キミの声に銃が応える!!

「音声認識機能」

ロックオン機能は、何年も前に発売された最初の「ロックオン」からすでに搭載されていたものだ。「ボイスロックオン」がこの機能を備えているのは、はっきりいって当たり前の事。
わしは、旧ロックオンも何挺か持っているから、ロックオン機能が楽しいだけなら、なにもわざわざ新型を買う必要なんかないのだ。しかし、ボイスロックオンには、旧型にはない独自の機能が盛り込まれているのだ。
「ボイスロックオン」が衝撃的だったのは「音声認識光線銃」であるという所だ。
以前のロックオンシリーズと、ボイスロックオンの最大の違いはこの「音声認識」の部分にある。

パソコンのメールソフトなどでは人間の声を認識し、音声入力ができるものがある。
だから、そういう事が不可能ではないというのは良く知っているつもりだったのだが……。まさか数千円で買えるオモチャがそんな機能を持っているなんて、最初に聞いた時にはとてもじゃないが信じられなかった。
それが本当だと知った時には大変驚いたものだ。

頭部に装着したターゲットユニットに付いているマイクから、銃に対して指令を出す。なんだか電人ザボーガーみたいである。
カッコイイねえ!!イカすじゃないか!!

 

ボイスパスワード

このボイスロックオンでは、電源を入れた時にあらかじめ登録しておいたパスワードを入力しないと、銃の機能が作動しないようになっている。
パスワードの登録は、好きな言葉を自分で音声入力するようになっているので、「ピカチュウ!!」だろうが「ヤマト発進!!」だろうが、果ては放送禁止用語だろうが、何でもOKだ。ただし、起動時に人前でその言葉をしゃべれる勇気があればだが。

実は、このパスワードは簡単に再登録できるようになっているので、ロック機構としてはあんまり意味がない。他人の手に渡っても、その人が再登録してしまえばいいからだ。
しかし「オレだけが知っている秘密のキーワードをオレの声で入力した時にだけ力を発揮する、オレだけの銃」という感覚はすごくステキだ。
無くても別に困らない、オマケみたいな機構だが、とても気のきいたオマケだと思う。

 

SVOS搭載!!

ボイスロックオンの音声入力は、単にパスワードでロックを解除するためだけにあるのではない。戦闘時においても大変に重要である。
状況に応じて、銃の威力や、防御力の違う3つのモードを使い分けつつ戦うわけだが、その切り替えを音声入力によって行うのだ。
セガ・ボイス・オペレーション・システム、略してSVOS!!
大袈裟な名前をつけられているが、発売されたのが1997年末である事を考えれば、ちょっとはイバってもいいだろう。

ノーマルモードでは敵に与えるダメージは少ないかわりに、敵の攻撃が命中した時に受けるダメージも、弾の消費エネルギーも少ない。

ハイパーモードにすると、より大きいダメージを与える事ができるが、被弾した時に自分が受けるダメージも大きくなり、一発撃つ毎に必要な弾エネルギーも二倍になる。

エネルギーは、好きな時に音声入力でチャージできるのだが、その間は攻撃ができないので注意が必要だ。

残り耐久力が少なくなるとバスターモードが使えるようになる。
絶大な攻撃力があるが、被弾した時のダメージは最大で、そのうえフルチャージで一発しか撃つ事ができず、発射する度にチャージする必要があるという、一撃必殺のモードだ。

 

これらのモードを音声指令によって切り替えつつ、エネルギー残量や耐久力に注意しながら戦うのだ。一挺数万円もする電動エアガンで撃ち合うサバイバルゲームでさえ、このような戦いの面白さを味わう事は出来ない。単純に撃ち合うだけのものとは違う。それがボイスロックオンの魅力なのだ。

戻る