強み> 

 一方、消費全般が厳しい状況にある中で、異彩を放っているのがファーストリテイリングだ。同社のユニクロ事業は11月既存店売上高が前年比32.2%増を記録、過去最高の月間売上高を達成するなど、文字通り独り勝ち状態となっている。同社によると、昨年に比べて気温が低く推移したことから、ヒートテックやダウンジャケット、フリースなど冬物販売が寄与したという。

 ユニクロが圧倒的な強さを発揮したのは、今回が初めてではない。1999年のブームが思い出されるが、その後は消費者の飽きや商品力不足もあって反動に見舞われた経緯がある。しかし、今回の躍進については「商品を組織的に強化し、勝ちパターンが常時化。インナーに至っては『国民服』化している」(ゴールドマン・サックス証券・アナリストの河野祥氏)「(同社に対する)需要の一極集中は不況期の特徴。同業他社に抗戦の構えも見られず、当面は独り勝ちが続く」(大和総研・アナリストの篠崎真紀氏)などと分析されている。

 ある同業のアパレル会社の関係者はユニクロの好調について「システムがしっかりしているところが正直言ってうらやましい。ユニクロは低価格を提案できる企業ならば、不況を乗り切れることを示した。今後はそれができるか否かで消費全般の二極化が進む可能性がある」と話す。

 リスク要因として「拡大縮小を繰り返す経営体質に抜本的な変化が起きているかについて、疑問が残る。不況期とは言え、一極集中の反動減が発現する可能性も留意したい」(大和総研の篠崎氏)との指摘もあるが、ファーストリテイリングの株式市場における評価は高まっている状況だ。

 もっとも、ユニクロの快進撃は個別物色する際の評価材料として注目されているが、相場全般にとっては喜ぶべき現象とは言えないという。ある中堅証券の幹部は「ファーストリテイリングが活況を呈するのは、相場がデフレ経済を織り込みにかかっていることを示す。低価格品のみしか売れないというのは、収益が伸びないことの裏返しであり、同社株が明確に天井形成するまで、株価全般の本格的な反騰に対する期待は膨らまないような気がする」と語っていた。 (ロイター日本語ニュース 水野 文也記者 編集 田巻 一彦)

下着機能付きで快適に ユニクロの「ブラトップ」

2008年05月13日 中国新聞ニュ−ス

 ユニクロは13日、女性がブラジャーを着けなくても1枚で快適に過ごせる、下着機能付きのウエアの新商品「ブラトップ」を発表した。

 内側にあるブラカップの安定感が増したほか、汗をかいてもすぐ乾く機能を付けた。細い肩ひもの付いた無地の「キャミソール」、横じまの「タンクトップ」など11種類。いずれも1500円。一部はすでに販売しており、5月下旬にかけても新商品を出す。

 発表会でグレーの商品を身に着けて登場した女優の吹石一恵さんは「着心地がすごく良いので、旅行や買い物に着てほしい」と笑顔で話していた。

ユニクロ会長「韓国市場でも安くて良質な服で勝負」

2007/12/17 朝鮮日報/朝鮮日報JNS 李性勲(イ・ソンフン)記者

 衣料専門店ユニクロを展開するファーストリテイリングは今月14日、ソウルの繁華街・明洞に大型店をオープンした。同社の柳井正会長(58)は、23年前にユニクロを立ち上げた理由について、「世の中には『高くて良い服』と『安くて品質が低い服』の2種類があると言われるが、『安くて良質な衣料』があるということを見てもらいたかった」と振り返った。

 ファーストリテイリングは日本を中心に、米国、英国、中国などに店舗展開し、2007年8月期の連結売上高が5252億円に達する巨大企業だ。韓国ではロッテショッピングとの合弁会社FRLコリアが店舗展開している。

 外見にも飾り気がない柳井会長は「製品生産の全過程を自分たちで直接担当することが価格破壊の秘法だ」と明かした。

 柳井会長は「服がお客さまの手に届くまで、大部分の過程に関与している。中国最高の繊維企業と手を結び、安価でカシミアを生産し、デザイン、縫製、加工、販売に至るまでわれわれが行っている。価格バブルが起きる余地はない」と自信を見せた。

 衣料業界では世界的に安価なファストファッション(流行に沿って最短3−4日で新製品を発売する手法)が流行している。これについて、柳井会長は「ファストファッションには特に関心はない。われわれはファッションではない服を作る会社だ」と説明した。

 日本と韓国ではファッションスタイルに微妙な違いもあるという。柳井会長は「日本では薄い色に人気があるが、韓国では赤のように原色が好まれる。また、日本では服をだぶだぶに着るのに対し、韓国は体にフィットするものを着る傾向がある」と指摘した。

 韓国の格安衣料市場は最近低迷しているが、柳井会長は「品質さえ良ければ客足は戻る。それがユニクロとほかの格安ブランドの違いだ」と述べた。

M&A次の一手は? 吉野家HD安部社長、「ユニクロ」柳井会長

2007/10/12 FujiSankei Business i.

 M&A(合併・買収)の旗手の次の一手は? 「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの柳井正会長と吉野家ホールディングスの安部修仁社長が11日、それぞれ東京証券取引所で決算発表会見に臨んだ。M&Aによる売上高1兆円構想を掲げる柳井会長に対し、持ち株会社体制に移行し機動的なM&Aに備える安部社長。発言もM&Aに集中した。

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 ■吉野家HD安部社長 積極活用へ転換

 「もっぱら受動的な考えだったが、これからは能動的な姿勢に変える」

 吉野家ホールディングス(HD)の安部修仁社長(58)は2007年8月中間期決算発表の席上で、今後の成長戦略の柱として積極的なM&Aを展開していく考えを表明した。

 これまでのM&Aはすしチェーン「京樽」、うどんチェーン「はなまる」など、“救済色”が強かった。今年8月にも民事再生手続きに入った「180円らーめん」で有名ならーめん一番本部(現・アール・ワン)の事業譲渡で合意している。ただ、安部社長は「救済とは美しい誤解だ。われわれは世界一安いラーメンを展開したい、という固有の価値を評価していた」と、同社を高く評価する。

 今後は「持ち込まれる案件だけでなく、お互いに有効に機能すると判断すれば、買収を考える」と、自ら動く構えだ。

 10月に持ち株会社制へ移行し、安部社長自身がグループ全体の経営に専念できる態勢が整ったことも強みだ。

 11日発表した持ち株会社移行前の吉野家ディー・アンド・シーの中間期連結決算でも、最終利益が前年同期比4・9倍の11億円となり、昨年9月の牛丼販売再開以降、業績も回復軌道に乗ってきた。M&Aによる業態拡大で、吉野家を抜き牛丼チェーン首位に立ったゼンショーを追撃する態勢は整った。

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 ■「ユニクロ」柳井会長 真の勝者めざす

 ファーストリテイリングの2007年8月期連結決算は、売上高が前期比17・0%増の5252億円。3年後の10年8月期までに売上高1兆円に拡大する計画には遠く及ばない。営業利益も7・7%減の649億円と落ち込んだ。

 「残念な結果だ。ユニクロの収益回復に努めたい」。柳井正会長(58)は悔しさをにじませ、足元固めを急ぐ考えを強調した。

 ドバイ政府系投資会社に敗れた米高級衣料専門店「バーニーズ・ニューヨーク」の買収合戦に加え、国内事業の不振のダブルパンチ。

 それでも、「真の勝者になる。今後も3000億円から4000億円をM&Aに投資したい」と宣言。ユニクロを中心に複数のブランドを世界中で展開するグローバル企業を目指す意欲は衰えていない。

 「国内事業の立て直しが先決では」との声にも、「人口減少で市場が縮小を続ける極東の小国で戦い続けても将来性はない」と真っ向から反論し、あくまで国内の立て直しとM&Aによる事業拡大の“2兎”を追う構えだ。

 1兆円達成までに残された時間は少ないが、「まだ3年ある」と強気。「達成は不可能に近い」との見方は高まるばかりだが、未達となった場合の進退についても、「ノーコメント」と受け流した。

