TOPIC No. 2-107 英国人・ルーシーさん事件/

01.ルーシーさん事件 Mainichi INTERACTIVE
02.ルーシーさん失跡事件の経過 スポニチアメックス
02.織原城二は在日コリアン  2チャンネル
03.デート・レイプ・ドラッグ(Date Rape Drug)
04.にわ男の『某国レイプドラッグ事情』
05.「脱法ドラッグ」の本当の恐ろしさ
06.ガンマ・ヒドロキシ酪酸/「GHB」 (2001年5月8日)東奥日報
07.「脱法ドラッグ」の有害性 by 〜脱法ドラッグ対策〜 織原城二

ルーシーさんの遺体、帰国の途へ

2001.03.03 The Sankei Shimbun
 神奈川県三浦市の海岸で見つかった英国人女性ルーシー・ブラックマンさん=失跡当時(21)=の遺体引き取りのため来日していた母親ジェーンさん(47)と妹ソフィーさん(20)ら遺族三人が三日、成田空港から遺体とともに帰国の途に就く。

 ジェーンさんら遺族は先月二十四、二十六の両日、別々に成田空港に到着。日本滞在中は三浦市の遺体発見現場の海岸を訪れ、ルーシーさんが好きだったヒナギクやフリージア、白いユリなどの花束を供えてルーシーさんの面影をしのんだ。

 ルーシーさんの父親ティムさん(47)は既に二日に帰国している。

「薬物使用の事実ない」 織原被告全面否認

2001.02.27 The Sankei Shimbun
外国人女性連続暴行事件公判 被告尋問始まる

 外国人女性への連続暴行事件で、準婦女暴行罪などに問われた東京都港区の会社役員、織原城二被告(四八)の公判が二十七日、東京地裁(山室恵裁判長)で開かれ、三−五件目の準婦女暴行、準婦女暴行致傷事件を審理した。英国人の元スチュワーデス、ルーシー・ブラックマンさん=当時(二一)=が神奈川県三浦市の海岸で遺体で発見された後、織原被告が公の場に姿を現したのは初めて。

 前回の公判は非公開で行われたが、この日から織原被告への尋問が始まり、公開となった。織原被告は、黒のシャツにグレーのダブルのスーツ姿で入廷。茶色の縁のめがねをかけ、口とあごにひげを生やしており、昨年十二月十四日の初公判のときとかわらない様子だった。

 起訴事実について織原被告は「三件とも深夜、援助交際や遊びを目的としたツーショットダイヤルで知り合った女性。私と合意の上でのセックスプレーを行った。薬物を使用したという事実はない」などと全面否認。また、やけどを負わせた女性については「やけどを負ったということは私とは関係ありません」と答えた。

 冒頭陳述によると、織原被告は昨年一月から六月までの間、ツーショットダイヤルを通じて知り合った日本人女性三人を同県逗子市のマンションに誘い込み、薬物入りの飲み物を飲ませるなどして意識を失わせて乱暴したうえ、ビデオ撮影を繰り返していた。うち一人にビデオ撮影の照明用ライトの熱で約一カ月のやけどを負わせた。

 また、織原被告が「これは開運のお酒。モンゴルで手に入れた」「インドの珍しいお酒がある。飲むと幸せになれる」などといって女性に薬物入りの酒を勧めていたことが分かった。気を失った女性には「酔って自分で服を脱いでおふろに入ったんだよ。頭を打って倒れていたから介抱してあげた」などと説明していた。

 公判ではその後、最初の被害者の外国人女性に対する証人尋問が非公開で行われた。

 織原被告は、神奈川県逗子市のマンションで、英会話講師のオーストラリア人女性=当時(二一)=に薬物入りの飲み物を飲ませて乱暴し、死なせた暴行致死罪で六度目の起訴を受けた。警視庁麻布署捜査本部では、ルーシーさんの死因鑑定などを進め、ルーシーさん事件と織原被告との関連を調べている。

「今の悲しみを表す言葉ない」ルーシーさんの母親が会見

2001.02.24(23:06)asahi.com
 神奈川県三浦市の海岸で遺体で見つかった英国人女性ルーシー・ブラックマンさん(当時21)の母親ジェーンさん(47)が24日、東京都千代田区の英国大使館で記者会見し、「今の悲しみを表す言葉はありません。子供のいる方なら、おわかりいただけるはずです」などと述べた。

 ジェーンさんは涙を見せることもなく、「(遺体を発見した)日本の警察の方のご努力に感謝したい」ときぜんと語った。ルーシーさんの事件ではまだ容疑者が逮捕されていない。気持ちを問われると、「そのことについてはいいたくありません」と首を振った。

 ジェーンさんはこの日午前の便で英国から来日し、遺体を引き取る文書に署名したという。10日以内に引き取り、英国で葬儀を行う予定だという。

ルーシーさんの写真押収

2001.02.16 The Sankei Shimbun
 英国人女性ルーシー・ブラックマンさん=失跡当時(21)=が遺体で見つかった事件で、準婦女暴行致死罪で追起訴された織原城二被告(48)の関係先から押収された写真のフィルムに、海をバックにしたルーシーさんの姿が写っていたことが十六日、分かった。

 写真は失跡当日の昨年七月一日、一連の暴行事件の現場となった神奈川県逗子市のマンション付近で織原被告が撮影したとみられ、警視庁麻布署捜査本部は失跡に関与した疑いが強まったとみている。

 織原被告とみられる男が同月上旬、同県三浦市内で「死んだ犬を保存したい」とドライアイスを購入していたことも新たに判明。同じころ、都内で電動のこぎりやスコップなどを買い込んでおり、関連を捜査している。

 調べでは、写真は昨年十月の家宅捜索で見つかったフィルムの一部。現像したところ、海をバックにしたルーシーさんが写っていた。失跡した七月一日の日付が入っていた。

 背景や日照角度を分析した結果、織原被告の部屋がある逗子のマンション付近で夕方に撮影されたものと分かった。前後のカットは織原被告の移動した先と撮影場所に矛盾がなく、ルーシーさんのカットも織原被告が撮ったとみられる。

 一方、七月上旬の午前、ドライアイスを扱う店に男から「結構大型の犬が死んだ。一日、二日保存するのにドライアイスを売ってほしい」と電話があった。

 夕方に男が訪れ、ドライアイス十キロと段ボール箱を計約四千円で購入。電話は遺体発見現場に近い織原被告の三浦市のマンションからかけられた記録があった。七月五日ごろには、このマンションで段ボール箱などの荷物を山積みにした織原被告の外車が目撃されている。

織原容疑者を6度目の起訴

2001.02.16 The Sankei Shimbun
 東京・六本木などで働く女性への連続暴行事件で東京地検は十六日、外国人女性に薬物を飲ませ乱暴、死亡させたとして、準婦女暴行致死罪で会社役員織原城二容疑者(48)を追起訴した。織原被告の起訴は六度目で、被害者死亡のケースは初めて。

