TOPIC No.2−58 春奈ちゃん殺害事件/音羽幼稚園殺人事件

01. 「35歳、専業主婦」という虚しさ (1999/12/19) サンデー毎日生活TIPS
02. 音羽幼稚園殺人事件(おとばようちえんさつじんじけん)/2000.03.07 掲載 by 時事用語のABC
03. H13.12. 5 東京地方裁判所 平成11年合(わ)第543号 殺人、死体遺棄被告 (東京地裁/2001.12.5/山田みつ子)
04. H14.11.27 東京高等裁判所 平成14年(う)第405号 殺人等被告(東京高裁/2002.11.27/山田みつ子)
05.春菜ちゃん事件の深層−−急げ、子育ての社会化−− (岩波書店『世界』2000年02月号掲載分に加筆・訂正したもの)
06.「音羽の事件その後10」《最終回》byサバイバル☆ママ
07. 『音羽幼女殺害事件―山田みつ子の「心の闇」』著:佐木隆三(Book Review)/ 青春出版社
08. 「こころの時代」解体新書/著:香山リカ/(2000年05月09日発行)
09. 密室から子どもを救済せよ―「母子カプセル」「学級カプセル」からのSOS/【著】尾木 直樹・三沢 直子 /学陽書房 (2000-02-05出版)
10. 音羽「お受験」殺人 著:歌代幸子(2002/09/01) 新潮社
11. お受験殺人事件(2002.12)by噂と樽/事件簿
12. 『窒息する母親たち』―春奈ちゃん事件の心理ファイル− 著:矢幡洋 (2005年01月23日) by春生姜日記
13. 【週刊文春】女児殺害報道で中づり広告でも「謝罪」2005年04月20日 by 山崎宏之のウェブログ
14. 2006年02月18日 高知新聞社

中づり広告に謝罪告知文 幼女殺害記事、文春と遺族和解

2005年04月20日 asahi.com

 東京都文京区で99年、幼女(当時2)が母親の知人の女に殺害された事件で、幼女の母親が雑誌「週刊文春」の記事で名誉を傷つけられたとして、出版元の文芸春秋に損害賠償と謝罪広告の掲載を求めた訴訟の和解が東京地裁(大門匡裁判長)で成立した。文春が和解金を支払うほか、遺族の手記と謝罪の意を表した「検証記事」を21日発売の同誌4月28日号に掲載する。また、謝罪する旨の告知文を電車の中づり広告にも掲載する異例の和解内容だ。

 文春との和解は3月28日付。20日記者会見した原告代理人の京野哲也弁護士は「中づり広告に、謝罪の意図が伝わる告知文が掲載されて決着した名誉棄損訴訟は例がないのではないか」としている。

 原告側は02年8月、「事件の責任が母親にもあるかのような記事で名誉を傷つけられた」として、文春のほか、女性誌で事件を取り上げた大手出版社2社、事件について論評する単行本を出版した1社などを相手に提訴。文春以外はすでに和解が成立していた。

 母親側は「多くの人は中づり広告で事件についてのイメージを抱いている」として中づり広告での告知文の掲載を求めてきたが、ほかの出版社との訴訟では和解内容に盛り込まれず、女性誌上での謝罪文掲載、新聞広告での告知文掲載などにとどまっていた。また、手記や検証記事の掲載もなかった。

 文春側に対して母親側は「週刊文春の影響力は和解済み3社の出版物と比べて大きく、同じ形での和解は受け入れられない」と主張。手記掲載を文春側が提案し、協議のなかで「検証記事」の掲載も決まった。

 告知文は「ご遺族の名誉回復のためにその手記と検証記事を謝罪の意を込めて掲載致します」などとする内容。新聞広告のほか、首都圏、大阪、名古屋の地下鉄車内などにつり下げられる計約1万8000枚の広告すべてに掲載される。

 また、同号には(1)幼女の祖父の手記(2)週刊文春編集部による「小誌を含め多くの報道は母親にも責任があるような記述をしたが、その事実は認められなかった。反省と謝罪の気持ちを表したい」などとする「検証記事」――が合わせて見開き2ページで掲載される。

 文芸春秋社長室は「記事は犯罪被害者遺族の名誉回復のために小社が提案したもので、あくまで編集記事のひとつと考えている」などとする談話を出した。

中づり広告でも「謝罪」 報道被害めぐる訴訟で和解

2005年04月20日 共同通信

 東京都文京区で1999年、2歳の女児が殺された事件の報道で名誉を傷つけられたとして、女児の母親が文芸春秋に謝罪広告などを求めた訴訟は、文春側が女児の祖父の手記と報道被害検証の記事を週刊文春に掲載することなどを条件に、20日までに東京地裁(大門匡裁判長)で和解が成立した。

