超星艦隊セイザーX
カプセル装着 ライオブレイカー
コスモカプセルを装着!必殺のライオファイヤーを放て!!
「ライオブレイカー」は、超星神シリーズの第三弾「超星艦隊セイザーX」の主役ヒーローである「ライオセイザー」が使う大型の剣だ。
分厚くてごっつくて、ぶったたかれると非常に痛そうなデザインだ。そのうえ名前も、「ソード」とか「ブレード」ではなくて「ブレイカー」となっているあたり、とにかく破壊力重視!という雰囲気が感じられて、個人的にはなかなか好みであったりする。
どうみても切れ味はあまりよくなさそうだが、設定上では鋼鉄の柱も簡単に切り裂く力を持っているらしい。すげえ。
玩具のほうは、劇中に登場するものに比べるとさすがにかなり小さいが、意外とそれほど印象は悪くない。
ライオブレイカーは、デザイン的にブレード部分がかなりでかいという事もあって、玩具のほうも小さい割には上手くバランスが取れて「まあこんなもんかな」という気にさせる具合にまとまっているからだ。
前作「幻星神ジャスティライザー」の時に登場した玩具「グレンソード」は、全長が短いだけでなく、グリップ部分とブレード部分のバランスが悪いので、よけいに安っぽく見えて損をしていた。それが頭に残っているせいで、実際よりもやや甘い点をつけてしまっている部分はあるかもしれない。
バンダイの、特に平成ライダー系の玩具なんかに慣れた目で見ると、成型色や塗装色がちょっと安っぽく感じてしまうかもしれないが、まあ気になるほどではないだろう。
トリガーを引けば迫力のライト&サウンド!!
それではさっそく遊んでみよう。
電源スイッチをオンにしてグリップ部分にあるトリガーを引くと、ブレードの中央にあるクリアーオレンジの部分に内蔵された3個のLEDが発光し、アタックサウンドが鳴る。アタックサウンドは二種あり、押すたびに交互に鳴るようになっているのがなかなか楽しい。
「グレンソード」はボタンが三個ついていて、好きな音を自在に選んで出せるようになっていた。それに比べると、一個のトリガーで交互に二種というのはちょっと寂しい気がする。しかし、ノーマルのアタックサウンドは単純に一種だけ、という玩具が多いことを考えれば、ふたつの音が楽しめるというのは結構がんばっているといえるだろう。
トリガーを引くと、ブレードの中心部分が光る!アタックサウンドが鳴る!!
小剣を抜いて二刀流モード!!
ライオブレイカーにはもうひとつ、ちょっとナイスなギミックがある。
ブレード部分の上部にあるスライドカバーを動かしてみよう。
「ガシャコーン!」という内臓サウンドが鳴って、もう一つのグリップ部分が現れるぞ!
スライドカバーを動かすと「ガシャコーン!」というサウンドが鳴ってグリップが出現!
赤いボタンを押しながら引き抜くと小剣が!!
二刀流で戦え!ライオセイザー!!
スライドカバーを動かして現れたグリップの赤いボタンを押しながら引き抜くと、小剣が現れる!
左右のウイングを手で引き出して展開すれば変形完了だ。大型剣と小剣を使い、二刀流で戦う事ができるのである。
そうたいしたギミックというわけではないが、ちょっと面白い趣向だ。
カバーを動かす時に内蔵サウンドが鳴るようになっているのも気が利いている。
放映前に見たプロモ映像では、二刀流アクションが非常にカッコよく描かれていたし、たいした事ない割にはなんともグッとくるギミックである。
コスモカプセルを装着せよ!!
もちろんこれだけでは終わらない。最大の目玉となるギミック、それが「コスモカプセル装着ギミック」だ!
コスモカプセル。それは星のパワーを秘め、12個全てを集めれば全宇宙をも支配できるという不思議なカプセルだ。
このカプセルをライオブレイカーに装着し、カプセルのパワーを開放する事で、攻撃や防御、回復などの技を繰り出す事ができる。
劇中ではストーリーの鍵を握る重要なアイテムだが、もちろん玩具でも重要な意味を持っている。
これがコスモカプセルだ!ライオブレイカーには二個ついているぞ!!
ライオブレイカーには、このコスモカプセルを装着するためのくぼみがある。
カプセル装着部のちょうど裏側あたる部分には、赤い色の小さなスイッチがついていて、これを押すと「ガシャッ!」という内臓サウンドと同時に、カプセルをセットするホルダーがスプリングアクションで飛び出してくる。
スイッチを操作でホルダーが飛び出してくるアクションも楽しいが、同時に発するサウンドも、スライドカバーを操作した時の音とは違う音になっているのがちょっとうれしい。
飛び出してきたホルダーにコスモカプセルをセットして、手で押し込めば装着完了だ!
せりあがってきたホルダーに「コスモカプセル・ライオン
I (ワン)」をセット!
コスモカプセル装着完了!
コスモカプセルを装着した状態でトリガーを引き続けると、ノーマル状態とは違ってパワーを溜め込むかのようなサウンドが鳴る。ブレード中央の発光部は、3個のLEDが先端から根元に向かってエネルギーが流れるかのように発光して気分を高めてくれる。
それと同時に、コスモカプセル収納部分の内壁に設置された4個のLEDが発光して、クリアパーツで造られたカプセルを四方から照らしだす。4方向から光を当てられたコスモカプセルは、ボディ全体が4色に光り輝くのだ!!
さらに!!カプセルに内蔵されている、動物のエンブレムが描かれたプレートが電動パワーで回転する!!