 起訴状によると、織原被告は一九九二年二月、神奈川県逗子市のマンションに、オーストラリア人女性=当時(21)=を誘い込み、薬物入りの飲み物を飲ませて乱暴、約十日後に薬物による劇症肝炎で死亡させた。

 警視庁麻布署捜査本部は今月九日、同県三浦市の海岸で英国人女性ルーシー・ブラックマンさん=失跡当時(21)=の遺体を発見、関連を捜査している。

チェーンソーで遺体切断か 織原容疑者に購入の形跡

2001.02.14(09:30)asahi.com
 2000年7月に失そうした英国人女性ルーシー・ブラックマンさんの遺体が神奈川県三浦市の海岸で発見された事件で、8つに切断されたルーシーさんの遺体は、その切断面にのこぎりのような刃物で切られた形跡があることが13日、警視庁麻布署の捜査本部の調べでわかった。また連続準強姦(ごうかん)事件で逮捕されている不動産管理会社社長織原城二容疑者(48)がルーシーさんの失そう直後、チェーンソーを購入していたことが分かり、捜査本部が関連を調べている。

 調べでは、ルーシーさんの遺体の切断面は、鋭利な刃物を使った場合とは異なり、目が粗くなっていた。足の断面の近くには、1カ所に1センチ前後の傷がついていた。犯人が切断作業をした際に、誤って切ったとみられる。

 電動工具販売関係者によると、チェーンソーは長さ30―40センチの金属板のまわりに、多数の刃がついたチェーンを巻きつけ、エンジンや電気などでチェーンを高速回転させて切断する。切断の際に金属板がぶれやすく、電動のこぎりと比べ、断面の目が粗くなる特徴がある。

 一方、捜査本部が2000年10月、織原容疑者の世田谷区の元自宅などを家宅捜索したところ、2000年7月上旬の日付が入った複数の店舗のレシートが見つかった。

 この中にチェーンソーを購入したことを示すレシートがあったという。チェーンソー自体は捜索で見つかっていない。

 また、セメントやポリ袋などを購入した際のレシートもあった。ルーシーさんの遺体は頭部がセメントで固められ、ポリ袋に入れられていた。

織原容疑者のマンションと遺体のセメント、成分が一致

2001.02.14(09:29)asahi.com
 2000年7月に失そうした英国人女性ルーシー・ブラックマンさん(当時21)の遺体が神奈川県三浦市の海岸で発見された事件で、遺体の頭部に使われていたセメントと、連続準強姦(ごうかん)事件で逮捕されている不動産管理会社社長織原城二容疑者(48)のマンション内にあったセメントの成分がほぼ一致したことが、警視庁麻布署の捜査本部の調べで分かった。

 調べでは、ルーシーさんの遺体のうち頭部はセメントで固められ、遺体周辺でもセメントのかたまりが発見された。

 遺体発見現場から東へ約100メートルの距離に、織原容疑者所有のリゾートマンションがあり、2000年10月に行われた家宅捜索で、ふろ場からセメントの粉が見つかっていた。

 捜査本部が双方のセメントを調べたところ、成分がほぼ一致、種類が同一のものと分かったという。

 国内で使われるセメントの約9割は「ポルトランドセメント」で、用途や原料の産出地などによって6種類程度に分かれるという。水を入れるだけでコンクリートとして使えるものも一般向けに販売されている。

 織原容疑者はルーシーさんが失そうした直後の2000年7月5日前後、このマンションを数年ぶりに訪れ、不審な行動をしていたのを目撃されている。その際、手がセメントの粉でまみれていたという。

ルーシーさん失跡直前の連絡は織原容疑者の携帯電話から

2001.02.12(10:51)asahi.com
 昨年夏から行方不明になっていた英国人女性ルーシー・ブラックマンさん(当時21)の遺体が見つかった事件で、ルーシーさんが失そう直前に友人の女性にかけた電話は、連続準強姦(ごうかん)事件で逮捕された織原城二容疑者(48)が使っていた携帯電話からで、神奈川県逗子市周辺を乗用車で移動中の通話だったことが11日、わかった。当日は織原容疑者の車も逗子市周辺にあったといい、警視庁麻布署の捜査本部はルーシーさんが失そうした日に織原容疑者が一緒にいて、死亡の経緯を知っている可能性があるとみている。

 これまでの調べでは、ルーシーさんは昨年7月1日午後1時半ごろにかかってきた男性からの電話で呼び出され、当時住んでいた東京都渋谷区内のアパートを午後3時ごろに出た。

 ルーシーさんからは午後5時ごろ、同居していた英国人女性の友人の携帯電話に「いまドライブしている。これからコーストに連れて行ってもらう」などと連絡があった。午後7時ごろには「あと1時間で帰る」とこの友人に電話で告げたが、それを最後に行方がわからなくなっていた。

 捜査本部が、アパートにかかってきた呼び出し電話とルーシーさんが友人にかけた2回の電話の発信記録を調べたところ、いずれも織原容疑者が使っていた携帯電話が使われていたことがわかった。

 調べによると、織原容疑者は自分名義の携帯電話を持たず、持ち主の特定が難しいとされる「プリペイド式」のものや、偽名で登録した携帯電話を大量に持っていた。捜査本部は、織原容疑者の知人らが織原容疑者にかけた電話の発信記録などから、昨年7月1日に使われた携帯電話を特定した。

 ルーシーさんが友人に2回の電話をかけてきた当時、織原容疑者の車が逗子市周辺にあったこともわかっており、捜査本部は2人が行動をともにしていた可能性が高いとみている。

 一方、当日の午後9時ごろ、織原容疑者とみられる男の声で逗子市の消防本部に「大変なことになった。いまやっている病院を教えてほしい」とかかってきた電話は、逗子市内にある織原容疑者所有のマンションからで、織原容疑者が使っていた携帯電話の1つが発信元だったことが確認された。

 織原容疑者はこれまでルーシーさんとのかかわりについて、ルーシーさんが勤めていた東京・六本木のクラブで一度だけ接客を受けたことがあるとしているが、失そうについては関与を否定している。

ルーシーさん発見現場近くでスコップ発見 セメント付着

2001.02.11(07:43)asahi.com
 神奈川県三浦市の海岸で英国人女性ルーシー・ブラックマンさん(当時21)の遺体が見つかった事件で、警視庁麻布署の捜査本部は10日も現場周辺の捜索を続け、近くの別荘地からセメントの付いたスコップを見つけた。遺体の頭部がセメントで固められていたことから、捜査本部はそれぞれのセメントの成分を分析して事件との関連を調べる。