 記事の掲載は、新聞広告と電車の中づり広告で告知もする。 原告の代理人弁護士は「都市部のサラリーマンなどに大きな影響力がある中づり広告での名誉回復は前例のない措置だ」と評価している。

 原告側によると、手記と検証記事は21日発売の週刊文春4月28日号に2ページにわたり掲載。女児の母親と加害者の山田みつ子被告(41)=懲役15年が確定=との関係を取り上げ、母親にも原因があるかのように報じた当時の記事について、祖父が報道被害などを報告する手記と、編集部が誤りを認めて謝罪する記事とを並べて載せる。

毎月の賠償金支払わず 東京の女児殺害、山田受刑者

2003/07/24 (中日新聞) 2チャンネル

 東京都文京区で一九九九年に女児=当時(2つ)=が殺害された事件で、服役中の山田みつ子受刑者(39)が、遺族に対し毎月の命日に八万円を支払うよう命じる判決を受けながら、賠償金を全く支払っていないことが関係者の話で分かった。山田受刑者は昨年の刑事事件の公判で「罪を反省し続けていきたい」と述べていたが、遺族は早くもその言葉を信じられなくなっている。

 山田受刑者は昨年十一月、東京高裁で一審より一年重い懲役十五年の判決を受け、確定した。女児の両親が賠償を求めた民事訴訟では争わず、東京地裁は同十二月、山田受刑者に総額約六千百万円の支払いを命令。このうち約二千万円は、同年十一月から毎月の命日に八万円ずつ二十年間、分割で支払うことが決められた。

 ところが、判決が確定しても、山田受刑者は一度も決められた賠償金を支払っていないという。女児の両親は今年三月と五月の二回、栃木刑務所で服役中の山田受刑者あてに請求書を郵送した。しかし、これまでに山田受刑者からの返事は届いておらず、事情が分からない状態だという。(一部略)

山田みつ子被告に6000万円支払命令…春奈ちゃん殺害事件

2002/12/04 Yomiuri On-Line

 ★文京区女児殺害、山田みつ子被告に6千万支払い命令

 東京都文京区の若山春奈ちゃん(当時2歳)を殺害し、東京高裁で懲役15年の実刑判決を受けた主婦山田みつ子被告(38)に対し、 女児の両親が総額約1億3700万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が4日、東京地裁であり、宮岡章裁判長は、山田被告に6133万円の支払いを命じた。

 このうち約1975万円については、20年間にわたり、毎月22日に約8万2300円を支払わなければならないとした。

 11月22日が女児の命日で、原告側が「山田被告に罪の意識を持ち続けてもらいたい」と、分割払いを請求していた。

刑重化、山田みつ子被告に懲役15年…春奈ちゃん殺害事件控訴審

2002/11/27 Yomiuri On-Line

 ★山田被告に懲役15年…春奈ちゃん事件控訴審

 東京都文京区の若山春奈ちゃん(当時2歳)が1999年11月に殺害された事件で、殺人と死体遺棄罪に問われた主婦山田みつ子被告(38)の控訴審判決が27日、東京高裁であった。

 高橋省吾裁判長は「被害者のいたたまれない心情を重視しなければならない」と述べ、懲役14年とした1審・東京地裁判決を破棄し、改めて懲役15年を言い渡した。

 判決は山田被告の犯行について、「女児の母親への嫌悪や憎しみから、母親への殺意を女児に転嫁させ、たまたま1人でいた女児を見つけて一気に行動に出た」と認定した上で、「1審判決は事件の特殊性を十分にくみ取っておらず、刑は軽すぎる」と指摘し、量刑を1年重くした。

 1審で検察側は、殺人、死体遺棄罪の有期刑では最高の懲役18年を求刑したが東京地裁は、同被告が犯行の3日後に自主したことや、その後一貫して罪を認め謝罪していたことから、懲役14年にとどめた。このため、検察側が控訴していた。

<女児殺害公判>公開で母親初出廷 「極刑考えていただきたい」

2002/09/10 Mainichi INTERACTIVE

 東京都文京区の女児(当時2歳)殺害事件で、殺人と死体遺棄罪に問われた主婦、山田みつ子被告(38)の公判が9日、東京高裁であり、女児の母(32)が「終身刑にしてほしいが、日本にはないので極刑の方向で考えていただきたい」と訴えた。1審での証人尋問は非公開だったため、母親が公開の法廷に立ったのは初めて。

「命をもって償って」と母=春奈ちゃん殺害事件控訴審−東京高裁

2002/09/09 YAHOO! NEWS(時事通信)