ユニクロ、パリに1号店を計画 海外M&Aにも積極投資

2007/09/04 中国新聞ニュース

 カジュアル衣料の「ユニクロ」を運営するファーストリテイリングは四日、年内にパリに一号店を出すほか、今後一年間で北京やソウルでも大型店を展開するなど、海外のユニクロ事業を拡大する計画を発表した。

 世界的に知名度が高い欧米の高級ブランドなどの合併・買収(M&A)も検討。成長が期待できる海外事業に積極投資し、二○一○年八月期の売上高一兆円目標の達成を目指す。

 柳井正会長兼社長は同日、都内で記者会見し、米高級百貨店チェーン「バーニーズ・ニューヨーク」の買収断念について「米国内で認知が得られ、今後に非常にプラスになった」と評価した。

 その上で、今後の米国事業では「チェーン展開できるかどうか(が重要)で、単独ではできないだろう」と指摘。M&Aや他社との提携に引き続き意欲を示した。

 海外のユニクロ事業では、ロンドンで十一月七日に売り場面積二千平方メートル以上の旗艦店と大型店を同時に開店。十二月に進出するパリでも超大型店を開く。中国では五輪が開かれる北京に大型店を含む三店舗を出す。

 国内では、ユニクロについて年間四十店の大型店出店計画を維持。女性用衣料品やタオル、シーツなど家庭用品を拡大する。苦戦している婦人服販売のキャビンなど関連事業の再建策は「中断も含め今後一年で決断する」(柳井氏)とした。

衣料品回収リサイクル 高島屋、ユニクロ開始

2007/09/01 FujiSankei Business i.

 政府が推進する10月の「3R(リデュース、リユース、リサイクル)推進月間」を控え、高島屋とユニクロは、9月1日から恒例の衣料品回収リサイクルをそれぞれ開始する。

 高島屋は2002年に日本橋高島屋で紳士服(スーツ、ジャケット、スラックス)のリサイクル回収を実施して以来、毎年、各店が1回実施している。高島屋で購入した紳士服以外も引き取る。今年は、1日から10日までの新宿タカシマヤ、12日から25日の高崎高島屋、19日から10月1日の日本橋高島屋など8店で順次実施。今年から紳士服だけでなく、婦人・紳士のウールコート(ウール60%以上)も回収品目に加えた。

 回収した紳士服は繊維回収業者のナカノ(横浜市南区)の協力を得て素材や色別に仕分けして愛知県岡崎市のフェルト業者がフェルトに加工して自動車断熱材や防音材としてリサイクルされる。

 今年6月には大阪など関西の店舗中心に実施したが、1460人が6753着を持ち込んだ。

 一方、ユニクロは01年9月から自社で販売したフリース商品の回収を開始。その後、販売した全製品に対象を拡大し、06年9月から毎年3月と9月に回収リサイクルを実施している。

 エネルギー資源や繊維としてのリサイクル以外に国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を通じて世界各国の難民キャンプなどに寄贈されてリユースされる。3月に回収した30万点の衣料品の80%はウガンダの難民キャンプに寄付される。

ユニクロが買収断念 バーニーズはUAEへ

2007/08/09 中国新聞ニュース

 「ユニクロ」を運営するファーストリテイリングは九日、米国の高級百貨店チェーン「バーニーズ・ニューヨーク」の買収を断念したと発表した。アラブ首長国連邦(UAE)の国営投資会社イスティスマルが提示した条件以上に買収額を上積みできなかった。

 米国で高い知名度を誇るバーニーズを傘下に収め、グループのブランド力を高めようとしたファーストリテイリングの海外戦略は挫折、練り直しが迫られる。

 バーニーズをめぐる買収合戦では、全株式を保有する米衣料品大手ジョーンズ・アパレル・グループが六月にイスティスマルへの売却でいったんは合意していたが、七月にファーストリテイリングが参入した。

 八月五日にはファーストリテイリングが九億五千万ドル(約千百億円)を提示。これに対し、イスティスマルは九億ドルとしていた買収額を八日に九億四千二百三十万ドルに引き上げた。ジョーンズが売却先をファーストリテイリングに変更した場合に支払う違約金三千四百七十万ドルを考慮すると、イスティスマル側の提示が好条件となっていた。

1060億円の「ユニクロ」提案を優先 バーニーズ売却で米社

2007/08/02 The Sankei Shimbun WEB-site

 米衣料品大手ジョーンズ・アパレル・グループは1日、傘下の高級百貨店チェーン「バーニーズ・ニューヨーク」の売却について、カジュアル衣料品店ユニクロを展開するファーストリテイリングによる約9億ドル(約1060億円)の提案を優先させると発表した。

 ジョーンズ社は6月下旬、アラブ首長国連邦の国営投資会社イスティスマルによる約8億2500万ドルの買収に応じることで合意していたが、条件の良いファーストリテイリングの提案を選択した。

 1日からの3日間に、イスティスマルが条件を引き上げない場合、ジョーンズはイスティスマルとの合意を撤回する方針。条件を引き上げる可能性もあり、流動的な要素も残っている。

 合意撤回の場合、ジョーンズはイスティスマルに2270万ドルの解約金を支払うという。

 ジョーンズとイスティスマルの合意書では、7月22日までを第三者からの提案申し入れ期間に設定しており、ファーストリテイリングが同2日付の買収提案書を提出していた。(共同)

ユニクロがTシャツ専門店 原宿店を全面改装

2007年04月28日 中国新聞ニュース

  ユニクロは28日、フリースブームの火付け役となった東京都渋谷区の原宿店を全面改装し、Tシャツ専門店としてオープンした。全館Tシャツで埋め尽くしたユニークなつくりで、開店前から約60人が列をつくった。

 店内には新たに立ち上げたTシャツブランド「UT(ユーティー)」を常時、500種類販売する。

 改装デザインはアートディレクターの佐藤可士和さんが担当。コンビニの飲料コーナーに似せた陳列棚に、Tシャツをつめたプラスチックボトルをずらりと並べた。

 陳列棚の上部などの電光掲示板には商品情報が流され、色や形など好みのTシャツを検索できる端末も設置。商品の陳列場所がすぐ分かるシステムにした。1階から3階までが売り場で、4階はギャラリー。

ユニクロがアジア最大店舗 上海に旗艦店オープン

2006年12月09日 中国新聞ニュース

 【上海9日共同】カジュアル衣料「ユニクロ」は9日、中国上海市浦東新区のショッピングモールにアジア最大の約2200平方メートルの店舗をオープンした。先月開店した米ニューヨークのソーホー店に次ぐ世界でも2番目の規模。

 新店舗は世界の流行を取り入れ、通常店より3割多い550種類の商品を置き、上海の旗艦店とする。

 これで中国では上海に7店、浙江省杭州に1店の計8店となる。

 開業式典には同社を展開するファーストリテイリングの柳井正会長が出席し、「上海は世界のアパレル産業にとり重要市場。上海での成功が世界ブランドに導く」とあいさつした。

 ユニクロによると、商品価格は日本と同水準で、ダウンジャケットは市内の一般商店の3倍前後の500元(約7500円)程度、セーターが200元程度。庶民にとり低価格とは言えないが、質が良いと評価されており、所得水準の高い上海に集中して、販売を拡大していく戦略という。

ユニクロがNYにオープン 海外初の大規模店

2006/11/11 The Sankei Shimbun

 カジュアル衣料店「ユニクロ」の海外初の大規模店が10日正午(日本時間11日未明)、ニューヨーク最先端のファッション発信地として知られるソーホー地区に開店した。

 開店と同時に、待ちわびた約300人が世界のユニクロ店舗で最大となる3300平方メートルの広い店内に流れ込んだ。日本の人気アニメキャラクターのTシャツも販売されており、米国人客が店員に説明を求める姿も。価格は同じ商品でも関税などの影響で日本より2割ほど高いという。

 開店前の式典で、ユニクロを展開するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長やブルームバーグ・ニューヨーク市長らがテープカット。市長は「ニューヨークでは和食など日本の文化に人気があり、開店を歓迎する」とあいさつした。

 ユニクロは今後、中国・上海などでも大規模店の出店を計画。世界のトップブランドがひしめくニューヨークでの「成功」を踏み台に、本格的な世界展開に挑む。(共同)