 調べでは、スコップは8つに切断された遺体が見つかった海岸沿いの洞穴の東約100メートルの別荘の庭で見つかった。金属部分のほぼ中央にセメントがこびりついていた。別荘の所有者の持ち物ではなく、昨年夏から放置されていたという。

 遺体が発見された洞穴の内部では、遺体が埋められていた穴の近くでもセメントのかたまり複数が見つかっている。

 スコップが見つかった別荘の南約50メートルのところには、連続準強姦(ごうかん)事件で逮捕された不動産管理会社社長織原城二容疑者(48)が1室を所有するマンションがある。捜査本部が昨年10月にカナダ人女性への準強制わいせつ容疑で織原容疑者を逮捕した際、この部屋の家宅捜索をしたところ、浴槽などにセメントの粉が落ちていたという。

「とても悲しく、衝撃的なこと」とルーシーさんの家族

2001.02.11(00:43)asahi.com
 ルーシー・ブラックマンさんの遺体が確認されたことについて英国に住むルーシーさんの家族が10日、「とても悲しく、衝撃的なこと。早くルーシーを連れて帰りたい」とのコメントを発表した。

 また英国のクック外相は「遺体がルーシー・ブラックマンさんのものと確認されて衝撃を受けている。あとは殺人者を司法の場で裁くことだ」と述べた。

 遺体確認のニュースは英国でも大きく報じられているが、家族は「しばらくの間、彼女の死を静かに悼む時間をいただきたい」と訴えた。さらに、「まだ捜査すべき問題がたくさんあることは承知しているが、日本の警察の尽力に謝意を示したい」と述べた。

遺体はルーシーさんと確認 英国人女性失そう事件

2001.02.10(21:38)asahi.com
 神奈川県三浦市の海岸で見つかった外国人女性の遺体の身元について、警視庁麻布署の捜査本部は10日、昨年7月に失そうした元ブリティシュ・エアウェイズ客室乗務員の英国人、ルーシー・ブラックマンさん(当時21)と断定した。ルーシーさんのものとみられる毛髪が、連続準強姦事件で逮捕された不動産管理会社社長織原城二容疑者(48)所有のマンションから見つかっており、捜査本部は、織原容疑者が何らかの事情を知っている可能性があるとみて調べる。

 遺体は9日、三浦市の海岸沿いの洞穴の中で発見された。8つに切断され、土中に埋められていた。あらかじめ英国から取り寄せていたルーシーさんの歯の治療カルテと遺体の歯を照合して確認した。捜査本部は死因や死亡時期の特定を進めている。

 失そう当時、ルーシーさんが身につけていた高級ブランドの腕時計やダイヤモンドのネックレス、黒いカバンは見つかっていない。別の場所で死亡し、切断されたうえ運ばれたと捜査本部はみている。

 ルーシーさんは昨年5月4日に友人の英国人女性と来日。帰国のための8月2日の便を予約していた。

 東京・六本木のクラブでホステスとして働いてい7月1日午後3時ごろ、男性に電話で呼び出されて渋谷区のアパートを出た。その際、友人に「携帯電話を買ってもらう」などと話していた。同日午後5時ごろ、友人の携帯電話に「海までドライブにいく」などと連絡し、約2時間後に「あと1時間で帰る」と友人に電話で告げたまま行方不明になった。

 7月3日、「タカギアキラ」を名乗る男から、この友人の携帯電話に「彼女は私と一緒に千葉にいる。新興宗教の修行をしている」などと英語で伝えてきた。友人は翌4日、麻布署に捜索願を出した。

 これまでの捜査本部の調べなどで、織原容疑者は偽名を使って、ルーシーさんの勤めていた店に出入りし、ルーシーさんが接客していたことがわかっている。また神奈川県逗子市にある織原容疑者所有のマンションから押収した毛髪をDNA鑑定、ルーシーさんの家族から提供されたつめのDNAと矛盾しないことが判明した。

 遺体が見つかった現場の東約100メートルに、織原容疑者が1室を所有するマンションがある。ルーシーさん失そう直後の昨年7月5日、織原容疑者が数年ぶりにこのマンションを訪れ、スコップを持って歩いていたのを目撃されていた。

 さらにその後の調べで、織原容疑者とみられる男から、失そう当日の7月1日夜、逗子市の消防本部に「大変なことが起きた。いまやっている病院はあるか」と問い合わせる電話がかかっていたことがわかった。

 織原容疑者はルーシーさんについて、弁護士を通じて「一度接客を受けただけにすぎず、失そうなどは知らない」というコメントを出していた。

 ルーシーさんの失そうを巡っては、父親のティム・ブラックマンさんら家族が何度も来日して情報提供を求め、有力な情報に懸賞金を出すことも明らかにしていた。

遺体は大柄な外国人女性 三浦市の海岸で捜索再開

2001.02.10(13:17)asahi.com
 神奈川県三浦市の海岸でバラバラに切断された女性の遺体が見つかった事件で、警視庁麻布署の捜査本部は10日、被害女性の衣類などの遺留品を捜索するため、遺体が見つかった海岸の洞穴周辺の捜索を再開した。捜査本部は女性の体格や皮膚の色などから大柄な外国人女性と断定。都内の大学で女性の遺体を司法解剖し、死因や身元の確認を急いでいる。

 調べでは、遺体は洞穴の入り口約3メートルのところで見つかった。8つに切断されていた遺体が埋められた地面には廃棄された浴槽が置かれ、浴槽のなかにはごみが入っていたという。頭部はセメントで固められ、長さ約50センチのだ円球の形だった。いずれも刃物でバラバラに切断され、頭や右腕、両足が半透明のポリ袋に入っていたという。

 捜査本部は、遺体は英国人女性ルーシー・ブラックマンさん(22)ではないかとみており、ルーシーさんの歯の治療カルテと照合するほか、DNA鑑定をして身元を調べる。

 捜索は、捜査員約40人で午前10時から始まり、金属探知機などを使ってがけ下などを掘り返した。被害女性の頭部に使われたものと同じとみられるセメント片を発見した。

ルーシーさん失跡の当夜、消防本部に電話 織原容疑者

2001.02.10(12:04)asahi.com
 連続準強姦(ごうかん)事件で逮捕されている不動産管理会社社長織原城二容疑者(48)が、英国人女性ルーシー・ブラックマンさん(22)が失そうした昨年7月1日夜、所有するマンションがある神奈川県逗子市の消防本部に救急病院を問い合わせる電話をかけていた疑いのあることが10日、警視庁麻布署の捜査本部の調べで分かった。このマンションは、織原容疑者が複数の女性を連れ込んで乱暴した現場とされており、捜査本部は電話の趣旨について調べている。