 山田みつ子被告(38)=1審懲役14年=の控訴審第2回公判が9日、東京高裁(高橋省吾裁判長)であり、春奈ちゃんの両親が検察側証人として出廷した。

 母親は「大切な娘を奪った人間に14年の刑でいいのか。とても納得できない。 命をもって償ってもらいたい」と訴えた。

幼女殺害判決/子育てのあり方見直そう

2001/12/06 神戸新聞

 一九九九年に東京都文京区で起きた幼女殺害事件で、殺人、死体遺棄罪に問われた山田みつ子被告(37)に対する判決が五日、東京地裁であった。

 判決は、被告が自首したことや被害者らへの謝罪の意を示したことなどの情状を認めたものの「被害者と毎日のように顔を合わせ、自身も同年齢の女児を抱える母親なのに、あまりにむごい所業というほかなく、正当化の余地はない」と断罪し、懲役十四年(求刑懲役十八年)を言い渡した。

 憎悪の対象だった大人の代わりに幼い子どもを殺すという犯行自体は、卑劣で許し難い。子どもへの暴力や犯罪が急増する中でも、母親仲間による犯罪は、とりわけ衝撃的だった。だが、一方で、同世代の子どもを持つ母親らからは、戸惑いや不安とともに被告への共感を訴える声もあった。

 その多くは、被告と同じように母親同士の付き合いや、子育ての孤独感に悩んだ経験があるからだろう。

 それだけに、裁判を通じて、動機や社会的な背景が解明されることが期待された。だが、残念ながら、判決からも事件の動機は、はっきり見えてこない。

 判決は「日常の交際の中で、一方的に反感や敵意の感情を増殖・肥大させたというほかない」とし「長期にわたる自己中心的な態度が招いた」と述べている。当初、「お受験」をめぐる心理的かっとうが原因ではないかとの憶測もあったが、競争心の存在が殺意の背景にあるとする検察側の主張は、否定した。

 被告自身が、動機として語ったのは「うちの長男を無視するような態度をとった」とか「話しかけているのに他の母親と話し込んでいた」などとさ末なことばかりだった。しかし「なぜ、母親に殺意を抱き、それが子どもに向かったのか答えが出ない」と繰り返し、心の奥は明かさなかった。

 被告にも本当に分からなかったのかもしれない。それでも、被害者や遺族の心情、社会的な影響の大きさを思えば、もっと心の奥に向き合い、正直に語るべきだったのではないだろうか。

 ただ、審理を通して、あらためて見えてきたこともある。子育て中の母親たちの閉ざされた社会と、孤独な姿である。

 私たちの社会は、戦後から高度経済成長期を経て、核家族化、都市化が進む中で、母親だけに子育ての責任を負わせてきた。その影で、地域社会だけでなく、夫の存在感すら小さくなり母親は孤立感を強めた。悲劇を繰り返さないために、社会全体で子育てのあり方を見直したい。

文京・女児殺害被告に懲役14年

2001年12月05日 asahi.com

 99年11月に東京都文京区で女児(当時2)を殺害したとして、殺人と死体遺棄の罪に問われた山田みつ子被告に懲役14年の判決が言い渡された。(以下略)

春奈ちゃん殺害事件、被告に懲役14年

2001-12-05 11:04:01

 東京都文京区の若山春奈ちゃん(当時2歳)殺害事件で、殺人と死体遺棄の罪に問われた主婦・山田みつ子被告(37)に対し、東京地裁は5日午前、懲役14年(求刑・懲役18年)の実刑判決を言い渡した。

同被告は公判で、起訴事実を全面的に認めている。同被告は春奈ちゃんの母親(34)との交際に悩み、一昨年11月22日午前11時50分ごろ、同区の護国寺境内の公衆トイレで、春奈ちゃんの首をマフラーで絞殺。手提げバッグに遺体入れ、新幹線で静岡県大井川町の実家に運び、同日午後4時30分ごろ、実家の裏庭に埋めた。

特報・春奈ちゃん殺害事件:心理相談員が意見書 計画性を否定

2001.01.23 Mainichi INTERACTIVE

 東京都文京区の若山春奈ちゃん(当時2歳)殺害事件で殺人などの罪に問われた山田みつ子被告(37)の内面を分析した、心理カウンセラーによる意見書を24日、東京地裁の公判で弁護側が証拠申請する。意見書は「夫に気を使い、自分を殺して子供第一主義をとる被告が、春奈ちゃんの母との価値観の違いを疎外や差別と受け取った。

相手への強迫的なこだわりの中で突発的に事件をおこした」と述べ、計画性を否定した。さらに「常に強迫性障害に苦しみ精神科医のかかわりが必要だった」とも指摘しており、明確になっていない事件の動機を探る手がかりの一つになりそうだ。 【山本 紀子】

 意見書を書いたのは、都内の保健所で30年近く心理相談員を務める内田良子さん(58)。内田さんは自ら相談室も開き、育児不安を持つ母親や登校拒否児の悩みに接している。弁護側が「母の心をよく知っている」と心理鑑定を依頼し、最終的に意見書に切り替えた。