ユニクロ、秋冬衣料品で外部デザイナー初起用

2006/08/22 The Sankei Shimbun

 ユニクロは22日、日本とフランスで活躍する新進デザイナー7組を起用した秋冬物の衣料品を、25日から全世界で順次発売すると発表した。デザインを外部に完全に委ねる初の試みで、50億円の売り上げを目指す。

 アダム・ジョーンズ氏や日本の「ILIAD(イリアド)」など、パリコレクションや東京コレクションで活躍するデザイナーを招いた。ユニクロの衣料品の特徴である「ベーシック」を基調に、各デザイナーが8〜11商品を取りそろえ、デザイナーがほぼ1カ月交代で出品していく。

 ユニクロで通常使っている生地を採用することなどで価格を抑え、スカートが4990円、男性用ジャケットが6990円など、一般のユニクロ商品とほとんど変わらない。ILIADの野田源太郎さんは「(自分のブランドで販売すれば)価格は4倍ぐらいになる。安い値段で良いクオリティーのものを出せた」と話した。

ユニクロ、NYに旗艦店 過去最大の売り場面積

2006/05/25 The Sankei Shimbun

 カジュアルウエア「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは25日、米ニューヨーク・ソーホー地区に今秋、ユニクロとして過去最大となる売り場面積3300平方メートルの旗艦店を出店すると発表した。国際展開の拠点とする考えで、日本発のカジュアルウエアをニューヨーカーにアピールする。

 「この店は世界に向けたショーケース。世界進出の試金石」。柳井正社長はニューヨーク1号店をこう位置づけた。国内の標準店の4ー5倍の規模で、店舗デザインやレイアウトを佐藤可士和氏ら著名なデザイナーに依頼。商品展開については「サイズやカラーなどは増えるものの、基本的に日本のデザインと同じ」としている。

 ユニクロは米国ニュージャージー州に3店舗を出店済みだが、今回の出店を足がかりにソーホー地区周辺に4、5店を展開。最終的に20店程度まで増やすことにしている。

ユニクロとダイエーが業務提携

2006/01/27 中国新聞地域ニュース

 カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング(山口市)は二十六日、経営再建中の大手スーパー、ダイエー(神戸市)と衣料品分野で業務提携した。ファーストリテは、ユニクロより二、三割低価格の新ブランドを立ち上げ、今秋から順次、ダイエーの百四十八店舗に出店する。

 ファーストリテは成長が鈍化する中、二〇一〇年に連結売上高一兆円を目指す新たな成長戦略の一環。衣料品部門の不振が続くダイエーも、売り場をファーストリテの新ブランド店に置き換えることで店舗全体の集客が図れ、両社の思惑が一致した。

 ファーストリテが100%出資で新会社を設立。ブランド名は未定だが「楽しい、うれしい」をキーワードにデザインやファッション性、キャラクター物などを前面に押し出し、インナーからアウターまでフルラインでそろえる。年間売上高一千億円規模を目指す。

 新ブランド店は、ダイエーが進める店舗改装に合わせて出店し、全国二百十店舗のうち約七割で営業することになる。将来的には他のスーパーなどへの出店や路面店設置も検討するという。

 両社は東京都内で会見し、ファーストリテの柳井正会長兼社長は「将来は店舗数をユニクロ並みの数百店に増やし、セカンドブランドに育てたい」と強調。ダイエーの樋口泰行社長は「ファーストリテとの提携で再生にも弾みがつく」と期待した。(村上昭徳)

ユニクロ「専門店」化 子ども服専門店2店がオープン

2005年10月16日 asahi.com

 ファーストリテイリングが、「ユニクロ」の大型店化の一方で、子ども服専門の「ユニクロキッズ」など専門店の出店にも力を入れる「両面作戦」を展開し始めた。2010年に売上高を1兆円(05年8月期は3839億円)まで増やすという高い目標に向けた新戦略の一端だ。

 14日に丸井錦糸町店(東京都墨田区)とダイエーのショッパーズプラザ横須賀店(神奈川県横須賀市)にオープンしたユニクロキッズは、赤ちゃんから小学生向けまでの衣料品約40点を扱う。ジーンズなど約3割がオリジナル商品で新たな需要掘り起こしを狙う。ユニクロでは、好調な女性向け商品などに押され展示スペースが不足しがちなため、子ども服に特化した店を始めた。

 同社は昨秋から大型店出店を進めているが、今年9月には初の専門店として女性下着専門店「ボディー・バイ・ユニクロ」を東京・銀座にオープンさせた。

ユニクロ増収減益 8月期、季節物在庫処分響く

2005/10/13 The Sankei Shimbun

 カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングが13日発表した今年8月期連結決算は、売上高が前期比12・9%増の3839億円、営業利益が11・4%減の566億円と増収減益だった。

 直営店が38店舗増えたため売り上げが伸びた半面、季節商品の在庫処分などで営業利益が悪化した。

 純利益は子会社の債務免除に伴う特別利益の計上により8・0%増の338億円。来年8月期は売上高が過去最高の4350億円、純利益は379億円を見込む。(共同)

ファストリ :上海に「ユニクロ」2店舗オープン

2002/09/09 中国情報局News

 株式会社ファーストリテイリング(本社:山口県山口市、社長:柳井正) は、9月30日に上海市にユニクロ2店舗をオープンする。

 同社はまた、製造小売業態としての基盤を確立し、将来の競争激化に備え たいと考えている。

<参考>

【新店舗概要】 ・店名  :南京東路中聯店(ナンジントンルーチュウレン店) ・住所  :上海市黄浦区南京東路340号 ・売場面積:約800平方メートル ・店舗形態:ショッピングビル2F

・店名  :四川北路東泰店(シセンベイルートンダイ店) ・住所  :上海市虹口区四川北路2018号 ・売場面積:約1000平方メートル ・店舗形態:ショッピングセンター1,2F

ユニクロ、女性下着専門店を全国展開 銀座に1号店

2005/09/09 The Sankei Shimbun

 カジュアル衣料品店「ユニクロ」のファーストリテイリングは9日、女性下着専門店「BODY by UNIQLO(ボディ・バイ・ユニクロ)」を今後、全国に展開すると発表。10日にオープンする東京・銀座の1号店を報道陣に公開した。

 同社は2010年までに連結売上高を現在の2倍以上の1兆円に引き上げる計画。女性下着や子供服などジャンルを絞り込んだ店舗の展開で売り上げの上積みを図る構えだ。女性下着については現在、年間300億円規模の売上高を08年8月期までに倍増させる。

 銀座5丁目のファッションビル内に出店する1号店は63平方メートル(19坪)の売り場で約100種類の商品を扱う。スタッフは全員女性。インテリアはピンク色を基調とし女性が入りやすい雰囲気を心掛けた。

 中心価格帯はブラジャーが1990円、ショーツが590円。部屋着なども扱う。

 今後、都心部では33−99平方メートル(10―30坪)、郊外では132−198平方メートル(40―60坪)の店舗を展開。10月中に埼玉県川口市と千葉県船橋市への出店が決まっている。(共同)

アメリカ、ユニクロ化計画始まる

2005年09月07日 エキサイト ニュース

 「平成22年に売上高一兆円を実現し、世界一のカジュアル企業グループを目指す」ファーストリテーリング社は、すでに6店舗出店しているイギリスの他に、アメリカへの本格進出を予定している。そして9月1日、ニューヨーク・ソーホーに1ヶ月期間限定でミニ店舗「ユニクロ@Vice」が開店。ちょっとお先にアメリカ・プチ・デビューを果たした。その後ニュージャージーに正規に3店舗開店する予定だ。

 オープンしたミニ店舗は、ソーホーのホットゾーンに位置し、例えるなら日本の裏原宿のような雰囲気。途切れることなく若い男女が通りかかり、足を止め、店舗を覗いていく。規模は違うが、かつてユニクロが、初めて原宿に店舗を出したときのインパクトを思い出す。

 「アメリカ進出第一歩としてニューヨーク、ニュージャージーを選んだのは、消費者が成熟していて国際的なブランドにオープンなこと、ファッションの発信地であること、四季がはっきりしていること、などなど。実験店舗、またブランド構築両方の目的に合致するロケーションだったということです」 UNIQLO USA Inc.のPR担当、マイク・カイザー氏はそう説明する。