 逗子市消防本部に織原容疑者とみられる男の声で問い合わせがあったのは、7月1日午後9時ごろ。

 電話を受けた同本部職員(33)によると、男は「大変なことが起きた。逗子市内の病院でいま、やっているところはあるか」とたずねてきたという。

 さらに、この職員が夜間対応している財団「逗葉地域医療センター」(逗子市)を紹介すると、男は再度「逗子市内周辺の別のところで、夜やってるところはあるか」「救急車だと、このあたりはどこに行きますか」などとたずねた。

 男はこの本部で紹介された地元の当番医などに電話をかけ、診療時間などを問い合わせたが、姿は見せなかったという。

 この職員は「声の印象ははっきりした口調だったが、早口だった。落ち着いた様子を装っているようだった」と話している。

三浦市の海岸で白骨化遺体を発見 ルーシーさんか

2001.02.09(19:43)asahi.com
 元ブリティッシュ・エアウェイズ客室乗務員の英国人女性ルーシー・ブラックマンさん(22)の失そう事件を捜査している警視庁麻布署の捜査本部は9日、神奈川県三浦市の海岸で、一部が白骨化した両足首と腕を発見した。捜査本部は、ルーシーさんの遺体の一部である可能性があるとみて、周辺の捜索をし、身元の確認を急いでいる。

 ルーシーさんは昨年5月4日に友人の英国人女性と来日。東京都港区六本木のクラブでホステスとして働いていたが、7月1日、男性に電話で呼び出されてアパートを出た。同日夜、友人に電話で「もうすぐ帰る」と告げたまま、行方不明になっていた。

 7月3日、「タカギアキラ」と名乗る男が、この友人の携帯電話に「彼女は私と一緒に千葉にいる。新興宗教の修行をしている」などと英語で伝えてきた。友人が翌4日、麻布署に捜索願を出した。

 警視庁捜査一課は麻布署に捜査本部を置いて捜査。六本木のクラブに勤めていたホステスら複数の女性に対する連続準強姦(ごうかん)事件で、不動産管理会社社長織原城二容疑者(48)を逮捕した。

 これまでの調べで、織原容疑者は偽名を使って、ルーシーさんの勤めていた店に出入りし、ルーシーさんの接客を受けていたことがわかっている。さらに、神奈川県逗子市内にある織原容疑者所有のマンションを家宅捜索して、押収した毛髪をDNA鑑定したところ、ルーシーさんの家族から提供されたツメのDNAと矛盾しないことが判明した。

 遺体の一部が見つかった現場近くには、織原容疑者所有のマンションがある。

 織原容疑者は弁護士を通じて、ルーシーさんについて、「1度接客を受けただけに過ぎず、失そうなどは知らない」というコメントを出していた。

 ルーシーさんの失そうを巡っては、父や妹が来日し、有力な情報に約1600万円の懸賞金を出すことを明らかにするとともに、ホットラインを開設して情報提供を呼びかけていた。

 織原容疑者は、1992年2月から昨年6月にかけて、日本人女性3人、外国人女性3人に対して、逗子市のマンションに連れ込み、睡眠導入効果のある薬の入った酒を飲ませて意識をもうろうとさせたうえ、暴行したとして、準強姦容疑などで逮捕されている。調べに対し、織原容疑者は「同意のうえで、薬などは飲ませていない」と一連の事件について容疑を否認している。

織原容疑者 暴行致死で再逮捕

2001年01月27日 スポニチアメックス
 東京・六本木などで働く女性への連続暴行事件で、警視庁麻布署捜査本部は26日、オーストラリア人女性に薬物を飲ませて乱暴し、死亡させたとして準婦女暴行致死の疑いで、会社役員織原城二容疑者(48)を再逮捕した。

 一連の事件での逮捕は6度目だが、被害者が死亡したケースは初めて。病院に残されていた女性の臓器の一部を鑑定し、薬物の大量摂取による劇症肝炎の疑いが強まった。捜査本部は英国人女性ルーシー・ブラックマンさん(22)失そう事件についても引き続き関連を調べる。織原容疑者は容疑について「同意の上の行為だ」と否認しているという。

 調べでは、織原容疑者は1992年2月中旬、連続暴行事件の現場となった神奈川県逗子市の所有マンションに当時21歳のオーストラリア人女性を誘い込み、薬物を混入した飲み物を飲ませて心神喪失状態にさせ乱暴。約10日後の同月下旬、薬物による劇症肝炎で死亡させた疑い。

 捜査本部は押収した1万点以上の資料の中から、都内の病院の内金預かり証や入院案内を発見。女性が織原容疑者とみられる男に付き添われて都内の病院を訪れ、その後大学病院などに入院。肝機能不全で死亡していたことが分かった。病院が臓器の一部を保存しており、捜査本部が鑑定していた。

 織原容疑者とみられる男は当時、病院で「食中毒になった」と説明。その後「ニシダ・アキラ」と名乗って医師らに電話し様子をうかがうなどしたほか、死亡の翌日には女性の家族と会い、「シャンパンを飲んだら具合が悪くなった」などと話していたという。

 同容疑者は昨年10月以降、外国人女性2人、日本人女性3人を同様の手口で暴行、うち1人にはけがをさせたとして準婦女暴行罪などで起訴されている。

 このうち外国人の2事件については公判が始まっており、「女性と性行為をしたことは認めるが、薬物で意識を失わせたりしたことはない」などと無罪を主張している。

 織原容疑者はこの日、弁護士を通じ「この女性は当時、私と恋愛関係にありました。心配して病院に一緒に行ったのに準婦女暴行致死容疑などとされ、これ以上言いようのない憤りを感じます」とのコメントを出した。コメントでは「彼女は日本に来る前の東南アジア滞在中に肝炎を患ったと言っていた」としている。

薬物使用、明確に裏付け

 26日の6度目逮捕となった連続暴行事件は、1992年に死亡したオーストラリア人女性の臓器の鑑定から、織原城二容疑者がこの女性に対する暴行に薬物を使っていたことが明確に裏付けられた。既に始まった外国人女性2人に対する準婦女暴行罪の公判で織原容疑者は「薬物は使用していない」と主張しており、裁判の推移にも影響を与えそうだ。

 捜査本部はこれまでの捜索で、睡眠薬や睡眠導入剤のほか、「デート・レイプドラッグ」とも呼ばれ、性犯罪に悪用される恐れがある薬物やクロロホルムなどを織原容疑者の関係先から押収している。睡眠薬の中には、正規のルートでは入手できない製剤前の主成分原料約5キロも含まれていた。

 一連の暴行事件はいずれも、こうした薬物を酒などに混入して飲ませたとされる。今回のオーストラリア人女性だけでなく、多量に摂取するなど一歩間違えば死に至る危険のある悪質な手口。捜査員は「立派な殺人未遂だ」と憤る。

 捜査本部は、一部に薬品を使用したとみられるシーンが写った同容疑者撮影のビデオテープを分析する一方、被害女性から当時の状況を詳しく聞くなどして薬物使用の裏付けを進めていた。