 内田さんは山田被告と複数回面談したうえ、周辺関係者からも聞き取り調査して、被告の家庭環境、看護婦時代の働きぶりや幼稚園での人間関係を通して事件の原因を探った。

 ☆完ぺき志向 責任感が強く完全主義の被告は、看護婦時代は「過労死すると思うほど」働いた。他の人が書きなぐる看護記録も丁寧に書き、ドアにはさまれて指を骨折しても休まなかった。仕事を完ぺきにこなそうとするあまり、摂食障害が現れた。食べては吐き、睡眠薬で自殺を図るなどぼろぼろになった。

 ☆新婚生活 仏教のグループで知り合った僧りょの夫(46)とは、自己啓発セミナーに誘ったことから付き合いが始まった。結婚後、妻に従順のみ求め、新居のカーテンも買わないなど合理的すぎる夫との不一致を自覚。夫は勤め先の住職と仲が悪く、被告はいつも気を使っていた。

 ☆摩擦 結婚生活が不安に陥った時、春奈ちゃんの母に出会い心を開く関係が作れた。しかし、互いの長男が1歳半になり言葉を話して自己主張するころになると、しかり方やしつけに違いが出て、違和感を意識するようになる。春奈ちゃんの母は、対人関係も行動様式も被告と対照的だった。被告は、サラリーマンと違って家にいる時間の長い夫に従順であろうと務め、図書館通いや体操教室など子供にもよい教育を与えようとして、いつも自分を殺し、いらだちを肥大させた。

 そんな中で春奈ちゃんの母との価値観の違いを「疎外された」と受けとめ、強迫的なこだわりを持つ。被告は常にこだわる対象を変え、強迫性障害に苦しんできたが、規範に従い落ち度なく振る舞って不安を回避してきた。しかし新たな困難にあい「ゆがんだ過剰適応」が崩れた。

 ☆制御不可 見せかけでいい関係を保とうとするうちストレスが増幅し、子供への体罰が始まる。主に長男に、時には幼い長女にまで及び、コントロールのきかない自分に自己嫌悪した。この状況からの解放を願い、「春奈ちゃんがいなくなれば母親同士の付き合いがなくなる」と思いこむ。春奈ちゃんが一人でいる所に出会い、仮想したのと同じ場面に遭遇し突発的に事件を起こした。

 ☆カウンセリング 被告が夫に望んだのは「そうか、そうか」と最後まで黙って聞き、ただ受容してもらうことだった。しかし夫は「気にするな」と取り合わず、夫婦でゆっくり会話することもなかった。被告は学生時代から摂食障害と自殺未遂を繰り返し、結婚後も周期的に抑うつに陥っていた。精神科医の治療的かかわりが必要だったと思われる。

文京区女児殺害事件初公判で山田被告が起訴事実認める

7:57p.m. JST March 06, 2000

 東京都文京区で昨年11月、若山春奈ちゃん(当時2つ)の首を絞めて殺害したとして、殺人と死体遺棄の罪に問われた同区音羽1丁目、主婦山田みつ子被告(36)に対する初公判が6日、東京地裁(木村烈裁判長)で開かれ、山田被告は起訴事実を全面的に認めた。弁護側は、動機や犯行当時の精神状態について次回以降の公判で改めて主張する意向を示した。検察側は冒頭陳述で、親しくしていた春奈ちゃんの母親(32)と次第に会話の機会が減った山田被告が、意図的に避けられていると邪推したと指摘。顔を合わせることに苦痛を感じ、母親に対し殺意を抱いたが、困難だと思い春奈ちゃんを殺害する機会をうかがい、犯行に及んだと述べた。

 罪状認否で山田被告は「まちがいありません」と起訴事実を認めたうえで、謝罪と反省の言葉を述べた。弁護側はさらに「動機、精神状態については後日主張する」とし、専門家による分析や心理鑑定などを求める可能性を示唆した。

 検察側は、当初報道された「お受験」を動機として否定しており、続いて行われた冒頭陳述でも一切、触れなかった。

 <起訴事実> 山田みつ子被告は1999年11月22日午前11時50分ごろ、若山春奈ちゃん(当時2つ)の兄(5つ)が通う東京都文京区大塚5丁目の幼稚園近くの公衆トイレ内で、春奈ちゃんの首をマフラーで絞めて窒息死させた(殺人)。さらに、遺体を文京区音羽1丁目の自宅に運び、新幹線で静岡県大井川町の実家に運んだうえ庭に埋めた(死体遺棄)。

園児の母を幼稚園に集め実況見分 春奈ちゃん殺害事件

9:28p.m. JST December 05, 1999

 若山春奈ちゃん(2つ)殺害事件で、警視庁大塚署捜査本部は5日、逮捕された山田みつ子容疑者(35)が春奈ちゃんを連れ出したとされる東京都文京区大塚5丁目の私立音羽幼稚園で、母親ら幼稚園関係者の立ち会いのもと実況見分をした。