 ユニクロの一貫したシンプルで上質なデザインは、ここアメリカでも変わることはない。しかも高品質、低価格であることも。それには、いつでもどこでも、だれでも着られる、ファッション性のある高品質なベイシックカジュアルを、市場最低価格で継続的に提供するという、グローバルブランドとしての信念と自信が伺える。 「ユニクロのブランドと商品の『奥行きの深さ』みたいなものを表現できれば、と思っています。それだけの柔軟性と力があるブランドであり、商品群だと考えています」とカイザー氏。

 今秋はアメリカのほかに、韓国、香港への進出も予定している。ユニクロの掲げた長期ビジョン、世界ナンバーワンのカジュアルウエアブランドとなることは、着々と進んでいるように思えた。

 とまあ、気取ってリポートしてみましたが、アメリカのユニフォーム化したGAPに飽きていた、ユニクロ・ファンとしては、待ちに待っていました! ありがとう! という気持ちで一杯です。品質は勿論、デザインも日本風というよりもヨーロピアンな感じがして、ワードローブに入れても違和感ないので使いやすいと、同行したアメリカ人の友人はかなり気に入っておりました。

 ユニクロも一時は経済ニュースを賑わしていたようですが、若い人を中心として、絶え間なく新しい試みにチャレンジしていく企業ポリシーは、閉塞感のある社会の中でますます異彩を放ち、日本国内だけでなく、アメリカでも大歓迎でしょう。その姿勢がユニクロのブランドとしての魅力の一つかもしれません。できれば細く長く、老舗と呼ばれるまで頑張って欲しいです。本気で。

 最後にカイザー氏(結構ハンサム)から一言。

 「米国初出店ということで、力が入っています。ぜひ応援してやってください」

 了解です。 (チン・ペーペー)

ユニクロ、M&Aで「5年後売上高1兆円」

2005/09/06 The Sankei Shimbun

 カジュアル衣料店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は5日、都内で開いた事業戦略説明会で2010年に売上高1兆円、経常利益1500億円の目標を達成するため、今後3年間で企業の合併・買収(M&A)に3000億―4000億円を投資する方針を明らかにした。

 今年8月期の連結売上高は前期比12%増の3808億円となる見込みで、目標達成には6000億円強の売り上げ増が必要。このため、柳井氏は「世界中でよいビジネスと優秀な経営者を探す」とM&Aの意義を強調した。

 M&Aは将来的に売上高1000億円以上、売上高に占める経常利益が10%を見込める国際展開する企業を想定。詳細は詰めていないが、M&Aに当たり、外部からの資金調達を検討しているという。

 さらに海外展開の強化策として、東京の商品開発本部に加え、今後、ニューヨーク、パリ、上海などにも商品開発の拠点を6カ所設置する。

 また、ファーストリテイリングは5日、9月15日から米ニュージャージー州に3店舗を順次出店し、米国に初進出すると発表した。(共同)

ユニクロ、北京に初出店

2005/09/06 FujiSankei Business i.

 中国新聞社電によると、カジュアル衣料チェーン「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは、北京市中心部の繁華街で、二店舗を同時にオープンした。同社は二〇〇二年九月に中国に進出、上海に七店舗を展開しているが、北京への出店は初めて。

 北京で開店したのは王府井店と西単店。西単店は床面積九百三十平方メートルの大型店。店構えや品ぞろえは日本国内の店舗とほぼ同じ。男性用の長袖シャツが百二十九元(約一千八百円)など価格も日本とあまり変わらない。

 同社によると、中国での売上高は、今年八月期で約十億七千万円の見通し。〇二年の進出以来三年で黒字転換できそうだという。

ユニクロが売上高1兆円に向け、大規模な企業買収へ

2005年09月05日 asahi.com

ファーストリテイリングの柳井正会長

 カジュアル衣料専門店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは5日、「2010年に売上高1兆円、経常利益1500億円」という野心的な業績目標の達成に向けた具体的な事業戦略を発表した。ファッション企業の買収、店舗業態の多様化、商品開発力の強化などが新たな施策だ。

 「世界一のカジュアルウエア企業グループを目指す」

 玉塚元一・前社長を事実上更迭し、今月から社長を兼務して再び陣頭指揮に立った柳井正会長は、戦略発表会の冒頭でこう宣言した。

 約3800億円(05年8月期の業績予想)の売上高を5年で約2.6倍にする際に大きな柱となるのが、国内外のブランド企業の買収だ。同社はすでに、仏ブランドの経営権取得など、買収戦略を加速させているが、今後3年で買収資金3000億〜4000億円を用意し、さらに大規模な企業買収へと乗り出す。

 10年の売上高目標1兆円のうちの約3000億円分は、こうした新たな買収で獲得する新規事業の売上高でまかなう考えだ。

 一方、ユニクロ本体の国内での売上高も、10年には、現状の約1.6倍の6000億円に伸ばす計画だ。昨秋から進めている売り場面積がこれまでの3倍という大型店の出店を積極的に増やし、将来的に200店まで拡大させる考えだ。また、10日には女性下着専門店「ボディー・バイ・ユニクロ」、10月には子供服専門店「ユニクロキッズ」をオープンして、新業態に進出し、新たな顧客層の取り込みを急ぐ。

 こうした拡大戦略に見合う商品開発を実現するため、商品の開発体制も東京のほか、ニューヨーク、パリ、ミラノに拠点を置いてグローバル化を進める。

 急速な拡大戦略は、柳井会長が掲げる「10年に売上高1兆円」という目標を達成するためだ。柳井会長は同日、目標を達成できなかった場合は「創業者が退陣すれば無責任になるが、経営者としての退陣はありうる」と述べ、経営トップから退く考えを示した。

ユニクロが北京に初出店 アジア市場開拓に本腰

2005/09/03 The Sankei Shimbun

 カジュアル衣料チェーン「ユニクロ」が3日、北京市中心部の繁華街に2店舗を同時オープンした。ユニクロを展開するファーストリテイリングは2002年9月に中国に進出、上海に7店舗を展開しているが、北京での出店は初めて。2日には韓国ソウル市などに初出店したばかりで、アジア市場の開拓に本腰を入れている。

 3日開店したのは王府井店と西単店で、いずれも繁華街の商業ビルの中にある。西単店は床面積930平方メートルの大型店。店構えや品ぞろえは日本国内の店舗とほぼ同じ。男性用の長袖シャツが129元(約1800円)など価格も日本とあまり変わらない。

 ファーストリテイリングによると、中国での売上高は今年8月期で約10億7000万円の見通し。02年の進出以来3年で黒字転換できそうだとしている。(共同)

男児水着5万着を自主回収、皮膚に傷の恐れ…ユニクロ

2005年09月02日 読売新聞 Yomiuri On-Line

 カジュアル衣料「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは2日、2004年4月に発売した男児用水着「ボーイズ・パネル・スイムショーツ」が皮膚などを傷つける恐れがあるとして、同年8月末までに販売した約5万着を自主回収すると発表した。

 水着内側の網の目ですり傷などを生じた事例が6件確認されたという。問い合わせは同社(0120・034・296)へ。

ユニクロ:男児用の水泳パンツを回収 皮膚損傷の可能性

2005年09月02日 毎日新聞 Mainichi INTERACTIVE

 「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは2日、昨年販売した小学校高学年の男児用水泳パンツ「ボーイズ・パネル・スイムショーツ」(1000円)が、構造上の欠陥で皮膚を傷つける可能性があるとして、回収すると発表した。対象は昨年4月から8月末に販売した約5万点。

 昨年8月、この水着を着た児童の皮膚に擦り傷ができるケースが3件発生。今年8月も3件発生した。同社は「メッシュ穴がぬれて膨張したのが原因で、皮膚が挟まれ擦り傷になったようだ」と話している。代金は払い戻す。問い合わせは同社0120・034・296。

ユニクロ、男児水着5万点を回収=性器負傷が6件

2005年09月02日 ライブドア・ニュース

− カジュアル衣料品店チェーン「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング<9983>は2日、昨年の春・夏シーズンに販売した男児用水泳パンツ「ボーイズ・パネル・スイムショーツ」に不具合があったとして回収、代金の払い戻しを行うと発表した。パンツ内側のメッシュ・サポーターのメッシュ穴が陰茎部先端の皮膚をはさみ、皮膚などを傷つける恐れがあるとしている。現在までに6件の負傷例が確認されている。