強姦致死容疑で織原容疑者を再逮捕

2001.01.26(20:43)asahi.com
 東京・六本木のクラブなどで働く女性らに対する連続準強姦(ごうかん)事件で、警視庁麻布署の捜査本部は26日、オーストラリア人女性(当時21)に乱暴し、死なせたとして、東京都港区の不動産管理会社社長織原城二容疑者(48)を強姦致死の疑いで再逮捕した。逮捕は6回目で、女性を死なせた容疑での逮捕は初めて。織原容疑者は弁護士を通じ、「女性とは当時、恋愛関係にあった。肝炎を患っている彼女を心配して一緒に病院に行った。このような容疑をかけられ憤りを感じる」とのコメントを出した。

 調べでは、織原容疑者は1992年2月、来日中のオーストラリア人女性を神奈川県逗子市のマンションに連れ込み、薬の入った酒を飲ませて乱暴。この薬を多量に飲ませたことによって女性を死亡させた疑い。

 この女性は、男に連れられて都内の救急病院で治療を受け、劇症肝炎と診断された。大学病院に転院したが約10日後、肝機能不全で死亡した。男は「カキを食べて、食中毒になった」と説明していたという。

 捜査本部は昨年10月に織原容疑者を逮捕した後、世田谷区内の元自宅などを家宅捜索した。押収物のなかに、女性が運ばれた救急病院の入院案内と入院のための内金の領収書があったため、病院に付き添った男が織原容疑者だと分かったという。

 女性が入院した大学病院では、肝臓組織の一部が残されていた。捜査本部は鑑定の結果、死因を大量の薬物を摂取したことによる肝不全と断定した。

織原容疑者を5度目の起訴 連続準強姦事件

2001.01.25(19:13)asahi.com
 東京・六本木のクラブなどに勤める女性らに対する連続準強姦(ごうかん)事件で、東京地検は25日、東京都港区の不動産管理会社社長織原城二容疑者(48)を、日本人女性に対する準強姦致傷罪で東京地裁に追起訴した。織原容疑者の起訴は5度目になる。

 起訴状などによると、織原容疑者は昨年1月5日、神奈川県逗子市内のマンションに20歳代の日本人女性を誘い込み、薬物入りの飲み物を飲ませて意識を失わせた上で強姦(ごうかん)した。さらにビデオ撮影のための照明で腰に全治1カ月のやけどを負わせたとされる。

織原容疑者、5回目の再逮捕

2000.12.28 The Sankei Shimbun
 東京・六本木の飲食店などで働く女性への連続暴行事件で警視庁麻布署捜査本部は四日、女性に薬物を飲ませて乱暴し、けがを負わせたとして準婦女暴行致傷の疑いで、会社役員織原城二容疑者(48)を再逮捕した。逮捕は五回目。弁護団は「逮捕権の乱用」と抗議している。

 織原容疑者は今回の逮捕容疑について「黙秘します」と話しているという。

 捜査本部は、英国人女性ルーシー・ブラックマンさん(22)が昨年七月から行方不明になっている事件についても、引き続き関連を調べる。

 調べによると、織原容疑者は昨年一月初旬、一連の暴行事件の現場となった神奈川県逗子市の所有マンションに二十代の日本人女性を誘い込み、薬物入りの飲み物を飲ませるなどして心神喪失状態にさせ暴行。この際、全治約一カ月のやけどを負わせた疑い。

 同容疑者は、既に外国人女性二人、日本人女性二人の四人に対する準婦女暴行罪で起訴されている。

織原被告、4度目の起訴/準婦女暴行 年明けにも別事件で再逮捕

2000.12.28 The Sankei Shimbun
 外国人女性らに対する連続暴行事件で、東京地検は二十八日、準婦女暴行罪で東京都港区の会社役員、織原城二被告(四八)を東京地裁に起訴した。

 起訴は外国人女性二人、別の日本人女性一人の三事件に続いて四件目。警視庁麻布署捜査本部は年明けにも、別の女性に対する暴行事件で織原被告を再逮捕する方針。

 起訴状によると、織原被告は六月四日ごろ、神奈川県逗子市内の高級マンションで、二十歳代の日本人女性に薬物入りの酒を飲ませて意識をもうろうとさせて乱暴したとされる。

 織原被告は十月十二日の逮捕以来、拘置生活は約八十日に及ぶ。逗子市内のマンションから押収した毛髪と、行方不明になっている英国人のルーシー・ブラックマンさん(二二)の家族のものをDNA鑑定した結果、押収した毛髪はルーシーさンのものである可能性が高いことが判明しており、捜査本部で引き続き関連を調べる。

織原被告宅の毛髪DNA ルーシーさん家族と酷似

2000.12.27 The Sankei Shimbun
出入りの可能性高まる

 外国人女性らに対する連続暴行事件で逮捕、起訴された会社役員、織原城二被告(四八)のマンションなどから押収された毛髪を、失跡した英国人のルーシー・ブラックマンさん(二二)の家族から提供を受けたものとDNA鑑定した結果、酷似していることが二十七日、分かった。警視庁麻布署捜査本部は、ルーシーさん失跡について、織原被告が何らかの事情を知っているとみて調べている。

 捜査本部は十月十二日に織原被告を逮捕するとともに、東京都世田谷区玉川田園調布の豪邸や神奈川県逗子市内の高級マンションなどを家宅捜索、数千本のビデオテープや一千錠以上の薬物、高級酒、プリペイド式携帯電話などを押収、また、金髪の毛髪など約四百本を採取。このうち、形状や長さなどがルーシーさんの毛髪に類似している約二十本に絞ってDNA鑑定を進めた結果、その一部がルーシーさんの家族と酷似してした。

 ルーシーさんは七月一日夕、友人の携帯電話に「あと一時間で帰れる」と連絡があったのを最後に行方不明になった。

 織原被告は十一月に発表した文書の中で、「一度だけ、ルーシー・ブラックマンさんに外国人クラブで接客を受けた」と記し、「失跡には関与していない」と否定していた。しかし、今回の鑑定の結果、ルーシーさんが織原被告のマンションなどに入っていた可能性が強まり、捜査本部で詳しく追及する。

 また、織原被告は昭和五十八年ごろから、逗子市内のマンションに外国人女性らを連れ込んでは乱暴し、ビデオに撮っていた。「海を見に行こう」と誘う手口などがルーシーさん失跡前の状況と似ていることから、捜査本部は織原被告の当時の行動などについて引き続き捜査している。