 実況見分は午前11時半すぎから約5時間にわたった。母親らが園庭に立ち、春奈ちゃんに見立てた人形を使うなどして、事件当時の園庭の状況を再現した。
幼稚園の周囲を立ち入り禁止にしたうえ、フェンスの一部に青いビニールシートを張るなどして、園庭を隠していた。

春奈ちゃん殺害事件で、容疑者の主婦が謝罪の供述

2:02p.m. JST November 29, 1999

 東京都文京区の若山春奈ちゃん(2つ)が殺された事件で、逮捕された主婦山田みつ子容疑者(35)が、警視庁大塚署の調べに対して「私の身勝手な感情から、何の罪もない春奈ちゃんを殺してしまった」と供述していることが、29日わかった。

捜査本部によると、山田容疑者は、殺害の動機について「身勝手な感情」としたうえで、春奈ちゃん自身には全く恨みはなかったという趣旨の話をしている。「春奈ちゃんとご家族に対して、申し訳ないことをした。反省している」と、謝罪の言葉を語ったという。

 これまでの調べでは、山田容疑者は「(春奈ちゃんの家族とは)仲がよいように思われているが、実はそうではなかった」「(春奈ちゃんの母親との)付き合いの中で、心のぶつかりあいがあった」などと供述しているという。

「話したくない」動機の供述拒む 春奈ちゃん殺害事件

10:17a.m. JST November 28, 1999

 東京都文京区の若山春奈ちゃん(2つ)が殺害されて静岡県大井川町に埋められた事件で、殺人と死体遺棄の疑いで逮捕された文京区音羽1丁目の主婦山田みつ子容疑者(35)は、具体的な殺害の動機については供述を拒んでいることが、27日わかった。事件前に、有名国立大学付属幼稚園の受験で春奈ちゃんと山田容疑者の長女(2つ)で合否が分かれていたことなどから、警視庁大塚署の捜査本部は、背景に子どもの受験をめぐる母親同士の確執があった可能性もあるとみているが、調べが動機の部分に触れると口を閉ざしてしまうという。

 捜査本部によると、これまでの調べに対して山田容疑者は、春奈ちゃんの殺害方法や遺体を埋めた状況などについては話しているとされる。

 殺害の動機については、逮捕された当初、「春奈ちゃんのお母さんとはこれまで付き合いがあった。その中で、心のぶつかりあいがあった」などとばくぜんとした供述をしていた。しかしその後も、捜査員が「『心のぶつかりあい』とは何か」と聞いても、「お話ししたくありません」と供述を拒んでいるという。

 山田容疑者の長女と春奈ちゃんは、文京区内の有名国立大学付属幼稚園を受験し、長女は抽選にもれ、春奈ちゃんは合格した。また、同じ幼稚園に通う長男(5つ)と春奈ちゃんの兄(5つ)も、同区内の有名国立大学付属小学校を受験し、長男は抽選にもれ、兄は通過した。

春奈ちゃん殺害事件で通園先の幼稚園園長が会見

11:42a.m. JST November 27, 1999

  東京都文京区の若山春奈ちゃん(2つ)が殺害された事件で、春奈ちゃんの兄と山田みつ子容疑者(35)の長男が通園していた音羽幼稚園の林美智子園長が27日、園に隣接する護国寺内の施設で、事件後初めて記者会見した。林園長は「言葉にできないような悲しい結果になり、心が痛みます。春奈ちゃんの冥福を心からお祈り申し上げるとともに、社会的にもご心配をおかけしたことを深くおわびします。今後、園としては、園児や保護者に動揺がないよう最大限の対応をしていきたい」などと話した。

  会見で林園長は、山田容疑者が犯行の動機について春奈ちゃんの母親との確執をあげていることに関して、「2人とも普通のお母さんで特別なことはなかったと思う」と話した。事件の背景に「お受験」の過熱があるとの指摘については「私どもの園は、元気でたくましく自分の考えがはっきり言える子を育てることをモットーにしている。受験の準備はいっさいしない、ということを保護者にも納得してもらっている。例年、50、60人の卒園者のうち、国立や私立の小学校に入る子は多くて7、8人しかいない」と説明した。

  林園長は春奈ちゃんの兄と山田容疑者の長男が小学校受験をしていたことについては「警察で話を聞くまでいっさい、知らなかった。保護者とは、お子さんの様子については十分連絡を取っているが、受験のことは合格した時くらいしか報告を聞かない」と述べた。

「お受験」が背景の可能性 春奈ちゃん殺害事件で警視庁

11:05a.m. JST November 27, 1999

 東京都文京区の若山春奈ちゃん(2つ)が殺されたと事件で、事件が起きた22日の前後に春奈ちゃんが有名国立大学付属幼稚園に合格し、兄(5つ)が別の国立大学付属小学校の2次選抜を控えていたことが26日、わかった。殺人容疑などで逮捕された山田みつ子容疑者(35)の長女(2つ)と長男(5つ)も同じところを受験していたが、2人とも合格しなかった。

