コンバットコンテナ

コンテナが戦闘基地へ変形だ!!

 

 

コンボイのコンテナは、単なる箱ではない。
展開すると、コンボイやカーロボットの拠点となる、戦闘基地に変形するのだ。
アニメのトランスフォーマーでは、この設定があまり生かされておらず、後ろのコンテナは単なる余りパーツというか、邪魔なオマケのように思っている人さえいるのが残念だ。

しかし、コンボイの楽しさ(というか、ダイアクロン カーロボットの楽しさ)は、このコンバットコンテナに集約されているといっても過言ではない。
まず、見てのとおり、カーロボットを乗せて、基地として楽しむことができる。スプリング仕掛けの「スーパーダッシュ機構」が組み込まれているので、搭載した車をスイッチひとつでバシーン!と発射できるのが楽しい。
エネルギー注入用のパイプも付属しているのも見逃せないポイントだ。単なる砲座ではなく、補給や整備などの設備としても活用できることがわかる。

 

 

もちろん、新生カーロボットたちも載せることができる。カーロボ三兄弟は旧カーロボよりちょっと大きいので、サイズ的に多少苦しい部分もあるが……。
中央だけでなく左右のスペースもあわせれば、最大三台まで搭載することができる。もっと小型の車両なら、それ以上積載することも不可能ではない。

 

 

砲塔は、自在に可動するアームの先についており、かなり自由に動かすことができる。
脇のスイッチを押すと、ミサイル発射!最近は安全基準とかのせいで、玩具のミサイルは貧弱な飛び方をする物が多い。だが、復刻版コンボイは「対象年齢15歳以上」という反則技でその辺をクリアーしていて、結構な勢いで力強く発射されるのがナカナカうれしい。
また、この砲座には可動式のマニピュレーターが付いていて、整備をはじめとする各種作業の風景を作って楽しむことができる。

開閉式のキャノピーの中には座席がついていて、ダイアクロン隊員を座らせることができる。
透明キャノピーを閉じて、スモーククリアーの窓の中に隊員が座っているのが見えるのがとてもいい。
残念ながら今回の復刻版にはダイアクロン隊員は付属しないのだが、現在大ヒット中の「ゾイド」に付属するパイロットフィギュアが割とちょうどいい大きさなので、かわりにここに座らせてみるといいだろう。基地の玩具は、フィギュアがあることで遊びが何倍にも楽しくなるものだ。
この基地には他にも、フィギュアを座らせるための座席が二ヶ所ある。

その他、折りたたみ式のレーダーアンテナもついていて、いかにも基地らしい雰囲気を盛り上げているのも見逃せないポイントだ。
さらに、このレーダーアンテナは、取り付けてある付け根の部分がダイヤル状になっていて、ここを動かすことでクルクルと回転させられるようになっている所がさらに楽しい。
何の事はない、ただ可動式になっているだけのことなのだが、単に可動するだけではなく「ダイヤルを回すことで回転」という風に工夫してあるのが上手いと思う。

 

 

コンボイにはもうひとつ、楽しいおまけがついてくる。銀色の6輪バギーだ。
アニメでは「ローラー」と呼ばれていた。
昔は成形色のままの青い色だったのだが、今回の復刻版ではアニメのイメージに合わせてシルバーの塗装が施されている。

ほかのカーロボを持っていなくても、コンボイだけで発進や基地遊びが楽しめるようになっているのだ。嬉しい配慮である。もともとはダイアクロン隊員を乗せる探検車だったので、乗り降りさせて遊べるのが楽しい。
しかも軽いので、スーパーダッシュ機構を作動させると、すごい勢いですっ飛んでいったりするのがまた楽しい。

それから、コンボイの銃を装着できるようになっているのもナイスだ。コンボイをロボットから車両形態にすると銃が余ってしまうが、ここにつけておけばいいわけだ。自由に付け外しができるので、作戦に応じて換装する楽しさもある。
また、基地の中にも、この銃を取り付けられるジョイントが何ヶ所かあるので、好きな場所につけて楽しむことができたりする。

 

 

さらに、このように立てて置くことで、ロボット整備基地として遊ぶこともできる。
ただ立てただけ、それだけのことなのに、なぜか印象が全然違って見えるのが面白い。形はまったく変わっていないのに、砲座がメンテナンス用の作業アームみたいに見えてきて、ミサイルも何故か溶接用の機械かなにかのように見えるのだから不思議なものだ。

 

コンテナ部分は一見ただの箱のように見えるが、実はこのように様々なギミックが満載されていて、大変に楽しい。
しかも、これらはすべて説明書に記載されている「基本的な遊び方」でしかない。遊ぶ人の工夫次第ではまだまだ色々な遊び方ができるはずだ。
変形ギミックそのものは現在の玩具のほうがずっと優れているが、「遊んでいて楽しめる」という点においては、最新のロボット玩具にも決して負けていないとわしは思う。
車両形態、戦闘車両形態、ロボットへの変形、コンテナ基地やバギーとの連携、さらに他のカーロボットとの組み合わせまで含めれば、その楽しさはどこまでも広がってゆく。

「ダイアクロン」で「カーロボット 移動基地 バトルコンボイ」が発売された当時の、TVCMでの売り文句は「バトルコンボイの登場で、カーロボットの世界が変わる!」という凄いものだった。
そしてそれは、決して誇大広告ではなかったのである。

現代に甦ったコンボイ司令官はきっと、キミの部屋に展開しているカーロボット世界も大きく変えてくれることだろう。
さあ、キミも世界を変えてみよう!!

 

 

戻る