織原被告が起訴事実を否認 六本木連続準強姦事件初公判

2000.12.14(13:17)asahi.com
 東京・六本木のクラブなどに勤める女性らに薬の入った酒を飲ませて乱暴したとして、準強姦(ごうかん)の罪に問われた東京都港区の不動産管理会社社長・織原城二被告(48)に対する初公判が14日、東京地裁(山室恵裁判長)で開かれた。織原被告は同様の4事件で逮捕されているが、この日は起訴された3事件のうち2事件の審理が行われ、被告は「薬物入り飲料を飲ませたことはない。女性への行為も同意をとりつけている」と述べ、起訴事実を否認した。

 ひげを生やした織原被告はこの日、黒のシャツにダークグレーのスーツを着て出廷した。罪状認否では、用意した書面をはっきりとした声で読み上げた。

 弁護側は意見陳述で、ブリティッシュ・エアウェイズの元客室乗務員ルーシー・ブラックマンさん(22)が今年7月に失そうした事件のための別件逮捕だ、と主張した。

 検察側の冒頭陳述によると、織原被告は1996年3月と97年10月、同じ六本木のクラブで働く外国人の女性をそれぞれ神奈川県逗子市のリゾートマンションに誘い、「ハーブで作った珍しいワインだ」とうそを言って睡眠薬入りの飲み物を飲ませて意識を失わせたうえで、強姦するなどしたとされる。また、意識を回復した後で、「今日は体調が悪いので働けないだろう」などと言い、現金を渡したという。

    ◇

 初公判を傍聴しようと、60席の一般傍聴席に対し892人が並んだ。

日本人女性に対する準強姦容疑で織原容疑者を再逮捕

2000.11.17(21:52)asahi.com
 六本木のクラブなどに勤める女性に対する連続準強姦(ごうかん)事件で、警視庁麻布署の捜査本部は17日、日本人女性に乱暴したとして東京都港区の不動産管理会社社長織原城二容疑者(48)を準強姦容疑で再逮捕した。また、東京地検は同日、英国人女性に対する準強姦罪で追起訴した。織原容疑者の逮捕は3件目。容疑事実については「黙秘する」と話しているという。

 再逮捕の容疑によると、織原容疑者は今年5月、当時、高級クラブに勤めていた30代前半の日本人女性を神奈川県逗子市内のマンションの自室に連れ込み、飲み物に催眠作用を持つ薬物を混ぜて女性に飲ませ、意識を失わせて乱暴をした疑い。

 この女性は、織原容疑者が10月12日に準強制わいせつ容疑で逮捕された後、「織原容疑者と思われる人物に、報道されている逗子市の同じマンションに自分も連れて行かれた」「意識を失わされたので、よくわからないが、被害に遭っているかもしれない」などと捜査本部に相談してきたという。

 また、元ブリティッシュ・エアウェイズ客室乗務員ルーシー・ブラックマンさん(22)は今年7月に失そうする直前、勤務先の六本木のクラブで、織原容疑者とみられる男性を接客していたことがわかっている。捜査本部は、ブラックマンさんの失そうについても事情を知っている可能性があるとみて調べる。

ルーシーさんの家族に毛髪提供要請 DNA鑑定へ警視庁

2000.11.14(21:54)asahi.com
 東京・六本木のクラブに勤めていた元ブリティッシュ・エアウェイズ客室乗務員のルーシー・ブラックマンさん(22)の父ティムさんと妹ソフィーさんが14日、記者会見し、警視庁麻布署捜査本部から、DNA鑑定のため、自分たちの毛髪を提供するよう求められたことを明らかにした。同本部は別の外国人女性に対する準強姦(ごうかん)容疑で逮捕した織原城二容疑者(48)の別荘のマンションなどから多量の毛髪を採取しており、織原容疑者とルーシーさんの接点についても調べるものとみられる。

 織原容疑者の逮捕以来、初めて記者会見したティムさんは「ルーシーが彼と会った直後に姿を消したことは見逃せない」とした上で、「今後はクラブなどで織原容疑者についての情報も求めていきたい」と新たな情報提供を呼びかけた。

 これまでの調べで、ルーシーさんは失そうする直前の6月下旬に勤務先のクラブで織原容疑者を接客したことがわかっている。織原容疑者も「1度だけ、接客を受けた」などと説明している。

女子トイレ盗撮で2年前にも逮捕 織原城二容疑者

2000.10.30The Sankei Shimbun
 外国人女性に対する連続暴行事件で、準婦女暴行容疑で再逮捕された織原城二容疑者(四八)=同罪で起訴=が平成十年八月、女子トイレを盗撮したとして軽犯罪法違反の疑いで和歌山県警白浜署に逮捕され、九千円の科料を命じられていたことが三十日、分かった。

織原容疑者を起訴、決め手はビデオ

2000.10.28(00:04)asahi.com
 外国人女性に薬の入った酒を飲ませて乱暴したとして、警視庁麻布署の捜査本部は27日、東京都港区の不動産管理会社社長織原城二容疑者(48)を準強姦(ごうかん)容疑で再逮捕した。また、東京地検は同日、東京・六本木に勤めていた20代のカナダ人女性を乱暴したとして準強姦罪で起訴した。織原容疑者は調べに対し、容疑事実や起訴事実を否認しているが、捜査本部が織原容疑者の自宅などから押収した大量のビデオのなかに、被害者女性が映っていたことが起訴の決め手となった。

 捜査本部は今後、すでに告訴を受けている別の外国人女性数人に対するわいせつ行為についても立件を目指す。また今年7月に失そうした元英国航空客室乗務員ルーシー・ブラックマンさん(22)についても事情を知っている可能性があるとみて調べる。

 再逮捕の容疑によると、織原容疑者は1997年10月、20代の外国人女性を神奈川県逗子市内のマンションの自室に連れ込み、催眠作用を持つ薬物の入った酒類を飲ませ、女性の意識を失わせて乱暴をした疑い。

 捜査本部は、織原容疑者の逮捕後、世田谷区玉川田園調布2丁目の元自宅や逗子市内のマンションなどを中心に家宅捜索。外国人女性が映っているビデオテープや写真のほか、大量の睡眠導入剤などの薬物や毛髪を押収した。

 六本木や銀座などのクラブに勤めていた数人の外国人や日本人の女性が「海を見に行こう」などと織原容疑者に誘われ、薬を飲まされてわいせつ行為をされたと警視庁に告訴している。

 また、ブラックマンさんは失そうする直前の6月下旬、勤務先の六本木のクラブで、織原容疑者とみられる男性を接客していたことがわかっている。

織原容疑者を再逮捕

2000.10.27 The Sankei Shimbun
 警視庁麻布署捜査本部は二十七日、外国人女性へのわいせつ事件で、東京都港区の会社役員織原城二容疑者(48)を再逮捕した。捜査本部は織原容疑者が英国人女性ルーシー・ブラックマンさん(22)の失そう事件に関与しているとみており、引き続き慎重に捜査を進める。