 警視庁大塚署の捜査本部は、こうした受験の結果が事件の背景になった可能性があるとみて、春奈ちゃんの兄と山田容疑者の長男が通っている幼稚園の関係者らから事情を聴くなどして事実関係を確認している。また、「春奈ちゃんのお母さんと長い間心のぶつかり合いがあった」と山田容疑者が供述していることから、ほかのトラブルがなかったかどうか慎重に調べている。

 関係者によると、山田容疑者の長女と春奈ちゃんはともに文京区内にある国立大学付属幼稚園を受けた。今月11日に1次検定の抽選があり、山田容疑者の長女はもれた。春奈ちゃんは通り、2次試験の面接を経て19日に合格した。
また、山田容疑者の長男と春奈ちゃんの兄は文京区内の同じ国立大学付属小学校を受験していた。10月20日に1次選抜の抽選があり、山田容疑者の長男はもれて、兄は通過した。事件の2日後の11月24日に2日間の2次選抜が始まった。

 山田容疑者は、春奈ちゃんを殺したとされる22日に、遺体を入れて運ぶバッグをあらかじめ用意していた。これまでの調べに対して「前から春奈ちゃんを殺そうと思っていた」と供述しているといい、捜査本部はどの時点で殺害を計画したかについても調べている。

春奈ちゃん殺害事件で山田容疑者を身柄送検

11:10a.m. JST November 27, 1999

  東京都文京区音羽2丁目の若山春奈ちゃん(2つ)が殺害された事件で、警視庁大塚署の捜査本部は27日午前、文京区音羽1丁目、主婦山田みつ子容疑者(35)を殺人と死体遺棄の疑いで東京地検に身柄送検した。
山田容疑者を乗せた銀色のワゴン車は、約30人の報道陣が見守るなか、27日午前8時20分、台東区内の警視庁の施設を出発し、東京地検に向かった。

「お受験」少子化でも過熱競争 ブランド校に人気集中

11:31a.m. JST November 27, 1999

  「大変痛ましい事件で、あってはならないことだと思います」。26日午前の閣議後記者会見。中曽根弘文文相は、春奈ちゃん殺害事件についてこう話した。「幼児期から受験が過熱していることが背景にあるとすれば、いろんな面から検討していかなくてはならないと思う」とも。

  文部省によると、少子化の影響によって、国立大の付属幼稚園でも、地方では志願者が定員を少し上回る程度にとどまっているところも出ている。
しかし、大都市圏では状況は全く異なる。春奈ちゃんと山田みつ子容疑者の娘が受験した東京都文京区の有名国立大の付属幼稚園の競争率は、実に20倍強。都心に位置し、何よりも、伝統のある「ブランド」イメージが保護者らの人気を集めている。

  文部省などの推計では、少子化が一層進む10年後には、大学全体の定員と進学希望者数が等しくなる「全入時代」を迎える。数字の上では、受験競争はなくなる計算だ。しかし、大方の受験業者は、「難関校の競争の激しさはそのまま残り、それ以外は定員割れの危険すらある、二極分化が進む」とみている。

 「お受験」塾の経営者の一人は、「少子化で子どもはますます大事にされて、競争は激しくなるばかりだ」と言い切る。

犯行後も受験気にする

1999年11月27日 10時28分 共同通信社

 東京都文京区の若山春奈ちゃん(2っ)殺害事件で、殺人容疑などで逮捕された文京区音羽、主婦山田みつ子容疑者(35)は夫(45)に犯行を告白した24日も「受験票を出しに行く」などと外出していたことが27日、警視庁大塚署捜査本部の調べで分かった。山田容疑者は25日午後に丸の内署に自首する直前まで子供の受験について心配していたという。

<検証「お受験」> 音羽地区は「文教地区」

01:19a.m. JST November 27, 1999

 事件のあった音羽地区周辺は、名だたる幼稚園から大学までがひしめく「文教地帯」だ。

 秋の早朝、地元の新聞配達員たちは、一帯の有名小学校や幼稚園の前を通る時、出願の列を作る若い父親の姿をよく見かける。「午前4時、5時ですよ。ここじゃ恒例の風景です」

 「早い者勝ち」ではないが、「意気込みを見せたい」「少しでも早い番号なら有利なのではないか」という親の心理が、列を作らせるのだという。
面接、抽選、当落通知。有名小学校や幼稚園を受験させる家庭にとって、11月は特別な季節だ。

 「幼稚園の先生が『受験シーズンの11月はいやだ。親のせっぱ詰まった気持ちが伝わってしまって、子どもたちが荒れる』って言ってましたっけ」と文京区に住む主婦(48)。