 該当商品の価格は1000円(税込み)で、2004年4月17日−8月31日に、約5万点販売した。商品の洗濯ラベルに表示している品番は「3700-006」。回収方法はユニクロの店舗への持ち込みか、ユニクロ本社への料金着払いでの送付。同社では、「再発防止に向け、品質管理体制の見直しと再構築に努めていきたい」としている。【了】 ライブドア・ニュース 山中泉記者

ユニクロが韓国に初出店 ソウルの店舗に多数の客

2005/09/02 The Sankei Shimbun

 カジュアル衣料チェーン「ユニクロ」の韓国初出店となる3店舗が2日、一斉に開店、ソウル市内のロッテ百貨店永登浦店に出店したショップは開店直後から数多くの客でにぎわった。

 ユニクロを展開するファーストリテイリングは、ロッテグループと合弁で事業会社「エフアールエルコリア」を設立。ソウルのロッテマート・ワールド店、仁川のロッテ百貨店仁川店にも出店した。

 永登浦店の李宰根(イジュグン)・副店長は数多くの客に囲まれ「もともとユニクロを知っていた人に加え、開店直前の広告の効果も大きい」と慌ただしげ。ソウル市内の主婦は「広告を見て来たけど、値段の割に品質もいい」と話していた。(共同)

ユニクロ、韓国でイメチェン? 中・高価格戦略で韓国上陸

2005年09月01日(朝鮮日報)Libedoor News

 FRLコリアは1日、記者会見を開き、日本の中低価格のカジュアルブランド‘ユニクロ’をロッテ・デパート永登浦(ヨンドゥンポ)区店、仁川(インチョン)店、ロッテ・マートに出店することを明らかにした。FRLコリアは、ロッテ・ショッピングと日本のファーストリテイリングが、それぞれ49%、51%ずつ株を保有し共同で設立したユニクロの販売法人だ。

 アン・ソンスFRLコリア共同代表は、「長い間検討した結果、国内での成功を確信した」とし、「韓国と日本、中国が保有する競争優位の要素を有機的に結合させ、最高の商品開発と供給構造を生み出した」とし、意義を説明した。

 しかし、業界ではロッテのカジュアル衣料進出に否定的な見解を示している。業界のある関係者によれば、「ユニクロの価格帯の衣料市場はすでに韓国内でも飽和状態に至っている」とし、「日本で中・低価格イメージが強いブランドが国内中・高価格カジュアル市場で成功するのは難しいだろう」との見方を示した。

 製品の価格は日本と同一の価格を原則として守り、韓国内では中・高価格ブランド戦略を展開するものと思われる。

 記者会見には韓国内と日本のメディアから約100名の記者が集まった。

ユニクロ、韓国初出店 9月に3店オープン

2005/08/23 The Sankei Shimbun

 カジュアル衣料チェーン「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは23日、韓国の事業会社「エフアールエルコリア」が、ユニクロの韓国初出店となる3店舗を9月2日にソウル市などに同時オープンさせる、と発表した。

 ソウルのロッテ百貨店永登浦店、同ロッテマートのワールド店、仁川のロッテ百貨店仁川店に出店する。

 エフアールエルコリアはロッテーグループとの合弁で、ファーストリテイリングが51%、ロッテ側が49%を出資している。(共同)

ファストリ、持ち株体制へ移行・柳井氏が社長復帰

2005/07/15 NIKKEI NET

 カジュアル衣料チェーン「ユニクロ」を運営するファーストリテイリングの社長に柳井正会長(56)が復帰する。カリスマ経営者が後事を託そうと3年前に抜てきした玉塚元一社長(43)は「売上高1兆円」の目標に向けた急成長戦略に乗れず、社を去る。海外大手との競争意識に駆り立てられた更迭人事には「60歳引退」を掲げる柳井氏の焦りが色濃くにじむ。

 同社は14日、8月末で玉塚元一社長が辞任し柳井正会長が社長を兼任する人事を発表した。11月1日付で持ち株会社に移行することも発表。柳井氏は持ち株会社の会長と社長を兼任する。玉塚氏は当初、取締役にとどまる見通しだったが、「他の企業で自分の力を試したい」として、社外に出る。

 2005年8月期の業績予想は下方修正。連結経常利益は既存店の売り上げ伸び悩みが響いて、従来予想を56億円下回る前期比9%減の582億円になる見込み。経営体制を刷新し、業績の回復をめざす。

ユニクロ、柳井会長が社長復帰へ…業績回復へ陣頭指揮

2005年07月12日 読売新聞 Yomiuri On-Line

 カジュアル衣料量販店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング(FR)は12日、事業会社を傘下に収める持ち株会社を8月末にも設立し、社長に柳井正会長が就任する方向で最終調整に入った。

 2002年11月にユニクロの経営を玉塚元一社長に譲り、グループ運営に専念してきた柳井氏だったが、非常手段とも言える社長復帰で、業績の悪化に歯止めをかけたい考えだ。

 <業績悪化>

 FRは04年8月期連結決算で3年ぶりの増収増益を達成し、05年8月期に再び拡大・成長路線への転換を図ろうとしているが、足元の業績は厳しい。今年3月には、05年8月期の経常利益が2年ぶり減益になると、業績予想を下方修正している。昨年10月から12月にかけて冬物衣料を増産したが、暖冬で売れ行きが振るわなかったことなどが大きな減益要因となった。玉塚社長は業績修正発表の席で、「製造・販売見通しの精度を向上させたい」と述べたが、下半期(05年3〜8月)に入ってからも業績回復の足取りは重い。

 <いらだち>

 柳井会長は、玉塚社長にユニクロの運営を任せ、自らは靴小売事業への進出や海外の衣料品メーカーの買収などグループ経営に専念してきたが、業績悪化に歯止めがかからない状況にいらだちを募らせていたという。4月に行われた05年2月中間決算発表の席上、柳井会長は「消費者の琴線に触れる商品が足りなかった。経営判断に甘さが出た」と不満をあらわにした。

 既存店売上高の3〜6月累計は前年同期比2・1%減とマイナスが続いている。6月に投入した新しいスポーツ衣料品シリーズ「ボディテック」の集客効果で来店客数に改善の兆しが見られるのが唯一の救いだ。

 持ち株会社の構想は、柳井会長が自ら陣頭指揮を執り、グループの経営資源を生かす方策として、かねて温めていたものだ。事実上の創業者がトップに復帰し、業績回復に向けて背水の陣を敷くと言える。

ユニクロ、売上高5カ月ぶり増加 クールビズ効果で

2005/07/04 The Sankei Shimbun

 カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングが4日発表した6月の既存店売上高は、前年同月比13.7%増と大幅に伸び、5カ月ぶりにプラスに転じた。

 政府が推進する夏のビジネス軽装「クールビズ」に対応した商品を集めたコーナーを設け、消費者に支持された。ビジネス用として着用できるボタンダウンシャツや、汗を吸い取り通気性に優れたズボンなども人気を集めた。また、慶応大学と共同開発したスポーツウエア「BODY TECH(ボディ テック)」シリーズも好調。

 週末に雨が少なかったため来店客数が9.8%増加。客単価も前年実績を3.5%上回った。

 新規出店も含む直営店全体の売上高は20.8%増、来店客数は17.3%の伸びだった。(共同)

ユニクロ、靴小売り参入 衣料との相乗効果狙う

2005/03/03 The Sankei Shimbun

 「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは3日、靴小売業ワンゾーン(旧・靴のマルトミ、名古屋市)の株式100%を三菱商事など2社から取得して子会社化し、靴小売りに参入すると発表した。

 ユニクロのノウハウを活用して販売力を強化し、主力のカジュアル衣料との相乗効果やグループとしての業務拡大を狙う。ワンゾーンの会長には、ファーストリテイリングの柳井正会長が4日付で就任する。

