超星艦隊セイザーX
X装着 ナックルクロス
ナックルクロスでX装着せよ!!
地球の各地にあるという12個のコスモカプセル。これを全て集めたものは、宇宙をも支配できる力を持つと言われている。
西暦2500年。宇宙海賊デスカルは武力で地球を制圧、全てのコスモカプセルを強奪し、その力で全宇宙を支配していた。
だが、宇宙海賊に敢然と立ち向かう者たちがいた!その名は「セイザーX」!!
彼らの使命は、2005年の過去へとタイムスリップして、宇宙海賊によるカプセルの強奪を阻止する事。
戦え、セイザーX!地球と宇宙の未来を守るために!!
「超星神グランセイザー」で日本中の特撮ファンをアッと言わせた超星神シリーズもついに三年目に突入した!
いろんな意味で驚かされまくりのすごいシリーズだけに、今回も目が離せそうもない。
もちろん玩具のほうも、どんな展開を見せるのか、非常に気になる。
コナミは「なりキッズトイ」と称してなりきり系には力を入れているようだし、今回も大いに期待したいところだ。
これがナックルクロス本体。ライオセイザーのチップをつけたところ。
ジャスティライザーでは印籠型のアイテムを胸にセットするという特殊な形だったのだが、今回はグランセイザーと同じナックル型へと戻った。
デザイン的にはナックルライザーと同じく、特に印象的というわけではないが、これといって悪いところがあるわけでもない。
ギミックの為に厚みがありすぎることと、身に付けた時にベルト部分が目立ってみっともないのはあいかわらずではあるが、子供はそんなに気にしないだろうし、まあ特に問題ではないだろう。
われわれ大人の玩具ファンにとってはベルトの長さが気になるところだが、これはもうどうしようもない。
女性や、腕の細い人なら大丈夫だが、普通の大人の男性にはちょっと短いかもしれない。
マジックテープを使って延長するか、ベルトそのものを自作するしかないだろう。
ジャスティライザーの時は、胸に着けるベルトだったので自作するにしても改造するにしてもかなり面倒だった。それを考えれば、今回はそれほどたいした手間ではないから、まあいいかなという気はする。
右腕に装備するストレージリング
今回の特徴は「X装着」と称した装着アクションにある。
ナックルライザーのように、ナックルクロス本体を左手に付けるのだが、それとは別に右の手首にも、「ストレージリング」と呼ばれる小さなブレスレットを付けるようになっている。
左右の腕をクロスさせ、ナックルクロスにストレージリングを近付けると、エンブレム部分が光り、装着サウンドが鳴り響く!!
腕をクロスして、X装着だ!!
グランセイザーの時もそうだったが、変身する時のアクションポーズがそのままギミックを作動させるようになっているのが非常に良い。
しかも、左右の腕でXの字を描くと言うのがわかりやすくてステキだ。
ナックルライザーはスイッチを手で押し込んで作動させていたわけだが、今回のナックルクロスは、リードスイッチを使ってギミックを作動させるスタイルになったので、マグネットを仕込んだストレージリングを近付けるだけで光り、鳴るというのが楽しくていい。
リードスイッチで作動する変身アイテムというと、戦隊でライブマンの「ツインブレス」が先にやっているし、変身アイテム以外も含めると、東京ミュウミュウやウルトラマンネクサスなどでも使っているから、特に目新しいギミックと言うわけではないけれども、シリーズを通して使う主力の変身アイテムで登場したのはずいぶん久しぶりだから、今の子供たちには結構新鮮な印象があるのではないかと思う。
慣れないと、なかなか上手く作動してくれなかったりするのが難しいところだが、むしろそれを一発で作動させる練習なんかが楽しかったりするのではないか、などと考えたりもする。
ダイレンジャーの「オーラチェンジャー」やカーレンジャーの「アクセルチェンジャー」なんかは、キーをはめ込む穴が小さくて練習する気にもならないぐらい難しかったから…。
4個のLEDが光る!装着サウンドが鳴る!!