  数年前、子どもが音羽幼稚園を卒園した母親も、同園長が9月になると翌年に小学校入学を控えた父母たちを集めた場で「毎年、この時期になるとお母さんたちの顔つきが変わってくる。子どもたちのことを考えて自粛してほしい」と呼びかけていた、という。

  引っ越して来る人も多い。地元の不動産業者の1人は「お受験」絡みで転入してくる客を毎年10件近く扱うと言う。15年ほど前から急に多くなった。「大変熱心な方が多い」

  もちろん、親がすべて早期教育に熱心なわけではない。ただ、「有名国立大付属校の受験は抽選と面談が決め手なので、とりあえず受けてみるのが当たり前」と、祖母の代から同区に住む主婦の秦麻衣子さん(29)は言う。なまじ、評判の学校が近所にあるばかりに、「ここでは親もお受験に色気が出るのだ」と感じている住民が少なくない。

  地域の児童館で、春奈ちゃんの母親や山田容疑者と活動をともにしていた文京区内の母親は、「近所のお母さんと子どもが集まる公園に初めて、子どもを連れて行く『公園デビュー』のときから、母親同士のつきあいは始まり、ずっと続く。どこで何が起きて、こんなことになったのか」と嘆息した。有名小学校が多いこの地域では、秋口から受験の話題で持ちきりになるという。

  「だれが受かった、だめだったという話がいやでも入ってきて、意識せずにはいられないのは分かる」

  文京区教委によると、今年4月に区内で小学校に入学した約1200人の15.3%が、国立または私立の小学校に進んだ。

  区立小学校3校と中学校2校を受け持つ学校カウンセラーの女性によると、兄弟は国立や私立に進んだのに自分だけ進めなかったり、何校も受験して失敗したりした子どもたちに、落ち着きに欠ける行動を示す例が少なくない。

 「幼稚園から受験が始まる中で、幼いうちから圧力を受けすぎている。小学受験に失敗するとすぐに中学受験の準備に入り、一層の悪影響を及ぼしている。国私立が子どもを選別する中で、公立学校の先生たちの苦労は増す一方だ」

 それだけではない。どの学校でも同じ教育が受けられるのが「公立」の建前だが、親たちの本音では序列があるようなのだ。

 20ある区立小学校のうち、1年生の数が最も多いのは誠之小学校の127人。逆に1番少ない学校は17人だ。区教委幹部は「昔、東大に行くなら誠之小から第6中に進むのが王道だと言われた。その伝統はいまも健在で、他校の通学区域から転居してくる親は多い。文京区はイメージが良いのか、公立に入るのに荒川区や北区から流入してくる小学生もいる」と指摘する。

<検証「お受験」> 親のメンツかけて

01:20a.m. JST November 27, 1999

 若山春奈ちゃん(2つ)が殺害された東京都文京区。国立大の付属幼稚園で26日朝、子どもを送りに来た母親たちの、ひそひそ話が続いた。

 「この時期だけに受験が絡んでいるんでしょうね」

 「経験のない人にはきっとわからないでしょうね」

 殺された若山春奈ちゃん(2つ)も、来春から母親に連れられて、この幼稚園に通うはずだった。

 母親の1人は、1年前の胸のしめつけられる日々がよみがえった。

 「息子を、いい教師がそろっている国立にいかせたい。中学までエスカレーター式に進める。有名高校や大学進学にも有利に働く」

 そう思ったのは、受験の半年前。受験資格は23区在住で、電車やバスの時間も入れて幼稚園まで「幼児の足で30分以内」だった。自宅からは1時間以上かかった。早速、学校の近くのマンションに引っ越した。

 幼稚園に通う子の母親の多くは専業主婦だ。「生活のすべてが受験のためでした」。面接に備え、ていねいな言葉遣いの練習を繰り返した。変な言葉を使わないようにテレビも見せなくなった。「塾に通う子はとらない」といううわさを聞いたので、塾には行かせなかった。

 最初の難関は、10倍近い抽選だった。運だけが頼り。近所の寺や神社を回って、ひたすら合格を祈った。

 「命がけでした。子どもが良い幼稚園に入れるかどうかが、親のメンツにもなってしまう」

 息子は合格した。

 それと引き換えに、近所の公園に行くのをやめた。仲のいい母親同士が集まれば、幼稚園の話になる。合格できなかった親からのやっかみ、ねたみを感じ始めたからだった。

 「戦争のような1年だった。最後は夜も眠れない。異常な精神状態になる」

 山田みつ子容疑者もそうだったのではないか。ひとごとには思えない。

若山春奈ちゃんの仮通夜が行われる 春奈ちゃん殺害事件

10:17p.m. JST November 26, 1999

 自宅近くの幼稚園から連れ出されて公衆トイレで殺害された東京都文京区音羽2丁目の若山春奈ちゃん(2つ)の仮通夜が26日夜、自宅マンションで親族だけで営まれた。

 春奈ちゃんの遺体が、司法解剖を受けた東京大学から自宅に運ばれた。行方がわからなくなってから4日後の「帰宅」となった。マンション玄関前で、ワゴン車から白い布にくるまれた小さなひつぎが下ろされると、約50人の報道陣が取り囲み、カメラのフラッシュが一斉にたかれた。

