ファイヤー炎神
待っていろ!3分以内に駆けつける!!
ビーストウォーズがしばらく続いたため、自動車のコンボイはずいぶん久しぶりという感じがする。
今度のコンボイは消防車(はしご車)が変形する「ファイヤーコンボイ」だ。
子供の大好きな「はたらくくるま」からのチョイスで、かつてのトレーラートラックから変形するコンボイに比べると、ずいぶんと違和感がある。しかし、ゴリラやマンモスよりはずっとコンボイらしいといえなくもない。
実際、フロントガラスの部分などは、どことなく昔のコンボイを思わせる形状をしており、タカラが古くからのファンの目も意識している事がわかる。
これまでにも様々な星でデストロンと戦い、数々の命を救助してきた活躍ぶりから「炎神」の異名を持つ、という設定だ。
そんなわけで車両形態には「ファイヤー炎神」という名がついている。
いやあ、「ふぁいやーえんじん」ときたもんだ。あまりにもすばらしいネーミングセンスに全身の力がヘナヘナと脱けていきそうだ。
単に消防車の形をしているだけかと思っていたのだが、TVアニメをみていると、なんと本当に消防活動に従事していたりするのでビックリした。
ドアーに書かれた「消防庁」の文字はダテではないらしい。いつの間にすりかわったのやら……。
しかも、事件が起こると、乗っている消防署員に向かって「すまないが、降りてくれないか」などと頼んだりするオチャメさんだったりする。
イカすヤツである。
それでも、ちゃんと消火活動が一段落してからにする辺り、さすが炎神と呼ばれるだけの事はある。
ファイヤー炎神はでかい!その大きさはナカナカのものだ。
消防車から変形するロボットは他にもあるが、ここまででかいのはそれほど多くない。「勇者警察ジェイデッカー」の「デュークファイヤー」くらいか。
他のカーロボと並べてやれば、そのでかさはさらに引き立つ事だろう。司令官の威厳は充分にある。
はしご車だけに、はしごを伸ばすギミックも、もちろんついている。
もともとでかいものだから、はしごを伸ばすとかなりの長さになる。大迫力である。遊びもワイドに広がる事だろう。
はしごの先端には放水ユニットが装備されているのだが、その上部についた赤いボタンを押すと、折りたたまれている放水銃がスプリングアクションで「バシッ!」と勢いよく飛び出してくるぞ!
また、はしごの後端についているレバーを押しこむと、はしごの中に隠されていた四基のミサイルランチャーが一斉に起きあがり、自動的にミサイルを発射するのだ!!カッコイイ!!
わしはこういう豪快なギミックが大好きなので、とても気に入っている。
火をつけるのも消すのも、思いのままだ!すごいぞ司令官!!
もうひとつの目玉ギミックは、屋根についているスイッチを押すと内蔵されたサウンドが鳴り響くと同時に、パトライトが左右交互に点灯する「サウンド&ライト」ギミックだ!もちろんロボットモードでも作動するぞ!!
内蔵サウンドは……
サイレン音(一回)
サイレン音(三回)
コンボイの声(ファイヤー!)
コンボイの声(サイバトロン戦士、トランスフォーム!)
コンボイの声(巨大合体、スーパーファイヤーコンボイ!)
……の全五種。これらのうち、どれかがスイッチを押すたびにランダムで鳴るようになっている。
光って鳴る玩具が好きなわしには、とてもうれしいギミックだが……はっきりいってかなりやかましい。
二階で鳴らしても階下まで聞こえるぐらいやかましい。ヘタに鳴らすと家族の顰蹙を買う事うけあいである。
そのうえ、スイッチの場所が場所だけに、何気なく手に取ったときや変形させる時などに、その気も無いのにうっかり押してしまってビックリさせられる事がよくある。特にロボットモードの時は、「うっかりサイレン」をよくやる。
そのうえ、電源スイッチというものが付いていないので、不要な時に鳴らないようにする、という事が出来ない。しかも電池ボックスのフタはネジ止め方式ときたもんだ。むむう、やりやがったなタカラ。
ファイヤーコンボイは、そんなスーパーハッピー&デンジャラスなギミックがイカしている「危険な香りのする男」。一味違う司令官なのだ。
後部分離!さあ、トランスフォームするぞ!!