発光はなかなか派手で良い。色の違うLED4個も使っていて、しかも光量もナカナカのものだ。ただし、ナックルライザーに比べると、光があまり拡散せず、いかにも内部でLEDが光ってますという感じなのが残念。もっと中央に寄せて、エンブレム部分の真下あたりで光らせれば、もうちょっと違った感じになったかもしれないが…。
とはいえ、インローダーの発光にはあまりに寂しくてガッカリしたから、このぐらい派手に光ってくれるとやっぱり嬉しい。
後ろから見たところ。中央の赤い部分が感知ポイントだ。
ストレージリングのマグネットを本体後部の赤い円形部分に近付ける事でギミックが作動するわけだが、リングが無い時でも遊ぶ事ができるように、ギミック作動用のボタンもちゃんとついている。本体の右側にある青いボタンを押せば、リングを無くしてしまった子供でも楽しめるのだ。小さい子は細かいパーツを無くしてしまう事も多いし、こういう配慮があったほうが安心ではあると思う。
これがセイザーチップ。ライオ、イーグル、ビートルの三種が付属。
ジャスティライザーのインローダーはグレン用、ガント用、カゲリ用と三種を別売りで出してきてビックリしたが、今回は一個のアイテムが付け替えで三種に変わるようになっていて、ちょっと安心した。
本体にセイザーチップと呼ばれるエンブレムを装備する事で、発光パターンと装着サウンドが変わるようになっている。
装着サウンドも、なかなか迫力があるので楽しい。基本的には共通だが、各キャラクターのモチーフとなっている動物の鳴き声がかぶるようになっている。でも、カブトムシの鳴き声って、こんなんなのか…?
セイザーチップ未装備状態。シャッターが閉まっている。
セイザーチップをつけていない状態では、本体上部のシャッターが閉まるようになっている。セイザーチップをつけるとロックが外れてシャッターが開き、内部に隠されたスイッチが出現する。
チップをセットして変身準備とかいうのなら気分も盛り上がるのだろうが、劇中ではそういう描写はなさそうなので、なんだかちょっと、あまり意味がないギミックのような気がする。素直に、シャッターを開くスイッチをつけておいたほうが良かったのではないかと思うのだが。
本体上部についているふたつのスイッチは、ナックルクロスを使った素手での必殺技を繰り出すための攻撃用ボタンと戦艦から各種アイテムを送ってもらうための転送ボタンだ。
劇中での武器転送アクションも、非常にカッコイイものになっていて印象的だ。
玩具ではアタックサウンドが二種、転送サウンドも武器転送とコスモカプセル転送の二種が、押すたびにそれぞれ交互に出るようになっている。
押すたびに交互に、というのは、好きな時に好きな音が出せないわけで、ちょっと気になるところではある。しかし、収録サウンドが多いのはうれしい。
ただ、何の音なのかハッキリしない感じなのが残念。もっと特徴的な音にして欲しかった。
とはいえ、グランセイザーと同じく、変身後にも手の甲にこのナックルクロスがついているので、変身だけでなく戦闘時のアクションも楽しめるという趣向は、とてもいいと思う。
X装着でセイザーXとなり、素手の格闘で闘いつつ必殺アクションでダメージを与え、さらに武器を転送して武器を使ったアクションを展開、最後ににコスモカプセルを転送して武器にセット、武器による必殺技でとどめをさす、といった具合に、遊びにも流れが出てくるから、子供が遊ぶ時にも楽しくなるだろう。
ナックルクロスには、玩具自体の説明書の他に、装着ポーズや各キャラの決めポーズ、必殺技を紹介した「X装着マニュアル」が付属している。
ナックルクロスで遊ぶためのガイドにもなるし、とても楽しくてナイスなマニュアルだ。これはとてもいいと思う。
セイザーXの文字がやたら目立つパッケージ
前年度のインローダーは斬新ではあったものの色々と不満も多かった。それに対して、今回のナックルクロスは「普通ではあるけれどもなかなか楽しい」アイテムに仕上がっていて、個人的には非常に気に入った。
価格がやや高めなのが難点ではあるけれども、セイザーXが好きならばオススメできるアイテムだと思う。