 ワンゾーンは1950年に個人商店「靴のマルトミ」として創業した。一時は株式上場して業績を拡大したが、販売不振で2000年に民事再生法の適用を申請。三菱商事と米系投資ファンドの出資を受けて再建を進め、04年12月に民事再生手続きを終えた。全国に330店を展開している。(共同)

ユニクロが女性用下着に本格参戦、取扱店舗を拡大

2005/01/22 読売新聞 Yomiuri On-Line

 カジュアル衣料量販店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング(FR)は、女性用下着の取扱店舗を、1月中に、全国約670店舗の過半数の344店舗に拡大する。

 女性用下着取扱店舗数は、2004年秋時点で約100店舗だったが、3倍以上に増やす。さらに、ブラジャー市場の約9割を占めるとされるワイヤ入りブラジャー市場に本格的に参入、保湿・抗菌機能を持つショーツなども充実させる。

 また、従来はワゴンなどで販売していた売り方も改め、専用コーナーやカギ付き試着室を設けて女性が買いやすい売り場にする。

 価格帯は500―1990円と、「市場価格の半額から3分の1」(ユニクロ)に抑えるほか、低価格と、商品の機能性で既存メーカーと差別化を図り、売り上げ拡大を目指す。

ユニクロ、「プレミアムダウン」など高品質商品を発表

2004/11/06 読売新聞 Yomiuri On-Line
 カジュアル衣料量販店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは、従来より高品質な羽毛を使った防寒着「プレミアムダウン」と、部屋で干しても嫌なにおいが付きにくい機能性素材を使った下着などの「ヒートテックプラス」を発表した。

 プレミアムダウンは、希少で極めて高品質とされるポーランド産のガチョウの羽毛を使ったジャケットやコートで、従来品より軽く暖かいのが特徴という。

 ヒートテックプラスは、部屋干ししても嫌なにおいが付かない商品に仕上げたという。いずれも、同社が9月に発表した品質重視の経営戦略に沿った新商品だ。

 ヒートテックプラスの価格は、790―1500円で、既に発売済み。プレミアムダウンは11月15日に発売予定で5990―9990円と、従来品のジャケットより3000―4000円割高となっている。

ユニクロ連結初の増収増益 玉塚社長、「回復を確認」

2004/10/14 The Sankei Shimbun
 カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングが14日発表した2004年8月期連結決算は、来店客数の増加傾向などを背景に、売上高が前年同期比9.8%増の3399億円、純利益が49.8%増の313億円と連結ベースで初の増収増益となった。

 同社は一時期のブームの反動から業績の低迷が続いていたが、玉塚元一社長は「回復を確認できた期」と述べ、復活に向け自信を示した。

 既存店舗のスクラップ・アンド・ビルドによる大型化を積極的に推進したことが奏功。不振のため03年8月期にまとまった規模の店舗閉鎖など、てこ入れを行った英国事業が単年度で黒字化したことも、大幅な連結増益に貢献した。

 今後の施策について玉塚社長は「世界に通用するユニクロを目指す」と強調。1カシミヤなど高品質商品群の大量投入2米国進出準備など海外展開の加速3アパレル関連業界での事業開発−を柱に収益基盤の拡大を進める、とした。05年8月期(連結)は売上高3848億円、純利益408億円を見込んでいる。

ユニクロが韓国に進出 ロッテと合弁、来年9月に

2004/10/12 The Sankei Shimbun
 カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは12日、韓国の大手流通グループのロッテショッピング社と合弁会社を設立し韓国に進出する、と発表した。

 ユニクロの海外展開は英国、中国に次ぎ3カ国目で、来年9月をめどに1号店をソウルにオープンさせる。

 合弁会社はことし12月に設立する。資本金は60億ウォン(約6億円)。ファーストリテイリングが51%、ロッテショッピング社が49%それぞれ出資するが、社名や代表者は未定。

 日本と同じような価格帯と品ぞろえのユニクロ店をソウルに当初3年間で20−30店開き、年間の売上高100億円程度を目指す。

 合弁事業とするのは、ファーストリテイリングにとって短期間で安定的な成長が望めるメリットがあるため。ロッテは、同グループが運営する百貨店などに出店させることで集客などの相乗効果を期待している。

ユニクロ、「品質重視」へシフト…低価格戦略は維持

2004/09/04 読売新聞 Yomiuri On-Line
 カジュアル衣料量販店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは、品質重視の高付加価値商品を増やすことや、従来より大型の新店舗を展開する事業戦略を発表した。

 値ごろ感のある製品を売り物に消費者の支持を得てきたが、今後は低価格戦略を維持しながら、より品質を重視する。

 足がほっそりきれいに見えるという女性用のスラックス「美脚パンツ」や、内モンゴル産高級カシミヤを使った商品などの種類や数量を増やす。また、大阪・心斎橋筋に10月、従来店舗の倍以上の面積の新型店舗「ユニクロプラス」1号店を開設。従来店舗より商品点数を増やし、限定商品なども扱う。

 玉塚元一・社長兼最高執行責任者(COO)は「価格を抑えるために品質を落とすような妥協をしない。品質重視の姿勢を強める」と説明している。

ユニクロが品質重視宣言 フリースに宇宙服素材も

2004/09/01 The Sankei Shimbun
 カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは1日、「世界品質宣言」と題する新たな事業戦略を発表した。20周年を迎え、安さに加え高品質を売り物にしたのが特徴。衣料品の価格破壊で爆発的なブームを呼び起こした後、マンネリ感が漂い始めたユニクロブランドだが、第2の成長期の構築を狙っている。

 第1弾として今年の秋冬シーズン用に、看板のフリースで米航空宇宙局(NASA)の宇宙服用に開発された温度調節素材を採用。内モンゴル産の高級カシミヤや希少価値とされるポーランド産ダウンを投入する。フリースを1000−1990円とするなど、価格はいずれも従来型とほぼ同じに据え置く。

 柳井正会長は「世界品質を目指して、安さに期待されるユニクロから良さに期待されるユニクロに変わる」と、安さだけでなく品質の高さを消費者に訴え、イメージチェンジをPRしている。

 店舗面では、従来の中心店舗の4倍以上の売り場面積を持つ大型店「ユニクロプラス」の出店を開始。1号店を10月9日、大阪・心斎橋に2000平方メートル以上の売り場規模でオープンする。

ユニクロ、売上高16%増 気温上昇が後押し

2004/06/02 The Sankei Shimbun
 
 「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングが2日発表した5月の既存店売上高は、夏物の新商品の販売が好調で、前年同月比16.6%増と2カ月連続でプラスとなった。

 5月は後半に気温が高い日が多く、夏物の定番商品のTシャツ、ポロシャツに加え、吸湿性に優れたスラックス「ドライサマーパンツ」などの売り上げが伸びた。客数も16.7%増と堅調だった。

ユニクロ、英国の16店を閉鎖へ

2003年03月07日 The Sankei Shimbun
 カジュアル衣料の「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング(山口市)は7日、英国での事業を見直し、現在、同国内に展開している21店舗を5店舗に大幅に縮小することを明らかにした。

 同社は2001年9月に初めて英国に出店。当初は3年間で50店を目指したが、1年目は36億円の赤字を計上。目標とした3年目での黒字化が困難になり、店舗縮小に踏み切った。

 玉塚元一社長は、人件費など経費が予想を上回ったことや、インフラが整わなかったことなどを理由に挙げた。柳井正会長は「再挑戦するための縮小」と強調した。

 同社はロンドン郊外に出店後、ミッドランド地区やノースウエスト地区にエリアを拡大したが、「ユニクロ」の知名度が低く、ミッドランドやノースウエスト地区では売上高が予想の5−7割と低迷した。

 今年8月をめどにロンドン郊外7店舗、ミッドランド地区5店舗、ノースウエスト地区4店舗の計16店舗を閉鎖し、継続する5店舗はすべてロンドン周辺となる。英国現地法人の従業員も大幅に削減する見込みで、閉鎖に伴い特別損失約30億円が発生するが、04年5月期には黒字転換を目指すとしている。

「ユニクロ」13カ月連続で売上高減少

2002年11月05日 The Sankei Shimbun
 カジュアル衣料店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングが5日発表した10月の既存店の売上高は、前年同月比30・7%減と13カ月連続の前年割れだった。