 調べによると、織原容疑者は一九九七年十月ごろ、二十歳代の外国人女性を神奈川県逗子市のマンションの一室に誘い込み、薬物を混入した酒類を飲ませ女性を心神喪失の状態にしたうえで、わいせつ行為をした疑い。

 織原容疑者は「事実無根」と容疑を否認しているという。

 また東京地検は同日、カナダ人女性へのわいせつ行為について準婦女暴行罪で織原容疑者を起訴した。

 起訴状によると、織原被告は九六年三月三十一日、同じ逗子市のマンションで、当時二十三歳だったカナダ人女性を心神喪失状態にした上で乱暴した。

「複数の外国人女性と海へ」 織原容疑者が認める

2000.10.23(03:35)asahi.com
 東京・六本木のクラブに勤めていたカナダ人女性に対する準強制わいせつ事件で、逮捕された不動産管理会社社長織原城二容疑者(48)が、警視庁麻布署の捜査本部の調べに対して、複数の外国人女性と神奈川県逗子市のマンションで過ごしたことを認めたうえで、「女性も合意だった」と容疑を否認していることが23日、わかった。

 今年7月に失そうした元英国航空客室乗務員、ルーシー・ブラックマンさん(22)については「知らない」と話しているという。

 調べでは、織原容疑者は、4年前にカナダ人女性を逗子市のマンションに誘いだし、酒を飲ませて意識を失わせ、わいせつ行為をした疑いがもたれている。

 織原容疑者は調べに対して、被害者のカナダ人女性について「覚えていない」としながらも、複数の外国人女性を「海を見に行こう」などとドライブに誘い、このマンションなどで一緒に過ごしたことを認めているという。しかし薬などを飲ませて意識不明にさせたり、乱暴したりしたことはなく、「すべて合意のこと」と話しているという。

 捜査本部では、このマンションや世田谷区の元自宅などを捜索した際に押収した大量のビデオテープのなかに、意識を失った外国人女性らが映ったものがあることをすでに確認している。

 織原容疑者に薬などを飲まされて、わいせつ行為を受けたとして、数人の外国人女性が23日までに警視庁に告訴している。

「捜査に感謝」ルーシーさん失跡/英外相、河野外相に

2000.10.20【ソウル20日=乾正人】The Sankei Shimbun
 アジア欧州会議(ASEM)出席のため韓国滞在中の河野洋平外相と英国のクック外相が二十日午前、ソウル市内で会談、クック外相は元英国航空(BA)スチュワーデス、ルーシー・ブラックマンさんの失跡事件に触れ、「日本の関係者や捜査当局の努力に感謝している。事態の究明が一刻も早く進むことを願っている」と述べた。

六本木外国人パブでのディープなお話

(10/19)[TAIYAのTOKYOクラブ情報 ]「夜だけアソボ」by Web 1週間

意識を失った複数の女性写真押収 織原容疑者宅などで

2000.10.17(18:21)asahi.com
 東京・六本木のクラブに勤めていたカナダ人女性への準強制わいせつ容疑事件で、警視庁麻布署の捜査本部は17日までに、逮捕した東京都港区の不動産管理会社社長織原城二容疑者(48)が所有するマンションなどから、意識を失っているとみられる外国人女性が写っている複数の写真を押収した。

 六本木などのクラブに勤める複数の女性が織原容疑者に薬物を飲まされ、わいせつな行為をされたとして被害を訴えており、捜査本部は写真に写っている女性の特定を急ぎ、照合を進めている。

 調べでは、女性が目をつぶってベッドに横たわっている写真もあった。こうした写真は、マンションの部屋にある書籍の中に挟み込まれるなどしていたという。

 警視庁は12日に織原容疑者を逮捕した後、港区のマンションや世田谷区の元自宅、神奈川県逗子市のマンションなどを家宅捜索し、複数の捜索現場でこうした写真を見つけた。

 これまでの調べで、被害を訴えている女性たちはいずれも、店が休みの日などに織原容疑者からドライブに誘われたといい、「薬物が入ったとみられる酒を飲まされて意識を失った」などと話しているという。

高級酒飲み英語で誘う 織原容疑者/夜の六本木、白人女性と豪遊

2000.10.15 The Sankei Shimbun
 「今は言えない」。カナダ人女性への準強制わいせつ容疑で警視庁に逮捕された会社役員の織原城二容疑者(四八)は、取調室でこう話して体を小刻みに震わせているという。偽名を使い分け、東京・六本木の外国人クラブで流ちょうな英語を話していた織原容疑者。ほかにも複数の外国人女性が同様の被害を訴えていることが分かっている。英国人の元スチュワーデス、ルーシー・ブラックマンさん(二二)失跡事件への関与も取りざたされる男の素顔を追った。

 東京都世田谷区の高級住宅街の一角。十二日朝、警視庁の捜査員が家宅捜索に訪れた邸宅は、壁のタイルがはげ落ち、庭の草は伸び放題。六百平方メートルを超える広大な敷地では、二台の外国製スポーツカーがほこりにまみれていた。人が出入りする形跡は二、三年前から途絶えていた。

 織原容疑者は約二十年前、この邸宅を父親に買い与えられた。近所付き合いもあまりなく、近くに住む主婦は「気味が悪かった」と振り返る。関係先の捜索では、織原容疑者が白人女性に乱暴な行為をするビデオテープのほか、大量の薬物、プリペイド式携帯電話などが見つかっている。

 人目につかない日常生活とは裏腹に、夜の六本木では外国人クラブを渡り歩き、高級酒を飲み、英語でホステスをデートに誘っていたという。捜査員は「金はすべて外国人女性と遊ぶことに注ぎ込んでいたんじゃないか。白人女性が好きだったようだ」と語る。

 織原容疑者は昭和二十七年、大阪府生まれ。高校卒業後、米国に三年間留学した後、慶応大を卒業した。民間信用調査機関によると、大学卒業後は大阪市内でビル管理会社を設立。会社はその後、東京都港区に移転した。

 織原容疑者の知人の男性は、「仕事には厳しかったようだ」と話すが、経営は行き詰まっていた。

 神奈川県逗子市内のマンションには、しばしば外国人女性を連れてやってきたらしい。近くにあるすし店には、三、四年前から月に一度ずつ、出前を頼んでいた。

 「注文はいつも特上の二人前。バスローブにサングラスをかけて玄関口で受け取っていた。言葉づかいはていねいだったが、いま思えば一緒にいた女性と食べていたんですかね」。店主はこう言って首をかしげた。

     ◇

 捜査一課は十四日も、新たに神奈川県三浦市内の織原容疑者が所有するマンションの一室やモーターボート、付近の海岸などを捜索した。ルーシーさんが失跡した直後の七月五、六日ごろ、織原容疑者がこのマンションを訪れて管理人とトラブルになったり、スコップを持って海岸を歩いているのが目撃されており、失跡事件との関連についても捜査している。