 弔問客とみられる女性数人がマンションから出てきたが、報道陣の問いかけにも無言のままだった。

不明の女児、遺体で発見 兄通う幼稚園児の母親逮捕

11:54p.m. JST November 25, 1999

 東京都文京区音羽2丁目、会社員若山一昭さん(39)の長女春奈ちゃん(2つ)が、自宅近くの幼稚園から行方不明になっていた事件で、警視庁大塚署の捜査本部は25日夜、夫に付き添われて警視庁丸の内署に自首してきた文京区音羽1丁目、主婦山田みつ子容疑者(35)の供述に基づき、静岡県大井川町で春奈ちゃんの遺体を発見し、山田容疑者を殺人と死体遺棄容疑で緊急逮捕した。山田容疑者の長男は春奈ちゃんの兄と同じ幼稚園に通っている。「親同士の心のぶつかりあいから殺そうと思った」と供述しているという。

 調べでは、山田容疑者は今月22日午前11時50分ごろ、園庭で遊んでいた春奈ちゃんを抱き上げ、近くの女子トイレに連れ込み、春奈ちゃんがしていたマフラーで首を絞めて殺し、遺体を大井川町の実家まで運び、裏庭に埋めた疑い。

 山田容疑者は、自分が持ってきた黒色バッグに遺体を入れて、いったん自分の子を自宅に送り届けた。その後、地下鉄で東京駅に向かい、新幹線で静岡まで遺体を運んだ、と供述しているという。

 25日午後3時40分ごろ、山田容疑者が夫(45)に付き添われて千代田区の丸の内署に「音羽の関係で自首します」と自首してきた。

 山田容疑者は24日、自宅で夫に犯行を打ち明けた。自首するまで、2人は皇居周辺を歩き回り、夫が説得を続けたという。直前になっても、署の前の歩道上で、2人は約10分間、涙を流しながら立ち話をしていたという。

 山田容疑者の自宅は、春奈ちゃんの自宅から南へ200メートルあまりで、幼稚園からは約600メートル離れている。
これまでの調べでは、春奈ちゃんは22日午前11時40分ごろ、母(32)とともに園児の兄(5つ)を迎えに来た私立音羽幼稚園で、母親が知人と立ち話をしていたすきにいなくなった。母親からの届け出を受けた警視庁は周辺を捜索、聞き込み捜査を続けていた。

 23日に公開捜査に踏み切り、チラシ5万枚を配布するなどして情報提供を呼びかけていた。

不明の女児を遺体で発見、35歳主婦を緊急逮捕

10:38p.m. JST November 25, 1999

 東京都文京区音羽2丁目、会社員若山一昭さん(39)の長女春奈ちゃん(2つ)が、自宅近くの幼稚園から行方不明になっていた事件で、警視庁大塚署の捜査本部は25日、静岡県大井川町吉永で春奈ちゃんの遺体を発見するとともに、同区音羽1丁目、主婦山田みつ子容疑者(35)を殺人、死体遺棄の疑いで緊急逮捕した。

 山田容疑者は、「親同士の心のぶつかり合いから殺そうと思った」と供述しているという。

 これまでの調べでは、春奈ちゃんは22日午前11時40分ごろ、母(32)とともに園児の兄(5つ)を迎えに来た私立音羽幼稚園で、母親が知人と立ち話をしていたすきにいなくなった。母親からの届け出を受けた警視庁は周辺を捜索、聞き込み捜査を続けていた。23日に公開捜査に踏み切り、チラシ5万枚を配布するなどして情報提供を呼びかけていた。

東京・文京区で不明女児のビデオを公開 警視庁捜査本部

8:42p.m. JST November 25, 1999

 東京都文京区の若山春奈ちゃん(2つ)が22日から行方不明になっている問題で、警視庁大塚署の捜査本部は25日、春奈ちゃんが映ったビデオを公開した。父の一昭さん(39)が1月、自宅で撮影したもの。捜査本部は情報提供を求めている。

 春奈ちゃんは4月から母(32)と同区内の児童館に通っていた。職員によると、当初は母親のそばを離れられなかったが、最近は、自分で遊具で遊んだり、三輪車に乗ったりしていた。職員は「よく笑うかわいい子だった。早く無事に見つかってほしい」と話した。

 情報は大塚署(03―3941―9964)へ。

HOME政治・経済情報