 既存店に昨年9月以降開店した新店を加えた直営店(通信販売は除く)の売上高も、23・6%減と前年割れ。

 ファーストリテイリング広報チームは「売上高、客数ともほぼ計画通り。11、12月の売り上げはさらに伸びると期待している」と話している。

ユニクロ 野菜販売のブランド名は「SKIP」当面は通販で

2002年10月04日 (毎日新聞朝刊から)Mainichi INTERACTIVE
 カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは3日、11月から本格展開する野菜販売事業の概要を発表した。

 事業主体は100%子会社の「エフアール・フーズ」(柚木(ゆのき)治社長)で、「ユニクロ」に当たるブランドの名称は「SKIP(スキップ)」とする。初年度の目標売上高は16億円。2年目以降、単年度黒字を目指す。当面、トラックを使った巡回販売などを除いて、9割以上は通信販売で取り扱う。柚木社長は「できるだけ早く店舗展開したい」と語った。

 野菜約60品目、果物約30品目のほか、コメや鶏卵、牛乳なども扱う。海外生産のオレンジやバナナなどを含め、すべて契約栽培で調達する。

 通信販売で流通コストを抑えるが、ホウレンソウの栽培期間を通常の2倍にするといった生産指導で栽培コストが高くなり、その結果、野菜の場合、価格はスーパーなどに比べ「2割程度高くなる」。ただ、独自の栽培方法で栄養価や糖度を高めており、その点をPRしたい考えだ。

 通信販売はインターネットのホームページで注文を受け付けるほか、隔週で野菜と果物をセットで受け取る頒布会員(当初目標1万5000人)を募集する。 【岩崎誠】

ユニクロ、9月も2けた減

2002年10月02日 The Sankei Shimbun
 カジュアル衣料の「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング(山口市)は2日、新規出店などを除く9月の既存店売上高が前年同月比24・3%減となったと発表した。12カ月連続の前年割れで、売上高の下落傾向が続いている。

 直営店は15・4%減で10カ月連続の前年割れ。直営店と通信販売を合わせた売上高も16・5%減だった。

 ただ8月と比べると、減少率は既存店、直営店とも縮小した。同社広報チームは「9月は女性向けの新商品キャンペーンなどを実施したことで、利用客が戻ってきたようだ。今年4、5月ごろの大幅な落ち込みから見れば、全体として底打ち感が出てきたのではないか」と話している。

ユニクロが上海に2店出店へ、国内の大型店舗並み規模

2002年09月06日 Yomiuri On-Line
 カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング(FR)は6日、中国・上海に今月30日、2店舗をオープンすると発表した。中国への出店は初めてで、海外出店は昨年9月にオープンしたイギリスに続き2か国目。FRは国内の衣料品販売は、ブームの反動で売上減が続いており、今秋から食料品の通信販売事業に乗り出すほか、国内の衣料品販売事業でも出店地域を見直すなど、立て直しを急いでいる。これまで生産拠点と位置付けてきた中国も衣料品販売の市場として開拓することで、収益の多様化を図る考えだ。

 上海市内にオープンする2店舗の売り場面積は800平方メートルと、1000平方メートルで、日本国内の大型店舗並みの規模だ。商品構成は日本の店舗とほぼ同じになる。

 ユニクロの2002年8月期の既存店売上高は、前期比28・6%減となった。「フリース」のヒットの反動で単月の既存店売上高は11か月連続で減少しており、FRは衣料品販売のテコ入れと事業見直しを迫られている。

 国内の出店では、2003年8月末までの新規出店は年間約100店で、過去最高だった2001年8月期(130店)に次ぐ規模で展開する。人口密集地の首都圏や関西から、北海道、東北などでの出店を強化することで新規顧客の開拓を狙う。

新会社は「FRフーズ」 ユニクロの野菜販売

2002年09月02日 The Sankei Shimbun
 カジュアル衣料の「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは2日、野菜などを通信販売する子会社の社名を「エフアール・フーズ」に決め、同日設立したと発表した。エフアールはファーストリテイリングの略で、同社の柚木治執行役員(37)が社長に就任する。

 野菜や果物、米、乳製品など約100品目を、インターネットによる通販や会員制の販売会で11月中旬から販売する。初年度は10億−20億円の売り上げを見込んでいる。

ユニクロ、ベビー服に参入

2002年08月01日 The Sankei Shimbun
 カジュアル衣料の「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは1日、全国の74店舗で14日からベビー服を本格的に販売すると発表した。ベビー服への参入で顧客層を広げ、売り上げの増加を目指す。

 ユニクロのベビー服は新生児、乳幼児が対象。Tシャツやスエットパーカ、ベストなど約20点を用意。フリースを使った商品も提供する。価格は790−1900円に設定。

 すべての商品をビニール包装して販売するなど安全性を追求しているほか、吸収性、伸縮性に優れるなど機能性にこだわっているのが特長。

 子供服など、ファーストリテイリングのキッズ商品は全体の売り上げの6−7%を占めており「ベビー服もあるということで集客効果になれば」(広報)とし、新たな顧客の掘り起こしに期待している。

 同社は昨年10月以来、既存店の売上高と客数が9カ月連続で前年割れを続けている。

ユニクロ:既存店ベースで前年同月比33.0%減 6月売上高

2002年07月02日 Mainichi INTERACTIVE
 カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングが2日発表した6月の売上高は、既存店ベース(386店)で前年同月比33.0%減となった。5月は過去最低の同44.2%減まで落ち込んだが、6月は、吸汗性や速乾性に優れたTシャツやポロシャツを前面に出す「ドライキャンペーン」の効果が出て、減少幅が縮小した。客数は同29.4%減(5月は38.2%減)、客1人当たりの購買価格は同5.1%減(同8.7%減)だった。 【増田博樹】

「ユニクロ」、5月の売上高最悪更新

2002年06月04日 Sankei Shimbun
 カジュアル衣料店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング(山口市)は4日、新規出店を除く既存店(369店)の売上高増減率が、5月は前年同月比44・2%減だったと発表した。4月の42・9%減よりも落ち込み、売上高増減率の公表を始めた1996年9月以来の最悪を更新した。前年割れは8カ月連続。

 通信販売を除く直営店(555店)も36・8%減と過去最悪の減少幅。6カ月連続で前年実績を下回った。

「フリース」を50色に増強 ユニクロ

2000.10.06(19:53)asahi.com
 カジュアル衣料量販店「ユニクロ」を全国展開するファーストリテイリング(本社・山口市)は、今年秋冬の営業戦略の一環として、防寒性のよい化学繊維衣料「フリース」をこれまでの15色から50色に拡大し、1200万枚以上の販売を目指す。

 フリースは昨年実績で850万枚売り上げた爆発的なヒット商品。新色は、今月27日から来年1月中旬まで12週連続で3色ずつ展開していく。このほか、東レと共同企画した新素材のジャケットやインターネット販売に乗り出すなど、2002年8月期の売上高目標を5000億円(今期見通し2250億円)としている。

ユニクロ快進撃 経常利益でイトーヨーカ堂を抜く

2000.10.12(01:01)asahi.com
 カジュアル衣料チェーンの「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングがこのほど発表した今年8月期決算によると、売上高は2289億円と前年同期の2倍強になり、経常利益は604億円と前期の4倍以上になった。大手スーパーのイトーヨーカ堂の今年2月期の経常利益510億円を上回ったことになり、昨年来の急成長ぶりを物語っている。

 ユニクロブームの火付け役となった1900円のフリースが昨年冬に850万枚売れ、春先は2900円のデニムシャツが人気を呼んだ。既存店ベースでも、来店客数は72.2%増え、売上高も67.7%伸びた。

 2001年8月期はさらに駅ビルなどの都心や郊外に約110店を出すとともに、老朽化した約30店を閉めて収益を向上させ、売上高は44.1%増の3300億円、経常利益は32.3%増の800億円となる見通しだという。

 同社は低価格路線が売りだが、今後は特に値下げはせず、「余裕が出た分は品質、素材に回していく」(森田政敏常務)という。

ユニクロ、欧州進出へ 「フリース」に自信

2000.08.25(19:40)asahi.com
 カジュアル衣料量販店「ユニクロ」を全国展開するファーストリテイリング(本社・山口市)は25日、来秋の英国・ロンドンでの海外1号店の出店を皮切りに、英国内で50店舗をチェーン展開する方針を明らかにした。「世界NO1ブランド」の確立を目指し、欧州各国への進出も目指す。