ほかに外国女性2人不明 英国人女性失跡/きょうにも男性聴取 警視庁

2000.10.09 The Sankei Shimbun
 英国人の元英国航空(BA)スチュワーデス、ルーシー・ブラックマンさん(二二)が行方不明になっている事件で、ルーシーさんの周辺で二人の外国人女性が行方不明になっていることが八日までの警視庁捜査一課と麻布署の調べで分かり、ルーシーさん失跡事件との関連を調べている。警視庁は九日にも、東京都内に住む資産家の男性をルーシーさん失跡事件で本格的に事情聴取する。男性はルーシーさんが勤めていた港区六本木のクラブの客で、失跡した前後の行動に不審な点がある。

 これまでの調べによると、行方不明になっている二人の女性はいずれも都内で生活。友人などには「日本語を勉強している」「日本で働いてお金をためたい」と話していた。二人もルーシーさんと同様に今年夏ごろから、行方が分かっていない。友人らも所在がつかめていない。

 警視庁は二人の行方不明については、情報が少ないことから、事件に巻き込まれたかどうかを判断しかねているが、日本での生活がルーシーさんと似ていることから、ルーシーさんの事件との関連を調べている。

 ルーシーさんは七月一日午後、渋谷区のアパートで一緒に暮らしていた英国籍の友人の女性(二二)が外出する際、「あと三十分で出かける。男性と千駄ケ谷周辺で待ち合わせている」と話していた。午後七時ごろ、この友人の携帯電話に「あと一時間で帰れる」と連絡があったのを最後に、連絡が途絶えた。

 七月三日夕、「タカギアキラ」と名乗る男性から、「彼女は千葉で新興宗教の修行をしている」と、不慣れな英語で友人に連絡が入り、友人は麻布署に捜索願を出していた。

 公開捜査後の二十日には、「自分の意思なので、そっとしておいてほしい」と印字されたルーシーさんを差出人とする手紙が麻布署に届いた。しかし、サインの筆跡がルーシーさんのものとは異なっていた。捜査一課は行方不明者としては異例の大規模な態勢で捜査を進めていた。

 その結果、ルーシーさんが勤めていたクラブの客だった資産家の男性がクラブ以外でもルーシーさんと交友があったことが判明。この男性にはルーシーさん失跡前後の行動に不審な点もあり、本格的に事情聴取して、ルーシーさんとの関係などを調べる。

 ルーシーさんの失跡をめぐっては、家族が有力な情報には十万ポンド(日本円で一千六百万円)の懸賞金をかけている。

 七月の主要国首脳会議(沖縄サミット)に訪れた英国のブレア首相が、森喜朗首相との会談でこの事件を取り上げたほか、「カルト教団が関与」(タイムズ)「事件に暴力団の影」(ガーディアン)などと英国のメディアも報道、国際問題に発展していた。

資産家の男 関与か/警視庁 英国人・ルーシーさん失跡

2000.09.30 The Sankei Shimbun
勤め先のクラブ客 行動に不審な点

 

 英国人の元英国航空(BA)スチュワーデス、ルーシー・ブラックマンさん(二一)が今年七月、東京都渋谷区のアパート自室を出たまま行方不明になっている事件で、警視庁捜査一課と麻布署の捜査線上に、資産家フ男が浮上していることが三十日、分かった。男はルーシーさんが勤めていた東京都港区六本木のクラブの客で、捜査一課では、男がなんらかの事情を知っている可能性もあるとみて、失跡後のルーシーさんと接触をもっていないかなど慎重に調べている。

 調べによると、ルーシーさんが行方不明になったのは七月一日。渋谷区のアパートで共同生活を送っていた英国籍の友人の女性(二二)が同日午後に外出する際、ルーシーさんは「あと三十分で出かける。男性と千駄ケ谷周辺で待ち合わせている」と話し、午後七時ごろ、この友人の携帯電話に「あと一時間で帰れる」と電話があったのを最後に連絡が途絶えた。

 同月三日夕、「タカギアキラ」と名乗る男性から、「彼女は私と一緒に千葉におり、新興宗教の修行をしている」と、不慣れな英語でこの友人に連絡が入り、友人が麻布署に捜索願を出していた。

 同二十日には麻布署へ、「自分の意思なので、そっとしておいてほしい」などと印字されたルーシーさんを差出人とする手紙が届いたが、サインの筆跡が異なっており、捜査一課は、事件に巻き込まれた可能性が高いとみて、行方不明者の捜査としては異例の大がかりな態勢をとってクラブの常連客らから事情を聴くなど捜査を進めた結果、ルーシーさんの失跡前後の資産家の男の行動に不審な点があることが判明。捜査一課は男の立ちまわり先などを調べている。

 ルーシーさんの失跡事件をめぐっては、「失そう事件にカルト教団が関与」(タイムズ)「事件に暴力団の影」(ガーディアン)などと英国のメディアで報道は過熱。来日した家族が有力な情報に十万ポンド(日本円で一千六百万円)の懸賞金をかけている。

 七月の沖縄サミット(主要国首脳会議)に訪れた英国のブレア首相が、森喜朗首相との会談でこの事件を取り上げるなど外交問題にまで発展している。

 ルーシーさんは今年五月に来日していた。

行方不明の英国人女性ルーシーさん、香港で目撃情報

2000.09.03(02:22)asahi.com(時事)
 東京に住む英国人女性、ルーシー・ブラックマンさん(22)が行方不明になっている問題で、英BBC放送は2日、香港の銀行の現金自動預払機(ATM)の前で7月半ばにルーシーさんにそっくりの人物を目撃したとの情報が寄せられたと報じた。

 目撃したのはオーストラリア人旅行者で、情報は既に日本の警察やルーシーさんの親族に伝えられている。ルーシーさんの父親も8月31日、香港に連れ去られたとの情報提供があることを明らかにしていた。

英人元スチュワーデス失そう情報への懸賞金を10倍に

2000.08.31(23:03)asahi.com
 元英国航空の客室乗務員ルーシー・ジェーン・ブラックマンさん(21)が7月1日から行方不明になっている問題で、ルーシーさんの妹のソフィーさんが31日、東京都千代田区の英国大使館で記者会見し、有力な情報への懸賞金をこれまでの10倍の10万ポンド(日本円で約1600万円)に引き上げることを明らかにした。

 ソフィーさんによると、8月22日に1万ポンドの懸賞金を出すことを発表して以後、手掛かりになる有力な情報はなかった。しかし、懸賞金の報道を見たある男性から寄付の申し出があり、今回の増額につながったという。

 また、9月1日は、ルーシーさんの22回目の誕生日。ソフィーさんは支援者とともに午後4時から港区の六本木交差点で情報提供を呼びかけるという。

 連絡先は、ルーシーホットライン(03・5575・8440)。

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