五星戦隊ダイレンジャー オーラチェンジャー
天に輝く五つ星!!
「五星戦隊ダイレンジャー」は、六千年の時を経て現代に復活した「ゴーマ一族」に立ち向かう為に集結した若き戦士たちの物語だ。
龍や麒麟など、中国の伝説獣をモチーフにしたダイレンジャーは、中国拳法の達人だ。五人がそれぞれ違ったスタイルの功夫アクションを見せるだけでなく、棒術や中国武具を使った格闘などもしばしば登場する。長い歴史を誇る戦隊シリーズの中でも、アクションシーンの華麗さにかけては最高峰といってもいい。
また、ストーリーやキャラクターも、熱血とバカバカしさが同居した妙な雰囲気が面白かった。
ダイレンジャーの五人は腕につけたブレスレット「オーラチェンジャー」で「気力転身」する。
「気力」を操り、パワーの源としているダイレンジャーの変身アイテムにはピッタリの名前だ。
オーラチェンジャーの特徴は、右腕用と左腕用のニ種類のブレスがセットになっているところだ。
右腕に装着する銀のブレスは、気力を集中・凝縮するもので、「オーラギャザー」と呼ばれる。
左腕に装着する金のブレスは、気力をスパークさせて放出させるもので、「オーラスプレッダー」と呼ばれる。
オーラギャザーで集中・凝縮した気力をオーラスプレッダーでスパークさせて放出すると、空中の金属イオンが固定化されてダイレンジャーのスーツが形成されるという設定だ。
オーラチェンジャーのギミックは、文章で説明するよりも写真で見てもらったほうが早いだろう。
オーラギャザーのリングに指をかけて引っ張り……
バーをいっぱいまで伸ばす。
オーラスプレッダーを構えてリングをはめると……
気力がスパーク! 光る!!鳴る!!
問題は実際に作動させるのが少々難しい事だ。
細いスリットにリングをはめ込むのは、ただでさえ難しい。劇中で主人公たちがやっているように、真っ正面を向いてブレスを見ずに、きちんとはめ込むのは至難の技だ。また、正確にはめ込まないとギミックが作動しなかったりするので余計に難しい。
実際、劇中の転身シーンでも、よく見るとリングがちゃんとはまっていなかったりする事がよくある。
しかし、左右のブレスを組み合わせるとギミックが作動する、というのはなかなか面白い。
ギミックとしての面白さだけでなく、スイッチ操作をしなくてもいい、というのもいいところだ。変身ポーズをキメれば、ボタンを押したりしなくてもライト&サウンドギミックが作動するので、他の変身ブレス玩具とは少し違った感覚で遊べるのがナイスだ。
多少の問題点はあるが、それさえ気にしなければ、オーラチェンジャーは結構楽しい変身ブレスだといえるだろう。