 ロンドンに6月に設立した現地法人の事務所を年内に開設、資本金を100万ポンドに増資する。当面は日本と同じように中国の工場で生産した商品を英国全土に広げるが、将来的には欧州での全面展開も視野に、東欧での生産も検討するという。

 防寒性のよい化学繊維衣料「フリース」が年齢層を問わず爆発的なヒット商品となったことから、「気候の似た欧州でも十分いける」とみている。

ユニクロ効果で日中貿易が過去最大に 今年上半期

2000.08.15(19:24)asahi.com
 日本貿易振興会(ジェトロ)が15日に発表した今年上半期(1―6月)の日本と中国の貿易によると、中国との貿易額(輸出・輸入の合計)は前年同期比30%増の387億5956万ドルで、過去最高を記録した。順調に売り上げを伸ばすユニクロなど衣料専門店向けの製品の多くが中国で生産され、日本に輸入されていることが一因で、ジェトロは「年間の貿易額は初の800億ドルに達する勢いだ」とみている。

 貿易額は大蔵省の統計資料をもとにジェトロが算出したもので、中国からの輸入は前年同期比32%増の252億6153万ドルだった。品目別で最大の繊維製品は全体の28%を占めている。国別にみても、日本に入ってくる繊維製品全体の65%を中国製が占め、欧州連合諸国(9%)や米国(4%)を大きく引き離している。

 中国への輸出は前年同期比26%増の134億9803万ドル。中国に進出して情報技術(IT)関連製品をつくる日本や台湾の企業向けに原材料を輸出するケースが目立ち、半導体など電子部品は同51%増を記録した。

ユニクロの「期間限定」セール、実は同一価格で3回

2000.07.20(07:03) asahi.com
 手ごろな価格のカジュアル衣料品の販売で知られる「ユニクロ」が、「期間限定」とうたった安売りの目玉商品を、今年4月下旬から5月上旬にかけて全国約420店で続けた3回のセールで、同一価格で販売していたことがわかった。連続9日間にわたって店頭に並んだ。ユニクロを経営しているファーストリテイリング(本社・山口市)は「意図的ではなかったが、管理態勢の不備で申し訳ない。今後はやらない」などと話している。公正取引委員会は、景品表示法で禁じられた「消費者に実際よりも得と誤認させる表示」にあたらないかどうかを調べることにしている。

 こうした価格が表示された商品は、4月29日から5月2日の「4日間限定超目玉セール」、同月3、4日の「2日間限定超目玉セール」、同月5日から7日の「3日間限定超目玉セール」で販売された。セールはいずれも全国約420店舗で実施され、同社は毎回、新聞折り込みチラシなどで宣伝した。

 チラシや同社の説明によると、各セールでは「プリントシャツ」「ストーンウオッシュジーンズ」「チノツータックパンツ」がそれぞれ「2900円を1990円」の期間限定販売とされた。「婦人ナイロンパーカーベスト」は「1900円を990円」、「婦人ストレッチリブTシャツ」は「1000円を790円」などと表示されていた。セール日以外は安売り前の価格で売っていたという。

 景品表示法は「商品の価格その他の取引条件について、実際のものよりも著しく有利であると一般消費者に誤認されるおそれがあると認められる表示」を禁止している。

 このため、公取委は「期間限定」とうたって商品の有利さを強調しながら、実際には「限定」ではなかった今回のケースが同法に触れないかどうか調べる予定だ。

「ユニクロ」が申告漏れ

2000.07.12The Sankei Shimbun
 郊外型カジュアル衣料店「ユニクロ」を全国展開する「ファーストリテイリング」(山口市、柳井正社長)が、広島国税局から法人所得約六千七百万円の申告漏れを指摘され、修正申告していたことが十二日分かった。

 五月に広島国税局が税務調査して申告漏れが判明。同社は過少申告加算税を含めた追徴税約二千七百万円を支払った。

 同社によると、申告漏れを指摘されたのは一九九九年八月期の所得。二○○○年八月期に利益が出る秋冬物の広告費などについて、一九九九年八月期の経費として認められなかったという。

 同社管理部の新庄正明部長は「単純な事務処理ミスなどがあり、国税局の見解に従った」と話している。

ユニクロ快進撃 -安さと品ぞろえで人気爆発-

2000.06.18 The Sankei Shimbun
 カジュアル衣料「ユニクロ」の快進撃が止まらない。社長が最新の米経済誌で世界の長者番付五十二位に登場し、六月中旬に始めた夏のTシャツキャンペーンでは二千五百万枚を売ると宣言した。他社を圧倒する低価格、豊富な色とサイズに加え、男女兼用デザインもそろえた汎用(はんよう)性が世代を超えて支持を集める。高級品ばかりを「ブランド」と呼びがちだった日本人のファッション感覚も変わり始めている。

「ユニクロがスーツを始める。今度は百貨店がやられる」(流通関係者)

 この春、うわさが小売業界を駆け巡った。一万九千八百円の格安でメンズスーツを手掛けるという情報。ユニクロ側は否定したが、同社の一挙手一投足に業界の注目が集まっている。

 五年で売上高を三倍以上に伸ばし、十七日には四百三十四店目を都内に開店した。岩手県を除くすべての都道府県に出店している。昨秋から発売して「ユニクロ神話」をつくったフリースジャケットは、千九百円で八百万枚を売った。「うちで同じ商品を作ればどんなに安くしても二千九百円になる」(中堅スーパー幹部)。

 中国を生産拠点に企画から販売まで一括し、商慣行にとらわれない身軽さがコストを抑える。ジーンズなど春のデニム商戦では「ユニクロが岡山県の一流素材メーカーの生地を買い占めた」(地元金融機関)と言われた。

 今売っている夏の主力のポケット付きTシャツ(千円)は、二十色、五サイズ、ポロシャツでは十六色と種類が豊富。デザインは、奇をてらわず極端な個性には走らないベーシックな感覚。男女兼用ができる「ユニセックス」なラインアップを用意して客の選択を待つ。

 その一方で、店全体で扱う商品は二百品目程度と通常のカジュアル店の半分以下に絞り込んでいる。品質にこだわり、Tシャツは型崩れしにくいように複数の産地を織り交ぜた綿を使用した厚手の生地で、縫い方にも工夫を施した。「スーパーと同じ値段なのに品物がいい」(主婦)。かつてジーンズで育った三十代以上の層が客の半数を占め、家族で買いに来る。

 「千円のTシャツを初めて買った。色とサイズを好みで選べるので一つの商品に奥行きがある。全部がいいわけではないが、エルメスのジャケットにユニクロのTシャツという着方も出てくるのではないか」

 ファッションジャーナリストの福田京子さんは、お金をかける部分とかけない部分をうまく組み合わせるなど、日本人のブランド観、ファッション感覚に変化が出てきたと指摘する。

 「狙いを絞った商品の販売量の大きさで勝負するユニクロ戦略は、走りだしたら止められない体質を根本的に抱えている」(アナリスト)

 ユニクロを経営するファーストリテイリング(山口市)の柳井正社長(51)は、「日本の外資系企業」と自称して実力主義を貫く。取締役六人に生え抜きは残っておらず、商社などから登用した四人が三十歳代。すべての部署で徹底した能力給を導入し三十歳で年収一千万の店長もいる半面、仕事の厳しさから新入社員の二割が辞めた年もある。

 目標は、カジュアル衣料の世界ブランド「GAP」に勝つこと。五年で国内を千店に広げ、来年からはGAPの本拠地米国やファッション先進地欧州への出店も計画する。「今は実力以上に評価をいただいている。浮かれているゆとりはない」(柳井社長)。

 本来は相いれない「低価格大量販売」と「ブランドイメージ」にどう折り合いをつけるのか。飽きっぽい消費者が「別のユニクロ」を見つけたとき、どう動くか。「ブームが調整局面を迎えたときが問題」(大手スーパー)との見方は、守旧派のやっかみだけとは言い切れない。

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