しかも!!プレートに描かれたイラストは、表と裏で微妙に違った絵柄になっているので、プレートが回転している間はアニメーションの原理で、描かれた動物が動いているように見えるのだ!!
星のパワーが満ちていく時!神秘のカプセルが輝き、光の中で獅子が走り出す!!
カッコイイ!あまりにもカッコよすぎる!!
さあ、今こそトリガーを離そう!!ライオブレイカーに溜め込まれた星のパワーが開放され、必殺技「ライオファイヤー」のサウンドが炸裂するぞ!!
プレートが回転し、カプセルが輝く!!
ただ単に「ボタンを押すと必殺サウンドが出る」というのよりは、何かしらアクションがあったほうが楽しいものだ。
カプセルを装着するアクションはそれだけでも楽しいが、装着した後はノーマル状態に比べて見た目がかなり派手になるので、変化が大きい分、満足度もより大きい。
トリガーを引き続けて離す、というのもいい。ググッとパワーを溜めて、ぬううう〜…でやぁ!とばかりに放つと、気持ちが入るので楽しさが段違いだ。ついでにいうと、技を放つタイミングを自分でコントロールできるのも、密かにうれしいポイントだ。
仕掛けそのものは割とシンプルで、驚くような新技術が使われているわけではない。技術的なことをいえば、仮面ライダーブレイドの「ブレイラウザー」なんかのほうが、よっぽどすごい事をやっている。しかし、ライオブレイカーには、一目見て「おおっ!?」と思わせるようなインパクトがある。
平成ライダーは対象年齢をやや高めに設定しているようだし、単純に比べる事は出来ないかもしれないが…。
もうひとつ楽しいのは、カプセルを取り替えると、技を放った時のサウンドやLEDの発光パターンも違うものになるという事だ。
ライオブレイカーには、コスモカプセルが二個付属している。
一個はライオンだが、もう一個は「ピジョン X
(テン)」、つまり鳩のカプセルだったりする。
主人公はライオンの戦士だし、勇ましいライオンのカプセルがついてくるのは当然として、もう一個がかわいらしいハトさんなのがなんとも面白い。装着してトリガーを引くと、カプセルの中で一生懸命に羽をパタパタする姿がとってもラヴリィだ。技を発した時の鳴き声もこれまたラヴリィ。
子供がこれを見てどう思うかはちょっとわからないけれども、微笑ましくて個人的にはますます気に入ってしまった。
二個だけでも充分に楽しいが、他の商品に付属しているコスモカプセルとも互換性がある。
それらを集めればますます多彩なサウンドを楽しめるようになる。遊びがワイドだ!!
仮面ライダー龍騎のアドベントカードや、仮面ライダーブレイドのラウズカードなんかが参考になっているのだろうと思うが、それらと違ってコスモカプセルは限定とかなんとかいうのがあまり出てこないと思うので、そういう意味では安心だ。
要りもしないCDや雑誌に付録でつけられたり、映画館で中学生以下限定で配って大人はもらえなかったり、イベント会場で配って地方に住む者が泣かされたりする事は無いという事だ。(この辺はかなり恨みがこもっているぞ)
セイザーXの三人と同じように、キミも、キミ自身の手で、キミだけのコスモカプセルを集めよう!!
これがギグファイターお面だ!
さらにもう一つ、楽しいオマケがある。
それは、紙製のギグファイターお面だ!
いきなりこんなものが出てきてしまうのが超星神シリーズの油断ならないところである。
セイザーXでは、「ムギュッ!と愛情。」をキャッチフレーズに、「親子の愛情」「家族のコミュニケーション」を大切にした作品作りをプロデュースしていくらしい。
玩具にも当然それは反映されていて、「親子で遊ぼう!なりキッズ」のロゴマークがパッケージにも描かれている。
つまり、パパやママがギグファイターになって、子供と一緒に遊んであげてください、と言いたいわけだ。
玩具のTVCMでも、しっかりこのお面をつけたパパがライオファイヤーにやられるところが描かれている。
イメージアップのための戦略なのだろうが、もしかすると単に企業イメージだけでなく、「子供たちと一緒に遊ぶ事で、セイザーXというタイトルを覚えてもらいたい、親たちの間に超星神シリーズを認知させていきたい」という考えもあるのかもしれない。
グランセイザーが始まった頃は、高い年齢層も意識していたようだが、それに対して今回は、はっきりと低年齢層にターゲットを定めているようだ。本編終了後のオマケコーナーや、このギグファイターお面を見てもそれは明らかだ。
大人を意識してもトンデモないことになる超星神シリーズだけに、今後の展開が非常に楽しみである。
商品名よりも番組タイトルのほうが目立っているすごいパッケージ
グランセイザーで発売された主役の武器アイテム玩具「ファルコンボウ」は、正直に言って今一歩という感じであった。むしろライバルキャラの武器である「ホロスナイパー」のほうが魅力的だったと思う。
ジャスティライザーの「グレンソード」は、比較的安い価格にもかかわらず趣向を凝らしたギミックが楽しい佳作だったが、逆にいえば主役キャラのアイテムなのに、サイズ的にもギミック的にもちょっと物足らないというのがなんとも残念だった。
それに対して、超星神シリーズの第三作「超星艦隊セイザーX」では、主役キャラが使う武器アイテム玩具の価格をやや引き上げ、サイズやギミックを強化し、魅力あふれる玩具として華々しく登場させた!
セイザーXのなりキッズトイは装着アイテムと武器アイテム、どっちもすごいぞ!!